JPH0931565A - NiTi合金の溶製方法および溶製装置 - Google Patents

NiTi合金の溶製方法および溶製装置

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JPH0931565A
JPH0931565A JP18302995A JP18302995A JPH0931565A JP H0931565 A JPH0931565 A JP H0931565A JP 18302995 A JP18302995 A JP 18302995A JP 18302995 A JP18302995 A JP 18302995A JP H0931565 A JPH0931565 A JP H0931565A
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JP
Japan
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raw material
melting
vacuum
molten metal
water
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Application number
JP18302995A
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English (en)
Inventor
Denjiro Otsuga
伝次郎 大津賀
Takashi Orii
敬 折井
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 NiTi合金の一次溶解を真空アーク溶解法
(VAR)により実施できるようにする。 【構成】 Ti原料だけの、またはTiが主体であって
Ni含有量が低い(50重量%以下)原料で、ブリケッ
ト形成およびブリケットの溶接により消耗電極をつく
り、これをVAR溶解する。 それと同時に、VAR炉
の側壁からNi原料の粒子を連続的に供給し、溶湯プー
ルに落下させて溶解し、溶湯に一体化して所望の合金組
成をもった溶湯とし、これを水冷モールドで連続的に冷
却凝固してインゴットに鋳造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空アーク再溶解による
NiTi合金の溶製方法と、その溶製に使用する装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】Ti合金の一般的な製造方法は、チタン
スポンジに他の合金成分を配合したものをプレスして一
定の寸法のブリケットを形成し、複数のブリケットを溶
接して1本の棒とし、これを消耗電極とする真空アーク
再溶解(以下「VAR」という)を行なってインゴットを
得る、というプロセスによっている。 この一次溶解で
得たVARインゴットは、必要により再度VARによる
二次溶解を行なって、不純物を除去したり組成の均一化
をはかって製品とする。
【0003】NiTi合金は概して硬く脆いため加工性
の低いものであって、この傾向はNi含有量が50%を
越える組成において著しい。 形状記憶合金として知ら
れる49.8at%Ni−Ti合金(重量%ではNiが5
5%強)にみるように、実用されているNiTi合金は
Ni含有量が高く、従って加工性が低いため、上記した
ブリケット形成が困難であり、上記したVARによる一
般的なプロセスに従って溶製することができなかった。
そこで、従来は真空誘導炉(VIF)により一次溶解
を行なって消耗電極を鋳造し、これをVARで二次溶解
するという手順に従うほかなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、Ni
Ti合金の溶製における上記の問題を解決し、一次溶解
をVARにより行なえるようにすることにあり、VAR
によるNi合金の溶製方法とその溶製装置とを提供す
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のNiTi合金の
溶製方法は、Tiまたは50重量%以下のNiを含有す
るNiTi合金を消耗電極(4)としてTiまたはNi
Ti合金の真空アーク再溶解を行ない、真空室(2)の
側壁(21)からNi原料の粒子(5)を連続的に供給
して溶湯プール(7)に落下させ、そこで溶解し溶湯に
合体させることによって所望の組成のNiTi合金の溶
湯を得、この溶湯を水冷モールド(1)で連続的に冷却
凝固させてインゴット(8)とすることを特徴とする。
【0006】真空室の側壁から供給するNi原料は細粒
でサイズの揃ったものが好ましく、とくにあまり大きい
ものは除外すべきであって、Ni原料の粒子の大きさ
が、消耗電極(4)と水冷モールド(1)との間のギャ
ップの1/3を越えない条件下に溶製を実施することが
好ましい。
【0007】上記の方法を実施するための本発明のNi
Ti合金の製造装置は、図1に示すように、水冷モール
ド(1)と通電用スティンガーロッド(3)をそなえた
真空室(2)とを組み合わせ、水冷モールドに冷却水源
(図示してない)を接続するとともに真空室に真空源
(図示してない)を接続してなる真空アーク再溶解炉に
対し、真空室の側壁(21)に、粒子状のNi原料
(5)を連続的または断続的に供給することができる原
料供給手段(6)を設けたことを特徴とする。
【0008】代表的な原料供給手段は、図1に示すよう
に、少なくとも真空アーク再溶解操作の1チャージ分の
原料を貯蔵できる気密なホッパー(61)、その下部に
あって制御された速度で回転するスクリューコンベア
(62)およびスクリューコンベアの出口と真空室とを
接続するシュート(63)からなる。
【0009】
【作用】高いNi含有量のNiTi合金を一次溶解する
に当り、消耗電極をTiまたはTiを主体としNiをあ
まり含有しない(最大50重量%以内)合金で製造し、
不足分のNiを真空室側壁からのサイドチャージにより
補うことにより、前記したブリケットの形成が容易にな
り、VARを利用することが可能になる。 サイドチャ
ージされたNi原料の溶解に必要な熱は、アーク投入電
力を高めることによって供給できる。
【0010】Ni原料にサイズの大きいものが混入して
いると、落下の途中で消耗電極と水冷モールドとの間で
スパークの発生を招くおそれがあるから、できるだけ細
粒で、かつ粒径を揃えることが好ましい。 前記したよ
うに、Ni原料の粒の長径が、サイドギャップとよばれ
る消耗電極と水冷モールドとの間隙の1/3を越えなけ
ればスパークの危険はないことが、経験的に知られた。
【0011】
【実施例】チタンスポンジのブリケットを溶接して、直
径44cm×長さ190cmの円柱状消耗チタン電極を用意
した。
【0012】この消耗電極にスタブを溶接してスティン
ガーロッドに接続し、図1に構造を示したVAR炉に入
れて、真空下に、平均溶解速度360kg/hrで溶解し
た。一方、側壁からは、粒径10〜15mmのNiペレッ
トを、平均供給速度420kg/hrで連続的に供給した。
Niペレットの供給速度は、消耗電極の溶解速度に応
じてコントロールした。
【0013】Ni55重量%を含有するNiTi合金
の、直径51cm×長さ190cm(従って重量2500k
g)のインゴットを得た。 このインゴットの中心を通
る縦断面に沿う10箇の点において合金組成をしらべた
ところ、Ni量のバラツキは0.5%の幅におさまって
いた。 一方、直径方向のNi量のバラツキは0.8%
程度あった。 これはNi原料の投入が側壁の一方から
行なわれたためと解され、投入シュートを真空室の中心
軸に関して対称の位置に複数個所設けることにより、ほ
ぼ解決できると考えられる。
【0014】
【発明の効果】本発明の溶製技術に従えば、Ni含有量
の高いNiTi合金をVAR法により溶製することがで
きる。 得られたインゴットは、多くの用途にそのまま
使用することができるほか、再度のVAR処理を行なう
ことによって、高純度で均質な製品とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のNiTi合金の溶製装置の構造を示
す縦断面図。
【符号の説明】
1 水冷モールド 2 真空室 21 真空室側壁 3 通電用スティンガーロッド 4 消耗電極 5 Ni原料の粒子 6 Ni原料供給手段 61 ホッパー 62 スクリューコンベア 63
シュート 7 溶湯プール 8 インゴット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Tiまたは50重量%以下のNiを含有
    するNiTi合金を消耗電極としてTiまたはNiTi
    合金の真空アーク再溶解を行ない、真空室の側壁からN
    i原料の粒子を連続的に供給して溶湯プールに落下さ
    せ、そこで溶解し溶湯に合体させることによって所望の
    組成のNiTi合金の溶湯を得、この溶湯を水冷モール
    ドで連続的に冷却凝固させてインゴットとすることを特
    徴とするNiTi合金の溶製方法。
  2. 【請求項2】 Ni原料の粒子の大きさが、消耗電極と
    水冷モールドとの間のギャップの1/3を越えない条件
    下に実施する請求項1の溶製方法。
  3. 【請求項3】 水冷モールドと、通電用スティンガーロ
    ッドをそなえた真空室とを組み合わせ、水冷モールドに
    冷却水源を接続するとともに真空室に真空源を接続して
    なる真空アーク再溶解炉に対し、真空室の側壁に、粒子
    状の溶解原料を連続的または断続的に供給することがで
    きる原料供給手段を設けたことを特徴とするNiTi合
    金の溶製装置。
  4. 【請求項4】 原料供給手段が、少なくとも真空アーク
    再溶解操作の1チャージ分の原料を貯蔵できる気密なホ
    ッパー、その下部にあって制御された速度で回転するス
    クリューコンベアおよびスクリューコンベアの出口と真
    空室とを接続するシュートからなる請求項3の溶製装
    置。
JP18302995A 1995-07-19 1995-07-19 NiTi合金の溶製方法および溶製装置 Pending JPH0931565A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011158114A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Kobe Steel Ltd 消耗電極式真空アーク溶解方法及びその装置
TWI579383B (zh) * 2016-07-01 2017-04-21 財團法人金屬工業研究發展中心 Reactive alloy manufacturing equipment and method

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011158114A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Kobe Steel Ltd 消耗電極式真空アーク溶解方法及びその装置
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