JPH0931541A - 高Crフェライト鋼管の製造方法 - Google Patents

高Crフェライト鋼管の製造方法

Info

Publication number
JPH0931541A
JPH0931541A JP20291995A JP20291995A JPH0931541A JP H0931541 A JPH0931541 A JP H0931541A JP 20291995 A JP20291995 A JP 20291995A JP 20291995 A JP20291995 A JP 20291995A JP H0931541 A JPH0931541 A JP H0931541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
steel pipe
ferritic
bent
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20291995A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Asakura
大輔 朝倉
Ryuichi Ishii
龍一 石井
Kazuaki Ikeda
一昭 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP20291995A priority Critical patent/JPH0931541A/ja
Publication of JPH0931541A publication Critical patent/JPH0931541A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高Crフェライト鋼管の肉厚方向に沿う材料強
度などの材料特性を鋼管全体にわたり均等に且つ比較的
容易に調整する高Crフェライト鋼管の製造方法を提供
する。 【解決手段】高Crフェライト系耐熱鋼からなる素管を
熱間加工して曲げ管1を形成し、その曲げ管1を焼なら
しした後に肉厚方向の内面5および外面6を冷却システ
ムCS1の要部構成を成す複数のブロア(外面用ブロア
2、2及び内面用ブロア3)で同時に強制空冷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高Crフェライ
ト鋼管の製造方法に係り、特に熱間加工した曲げ管の再
熱処理に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、発電プラント等の配管装置には、
多くの種類の鋼管が使用されている。これらの鋼管の内
で高温・高圧等の使用条件を満足させるものとして、近
年、高温下での機械的特性がすぐれた高Crフェライト
系耐熱鋼からなる鋼管(以下、「高Crフェライト鋼
管」と呼ぶ)が注目されている。この高Crフェライト
鋼管は、実際に、蒸気タービン用の主蒸気リード管など
の配管装置に使用され始めている。
【0003】このように配管装置に使用される高Crフ
ェライト鋼管の曲げ管(「曲り管」、「ベンド・パイ
プ」とも言う)は、直線状鋼管(素管)の必要部分を曲
げ加工して製造されている。この曲げ加工には、通常、
直線状鋼管を所定の温度まで加熱し、鋼管の材料強度を
低下させた状態で加工力を加えて塑性変形させる熱間曲
げ加工が採用されている。
【0004】この熱間曲げ加工の加熱温度は、通常、鋼
種に応じた様々の温度に設定されるが、高Crフェライ
ト鋼管の場合には、良好な曲げ加工性確保のため、オー
ステナイト領域、即ち鋼の状態図におけるA3 変態温度
以上に設定されることが多い。
【0005】しかし、A3 変態温度以上に加熱された高
Crフェライト鋼管は、冷却中にマルテンサイト変態を
生じる場合があり、この場合には冷却後の機械的性質が
加熱前と全く異なってしまうので、実際の使用が困難と
なることが多い。
【0006】そこで、高Crフェライト鋼管の機械的特
性を再び調整するため、通常、熱間曲げ加工後に再び、
熱処理炉で焼ならし及び焼戻しの再熱処理を行うように
なっている。この再熱処理後の冷却方法としては、通
常、熱処理炉で加熱された鋼管を熱処理炉から外に出し
て大気放冷している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上述した高Crフェライト鋼管にあっては、熱間加工に
起因して変化する機械的特性を調整するために再熱処理
しているのにもかかわらず、その再熱処理後の冷却方法
に起因して所望の機械的性質や耐水蒸気酸化性などの材
料特性が得られないといった問題があった。この問題
は、特に鋼管の厚肉が大きくなる程、顕著であった。
【0008】例えば、鋼管の機械的特性については、鋼
管が肉厚になると、その体積が肉厚の三乗で増大するの
に対し表面積は二乗で増大することから、冷却に必要な
表面積が体積に対して幾何学的に少なくなって温度が低
下しにくく、特に鋼管の内面は構造上、ふく射熱により
温度が低下しにくいため、鋼管の材料強度が肉厚方向に
沿って不均一となってしまうといった問題があった。し
かも、本来の機械的性質を得るためには、高Crフェラ
イト鋼管の鋼種ごとに異なる適切な冷却速度で冷却させ
る必要もあり、冷却速度管理が煩雑となっていた。
【0009】また、鋼管の耐水蒸気酸化性については、
冷却状態に基づく結晶粒径に起因して低下させてしま
い、蒸気配管などの蒸気にさらされる鋼管には殆ど使用
できなかった。
【0010】一方、上述の再熱処理後に鋼管の表面の一
部には、酸化被膜が不均一に生成してしまい、これをブ
ラストしても酸化被膜を完全に除去できず、鋼管の外観
を著しく損ない、製品化できないものがあった。
【0011】この発明は、このような従来の問題を改善
するもので、高Crフェライト鋼管の肉厚方向に沿う材
料強度などの材料特性を鋼管全体にわたり均等に且つ比
較的容易に調整する高Crフェライト鋼管の製造方法を
提供することを、第1の目的とする。
【0012】また、高Crフェライト鋼管の耐水蒸気酸
化性の低下を抑制する高Crフェライト鋼管の製造方法
を提供することを、第2の目的とする。
【0013】さらに、高Crフェライト鋼管の表面に生
成する酸化被膜を確実に且つ比較的容易に除去できる高
Crフェライト鋼管の製造方法を提供することを、第3
の目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の発明に係る高Crフェライト
鋼管の製造方法は、高Crフェライト系耐熱鋼からなる
素管を熱間加工して曲げ管を形成し、その曲げ管を焼な
らしし、この後に当該曲げ管の肉厚方向の内面および外
面を同時に複数のブロアで強制空冷するようになってい
る。
【0015】また請求項2記載の発明は、高Crフェラ
イト系耐熱鋼からなる素管を熱間加工して曲げ管を形成
し、その曲げ管を焼ならしし、この後に複数のブロアが
配置された室内に搬送し、その室内の環境を所定の室温
を維持するように制御した状態で上記曲げ管の肉厚方向
の内面および外面を同時に上記複数のブロアにより強制
空冷するようになっている。
【0016】また請求項3記載の発明は、高Crフェラ
イト系耐熱鋼からなる素管を熱間加工して曲げ管を形成
し、その曲げ管を焼ならしし、この後に油槽内に搬送
し、その油槽内の油を循環させながら上記曲げ管の肉厚
方向の内面および外面を同時に油冷却するようになって
いる。
【0017】また請求項4記載の発明は、高Crフェラ
イト系耐熱鋼からなる素管を熱間加工して曲げ管を形成
し、その曲げ管を焼ならしし、この後に当該曲げ管の肉
厚方向の内面および外面を同時に冷媒により強制冷却す
るようになっている。
【0018】上記第2の目的を達成するために、請求項
5記載の発明に係る高Crフェライト鋼管の製造方法
は、高Crフェライト系耐熱鋼からなる素管を熱間加工
して曲げ管を形成し、その曲げ管を焼ならしし、この後
に当該曲げ管を上記高Crフェライト系耐熱鋼の所望の
結晶粒度に基づく冷却速度で冷媒により強制冷却するよ
うになっている。
【0019】上記第3の目的を達成するため、請求項6
記載の発明に係る高Crフェライト鋼管の製造方法は、
高Crフェライト系耐熱鋼からなる素管を熱間加工して
曲げ管を形成し、その曲げ管を焼ならしし、この後に当
該曲げ管の表面に生成された酸化被膜を除去し、その
後、上記曲げ管を焼戻しし、この後に当該曲げ管の表面
に再び生成された酸化被膜を除去するようになってい
る。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、請求項1記載の発明の実施の形
態(以下、「第1実施形態」)を図1〜図5に基づき説
明する。この第1実施形態は、通常のブロアを適用した
冷却システム(冷却装置)を用いて実施するものであ
る。
【0021】図1に示す冷却システムCS1は、焼なら
し及び焼戻し用の熱処理炉の外部に配置されるもので、
高温状態の高Crフェライト鋼管の曲げ管(以下、単に
「鋼管」)1を強制空冷するようになっている。
【0022】この冷却システムCS1は、鋼管1の外側
を取り囲むように配置される複数のブロア(送風装
置)、即ち鋼管1の外面送風用の少なくとも2台の外面
用ブロア2、2と、鋼管1の内面送風用の内面用ブロア
3とを備える。
【0023】外面用ブロア2、2の夫々は、所定の送風
機構(図示しない)を装備したもので、その送風機構の
動作により略放射方向に送風可能な送風口を備える。こ
の外面用ブロア2、2の夫々は、その送風口からの略放
射方向の送風領域が鋼管全体の外面6の周囲、例えば鋼
管全体の少なくとも内周側及び外周側を夫々カバーする
位置に配置されている。
【0024】内面用ブロア3は、所定の送風機構(図示
しない)を装備したもので、その送風機構の動作により
略直線方向に送風可能な送風口を備える。この内面用ブ
ロア3は、その送風口から送風される空気の流れを鋼管
1の内面に供給可能な位置、即ち鋼管1の一方の端面に
略対向する位置に配置されている。
【0025】ここで、この実施形態の作用を説明する。
【0026】まず、熱間曲げ加工後の鋼管1を熱処理炉
内で焼ならし及び焼戻しし、その後に炉内から炉外に取
り出した温度の高い鋼管1を冷却システムCS1内にセ
ットし、この状態で冷却システムCS1を起動させたと
する。この起動に際し、外面用ブロア2、2の夫々から
所定速度で送風された空気の流れが鋼管1の外面6に到
達する(図1中の矢印4a…4a参照)と共に、内周用
ブロア3から所定速度で送風された空気の流れが一方の
端面(入口)から内面5を通って他方の端面(出口)に
到達する。即ち、内周用ブロア3により鋼管1内の高温
空気が滞留することなく常時、外部へ排出される(図1
中の矢印4b参照)。
【0027】そこで、鋼管1の外面6からの冷却が肉厚
方向に沿って強制的に進行する共に、この外面6よりも
構造上冷却に不利な内面5からの冷却も肉厚方向に沿っ
て同時に且つ強制的に進行する。
【0028】従って、この実施形態では、鋼管1の外面
6と内面5とが同時に且つ鋼管全体にわたり肉厚方向に
沿って殆ど均等に強制冷却されるため、従来の大気放冷
に比べると、鋼管1全体の強度特性などの材料特性も大
幅に向上するようになる。特に、鋼管1が厚肉になる
程、上述の冷却効果をより一層発揮させることができ
る。
【0029】ここで、この実施形態による鋼管1の材料
特性を検証する実験を試みた。この実験は、高Crフェ
ライト系鋼材料からなる所定規格の鋼管(火STPA2
8鋼管、口径450A、肉厚100t)を用いて熱間曲
げ加工および再熱処理を行った後に、冷却条件を変えて
作成した鋼管の曲げ管製造試験およびビッカース硬さ試
験を行うものである。ここで、冷却条件は、従来の大気
放冷による場合とこの実施形態の強制空冷による場合と
に設定した。曲げ管製造試験は、再熱処理後の鋼管の内
面と外面とに熱電対を設置し、その熱電対で両者の温度
を時系列に測定して鋼管の冷却状態を調べた。ビッカー
ス硬さ試験は、鋼管断面の内面から肉厚中央を経て外面
に至る肉厚方向上で所定間隔毎にビッカース硬さを測定
し、そのビッカース硬さに代表される強度特性を調べ
た。
【0030】まず、従来の大気放冷による場合を説明す
る。
【0031】図2(a)及び(b)は、大気放冷中の鋼
管1aの曲げ管製造試験の結果を説明するものである。
この測定結果によると、鋼管1aの内面5と外面6は、
焼戻し後に所望の材料特性を得るのに適切な冷却状態
(図中の冷却曲線a参照)と比べ、比較的緩やかに冷却
されることが確認された(図中の冷却曲線b及びc参
照)。
【0032】図3(a)及び(b)は、大気放冷後の鋼
管1aのビッカース硬さの測定結果を説明するものであ
る。この測定結果によると、上述の大気放冷中の鋼管1
aの冷却状態を反映して、鋼管1aのビッカース硬さH
vは外面6から内面5にかけて低下していた。この測定
結果に対応して、焼戻し後の鋼管1aの引張強さも外面
6から内面5にかけて低下していることが確認された。
【0033】次に、この実施形態の強制空冷による場合
を説明する。
【0034】図4(a)及び(b)は、強制空冷中の鋼
管1bの曲げ管製造試験の結果を説明するものである。
この測定結果によると、鋼管1bの内面5と外面6は、
上述の適切な冷却状態(図中の冷却曲線a参照)と比
べ、より速やかに冷却されることが確認された(図中の
冷却曲線b及びc参照)。
【0035】図5(a)及び(b)は、強制空冷後の鋼
管1bのビッカース硬さの測定結果を説明するものであ
る。この測定結果によると、上述の強制空冷中の鋼管1
bの冷却状態を反映して、鋼管1bのビッカース硬さH
vは外面6から内面5にわたりほぼ均一(220Hv付
近)であった。この測定結果に対応して、焼戻し後の鋼
管1bの引張強さも肉厚方向に沿ってほぼ均一であるこ
とが確認された。
【0036】このように鋼管の材料特性を検証する実験
においても、従来の大気放冷と比べたこの実施形態の強
制空冷による上述の効果を確認できた。
【0037】次に、この実施形態の変形例を図6(a)
及び(b)に基づき説明する。この変形例は、上述の内
面用ブロア3に多孔ノズルを設け、この多孔ノズルを用
いて鋼管1の内面5を更に均一に強制冷却するものであ
る。
【0038】図6に示す多孔ノズル10は、鋼管1の内
径よりも小さい口径を有し、内面用ブロア3の送風口3
aから鋼管内を挿通可能に延びる湾曲自在のフレキシブ
ル配管である。この多孔ノズル10の外側表面には多数
の孔10a…10aが形成されており、その各孔10a
…10aから鋼管1の内面5に向けて空気を噴出可能と
なっている。
【0039】ここで、内面用ブロア3の送風口3aに多
孔ノズル10を接続し、この多孔ノズル10を熱処理後
に炉から出した高温状態の鋼管1内に挿入し、上述の冷
却システムCS1(図6中では外面用ブロア2、2を便
宜上、省略)を起動させたとする。この起動に際し、内
面用ブロア3の送風口3aから多孔ノズル10内に送風
された空気が各孔10a…10aから鋼管1の内面5に
向けて噴出され、その内面5からの冷却がほぼ均等に進
む。
【0040】従って、本変形例では、上述の実施形態と
同等の効果に加え、特に曲げ管の長さが長い場合であっ
ても、鋼管内面に対して殆ど均等に強制冷却できるとい
った利点がある。即ち、曲げ管の長さが長い場合には、
内面用ブロアからの空気が鋼管内を通過する間に鋼管内
面と空気との間で行われる熱交換作用により鋼管内の温
度が上昇し、その結果、鋼管内部の送風の入口側とその
出口側との温度差がより一層大きくなるため、上述の実
施形態では入口側と同等の強制空冷効果を出口側で得る
ことが難しくなる。これに対し、本変形例では鋼管内面
に対して殆ど均等な強制冷却を実施できる。
【0041】(第2実施形態)次に、請求項2記載の発
明の実施の形態(以下、「第2実施形態」)を図7〜図
9に基づいて説明する。
【0042】最初に、請求項2記載の発明の着想点を説
明する。まず、上述した強制空冷中の鋼管1の冷却状態
を室内の環境を変えて検証する実験を試みた。この実験
は、焼なまし後(約1000℃)の高Crフェライト系
鋼の所定規格の鋼管(火STPA28鋼管、口径350
A、肉厚60t、長さ5m)からなる曲げ管を室内で強
制空冷する間、その室内の環境条件を変えたときの室温
及び鋼管の温度を同時に測定するものである。
【0043】ここで、実験に使用した装置は、図7に示
すように、上述と同じ複数のブロア(図示しない)が配
置される所定広さ(例えば、約20m×20m×20
m)の部屋(室)7に室温計23、大型の換気窓24、
24、および鋼管1の外面6の温度測定用の温度計25
を備えたものである。室内の環境は、換気窓24、24
を締め切った状態と全開にした状態に設定した。
【0044】図8(a)は、換気窓24、24を締め切
った状態での実験結果を説明するグラフである。この実
験結果によると、室温が約70度まで上昇し、鋼管1の
外面6からの冷却が比較的ゆるやかに進行していること
が確認された(図中の室温曲線dおよび冷却曲線c参
照)。
【0045】図8(b)は、換気窓24、24を全開に
した状態での実験結果を説明するグラフである。この実
験結果によると、上述と比べ、室温の温度上昇が比較的
少なく、鋼管1の外面6からの冷却が比較的速やかに進
行していることが確認された(図中の室温曲線dおよび
冷却曲線c参照)。
【0046】従って、上述の実験結果から、鋼管の強制
空冷時に室温上昇を抑制し、室温が一定レベルを維持す
るように室内の環境を制御することで、鋼管の冷却効果
がより一層高められることが明らかとなった。
【0047】そこで、第2実施形態に戻り、上述の実験
結果に基づく着想点を適用した冷却システムを図9に基
づき説明する。
【0048】図9に示す冷却システムCS2aは、焼な
まし後の鋼管1が置かれる部屋7に強制冷却用の複数の
ブロア(即ち、外面用ブロア2、2と内面用ブロア3)
と、室温をほぼ一定に保つエアーコンディショナー8と
を備える。そこで、複数のブロアにより鋼管1が強制空
冷される間、エアーコンディショナー8により部屋7の
温度が予め設定された適宜な温度に保たれるので、上述
の冷却効果をより一層高めることができる。
【0049】また、図10に示す冷却システムCS2b
は、上述の実施形態の変形例を示すもので、エアーコン
ディショナー8に代わって、大型の換気ファン9、9を
取り付けたものである。そこで、複数のブロアにより鋼
管1が強制空冷される間、換気ファン9、9により鋼管
1から熱を受け取った空気が換気され、室内の温度上昇
が抑制されるので、上述の冷却効果をより一層高めるこ
とができる。
【0050】(第3実施形態)次に、請求項3記載の発
明の実施の形態(以下、「第3実施形態」)を図11に
基づいて説明する。
【0051】図11に示す冷却システムCS3は、熱処
理炉から搬出された温度の高い鋼管1が投入される、油
焼入れ用の油12を入れた油容器(油槽)11と、鋼管
1内部の油12を循環させて滞留を防ぐための内面用ス
クリュー14と、油容器11内の油12を循環させて油
温度を均一化するための循環用スクリュー15と、油容
器11内の油12と鋼管1との間の熱交換による温度上
昇を抑制し、油温度を一定に保つ油温度調節機16とを
備えている。
【0052】ここで、冷却システムCS3を起動させる
と、鋼管1が投入された油容器11内の油温度が油温度
調節器16にてほぼ一定に保たれ、循環用スクリュー1
5にて油容器11内の油12が容器全体にわたり循環さ
れ、内面用スクリュー14にて鋼管1の内面に沿って油
12が循環される(図中の矢印13参照)。
【0053】従って、鋼管1の肉厚方向の内面および外
面が油12により同時に強制冷却されるため、第1実施
形態と同等の効果が得られる。
【0054】(第4実施形態)次に、請求項4記載の発
明の実施の形態(以下、「第4実施形態」)を図12に
基づいて説明する。
【0055】図12に示す冷却システムCS4は、熱処
理炉から搬出された温度の高い鋼管1が搬入される部屋
7と、この部屋7にN2 又はCO2 などの極低温の液化
ガス(冷媒)を流量調節弁19およびノズル19aの通
路を介して供給するための液化ガスタンク18とを備え
る。ノズル19aの先端部は、部屋7内に搬送された鋼
管1の一方の端部を臨む位置に配設されている。
【0056】ここで、流量調節弁19を開状態に操作す
ると、液化ガスタンク18内の液化ガスが流量調節弁1
9およびノズル19aの通路を介して部屋7内の鋼管1
の内面に沿う一方の端部に向けて噴射される。
【0057】このように噴射された液化ガスが鋼管1か
ら熱を奪って一気に気化し、その気化したガスが鋼管1
内に沿って他方の端部から鋼管1外へ流れ(図12中の
矢印17参照)、鋼管1の内面5が強制冷却される。ま
た、液化ガスの噴出量に比例して部屋7内の温度が急激
に下がり、鋼管1の外面6も強制冷却される。
【0058】従って、この実施形態でも、第1実施形態
と同等の効果が得られる。なお、この実施形態は、鋼管
の内面に向けて極低温の液化ガスを噴出させる構成とし
てあるが、本発明はこれに限定されるものではない。例
えば、鋼管の内面だけでなく外面に向けて液化ガスを噴
出させる装置(ノズルなど)を設けてもよい。また、第
1実施形態の変形例と同様の多孔ノズルを設けることに
より、より一層冷却効果を高めることができる。
【0059】(第5実施形態)次に、請求項5記載の発
明の実施の形態(以下、「第5実施形態」)を図13及
び図14に基づいて説明する。
【0060】最初に、請求項5記載の発明の着想点を説
明する。一般に、鋼管の耐水蒸気酸化特性は化学成分や
結晶粒径などに影響を受け、例えば結晶粒径については
微細な程、向上することが知られている。従って、耐水
蒸気酸化特性を改善するためには、結晶粒径をより微細
に形成させる必要がある。そこで、熱処理後の冷却速度
を極低温の冷媒(N2 又はCO2 などの液化ガス)を用
いて増加させる点に着目した。即ち、鋼管の内面を強制
的に冷却することで、耐水蒸気酸化特性を発揮させる結
晶の微細領域が形成される。
【0061】以下、上述の着想点を適用した第5実施形
態を説明する。ここで、この実施形態は、蒸気配管など
の鋼管内部(内面)が蒸気にされされる配管装置に使用
される高Crフェライト鋼管に適用するものである。
【0062】この実施形態は、上述の第4実施形態の構
成と同等の冷却システムCS4を適用したもので、この
冷却システムCS4が、焼なまし後の高Crフェライト
鋼管の内面を所定の冷却速度で強制冷却するようにN2
などの液化ガスを噴出するようになっている。ここで、
冷却速度は、図13に示すように、鋼管1の内面側に耐
水蒸気酸化特性を発揮可能な結晶の微細領域(細粒層)
20が形成される所望の速度に設定した。
【0063】次に、この実施形態により形成された鋼管
の内面における結晶の微細領域を具体的に検証するた
め、図14(a)及び(b)に示すように、内面状態
(金属組織)を光学顕微鏡(倍率100倍)で観察し、
従来の鋼管の内面状態と比較してみた。ここで、観察対
象の鋼管には高Crフェライト系鋼の所定規格の鋼管
(火STPA28鋼管)を用いた。
【0064】図14(a)は、焼ならし後に大気放却
し、焼戻した場合の従来の鋼管の内面状態を示すもので
あり、同図(b)は、焼ならし後に液化ガス(N2 )で
強制冷却し、上記と同じ条件で焼戻した場合の本実施形
態による鋼管の内面状態を示すものである。これによ
り、この実施形態の鋼管の内面状態は、従来の鋼管の内
面状態と比べ、結晶粒が全体的に微細になっていること
が確認された。
【0065】従って、高Crフェライト鋼管の内面に生
成する結晶が微細となって、これにより、従来と比べ、
耐水蒸気酸化性が大幅に向上するようになる。
【0066】なお、この実施形態は、蒸気配管等の鋼管
内部が蒸気にされされる場合として内部の結晶粒度の細
粒化に着目した一例であったが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。例えば、発電プラント等の鋼管やチ
ューブ材の外部が水蒸気にさらされる場合には、鋼管の
外面の結晶粒度を細粒化する必要があるので、鋼管の外
面を極低温の冷媒で強制冷却することが望ましい、 (第6実施形態)次に、請求項6記載の発明の実施の形
態(以下、「第6実施形態」)を図15及び図16に基
づいて説明する。
【0067】最初に、請求項6記載の発明の着想点を説
明する。従来、厚肉の高Crフェライト系耐熱鋼からな
る素管を熱間曲げ加工後に熱処理した曲げ管は、その表
面に生成した酸化被膜(酸化スケール)を熱処理後にブ
ラスト処理等により剥離していた。しかし、高Crフェ
ライト鋼管の表面をブラスト処理しても、その表面の一
部にはアバタ状の生成物が残ることが多かった。この原
因を化学分析で調べたところ、アバタ状の生成物は表面
に残存した酸化被膜であることが確認された。
【0068】このアバタ状生成物である酸化被膜の発生
原因を図15(a)及び(b)に基づき検討してみる。
【0069】図15(a)及び(b)は、熱処理後の高
Crフェライト鋼管の表面状態を説明するものである。
同図(a)において、鋼管1の表面(内面5及び外面
6)には、焼なましに起因する第1の酸化被膜21上に
焼戻しに起因する第2の酸化被膜22が覆うように2層
状に付着しているのが確認された。この2層状の酸化被
膜の内の第1の酸化被膜21が欠如している部分は、焼
なまし後の冷却中に自然剥離したたためと考えられる。
【0070】従って、鋼管1の表面には酸化被膜21、
22が不均一に生成し、特に2層部分は酸化被膜が厚く
且つ硬く付着しているため、従来の製造工程におけるブ
ラスト処理では酸化被膜の剥離が難しく、その結果、ア
バタ状に残存してしまうことが明らかとなった。
【0071】そこで、焼戻し後に酸化被膜を均一に生成
させることに着目した。即ち、焼なまし後にブラスト
し、第1の酸化被膜21を全て剥離してから焼戻しする
ことで第2の酸化被膜22だけを熱処理後に生成させ
る。これにより、最終的に生成する酸化被膜は、殆ど均
一の厚さを有する1層部分、即ち第2の酸化被膜だけと
なっているので、この第2の酸化被膜を最終的にブラス
トすれば、従来の不均一な2層状態に起因したアバタ状
の生成物が残存することなく、全て剥離できる。
【0072】以下、第6実施形態に戻り、製造工程を図
16に基づいて説明する。
【0073】まず、第1工程S1にて予め準備した高C
rフェライト耐熱鋼からなる直線鋼管(素管)を所定の
加熱温度で熱間曲げ加工して所定の曲率に沿う曲げ鋼管
を形成する。
【0074】次いで、第2工程S2にて曲げ鋼管を元の
直線鋼管と同等の材料特性に戻すため、所定の温度で焼
ならしする。その結果、曲げ鋼管の表面上(外面及び内
面)には第1の酸化被膜21が生成される。
【0075】そこで、第2工程S2の焼ならし後に、上
記第1又は第2実施形態と同等の強制空冷を行い、その
強制空冷が完了した時点で第3工程S3に以降し、第1
の酸化被膜21を剥離除去するためのブラスト処理を行
う。その結果、曲げ鋼管の表面状態は殆ど地肌の状態に
戻る。
【0076】次いで、第4工程S4にて曲げ鋼管を焼戻
しする。この焼戻し後に上述と同等の強制空冷を行う
と、第2の酸化被膜22が地肌状態の曲げ鋼管の表面上
に殆ど均一の厚さで生成される。
【0077】そこで、第5工程S5にて第2の酸化被膜
22を除去するために再びブラスト処理を行うと、従来
のようにアバタ状生成物が残存することなく、鋼管の表
面が殆ど元の素管と同様の地肌状態に戻る。従って、最
終的に得られる鋼管を表面性状の良好な製品として提供
することができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明に係る高Crフェライト鋼管の製造方法にあっては、
焼ならし後の曲げ管の肉厚方向の内面および外面を同時
に複数のブロアで強制空冷するようにしたため、曲げ管
の肉厚方向が鋼管全体にわたり殆ど均等に冷却され、こ
れにより、鋼管全体にわたり素管と同等以上で且つ殆ど
均質の強度などの材料特性を有する曲げ管を製造でき
る。特に、今後の高温化の要求に伴って使用が求められ
る可能性が高い高Crフェライト鋼管の内の特に厚肉鋼
管に対して、上記効果を最大限に発揮させることができ
る。
【0079】また請求項2記載の発明にあっては、室内
の環境を所定の室温を維持するように制御した状態で、
焼ならし後の曲げ管の肉厚方向の内面および外面を同時
に複数のブロアにより強制空冷するようにしたため、上
述の請求項1記載の発明と同等の効果に加え、冷却速度
管理が容易となるほか、強制空冷効果をより一層高め、
材料特性の保証が高まるようになる。
【0080】また請求項3記載の発明にあっては、油槽
内の油を循環させながら焼ならし後の曲げ管の肉厚方向
の内面および外面を同時に油冷却するようにしたため、
上述の請求項1記載の発明と同等の効果に加え、強制空
冷よりも冷却速度管理がより一層容易となって、材料特
性の保証も高まるようになる。
【0081】また請求項4記載の発明にあっては、焼な
らし後の曲げ管の肉厚方向の内面および外面を同時に冷
媒に強制冷却するようにしたため、上述の請求項1記載
の発明と同等の効果に加え、強制空冷又は油焼入れによ
る場合よりも高い冷却速度で得ることができる。
【0082】請求項5記載の発明に係る高Crフェライ
ト鋼管の製造方法にあっては、焼ならし後の曲げ管を高
Crフェライト系耐熱鋼の所望の結晶粒径に基づく冷却
速度で冷媒により強制冷却するようにしたため、曲げ管
の表面部に結晶粒径の微細な領域が形成され、素管と同
等又はそれ以上に耐水蒸気酸化性の優れた表面をもつ鋼
管を提供できる。
【0083】請求項6記載の発明に係る高Crフェライ
ト鋼管の製造方法にあっては、焼ならし後に曲げ管の表
面に生成された酸化被膜を除去してから焼戻しをかけ、
その後に再び曲げ管の表面に生成された酸化被膜を除去
するようにしたため、酸化被膜を確実に且つ比較的容易
に除去でき、これにより、鋼管外観を損なう事態を大幅
に抑制できる。また、高Crフェライト鋼管の種類によ
っては表面処理が難しい酸化被膜の発生を殆ど防止で
き、表面性状が比較的良好な鋼管を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の冷却システムの要部構成を示す
概略図。
【図2】従来の鋼管断面に沿うビッカース硬さを説明す
る図で、(a)は測定位置を示す鋼管の断面図、(b)
は硬さ状態を説明するグラフ。
【図3】従来の鋼管表面における冷却状態を説明する図
で、(a)は測定位置を示す鋼管の断面図、(b)は冷
却状態を説明するグラフ。
【図4】第1実施形態の鋼管断面に沿うビッカース硬さ
を説明する図で、(a)は測定位置を示す鋼管の断面
図、(b)は硬さ状態を説明するグラフ。
【図5】第1実施形態の鋼管表面における冷却状態を説
明する図で、(a)は測定位置を示す鋼管の断面図、
(b)は冷却状態を説明するグラフ。
【図6】第1実施形態の変形例の冷却システムを説明す
る図で、(a)は概略全体図、(b)は概略断面図。
【図7】第2実施形態の実験に使用した装置の概略全体
図。
【図8】第2実施形態の実験結果(室温の変化と鋼管の
冷却状態)を説明する図で、(a)は換気窓を締め切っ
た場合のグラフ、(b)は換気窓を全開にした場合のグ
ラフ。
【図9】第2実施形態の冷却システムの要部構成を示す
概略図。
【図10】第2実施形態の変形例の冷却システムの要部
構成を示す概略図。
【図11】第3実施形態の冷却システムを説明する図
で、(a)は概略全体図、(b)は概略側面図。
【図12】第4実施形態の冷却システムの概略全体図。
【図13】第5実施形態の鋼管の内面状態を説明する概
略断面図。
【図14】鋼管の内面状態を顕微鏡写真(倍率100
倍)で説明する図で、(a)は従来の鋼管の説明図、
(b)は第5実施形態の鋼管の説明図。
【図15】第6実施形態の鋼管の表面状態を説明する図
で、(a)は概略全体図、(b)は概略側面図。
【図16】第6実施形態の製造工程を説明する概略のフ
ローチャート。
【符号の説明】
CS1、CS2a、CS2b、CS3、CS4 冷却シ
ステム 1 鋼管(高Crフェライト鋼管) 2、2 外面用ブロア 3 内面用ブロア 3a 送風口 5 内面 6 外面 7 部屋 8 エアーコンディショナー 9、9 換気ファン 10 多孔ノズル 10a…10a 孔 11 油容器 12 油 14 内面用スクリュー 15 循環用スクリュー 16 油温度調節機 18 液化ガスタンク 19 流量調節弁 19a ノズル 20 結晶の微細領域(細粒層) 21 第1の酸化被膜 22 第2の酸化被膜 23 室温計 24、24 換気窓 25 温度計

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高Crフェライト系耐熱鋼からなる素管
    を熱間加工して曲げ管を形成し、その曲げ管を焼ならし
    し、この後に当該曲げ管の肉厚方向の内面および外面を
    同時に複数のブロアで強制空冷することを特徴とする高
    Crフェライト鋼管の製造方法。
  2. 【請求項2】 高Crフェライト系耐熱鋼からなる素管
    を熱間加工して曲げ管を形成し、その曲げ管を焼ならし
    し、この後に複数のブロアが配置された室内に搬送し、
    その室内の環境を所定の室温を維持するように制御した
    状態で上記曲げ管の肉厚方向の内面および外面を同時に
    上記複数のブロアにより強制空冷することを特徴とする
    高Crフェライト鋼管の製造方法。
  3. 【請求項3】 高Crフェライト系耐熱鋼からなる素管
    を熱間加工して曲げ管を形成し、その曲げ管を焼ならし
    し、この後に油槽内に搬送し、その油槽内の油を循環さ
    せながら上記曲げ管の肉厚方向の内面および外面を同時
    に油冷却することを特徴とする高Crフェライト鋼管の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 高Crフェライト系耐熱鋼からなる素管
    を熱間加工して曲げ管を形成し、その曲げ管を焼ならし
    し、この後に当該曲げ管の肉厚方向の内面および外面を
    同時に冷媒により強制冷却することを特徴とする高Cr
    フェライト鋼管の製造方法。
  5. 【請求項5】 高Crフェライト系耐熱鋼からなる素管
    を熱間加工して曲げ管を形成し、その曲げ管を焼ならし
    し、この後に当該曲げ管を高Crフェライト系耐熱鋼の
    所望の結晶粒径に基づく冷却速度で冷媒により強制冷却
    することを特徴とする高Crフェライト鋼管の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 高Crフェライト系耐熱鋼からなる素管
    を熱間加工して曲げ管を形成し、その曲げ管を焼ならし
    し、この後に当該曲げ管の表面に生成された酸化被膜を
    除去し、その後、上記曲げ管を焼戻しし、この後に当該
    曲げ管の表面に再び生成された酸化被膜を除去すること
    を特徴とする高Crフェライト鋼管の製造方法。
JP20291995A 1995-07-17 1995-07-17 高Crフェライト鋼管の製造方法 Pending JPH0931541A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20291995A JPH0931541A (ja) 1995-07-17 1995-07-17 高Crフェライト鋼管の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20291995A JPH0931541A (ja) 1995-07-17 1995-07-17 高Crフェライト鋼管の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0931541A true JPH0931541A (ja) 1997-02-04

Family

ID=16465341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20291995A Pending JPH0931541A (ja) 1995-07-17 1995-07-17 高Crフェライト鋼管の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0931541A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100935113B1 (ko) * 2009-06-26 2010-01-06 주식회사 평산 중공관 형상의 열처리물 급속 에어냉각장치
JP5896036B2 (ja) * 2012-10-04 2016-03-30 Jfeスチール株式会社 厚肉鋼管の製造方法
WO2016152668A1 (ja) * 2015-03-24 2016-09-29 日本発條株式会社 中空スタビライザ
CN109402343A (zh) * 2019-01-02 2019-03-01 张家港逸臣钢管有限公司 一种用于钢管生产的热处理设备

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100935113B1 (ko) * 2009-06-26 2010-01-06 주식회사 평산 중공관 형상의 열처리물 급속 에어냉각장치
WO2010150935A1 (ko) * 2009-06-26 2010-12-29 (주) 평산 중공관 형상의 열처리물 급속 에어냉각장치
JP5896036B2 (ja) * 2012-10-04 2016-03-30 Jfeスチール株式会社 厚肉鋼管の製造方法
JPWO2014054287A1 (ja) * 2012-10-04 2016-08-25 Jfeスチール株式会社 厚肉鋼管の製造方法
WO2016152668A1 (ja) * 2015-03-24 2016-09-29 日本発條株式会社 中空スタビライザ
US10442269B2 (en) 2015-03-24 2019-10-15 Nhk Spring Co., Ltd. Hollow stabilizer
CN109402343A (zh) * 2019-01-02 2019-03-01 张家港逸臣钢管有限公司 一种用于钢管生产的热处理设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5130733B2 (ja) 連続焼鈍設備
US8075836B2 (en) Steel-sheet continuous annealing equipment and method for operating steel-sheet continuous annealing equipment
JP5394926B2 (ja) 径方向−軸方向−リング圧延装置で継目なく製造されたリングの熱機械的処理方法
JP6752291B2 (ja) 基板処理装置、クーリングユニット及び断熱構造体並びに半導体装置の製造方法
US20060121281A1 (en) Thermally tempered glass, and method and apparatus for manufacturing the glass
JPH01222025A (ja) 炭素鋼線を微細パーライト構造を得るように熱処理する方法
WO1999050464A1 (fr) Four de traitement thermique en continu, et procede de regulation du gaz atmospherique et procede de refroidissement dans un four de traitement thermique en continu
CN105369015A (zh) 一种42CrMo轴类零件淬火热处理工艺
JPH0931541A (ja) 高Crフェライト鋼管の製造方法
KR20020001618A (ko) 연속 풀림로의 입구측 또는 출구측에 배치되는 롤과, 이롤을 포함하는 급랭 구역 유닛
JP5000116B2 (ja) 鋼帯連続処理設備における均熱炉操業方法
JP4490789B2 (ja) 鋼板の連続焼鈍方法
JPS58120748A (ja) 加工用冷延鋼帯および高張力冷延鋼帯の連続熱処理設備
JP6904370B2 (ja) ガスジェット冷却装置及び冷却方法
EP0803583B2 (en) Primary cooling method in continuously annealing steel strips
JPS6254373B2 (ja)
JP7452696B2 (ja) 厚鋼板の製造方法および製造設備
JP2010121160A (ja) 金属ストリップ冷却装置及び金属ストリップ冷却方法
Liu et al. Effect of cooling rates and compressive deformation of austenite on bainitic transformation and microstructure for plastic die AISI P20 steel
RU2336133C1 (ru) Способ горячей обработки хромсодержащей стали
JPH04224619A (ja) 熱処理用の炉とこの炉の温度制御方法
CN112795734B (zh) 一种GCr15轴承钢棒材及其正火工艺
JPS5944367B2 (ja) 水焼入連続焼鈍法
JPH1017934A (ja) マルテンサイト系ステンレス鋼管の製造方法
JP6756295B2 (ja) シール装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041221

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050412

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02