JPH0931505A - 時計用外装部品 - Google Patents

時計用外装部品

Info

Publication number
JPH0931505A
JPH0931505A JP18196995A JP18196995A JPH0931505A JP H0931505 A JPH0931505 A JP H0931505A JP 18196995 A JP18196995 A JP 18196995A JP 18196995 A JP18196995 A JP 18196995A JP H0931505 A JPH0931505 A JP H0931505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy powder
corrosion resistance
less
sintered body
machinability
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP18196995A
Other languages
English (en)
Inventor
Makiyoshi Fujiwara
牧芳 藤原
Akira Uchiyama
明 内山
Kenichi Shimodaira
賢一 下平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd, Seiko Epson Corp filed Critical Mitsubishi Steel Mfg Co Ltd
Priority to JP18196995A priority Critical patent/JPH0931505A/ja
Publication of JPH0931505A publication Critical patent/JPH0931505A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 実質的にNiを含有することのない磁性体材
料であって、従来から必要とされていた硬度、耐蝕性、
表面状態等の諸特性を満足するとともに、切削加工性に
も優れた新規の時計用外装部品を実現する 【解決手段】 フェライト系ステンレンス鋼の合金粉末
として、耐蝕性を高めるためにMo、Nbを含有させ、
切削性を高めるためにS、Mnを含有させたものを用
い、これに有機バインダを混合し、射出成形を行う。射
出成形により形成された成形体に脱脂処理を施してバイ
ンダ成分を除去し、焼結することにより、高密度を有す
る焼結体を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は時計用外装部品に係
り、特に合金粉末を原料として焼結させることにより形
成した部品の形成技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の時計用外装部品としては、通常の
各種合金からなる溶製材を用いて鍛造や切削により成形
したものが主流であり、その鍛造工程や切削工程により
複雑な形状を実現してきた。しかし、これらの場合には
加工コストが嵩むため、近年、粉末冶金による時計用外
装部品の形成も行われてきており、例えば、オーステナ
イト系ステンレス鋼の合金粉末を有機バインダと混練
し、射出成形により成形した成形体を焼結することによ
り形成したものが市販されている。この方法は、金属射
出成形法(METAL INJECTION MOLD
ING PROCESS)と呼ばれ、複雑形状の高密度
な合金部品を低コストで製造できるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記オ
ーステナイト系ステンレス鋼の焼結体においては、合金
成分としてNiを含有しているため、金属アレルギーの
原因になることが多いという問題点を有している。ま
た、オーステナイト系ステンレス鋼は非磁性体であるた
め、磁気遮蔽材として用いることができず、時計内のム
ーブメントを外部磁気から保護することができないとい
う問題点もある。
【0004】一方、通常の時計用外装部品としては、硬
度、耐蝕性、表面状態等において所要の水準に達してい
ることが必要であり、さらに、上記金属射出成形法で形
成した場合にも、後に、ネジや穴の形成が必要になるこ
とから、切削加工性が良好でなければならないという制
約がある。
【0005】そこで本発明は上記問題点を解決するため
になされたものであり、実質的にNiを含有することの
ない磁性体材料であって、従来から必要とされていた硬
度、耐蝕性、表面状態等の諸特性を満足するとともに、
切削加工性にも優れた新規の時計用外装部品を実現する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、フェライト系ステンレス鋼の
合金粉末に有機バインダを混合して混練し、これを射出
形成法により成形して、脱脂処理を施した後、焼結させ
てなる焼結体により構成した時計用外装部品である。
【0007】この手段によれば、フェライト系ステンレ
ス鋼の合金粉末を用いたことによりNiを殆ど含有しな
い焼結体が得られるとともに、この焼結体は磁性体であ
ることから時計機構の耐磁性能を向上させることができ
る。
【0008】ここで、前記合金粉末にはMoを2.5〜
3.5wt%、Nbを0.1〜0.2wt%含有させる
ことが好ましい。
【0009】Mo,Nbを含有させることにより、焼結
体の耐蝕性が向上し、時計用外装部品として必要な耐久
性を持たせることが可能になる。
【0010】また、前記合金粉末にはSを0.06〜
0.08wt%、Mnを0.2〜0.5wt%含有させ
ることが好ましい。
【0011】S,Mnを含有させることにより、焼結体
の切削性が向上し、時計用外装部品に必要なネジ切り、
穴開け等の加工が容易になる。
【0012】前記合金粉末を、Crを21.0〜23.
0wt%、Moを2.5〜3.5wt%、Sを0.06
〜0.08wt%、Mnを0.2〜0.5wt%、Nb
を0.1〜0.2wt%、その他をFe及び不可避的若
しくは微量の不純物からなるものとし、前記焼結体の炭
素含有量を0.05wt%以下、酸素含有量を0.9w
t%以下とすることが好ましい。
【0013】この場合には、Cr、Mo、Nb等の成分
により硬度及び耐蝕性が向上し、表面光沢を確保するこ
とができる等の時計用外装部品として充分な特性を示
す。また、SとMnの含有により当該特性を劣化させる
ことなく切削性を向上させることができるので、焼結体
にネジや穴加工を適宜に施すことができる。
【0014】さらに、前記合金粉末のSi含有量を1.
0wt%以下、Pを0.03wt%以下、Niを0.5
wt%以下とすることが望ましい。
【0015】このように不純物量を抑制することによっ
て、耐蝕性や表面光沢性の確保、機械的強度の維持、金
属アレルギーの防止を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。本発明に係る時計用外装部品は、フェライト
系ステンレス鋼の合金粉末に有機バインダを混合させ、
これを用いて射出成形により成形し、脱脂処理を施した
後焼結することにより形成される。
【0017】合金粉末としては、射出成形時の流動性
と、高い焼結密度とを得るために微細な粒径をもつ金属
粉末を用いる。この場合、粉末の粒径は材質等により異
なるが、特に粒径を44μm以下、平均粒径を10〜1
2μm程度とすることが好ましい。粒径が大きくなると
コンパウンドの流動性が低下して成形性が悪化するとと
もに、焼結体の表面状態が粗くなり表面光沢が得られな
くなる。粒径が小さくなると粉末の管理が困難になると
ともに粉末原料が高価になる。粉末原料は材料に応じて
アトマイズ法、粉砕法等により形成されたものが使用さ
れるが、特に水アトマイズ法により形成することが好ま
しい。
【0018】有機バインダとしては、熱可塑性樹脂、ワ
ックス、可塑剤等からなるものを用いる。熱可塑性樹脂
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、アタクチッ
クポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リスチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、ポリアクリル酸
エステル、ポリメタクリル酸エステル等を使用できる。
ワックスとしては、蜜蝋、カルナバワックス、木蝋、パ
ラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、そ
の他の各種変成ワックスを使用できる。可塑剤として
は、ジメチルフタレート、ジエチルフタメート、ジプチ
ルフタレート、ジオクチルフタレート等を使用できる。
その他、潤滑剤として、ステアリン酸、オレイン酸等を
使用する場合もある。
【0019】有機バインダの混合量は一般的に40〜5
0vol%程度の量が添加される。この量は、後述する
射出成形時にコンパウンドに充分な流動性を与え、か
つ、なるべく焼結体の密度を下げないように、合金粉末
の粒度、成形形状等によって適宜調整される。
【0020】射出成形は、通常のプラスチック成形に用
いる射出成形機を用いて、上記合金粉末と有機バインダ
とを混練して得られたコンパウンドを射出シリンダから
金型内に注入して行う。この射出成形工程は、コンパウ
ンドの特性、ゲートや金型の形状、寸法等に応じて、金
型温度、ノズル温度、射出圧力、射出速度等を調整して
実施される。
【0021】脱脂工程は、上記合金粉末に混入した有機
バインダを除去する工程である。この工程には、溶剤中
に成形体を浸漬し、有機バインダを溶かし出す溶解法
と、加熱することにより有機バインダを気化させる熱分
解法のいずれかが使用される。熱分解法においては、成
形体の内部の有機バインダをゆっくりと気化させるため
に、不活性雰囲気中、還元性雰囲気中若しくは真空中
で、温度を徐々に上げながら実施される。この工程によ
り残された有機成分は、焼結後に炭素として残留し、合
金内に含有されるとともに、合金粒子間の接合を強化さ
せる働きをする場合もある。
【0022】焼結工程では、真空中で、或いは真空と不
活性雰囲気等との組合せによって行われる。焼結工程は
複数の温度、雰囲気条件で多段階に行われる場合もあ
る。焼結温度は、本発明によるフェライト系ステンレス
鋼の場合、一般に1200〜1400℃である。
【0023】本発明に係るフェライト系ステンレス鋼の
合金粉末の組成としては、Siを1.0wt%以下、M
nを0.2〜0.5wt%、Pを0.03wt%以下、
Sを0.06〜0.08wt%、Niを0.5wt%以
下、Crを21.0〜23.0wt%、Moを2.5〜
3.5wt%、Nbを0.1〜0.2wt%とし、残り
を鉄及び微量の炭素、酸素としたものであることが好ま
しい。
【0024】ここで、Siには脱酸効果があり、耐蝕
性、特に耐硫化性の向上に効果的である。しかし、上記
範囲を越える多量の添加はシグマ相を形成させ、鏡面光
沢性を劣化させる。
【0025】Pは不可避的不純物であり、上記範囲を越
えると焼結体の機械的特性が劣化する。
【0026】Niも不可避的不純物であり、金属アレル
ギーを発生させないために上記範囲内に制御する。
【0027】Sは切削性向上に有効な成分であり、上記
範囲より少ないと効果が殆どなく、上記範囲よりも多い
と耐蝕性、鏡面性が悪化する。
【0028】MnはSと化合物を形成して切削性を向上
させるが、上記範囲よりも少ないと効果が少なく、上記
範囲より多いと耐蝕性が大きく低下する。
【0029】Crはフェライト系ステンレスに欠かせな
い元素であり、耐蝕性を向上させる効果を持つ。上記範
囲よりも少ないと耐蝕性が低下し、上記範囲より多くな
るとシグマ相の析出を促進し、鏡面性と切削性を低下さ
せる。
【0030】Moは耐蝕性を向上させる効果を持つ。上
記範囲より少ないと効果が殆どなく、上記範囲より多く
なると鏡面性及び切削性を低下させる。
【0031】NbはCと化合物を形成し、耐蝕性を向上
させる。上記範囲より少ないと殆ど効果がなく、上記範
囲より多くなると機械的特性の劣化を来す。
【0032】Cは材料強度の向上に対しては多い程有効
であるが、上記範囲を越えると、結晶粒界への炭化物の
析出による耐蝕性の低下が著しい。
【0033】Oは酸化物の生成により切削性、鏡面性、
機械的強度、じん性を低下させる結果、上記範囲を越え
ると著しく品質が劣化する。
【0034】上述のような組成比を持つフェライト系ス
テンレス鋼の合金粉末を用いて射出形成後、脱脂処理を
施し、焼結した時計用外装部品には、必要に応じてネジ
切りや穴開け等の切削加工が施され、さらに、表面研磨
処理が施されることによって所望の部分に鏡面が形成さ
れる。
【0035】このようにして形成された時計用外装部品
では、従来のオーステナイト系ステンレス鋼を用いた外
装部品に較べて殆ど遜色のない耐蝕性、鏡面性、切削性
が得られており、製造コストも殆ど変わらず、機械的強
度はむしろ向上しており、時計用外装部品に要請される
条件を殆ど満たしていると言える。したがって本発明に
よれば、金属アレルギーの恐れが少なく、耐磁性能の高
い時計用外装部品を提供することができる。
【0036】
【実施例】水アトマイズ法により形成されたフェライト
系ステンレス鋼の合金粉末を粒径44μm以下、平均粒
径10〜12μmに形成した。この合金粉末の組成は、
耐蝕性を向上させるNbを含有せず、切削性を向上させ
るS、Mnの量の少ない比較例1と、従来のオーステナ
イト系ステンレス鋼を用いた比較例2とともに表1に示
す。
【0037】
【表1】
【0038】実施例1〜3は最も好ましいと思われる金
属組成であり、実施例4及び実施例5はJIS規格のS
US430の組成に対して耐蝕性を改善したものであ
る。
【0039】この合金粉末に所定の有機バインダを混合
して、室温(20℃)〜120℃の温度範囲内で加圧ニ
ーダーにて混練する。この温度範囲を越えると有機バイ
ンダが炭化する危険性があり、温度範囲を下回ると有機
バインダの粘度が大きくなり混練が困難になるからであ
る。
【0040】有機バインダの配合比は後述する表2に示
すが、合金粉末100(重量)部に対して、実施例1〜
3では7.25〜8.69(重量)部、実施例4、実施
例5及び比較例では9.0〜9.8(重量)部である。
【0041】合金粉末と有機バインダとを混練して形成
したコンパウンドを射出成形によりシリンダー温度15
0℃にて腕時計ケースとして成形した。この成形体に対
しては、標準条件として、脱脂炉内において窒素雰囲気
中で480℃まで48時間かけて昇温させることにより
脱脂処理を施し、これに引き続いて、焼結処理を120
0℃で2時間保持することにより行った。
【0042】このようにして形成した焼結体に対して
は、バレル研磨、荒バフ研磨、仕上げバフ研磨、焼結体
の場所によりザラツ研磨、糸バフ研磨等を行い、所要部
分に鏡面を形成した。
【0043】これらの腕時計ケースのうちの一部には、
研磨工程前に、内径挽き、ネジ切り、バンド逃げ部のサ
ライ形成、巻真穴等の穴開けなど、各部の切削加工を行
い、切削性を確認した。
【0044】上記のようにして形成した腕時計ケース
(各実施例当たり100〜300個程度)について、そ
れらの物理的・機械的特性等の平均値、耐蝕性、鏡面
性、切削性等の各種特性を求めた結果を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】表2に示す耐蝕性試験は、JISB700
1に規定される人工汗の半浸漬試験と、3%の食塩水に
て同様に行った人工海水の半浸漬試験とによった。鏡面
性は、目視により、表面の凹凸性、曇り、光沢性を評価
した。切削性は、工具耐命、切削速度、挽き肌等により
総合的に判断した。
【0047】表2から判るように、フェライト系ステン
レス鋼によって、耐蝕性のある時計用外装部品を形成す
ることができるが、特に、実施例1〜3においては、鏡
面性及び切削性についても、従来のオーステナイト系ス
テンレス鋼の粉末を用いたものとほぼ同様の特性を示
す。
【0048】実施例1〜3の場合には、耐蝕性に関して
は60時間後に胴内径が多少変色したが、実質的に80
時間以上問題は発生しない。実施例4及び5の場合は、
ものによっては海水半浸漬で48時間後に内径部が僅か
に変色したが、実質的な問題は生じなかった。実施例4
及び5の場合には鏡面性が悪かったが、研磨工程での対
応によって比較例2の水準に近づけることは可能であ
る。
【0049】比較例1においては、耐蝕性及び鏡面性に
劣り、時計用外装部品としては使用できなかった。
【0050】上記結果により、フェライト系ステンレス
鋼の合金粉末により時計用外装部品を形成することが可
能であり、特に実施例1〜3においては、比較例2と同
等の品質を確保できることが判明した。これらの実施例
1〜3では共通の組成比で形成した合金粉末を用いてお
り、バインダ量、バインダ種類、脱脂条件、焼結条件に
ついて適宜変更して種々の実験を行ったが、いずれもそ
の機械的特性としては、引張り強度で47±5kgf/
mm2 、硬度で220±20Hv、焼結体密度で7.6
1±0.05g/cm3 となり、また、焼結後の炭素含
有量は0.03wt%以下、同酸素含有量は0.45〜
0.65wt%の範囲内に収まり、時計用外装部品とし
ての所要特性を安定して得られることが確認されてい
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ェライト系ステンレス鋼の合金粉末を用いたことにより
Niを殆ど含有しない焼結体が得られるとともに、この
焼結体は磁性体であることから時計機構の耐磁性能を向
上させることができる。
【0052】ここで、Mo,Nbを所定割合で含有させ
ることにより、焼結体の耐蝕性が向上し、時計用外装部
品として必要な耐久性を持たせることが可能になる。
【0053】また、S,Mnを所定割合で含有させるこ
とにより、焼結体の切削性が向上し、時計用外装部品に
必要なネジ切り、穴開け等の加工が容易になる。
【0054】特に、合金粉末を、Crを21.0〜2
3.0wt%、Moを2.5〜3.5wt%、Sを0.
06〜0.08wt%、Mnを0.2〜0.5wt%、
Nbを0.1〜0.2wt%、その他をFe及び不可避
的若しくは微量の不純物からなるものとし、焼結体の炭
素含有量を0.05wt%以下、酸素含有量を0.9w
t%以下とすることにより、Cr、Mo、Nb等の成分
により硬度及び耐蝕性が向上し、表面光沢を確保するこ
とができる等の時計用外装部品として充分な特性を示
す。また、SとMnの含有により当該特性を劣化させる
ことなく切削性を向上させることができるので、焼結体
にネジや穴加工を適宜に施すことができるため、総合的
に好ましい時計用外装品とすることができる。
【0055】さらに、前記合金粉末のSi含有量を1.
0wt%以下、Pを0.03wt%以下、Niを0.5
wt%以下とすることによって、耐蝕性や表面光沢性の
確保、機械的強度の維持、金属アレルギーの防止を図る
ことができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G04B 37/22 G04B 37/22 V (72)発明者 内山 明 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 下平 賢一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェライト系ステンレス鋼の合金粉末に
    有機バインダを混して混練し、これを射出成形法により
    成形して、脱脂処理を施した後、焼結させてなる焼結体
    により構成された時計用外装部品。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記合金粉末にはM
    oを2.5〜3.5wt%、Nbを0.1〜0.2wt
    %含有させたことを特徴とする時計用外装部品。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記合金粉末にはS
    を0.06〜0.08wt%、Mnを0.2〜0.5w
    t%含有させたことを特徴とする時計用外装部品。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記合金粉末を、C
    rを21.0〜23.0wt%、Moを2.5〜3.5
    wt%、Sを0.06〜0.08wt%、Mnを0.2
    〜0.5wt%、Nbを0.1〜0.2wt%、その他
    をFe及び不可避的若しくは微量の不純物からなるもの
    とし、前記焼結体の炭素含有量を0.05wt%以下、
    酸素含有量を0.9wt%以下としたことを特徴とする
    時計用外装部品。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記合金粉末のSi
    含有量を1.0wt%以下、Pを0.03wt%以下、
    Niを0.5wt%以下としたことを特徴とする時計用
    外装部品。
JP18196995A 1995-07-18 1995-07-18 時計用外装部品 Withdrawn JPH0931505A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18196995A JPH0931505A (ja) 1995-07-18 1995-07-18 時計用外装部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18196995A JPH0931505A (ja) 1995-07-18 1995-07-18 時計用外装部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0931505A true JPH0931505A (ja) 1997-02-04

Family

ID=16110037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18196995A Withdrawn JPH0931505A (ja) 1995-07-18 1995-07-18 時計用外装部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0931505A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1837414A1 (en) * 2006-03-17 2007-09-26 Seiko Epson Corporation Decorative product and timepiece
EP2037337A1 (en) 2007-09-14 2009-03-18 Seiko Epson Corporation A device and a method of manufacturing a housing material
EP3176653A1 (fr) * 2015-12-03 2017-06-07 Cartier International AG Composant horloger ayant une fonction de blindage magnétique et comprenant un alliage d'acier
EP3878995A1 (en) * 2020-03-09 2021-09-15 Seiko Epson Corporation Method for manufacturing watch component

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1837414A1 (en) * 2006-03-17 2007-09-26 Seiko Epson Corporation Decorative product and timepiece
EP2037337A1 (en) 2007-09-14 2009-03-18 Seiko Epson Corporation A device and a method of manufacturing a housing material
US8303168B2 (en) 2007-09-14 2012-11-06 Seiko Epson Corporation Device and a method of manufacturing a housing material
EP3176653A1 (fr) * 2015-12-03 2017-06-07 Cartier International AG Composant horloger ayant une fonction de blindage magnétique et comprenant un alliage d'acier
EP3878995A1 (en) * 2020-03-09 2021-09-15 Seiko Epson Corporation Method for manufacturing watch component

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI509085B (zh) 含氮、低鎳之燒結不銹鋼
JP3798317B2 (ja) 低ニッケルオーステナイト鋼
JP3856294B2 (ja) 焼結用ステンレス鋼粉末、焼結ステンレス鋼製造用造粒粉末および焼結ステンレス鋼
EP0379583B1 (en) SINTERED MAGNETIC Fe-Co MATERIAL AND PROCESS FOR ITS PRODUCTION
EP1492897B1 (en) Pre-alloyed bond powders
JP2003500544A (ja) ニッケル含有量の少ないオーステナイト鋼
CN109794605B (zh) 烧结奥氏体不锈钢的方法
JP6884994B2 (ja) チタン焼結体および装飾品
JPS63235438A (ja) 金属間化合物およびその用途
JPH0931505A (ja) 時計用外装部品
JPS63286550A (ja) 耐熱変形性にすぐれた窒素含有炭化チタン基焼結合金
JP3294980B2 (ja) 切削性に優れた高強度焼結材料用合金鋼粉
US20220205070A1 (en) Nickel-free austenitic stainless-steel powder composition and part produced by sintering by means of this powder
JPH07233401A (ja) 切削性および寸法精度に優れたアトマイズ鋼粉および焼結鋼
JPS63286549A (ja) 耐塑性変形性にすぐれた窒素含有炭化チタン基焼結合金
JP2655001B2 (ja) ステンレス鋼焼結体を用いた時計用外装部品、及びこの方法を用いて製造された時計用外装部品
JP3049294B2 (ja) 装飾部品
JP3232599B2 (ja) 高硬度超硬合金
CN115725911B (zh) 钢、钢结构件、电子设备及钢结构件的制备方法
JPH11181541A (ja) ステンレス焼結体の製造方法
RU2133296C1 (ru) Твердый сплав (варианты) и способ его получения
JPH07233402A (ja) 切削性、耐摩耗性に優れたアトマイズ鋼粉およびその焼結鋼
KR100502193B1 (ko) 고경도 코발트 미량함유 고속도공구강 및 그 제조방법
CH711568A2 (fr) Acier inoxydable austénitique sans nickel.
JP2022177440A (ja) 射出成形用組成物、射出成形体の製造方法およびチタン焼結体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040406

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040607