JPH0931580A - 耐摩耗アルミニウム合金製摺動部材 - Google Patents
耐摩耗アルミニウム合金製摺動部材Info
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Abstract
の悪い条件下で使用した場合でも摩耗が軽減されるアル
ミニウム合金製摺動部材を提供する。 【構成】 重量%で、Si:14.0〜17.5%、C
u:2.0〜5.0%、Mg:0.1〜1.0%、M
n:0.3〜0.8%、Cr:0.1〜0.3%、T
i:0.05〜0.20%、P:0.003〜0.05
%、Fe:1.5%以下を含有すると共に、Ca含有量
を0.005%未満に規制し、残部実質的にAlからな
り、平均粒径8〜30μmの初晶Si,Al−Si−F
e系金属間化合物およびAl−Si−Fe−Mn−Cr
系金属間化合物のうち粒径5〜40μmのものが合金中
に面積率で5〜10%分散し、表面粗さがRa:0.3
〜3.0であり、かつ相手材より表面粗さが大きいもの
である耐摩耗アルミニウム合金製摺動部材。
Description
受部として使用することができる耐摩耗性,耐焼付性,
なじみ性に優れたアルミニウム合金製摺動部材に関する
ものである。
ニウム合金を適用することが多く検討され、なかでも摺
動部に対しては、耐摩耗性,耐焼付性に優れた過共晶A
l−Si系合金が注目されている。
Al−Si系合金は、耐摩耗性に優れる反面、なじみ性
に劣る場合があり、例えば、軸受として用いると、潤滑
の悪い条件や、磨耗粉の排出が難しい条件では、初期な
じみ過程において、重摩耗(シビア摩耗)から軽摩耗
(マイルド摩耗)に移行せず、摺動面から排出されずに
残った摩耗粉が摩耗を加速し異常摩耗に至ってしまうお
それがあるという問題点があった。
の表面およびその相手材である軸の表面の加工によって
できたうねりや凹凸を削りとり、接触面積を広げること
によって面圧を軽減した状態や潤滑油が介在した状態で
両者を摺動させるようにすることを指している。
じみ性に劣るという問題点を解決するため、その表面
に、鉛,錫,二硫化モリブデン等の固体潤滑の層を形成
させたり、油溝を設けて強制的に給油したりするなどの
方法がとられてきた。
固体潤滑の層を形成させたり、油溝を設けたりする必要
があるため、このような手法によることなく摺動部材自
体の耐摩耗性,耐焼付性,なじみ性を改善することが課
題としてあった。
がみてなされたものであって、摺動面を形成する過共晶
Al−Si系合金自身に、 (1)相手材に比べて軟らかいアルミニウム合金側を選
択的に摩耗させる。
くする。
る。
性,耐焼付性,なじみ性に優れ、潤滑の悪い条件下で使
用した場合でも摩耗が軽減されるアルミニウム合金製摺
動部材を得ることができるようにして、上記した従来の
課題を解決することを目的としている。
ルミニウム合金製摺動部材は、請求項1に記載している
ように、重量%で、Si:14.0〜17.5%、C
u:2.0〜5.0%、Mg:0.1〜1.0%、M
n:0.3〜0.8%、Cr:0.1〜0.3%、T
i:0.05〜0.20%、P:0.003〜0.05
%、Fe:1.5%以下を含有すると共に、Ca含有量
を0.005%未満に規制し、残部実質的にAlからな
り、平均粒径8〜30μmの初晶Si,Al−Si−F
e系金属間化合物およびAl−Si−Fe−Mn−Cr
系金属間化合物のうち粒径5〜40μmのものが合金中
に面積率で5〜10%分散し、表面粗さがRa:0.3
〜3.0であり、かつ相手材より表面粗さが大きいもの
としたことを特徴としている。
部材は、請求項2に記載しているように、さらに、重量
%で、B:0.0001〜0.01%およびNi:0.
3〜3.0%のうちの1種または2種を含有するものと
することができる。
理由について各々の作用と共に説明する。
を向上させるうえで重要な元素である。しかし、14.
0%未満のSi含有量では、耐摩耗性が不足することと
なり、Si含有量が17.5%を超えると、合金の液相
線が上昇して、溶解性,鋳造性が悪くなると共に、初晶
Siの分散が不均一になり易く、粗大化も起こりやすい
ため、なじみ性も悪くなる。
製摺動部材においては、Si含有量を14.0〜17.
5%の範囲に限定した。
クスを強化する作用を有し、これによって耐摩耗性が向
上する。そして、このような作用を得るためには、2.
0%以上のCuを含有させることが必要である。しか
し、Cu含有量が5.0%を超えると引け巣の発生が多
くなる。したがって、Cu含有量は2.0〜5.0%に
限定した。
摩耗性,機械的強度等を上昇させるうえで有用な合金元
素であり、0.1%以上のMg含有でこれらの作用が得
られる。しかし、1.0%を超えてMgを含有させる
と、靭性を低下させる傾向が見られる。したがって、M
g含有量は0.1〜1.0%に限定した。
r系金属間化合物を微細かつ均一に分散させて耐摩耗性
を向上させると共にアルミニウム合金のマトリックスを
強化し、機械的性質を改善する合金元素である。そし
て、Mn含有量が0.3%未満になると耐摩耗性が低下
する傾向が見られる。他方、Mn含有量が0.8%を超
えて含有すると機械的性質の劣化を招く。したがって、
Mn含有量は0.3〜0.8%に限定した。
クス中に初晶Siを微細かつ均一に分散させるうえで重
要な合金元素である。また、Al−Si−Fe−Mn−
Cr系金属間化合物を微細な晶出物として均一に分散さ
せ、耐摩耗性を向上させるうえでも重要な合金元素であ
り、硬度,機械的性質の向上にも有効に作用する。そし
て、このような作用は0.1%以上の含有量で顕著とな
る。しかし、Cr含有量が0.3%を超えると鋳造性,
機械的性質が低下する。したがって、Cr含有量は0.
1〜0.3%に限定した。
質を向上させる作用を有し、組織を均一化させることに
も有効である。そして、これらの作用を得るためには、
0.05%以上のTiを含有させることが必要である。
しかし、0.20%を超えるTi含有量では逆に機械的
性質の低下を招く。したがって、Ti含有量は0.05
〜0.20%に限定した。
して均一に分散させる作用を有する。この初晶Siを与
えるPの作用は、0.003%以上の含有量で確保され
る。しかし、P含有量が0.05%を超えると湯流れ等
の鋳造性が悪化する。したがって、P含有量は0.00
3〜0.05%に限定した。
合物およびAl−Si−Fe−Mn−Cr系金属間化合
物として分散して耐摩耗性を向上させる作用を有する
が、アルミニウム合金中に多量のFeが混入すると、特
に徐冷部,ホットスポット部にAl−Fe系の化合物が
生成し、ミクロポロシティの発生原因となる。その結
果、得られたアルミニウム合金の靭性および強度を低下
させる。そのため、本発明においては、Fe含有量を
1.5%以下に規制した。
くなると、鋳造時に内部引けが大きくなり、鋳造性の低
下を招く。また、Pによる初晶Si微細化効果を阻害す
る。そこで、Ca含有量を0.005%未満に規制し
た。
BおよびNiはアルミニウム合金の機械的性質をより一
層向上させる作用を有する元素である。そして、このう
ちBは、Tiと共に結晶粒を微細化させることによって
強度および靭性の向上に寄与する。このようなBの作用
は0.0001%以上でみられる。しかし、多量のB含
有は、アルミニウム合金の靭性を低下させるので、上限
を0.01%に設定した。また、Niは、高温強度を向
上し、硬度,耐摩耗性を改善するうえで有効な合金元素
である。そして、これらの作用は、Ni含有量0.3%
以上でみられる。しかし、高価なNiを多量に含有させ
ることは、アルミニウム合金のコストを上昇させるので
好ましくない。また、Ni含有量の増加に伴い、耐食性
の低下もみられる。そこで、本発明においては、Ni含
有量の上限を3.0%とし、Niの作用をMnで置換な
いしは補完する。したがって、BおよびNiのうちの1
種または2種を含有させるとしても、Bは0.0001
〜0.01%、Niは0.3〜3.0%とする。
物およびAl−Si−Fe−Mn−Cr系金属間化合物
の平均粒径8〜30μm:初晶Si,Al−Si−Fe
系金属間化合物およびAl−Si−Fe−Mn−Cr系
金属間化合物は耐摩耗性,耐焼付性,なじみ性を向上さ
せるが、平均粒径が8μm未満ではその効果は少なく、
平均粒径が30μmを超えると被削性が低下すると共
に、脱落しやすい粒子が多くなるため、特に、初期のな
じみ過程において摺動面から排出されない粒子が増加
し、異常摩耗の原因となるので、初晶SiおよびAl−
Si−Fe(−Mn−Cr)系金属間化合物の平均粒径
は8〜30μmとしている。
−Fe系金属間化合物およびAl−Si−Fe−Mn−
Cr系金属間化合物が合金中に面積率で5〜10%分
散:平均粒径8〜30μmの初晶Si,Al−Si−F
e系金属間化合物およびAl−Si−Fe−Mn−Cr
系金属間化合物のうち耐摩耗性,耐焼付性,なじみ性に
有効なのは粒径5〜40μmのものであるが、その面積
率が5%未満では効果が少なく、10%を超えると被削
性やなじみ性が低下するので、粒径5〜40μmのもの
が合金中に5〜10面積%分散しているものとしてい
る。
さがRa0.3未満では初期なじみ過程において、凹凸
が小さいため、油だまりや摩耗粉の排出溝としての効果
が少ない。また、表面粗さがRa3.0を超えると初期
の摺動面の真実接触面積が小さくなりすぎ、接触部の面
圧が著しく高くなるため、異常摩耗や焼付が発生しやす
くなることから、表面粗さはRa0.3〜3.0として
いる。
粗さが本発明のアルミニウム合金製摺動部材の表面粗さ
よりも大きいと、接触面積を広げて、面圧を軽減すると
いうなじみ過程が進行しないことに加え、アブレシブ摩
耗が発生し、それにより異常摩耗が発生しやすくなるた
め、本発明のアルミニウム合金製摺動部材の表面粗さは
相手材の表面粗さよりも大きいほうがよい。
合金を使用し、合金A,Bについては重力鋳造により、
合金Cについては普通ダイカストによりそれぞれ鋳造し
た。
35×5mmの板状試験片を切り出し、表2に示す表面
粗さに仕上げた。また、表2には、各合金の初晶Siな
らびにAl−Si−Fe系金属間化合物およびAl−S
i−Fe−Mn−Cr系金属間化合物の平均粒径、5〜
40μmの粒子の面積率も示した。
本発明材−2はダイカスト材表面から0.6mm,比較
材−4は表面から0.3mmの部分が試験片表面となる
ように切り出した。
摩擦摩耗試験片を用いて、リングオンディスク型の鈴木
式摩擦摩耗試験機により、表3に示す条件にて摩擦摩耗
試験を行った。
の最初の5分間の摩擦係数の平均値と10時間摺動後の
摩耗量を示す。
明材−1,2は比較材−1〜4に比べて、初期の摩擦係
数が低く、結果として摩耗量も少ないことがわかる。
が小さいため、初期なじみ過程において凹凸が小さいこ
とによって、油だまりや摩耗粉の排出溝としての効果が
少なく、また、相手材の表面粗さよりも小さいため、接
触面積を広げて面圧を軽減するというなじみ過程が進行
しがたいと共にアブレシブ摩耗が発生しやすいことか
ら、摩耗量が多いものとなっていた。
きいため、初期の摺動面の真実接触面積が小さくなりす
ぎ、接触部の面圧が高くなるため摩耗量が多いものとな
っていた。
i含有量が多くかつまたCr含有量が少ないため、初晶
Siの分散が不均一になりやすく、初晶Siが粗大なも
のになっていると共にその面積率も大きいため、摩耗量
が多いものとなっていた。
金属間化合物の平均粒径が小さくかつ面積率が少ないた
め、耐摩耗性,耐焼付性,なじみ性を向上させる効果が
小さいことから、摩耗量が多いものとなっていた。
耐摩耗アルミニウム合金製摺動部材は、請求項1に記載
しているように、重量%で、Si:14.0〜17.5
%、Cu:2.0〜5.0%、Mg:0.1〜1.0
%、Mn:0.3〜0.8%、Cr:0.1〜0.3
%、Ti:0.05〜0.20%、P:0.003〜
0.05%、Fe:1.5%以下を含有すると共に、C
a含有量を0.005%未満に規制し、残部実質的にA
lからなり、平均粒径8〜30μmの初晶Si,Al−
Si−Fe系金属間化合物およびAl−Si−Fe−M
n−Cr系金属間化合物のうち粒径5〜40μmのもの
が合金中に面積率で5〜10%分散し、表面粗さがR
a:0.3〜3.0であり、かつ相手材より表面粗さが
大きいものであるようにしたから、耐摩耗性,耐焼付
性,なじみ性に優れ、潤滑の悪い条件下で使用した場合
でも、摩耗が軽減されるという著しく優れた効果がもた
らされる。
量%で、B:0.0001〜0.01%およびNi:
0.3〜3.0%のうちの1種または2種を含有するも
のとなすことによって、強度などの機械的性質をさらに
向上したものとすることが可能であるという著しく優れ
た効果がもたらされる。
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%で、Si:14.0〜17.5
%、Cu:2.0〜5.0%、Mg:0.1〜1.0
%、Mn:0.3〜0.8%、Cr:0.1〜0.3
%、Ti:0.05〜0.20%、P:0.003〜
0.05%、Fe:1.5%以下を含有すると共に、C
a含有量を0.005%未満に規制し、残部実質的にA
lからなり、平均粒径8〜30μmの初晶Si,Al−
Si−Fe系金属間化合物およびAl−Si−Fe−M
n−Cr系金属間化合物のうち粒径5〜40μmのもの
が合金中に面積率で5〜10%分散し、表面粗さがR
a:0.3〜3.0であり、かつ相手材より表面粗さが
大きいことを特徴とする耐摩耗アルミニウム合金製摺動
部材。 - 【請求項2】 重量%で、B:0.0001〜0.01
%およびNi:0.3〜3.0%のうちの1種または2
種を含有する請求項1に記載の耐摩耗アルミニウム合金
製摺動部材。
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