JPH09316820A - 路面掘削装置 - Google Patents

路面掘削装置

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JPH09316820A
JPH09316820A JP13224496A JP13224496A JPH09316820A JP H09316820 A JPH09316820 A JP H09316820A JP 13224496 A JP13224496 A JP 13224496A JP 13224496 A JP13224496 A JP 13224496A JP H09316820 A JPH09316820 A JP H09316820A
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excavating device
road
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志伸 佐竹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削施工現場での荷揚や荷下ろし作業等の作
業を要することなくカッタを掘削位置に設定させること
ができ、しかも、掘削面積を最小限の大きさとして補修
の手間や材料消費を抑え、さらには、騒音の発生を抑制
することができる構造を備えた路面掘削装置を得る。 【解決手段】 車両の荷台2に設置されて車幅方向に移
動可能な基台4と、基台4により揺動可能に支持されて
いるアーム部材5の揺動端に有する支持部材9と、支持
部材9によって路面Dに対して上下動可能に支持されて
いる支柱8と、支柱8の長手方向に沿って移動可能に支
持されている作業部材12と、作業部材12により支持
されている電動モータ13により回転駆動されて路面D
と平行なカッタ面が回転する円形刃面を有するカッター
15とを備えていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面での穿孔作業
に用いられる路面掘削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、道路下に埋設されている
ガス管や水道管あるいは通信管等の既設管路を対象とし
てその途中に新たな配管を施工する場合がある。上記既
設管路のうちでガス管の場合でいうと、ガス管は、道路
下に埋設されている導管路(本管または支管)に対して
供内管が接続されて一般家庭等の民地内に引き込まれ
る。上記の各管路のうちで道路下に埋設されている導管
路に新たな配管を接続したり、あるいは、埋設されてい
る管路の補修や点検を行う場合には、道路を掘削する必
要がある。
【0003】従来、アスファルトやコンクリートの表層
を有する舗装道路を掘削するための装置として、外周面
にダイヤモンドの粒子や粉末を散在させた円盤状のカッ
タを用いた装置がある。この装置では、カッタを回転さ
せることにより舗装道路の表層に位置するアスファルト
やコンクリートに切込みを入れ、舗装道路の路盤から表
層を分離できる状態を設定するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の掘削装
置では、路面に円盤を切込むようになっているため、円
盤の剛性からして掘削すべき面積が最小面積となる円形
の切込み軌跡を設定することができない。このため、従
来では、図8に示すように、最初に形成された切込みの
方向に対してカッタの向きを直角に設定し直して次の切
込み(図8中、符号Sで示す部分)を形成する手順が採
られている。このため、掘削すべき最小面積が得られる
円形(図8中、二点鎖線で示す部分)の場合よりも大き
な面積をもつ矩形の切込み軌跡が形成され、掘削した路
盤が産業廃棄物となり、その処理費用も高価なものとな
る。さらに、切込んだ路面を補修する際の手間および補
修に必要なアスファルトやコンクリートが多く必要とな
る。
【0005】一方、従来の掘削装置には、内燃機関をカ
ッタの駆動源として用い、内燃機関とカッタを備えた部
分とを纏めて可搬型の装置構造としたものがある。しか
し、このような装置では、掘削施工現場近くまで車両に
より運搬したうえで車両からその装置を降ろして掘削施
工現場に持ち来すことが必要となるので、比較的重量が
重い装置を車両に対して上げ下ろししなければならず、
作業者の負担が大きくなる。しかも、舗装道路の表層を
なすアスファルトやコンクリートの厚さに対応して切込
み時の強度を維持できる厚さのカッタを選択して装着し
直す作業が必要となることから、掘削作業の前準備や後
処理の手間が掛かる。また、カッタの駆動源として用い
られる内燃機関から発生する騒音が大きく、これにより
作業者や作業現場近隣への騒音の悪影響が著しくなると
いう問題もあった。
【0006】本発明の目的は、上記従来の掘削装置にお
ける問題に鑑み、掘削施工現場での荷揚や荷下ろし作業
等の作業を要することなくカッタを掘削位置に設定させ
ることができ、しかも、掘削面積を最小限の大きさとし
て産業廃棄物の発生を抑え、補修の手間や材料消費を抑
え、さらには、騒音の発生を抑制することができる構造
を備えた路面掘削装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、回転自在のカッタにより路
面を掘削して路面表層を除去するための路面掘削装置で
あって、車両の荷台に設置されて車幅方向に移動可能な
基台と、上記基台により揺動可能に支持されているアー
ム部材の揺動端に有する支持部材と、上記支持部材によ
って上記路面に対して上下動可能に支持されている支柱
と、上記支柱の長手方向に沿って移動可能に支持されて
いる作業部材と、上記作業部材により支持されている電
動モータにより回転駆動されて上記路面と平行なカッタ
面が回転するリング状のカッターとを備えていることを
特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の掘
削装置において、上記アーム部材は、上記支柱を路面に
対して垂直に立設させる作業位置と上記車両の荷台側に
位置する収納位置とに揺動可能であることを特徴として
いる。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の路
面掘削装置において、上記カッタには、路面と接触する
位置の周囲にカッタとは独立して不動のスカート状の遮
蔽部材が設けられていることを特徴としている。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1記載の路
面掘削装置において、上記支柱にはラックが設けられ、
上記作業部材には上記ラックに噛み合う転動部材が設け
られ、上記転動部材が上記路面の表層の厚さに応じた量
を以て回転駆動されることにより上記ラック上を転動し
て上記カッタを進行させることを特徴としている。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1記載の路
面掘削装置において、上記カッタは、路面の表層の厚さ
に応じてその表層内への進行量を制御するための移動量
制御手段を備えていることを特徴としている。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5記載の路
面掘削装置において、上記移動量制御手段は、上記支柱
表面で支柱の長手方向に沿って設けられている目盛によ
り構成され、上記目盛の一つを選択して上記作業部材を
進行させることを特徴としている。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項5記載の路
面掘削装置において、上記移動量制御手段は、上記カッ
タの外周面に形成された複数の形式の異なるマーキング
により構成され、上記遮蔽部材の上面に位置するマーキ
ングの形式を識別することで上記路面の表層部の厚さを
割出すことを特徴としている。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項5記載の路
面掘削装置において、上記移動量制御手段は、上記電動
モータに装備されているトルクセンサで構成され、電動
モータに作用するカッタ側からのトルクが路面の表層切
込み時よりも小さくなった場合に上記作業部材の進行を
停止させることを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1、2および4記載の発明では、掘削施
工現場まで路面掘削装置を車両により運搬し、支柱を収
納位置から作業位置に揺動させてカッタを路面に対向さ
せ、この状態でカッタを電動モータにより回転駆動する
ことで路面を円形状に切込むことができる。
【0016】請求項3記載の発明では、カッタによる路
面の切込み時に発生する土砂や騒音が遮蔽部材により遮
蔽されてカッタの周辺の洩れ出すことがない。
【0017】請求項5乃至8記載の発明では、路面の表
層の厚さに応じてカッタを有する作業部材の移動量が適
性化される。特に、請求項6および7記載の発明では、
目盛あるいはマーキングの位置を識別することによりカ
ッタの進行量を制御することができ、また、請求項8記
載の発明では、電動モータ自体に伝わるトルクを自動的
に判別することによりカッタの進行量を制御することが
できる。
【0018】
【実施例】以下、図示実施例により本発明の詳細を説明
する。図1は、請求項1乃至4記載の発明の実施例によ
る路面掘削装置の全体構成を説明するための概要図であ
り、同図において、路面掘削装置1は、ダンプカーやト
ラック等の車両の荷台2に設置されている。すなわち、
図1において、荷台2の後部には、床面に支持台3が設
けられており、その支持台3には、荷台2の車幅方向に
移動することができる基台4が設けられている。本実施
例では、支持台3が荷台2上で車幅方向と直角な方向で
ある前後方向に移動することができるようになってい
る。つまり、図2に示すように、支持台3は、荷台2上
に固定されているレール部材2aに嵌合する係合溝が車
幅方向両端の下面に形成されており、レール部材2a上
を前方に移動させることにより、路面掘削装置1を後述
する収容位置に変位させた場合に、路面掘削装置1の構
成部品が荷台2の後方から食みでないようにされてい
る。基台4は、図2に示すように、支持台3に敷設され
ているラック3aに噛み合うピニオン(図示されず)を
装備しており、そのピニオンがハンドル6の回転操作方
向に応じて転動することにより、荷台2の車幅方向の任
意の位置に移動することができる。また、移動後の基台
4は、図示されない係止機構により移動した位置で保持
される。
【0019】基台4には、アーム部材5が揺動自在に設
けられている。アーム部材5は、基台4に設けられてい
る支軸7に基端が回転可能に支持され、後述する支柱に
有するカッタを、図1において実線で示す作業位置と二
点鎖線で示す収納位置とに揺動させることができる。こ
の場合の作業位置とは、後述する支柱を路面Dに対して
垂直に立設させる位置に相当しており、また、収納位置
とは、荷台2上に上記の支柱が置かれる位置に相当して
いる。収納位置にアーム部材5が揺動した場合には、前
述したように、支持台2が荷台2の前方に向け変位させ
られ、後述するカッタも荷台2上に位置するようになっ
ている。特に、収納位置にアーム部材5が揺動した際に
は、アーム部材5の揺動端が基台4における支点位置よ
りも荷台2の前方側に位置するようになっており、これ
によって、後述する支持部材や作業部材の重量がアーム
部材5に作用してもアーム部材5に対して荷台2の後方
へのモーメントが前方側へのモーメントよりも小さくな
るようにしてある。従って、収納位置にある路面掘削装
置1は、不用意に荷台2の後方へ回転するのが阻止され
る。
【0020】図1においてアーム部材5の揺動端には、
支柱8が挿通されている支持部材9が取り付けられてい
る。支柱8は、支持部材9に挿通されて長手方向に移動
することができるように支持されている。このため、支
柱8には、その表面に長手方向に沿ってラック8aが形
成され、そのラック8aに噛み合うピニオン(図示され
ず)が支持部材9に設けられている。支持部材9側に位
置するピニオンは、支持部材9に設けられているハンド
ル10(図1参照)によって回転駆動されるようになっ
ており、回転駆動された場合には、支柱8を長手方向に
移動させることができる。支持部材9には、ハンドルに
加えて、長手方向に移動した支柱8を保持するための係
止部材11が設けられており、係止部材11としては、
捩じ込まれることによって支柱8の表面に食い込む構造
あるいはラック8aに噛み合う構造が用いられる。
【0021】支柱8には、支持部材9と同様にラック8
aに噛み合うピニオン(図示されず)を内蔵している作
業部材12が移動可能に設けられている。作業部材12
は、支持部材9と同様に、ピニオンをラック8aに沿っ
て転動させるためのハンドル12aおよびラック8a上
で作業部材12を保持するための係止部材12bが備え
られており、さらに、ラック8a側に位置する基部から
支柱8の長手方向と直角な方向に延長されたアーム12
cを備えている。
【0022】アーム12cの先端には電動モータ13が
設置されている。電動モータ13は、荷台2に準備され
ているバッテリー(図示されず)あるいは発電機(図示
されず)から100Vの商用電源が用いられて駆動され
るモータであり、その出力軸は減速機構14を介してカ
ッタ15と連結されている。
【0023】カッタ15は、鋼製からなり、図3に示す
ように、下面を開口させ上面に断面形状がT字状の補強
リブ15aを有する下向きカップ状部材で構成され、路
面Dと対向する下面周縁には、図示されないダイヤモン
ドの粒子や粉末が散在させてある。本実施例では、カッ
タ15の刃面の外径寸法として、750mmの丸穴が切
断できる寸法が設定されている。カッタ15は、上面に
形成されている補強リブ15aの中心部にて減速機構1
4からの出力軸が一体化されている。
【0024】カッタ15の外周囲には、遮蔽部材16が
配置されている。図3において遮蔽部材16は、ゴム等
の耐水性およびある程度の吸音性を備えた材質で構成さ
れ、カッタ15の外周囲に上端縁が近接し、下端縁が路
面に接地されたスカート状部材である。遮蔽部材16
は、カッタ15と独立して移動することができ、上端縁
から下端縁に至る範囲によりカッタ15の外周囲を囲繞
することによりカッタ15により切込まれて路面から発
生する土砂の飛散や騒音が洩れるのを防止する。遮蔽部
材16をカッタ15と独立して移動させるための構成と
しては、図2に示すように、支柱8に対して、その長手
方向に移動可能に取り付けられている基部を有し、その
基部からカッタ15の外周に倣って延長された2股状の
アームを有する保持部材17が用いられ、保持部材17
の先端が遮蔽部材16の上端縁に一体化されている。保
持部材17は、支柱8の長手方向に沿って移動可能であ
ることから、カッタ15が支柱8の長手方向に沿って変
位するのに合せて遮蔽部材16の下端縁が接地できる位
置に位置決めされる。
【0025】本実施例は以上のような構成であるから、
路面掘削装置1は、荷台2に搭載された状態で掘削施工
現場まで運搬される。運搬時には、図1において二点鎖
線で示すように、アーム部材5が路面掘削装置1を収納
位置に配置する向きに揺動している。そして、荷台2側
に路面掘削装置1が位置している際には、前述したよう
に支持台3が荷台2の前方に変位させられるとともに支
持部材9の下端に作業部材12の上端が当接させてあ
り、さらに支柱8は、支持部材8により、下端に有する
脚部を作業部材12の下端に当接させることができる状
態に引き上げられている。これにより、荷台2の後方か
ら路面掘削装置1の構成部品が食みでない状態が維持さ
れている。
【0026】一方、掘削施工現場では、車両が掘削施工
現場まで移動し、荷台2を掘削予定地に対応させる。路
面掘削装置1は、図1において二点鎖線で示した収納位
置から実線で示す作業位置に揺動されてアーム部材5が
路面D側に位置させられる。アーム部材5が作業位置に
揺動させられると、支柱8が路面Dと垂直に対向し、支
持部材9に有するハンドル10(図1参照)が回転操作
されることにより支柱8が接地される。接地された支柱
8は、支持部材9に有する係止部材11が操作されるこ
とにより下端に有する脚部が接地した状態を保持され
る。
【0027】支柱8に設けられている作業部材12は、
カッタ15の下端縁が路面Dに着地するまで支柱8上で
移動させられる。この際の操作は、作業部材12に有す
るハンドル12aが用いられ、また、移動した後の位置
での保持は係止部材12bが用いられる。カッタ15の
下端縁が路面Dに着地させられると、遮蔽部材16がそ
の下端縁を接地させる位置に移動させられる。このよう
にして作業準備が行われると、電動モータ13への通電
開始によりカッタ15が回転し、路面Dの切込みを開始
する。路面Dの切込みに伴い、作業部材12のハンドル
12aを回転操作することによりカッタ15を路面D中
に進行させることができる。この場合の進行速度とし
て、本実施例では、1cm/minが設定されている。
カッタ15は、刃面外径寸法に応じて750mmの円形
軌跡を路面に形成して切込む。
【0028】掘削作業が終了し、路面掘削装置1を路面
Dから取り除く際には、作業部材12のハンドル12a
を操作して作業部材12の上端縁を支持部材9の下端縁
に当接する位置に移動させ、さらに、支持部材9のハン
ドル10を操作して支柱8をその最下端に位置する脚部
が作業部材12の下端に当接するまで移動した後、アー
ム部材5を収納位置に向け揺動させる。
【0029】以上のような実施例によれば、掘削施工現
場への路面掘削装置1の運搬には人手を要しないです
む。つまり、路面掘削装置1は、車両の荷台2に設置さ
れているので、車両を掘削施工現場まで移動させるだけ
でよく、しかも、路面掘削装置1の積み下ろし作業も必
要がない。また、カッタ15の回転駆動源として電動モ
ータ13を用いているので、従来の場合と違って、内燃
機関等の特殊な装置を要することがなく、騒音や経費の
面で有利となる。
【0030】次に、請求項5乃至8記載の発明の実施例
について説明する。図1に示した路面掘削装置1には、
掘削時、カッタ15の進行量を制御する移動量制御手段
が設けられている。図4は、請求項5および6記載の発
明の実施例による移動量制御手段を示しており、同図に
おいて移動量制御手段18は、支柱8に形成されている
数値(図示されず)を刻印した目盛(以下、この目盛を
符号18で示す)によって構成されている。目盛18は
支柱8の長手方向に沿って形成されているので、カッタ
ー15が路面Dに着地した状態の数値を基準として掘削
すべき深さに相当する数値が顕れるまで作業部材12の
移動操作を行えばよい。本実施例では、最大掘削深さが
30cmとされ、その深さを等分した位置にそれぞれ目
盛18が形成されている。本実施例では、作業部材12
がハンドル12aの操作により移動する量を目盛18に
よって判読しながら作業を進めることができる。
【0031】図5は、請求項7記載の発明の実施例に相
当する移動量制御手段を示しており、同図において、移
動量制御手段19は、カッタ15の周面に形成されてい
るマーキング(以下、このマーキングを符号19で示
す)で構成されている。マーキング19は、図4に示し
た目盛18間の領域毎に色分けしてあり、カッタ15が
進行した量を色によって判読することができるようにな
っている。なお、図5では、色が異なることを表すため
に、ドット、および斜線の形式の違いを用いている。本
実施例では、作業部材12がハンドル12aの操作によ
り移動する量をマーキング19の色により判読しながら
作業を進めることができる。
【0032】図6は、請求項9記載の発明の実施例によ
る移動量制御手段を示しており、同図に示された制御手
段では、カッタ15の駆動源での移動量を制御するよう
になっている。つまり、電動モータ13に対する電源
(図では、符号PSで示す)からの給電路中には、減速
機構14の出力軸に伝わるカッタ15のトルクを検出す
るトルクセンサ20が設けられている。トルクセンサ2
0は、カッタ15が舗装道路におけるアスファルトやコ
ンクリートの表層から路盤に至る時点でカッタ15側か
ら減速機構14を介して電動モータ13に作用するトル
クが変化するのを検知すると電動モータ13の回転を停
止するスイッチで構成されている。本実施例では、作業
者が単にカッタ15を進行させるだけで電動モータ13
へのトルク変化を自動的に検知して電動モータ13の回
転制御を行うことができる。また、電動モータ13の回
転制御によってカッタ15の進行量を制御する方式とし
て、電動モータ13への給電路に、カッタ15が進行す
る過程で路面Dの表層と路盤とから受ける圧力の変化を
検知できるロードセルを接続しておき、路盤に達した時
点での圧力を検知した時点で電動モータ13への給電を
中断する方式とすることも可能である。なお、図1に示
した構成において、アーム部材5は、作業者により揺動
させられることを前提としている。この時、作業者の負
担を軽減するために、図7に示すように、アーム部材5
の揺動端と支点位置(支軸7の配置位置)近傍若しくは
支点位置との間に引張バネ21を掛け渡し(図7では、
支点位置に引張バネ21の一端が掛けられている状態が
示されている)、揺動路中で支点位置を通過した位置で
生じるモーメントを利用してアーム部材5を揺動位置に
保持できるようにする。これにより、支点位置を通過し
たアーム部材5は、引張バネ21の張力により強制的に
移動することができるので、その分、揺動に要する力を
軽減されることになる。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1、2および
4記載の発明によれば、掘削施工現場まで路面掘削装置
を車両により運搬し、支柱を収納位置から作業位置に揺
動させてカッタを路面に対向させ、この状態でカッタを
電動モータにより回転駆動することで路面を円形状に切
込むことができるので、掘削を要する箇所の面積を最小
限に止めることが可能になる。これにより、掘削による
産業廃棄物の発生を抑えることができ、また従来、必要
とされていた矩形の孔に対する補修の手間や材料の消費
量を低減することができる。しかも、カッタを直接掘削
施工現場まで人手によらず移動させることができると共
に切込み時に騒音が洩れるのを抑制することができる。
従って、路面掘削の際の労力および動力の低減および作
業環境の悪化を防止することができる。さらに、騒音に
関しては、従来の内燃機関と違って騒音が著しく低い電
動モータをカッタの駆動源として用いることによっても
助長される。
【0034】請求項3記載の発明によれば、カッタとそ
の周辺とを遮蔽する遮蔽部材を設けたので、カッタによ
る切込み時に発生する土砂や騒音が周辺に洩れるのを確
実に抑制することができる。これにより、掘削施工現場
周辺への汚損や騒音による悪影響を防止することが可能
になる。
【0035】請求項5乃至8記載の発明によれば、、路
面の表層の厚さに応じてカッタを有する作業部材の移動
量が適性化されるので、無駄な労力や動力の使用が防止
できる。特に、請求項6および7記載の発明によれば、
目盛あるいはマーキングの位置を識別することにより作
業者が簡単にカッタの進行量を制御することができ、ま
た、請求項8記載の発明によれば、電動モータ自体に伝
わるトルクを自動的に判別することによりカッタの進行
量を自動的に制御することができるので、作業負担が軽
減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至4記載の発明の実施例による路面
掘削装置の要部構成を説明するための概要図である。
【図2】図1に示した要部に用いられる基台の構造を説
明するための部分的な斜視図である。
【図3】図1に示した要部に用いられるカッタの構造を
説明するための斜視図である。
【図4】請求項5および6記載の発明の実施例を説明す
るための部分的な斜視図である。
【図5】請求項7記載の発明の実施例を説明するための
概要図である。。
【図6】請求項8記載の発明の実施例を説明するための
概要図である。
【図7】図1に示した要部構造の変形例を説明するため
の概要図である。
【図8】従来の路面掘削装置により得られる路面の切込
み軌跡を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 路面掘削装置 2 荷台 4 基台 5 アーム部材 8 支柱 8a ラック 9 支持部材 12 作業部材 13 電動モータ 15 カッタ 16 遮蔽部材 18 移動量制御手段の一つである目盛 19 移動量制御手段の他の一つであるマーキング 20 移動量制御手段の別の一つであるトルクセンサ D 路面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転自在のカッタにより路面を掘削して路
    面表層を除去するための路面掘削装置であって、 車両の荷台に設置されて車幅方向に移動可能な基台と、 上記基台により揺動可能に支持されているアーム部材の
    揺動端に有する支持部材と、 上記支持部材によって上記路面に対して上下動可能に支
    持されている支柱と、 上記支柱の長手方向に沿って移動可能に支持されている
    作業部材と、 上記作業部材により支持されている電動モータにより回
    転駆動されて上記路面と平行なカッタ面が回転するリン
    グ状のカッターとを備えていることを特徴とする路面掘
    削装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の路面掘削装置において、 上記アーム部材は、上記支柱を路面に対して垂直に立設
    させる作業位置と上記車両の荷台側に位置する収納位置
    とに揺動可能であることを特徴とする路面掘削装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の路面掘削装置において、 上記カッタには、路面と接触する位置の周囲にカッタと
    は独立して不動のスカート状の遮蔽部材が設けられてい
    ることを特徴とする路面掘削装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の路面掘削装置において、 上記支柱にはラックが設けられ、上記作業部材には上記
    ラックに噛み合う転動部材が設けられ、上記転動部材が
    上記路面の表層の厚さに応じた量を以て回転駆動される
    ことにより上記ラック上を転動して上記カッタを進行さ
    せることを特徴とする路面掘削装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の路面掘削装置において、 上記カッタは、路面の表層の厚さに応じてその表層内へ
    の進行量を制御するための移動量制御手段を備えている
    ことを特徴とする路面掘削装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の路面掘削装置において、 上記移動量制御手段は、上記支柱表面で支柱の長手方向
    に沿って設けられている目盛により構成され、上記目盛
    の一つを選択して上記作業部材を進行させることを特徴
    とする路面掘削装置。
  7. 【請求項7】請求項5記載の路面掘削装置において、 上記移動量制御手段は、上記カッタの外周面に形成され
    た複数の形式の異なるマーキングにより構成され、上記
    遮蔽部材の上面に位置するマーキングの形式を識別する
    ことで上記路面の表層部の厚さを割出すことを特徴とす
    る路面掘削装置。
  8. 【請求項8】請求項5記載の路面掘削装置において、 上記移動量制御手段は、上記電動モータに装備されてい
    るトルクセンサで構成され、電動モータに作用するカッ
    タ側からのトルクが路面の表層切込み時よりも小さくな
    った場合に上記作業部材の進行を停止させることを特徴
    とする路面掘削装置。
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