JPH09314822A - ベルトマーク印刷方法および印刷装置 - Google Patents

ベルトマーク印刷方法および印刷装置

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JPH09314822A
JPH09314822A JP16068196A JP16068196A JPH09314822A JP H09314822 A JPH09314822 A JP H09314822A JP 16068196 A JP16068196 A JP 16068196A JP 16068196 A JP16068196 A JP 16068196A JP H09314822 A JPH09314822 A JP H09314822A
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博司 大川
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康則 松尾
Kenichiro Kamei
健一郎 亀井
Mitsuru Nomiyama
充 野見山
Yoji Kitaoka
洋史 喜多岡
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトマークの印刷に必要な時間の短縮が可
能であり、また、ベルトマークを印刷するための装置全
体を大型化する必要のないベルトマークの印刷方法を提
供することである。 【解決手段】 切断前のスリーブまたは切断後のベルト
を幅方向21に多数列設した筒状体1を支持し、前記筒
状体1の外表面に向かってインクジェットプリンタのプ
リンタヘッド2を配設し、プリンタヘッドと前記筒状体
1とを相対移動させて行うベルトマークの印刷を、前記
筒状体の周方向24に印字すべき印字情報を幅方向21
に並べた印字群を、幅方向21に印字すべき印字情報を
周方向24に並べる印字変換を行い、プリンタヘッド2
と前記筒状体1との幅方向21の相対的な往復動と、プ
リンタヘッド2と前記筒状体1との周方向24の相対的
な移動により行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルトへのベルト
マークの印刷方法および印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ベルトのベルトマークは、一般的
には熱転写方式により表示されており、例えば、切断前
のスリーブにベルトマークを印刷したマークシートを添
付した後、一定の温度の下で加硫を施すことにより、ベ
ルトマークが転写されたベルトを得ていた。ところが、
この方法によりベルトマークを表示したベルトは、前記
のベルトマークの転写されている部分に窪みが存在する
ことに起因して、このベルトを自動車のファベルト等に
用いると、騒音を生ずるという問題があった。
【0003】この問題を防ぐべく、ベルトマークが表示
される部分の窪みを減らすことのできるベルトマークの
表示方法として、ベルトとしての加工が終了したものの
表面にインクジェットプリンタにより、ベルトマークを
印刷する方法が提案されている(特開平7−23899
2号公報参照)。この方法は、多数のベルトをベルト支
持台上に並べ、該ベルトを支持台上に固定して位置決め
し、インクを噴射するプリンタヘッドの固定位置と、目
標とする文字を印刷しようとするベルトの所定位置とを
一致させるように、前記支持台を移動させながらインク
を噴射するものである。個々のベルトに対する印字方向
を図5を使って説明する。(a)は、支持台上にマーク
の印刷のためにベルトを並べた様子の概略を示してい
る。支持台55上には、その長さ方向がX方向に一致す
るベルト57がY方向に多数並べられている。この座標
系の設定において、ベルトマーク58はX軸の正方向に
文字等が並んでいる。プリンタヘッド56は固定されて
おり、支持台55がX軸の負方向に移動すると、一つの
ベルト57に対してX軸の正方向にベルトマーク58が
印刷される。一つのベルトに対するベルトマークの印刷
が終了すると、支持台55は、次のベルト57’に対す
るベルトマークの印刷を行うため、X軸の正方向とY軸
の負方向に移動する。支持台の動きのみを取り出し表し
たのが、(b)である。即ち、支持台は51→52→5
3→54のように移動を繰り返し、支持台55上の全て
のベルトに順番に印刷を行って行く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法によ
るベルトマークの印刷には以下の問題がある。即ち、前
記のマークを印刷する過程において、前記支持台をベル
ト一本毎に印刷のための往復動を含んで移動させるた
め、支持台上の全てのベルトに印刷するためには、支持
台の往復動をベルトの本数に比例して何度も繰り返す必
要がある。そのため、ベルトの本数が多い場合、全ての
ベルトにベルトマークを構成する文字群の印刷を行うに
は、多くの時間を要することになる。また、ベルト長さ
が大きい場合やベルト本数が多いと、これを支持し動か
すための前記支持台も大きなものが必要になり、装置全
体の大型化を招く。
【0005】そこで、本発明は、ベルトマークの印刷に
必要な時間の短縮が可能であり、また、装置全体を大型
化する必要のないベルトマークの印刷方法及び印刷装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明の請求項1にかかる発明は、ベルトマーク
の印刷を、切断前のスリーブまたは切断後のベルトを幅
方向に多数列設した筒状体を支持し、前記筒状体の外表
面に向かってインクジェットプリンタのプリンタヘッド
を配設し、プリンタヘッドと前記筒状体とを相対移動さ
せるものであって、前記筒状体の周方向に印字すべき印
字情報を幅方向に並べた印字群を、幅方向に印字すべき
印字情報を周方向に並べる印字変換を行い、プリンタヘ
ッドと前記筒状体との幅方向の相対的な往復動と、プリ
ンタヘッドと前記筒状体との周方向の相対的な移動によ
り、前記印字群を印字するようにして行うことを特徴と
する。印字変換を行うことにより、幅方向へ順次に一文
字ずつの印刷を一行分行い、または、周方向に並ぶ複数
文字の単位による印刷を幅方向へ順次に該複数行分行っ
た後に、周方向へ相対的に移動し、この幅方向への往復
動と周方向への相対移動を繰り返すことによりベルトマ
ークの印刷を行う。
【0007】本願の請求項2にかかる発明は、ベルトマ
ークの印刷を、請求項1記載の発明において、前記の相
対的な往復動と前記の相対的な移動を、前記筒状体を固
定し、前記プリンタヘッドを移動することにより行うこ
とを特徴とする。前記プリンタヘッドと筒状体の相対的
な移動を、小さいプリンタヘッドを移動させることによ
り行う。
【0008】本願の請求項3にかかる発明は、ベルトマ
ークの印刷を、請求項1又は2において、前記筒状体の
表面に周方向に所定ピッチ隔てて幅方向に列設される搬
送用突起が突設され、前記ピッチ間であって前記幅方向
に延在して前記文字群を印字することにより行う。ピッ
チ間に存在する突起により、プリンタヘッドの移動を妨
げられずにベルトマークを印刷できる。
【0009】本発明の請求項4にかかる発明は、請求項
1又は2において、前記筒状体の表面に突起が突設さ
れ、この突起を含んで前記文字群が印字されるベルトマ
ーク印刷方法である。突起が典型的な凹凸状のようにフ
ラットで、その高さが低い場合には、印字位置を配慮す
ることなくプリンタヘッドを移動させて印字することが
できる。
【0010】本発明の請求項5にかかる発明は、請求項
1に記載される筒状体を、切断前のスリーブであること
を特徴とする請求項1記載のベルトマークの印刷方法で
ある。筒状体がスリーブであると、プリンタヘッドに印
刷動作上の無駄のない動作をさせることができる。
【0011】本発明の請求項6にかかる発明は、切断前
のスリーブまたは切断後のベルトを幅方向に多数列設し
た筒状体を支持する支持装置と、前記筒状体の外表面に
向けて配設されたインクジェットプリンタのプリンタヘ
ッドと、前記プリンタヘッドを前記筒状体の幅方向に往
復動させるとともに、周方向に移動させる駆動装置と、
前記筒状体の周方向に印字すべき印字情報を幅方向に並
べた印字群を、幅方向に印字すべき印字情報を周方向に
並べ、前記プリンタヘッドに出力する印字変換手段とを
備えてなることを特徴とするベルトマーク印刷装置であ
る。請求項1と同様に、印字変換を行うことにより、幅
方向へ順次に一文字ずつの印刷を一行分行い、または、
周方向に並ぶ複数文字の単位による印刷を幅方向へ順次
に該複数行分行った後に、周方向へ相対的に移動し、こ
の幅方向への往復動と周方向への相対移動を繰り返すこ
とによりベルトマークの印刷を行う。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。まず、本発明の方法に用いる印刷装
置を説明し、次いで印刷方法を説明する。図1は、ベル
トマークの印刷装置の機器構成を示す斜視図である。図
において、印刷装置は筒状体の支持装置Aと、プリンタ
ヘッドと駆動装置とからなる印刷部Bと、制御装置9と
を備えてなる。
【0013】次に各部の詳細を説明する。まず、支持装
置Aについて説明する。支持装置Aは一対のテンション
ローラ3a、7を片持ち状に突設し、両テンションロー
ラ3a、7間に筒状体1を支持するものである。テンシ
ョンローラ7は、スライド台10に回転自在に支持され
ている。スライド台10は、矢印11の方向に沿って移
動用ベッド8上を移動できるようになっている。これに
より、両テンションローラ3a、7間の軸間距離をベル
トスリーブに合ったものに調整できる。これにより、筒
状体1にテンションを与え、インクが噴射される筒状体
1の表面に適当な張りを与えて撓ませないようにするこ
とで鮮明に表示されるマークを印刷できる。
【0014】テンションローラ3aは、回転用モータ3
に接続されている。テンションローラ3aは、回転用モ
ータ3により駆動されることにより、筒状体1を周動さ
せる。例えば、ベルトマークを印刷する一連の工程の開
始前に、モータ3を駆動して筒状体1を周動させ、筒状
体1表面の印刷開始位置の位置決めを行うのである。筒
状体1は、本発明の方法によりベルトマークが印刷され
る対象であり、具体的には、ベルトとして切断する前の
ベルトスリーブ、または切断した後のベルトの多数を列
設して並べたものが該当する。
【0015】次に、印刷部Bについて説明する。印刷部
Bは、プリンタヘッド2と、その駆動装置としての移動
用ベッド4、5、6からなる。プリンタヘッド2は、筒
状体1の外表面に向かって配設され、ベルトマークを表
す文字等のパターンに対応して、筒状体1の外表面に向
かってインクを噴射する。プリンタヘッド2は、図示し
ないインクジェットプリンタ本体の指令により動作し、
噴射するインクのパターンもプリンタ本体により制御さ
れる。インクジェットプリンタ本体は、制御装置9の制
御により動作する。
【0016】駆動装置はプリンタヘッド2を移動させる
ためのものであり、プリンタヘッド2を筒状体1に対し
て、その幅方向への往復動と周方向への移動を行わせ
る。具体的には、X軸移動用ベッド5と、Y軸移動用ベ
ッド6と、Z軸移動用ベッド4とによって構成される。
この構成においては、Z軸移動用ベッド4を動かすこと
により、プリンタヘッド2の筒状体1に対する遠近を調
節する。また、X軸移動用ベッド5を動かすことで、筒
状体1の周方向にプリンタヘッド2を移動させ、Y軸移
動用ベッド6を動かすことにより、筒状体1の幅方向に
プリンタヘッド2を往復動させることができる。
【0017】即ち、本発明においては、ベルトマークを
印刷する上で必要なプリンタヘッドと筒状体の相対移動
に関して、筒状体1を固定しプリンタヘッド2を移動す
ることにより行っている。かかる構成とすることによ
り、ベルト長さが大きく、従って、筒状体1が大きくな
ったとしても、これを移動させるための大型支持台は不
要であり、装置全体についての大型化を防ぐことができ
る。また、コンパクトなプリンタヘッド2を移動して印
刷を行うため、筒状体1全体の印刷に必要な時間を短縮
することができる。
【0018】次に制御装置9について説明する。制御装
置9は、ベルトマークを印刷する一連の工程を進めるに
あたり、前記のインクジェットプリンタや、移動用ベッ
ド等の装置の動作の制御を行う。制御装置9は、操作部
9aを備えており、前記の制御動作を行う上で必要なパ
ラメータの設定等は、操作部9aの操作により行う。ま
た、制御装置9により、ベルトマークを印刷するための
各装置間の動作の調整が行われる。即ち、プリンタヘッ
ド2によりインクを噴射する時期と、インクを噴射すべ
き位置へプリンタヘッド2を移動させる時期等の調整が
行われる。ベルトマークとして印刷する文字等のパター
ンは、制御装置9の図示しない記憶部に格納されてお
り、必要に応じて制御装置9からインクジェットプリン
タ本体へ読み込まれる。ベルトマークとして印刷しよう
とする文字等のパターンを新たに記憶部に格納する場合
は、前記の操作部9aを操作することにより行う。ま
た、制御装置9の記憶部には、後述する印字変換を行う
ための印字変換手段が格納されている。
【0019】次に、前記の装置を用いて、本発明の方法
によりベルトマークを印刷する工程の例を、図2に沿っ
て説明する。図2(a)が本発明の方法により筒状体1
にベルトマークを印刷している状態の例を示すものであ
り、図2(b)は比較例である。
【0020】図2における筒状体1は、切断される前の
スリーブ、又は切断された後のベルトの多数を列設して
並べたものであるが、筒状体1に含まれる一本のベルト
に表示されるベルトマークは「ABCDEF」の文字群
により構成される。図2(b)は、ベルト一本分また
は、ベルト複数本に対応させてベルトマークの印刷を進
める例を示している。即ち、各一本のベルトまたは、ベ
ルト複数本に対応させてベルトマークの印刷を行った後
に、次のベルト一本分または複数本分に対応するベルト
マークの印刷を行い、これを繰り返すことによって筒状
体1に含まれる全てのベルト分のベルトマークの印刷を
行う。
【0021】この印刷を行う工程について、以下に具体
的に説明する。なお、ここでは、説明を簡単にするた
め、ベルト一本分に対応するベルトマークの印刷を行う
場合を例に取って説明する。筒状体1の周方向22に沿
って一文字ずつ印刷しながらプリンタヘッドと筒状体を
相対的に移動させ、一行分の印刷の終了により、ベルト
一本分に対応するベルトマークの印刷が終了する。一行
分の印刷が終了すると、プリンタヘッドに対してベルト
の幅方向23に移動させ、次のベルトに対応する印刷を
行う。一行分の印刷が進められる方向22と、ベルトマ
ークを構成する文字列の配置の関係を示すのが22aで
ある。このように、ベルト一本分に対応するベルトマー
ク単位で筒状体に順次に印刷して行くとすると、筒状体
に含まれるベルトの本数が増加すれば、一行分の印刷が
終了する毎のプリンタヘッドの往復回数が増えるので、
全ての印刷を終えるために要する印刷時間の増加を招
く。仮に、ベルト複数本分をまとめて印刷を進めたとし
ても、往復回数を減らすことには限界がある。
【0022】本発明は、筒状体1に含まれる全てのベル
トに対応するベルトマークの文字群を印刷する上で、プ
リンタヘッド2が往復動する回数を減らすことができる
ように、印字する文字の順序の変換を行う。即ち、比較
例(b)に示す印字の方向を用いて説明すると、筒状体
1の周方向22に印字すべき印字情報「ABCDEF」
を幅方向23に並べた印字群を、幅方向23に印字すべ
き印字情報「AA・・・」、「BB・・・」を周方向2
2に並べて、プリンタヘッド2に出力する印字変換を行
うのである。
【0023】この印字変換を行うための工程の例を、図
2(a)に沿って説明する。筒状体1に印刷するべき全
ての文字群について、筒状体1の幅方向の同一行に並ぶ
文字列に則して印刷を進めて行く。印刷を進める上で、
前記装置のX軸移動用ベッド5と、Y軸移動用ベッド6
を駆動することにより、プリンタヘッド2を移動させ
る。
【0024】この例においては、前記装置の座標系にお
いて、周方向24がX軸方向に一致し、幅方向21はY
軸方向に一致する。筒状体1の幅方向21に沿って一文
字ずつ印刷しながらプリンタヘッド2を移動させる。一
文字印刷する毎にY軸移動用ベッド6を駆動し、プリン
タヘッド2をY軸方向に移動させる。プリンタヘッド2
が図中26に示される位置より印刷を開始し、26’の
位置まで移動すると一行分の印刷が終了する。筒状体1
には、幅方向21に沿って「AA・・・」の文字が印刷
される。
【0025】次に、プリンタヘッド2を次の一行分の印
刷を開始する位置27へ移動させる。前記と同様に、プ
リンタヘッド2が27’の位置まで移動すると、一行分
の印刷が終了し、筒状体1には、幅方向21に沿って
「BB・・・」の文字が印刷される。なお、「BB・・
・」の文字を印刷する上で、プリンタヘッド2は26’
より27’へ移動し、27’から27へ移動することも
できる。このように移動させると、プリンタヘッド2の
往復動に要する時間を短くすることができる。また、こ
こでは、幅方向21に沿って一文字ずつ印刷して行く場
合を例に取って説明したが、筒状体1の周方向24に並
ぶ複数文字の単位での印刷を、幅方向21へ該複数行分
ずつ行うこともできる。例えば、二文字ずつ印刷したと
すると、幅方向21に沿って、「AA・・・」「BB・
・・」が上下二段に重なったものを同時に印刷すること
ができる。この場合には、プリンタヘッド2の幅方向2
1への移動を終了すると、二行分の印刷を行えることに
なる。従って、筒状体1全体に印刷するためのプリンタ
ヘッド2の往復回数を減少させることができ、さらに印
刷に要する時間を短縮化することができる。
【0026】プリンタヘッド2が、この幅方向21に沿
った往復動と、周方向24に沿った移動を繰り返すこと
により、筒状体1には、全てのベルトに対応するベルト
マークの文字群が印刷される。プリンタヘッド2の往復
動と移動の動作を、このような組み合わせで行わせる構
成とすると、筒状体1に含まれるベルトの本数が多い場
合であっても、往復動作(前記の26→26’→27→
27’、又は26→26’→27’→27の動き)の回
数自体には影響しないので、印刷時間の増大を防ぐこと
ができることになる。
【0027】ここで、一行分の印刷が進められる方向2
1と、ベルトマークを構成する文字列の配置の関係を示
すのが21aである。即ち、本発明の方法により印刷を
行う場合には、プリンタヘッド2を往復動させる方向2
1に対して、ベルトマークを構成する文字を傾けて印刷
する必要がある。この例では、ベルトマークを構成する
文字パターンを90°傾けたものを、予め制御装置9の
記憶部に格納しておき、筒状体1への印刷を行う際に、
インクジェットプリンタ本体に読み込まれ、プリンタヘ
ッド2に出力される構成としている。
【0028】次に、筒状体1の表面に搬送用突起が突設
されている場合のベルトマークの印字について説明す
る。筒状体1の表面に突設されている突起が、図3に示
すように典型的な凹凸状のようにフラットな形状であ
り、また、凹凸の高さがインクジェットプリンタの印字
性能に大きく影響しない程度であれば、マークを印字す
る位置について突起との関係を配慮することなく、プリ
ンタヘッド2を移動させ、ベルトマークを印字すること
ができる。即ち、プリンタヘッド2を幅方向21に往復
動させ、周方向24に移動させてベルトマークの印字を
進める上で、表面の突起にあたる凸状部26と凹状部2
7の双方を跨いだ状態で、その接続部分28も含めてベ
ルトマークの印字を進めることができる。従って、プリ
ンタヘッド2を移動させるにあたり、その移動軌跡25
と、突起の位置との関係を配慮する必要がない。
【0029】ただし、筒状体1の表面に形成される突起
が、図4に示される突起41、42のようにその先端が
尖ったような形状であり、インクジェットプリンタの印
字性能に影響を及ぼしてマークが判別できないような場
合には、突起の位置との関係を配慮する必要が生ずる。
例えば、筒状体1が穴開きシート用の搬送ベルトを対象
とするものである場合には、筒状体1の表面において、
独立した搬送用突起が、周方向に所定ピッチ隔てて幅方
向に列設されて形成されている。筒状体1の表面に形成
される突起がこのようなものである場合には、プリンタ
ヘッド2を移動させる上で、その移動軌跡上に突起が存
在しないように配慮する必要がある。この場合には、突
起が突設されるピッチ間の平面部分において、筒状体の
幅方向に延在して前記文字群を印字する。プリンタヘッ
ド2を周方向に相対移動させる場合も、突起が存在する
位置を避けて移動させる。
【0030】次に、ベルトマークの文字群が印刷された
筒状体1が切断前のスリーブである場合について、筒状
体1を切断し、ベルトマークが表示されるベルトを得る
工程の例を図4ないし図5に沿って説明する。
【0031】ここでは、搬送用のベルト等の表面に突起
があるものを例に取って説明する。図4の40は、ベル
トスリーブ1の幅方向の一断面を表している。ベルトス
リーブ1の表面には、多数の突起41、42等が一定間
隔で形成されている。図中のは、各々にベルトと
して切断位置38で切断されることを示している。切断
位置38は、隣接する二つの突起41、42等の中央に
あたる位置である。この隣接する切断位置38の距離
が、ベルト一本分の幅にあたる。突起合わせ用図35に
は、切断位置38の周辺部分を10倍程度に拡大したも
のが表示される。実際のベルトスリーブの一断面部分4
0と、突起合わせ用図35に表示される拡大表示図との
対応については、切断位置38に対して38’が、隣接
する突起41、42に対して41’、42’が、その側
面36、37に対して、36’、37’が対応する。
【0032】図5は、前記のベルトスリーブ1上の切断
位置38に、カッター32が備える刃物の位置を合わせ
る工程を示している。投影機31は、ベルトスリーブ1
上におけるカッター32の位置を確認するためのもので
ある。投影機31はスクリーン31aを備え、ベルトス
リーブ1を切断するためのカッター32の刃先を拡大す
ることにより、スクリーン31a上にカッター32をモ
ニターできるようになっている。スクリーン31aには
十字線が表示され、これを位置合わせの基準として、カ
ッター32を位置決めできるようになっている。十字線
の交わる位置に切断位置を合わせるので、カッター32
の刃先が十字線の交わる位置に見えるように、カッター
32の位置を合わせる。この切断位置38の位置決め
は、前記の突起合わせ用図35を用いることにより行う
のであり、投影機31のスクリーン31aに突起合わせ
用図35を貼り付けることにより、カッター32の位置
についての確認を行う。なお、ベルトスリーブ1の切断
は、ベルトスリーブ1を主軸33に入れ、フランジ34
を回してベルトスリーブ1を固定することにより行う。
【0033】なお、本発明にかかる印刷方法は、所定の
印字変換を行い、プリンタヘッドを移動させながら印刷
を行うのであれば、ベルトマークを印刷する対象である
筒状体が切断前のベルトスリーブである場合や、切断後
のベルトを多数並べて印刷する場合について適用でき
る。また、ここでの説明においては、支持装置はY方向
に突設させる構成としたが、これに限られず、ベルトマ
ークを鮮明に印刷できるように筒状体を固定できるもの
であればよい。
【0034】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のうち請
求項1記載の発明は、筒状体の周方向(ベルトの長さ方
向)に印字すべき印字情報を、筒状体の幅方向に印字す
べき文字情報に変換し、筒状体の幅方向に往復動させつ
つ筒状体の周方向に移動させるので、一般に周方向に狭
く幅方向に長い文字列を印字するための往復動の回数が
少なくなり、印刷時間を短縮させるという効果を奏す
る。
【0035】請求項2記載の発明は、請求項1記載の効
果に加えて、普通はより大きな筒状体を動かさずに、よ
り小さいプリンタヘッドを動かすため印字に要する機器
構成をコンパクトにできるという効果を奏する。
【0036】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の効果に加えて、搬送ベルトの搬送面の突起の間に正
確に印字することができるという効果をも奏する。
【0037】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の効果に加えて、表面に存在する突起との関係を考慮
することなく自由な配置により印字することができると
いう効果をも奏する。
【0038】請求項5記載の発明は、請求項1又は2記
載の効果に加えて、ベルトマークの印刷を切断前のスリ
ーブに行うため、個々のベルトに印刷する場合に用いら
れるベルト保持具を必要とせず、また、ロット管理が煩
雑でないという効果をも奏する。
【0039】請求項6記載の発明は、ベルトマーク印字
装置に関するものであって、筒状体の周方向(ベルトの
長さ方向)に印字すべき印字情報を、筒状体の幅方向に
印字すべき文字情報に変換する印字変換手段によって、
印刷時間を短縮するという効果と、筒状体を動かさずに
プリンタヘッドを動かすため、装置構成をコンパクトに
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルトマークの印刷を行うための装置の構成例
を示す図である。
【図2】印字列変換を行って印刷した状態を示す図であ
る。
【図3】突起が形成されている筒状体の表面に印字を行
う状況を示す図である。
【図4】表面に突起が形成されるベルトを切断する状況
を示す図である。
【図5】筒状体の切断位置の位置合わせを行う状況を示
す図である。
【図6】ベルトマークの印刷を行う従来の工程の例を示
す図である。
【符号の説明】
1 筒状体 2 プリンタヘッド 4 Z軸移動用ベッド 5 X軸移動用ベッド 6 Y軸移動用ベッド 9 制御装置 21a 文字の印刷方向 22a 文字の印刷方向 26、27、28 凹凸部分 31 投影機 35 突起合わせ用図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野見山 充 兵庫県神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ星ベルト株式会社内 (72)発明者 喜多岡 洋史 兵庫県神戸市長田区浜添通4丁目1番21号 三ツ星ベルト株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断前のスリーブまたは切断後のベルト
    を幅方向に多数列設した筒状体を支持し、前記筒状体の
    外表面に向かってインクジェットプリンタのプリンタヘ
    ッドを配設し、プリンタヘッドと前記筒状体とを相対移
    動させてベルトマークを印刷する方法であって、 前記筒状体の周方向に印字すべき印字情報を幅方向に並
    べた印字群を、幅方向に印字すべき印字情報を周方向に
    並べる印字変換を行い、 プリンタヘッドと前記筒状体との幅方向の相対的な往復
    動と、プリンタヘッドと前記筒状体との周方向の相対的
    な移動により、前記印字群を印字するようにしたことを
    特徴とするベルトマーク印刷方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記の相対的な往復
    動と前記の相対的な移動は、前記筒状体を固定し、前記
    プリンタヘッドを移動することにより行われるベルトマ
    ーク印刷方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記筒状体の
    表面に周方向に所定ピッチ隔てて幅方向に列設される搬
    送用突起が突設され、前記ピッチ間であって前記幅方向
    に延在して前記文字群が印字されるベルトマーク印刷方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、前記筒状体の
    表面に突起が突設され、この突起を含んで前記文字群が
    印字されるベルトマーク印刷方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載される筒状体が、切断前
    のスリーブであることを特徴とする請求項1記載のベル
    トマーク印刷方法。
  6. 【請求項6】 切断前のスリーブまたは切断後のベルト
    を幅方向に多数列設した筒状体を支持する支持装置と、 前記筒状体の外表面に向けて配設されたインクジェット
    プリンタのプリンタヘッドと、 前記プリンタヘッドを前記筒状体の幅方向に往復動させ
    るとともに、周方向に移動させる駆動装置と、 前記筒状体の周方向に印字すべき印字情報を幅方向に並
    べた印字群を、幅方向に印字すべき印字情報周方向に並
    べ、前記プリンタヘッドに出力する印字変換手段と、 を備えてなるベルトマーク印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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