JPH09313917A - 分散剤 - Google Patents

分散剤

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JPH09313917A
JPH09313917A JP8136074A JP13607496A JPH09313917A JP H09313917 A JPH09313917 A JP H09313917A JP 8136074 A JP8136074 A JP 8136074A JP 13607496 A JP13607496 A JP 13607496A JP H09313917 A JPH09313917 A JP H09313917A
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JP
Japan
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general formula
integer
acid
formula
salt
Prior art date
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Pending
Application number
JP8136074A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tsuboyama
弘 坪山
Shoichi Aoki
昌一 青木
Masahiro Yasaka
正大 矢坂
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Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Takefu Fine Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Takefu Fine Chemicals Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawaken Fine Chemicals Co Ltd, Takefu Fine Chemicals Co Ltd filed Critical Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Priority to JP8136074A priority Critical patent/JPH09313917A/ja
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  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の溶媒に可溶で、しかも安価な分散剤を
提供する。 【解決手段】 一般式(1) 【化1】 (式中、kは2〜8の整数、mは2〜6の整数を示し、
Xは一般式(1−1) 【化2】 (Rは水素原子または炭素数2〜24のヒドロキシカル
ボン酸残基を示し、pは2〜11の整数、qは2〜10
00の整数を示す。)および一般式(1−2) 【化3】 (Yは4〜12の整数のアルキル基または12〜22の
整数のアルキレン基を示す。)で示される置換基を表
し、一般式(1−1)の置換基と一般式(1−2)の置
換基のモル比は1:0.3〜1:1.3である)で表さ
れる化合物またはその塩からなる分散剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷用インク、塗
料等の顔料分散剤として優れた性能を有する新規な分散
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアミン類あるいはポリエチレンイミ
ンとポリエステルを反応させて得られる化合物は塗料、
印刷用インク等の顔料分散剤として有用であることは従
来から知られていた。例えば、特開平5−177123
号公報には、ポリエチレンイミンと遊離カルボキシル基
を有するポリエステルとの縮合により合成された分散剤
が開示されている。また特公昭54−37082号公報
では、ポリエチレンイミンと12−ヒドロキシステアリ
ン酸より合成される遊離カルボキシル基を有するポリエ
ステルとの縮合により合成された分散剤が開示されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、それら
の分散剤は使用できる溶媒が限られており、種々の用途
で使用できるものではなかった。また、原料のポリエチ
レンイミンが高価であるため、製造された分散剤も必然
的に高価となり安易に使用できるものではなかった。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、種々の
溶媒に可溶で、しかも安価な分散剤を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らが上記の解決
するために鋭意検討を行った結果、ポリアルキレンポリ
アミン・アルカン酸またはアルケン酸重縮合物あるいは
メタキシレンジアミン−エピクロルヒドリン重縮合物を
原料とした各種ポリエステルとの反応物が上記課題を解
決できることを見い出し本発明を完成させた。
【0006】すなわち本発明は 一般式(1)
【0007】
【化9】
【0008】(式中、kは2〜8の整数、mは2〜6の
整数を示し、Xは一般式(1−1)
【0009】
【化10】
【0010】(Rは水素原子または炭素数2〜24のヒ
ドロキシカルボン酸残基を示し、pは2〜11の整数、
qは2〜1000の整数を示す。)および一般式(1−
2)
【0011】
【化11】
【0012】(Yは炭素数4〜12のアルキル基または
炭素数12〜22の整数のアルキレン基を示す。)で示
される置換基を表し、一般式(1−1)の置換基と一般
式(1−2)の置換基のモル比は1:0.2〜1:1.
5である)で表される化合物またはその塩からなる分散
剤、一般式(2)
【0013】
【化12】
【0014】(式中、kは2〜8の整数、mは2〜6の
整数を示し、X’は一般式(2−1)
【0015】
【化13】
【0016】(rは1〜25の整数、sは0〜20の整
数、tは2〜100の整数を示す。)および一般式(1
−2)
【0017】
【化14】
【0018】(Yは炭素数4〜12のアルキル基または
炭素数12〜22のアルキレン基を示す。)で示される
置換基を表し、一般式(1−1)の置換基と一般式(1
−2)の置換基のモル比は1:0.2〜1:1.5であ
る)で表される化合物またはその塩からなる分散剤、一
般式(3)
【0019】
【化15】
【0020】(式中、uは1〜12の整数、Rは水素原
子または炭素数2〜24のヒドロキシカルボン酸残基を
示し、pは2〜11の整数、qは2〜1000の整数を
それぞれ示す。)で表される化合物またはその塩からな
る分散剤および一般式(4)
【0021】
【化16】
【0022】(式中、uは1〜12の整数、rは1〜2
5の整数、sは0〜20の整数、tは2〜100の整数
をそれぞれ示す。)で示される化合物またはその塩から
なる分散剤に関するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の分散剤は、前記一般式
(1)ないし(4)に示されるように、アミドによって
結合された1個以上のポリカルボニルアルキレンオキシ
鎖(PCAO)あるいはヒドロキシカルボン酸縮合鎖を
有するポリアルキレンポリアミン・アルカン酸またはア
ルケン酸重縮合物あるいはメタキシレンジアミン−エピ
クロルヒドリン重縮合物からなるものである。
【0024】前記一般式(1)または(2)において、
繰り返し単位mによって表わされるアルキレン基は、炭
素数2〜6であり、好ましくは炭素数2、3または6で
ある。
【0025】前記一般式(2)において、式中のヒドロ
キシカルボン酸縮合部の平均分子量は、100〜800
0の範囲であり、好ましくは平均分子量1500の12
−ヒドロキシステアリン酸縮合物である。一般式(2)
におけるヒドロキシカルボン酸縮合部の平均分子量が1
00未満では分散剤としての性能、すなわち分散性が悪
く、8000を超えると分散性が悪くなると共に各種溶
媒に対する溶解性が悪くなるため好ましくない。
【0026】前記一般式(3)または(4)において、
繰り返し単位uは1〜12であり、好ましくは5〜12
である。
【0027】前記一般式(4)において、式中のヒドロ
キシカルボン酸縮合部の平均分子量は、100〜800
0の範囲であり、好ましくは平均分子量1500の12
−ヒドロキシステアリン酸縮合物である。一般式(4)
におけるヒドロキシカルボン酸縮合部の平均分子量が1
00未満では分散剤としての性能、すなわち分散性が悪
く、8000を超えると分散性が悪くなると共に各種溶
媒に対する溶解性が悪くなるため好ましくない。
【0028】一般式(1)ないし(4)で示される化合
物の平均分子量は、500〜500000で、好ましく
は1500〜30000の範囲である。平均分子量が5
00未満では分散性が悪く、500000を超えると分
散性が悪くなると共に各種溶媒に対する溶解性が悪くな
るため好ましくない。
【0029】本発明の一般式(1)ないし(4)で示さ
れる化合物は、フリーの形でも塩でもよい。塩は、一般
式(1)ないし(4)で示される化合物を酸と反応させ
るか、アミノ基を四級化することにより形成することが
できる。これに使用できる酸としては、硫酸、酢酸、塩
酸、リン酸、アルキルスルホン酸およびアリールスルホ
ン酸等を挙げることができる。また、四級化剤は、硫酸
ジメチル、硫酸ジエチル、炭酸ジメチル、ハロゲン化メ
チル及びハロゲン化エチル等を挙げることができる。
【0030】一般式(1)ないし(4)で示される化合
物の製造方法は特に限定されないが、例えば以下のよう
な方法がある。
【0031】一般式(1)で示される化合物は、一般式
(5)
【0032】
【化17】
【0033】(式中、kおよびmは前記定義に同じで、
X’は水素原子および前記一般式(1−1)または前記
一般式(2−1)で示される置換基を表す。)で示され
るポリアルキレンポリアミン・アルカン酸またはアルケ
ン酸重縮合物と一般式(6)
【0034】
【化18】
【0035】(式中、R,pおよびqは前記定義に同
じ)で示されるポリカルボニルアルキレンオキシ酸(P
CAO酸)とを縮合反応させることにより製造すること
ができる。
【0036】また、一般式(1)で示される化合物は、
前記一般式(5)で示されるポリアルキレンポリアミン
・アルカン酸またはアルケン酸重縮合物とポリカルボニ
ルアルキレンオキシ酸(PCAO酸)の前駆物質である
ラクトンと重合末端基としての炭素数2〜24のヒドロ
キシカルボン酸とを反応させて製造してもよい。
【0037】あるいは、上記一般式(5)で示されるポ
リアルキレンポリアミン・アルカン酸またはアルケン酸
重縮合物とラクトンを反応させた後に、重合末端基とし
ての炭素数2〜24のヒドロキシカルボン酸を添加する
ことにより製造することもできる。
【0038】一般式(2)で示される化合物は前記一般
式(5)で示されるポリアルキレンポリアミン・アルカ
ン酸またはアルケン酸重縮合物と一般式(7)
【0039】
【化19】
【0040】(式中、r,sおよびtは前記定義に同
じ)で示されるヒドロキシカルボン酸縮合物との反応、
あるいはヒドロキシカルボン酸縮合物の前駆物質である
ヒドロキシカルボン酸との反応でも製造することができ
る。
【0041】一般式(3)で示される化合物は、一般式
(8)
【0042】
【化20】
【0043】(式中、uは前記定義に同じ)で示される
メタキシレンジアミン−エピクロルヒドリン重縮合物と
一般式(6)で示されるポリカルボニルアルキレンオキ
シ酸(PCAO酸)とを縮合反応させることにより製造
することができる。
【0044】また、一般式(3)で示される化合物は、
前記一般式(8)で示されるメタキシレンジアミン−エ
ピクロルヒドリン重縮合物とポリカルボニルアルキレン
オキシ酸(PCAO酸)の前駆物質であるラクトンと重
合末端基としての炭素数2〜24のヒドロキシカルボン
酸とを反応させて製造してもよい。
【0045】あるいは、上記一般式(8)で示されるメ
タキシレンジアミン−エピクロルヒドリン重縮合物とラ
クトンを反応させた後に、重合末端基としての炭素数2
〜24のヒドロキシカルボン酸を添加することにより製
造することもできる。
【0046】一般式(4)で示される化合物は前記一般
式(8)で示されるメタキシレンジアミン−エピクロル
ヒドリン重縮合物と一般式(7)で示されるヒドロキシ
カルボン酸縮合物との反応、あるいはヒドロキシカルボ
ン酸縮合物の前駆物質であるヒドロキシカルボン酸との
反応でも製造することができる。
【0047】一般式(1)ないし(4)で示される化合
物を製造する際の反応条件は、反応温度は20〜230
℃、好ましくは100〜150℃、反応時間は1〜16
時間の範囲でよい。
【0048】また、一般式(1)または(3)の化合物
の原料であるポリカルボニルアルキレンオキシ酸(PC
AO酸)は、ラクトンと重合末端基としてのヒドロキシ
カルボン酸を、40〜230℃、好ましくは100〜1
50℃で、テトラブチルチタネート、ナフテン酸ジルコ
ニウム、酢酸亜鉛またはトルエンスルホン酸等の触媒の
存在下に重合することにより製造することができる。
【0049】さらに、一般式(2)あるいは(4)の化
合物の原料であるヒドロキシカルボン酸縮合物は、ヒド
ロキシカルボン酸のみあるいは、硫酸、塩酸、リン酸、
酢酸、p−トルエンスルホン酸等の酸触媒の存在下に、
40〜210℃、好ましくは50〜150℃で、2〜1
2時間縮合させて製造することができる。反応は常圧で
も加圧でもよい。反応は有機物の酸素による分解を防ぐ
ために窒素雰囲気中で行うのが好ましい。
【0050】本発明の一般式(1)ないし(4)で示さ
れる分散剤は、炭化水素、アルコール、ケトン、エステ
ル、エーテル等の各種有機溶媒に可溶である。本発明の
分散剤は、無機顔料として、二酸化チタン、硫化カドミ
ウム、酸化亜鉛、クロム酸塩、カーボンブラック、タル
ク、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化鉄、プルシア
ンブルー、ウルトラマリン等を、また有機顔料として、
アゾ、ジアゾ、チオインジゴ、インダントロン、フタロ
シアニン、アントラキノン、イソベンズアントロン等を
良好に分散でき、印刷インキ、塗料、磁気記録媒体、複
写用トナー、カラープラスティック成形品、ゴムマグネ
ット、シーリング剤等の製造に使用できる。
【0051】次に、実施例をあげて本発明を具体的に説
明する。
【0052】
【実施例】
製造例1 中間生成物ポリカルボニルアルキレンオキシ酸(PCA
O酸)1 ε−カプロラクトン1712.1g、12−ヒドロキシ
ステアリン酸450.7gに、テトラブチルチタネート
1.71gを加え窒素雰囲気中で140℃、3.5時間
攪拌した。酸価32.4mgKOH/gを有する一般式
(6)に相当するPCAO酸を室温で固体の反応物とし
て得た。
【0053】製造例2 中間生成物ポリカルボニルアルキレンオキシ酸(PCA
O酸)2 ε−カプロラクトン684.8g、12−ヒドロキシス
テアリン酸300.4gに、テトラブチルチタネート
0.68gを加え窒素雰囲気中で140℃、9時間攪拌
した。酸価28.0mgKOH/gを有する一般式
(6)に相当するPCAO酸を室温で固体の反応物を得
た。
【0054】製造例3 中間生成物ポリカルボニルアルキレンオキシ酸(PCA
O酸)3 ε−カプロラクトン684.8g、12−ヒドロキシス
テアリン酸600.8gに、テトラブチルチタネート
0.68gを加え窒素雰囲気中で140℃、6時間攪拌
した。酸価30.5mgKOH/gを有する一般式
(6)に相当するPCAO酸を室温で固体の反応物を得
た。
【0055】実施例1 製造例1で調製した中間生成物1 89.1g、ポリア
ルキレンポリアミン・アルカン酸またはアルケン酸重縮
合物(商品名「76T」、三和化学工業(株)製)1
0.0gの混合物を窒素雰囲気中150℃で、3時間攪
拌した。生成物は一般式(1)に相当し、アミン価2
2.1.0mgKOH/gを有する室温で固体の反応物
であり、トルエン、MEK等に可溶であった。
【0056】実施例2 中間生成物2 125.0gを使用した以外は、実施例
1と同様にして反応を行った。生成物は一般式(1)に
相当し、アミン価14.8mgKOH/gを有する室温
で固体の反応物であり、トルエン、MEK等に可溶であ
った。
【0057】実施例3 中間生成物3 125.0gを使用した以外は、実施例
1と同様にして反応を行った。生成物は一般式(1)に
相当し、アミン価14.9mgKOH/gを有する室温
で固体の反応物であり、トルエン、MEK等に可溶であ
った。
【0058】実施例4 ε−カプロラクトン95.1g、76T 10.0g、
テトラブチルチタネート0.13gの混合物を窒素雰囲
気中140℃で、2時間攪拌した。その後12−ヒドロ
キシステアリン酸19.5gを添加し窒素雰囲気中15
0℃で1時間攪拌した。生成物は一般式(1)に相当
し、室温で粘稠液体であり、アミン価は25.6mgK
OH/gであった。このものはトルエン、MEK等に可
溶であった。
【0059】実施例5 12−ヒドロキシステアリン酸縮合物(商品名「KF−
1000」、川研ファインケミカル(株)製)132.
0g、76T 7.5gの混合物を窒素雰囲気中150
℃で1時間攪拌した。生成物は一般式(2)に相当し、
アミン価14.2mgKOH/gを有する室温で固体の
物質であった。このものはトルエンに可溶であった。
【0060】実施例6 実施例5の反応物100g、硫酸ジメチル3.1gの混
合物を窒素雰囲気中100℃で1時間攪拌した。生成物
は一般式(2)に相当し、アミン価0.0mgKOH/
gを有する室温で固体の物質であった。このものはトル
エンに可溶であった。
【0061】実施例7 ε−カプロラクトン47.5g、76T 25.0g、
テトラブチルチタネート0.08gの混合物を窒素雰囲
気中150℃で、2時間攪拌した。その後12−ヒドロ
キシステアリン酸30.4gを添加し窒素雰囲気中15
0℃で1時間攪拌した。生成物は一般式(1)に相当
し、室温で粘稠液体であり、アミン価は68.5mgK
OH/gであった。このものはアルコール、MEK、酢
酸エチル等に可溶であった。
【0062】実施例8 ε−カプロラクトン121.0g、76T 30.0
g、テトラブチルチタネート0.12gの混合物を窒素
雰囲気中150℃で、2時間攪拌した。その後12−ヒ
ドロキシステアリン酸25.4g を添加し窒素雰囲気
中150℃で1時間攪拌した。生成物は一般式(1)に
相当し、室温で粘稠液体であり、アミン価は44.2.
0mgKOH/gであった。このものはアルコール、M
EK、酢酸エチル等に可溶であった。
【0063】実施例9 ε−カプロラクトン142.5g、76T 26.0.
0g、テトラブチルチタネート0.17gの混合物を窒
素雰囲気中150℃で、2時間攪拌した。その後12−
ヒドロキシステアリン酸28.4gを添加し窒素雰囲気
中150℃で1時間攪拌した。生成物は一般式(1)に
相当し、室温で粘稠液体であり、アミン価は25.2.
0mgKOH/gであった。このものはアルコール、M
EK、酢酸エチル等に可溶であった。
【0064】実施例10 ε−カプロラクトン105.3g、76T 31.0
g、テトラブチルチタネート0.11gの混合物を窒素
雰囲気中150℃で、2時間攪拌した。その後12−ヒ
ドロキシステアリン酸39.4gを添加し窒素雰囲気中
150℃で1時間攪拌した。生成物は一般式(1)に相
当し、室温で粘稠液体であり、アミン価は18.3mg
KOH/gであった。このものはアルコール、MEK、
酢酸エチル等に可溶であった。
【0065】実施例11 中間生成物1 234.0g、メタキシレンジアミン−
エピクロルヒドリン重縮合物(商品名ガスカミン328
三菱瓦斯化学製モノマー含有)10.0gの混合物を窒
素雰囲気中150℃で、5.5時間攪拌した。生成物は
一般式(3)に相当し、アミン価3.8mgKOH/g
を有する室温で固体の反応物であり、トルエン、MEK
等に可溶であった。
【0066】実施例12 中間生成物2 100.0gを使用した以外は、例1と
同様にして反応を行った。生成物は一般式(3)に相当
し、アミン価14.7mgKOH/gを有する室温で固
体の反応物であり、トルエン、MEK等に可溶であっ
た。
【0067】実施例13 中間生成物3 125.0gを使用した以外は、例1と
同様にして反応を行った。生成物は一般式(3)に相当
し、アミン価19.3mgKOH/gを有する室温で固
体の反応物であり、トルエン、MEK等に可溶であっ
た。
【0068】実施例14 中間生成物1 103.0g メタキシレンジアミン−
エピクロルヒドリン重縮合物(商品名ガスカミン328
W三菱瓦斯化学製モノマー無し、純分58.3%水溶
液)10.0gの混合物を減圧下、窒素雰囲気中150
℃で、3時間攪拌した。生成物は一般式(3)に相当
し、アミン価10.5mgKOH/gを有する室温で固
体の反応物であり、トルエン、MEK等に可溶であっ
た。
【0069】実施例15 中間生成物2 120.0g を使用した以外は、例1
4と同様にして反応を行った。生成物は一般式(3)に
相当し、アミン価17.2mgKOH/gを有する室温
で固体の反応物であり、トルエン、MEK等に可溶であ
った。
【0070】実施例16 中間生成物3 128.0g を使用した以外は、例1
4と同様にして反応を行った。生成物は一般式(3)に
相当し、アミン価21.3mgKOH/gを有する室温
で固体の反応物であり、トルエン、MEK等に可溶であ
った。
【0071】実施例17 ε−カプロラクトン88.5g、ガスカミン328W1
0.0g、テトラブチルチタネート0.89gの混合物
を窒素雰囲気中140℃で、1.5時間攪拌した。その
後12−ヒドロキシステアリン酸18.0g を添加し
窒素雰囲気中150℃で1.5時間攪拌した。生成物は
一般式(3)に相当し、室温で固体であり、アミン価は
16.2mgKOH/gであった。このものはアルコー
ル、MEK等に可溶であった。
【0072】実施例18 ε−カプロラクトン88.5g、ガスカミン328 W
15.6g、テトラブチルチタネート0.89gの混合
物を減圧下、窒素雰囲気中140℃で、1.5時間攪拌
した。その後12−ヒドロキシステアリン酸10.0g
を添加し窒素雰囲気中150℃で1.5時間攪拌し
た。生成物は一般式(3)に相当し、室温で固体であ
り、アミン価は10.7mgKOH/gであった。この
ものはアルコール、MEK等に可溶であった。
【0073】実施例19 12−ヒドロキシステアリン酸縮合物(商品名KF−1
000 川研ファインケミカル製)178.0g、ガス
カミン328 7.5gの混合物を窒素雰囲気中120
℃で2時間攪拌した。生成物は一般式(4)に相当し、
アミン価27.8mgKOH/gを有する室温で固体の
物質であった。このものはトルエンに可溶であった。
【0074】実施例20 実施例19の反応物110g、硫酸ジメチル2.7gの
混合物を窒素雰囲気中100℃で1時間攪拌した。生成
物は一般式(4)に相当し、アミン価0.0mgKOH
/gを有する室温で固体の物質であった。このものはト
ルエンに可溶であった。
【0075】実施例21 12−ヒドロキシステアリン酸縮合物(商品名KF−1
000 川研ファインケミカル製)155.0g、ガス
カミン328w 10.8gの混合物を窒素雰囲気中1
20℃で2時間攪拌した。生成物は一般式(4)に相当
し、アミン価16.5mgKOH/gを有する室温で固
体の物質であった。このものはトルエンに可溶であっ
た。
【0076】実施例22 実施例21の反応物110g、硫酸ジメチル3.1gの
混合物を窒素雰囲気中100℃で1時間攪拌した。生成
物は一般式(4)に相当し、アミン価0.0mgKOH
/gを有する室温で固体の物質であった。このものはト
ルエンに可溶であった。
【0077】以上実施例1から22までの化合物の分散
能試験を行った。分散能は沈降安定性試験、ザーンカッ
プ粘度およびマクベス透過粘度により評価した。また、
各種溶媒への溶解の有無を測定した。
【0078】沈降安定性試験は以下のように行った。
【0079】(沈降安定性試験)試験管中に所定量の顔
料としてTiO2、分散剤、溶媒を加え、30回倒立攪
拌後、静置し一定時間後の分散層の厚みを測定する。
【0080】なお、それぞれの表で、従来の分散剤(ポ
リエチレンイミンとポリエステルからなる分散剤)を比
較例Aとして評価した。
【0081】表1〜表7に測定結果を示す。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】
【0084】
【表3】
【0085】
【表4】
【0086】
【表5】
【0087】
【表6】
【0088】
【表7】
【0089】実施例1〜22および表1〜7に示した結
果から明らかなように、本願発明の新規な分散剤は、従
来品と同等もしくはそれ以上の優れた分散能を有し、各
種の溶媒への溶解度も良好であり、分散剤として有用で
ある。
【0090】
【発明の効果】本発明の新規な分散剤は、優れた分散能
を有し、各種溶媒への溶解度も良好であり、しかも工業
的に安価に製造することができるため、広い用途へ応用
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢坂 正大 福井県武生市北府1−3−34 武生ファイ ンケミカル株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、kは2〜8の整数、mは2〜6の整数を示し、
    Xは一般式(1−1) 【化2】 (Rは水素原子または炭素数2〜24のヒドロキシカル
    ボン酸残基を示し、pは2〜11の整数、qは2〜10
    00の整数を示す。)および一般式(1−2) 【化3】 (Yは炭素数4〜12のアルキル基または炭素数12〜
    22の整数のアルキレン基を示す。)で示される置換基
    を表し、一般式(1−1)の置換基と一般式(1−2)
    の置換基のモル比は1:0.2〜1:1.5である)で
    表される化合物またはその塩からなる分散剤。
  2. 【請求項2】 一般式(2) 【化4】 (式中、kは2〜8の整数、mは2〜6の整数を示し、
    X’は一般式(2−1) 【化5】 (rは1〜25の整数、sは0〜20の整数、tは2〜
    100の整数を示す。)および一般式(1−2) 【化6】 (Yは炭素数4〜12のアルキル基または炭素数12〜
    22のアルキレン基を示す。)で示される置換基を表
    し、一般式(1−1)の置換基と一般式(1−2)の置
    換基のモル比は1:0.2〜1:1.5である)で表さ
    れる化合物またはその塩からなる分散剤。
  3. 【請求項3】 一般式(3) 【化7】 (式中、uは1〜12の整数、Rは水素原子または炭素
    数2〜24のヒドロキシカルボン酸残基を示し、pは2
    〜11の整数、qは2〜1000の整数をそれぞれ示
    す。)で表される化合物またはその塩からなる分散剤。
  4. 【請求項4】 一般式(4) 【化8】 (式中、uは1〜12の整数、rは1〜25の整数、s
    は0〜20の整数、tは2〜100の整数をそれぞれ示
    す。)で示される化合物またはその塩からなる分散剤。
  5. 【請求項5】 一般式(1)ないし一般式(4)で示さ
    れる化合物の平均分子量が500〜500000である
    請求項1ないし4まで記載のいずれか1項に記載の分散
    剤。
  6. 【請求項6】 一般式(2)または一般式(4)におい
    てヒドロキシカルボン酸縮合部の平均分子量が100〜
    8000である請求項2または請求項4記載の分散剤。
  7. 【請求項7】 塩が、硫酸、酢酸、塩酸、リン酸、アル
    キルスルホン酸およびアリールスルホン酸から選択され
    た酸との塩または、硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、炭酸
    ジメチル、ハロゲン化メチル及びハロゲン化エチルから
    選択された四級化剤との塩からなる、請求項1ないし請
    求項6までのいずれか1項に記載の分散剤。
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