JPH09315146A - 車両用ブラインド装置 - Google Patents

車両用ブラインド装置

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JPH09315146A
JPH09315146A JP8135598A JP13559896A JPH09315146A JP H09315146 A JPH09315146 A JP H09315146A JP 8135598 A JP8135598 A JP 8135598A JP 13559896 A JP13559896 A JP 13559896A JP H09315146 A JPH09315146 A JP H09315146A
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JP
Japan
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vehicle
screw
width direction
arm
blind device
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Application number
JP8135598A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Nagase
信彦 長瀬
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アームの位置やアームの傾斜角度等を容易に
変えることができ、取付け自由度の高い車両用ブライン
ド装置を得る。 【解決手段】 ロールブラインド装置10では、ステー
16の湾曲部18に縦ガイド孔32と横ガイド孔34か
ら成るガイド孔30が形成されており、ネジ28がガイ
ド孔30を貫通して湾曲部18に整合されたベース22
に固定されることによりステー16とベース22が連結
されて固定される。ここで、ネジ28の仮締状態でガイ
ド孔30の横ガイド孔34に沿ってネジ28の貫通位置
を変更することによって、ベース22が車幅方向に沿っ
て変移され、また、縦ガイド孔32に沿ってネジ28の
貫通位置を変更することによって、ベース22が車幅方
向の軸線周りに回転される。したがって、アーム44の
位置や傾斜角度を容易に変更でき、リヤガラスの傾斜角
度等が異なる車両にも容易に対応できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室内に設置され
る車両用ブラインド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車室内のリヤガラス近傍に設けられリヤ
ガラスを遮光するブラインドとしては、不要時にはスク
リーンの格納が可能な車両用ブラインド装置が一般的に
採用されており、このような車両用ブラインド装置の一
例としては、リヤガラスの下端部近傍に設置されたアー
ムを車室上方へ向けて揺動させ、これによってスクリー
ンをリヤガラスの前面に展開させるタイプの車両用ブラ
インド装置がある。
【0003】すなわち、このタイプの車両用ブラインド
装置は、車幅方向に長手の円柱状の巻取軸を備えてい
る。この巻取軸には、スクリーンが巻取状態で格納され
ている。また、この巻取軸の長手方向両端部近傍にはア
クチュエータが設置されている。これらのアクチュエー
タには、それぞれ車幅方向に長手のアームが接続されて
おり、これらのアームを車両上方へ向けて回動させるこ
とができる。また、これらのアームの先端にはガイド部
材を介してスクリーンの先端が固定されている。すなわ
ち、アームが揺動して立ち上がるとスクリーンが巻取軸
から引き出されてリヤガラスの前面に展開し、これによ
りリヤガラスを遮光できる。
【0004】ところで、このような車両用ブラインド装
置は、複数の部材を用いて車両の所定の位置、例えば、
車両のリヤパッケージトリム上に固定されている。
【0005】すなわち、車両用ブラインド装置は、一般
的に、車両の車幅方向両端部近傍の所定の位置に固定さ
れる一対のステーを備えている。これらのステーは、例
えば、車両のリヤパッケージトリムの車幅方向両端部近
傍にボルト等によって固定されている。また、各ステー
には、それぞれ車両前方に凹の湾曲面が形成されてお
り、この湾曲面の内側にはボルト等によってベースが固
定されている。
【0006】これらのベースにはアクチュエータがそれ
ぞれ取り付けられており、ベースをステーに固定する
と、アクチュエータに設けられたアームの回転が車両の
高さ方向に傾斜した状態となる。これにより、アームが
車両上方へ向けて揺動するとアームが車両前方に傾斜し
た状態で立ち上がる。
【0007】さらに、各ベースにはレールロアが取り付
けられている。このレールロアは、通常、車幅方向に長
手の半円筒状の部材で、その長手方向両端部がボルト等
により各ベースに固定されている。このレールロアの長
手方向(車幅方向)両端部にはキャップが嵌合されてお
り、巻取軸を回転可能に支持している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これまでに
説明したように、ステーとベース、及びベースとレール
ロアはボルト等により一体的に固定されており、車両の
リヤパッケージトリム上に固定されている。しかしなが
ら、リヤガラスの傾斜角度や幅寸法、或いはリヤパッケ
ージトリムの形状等が車種毎によって異なるため、アー
ムの取付位置(すなわち、アクチュエータの固定位置)
とブラインド装置の設置位置(すなわち、リヤパッケー
ジトリム上でのステーの固定位置)は車種毎で異なり、
車種毎に応じたステー、ベース、及びレールロアが必要
とされていた。また、同一の車種であっても、その仕様
によってリヤパッケージトリム形状等が異なるため、同
一の車種であっても、仕様毎に応じたステー、ベース、
及びレールロアが必要とされていた。このため、各部品
の種類が多岐にわたってしまい、部品コストの削減の大
きな弊害となっていた。
【0009】ここで、特開平5−209486号公報に
は、ロールブラインド装置のアームの傾斜角度を調整す
るための装置(当該公報での発明の名称は「巻取り式又
は類似のブラインドの連接アーム用角度調整装置」)の
構成が開示されている。
【0010】すなわち、この装置では、支持管に固定ア
ーム支持体が固定されている。この固定アーム支持体は
有底円筒状に形成されており、その内側は収容部とされ
ている。この収容部の側壁(すなわち、固定アーム支持
体の内周面)には内側歯車列が形成されている。また、
この装置に取り付けられるアームの基端部には、固定ア
ーム支持体の収容部よりも小径の回転片が取り付けられ
ている。この回転片の外周には収容部に形成された内側
歯車列と同一モジュールで且つ内側歯車列よりも少ない
歯数の外側歯車列が形成されている。すなわち、回転片
の外側歯車列を収容部の内側歯車列に係合させ、この状
態で、回転片を収容部の内側歯車列に沿って回転移動さ
せることにより、アームの傾斜角度を調整でき、アーム
を所望の傾斜角度とすることができる。
【0011】この装置を適用することにより、装置を車
体に固定する際にリヤガラスの傾斜角度に応じてアーム
を所望の角度に傾斜させることができる。このため、リ
ヤガラスの傾斜角度が異なる車両についても適宜対応で
きる。
【0012】しかしながら、この装置では、固定アーム
支持体に内側歯車列を形成し、回転片の外側歯車列を形
成しなければならいため、コスト高となってしまう。ま
た、この装置では、アームの傾斜角度を調整することは
できるが、アームの取付位置が装置の設置位置のみで決
定されてしまうため、車体上の装置設置位置に対するア
ームの車幅方向への調整が不可能であり、結局のところ
車種毎或いは仕様毎に装置が必要となってしまうという
問題がある。
【0013】本発明は、上記事実を考慮して、アームの
位置やアームの傾斜角度等を容易に変えることができ、
取付け自由度の高い車両用ブラインド装置を得ることが
目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の車両用ブ
ラインド装置は、アクチュエータの駆動力を受けて回動
するアームによって遮光手段を引き出し、車両のリヤガ
ラスを遮光する車両用ブラインド装置であって、前記リ
ヤガラスの下端部近傍に固定される固定部材と、前記固
定部材に取り付けられると共に前記アクチュエータを保
持する保持部材と、前記保持部材を、前記固定部材に対
して相対的に車幅方向に沿って変移可能で且つ前記車幅
方向の軸線周りに変移可能に連結して固定する連結手段
と、を備えることを特徴としている。
【0015】上記構成の車両用ブラインド装置では、ア
クチュエータが作動してアームが回動すると、遮光手段
がアームによって引き出され、これによって、リヤガラ
スが遮光される。
【0016】ところで、本車両用ブラインド装置では、
アクチュエータを保持する保持部材が、連結手段によっ
てリヤガラスの下端部近傍に固定される固定部材に連結
され固定される。これによって、アクチュエータ及びア
ームが車両の所定の位置に設置される。
【0017】ここで、連結手段は、保持部材を固定部材
に対して車幅方向に沿って相対的に変移可能に連結し、
しかも、車幅方向の軸線周りに相対的に変移可能に連結
している。このため、装置を車両に設置する際には、車
両の所定の位置に固定部材を設置した状態で、固定部材
に対する保持部材の位置、すなわち、アクチュエータ及
びアームの設置位置が車幅方向へ向けて相対的に適宜変
移され、アクチュエータ及びアームの位置調整が行われ
る。さらに、この状態で保持部材が固定部材に対して相
対的に適宜回転(変移)され、アームの傾斜角度がリヤ
ガラスの傾斜角度に応じた角度に調整される。このた
め、固定部材や保持部材を取り替えることなく、固定部
材の固定位置やリヤウインドガラスの傾斜角度が異なる
車種に対して対応できる。
【0018】請求項2記載の車両用ブラインド装置は、
請求項1記載の車両用ブラインド装置において、前記連
結手段は、前記固定部材と前記保持部材のいずれか一方
に前記車幅方向及び前記車幅方向の軸線周りに沿って形
成されたガイド孔と、前記ガイド孔を貫通して前記固定
部材と前記保持部材のいずれか他方に固定され、締結に
より前記固定部材と前記保持部材とを変移不可能に固定
するネジ手段と、を備えることを特徴としている。
【0019】上記構成の車両用ブラインド装置では、固
定部材と保持部材のいずれか一方に形成されたガイド孔
と、固定部材と保持部材のいずれか他方に固定されるネ
ジ手段とによって連結手段が構成され、これによって固
定部材と保持部材が連結され固定される。
【0020】ここで、ネジ手段が締結前の状態では、ネ
ジ手段がガイド孔を貫通した状態で固定部材と保持部材
とがガイド孔に沿って相対的に変移可能である。したが
って、この状態で、ガイド孔内でのネジ手段の貫通位置
を車幅方向に沿って変更することにより保持部材を固定
部材に対して車幅方向へ向けて相対的に変移でき、ま
た、ガイド孔内でのネジ手段の貫通位置を車幅方向の軸
線周りに沿って変更することにより保持部材を固定部材
に対して車幅方向へ向けて相対的に回転(変移)でき
る。これによって、アクチュエータの車両への取付位置
やアームの位置及び角度を容易に調整できる。
【0021】
【発明の実施の形態】図6には、本発明の第1の実施の
形態に係る車両用ブラインド装置としてのロールブライ
ンド装置10の外観が斜視図によって示されている。ま
た、図7にはロールブラインド装置10を適用した車両
12の概略が正面図によって示されている。
【0022】これらの図に示されるように、ロールブラ
インド装置10は、リヤガラス14の下端部近傍の車両
12内側(例えば、車両12のリヤパッケージトリム1
2A上)に設置されている。
【0023】この、ロールブラインド装置10は、アル
ミニウム等の金属材料によって形成された固定部材とし
ての一対のステー16を備えている。ここで、図1に
は、ステー16及びその近傍を拡大した斜視図が示され
ており、また、図2には、ステー16及びその近傍を拡
大した側面断面図が示されている。これらの図に示され
るように、ステー16は、車両12の前方へ向けて凹の
半円弧状の湾曲面を有する湾曲部18と、この湾曲部1
8の下端部から延出された一対の脚部20によって構成
されている。ステー16は、カバー内部の車幅方向両端
部近傍にそれぞれ設置されており、脚部20がボルト
(図示省略)によってリヤパッケージトリム12A上
(すなわち、車両12)に固定されている。また、ステ
ー16の湾曲部18には、ガイド孔30が形成されてい
る。このガイド孔30は、車両高さ方向に長手の複数の
縦ガイド孔32と、車幅方向に長手とされ各縦ガイド孔
32を繋ぐ横ガイド孔34とによって構成されている。
縦ガイド孔32は互い平行とされており、車幅方向へ向
けて所定間隔毎に形成されている。また、これらの縦ガ
イド孔32は、各下端部が横ガイド孔34によって繋が
れている。
【0024】このステー16には、アルミニウム等の金
属材料によって形成された保持部材としてのベース22
が取り付けられている。ベース22は車両12の後方へ
向けて凸の半円弧状の湾曲面を有する湾曲部24と、こ
の湾曲部24の内側から延出された屈曲部26によって
構成されている。
【0025】ベース22の湾曲部24の外周面は、ステ
ー16の湾曲部18の内周面の曲率に対応しており、湾
曲部24がステー16の湾曲部18に整合した状態で、
湾曲部18の外側からガイド孔30を貫通し、湾曲部2
4に形成されたネジ孔29に螺合するネジ手段としての
ネジ28によって一体的に固定されている。
【0026】ここで、ネジ28の直径寸法はガイド孔3
0の縦ガイド孔32及び横ガイド孔34の幅寸法に対応
しており、ネジ孔29に対するネジ28の仮締状態で
は、ガイド孔30に対するネジ29の貫通位置を縦ガイ
ド孔32及び横ガイド孔34に沿って変更することがで
きる。すなわち、ネジ28の仮締状態では、横ガイド孔
34に沿ってベース22をステー16に対して車幅方向
(すなわち、図1の矢印C方向)へ向けて所定距離変移
させることができると共に、ベース22の湾曲部24が
ステー16の湾曲部18に整合した状態でベース22を
縦ガイド孔32に沿って所定角度(すなわち、図1及び
図2の矢印B方向に)回転(変移)させることができ
る。
【0027】一方、ベース22の屈曲部26は、湾曲部
24の内側から概ね車両12の前方で且つ上方へ向けて
延出されており、更に、その上端部から概ね車両12の
下方へ向けて直角に屈曲されている。この屈曲部26の
車両12前方側には、アクチュエータ38が取り付けら
れている。
【0028】アクチュエータ38はカバー40を備えて
いる。このカバー40には雌型のコネクタ80が形成さ
れており、外部から雄型のコネクタ82を差し込むこと
ができ、これにより、アクチュエータ38を作動させる
ための電気を取り入れることができる。また、このカバ
ー40の内部には、出力軸42がカバー40の外部に突
出したモータ(図示省略)が収容されている。また、カ
バー40の内部には一対のリミットスイッチ(図示省
略)が収容されており、予め設定した角度まで出力軸4
2が回動した場合に電源を遮断してモータを停止させる
ことができる。
【0029】また、出力軸42は屈曲部34を貫通して
おり、その先端側にはアーム44が取り付けられてい
る。このアーム44は、通常状態では、車幅方向両端側
から中央へ向けて長手とされており、アクチュエータ3
8のモータが作動して出力軸42が回転すると、アーム
44が車両12の上方へ向けて(すなわち、図1、図
6、及び図7の矢印A方向へ向けて)回動する。ここ
で、ベース22は、ネジ28の仮締状態でガイド孔30
の縦ガイド孔32に沿って所望の角度回転させた状態で
ステー16に固定されているため、図2又は図3に示さ
れるように、出力軸42はベース22の回転角度に応じ
て車両12の前方へ向けて所定角度傾斜している。した
がって、ネジ28が縦ガイド孔32の上端側で本締めさ
れた場合には、アーム44が車両12の前方へ向けて傾
斜した状態で起立し(図2図示状態)、ネジ28が縦ガ
イド孔32の下端側で本締めされた場合には、アーム4
4が起き上がった状態で起立する(図2図示状態)。ま
た、アーム44の先端部にはガイド部材46が取り付け
られている。
【0030】ガイド部材46は、車幅方向に長手とされ
た断面矩形状の管状部材で、車幅方向に長手のガイド溝
48が形成されている。このガイド溝48には、アーム
44の先端部に回転可能に取り付けられたランナ50が
入り込んでおり、ガイド溝48に沿ってスライド移動可
能とされている。すなわち、各アーム44が車両12の
上方へ向けて回動すると、ランナ50が回転しつつガイ
ド部材46の車幅方向両端側へ向けて移動し、ガイド部
材46を車両12の上方へ押し上げる構成である。
【0031】さらに、ガイド部材46の車幅方向両端部
には、エンドキャップ52が固定されている。ここで、
アーム44の先端部近傍を拡大した図5に示されるよう
に、エンドキャップ52はガイド部材46の長手方向端
部から嵌合されており、ネジ56によって固定されてい
る。これによって、ランナ50のガイド部材46からの
脱落を防止している。また、エンドキャップ52の側端
部にはガイドローラ54が回転可能に取り付けられてい
る。
【0032】一方、これに対して、ベース22の屈曲部
26には、レールロア56が取り付けられている。ここ
で、図4には図1及び図6とは別の角度からのレールロ
ア56の斜視図が示されている。この図に示されるよう
に、レールロア56は、車幅方向に長手とされおり、屈
曲部26の車両12の下方へ向けて屈曲した部分の上側
にネジ58によって固定されている。また、レールロア
56は、一対のレールロア構成部材60、62によって
構成されており、これらのレールロア構成部材60、6
2の車幅方向中央部を互いに重ね合わせ、ネジ64によ
って連結することにより一体とされる。ここで、レール
ロア構成部材60のレールロア構成部材62と対向する
側の端部(すなわち、車幅方向中央側の端部)には、車
幅方向に長手の長孔66が形成されており、ネジ64は
この長孔66を貫通している。このため、ネジ64の仮
締状態では、長孔66に対するネジ64の貫通位置を長
孔66に沿って(すなわち、図4の矢印E方向)変更で
きる。すなわち、ネジ64が長孔66を貫通してレール
ロア構成部材62に形成されたネジ孔(図示省略)に仮
締めされた状態では、レールロア構成部材60がその長
手方向に所定距離変移可能であり、この長孔66に長径
に応じてレールロア56の全長を変更できる。
【0033】さらに、レールロア56の車両12前方側
は、車両12後方へ向けて凹となるように湾曲した湾曲
部68とされており、この湾曲部68の内側には巻取軸
70が配置されている。
【0034】巻取軸70は、車幅方向に長手の円柱状と
されており、レールロア56の湾曲部68の車幅方向両
端部に取り付けられたキャップ72によって回転可能に
支持されている。また、巻取軸70には、展開状態でリ
ヤガラス14の前方を遮光する遮光手段としてのスクリ
ーン74の一端が固定されており、巻取軸70を所定の
方向に回転させることでスクリーン74の巻き取り、及
び引き出しが可能である。さらに、巻取軸70は、渦巻
きバネ(図示省略)によって常にスクリーン74を巻き
取る方向へ付勢されている。また、スクリーン74の他
端は、ガイド部材46の底部46Aに固定されており、
アーム44が回動してガイド部材46を押し上げると巻
取軸70を付勢する渦巻きバネの付勢力に抗してスクリ
ーン74が引き出される構成である。
【0035】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。本ロールブラインド装置10では、ロールブライン
ド装置10をリヤパッケージトリム12A上に設置する
際に、アクチュエータ38及びアーム44等を取り付け
たベース22の湾曲部24をステー16の湾曲部18に
整合させ、この状態でガイド孔30にネジ28を貫通さ
せネジ孔29にで螺合させる。ここで、この状態では、
ネジ孔29に対してネジ28が本締めされずに仮締状態
とされる。したがって、この状態では、ベース22がス
テー16に対してガイド孔30の範囲内で移動可能であ
る。
【0036】次いで、スクリーン74の幅寸法やアーム
44の長さ等に応じてガイド孔30に対するネジ28の
貫通位置を横ガイド孔34に沿って変更し、ベース22
を車幅方向(すなわち、図1、図6、及び図7の矢印C
方向)へ向けて移動させてベース22の位置が調整され
る。更に、この状態で、リヤガラス14の傾斜角度と起
立状態(すなわち、スクリーン74を引き出した状態)
でのアーム44の傾斜角度に応じてガイド孔30に対す
るネジ28の貫通位置を縦ガイド孔32に沿って変更
し、ベース22をガイド孔30の縦ガイド孔32に沿っ
て所望の角度回転させる。
【0037】すなわち、車両12の前方へ向けてリヤガ
ラス14が大きく傾斜している場合には、ネジ28が縦
ガイド孔32の上端側に位置するまでベース22を回転
させてベース22をステー16に固定する(すなわち、
ネジ28を本締めする)。これにより、アクチュエータ
38のカバー40から突出した出力軸42が起き上がる
ため、アクチュエータ38のモータが作動すると車両1
2の前方へ向けて傾斜した状態でアーム44が起立さ
れ、スクリーン74がリヤガラス14の傾斜角度に応じ
て傾斜した状態で引き出される(図2図示状態)。
【0038】これに対し、車両12の上方へ向けてリヤ
ガラス14が起き上がっている場合には、ネジ28が縦
ガイド孔32の下端側に位置した状態でベース22をス
テー16に固定する(すなわち、ネジ28を本締めす
る)。これにより、アクチュエータ38のカバー40か
ら突出した出力軸42が車両12の後方へ向けて傾斜す
るため、アクチュエータ38のモータが作動すると車両
12の上方へ向けて起き上がった状態でアーム44が起
立され、リヤガラス14の傾斜角度に応じてスクリーン
74が起き上がった状態で引き出される(図3図示状
態)。
【0039】さらに、レールロア構成部材60の長孔6
6にネジ64が貫通され、レールロア構成部材60とレ
ールロア構成部材62が連結される。ここで、この状態
では、ネジ64が本締めされずに仮締状態とされる。し
たがって、この状態では、レールロア56は長孔66の
長径に応じてその全長を変更可能である。この状態で、
ベース22の屈曲部26の位置に応じて長孔66に対す
るネジ64の貫通位置が変更されて、全長がベース22
の屈曲部26の位置に応じた長さとされる。この状態で
ネジ58によってベース22に固定され、更にこの状態
でネジ64が本締めされる。このため、双方のベース2
2の間の間隔に差異が生じた場合であっても、レールロ
ア56はこれに対応できる。この状態で、レールロア5
6の長さに適したスクリーン74が巻き取られた状態の
巻取軸70をレールロア56の湾曲部68の内側に配置
し、更に、湾曲部68の両端にキャップ72が嵌め込ま
れ、これにより、湾曲部68の内側で巻取軸70がキャ
ップ72に回転可能に支持される。
【0040】このようにして組み立てられた本ロールブ
ラインド装置10は、スクリーン74を巻取軸70に巻
き取った状態で各アクチュエータ38のモータを作動さ
せることにより各アーム44が互いに離間する如く車両
12の上方へ向けて(すなわち、図1、図6、図7の矢
印A方向へ向けて)回動される。これによって、各ラン
ナ50がガイド溝48内を互いに離間する如く車幅方向
外側へ向けて移動しつつガイド部材46を車両12の上
方へ押し上げ、渦巻きバネの付勢力に抗してスクリーン
74を巻取軸70から引き出すと、スクリーン74がリ
ヤガラス14の前方に展開され、リヤガラス14が遮光
される。
【0041】以上、説明したように、本実施の形態に係
るロールブラインド装置10では、ガイド孔30に対す
るネジ28の貫通位置を縦ガイド孔32及び縦ガイド孔
32に沿って変更でき、これによって、ステー16に対
するベース22の位置や傾斜角度を変移できるため、リ
ヤガラス14の傾斜角度が異なる場合やリヤパッケージ
トリム12Aの形状等に差異がある車両12に対しても
極めて容易に対応でき、部品コストを大幅に削減でき
る。
【0042】また長孔66に対するネジ64の貫通位置
を長孔66に沿って変更でき、これによって、レールロ
ア56の全長を変更できるため、各ステー16に固定さ
れたベース22の間隔が異なる場合においても、極めて
容易に対応でき、部品コストを大幅に削減できる。
【0043】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の
部位については同一の符号を付与してその説明を省略す
る。
【0044】図8には、本発明の第2の実施の形態に係
る車両用ブラインド装置100(以下、単に「ブライン
ド装置100」と称する)の断面図が示されている。こ
の図に示されるように、前記第1の実施の形態に係るロ
ールブラインド装置10がスクリーン72を用いてリヤ
ガラス14を遮光していたのに対し、本ブラインド装置
100は複数のスラット(フィン)102によってリヤ
ガラス14を遮光する所謂ベネシアンブラインドとされ
ている。
【0045】すなわち、本ブラインド装置100は一対
の巻取ドラム110を備えている。この巻取ドラム11
0はレールロア62の湾曲部66の内側で且つ湾曲部6
6の車幅方向両端部近傍にそれぞれ配置されている。こ
れらの巻取ドラム110の車幅方向内側には、それぞれ
支持部108が設けられている。支持部108は、湾曲
部66の内側(後側)の面から車両12の後方へ向けて
延出されており、支持部108と湾曲部66の車幅方向
端部に嵌め込まれたキャップ70とによって巻取ドラム
110が車幅方向に沿った軸線周りに回転可能に支持さ
れている。また、巻取ドラム110には、コード112
の一端が固定されており、巻取ドラム110を回転させ
ることによりコード112の巻き取り、及び引き出しが
可能である。さらに、巻取ドラム110は渦巻きバネ
(図示省略)によって常にコード112を巻き取る方向
へ付勢されている。
【0046】また、巻取ドラム110の下方のレールロ
ア62上にはプーリ114が設けられており、更に、プ
ーリ114の後方にはプーリ116が設けられている。
これらのプーリ114、116は車幅方向に沿った軸線
周りに回転可能とされており、巻取ドラム110からの
コード112が順次巻き掛けられている。
【0047】さらに、プーリ116の上方には、遮光手
段としての複数枚のスラット102が積層状態で配置さ
れている。これらのスラット102は車幅方向に沿って
長手の薄肉板状とされており、また、車幅方向に対して
直角方向の断面が車両12の下方へ向けて凹形状とされ
ている。各スラット102の幅方向両端部はラダーテー
プ118により積層方向に沿って所定間隔毎に互いに連
結されている。このラダーテープ118は上端部がガイ
ド部材46の底面46Aに固定されてされており、アー
ム44が回動してガイド部材46がリヤガラス14の上
方へ向けて移動すると、各スラット102がリヤガラス
14の高さ方向に沿って所定間隔毎にリヤガラス14の
前方に引き出され(配置され)、これによってリヤガラ
ス14を遮光する構成である。
【0048】また、各スラット102の長手方向両端部
近傍で且つ幅方向中央部には、その積層方向に沿ってプ
ーリ116からのコード112が貫通している。このコ
ード112は各スラット102を貫通してラダーテープ
118と共にガイド部材46の底面46Aに固定されて
されており、ガイド部材46がリヤガラス14の上方へ
向けて移動すると、渦巻きバネの付勢力に抗して巻取ド
ラム110からコード112が引き出される。また、こ
の状態からガイド部材46がリヤガラス14の下方へ向
けて移動すると、渦巻きバネの付勢力によって巻取ドラ
ム110に巻き取られる。ここで、このコード112が
各スラット102を貫通しているため、ガイド部材46
がリヤガラス14の下方へ向けて移動した場合には、各
スラット102が所定の積層状態となる。
【0049】ところで、本ブラインド装置100におい
ても、前記第1の実施の形態に係るロールブラインド装
置10と同様に、ガイド孔30が形成されたステー16
と、このステー16に取り付けられるベース22を備え
ており、ベース22にアクチュエータ38が取り付けら
れている。したがって、前記第1の実施の形態に係るロ
ールブラインド装置10と同様に、ネジ孔29に対する
ネジ28の仮締状態において、スクリーン74の幅寸法
やアーム44の長さ等に応じてガイド孔30に対するネ
ジ28の貫通位置を横ガイド孔34に沿って変更し、ベ
ース22を車幅方向へ向けて移動させることによりベー
ス22の位置を調整でき、更に、この状態で、リヤガラ
ス14の傾斜角度と起立状態(すなわち、スクリーン7
4を引き出した状態)でのアーム44の傾斜角度に応じ
てガイド孔30に対するネジ28の貫通位置を縦ガイド
孔32に沿って変更し、ベース22をガイド孔30の縦
ガイド孔32に沿って所望の角度回転させることによっ
て、スラット102がリヤガラス14の傾斜角度に応じ
て傾斜した状態で引き出すことができる。
【0050】このため、本ブラインド装置100におい
ても、リヤガラス14の傾斜角度が異なる場合やリヤパ
ッケージトリム12Aの形状等に差異がある車両12に
対しても極めて容易に対応でき、部品コストを大幅に削
減できる等、前記第1の実施の形態に係るロールブライ
ンド装置10における効果と略同様の効果を得ることが
できる。
【0051】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る車
両用ブラインド装置では、アームの位置やアームの傾斜
角度等を容易に変えることができ、取付け自由度を飛躍
的に向上させることができる。また、固定部材や保持部
材を様々な車種に適用することができるため、部品コス
トの大幅な削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る車両用ブライ
ンド装置の要部の拡大斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る車両用ブライ
ンド装置の要部の側面断面図で、ネジがガイド孔の上端
側に位置した状態での図である。
【図3】ネジがガイド孔の下端側に位置した状態を示す
図2に対応した側面断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る車両用ブライ
ンド装置のレールロアの構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る車両用ブライ
ンド装置のアーム先端部分近傍を示す拡大平面図であ
る。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る車両用ブライ
ンド装置を適用した車両の斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る車両用ブライ
ンド装置の正面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る車両用ブライ
ンド装置の要部を示す図2に対応したの側面断面図であ
る。
【符号の説明】
10 ロールブラインド装置(車両用ブラインド装
置) 12 車両 14 リヤガラス 16 ステー(固定部材) 22 ベース(保持部材) 28 ネジ(ネジ手段) 30 ガイド孔 38 アクチュエータ 44 アーム 74 スクリーン(遮光手段) 100 車両用ブラインド装置 102 スラット(遮光手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータの駆動力を受けて回動す
    るアームによって遮光手段を引き出し、車両のリヤガラ
    スを遮光する車両用ブラインド装置であって、 前記リヤガラスの下端部近傍に固定される固定部材と、 前記固定部材に取り付けられると共に前記アクチュエー
    タを保持する保持部材と、 前記保持部材を、前記固定部材に対して相対的に車幅方
    向に沿って変移可能で且つ前記車幅方向の軸線周りに変
    移可能に連結して固定する連結手段と、 を備えることを特徴とする車両用ブラインド装置。
  2. 【請求項2】 前記連結手段は、 前記固定部材と前記保持部材のいずれか一方に前記車幅
    方向及び前記車幅方向の軸線周りに沿って形成されたガ
    イド孔と、 前記ガイド孔を貫通して前記固定部材と前記保持部材の
    いずれか他方に固定され、締結により前記固定部材と前
    記保持部材とを変移不可能に固定するネジ手段と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の車両用ブライ
    ンド装置。
JP8135598A 1996-05-29 1996-05-29 車両用ブラインド装置 Pending JPH09315146A (ja)

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