JP3515719B2 - 滑材供給方法 - Google Patents

滑材供給方法

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JP3515719B2
JP3515719B2 JP32336899A JP32336899A JP3515719B2 JP 3515719 B2 JP3515719 B2 JP 3515719B2 JP 32336899 A JP32336899 A JP 32336899A JP 32336899 A JP32336899 A JP 32336899A JP 3515719 B2 JP3515719 B2 JP 3515719B2
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信彦 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、滑材供給方法に
し、詳しくは、市街地における下水道施工などに利用さ
れ、地盤を開削することなく先導体と埋設管とを地盤内
に推進させて埋設管を敷設していく推進工法において、
推進作業を容易にするために先導体および埋設管と埋設
孔との間に滑材を供給する方法を対象にしている。
【0002】
【従来の技術】推進工法において、先導体および埋設管
を地盤内に推進させる際に、先導体および埋設管と埋設
孔すなわち地盤との間に生じる摩擦抵抗を軽減させるた
めに、先導体および埋設管と埋設孔との間に滑材を注入
する技術が知られている。本願特許出願人が先に特許出
願し特許された特許第2756924号公報には、先導
体および埋設管列の複数個所に配置された注入孔に滑材
を注入する注入ポンプの作動を、地上などに設置された
滑材注入プラントで集中的に管理制御して、先導体およ
び埋設管列の所望の位置に所望量の滑材を供給できるよ
うする技術が開示されている。また、各注入孔に連結さ
れた注入配管の圧力を監視して、注入圧力が一定に維持
されるように注入ポンプを制御したり、注入圧力が規定
値以上になると注入ポンプを停止させるなどの制御を行
う技術も開示されている。
【0003】また、先導体または先導体の先導体の直後
の埋設管と埋設管との間に滑材を供給する一次供給用の
配管経路と、一次供給後に経時的に失われる滑材を補給
するため、一次供給個所よりも後方の埋設管列に二次供
給すなわち追加供給を行うための追加供給用の配管経路
とを、埋設管列の内部に配置しておき、一次供給は常時
連続的に滑材を供給し、二次供給は複数の供給個所に順
番に一定の時間毎に供給を行う方法が示されている。
【0004】また、本願特許出願人が先に特許出願した
特願平11−76516号では、地盤の土質や作業の進
行状況に対応して、一次供給と追加供給とでそれぞれに
適切な供給量を簡単かつ正確に決定する方法を提案して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記した先行特許の技
術では、埋設管列の内部に一次供給用と追加供給用の2
系統の配管を設置しておく必要があるため、埋設管内の
スペースが狭くなるという問題がある。作業者が自由に
移動できるほどの大径の埋設管であれば問題は少ない
が、作業者が腰をかがめたり横になって移動しなければ
ならないような小径の埋設管の場合、滑材供給配管を2
系統も配置すると、埋設管内における作業に大きな支障
を及ぼす。さらに、作業者が入ることも出来ないほど小
径の埋設管の場合、先導体の駆動や制御用の配管系や掘
削土の排出管系、掘削個所への泥水供給管系などの推進
施工に必要な設備類の設置にも支障が生じることにな
る。
【0006】前記した先願発明の明細書には、1系統の
配管系で、一次供給および追加供給の両方に兼用する技
術が示されている。配管系が1系統になれば、小径の埋
設管にも対応し易くなる。しかし、この場合、一次供給
と追加供給とを同時に行うことができないという問題が
生じる。前記した先行特許の技術では、一次供給は、推
進作業の進行中は常時行うのが好ましいとされている。
これは、先導体の推進によって埋設孔が延びれば、その
延長部分にも直ちに滑材を供給することが望ましいから
である。新たに延びた部分の埋設孔は最も大きな推進抵
抗を発生するところであるから、十分な量の滑材を供給
する必要がある。そのために、一次供給と追加供給とを
別経路で行って、一次供給を常時行えるようにしてい
る。
【0007】前記した1系統の配管系で一次供給と追加
供給との両方を行う技術では、追加供給の実行中は一次
供給が途絶えてしまう。そのため、新たに延びた埋設孔
部分への滑材供給が十分に行えないことになり易い。同
じ配管系で供給される一定量の滑材を、同時に一次供給
と追加供給とに振り分けて同時に供給するのは、複雑な
流量制御や分配機構が必要になる。
【0008】本発明の課題は、推進工法における滑材の
供給作業を、滑材の供給量およびタイミングを適切に管
理して効率的かつ経済的に行い、滑材供給に必要な設備
を簡略化することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる滑材供給
方法は、先導体と先導体の後方に連結された埋設管とを
地盤内に推進させて、先導体で形成された埋設孔に埋設
管を敷設していく推進工法において、先導体および/ま
たは埋設管と埋設孔との間に滑材を供給する方法であ
る。先導体を連続して推進させる1推進工程の開始から
終了までの間に、先導体または先導体の直後の埋設管と
埋設孔との間に滑材を供給する一次供給工程と、一次供
給工程を実施する先導体または埋設管よりも後方の埋設
管列の複数個所に追加の滑材を供給する追加供給工程と
を交互に繰り返す。全ての一次供給工程の滑材供給量を
合計した総量が所定量になるように、各回の一次供給工
程における滑材供給量を配分する。各回の追加供給工程
では、埋設管列の全ての追加供給個所のうちの一部の追
加供給個所に順番に滑材を供給し、それぞれの追加供給
個所で、全ての追加供給工程の滑材供給量を合計した総
量が所定量になるように、各回の追加供給工程の各追加
供給個所における滑材供給量を配分する。
【0010】〔推進工法〕基本的な使用装置、作業手順
などは通常の推進工法と同様でよい。先導体には、地盤
を掘削する掘削ビットを備えた掘削盤、先導体の前面に
泥水を供給する泥水供給機構、掘削された土砂や泥水を
排出する排出機構、先導体の推進方向を変える方向修正
ジャッキ、先導体の位置を埋設管列の後方から測量する
レーザ測量機構、その他の必要な機構装置を備えておく
ことができる。先導体は、地盤を圧密して拡幅する圧密
コーンを備えたものでもよい。
【0011】埋設管は、施工目的に合わせて、各種の材
料からなるものが用いられる。例えば、鋼管、コンクリ
ート管、ヒューム管、FRP管、塩ビ管などがある。埋
設管は直管のほか曲管を用いることもできる。先導体お
よび埋設管の推進は、埋設管列の最後尾に元押しジャッ
キなどで推力を加えて推進させたり、先導体から埋設管
列の内部を通って最後尾まで配置された推力伝達軸に元
押しジャッキで推力を加えて推進させたりすればよい。
【0012】〔滑材〕通常の推進工法に使用されている
滑材と同様の材料あるいは形態のものが用いられる。一
般的には、ベントナイトなどの粘土材料や増粘機能のあ
る高分子材料などを水に分散あるいは溶解させたスラリ
ー状の液体が使用される。滑材の成分として、ポリアク
リル酸系の吸水性樹脂なども利用できる。
【0013】〔滑材供給装置〕基本的には、通常の推進
工法における滑材供給装置と同様の機構装置を組み合わ
せて構成できる。 <滑材供給源>推進工法を開始する発進立坑の底あるい
は地表面など、埋設管列すなわち埋設孔の外で十分なス
ペースのある場所に、滑材の供給源を配置しておくこと
ができる。
【0014】滑材供給源には、滑材の各成分および水を
攪拌混合して滑材を製造するミキサーなどの滑材製造機
構、製造された滑材を沈殿を生じさせないようにして保
管しておく滑材貯蔵機構、滑材を送りだすポンプ機構な
どを備えておくことがてきる。滑材の供給量や供給圧力
を検知する流量計、圧力計などを設けておくこともでき
る。
【0015】滑材供給源の作動は、後述する中央制御盤
などを用いて自動制御したり作動状況を監視したりする
ことができる。 <幹線配管>滑材供給源には、鋼管や可撓性ホースなど
の配管材料で構成された滑材供給用の幹線配管を接続し
ておくことができる。幹線配管は、埋設孔すなわち埋設
管列の内部にわたって敷設され、滑材供給源から供給さ
れる滑材が流通する。
【0016】幹線配管の口径あるいは容量は、1回の一
次供給あるいは1個所または1群の追加供給個所への1
回の追加供給に必要な量の滑材を供給できるように設定
しておけばよい。一次供給と追加供給を同時に行えるよ
うな大口径あるいは大容量の幹線配管は必要とされな
い。 <滑材供給口>先導体および埋設管には、その外面すな
わち埋設孔に開口する面に、滑材を吐出する滑材の供給
口を備えることができる。滑材供給口は、先導体および
埋設管列の全ての埋設管にそれぞれ1個所づつ設けてお
いてもよいし、1本の埋設管に複数個の滑材供給口を設
けておいてもよく、埋設管の複数本毎に滑材供給口を設
けておくこともできる。なお、1個所の滑材供給口と
は、軸方向における1個所を意味している。同じ軸方向
位置で円周方向に間隔をあけて複数個の滑材供給口が配
置されている場合、それらをまとめて1個所の滑材供給
口と表現する。
【0017】先導体または先導体の直後の埋設管の何れ
かには一次供給用の滑材供給口を配置しておく。それよ
りも後方の埋設管列には所定の間隔毎に追加供給用の滑
材供給口を配置することができる。一次供給用と追加供
給用とで滑材供給口の口径や形状を変えてもよいし、同
じものを用いてもよい。 <個別配管>各滑材供給口と幹線配管とは、幹線配管と
同様の配管材料からなる個別配管で連結することができ
る。個別配管の配管材料は、幹線配管よりも小径のもの
であったり、容量の小さなものであったりしてもよい。
【0018】<制御弁>個別配管の途中、あるいは、個
別配管と幹線配管との連結個所に、滑材供給口への滑材
の供給を制御する制御弁を備えることができる。制御弁
として、スラリー材料の供給制御が可能な通常の弁装置
が使用できる。制御弁は、開閉動作あるいは流通量を電
気的に遠隔制御できるものが好ましい。
【0019】制御弁は、1本の個別配管毎に設けておい
てもよいし、複数本の個別配管からなる1群の個別配管
を一つの制御弁で制御することもできる。 <制御部>制御弁の動作を開閉動作を時系列制御する制
御部を備えておくことができる。制御部は、基本的には
通常の自動制御装置と同様の構造を備えたものが用いら
れる。具体的には、マイクロコンピュータなどの演算処
理部やシーケンス制御回路、制御プログラムの入力部、
制御プログラムの記憶部、滑材流量や圧力などの測定情
報を取り込む情報入力部、制御弁への指令を出す出力
部、制御状態を表示する表示部などを備えておくことが
できる。
【0020】制御部は、各個別配管に配置された複数の
制御弁を独立して個別かつ時系列的に制御するようにし
ておく。時系列制御とは、時間の進行に伴って、予め設
定された時点毎に、制御弁の開動作、閉動作などを指令
する。制御部と各制御弁とは電気信号で情報をやり取り
する制御ケーブルで連結しておくことができる。
【0021】滑材供給装置の各部の動作を検知するセン
サや測定装置を備えておくことができる。例えば、滑材
供給源における滑材供給流量、滑材供給圧力、幹線配管
の途中、個別配管における流量や圧力、制御弁の開閉状
態などを測定あるいは検知することができる。これらの
検知情報は通信ケーブルなどを介して制御部に入力さ
れ、制御動作の調整に利用する。
【0022】制御部には、一次供給工程における滑材供
給量や、追加供給工程における個々の滑材供給個所にお
ける滑材供給量を各回毎に記憶したり、各回毎の滑材供
給量の積算値を記憶したりする機能を備えていることが
好ましい。これらのデータを利用することで、計画供給
量と実際の供給量との誤差を監視して、直ちに供給計画
の修正を指令することができる。
【0023】〔滑材供給方法〕基本的には、通常の推進
工法における滑材供給技術が適用される。滑材供給は、
先導体を連続して推進させる1推進工程の開始から終了
までの期間を一つのサイクルとして実行することができ
る。1推進工程は、埋設管列の後尾に新たな埋設管を1
本だけ連結して推進させる場合と、複数本の埋設管を一
度に連結してまとめて推進させる場合がある。1推進工
程の時間は、推進工法の施工条件によって異なるが、一
般的には20〜480分の範囲に設定される。
【0024】上記の推進工程からは除かれる、先導体の
推進を停止している段階、埋設管を継ぎ足している段
階、推進の準備を行っている段階などでは、滑材供給は
行わなくてもよい。滑材供給は、一次供給工程と追加供
給工程とを組み合わせる。一次供給工程は、先導体また
は先導体の直後の埋設管と埋設孔との間に、先導体の推
進によって新たに延ばされる埋設孔に対して滑材を供給
する工程である。
【0025】追加供給工程は、一次供給工程を実施する
先導体または埋設管よりも後方の埋設管列の複数個所
に、一次供給工程を終了してからの経時によって当該個
所で減少した滑材の存在量を補うために追加の滑材を供
給する工程である。一次供給工程および追加供給工程に
おける滑材の供給量は、目的とする機能を十分に達成で
きるように設定される。具体的には、地盤の土質条件、
推進工法の作業条件などを考慮して決定される。
【0026】〔滑材供給量〕特願平11−76516号
に開示された方法で滑材供給量を決定することができ
る。具体的には、一次供給工程における滑材供給量を、
地盤の透水係数kの関数として算出する。追加供給工程
における滑材供給量を、推進開始からの経過日数Dn と
地盤の透水係数kとの関数として算出する。
【0027】埋設管1本当たりの一次供給量Xを、以下
の算出式で算出できる。 X=π×Dp ×Lp ×(Dc −Dp )/2 ×{1+〔log10 (k/10-4)〕/4}/1000 …(1) X :一次供給量(リットル) Dp :埋設管外径 (cm) Lp :埋設管1本当たりの長さ (cm) Dc :先導体のカッタ外径 (cm) k :地盤の透水係数 (cm/sec) 1本の埋設管に複数個所の滑材供給個所がある場合に
は、上記1本当たりの一次供給量Xを複数個所の滑材供
給個所に分配すればよい。
【0028】追加供給は、先導体の直後に連結される埋
設管を1番として順次後方の埋設管に連番nを付けたと
きに、連番nが境界番号nc を超える番号の埋設管のみ
に対して追加供給を行い、nc よりも前方の埋設管には
追加注入を行わないでおくことができる。境界番号nc
の値は、施工条件によって異なる。通常はnc =40程
度に設定することができる。この場合、埋設管の総本数
が40本以下の場合には、追加供給は行わないことにな
る。
【0029】境界番号nc 以降の1本の埋設管毎に注入
する追加供給量Yを、以下の算出式で算出できる。 Y=π×Dp ×Lp ×{1+〔log10 (k/10-4)〕/4} ×Dn /15×0.1/1000×(N−nc ) …(2) Dp :埋設管外径 cm Lp :埋設管1本当たりの長さ cm k :地盤の透水係数 cm/sec Dn :経過日数 日 N :推進中の埋設管の総本数 本(N>nc ) nc :境界番号 1本の埋設管に複数個所の追加供給個所がある場合に
は、上記1本当たりの一次供給量Yを複数個所の追加供
給個所に分配すればよい。
【0030】上記したような厳密な滑材供給量の計算を
行わず、一次供給および追加供給の量を常に同じにして
おいたり、予め経験によって見い出された適切な値に設
定したりすることもできる。 〔滑材供給制御〕前記した1推進工程における一次供給
工程および追加供給工程の時系列制御を、以下の条件で
行うことができる。
【0031】まず、一次供給工程と追加供給工程とは、
1推進工程中に交互に繰り返して行う。1推進工程中
に、一次供給工程および追加供給工程を交互に数多く配
置したほうが、一次供給工程が途切れる時間が短くな
り、新たに延びる埋設孔への滑材供給が不足するのを防
げる。但し、一次供給工程と追加供給工程との切り替え
に要する手間や時間は増える。
【0032】一般的には、1推進工程中に一次供給工程
が2〜100回の範囲で配置される。1回の一次供給工
程は、10秒〜100分、好ましくは、10秒〜10分
の範囲になる。全ての一次供給工程を同じ時間で実行す
ることもできるし、1推進工程中に、時間の異なる一次
供給工程を組み合わせることもできる。1推進工程にお
ける、一次供給工程と追加供給工程との時間配分は、一
次供給:追加供給=1:1〜1:3の範囲にすることが
できる。
【0033】一次供給工程と追加供給工程は、時系列的
に完全に重ならないように分離して行うこともできる
が、両工程の切り換え時には、バルブ制御などによる一
次供給工程の終了処理と追加供給工程の開始処理とが短
い時間で重なることがあっても構わない。複数回の全て
の一次供給工程の滑材供給量を合計した総量が、前記し
た所定量になるように、各回の一次供給工程における滑
材供給量を配分する。各回の滑材供給量は全て同じであ
ってもよいし、滑材供給量の異なる回を組み合わせるこ
ともできる。一次供給を行う滑材供給個所すなわち滑材
供給口における単位時間当たりの滑材流量を一定にして
おけば、制御弁の開閉制御だけで滑材供給量を制御でき
る。
【0034】追加供給工程としては、1推進工程中で、
全ての追加供給用の滑材供給口に滑材を供給することも
できるし、必要とされる複数個所の滑材供給口のみに滑
材を供給することもできる。各回の追加供給工程では、
1推進工程中に追加供給すべき滑材供給口のうちの一部
の滑材供給口に滑材を供給する。そして、全ての回の追
加供給工程が完了した時点で、全ての滑材供給口に滑材
が供給されるようにする。
【0035】各回の追加供給工程で、追加供給する滑材
供給口には、1個所または1群の滑材供給口毎に順番に
滑材を供給する。1群とは、幹線配管を流れる滑材量で
同時に追加供給が可能な2個所以上の複数個所の滑材供
給口である。通常は2個所あるいは比較的少数個所であ
る。1回の追加供給工程では、少なくとも1個所、通常
は2〜4個所の滑材供給口に滑材を供給する。複数個所
の滑材供給口からなる1群の滑材供給口を一つの制御バ
ルブで制御する場合には、1回の追加供給工程で、1群
または複数群の滑材供給口に滑材を供給することができ
る。
【0036】1回の追加供給工程の時間は、10秒〜1
0分の範囲に設定できる。1回の追加供給工程における
1個所または1群の滑材供給口に対する滑材の供給時間
は10秒〜10分に設定できる。追加供給工程の時間が
長過ぎると、一次供給工程の中断時間が延びて一次供給
の不足が生じ易くなる。追加供給工程の時間が短過ぎる
と、追加供給が十分に行えなくなる。
【0037】それぞれの追加供給個所で、1推進工程中
における全ての追加供給工程の滑材供給量を合計した総
量が前記した所定量になるように、各回の追加供給工程
の各追加供給個所における滑材供給量を配分する。した
がって、各回の追加供給工程の時間、および、1回の追
加供給工程中での個々の滑材供給口への滑材供給時間
は、上記のような滑材供給量が達成できるように設定あ
るいは配分する。
【0038】上記のような時系列制御を行うことで、幹
線配管を流通する滑材が、個々の時点では、常に1個所
の滑材供給口から埋設孔に供給されていながら、1推進
工程の間には、一次供給用の滑材供給口および追加供給
用の滑材供給口の全てに対して所定量の滑材を確実に供
給することができる。一次供給工程と追加供給工程とで
2系統の配管系を用いる必要がなく、配管系を含む滑材
供給装置の構造が簡略化および小型化できることにな
る。
【0039】
【発明の実施形態】図1に示す実施形態は、推進工法の
全体構成および滑材供給装置を表している。 〔推進工法〕地盤Eに掘削された出発立坑Hの側壁か
ら、先導体10および先導体10の後方に連結された埋
設管20を、出発立坑Hに設置された元押しジャッキ
(図示せず)などで地盤E内に推進させていく。先導体
10は、先端に掘削盤12を備え、掘削盤12を回転さ
せることで、前面に備えた掘削ビットが地盤を掘削して
地盤に埋設孔を形成していく。
【0040】埋設管20列の最後尾に1本の新たな埋設
管20を連結したあと、元押しジャッキで先導体10お
よび埋設管20列を推進させて、最後尾の埋設管20が
所定の長さまで埋設孔に挿入されるまでは、先導体10
および埋設管20列の推進を連続して行う。この間は、
先導体10によって埋設孔が延ばされ、先導体10およ
び埋設管20列が埋設孔の内壁に対して摺動しながら推
進されていく。
【0041】このように、埋設管20を一本分だけ推進
させる作業の開始から終了までを、1単位の推進工程と
する。この1推進工程の間、先導体10および埋設管2
0列と埋設孔との間に滑材を供給する。但し、埋設管列
の最後尾に新たな埋設管20を複数本連結してから、ま
とめて複数本分の推進作業を連続して行う場合があり、
この場合にも、推進の開始から終了までを1推進工程と
する。
【0042】〔滑材供給装置〕地表に配置された滑材供
給プラント30には、滑材を製造するミキサーや滑材を
貯えるタンクを備える(図示省略)。滑材供給プラント
30に備えた供給ポンプ32から幹線配管40へと滑材
が圧送される。幹線配管40は、可撓性のあるホース配
管からなり、バイパスユニット50を経て発進立坑Hの
中に入り、さらに埋設管20列の内部へと延びている。
【0043】バイパスユニット50には、幹線配管40
から分岐して滑材供給プラント30へと戻るバイパス配
管42が設けられている。バイパス配管42にはバイパ
ス弁56が設けられ、幹線配管40を流れる滑材をバイ
パス配管42を経て滑材供給プラント30に戻すことが
できる。バイパス配管42は、通常、幹線配管40を流
れる滑材の全量を滑材供給プラント30に戻すことがで
きる。バイパスユニット50には、幹線配管40を流れ
る滑材の流量や圧力を測定する電磁流量計52および圧
力センサ54を備えている。
【0044】幹線配管40には発進立坑H内でバルブ4
4が設けられ、下流側への滑材の流れを遮断または開放
することができる。埋設管20列の内部で、幹線配管4
0には間隔をあけて複数個所にバルブユニット60が配
置されている。各バルブユニット60の内部で、幹線配
管40にはそれぞれ、滑材の供給個所につながる個別配
管64が接続されている。1個所のバルブユニット60
には、1本または2本の個別配管64が接続されてい
る。
【0045】幹線配管40に対する個別配管64の連結
個所には制御バルブ62が取り付けられており、個別配
管64への滑材の流れを制御する。1個所のバルブユニ
ット60に2本の個別配管64が連結されているところ
では、2本の個別配管64が合流している個所に制御バ
ルブ62が設けられており、2本で1群の個別配管64
への滑材の供給を同時に行う。勿論、2本の個別配管6
4毎に制御バルブ62を設けて、別々に制御することも
できる。
【0046】バルブユニット60のうち先導体10に配
置された最先端のバルブユニット60には、一次供給に
用いる1本の個別配管64だけが接続されている。幹線
配管40の先端には圧力センサ68が設けられていて、
幹線配管40内を流れる滑材の圧力が検知される。先導
体10および埋設管20の外壁には、滑材供給口66が
設けられている。各滑材供給口66にはそれぞれ個別配
管64が接続され、滑材が供給されるようになってい
る。
【0047】発進立坑Hの中には中央制御盤70が配置
されている。中央制御盤70には、中央演算処理装置や
情報表示盤、入力装置などを備えている。滑材供給に関
するプログラムが格納されていて、幹線配管40や個別
配管64における滑材の流れを制御する。中央制御盤7
0には通信制御ケーブル72が接続されている。通信制
御ケーブル72は、バイパスユニット50に接続されて
いる。別の方向に延びる通信制御ケーブル72は、中継
ボックス74を介して各バルブユニット60に接続さ
れ、制御バルブ62の動作を制御する。通信制御ケーブ
ル72の途中には一定の間隔をあけて連結用の中継アダ
プタ76が配置されている。
【0048】その結果、中央制御盤70からの指令によ
って、バイパスユニット50で幹線配管40に流す滑材
の圧力や量を測定したり必要に応じて制御したり、供給
ポンプ32の吐出量を制御したり、各個別配管64に流
す滑材の量や滑材を流すタイミングなどを制御したりす
ることができる。 〔滑材供給作業〕まず、滑材の一次供給量および追加供
給量を決める。推進工法の施工条件や土質条件によって
滑材供給量は違ってくる。滑材供給量の決定方法は特に
限定されず、例えば、前記した算出式(1)および算出
式(2)を使って滑材供給量を計算することができる。
【0049】決定された滑材供給量は、中央制御盤70
に入力して記憶させておく。中央制御盤70に、施工条
件などのパラメータを入力しておき、予め格納されたプ
ログラムにしたがって滑材供給量が自動的に演算される
ようになっていてもよい。中央制御盤70では、各滑材
供給口66に対する滑材の供給開始と終了の時系列プロ
グラムが作られる。
【0050】図2は、複数の滑材供給口(1)〜(6)
における制御バルブ62の動作タイミングを示してい
る。そのうち、滑材供給口(1)は、一次供給を行い、
前記図1では先導体10に配置された滑材供給口66に
対応する。残り5個所の滑材供給口(2)〜(6)は、
追加供給用であり、前記図1では先導体10よりも後方
の各埋設管20に配置された滑材供給口66に対応す
る。但し、図1では、2個所で1群の滑材供給口66お
よび個別配管64を、一つの制御バルブ72で制御して
いるが、図2では説明を簡単にするために、1個所の滑
材供給口(2)〜(6)を個別に制御する方法を説明す
る。
【0051】図中、0→Tへと時間が経過する。各滑材
供給口(1)〜(6)において、弁の開状態がO、閉状
態がSで示され、左から右に延びる線がパルス状に変化
することで、弁の開閉状態の切換え状況を表している。
開状態Oと閉状態Sとの間で切り換えられるのに一定の
時間がかかるので、切換え個所ではパルス形状が両側に
傾斜線を有する台形状に表されている。
【0052】図3は、図2の動作タイミングで制御した
ときの、各滑材供給口(1)…における滑材供給量Qの
時系列変化を示している。 <一次供給>図2において、1推進工程Tに、複数回の
供給時間t1 と中断時間t2 とを交互に配分している。
図では、〜で示す6回の供給時間t1 が設けられて
いる。
【0053】図3に示すように、滑材供給口(1)で
は、各供給時間t1 の間は経時とともに合計供給量Qが
増え、中断時間t2 の間は合計供給量Qは変化しない。
したがって、1推進工程Tが終了した段階での総供給量
Qx は、供給時間t1 ×6回に単位時間当たりの供給量
qを掛けた値、すなわちQx =6×t1 ×qになる。1
推進工程Tにおける一次供給の必要量が決まれば、供給
時間t1 や供給回数あるいは単位時間当たりの供給量q
をどのように設定すればよいのかが判る。
【0054】中断時間t2 の間は滑材供給口(1)には
滑材が供給されないが、中断時間t 2 が短ければ、先導
体10や埋設管20列の推進には大きな影響は生じな
い。図2では、供給時間t1 を中断時間t2 の約2倍の
長さに表示しているが、通常はt1 >>t2 に設定され
る。一次供給工程の実行中、バイパスユニット50に備
えた電磁流量計52で幹線配管40の流量を測定してお
くと、この幹線配管40の流量は一次供給工程における
単位時間当たりの供給量qを示すことになる。一次供給
工程の供給時間t1における総流量は前記した1回当た
りの合計供給量を示す。1推進工程Tの一次供給時間t
1 の全体での積算流量は総供給量Qx を示す。
【0055】したがって、電磁流量計52の流量あるい
は積算流量を中央制御盤50で監視することで、予め設
定された総供給量が達成されたか否かを確認することが
できる。設定された総供給量と実際に測定された総供給
量Qx とにズレや誤差があれば、次回の一次供給工程に
おける供給時間t1 などを調整して、前記の誤差を修正
することができる。例えば、1推進工程Tの最後の1回
あるいは複数回の一次供給工程での供給時間t1 を少し
増減させることで前記した誤差の修正をすることもでき
る。
【0056】このような調整を繰り返したり、中央制御
盤50で誤差の傾向を解析したりすることによって、最
終的な滑材供給量を正確に設定することができる。 <追加供給>図2において、一次供給の供給時間t
1 (〜)の間に存在する中断時間t 2 が、追加供給
の供給時間となる。
【0057】時系列的に最初の一次供給中断時間t2
は、滑材供給口(2)に供給時間t 3 で追加供給−1
が行われる。追加供給時間t3 は、一次供給時間t2
1/2の長さに設定されている。滑材供給口(2)への
追加供給−1が終了したあと、滑材供給口(3)に供
給時間t3 で追加供給−2が行われる。滑材供給口
(3)への追加供給−2が終わると、一次供給中断時
間t2 が終了するので、この回の追加供給工程は終了
し、次の一次供給工程が始まる。
【0058】したがって、1回の一次供給中断時間t2
に、2個所への追加供給−1、−2が順次行われる
ことになる。なお、一次供給の供給停止と追加供給の供
給開始との切り換え時点は、それぞれの制御バルブ66
を同時に作動させてもよいが、一次供給用の制御バルブ
66を閉じる直前に追加供給用の制御バルブ66を開
き、追加供給用の制御バルブ66が完全に開いてから一
次供給用の制御バルブ66を閉めるようにすれば、幹線
配管40における滑材の流れが中断することなくスムー
ズに切り換えられる。これは、追加供給工程で、一つの
滑材供給口(2)…から別の滑材供給口(2)…へと滑
材の供給を切り換える際にも有効な手段である。
【0059】次の一次供給中断時間t2 では、滑材供給
口(4)および滑材供給口(5)に対して供給時間t3
づつの追加供給−1、−2が行われる。但し、図3
では、滑材供給口(5)(6)の供給量変化を示すグラ
フは省略している。このような一次供給中断時間t2
に2個所への追加供給工程を繰り返すことで、全ての滑
材供給口(2)〜(6)への追加供給が行われる。
【0060】図2の場合、3回目の一次供給中断時間t
2 では、滑材供給口(6)への追加供給−1を行った
あと(図3では図示を省略している)、最初の滑材供給
口(2)への2回目の追加供給−2を行っている。図
3に示すように、滑材供給口(2)の滑材供給量Qの変
化をみると、追加供給工程を行っている追加供給時間t
3 では時間とともに合計供給量Qが増え、それ以外の時
間は合計供給量Qは変化しない。1推進工程Tでは、2
回の追加供給時間t3 分の総供給量Qy が追加供給され
たことになる。総供給量Qy =2×t 3 ×qである。
【0061】追加供給は、滑材供給口(2)…の位置に
おいて埋設孔と埋設管20との間に既に供給された滑材
の減少部分を補給するだけで良いので、当該個所におけ
る滑材の存在量が大きく低下するまでの適当な時期に実
施すれば十分である。したがって、1推進工程Tのうち
の短い一定時間だけの追加供給であっても、何ら支障は
生じない。
【0062】なお、先導体10および埋設管20列の推
進に伴って、各滑材供給口(1)…から繰り返し地盤側
に滑材を注入すると、発進立坑Hに近い側の地盤ほど、
滑材を注入される回数が増える。そのため、発進立坑H
に近い個所では地盤に大量の滑材が溜まってしまうと考
えられる。しかし、地盤側に注入された滑材は、経時的
に地下水で希釈されたり地盤に浸透して周囲に拡散して
いったりして減少する。発進立坑Hに近い個所ほど埋設
孔が形成されてからの時間は長くなるので、滑材の減少
量も多くなる。したがって、発進立坑Hに近い側の地盤
に注入される滑材の量が多くても、それに見合うだけ滑
材の減少もあるので、総合的には、埋設孔の全長にわた
って先導体10および埋設管20列と地盤との間に適切
な量の滑材を配置して、推進抵抗の削減などの機能を良
好に果たすことができる。
【0063】上記の実施形態では、埋設管20列に並ん
だ複数個所の滑材供給口(2)…に対して、先頭側から
後尾側へと順番に追加供給しているが、後尾側から先頭
側に追加供給したり、中央から先頭側および後尾側へと
交互に追加供給したり、1個所または複数個所置きの滑
材供給口66に追加供給したりすることもできる。前記
した流量計52による滑材供給量の測定データから、各
滑材供給口(2)…毎の総供給量Qy を計算して監視し
ておけば、総供給量Qy が所定量になった滑材供給口
(2)…にはそれ以後の追加供給を停止することができ
る。これは、滑材供給口(2)の周辺の土質条件などの
影響で、予め計画された追加供給量よりも多くの滑材が
供給される場合があるからである。また、特定の滑材供
給口(2)…で追加供給量が計画よりも少ないことが判
れば、その滑材供給口(2)…に対する追加供給時間を
延ばしたり、追加供給の回数を増やしたり、幹線配管4
0の滑材供給量または圧力を増やしたりして調整するこ
ともできる。
【0064】追加供給は、1推進工程Tの間に配置され
た複数回の一次供給中断時間t2 のうち、全ての一次供
給中断時間t2 で実施してもよいし、追加供給を行わな
い一次供給中断時間t2 があってもよい。このような追
加供給を行わない一次供給中断時間t2 では、幹線配管
40からの供給流量はOになる。この場合、滑材供給ユ
ニット30からの滑材供給を止めれば良い。
【0065】一次供給工程と追加供給工程との何れの段
階でも、単位時間当たりの滑材供給量qは一定にしてお
いても構わない。それぞれの供給時間t1 、t3 と工程
回数とを調整することで、総供給量Qx 、Qy は自由に
変更できるからである。単位時間当たりの滑材供給量q
が一定で良ければ、幹線配管40における滑材の流量や
圧力は常に一定にしておいても良いことになり、滑材の
供給制御が容易になる。
【0066】なお、供給ポンプ32の回転制御などを行
って幹線配管40の流量調整を行えば、一次供給工程あ
るいは追加供給工程における単位時間当たりの供給量q
を、比較的簡単に加減することができる。例えば、一次
供給と追加供給とで供給量を変えたりすることも可能で
ある。一次供給工程および追加供給工程は、上記した一
定の制御パターンにしたがって実施するだけでなく、必
要に応じて、一時的に特定個所の滑材供給口(1)…の
みに集中的に滑材を注入することもできる。これは、突
発的な土質条件の変化や作業条件の変化などがあった場
合に有効である。
【0067】
【発明の効果】本発明の滑材供給方法は、1推進工程中
に、複数回の一次供給工程と追加供給工程とを互いに重
ならないようにして交互に行うので、1系統の幹線配管
を、一次供給と追加供給とに兼用させることが可能にな
る。追加供給を行うために一次供給を中断させても、そ
の中断時間は短いので、一次供給における滑材供給が不
足したり、先導体や埋設管列の推進に支障が生じること
が防げる。
【0068】幹線配管が1系統で良ければ、占有スペー
スが狭くなるので、小口径の埋設管にも対応させること
ができる。配管や供給制御、装置の設置などに必要な機
構装置も簡略化でき、滑材供給装置全体の設備コスト低
減にも貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態を表す推進工法の全体構成
【図2】 時系列制御のタイミング線図
【図3】 滑材供給量の変化線図
【符号の説明】
10 先導体 20 埋設管 30 滑材供給ユニット 40 幹線配管 50 バイパスユニット 60 バルブユニット 62 制御バルブ 64 個別配管 66 滑材供給口 70 中央制御盤 72 通信制御ケーブル E 地盤 H 立坑

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先導体と先導体の後方に連結された埋設管
    とを地盤内に推進させて、先導体で形成された埋設孔に
    埋設管を敷設していく推進工法において、先導体および
    /または埋設管と埋設孔との間に滑材を供給する方法で
    あって、 先導体を連続して推進させる1推進工程の開始から終了
    までの間に、先導体または先導体の直後の埋設管と埋設
    孔との間に滑材を供給する一次供給工程と、一次供給工
    程を実施する先導体または埋設管よりも後方の埋設管列
    の複数個所に追加の滑材を供給する追加供給工程とを交
    互に繰り返し、 全ての一次供給工程の滑材供給量を合計した総量が所定
    量になるように、各回の一次供給工程における滑材供給
    量を配分し、 各回の追加供給工程では、埋設管列の全ての追加供給個
    所のうちの一部の追加供給個所に順番に滑材を供給し、 それぞれの追加供給個所で、全ての追加供給工程の滑材
    供給量を合計した総量が所定量になるように、各回の追
    加供給工程の各追加供給個所における滑材供給量を配分
    する滑材供給方法。
  2. 【請求項2】各回の一次供給工程における滑材の供給時
    間が10秒〜100分であり、 各回の追加供給工程の一つの追加供給個所における滑材
    の供給時間が10秒〜10分である請求項1に記載の滑
    材供給方法。
  3. 【請求項3】前記一次供給工程における滑材供給量の所
    定量Qx が、地盤の透水係数kの関数として算出され、 前記追加供給工程における滑材供給量の所定量Qy が、
    推進開始からの経過日数Dn と地盤の透水係数kとの関
    数として算出される請求項1に記載の滑材供給方法
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