JPH09313772A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JPH09313772A
JPH09313772A JP8134999A JP13499996A JPH09313772A JP H09313772 A JPH09313772 A JP H09313772A JP 8134999 A JP8134999 A JP 8134999A JP 13499996 A JP13499996 A JP 13499996A JP H09313772 A JPH09313772 A JP H09313772A
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JP
Japan
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washing
stirring blade
laundry
washing machine
entanglement
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Application number
JP8134999A
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English (en)
Inventor
Shigeki Yoshida
茂樹 吉田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】攪拌翼が洗濯槽の側面にある洗濯機では、洗濯
槽の底面と攪拌翼の間に洗濯物が詰まり、布絡みが生じ
易い。 【解決手段】本洗濯機では、洗濯時に、攪拌翼42を第
1の所定条件で両方向で同条件となるように反転駆動し
(ステップS1〜9)、洗濯物が偏らずに、布絡みを防
止する。またその間、攪拌翼42にかかる負荷量を、攪
拌翼42の惰性回転角に基づいて検知し(ステップS
2,6)、その結果から布絡みを判定する(ステップS
3,7)。布絡みが生じると、その判定の直前の駆動方
向と逆向きに攪拌翼42を第2の所定条件で回動させ
(ステップS21〜25、31〜35)、洗濯物を洗濯
槽41内上部に持ち上げて、布絡みを解消する。 【効果】洗濯機を小型化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯機に関するも
のである。特に、洗浄水及び洗濯物を攪拌するための攪
拌翼が洗濯槽の側面に備えられた洗濯機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、洗濯槽の側面に攪拌翼を
備えた構成の洗濯機を提案している(例えば、特願平7
−224214号)。このような洗濯機では、洗濯槽の
平面形状を、攪拌翼を設けた側面を長手側面とする長方
形にすることができる。このことを利用して、従来の洗
濯機では実現できなかった小型の洗濯機、例えば、幅の
狭い洗濯機や、標準的な洗濯パンの幅寸法の範囲内に複
数の洗濯槽を収めた洗濯機を実現することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、洗濯槽の側
面に攪拌翼を備えた洗濯機では、攪拌翼が洗濯槽の底面
にある場合に比べて、洗濯物が攪拌翼と洗濯槽の底面と
の間に詰まりやすく、その結果、洗濯物が絡みあって動
かない状態(「布絡み」という。)が生じやすい。この
状態は、例えば、攪拌翼を一方向に回転し続けると生じ
易く、この詰まった状態で攪拌翼をさらに一方向に回転
し続けると、洗濯物は一層絡みあって、攪拌翼が動かな
くなることもある。
【0004】そこで、本発明の目的は、洗濯槽の側面に
攪拌翼を備えた洗濯機であって、布絡みを防止できる洗
濯機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明の洗濯機は、底面と、底面から
立ち上がった一対の長手側面及び一対の短側面とを有
し、各側面によって略長方形の平面形状に区画され、洗
浄水及び洗濯物を収容するための洗濯槽と、その中心軸
が洗濯槽内の長手側面と交差して長手側面に設けられ、
洗浄水及び洗濯物を攪拌するために中心軸を中心に回転
または回動する円板、及び円板表面に突設された突起部
を有する攪拌翼と、攪拌翼の回転状態を検知する検知手
段と、検知手段が検知した回転状態と、予め設定した回
転状態とを比較して、洗濯物が絡みあって動かない状態
である布絡みを判定する判定手段と、判定手段によって
布絡みであると判定された場合に、布絡みを脱するよう
に、それまでの回転とは異なる回転態様で攪拌翼を回動
させる回復手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0006】この構成によれば、以下の作用を奏する。
すなわち、洗濯槽の側面に攪拌翼がある場合、洗濯物が
洗濯槽の底面と攪拌翼の下部との間に詰まり、洗濯物が
絡み合って動かなくなることがある。このような場合、
攪拌翼は回転し難くなる。このことから、攪拌翼の回転
状態を検知し、その結果に基づいて布絡みを判定手段に
よって判定することができる。布絡みであると判定され
ると、回復手段は、攪拌翼を回転させて、詰まった洗濯
物を動かすことができ、その結果、布絡みを脱すること
ができる。
【0007】請求項2に係る発明の洗濯機は、請求項1
記載の洗濯機において、回復手段は、判定手段によって
布絡みであると判定される直前の攪拌翼の駆動方向に対
して逆向きに攪拌翼を回動させることを特徴とするもの
である。この構成によれば、請求項1にかかる発明の作
用に加えて、洗濯物が、布絡みで動き難い方向に対して
逆向きに回転されることによって、洗濯槽の上部に持ち
上げられて、動き易くなる。従って、洗濯物はほぐされ
て、布絡みを脱することができる。
【0008】請求項3に係る発明の洗濯機は、請求項1
または2に記載の洗濯機において、回復手段は、判定手
段によって布絡みであると判定される直前の攪拌翼の駆
動方向に対して逆向きに相対的に強く攪拌翼を回転さ
せ、その後上記駆動方向に相対的に弱く攪拌翼を回転さ
せることを特徴とするものである。この構成によれば、
請求項1または2にかかる発明の作用に加えて、布絡み
が生じた回転方向に対して逆向きに攪拌翼が強く回転す
ると、洗濯物は持ち上げられつつ動き易くなり、さら
に、攪拌翼の両方向の回転に伴いほぐれ易くなる。従っ
て、布絡みを脱することができる。
【0009】請求項4に係る発明の洗濯機は、請求項1
乃至3の何れかに記載の洗濯機において、ほぼ同じ条件
で攪拌翼を両方向に反転回転させる洗濯制御手段をさら
に備え、検知手段は、洗濯制御手段によって攪拌翼が回
動するごとに攪拌翼の回転状態を検知することを特徴と
するものである。この構成によれば、請求項1乃至3の
何れかにかかる発明の作用に加えて、以下の作用を奏す
る。すなわち、攪拌翼は、洗濯制御手段によって両方向
に回動されるので、洗濯物が一方向に回転して下方で詰
まるような場合でも、攪拌翼が反対方向に回転される
と、洗濯物は持ち上げられて、詰まりは防止される。特
に、攪拌翼は、ほぼ同条件で両方向に回動されるので、
異なる条件で回動される場合に比べて、洗濯物は、洗濯
槽内に偏り難い結果詰まり難く、また、ねじれ難い結果
ほぐれ易い。従って、布絡みを防止できる。また、攪拌
翼が回動される毎に、攪拌翼の回転状態が検知されるの
で、万一布絡みが生じても、迅速に布絡みを脱すること
ができる。
【0010】請求項5に係る発明の洗濯機は、底面と、
底面から立ち上がった一対の長手側面及び一対の短側面
とを有し、各側面によって略長方形の平面形状に区画さ
れ、洗浄水及び洗濯物を収容するための洗濯槽と、その
中心軸が洗濯槽内の長手側面と交差して長手側面に設け
られ、洗浄水及び洗濯物を攪拌するために中心軸を中心
に回転または回動する円板、及び円板表面に突設された
突起部を有する攪拌翼と、ほぼ同じ条件で攪拌翼を両方
向に反転回転させる洗濯制御手段とを備えたことを特徴
とするものである。
【0011】この構成によれば、請求項4にかかる発明
と同様にして以下の作用を奏する。すなわち、攪拌翼
は、洗濯制御手段によって両方向に回動されるので、攪
拌翼の回転で、詰まりかけた洗濯物は持ち上げられて、
詰まりは防止される。特に、攪拌翼は、ほぼ同条件で両
方向に回動されるので、洗濯物は、詰まり難く、ほぐれ
易い。従って、布絡みを防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、
添付図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発
明にかかる洗濯機の概略構成の正面断面図である。洗濯
機1は、2つの洗濯装置を備えた二槽式洗濯機である。
すなわち、洗濯機1は、その外形をほぼ決定し、例えば
左右方向に長い長方形の平面形状を有したハウジング1
0と、ハウジング10内の右側に配置された主洗濯装置
20と、主洗濯装置20に隣接してハウジング10内に
配置された副洗濯装置40と、各洗濯装置をそれぞれ制
御するためにハウジング10内に設けられた制御部11
とを備えている。
【0013】本発明は、副洗濯装置40に適用されてい
る。主洗濯装置20は、一般に知られている全自動洗濯
機と同様の構成であり、洗濯、脱水を行うことができ
る。副洗濯装置40は、洗濯専用槽である。主洗濯装置
20及び副洗濯装置40は、同時にまたは別々に運転可
能とされ、分け洗いをすることができる。
【0014】また、主洗濯装置20及び副洗濯装置40
に給水するために、外部の水道等の給水設備(図示せ
ず)に接続される管51、弁52等が設けられている。
また、主洗濯装置20及び副洗濯装置40から排水する
ために、各洗濯装置に接続され、機外に導出される排水
管61、弁62等が設けられている。主洗濯装置20
は、洗濯槽として、つり棒26に支持された外槽21
と、外槽21内に回動可能に設けられ、表面に多数の小
孔を有した内槽22とを備えている。内槽22及び、内
槽22内の底部に設けられた攪拌翼23は、モータ25
等を含む駆動装置24によって駆動される。洗い及びす
すぎ時には攪拌翼23のみが一方向または両方向に回転
し、脱水時には攪拌翼23及び内槽22がともに高速で
一方向に回転する。
【0015】副洗濯装置40は、平面形状が略長方形状
の内形を有してその内部に洗浄水及び洗濯物を収容する
洗濯槽41と、洗濯槽41内の洗濯物及び洗浄水を攪拌
するために、中心軸としての回転軸46が洗濯槽41の
長手側面41bに垂直に設けられ、円板形状でその表面
が凹凸状に形成された攪拌翼42と、攪拌翼42を洗い
及びすすぎ時に一方向または両方向に回転させるための
駆動機構43とを備えている。
【0016】駆動機構43は、攪拌翼42を回動させる
駆動源としてのモータ44と、モータ44の出力軸に一
体回転する小プーリ49と、大プーリ47と、小プーリ
49及び大プーリ47間に掛け渡されたベルト48と、
大プーリ47と一体的に回転する上述の回転軸46と、
回転軸46を洗濯槽41の長手側面41bに回動自在に
支持する軸受部45とを備えている。回転軸46は、攪
拌翼42の中心部に固定されており、モータ44の回転
は、小プーリ49、ベルト48及び大プーリ47によっ
て減速されて、回転軸46を介して攪拌翼42へ伝達さ
れる。
【0017】洗濯槽41内に収容された洗浄水及び洗濯
物は、攪拌翼42によって攪拌される。このとき、洗濯
物は、水流によって、及び攪拌翼42や洗濯槽41の内
面との摩擦によって洗浄され、また、同様にして濯がれ
る。以下、副洗濯装置40の各部を詳細に説明する。洗
濯槽41は、長手側面41cをハウジング10の左側面
に沿わせて、前後に長く配置されており、上方に開放さ
れた容器状に形成されている。
【0018】洗濯槽41は、底面41aと、底面41a
の周囲から立ち上がった側面である、対向する一対の長
手側面41b,41c及び対向する一対の短側面41
d,41e(図3(b)参照)とを備えている。各側面
は、底面41aに対してほぼ垂直に設けられている。底
面41aは、その前部及び後部に凹湾曲面を有し、凹湾
曲面を介して両短側面と接続されている。それゆえ、底
面41aは、攪拌翼42の回転に伴う水流を淀みなく案
内することができ、水流を弱めることなく、洗浄効果を
維持することができる。
【0019】また、洗濯槽41には、内部に溜める洗浄
水の量を規定する規定水位Hが設定されている。この規
定水位Hは、洗濯槽41内に洗浄水が充分に溜められ、
洗濯物を洗浄水中で攪拌できる洗浄水量に対応して設定
され、例えば、回転軸46が、上下方向においてこの規
定水位Hと底面41aとの中央付近に位置するように設
定されている。
【0020】攪拌翼42は、洗濯槽41の長手側面41
bのほぼ中央に配置されている。攪拌翼42は、回転軸
46を中心に回動する円板42aと、円板42aの表面
に突設された突起部42bとを備えている。円板42a
は、直径が洗濯槽41の長手側面同士の対向間隔よりも
長くなるように形成されている。それゆえ、攪拌翼42
と、攪拌翼42が備えられた側面と対抗する長手側面4
1cとの距離が制限されるので、洗濯槽41内の洗濯物
は攪拌翼42から余り離れずに、洗濯物の攪拌、洗浄効
果を高めることができる。
【0021】突起部42bは、円板42aに回転軸46
を中心に放射状に数カ所、例えば、6箇所に均等に配置
されている。突起部42bは、円板42aの外周寄りの
部分で突出量が多くなるように形成されている。ところ
で、このような攪拌翼42と洗濯槽41では、攪拌翼4
2の外周部分、例えば、突起部42bと、洗濯槽41の
底面41aとの間に、洗濯物が詰まり易い傾向にある。
本発明では、以下のようにして洗濯物の詰まりを防止す
ることができる。
【0022】副洗濯装置40は、負荷検知手段として、
洗濯時の攪拌翼42の回転状況を検知するために小プー
リ49の近傍に設けられて小プーリ49の回転角を検知
する回転検出センサ71と、回転検出センサ71の出力
信号を受けて攪拌翼42にかかる負荷量を算出する負荷
算出回路72とを備えている。負荷算出回路72は制御
部11に接続されて、算出された負荷量を制御部11に
出力する。制御部11は、その負荷量に基づきモータ4
4を後述するように制御して駆動する。
【0023】制御部11は、制御中枢としてのマイクロ
コンピュータ(CPU)を含んでおり、CPUが、RO
M、RAM等に予め記憶されたプログラムやデータに基
づいて制御を実行してゆく。また、制御部11は、駆動
回路(図示せず)を介してモータ44と接続されてお
り、ソフトウェア上に設定したカウンタの計数量によっ
てモータ44の駆動時間や停止時間を計時することによ
って、モータ44を予め定めた所定条件で制御しながら
駆動し、攪拌翼42を回動させる。
【0024】回転検出センサ71は、攪拌翼42と連動
して回転する小プーリ49に取り付けられた磁石(図示
せず)の接近に応じて信号を出力するホール素子等によ
って構成されている。なお、回転検出センサ71は攪拌
翼42の回転角を検知できる他の公知の構成としてもよ
い。負荷算出回路72は、回転検出センサ71の出力信
号と、制御部11から与えられるモータ44を駆動する
際の回転速度や駆動時間等の駆動条件とに基づいて、負
荷量を検知することができる。攪拌翼42にかかる負荷
量が多くなると、逆に攪拌翼42の惰性回転時の回転角
は減少し、負荷量と回転角は互いに反比例の関係にあ
る。このことから、負荷算出回路72は、上述した制御
部11からの指令に応じて、例えば、後述するステップ
S2やステップS6(図2参照)で、モータ44の回転
駆動状態が終了したタイミングからの所定時間での回転
角に対応した回転検出センサ71の出力信号を取り込
み、惰性回転による回転角を検出し、検出した回転角に
基づいて攪拌翼42にかかる負荷量を判定して、その内
容を制御部11へ出力する。
【0025】このように判定された負荷量が、所定の閾
値を越えると、制御部11で布絡みが生じているか否か
を判断することができる。すなわち、洗濯物が洗濯槽4
1の底面41aと攪拌翼42との間に詰まり、その結果
布絡みを生じる場合、洗濯物が動き難くなるのに伴い、
攪拌翼42が回り難くなり、その結果、攪拌翼42にか
かる負荷量も増大する。従って、攪拌翼42にかかる負
荷量が,所定の閾値を越えることから、布絡みが生じた
ことを判断することができる。
【0026】なお、布絡みは、攪拌翼42が回り難いこ
とに基づいて、回転検出センサ71の出力から直接的に
判断することもできる。要は、布絡みの判断は、攪拌翼
42の回転状態を検知した結果に基づいていればよい。
ここで、回転状態としては、回り難さを検知することか
ら攪拌翼42が停止している状態も含むものである。ま
た、攪拌翼42の回転状態の検知は、直接的でも、間接
的でも構わない。例えば、攪拌翼42が回り難くなる
と、それに比例して、モータ44の駆動電流が増すこと
を利用して、モータ44を駆動する際の駆動電流を検知
する構成も考えられる。
【0027】次に、制御部11の制御内容を図2に示す
フローチャートを参照して説明する。また、その際の洗
濯機1の動作を、副洗濯装置40の左側面図である図3
を必要に応じて参照しつつ説明する。以下、洗い時につ
いて説明するが、すすぎ時についてもほぼ同様である。
制御の概要を説明すると、洗いのために第1の所定条件
で攪拌翼42を回動させるステップS1〜9の洗濯制御
処理と、洗濯制御処理の途中で布絡みが生じたことを判
定処理によって判定した場合に、第2の所定条件で攪拌
翼42を回動させて布絡みを脱するためのステップS2
1〜25またはステップS31〜35の回復処理とが行
われる。
【0028】以下、詳細に説明する。洗濯が開始される
と、先ず、モータ44が右回り(図3において、以下同
じ。)に時間D1、例えば、1秒の間駆動される(ステ
ップS1)。これに伴い、攪拌翼42も、同方向の右回
りに回転する。次に、このときの負荷量Aが負荷検知手
段によって検知される(ステップS2)。
【0029】ステップS3では、検知した負荷量Aに基
づいて布絡みを判定する上述の判定処理が行われる。つ
まり、ステップS2で検知された負荷量Aと、予め設定
された許容負荷量Bとが比較される。許容負荷量Bは、
上述した所定の閾値として、布絡み状態で攪拌翼42に
かかる負荷量に対応した値に設定されている。従って、
比較の結果、負荷量A>許容負荷量Bであれば、布絡み
が生じたと判定することができる。
【0030】布絡みが生じていない場合には、時間U
1、例えば、1.1秒の間モータ44は駆動を停止され
る(ステップS4)。それから、左回りに時間D2、例
えば、1秒の間モータ44は駆動される(ステップS
5)。次に、このときの負荷量Aが負荷検知手段によっ
て検知される(ステップS6)。
【0031】ステップS7では、ステップS6で検知さ
れた負荷量Aに基づきステップS3と同様にして布絡み
を判定する。布絡みが生じていないと判定されると、洗
濯制御処理が継続され、時間U2、例えば、1.1秒の
間モータ44は駆動を停止される(ステップS8)。以
後、洗い時間T、例えば、10分間が経過するまで、上
述したステップS1からステップS8の処理が繰り返さ
れて(ステップS9)、モータ44の運転を繰り返す。
なお、すすぎ時には、ステップS9で所定のすすぎ時間
が計時される。
【0032】このように、洗濯制御処理では、攪拌翼4
2は両方向に駆動される(図3(a)参照)ので、攪拌
翼42の回転に伴って洗濯物Kが一方向(例えば左回
り)に回転して下方で詰まりそうな場合(図3(b)参
照)でも、攪拌翼42が反対方向(右回り)に駆動され
ると、洗濯物Kは持ち上げられてほぐれ(図3(c)参
照)、詰まりは防止される。特に、攪拌翼42は、時間
D1=時間D2で同条件で両方向に駆動されるので、異
なる条件で駆動される場合に比べて、洗濯物は洗濯槽4
1内に偏り難い結果詰まり難く、また、ねじれ難い結果
ほぐれ易い。さらに、攪拌翼42は、短時間、例えば、
半サイクルの2.1秒(時間D1+時間U1)ごとに反
転駆動されるので、洗濯物はより一層詰まり難く、ねじ
れ難い。従って、布絡みが確実に防止される。
【0033】さらに、万一布絡みが生じても、ステップ
S3,7で負荷量を検知して、ステップS4,8で布絡
みを判定し、回復処理によって布絡みを自動的に解消す
ることができる。特に、モータ44が駆動される毎に布
絡みが検知されるので、短時間で検知されることに加え
て、布絡みの程度が軽く洗濯物が詰まりかけの状態で、
洗濯物を持ち上げることができるので、洗濯物はほぐれ
やすく、その結果、迅速に布絡みは解消される。
【0034】以下、具体的に回復処理を説明する。例え
ば、攪拌翼42が右回りで駆動される際(ステップS
1)に、布絡みが生じた場合には、それに伴って、攪拌
翼42にかかる負荷が増大する。従って、ステップS2
で検知される負荷量も大きくなり、その結果、ステップ
S3で布絡みであると判定されて、以下のステップS2
1〜25の回復処理が行われる。
【0035】まず、布絡みが生じたと判定される直前の
攪拌翼42の駆動方向に対して逆向きに攪拌翼42が回
動されるように、モータ44は、ステップS1と逆の左
回りで時間D3、例えば、1秒の間駆動され(ステップ
S22)、そして時間U3、例えば、1.1秒の間駆動
を停止され(ステップS24)、このサイクルを所定回
数N、例えば、5回繰り返す(ステップS21,23,
25)。
【0036】このように、回復処理では、布絡みが生じ
た回転方向に対して逆向きに攪拌翼42を回転させるこ
とで、詰まった洗濯物は洗濯槽41内の上部に持ち上げ
られて、動き易くできる(図3(b),(c)参照)。
従って、洗濯物はほぐされて布絡みを脱することができ
る。特に、モータ44を間欠的に駆動することによっ
て、攪拌翼42は強弱をつけて回動し、それに伴う水流
にも強弱が生じる。その結果、洗濯物を揺らしてほぐれ
やすくでき、より確実に布絡みを脱することができる。
【0037】その後、ステップS1から洗濯制御処理に
戻る。同様に、攪拌翼42が左回りで駆動された際(ス
テップS5)に、布絡みが生じた場合には、ステップS
7で布絡みであると判定され、以下のステップS31〜
35の回復処理が行われる。すなわち、モータ44は、
ステップS5と逆の右回りで、時間D3、例えば、1秒
の間駆動され(ステップS32)、時間U3、例えば、
1.1秒の間駆動の停止が行われ(ステップS34)、
所定回数N、例えば、5回が繰り返され(ステップS3
1,33,35)、ステップS5から洗濯制御処理に戻
る。
【0038】なお、第2の所定条件では、攪拌翼42を
一方向にだけ回転させていたが、これには限定されな
い。例えば、攪拌翼42を、布絡みであると判断された
直前の攪拌翼42の駆動方向に対して逆向きに相対的に
強く回転させ、直前の駆動方向に相対的に弱く回転させ
てもよい。例えば、ステップS24の後にステップS1
と同じ右回転で、時間D4、例えば、0.5秒の間モー
タ44を駆動し、時間U4、例えば、1.1秒の間モー
タ44の駆動の停止を行う処理と、ステップS34の後
にステップS5と同じ左回転で、時間D4、例えば、
0.5秒の間モータ44を駆動し、時間U4、例えば、
1.1秒の間モータ44の駆動の停止を行う処理を付加
することが考えられる。この場合には、攪拌翼42が布
絡みが生じる回転方向と逆向きに強く回転すると、洗濯
物は持ち上げられつつ動き易くなり、攪拌翼42の両方
向の回転に伴い、洗濯物はゆすられ、ほぐれ易くなる。
従って、布絡みを脱することができる。
【0039】このように本実施の形態によれば、副洗濯
装置40では、洗濯制御処理で布絡みを防止することが
でき、また、回復処理で布絡みからの回復を図ることが
できるので、高い洗浄力を維持し易い。また、従来の技
術の欄で説明したように攪拌翼42が洗濯槽41の側面
にあることから布絡みが生じ易い副洗濯装置40にとっ
て本発明は極めて有用である。
【0040】また、布絡みが生じた場合に、洗濯物を無
理に押し込まないので、副洗濯装置40の小型化を図る
ことができる。というのは、洗濯物を押し込む場合に
は、攪拌翼42を強く駆動するために、攪拌翼42を支
持する軸受部45やモータ44等が大型化し易く、特に
負荷容量の大きい軸受部は軸方向にも長くなる傾向にあ
る。これに対して、洗濯物を無理に押し込まない本発明
は、軸受部45を小型化でき、特に洗濯機1の幅方向に
小さくすることができ、標準的な洗濯パンの幅寸法の範
囲内に複数の洗濯槽を収めた洗濯機を実現するのに好ま
しい。
【0041】また、布絡みの判定は、攪拌翼42の惰性
回転角を測定して行われるので、洗濯物が多いことから
攪拌翼42にかかる負荷量が大きい場合に、攪拌翼42
が回転し難い状態となるまでは、布絡みであると判定す
ることを回避でき、洗濯制御処理で所定の洗いを効率よ
く行うことができる。なお、洗濯制御処理での第1の所
定条件は、モータ44を一方向に一回駆動するごとに反
転させていたが、これには限定されない。例えば、ステ
ップS1〜9の一駆動サイクル中に一方向の各駆動時
間、停止時間が複数回あってもよい。要は、一駆動サイ
クル内での駆動時間等の駆動量が両回転方向でほぼ同じ
であれば、洗濯物をねじれ難くすることができ、布絡み
を防止し易く、このさい、一駆動サイクル時間は短いほ
ど布絡みは生じ難い。特に、右回りと左回りで、駆動時
間と停止時間、その種類や組み合わせ、回転速度等の条
件を同じにすればより好ましい。
【0042】また、本発明の洗濯機は、このような二槽
式洗濯機に適用されるだけでなく、副洗濯装置40を単
独の洗濯機として構成したものに適用してもよい。その
他、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を
施すことが可能である。
【0043】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、攪拌翼の
回転状態に基づいて布絡みを判定して、布絡みが生じた
場合、回復手段によって攪拌翼をそれまでとは異なる態
様で回転させて、詰まった洗濯物を動かし、布絡みを脱
することができる。請求項2に係る発明によれば、請求
項1にかかる発明の効果に加えて、布絡みを判定する直
前の攪拌翼の駆動方向に対して逆向きに攪拌翼を回転さ
せることで、洗濯物を洗濯槽内の上部に持ち上げて、動
き易くし、布絡みを脱することができる。
【0044】請求項3に係る発明によれば、請求項1ま
たは2にかかる発明の効果に加えて、布絡みを判定する
直前の攪拌翼の駆動方向に対して逆向きに攪拌翼が強く
回転され、洗濯物は持ち上げられつつ動き易くなり、さ
らに、攪拌翼の両方向の回転に伴い洗濯物はほぐれ易く
なるので、布絡みを脱することができる。請求項4に係
る発明によれば、請求項1乃至3の何れかにかかる発明
の効果に加えて、以下の効果を奏する。すなわち、洗濯
制御手段によって両方向に回動される攪拌翼は、洗濯物
を、下方で詰まるような場合でも反転して持ち上げて、
詰まりを防止することができる。特に、攪拌翼が、ほぼ
同条件で両方向に回動されると、異なる条件で回動され
る場合に比べて、洗濯物は、洗濯槽内に偏り難く、また
ねじれ難く、その結果布絡みを防止し易い。また、万一
布絡みが生じても、迅速に布絡みを脱することができ
る。
【0045】請求項5に係る発明によれば、請求項4に
かかる発明の効果と同様にして、布絡みを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる洗濯機の概略構
成の正面断面図である。
【図2】図1の制御部の制御内容のフローチャートであ
る。
【図3】図1に示す副洗濯装置の動作を説明するための
一部断面側面図であり、(a)は正常時、(b)は洗濯
物が詰まりかけている状態、(c)は布絡みから脱した
状態を示す。
【符号の説明】 41 洗濯槽 41a 底面 41b,41c 長手側面 41d,41e 短側面 42 攪拌翼 42a 円板 42b 突起部 46 回転軸(中心軸) 71 回転検出センサ(検知手段) ステップS3、7 判定手段 ステップS21〜25、ステップS31〜35 回復手
段 ステップS1〜9 洗濯制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底面と、底面から立ち上がった一対の長手
    側面及び一対の短側面とを有し、各側面によって略長方
    形の平面形状に区画され、洗浄水及び洗濯物を収容する
    ための洗濯槽と、 その中心軸が洗濯槽内の長手側面と交差して長手側面に
    設けられ、洗浄水及び洗濯物を攪拌するために中心軸を
    中心に回転または回動する円板、及び円板表面に突設さ
    れた突起部を有する攪拌翼と、 攪拌翼の回転状態を検知する検知手段と、 検知手段が検知した回転状態と、予め設定した回転状態
    とを比較して、洗濯物が絡みあって動かない状態である
    布絡みを判定する判定手段と、 判定手段によって布絡みであると判定された場合に、布
    絡みを脱するように、それまでの回転とは異なる回転態
    様で攪拌翼を回動させる回復手段とを備えたことを特徴
    とする洗濯機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の洗濯機において、 回復手段は、判定手段によって布絡みであると判定され
    る直前の攪拌翼の駆動方向に対して逆向きに攪拌翼を回
    動させることを特徴とする洗濯機。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の洗濯機におい
    て、 回復手段は、判定手段によって布絡みであると判定され
    る直前の攪拌翼の駆動方向に対して逆向きに相対的に強
    く攪拌翼を回転させ、その後上記駆動方向に相対的に弱
    く攪拌翼を回転させることを特徴とする洗濯機。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の洗濯機に
    おいて、 ほぼ同じ条件で攪拌翼を両方向に反転回転させる洗濯制
    御手段をさらに備え、 検知手段は、洗濯制御手段によって攪拌翼が回動するご
    とに攪拌翼の回転状態を検知することを特徴とする洗濯
    機。
  5. 【請求項5】底面と、底面から立ち上がった一対の長手
    側面及び一対の短側面とを有し、各側面によって略長方
    形の平面形状に区画され、洗浄水及び洗濯物を収容する
    ための洗濯槽と、 その中心軸が洗濯槽内の長手側面と交差して長手側面に
    設けられ、洗浄水及び洗濯物を攪拌するために中心軸を
    中心に回転または回動する円板、及び円板表面に突設さ
    れた突起部を有する攪拌翼と、 ほぼ同じ条件で攪拌翼を両方向に反転回転させる洗濯制
    御手段とを備えたことを特徴とする洗濯機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114016248A (zh) * 2021-11-24 2022-02-08 珠海格力电器股份有限公司 一种洗衣机控制方法、装置和洗衣机及存储介质

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