JPH09314265A - 内面溝付金属管の製造方法及びその装置 - Google Patents
内面溝付金属管の製造方法及びその装置Info
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- JPH09314265A JPH09314265A JP13532896A JP13532896A JPH09314265A JP H09314265 A JPH09314265 A JP H09314265A JP 13532896 A JP13532896 A JP 13532896A JP 13532896 A JP13532896 A JP 13532896A JP H09314265 A JPH09314265 A JP H09314265A
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Abstract
引き抜き力を減少させ金属管の破断を防止することがで
きる内面多重溝付金属管の製造方法及びその装置を提供
する。 【解決手段】 溝加工始動時に、金属管1の内部にプラ
グユニット13を所定の位置まで挿入し、プッシャ駆動
装置22を作動させ、プラグユニットの溝付プラグ4が
管の内壁面29に接触するように管の外周にある複数の
球10の公転半径を小さくすることによって、管に転造
圧を印加し、内壁面に1次溝20及びフィン28が形成
される。次に、1次溝付金属管12をA方向に移動させ
ることによって、突起付プラグ6の位置でフィン28の
部分を断続的に削ることとなり、内面に突起付プラグの
突起7の形状に対応した2次溝21が形成され、2次溝
付金属管17が形成される。更に、仕上ダイス11によ
り所定の外径寸法に縮径され、内面溝付金属管18が形
成される。
Description
製造方法及びその装置に関し、特に、溝加工手段及び転
造圧印加手段によって金属管内面に溝を形成する内面溝
付金属管の製造方法及びその装置に関する。
るいは銅合金の裸管等が使用されている。また、最近に
おいては、かかる熱交換器用伝熱管として、フロン等の
相変化する流体に対しても高い伝熱性能を有する内面溝
付金属管が多用されるようになっている。
のため内面に微細な螺旋溝を有した内面溝付金属管とな
っており、また、最近、伝熱性能向上のために内面溝を
二重にした内面溝付金属管となっている。
一形態である内面二重溝付金属管の製造装置を示す。こ
の製造装置は、リングホルダー16の内部に押さえリン
グ14、15によって係止され、管軸と直交方向で金属
管1の外周面を遊星状に回転し金属管1に外周面で径方
向に転造圧を印加して金属管1を縮管する複数個の球1
0と、金属管1の内部にフローティングプラグ2を係止
する引抜ダイス9と、フローティングプラグ2に連結棒
3で連結され、金属管1内に回転自在の状態で挿入され
て球10によって縮管された金属管1の内部に1次溝2
0及びフィン28を加工する溝5を有する溝付プラグ4
と、溝付プラグ4の後方に連結棒3に摩擦の小さいスラ
ストベアリング8を設置して連結され、1次溝付金属管
12内に回転自在の状態で挿入され1次溝付金属管12
を下流方向(矢印Aの方向)に引き抜くことにより1次
溝付金属管12の内部に2次溝21を加工する突起部7
を有する突起付プラグ6と、内面に二重溝を形成された
金属管17を所定の外径を有する内面二重溝付金属管1
8に仕上げる仕上げダイス11を有する。
所定の金属管1内面に初期設置する従来の一形態を図9
乃至図11によって説明する。図9は、フローティング
プラグ2、溝付プラグ4、突起付プラグ6、スラストベ
アリング8、及び連結棒3から成るプラグユニット13
を金属管1内部の所定の位置に設置する直前を表してい
る。金属管1は、複数の球10によって溝付プラグ4及
び突起付プラグ6が金属管1の内壁面に接触する寸法の
内径まで既に縮管されている。プラグユニット13の溝
付プラグ4は、金属管1内の転造圧が印加されている位
置にない状態である。
グプラグ2を係止している引抜ダイス9を金属管1の引
き抜き方向(矢印A方向)に移動することで、プラグユ
ニット13は同方向に移動し、従って、プラグユニット
13の溝付プラグ4及び突起付プラグ6も同方向に移動
することとなる。
部分を最初に突起付プラグ6が通過することとなる。こ
の時、金属管1内面は突起付プラグ6に押し当てられ、
内接する金属管1の内壁面は突起付プラグ6と伴に通過
することになる。次に、スラストリング8の幅と同一の
長さの溝無金属管19が球10の位置を通過した後、溝
付プラグ4が球10の部分に位置することとなる。
している。図10に示すように、球10の位置に溝付プ
ラグ4が位置し、前述のごとく、かかる製造装置によっ
て伝熱性能の高い内面二重溝付金属管が製造されてい
る。
内面溝付金属管の製造装置によれば、図11に示した溝
付プラグ4と突起付プラグ6との間の溝無金属管19の
内壁面には、距離Lに渡って溝付プラグ4の溝5に応じ
た1次溝20がない状態になっている。従って、溝加工
の始動時に、溝無金属管19の内壁面には全く溝が形成
されておらず、溝のない内壁面に突起付プラグ6によっ
て溝が形成されることとなる。かかる場合には、溝付プ
ラグ4によって1次溝20が形成されている1次溝付金
属管12に突起付プラグ6で2次溝21を形成する場合
に比べ金属管1の引き抜き力は増大することとなる。従
って、溝付プラグ4と突起付プラグ6との外径の差が小
さい場合や金属管1の内径が小さい場合には、加工始動
時の急激な立上り引き抜き力の増大に加えて、溝無金属
管19の内壁面の突起付プラグ6による溝加工によって
更に引き抜き力が増すこととなり、金属管1が破断し、
加工ができなくなる欠点があった。
加工プラグ間の溝無金属管の発生を無くし、引き抜き力
を減少させ金属管の破断を防止する内面溝付金属管の製
造方法及びその装置を提供することである。
目的を実現するため、金属管の内部に溝加工プラグを転
造圧が印加される位置まで挿入し、溝加工プラグの挿入
後に溝加工プラグが金属管の内壁面に接触するように金
属管の外周で金属管に転造圧を印加し、転造圧が印加さ
れている位置の金属管の内壁面に溝を形成することを特
徴とする内面溝付金属管の製造方法を提供する。
外周で金属管に転造圧を印加する転造圧印加手段と、金
属管の転造圧が印加されている位置の内壁面に接触して
内壁面に溝を形成する溝加工手段と、溝加工手段を印加
位置に挿入する挿入手段と、溝加工手段が印加位置に挿
入された後に金属管の内壁面に溝加工手段が接触するよ
うに転造圧を印加する転造圧制御手段とを有することを
特徴とする内面溝付金属管の製造装置を提供する。
は、溝加工始動時に、金属管の内部に溝加工プラグを転
造圧が印加される位置まで挿入し、かかる挿入後に溝加
工プラグが金属管の内壁面に接触するように金属管の外
周で金属管に転造圧を印加し、転造圧が印加されている
位置の金属管の内壁面に溝を形成することことによって
加工開始時の溝無金属管の発生を防止し、金属管に対す
る引張り力を減少させ、引き抜き力を小さくし金属管の
破断を防ぐことができるようにしたものである。
造方法及びその装置を詳細に説明する。
重溝付金属管の製造装置を示す。この装置は複数の球1
0、溝5を有する溝付プラグ4、及び突起部7を有する
突起付プラグ6を備えた溝加工装置と、押さえリング1
4、15、プッシャ駆動装置22、ベアリング23、プ
ッシャ24、パッキン25、及びリングホルダ26を備
えた転造圧制御装置と、フローティングプラグ2と、連
結棒3と、引抜ダイス9から成っている。
抜ダイス9に通すことにより、引抜ダイス9の位置で金
属管1の内部に係止する。
管1の管軸と直交方向で金属管1の外周面を遊星状に回
転させて金属管1に外周面で径方向に転造圧を印加し縮
管するようになっている。
制御することができる。即ち、プッシャ駆動装置22が
左右に作動することによって、ベアリング23を介して
プッシャ24を連動して左右に作動させ、パッキン25
により押さえリング14にかかる圧力を増減し、押さえ
リング14とリングホルダ26によって係止されている
押さえリング15の間に隙間を発生又は消滅させること
により球10の金属管1に対する転造圧を制御し、球1
0の公転半径を調節することができるようになってい
る。
いては、押さえリング14には圧力がかかっておらず、
従って、押さえリング14及び15の間には空間が生じ
ることとなっている。次に、プッシャ駆動装置22を作
動させることにより押さえリング14が押さえリング1
5方向に加圧され、空間が徐々に減少消滅し、球10が
金属管1の径方向に移動し公転半径が小さくなり、金属
管1に対して転造圧を印加することとなる。
た溝付プラグ4は、連結棒3を介してフローティングプ
ラグ2に回転自在に取り付けられている。
ラグ6は、連結棒3に摩擦の小さいスラストベアリング
8を設置して連結され溝付プラグ4の後方(下流方向)
に取り付けられている。
ストベアリング8、溝付プラグ4、及び突起付プラグ6
によってプラグユニット13が構成されている。かかる
プラグユニット13は、フローティングプラグ2が引抜
ダイス9と系合することにより溝付プラグ4を所定の位
置(球10が設置されている位置にある金属管1の内
部)に保持できるようになっており、また同様に突起付
プラグ6を溝付プラグ4の後方であって所定の位置に保
持できるようになっている。
を挿入した状態で金属管1を図1の左から右(矢印Aの
方向)へ移動させることによって、金属管1は溝付プラ
グ4の位置で、複数の球10により転造圧を印加されて
溝付プラグ4に押し付けられ、金属管1の内面に連続的
に1次溝20とフィン28が形成され1次溝付金属管1
2が形成される。
向へ移動させることによって、1次溝付金属管12は突
起付プラグ6によってフィン28を断続的に削り、1次
溝付金属管12の内面に連続的に2次溝21が形成さ
れ、内面に溝20及び溝21を有する内面二重溝付金属
管17が形成される。
1に通すことにより、所望する径を有する内面二重溝付
金属管18が形成されることとなる。
時におけるプラグユニット13の設置手段を図2乃至図
6によって説明する。
加される位置の金属管1内部に設置する直前を表してい
る。転造圧制御装置の押さえリング14と15の間には
適当な空間を保つようにプッシャ駆動装置22(図示せ
ず)が作動しており、金属管1は、球10によって溝付
プラグ4及び突起付プラグ6が金属管1の内壁面に接触
する寸法の内径よりも大きな径まで(即ち、溝付プラグ
4及び突起付プラグ6が金属管1の内壁面に接触しない
程度に)縮管されている。プラグユニット13の溝付プ
ラグ4及び突起付プラグ6は、まだ金属管1内の転造圧
が印加される位置にない状態である。
グプラグ2を係止している引抜ダイス9(図示せず)を
金属管1の引き抜き方向(矢印A方向)に移動すること
で、プラグユニット13は同方向に移動し、プラグユニ
ット13の溝付プラグ4及び突起付プラグ6も同方向に
移動することとなる。
を最初に突起付プラグ6が通過することとなる。この
時、突起付プラグ6の突起部7は金属管1内面とは接触
せずに球10を通過することになる。次に、溝付プラグ
4が球10の部分に位置することとなる。
ている。図3に示すように、球10の位置に溝付プラグ
4が位置している。
ラグ4、突起付プラグ6、及び金属管1の一部分を拡大
した図である。図に示すように、溝付プラグ4及び突起
付プラグ6は金属管1の内壁面29とは接触しておら
ず、従って、内壁面29には溝が全くない状態であるこ
ととなる。
22を作動させることにより押さえリング14が押さえ
リング15方向に加圧され、間にある空間が消滅し、球
10が金属管1の径方向に移動し公転半径が小さくな
り、金属管1に転造圧が印加され、金属管1の内壁面2
9が溝付プラグ4と接触することとなる。
態を表している。図5に示すように、球10の位置に溝
付プラグ4が位置し、金属管1の内壁面29と接触して
いる。
4、突起付プラグ6、及び金属管1の一部分を拡大した
図である。図に示すように、溝付プラグ4は金属管1の
内壁面29と接触しているが、突起付プラグ6は金属管
1の内壁面29とは接触していないこととなる。従っ
て、突起付プラグ6によって溝の形成されていない金属
管の内壁面29を加工することとはならない。
構成により、特に、転造圧制御装置により、溝加工の始
動時に、突起付プラグ6によって溝加工される金属管の
内壁面29には必ず1次溝20が形成されていることと
なり、溝付プラグ4の後方に位置する金属管1の溝のな
い内壁面29に突起付プラグ6によって溝が形成される
ことが防止され、かかる場合には、通常の溝加工時に比
べ金属管1の引き抜き力が増大することとはならない。
従って、加工始動時の引き抜き力の増加を軽減し、溝付
プラグ4と突起付プラグ6との外径の差が小さい場合や
金属管1の内径が小さい場合において、金属管1が破断
することを防止することができるようになった。
更に、図7に示すように、押さえリング14、15の間
にシム27を挿入し、押さえリング14と15の間隔を
調節し、球10の公転半径の調節量を増加することもで
きる。また、かかる調整量の増減はパッキン25の厚さ
によっても可能である。
管の製造方法及びその装置によれば、溝加工始動時の加
工プラグ間の溝無金属管の発生を無くし、引き抜き力を
減少させ金属管の破断を防止することができるようにな
った。
の一形態を示す概略図
ットの挿入前を示す概略図
ットの挿入直後を示す概略図
ットの挿入直後を示す拡大図
直後を示す概略図
直後を示す拡大図
の一形態を示す概略図
す概略図
時におけるプラグユニットの挿入前を示す概略図
動時におけるプラグユニットの挿入直後を示す概略図
動時におけるプラグユニットの挿入直後を示す拡大図
Claims (2)
- 【請求項1】内壁面に溝を有した内面溝付金属管の製造
方法において、 金属管の内部に溝加工プラグを転造圧が印加される位置
まで挿入し、 前記溝加工プラグの挿入後に前記溝加工プラグが前記金
属管の内壁面に接触するように前記金属管の外周で前記
金属管に転造圧を印加し、 前記転造圧が印加されている位置の前記金属管の前記内
壁面に溝を形成することを特徴とする内面溝付金属管の
製造方法。 - 【請求項2】内壁面に溝を有した内面溝付金属管の製造
装置において、 金属管の外周で前記金属管に転造圧を印加する転造圧印
加手段と、 前記金属管の前記転造圧が印加されている位置の内壁面
に接触して前記内壁面に溝を形成する溝加工手段と、 前記溝加工手段を前記印加位置に挿入する挿入手段と、 前記溝加工手段が前記印加位置に挿入された後に前記金
属管の前記内壁面に前記溝加工手段が接触するように転
造圧を印加する転造圧制御手段とを有することを特徴と
する内面溝付金属管の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13532896A JP3438472B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 内面溝付金属管の製造方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13532896A JP3438472B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 内面溝付金属管の製造方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09314265A true JPH09314265A (ja) | 1997-12-09 |
JP3438472B2 JP3438472B2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
ID=15149203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13532896A Expired - Fee Related JP3438472B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | 内面溝付金属管の製造方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3438472B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100435996C (zh) * | 2006-12-15 | 2008-11-26 | 华南理工大学 | 一种微沟槽的制造设备及制造方法 |
-
1996
- 1996-05-29 JP JP13532896A patent/JP3438472B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100435996C (zh) * | 2006-12-15 | 2008-11-26 | 华南理工大学 | 一种微沟槽的制造设备及制造方法 |
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---|---|
JP3438472B2 (ja) | 2003-08-18 |
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