JPH09313695A - 回路基盤ケース - Google Patents

回路基盤ケース

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JPH09313695A
JPH09313695A JP16646596A JP16646596A JPH09313695A JP H09313695 A JPH09313695 A JP H09313695A JP 16646596 A JP16646596 A JP 16646596A JP 16646596 A JP16646596 A JP 16646596A JP H09313695 A JPH09313695 A JP H09313695A
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JP
Japan
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circuit board
main body
cover
lid member
body cover
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JP16646596A
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English (en)
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Katsunobu Kobayashi
克亘 小林
Ko Hojo
航 北条
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Heiwa Corp
Original Assignee
Heiwa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ROM等の電子部品の不正な取り替えを防止
する。 【解決手段】 回路基盤ケース32は本体ベース32A
と取り外しカバー32Cが仮結合された本体カバー32
Bによって構成されており、回路基盤ケース32の内側
に封印シール54が貼り付けられ、不正にROM42を
取り替えたことを認識できる。ROM42の検査終了後
は、取り外しカバー32Cを外すことに伴って形成され
た開口部38を蓋部材38で閉塞する。蓋部材40の係
合部48及び嵌合部46は、それぞれ本体カバー32B
の爪係合部50及び凹部36に係合するので、緊密に開
口部38を閉塞することができる。また、封印シール5
4Aを再度貼り付けるので、不正なROM42の取り替
えを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊戯機に取り付け
られ、遊戯内容を電子制御する複数の電子部品を備えた
回路基盤を保護する回路基盤ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パチンコ等の遊戯機では、電
子制御によって特別な遊戯価値を得ることができるよう
になっている。この電子制御のためのハードウェアであ
る中央処理装置(以下、CPUという)や記憶素子(以
下、ROMという)等は、他の導電部品等との接触や衝
撃等から保護するために保護カバーによって被覆されて
いる。また、特にROM等のICチップを取り替えるこ
とによって遊戯内容(特別な遊戯価値となる確率等)を
変更することができるため、これによって遊戯機が不正
に使用されるという問題がある。この問題を解消するた
めにも保護カバーは貴重なものとなっている。
【0003】保護カバーは合成樹脂製のケースであり、
本体ベースと本体カバーによって構成されている。RO
M等のICチップを取り替える場合にはケースの係合部
を開放するようになっている。
【0004】ここで、不正なROM等のICチップの取
り替えを防止するためにケースの係合部に外側から封印
シールを貼り付けている。封印シールは、裏シールの表
面に表シールを貼着した2枚で構成され、裏シールの接
着剤の接着強度は表シールを裏シールの表面に貼る強度
よりも強くしているので、封印シールを剥がすと表シー
ルだけが剥がれ、裏シールはケースに残留した状態とな
り、元の状態に復元することができず、封印シールを剥
がしたことを認識できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来よ
りROM等の電子部品が取り付けられている回路基盤は
完全にケース(保護カバー)によって被覆されているた
め、封印シールは本体ベースと本体カバーの係合部の外
側から貼り付けられている。このため、仮に完全な形で
封印シールが剥がされ、貼り付け直されていた場合、R
OM等のICチップが不正に取り替えられたことを認識
することができないことがあった。
【0006】また、ROMの検査を行うための開口部を
閉塞するために、本体カバーの一部を蓋として利用する
回路基盤ケースが提案されているが、本体カバーと蓋と
の境界に隙間が生じてしまうため、容易にROM等のI
Cチップの不正改造が行われる可能性があった。
【0007】本発明は上記事実を考慮して、ROMの不
正な取り替えを防止すると共に、ROMの検査時に形成
される開口部を再度、緊密に閉塞することができる回路
基盤ケースを提供することを目的とする。
【0008】さらに、上記目的に加えて開口部を閉塞す
るための蓋部材の部品管理を容易とすることができる回
路基盤ケースを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、遊戯機に取り付けられ、遊
戯内容を電子制御する複数の電子部品を備えた回路基盤
を保護する回路基盤ケースであって、前記回路基盤を支
持する本体ベースと、前記回路基盤の前記本体ベースに
よる支持面とは反対側の面を被覆するように取り外し不
可の状態で前記本体ベースと固着され、前記回路基盤を
保護する本体カバーと、前記本体カバーと一体成型さ
れ、かつその境界の周縁の一部が前記本体カバーと仮結
合され、結合状態では前記本体カバーの一部として機能
し、結合状態が解かれた場合に前記回路基盤を露出させ
る取り外しカバーと、前記本体カバーと前記取り外しカ
バーに跨がるように貼り付けられた封印シールと、を有
している。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、遊戯機に
は遊戯内容を電子的に制御する回路基盤が遊戯機の裏面
に取り付けられている。この回路基盤にはCPU、RO
M、RAM等のICチップを含む数多くの電子部品が備
えられており、特にROM等のICチップを取り替える
ことによって、特別な遊戯価値となる確率を変更するこ
とができる。このため、回路基盤をケースに収容するこ
とによって、回路基盤上の電子部品を外部との接触から
保護すると共に、不正なROM等のICチップの取り替
えを防止している。
【0011】回路基盤ケースは、本体ベースと本体カバ
ーによって構成されている。本体ベースに回路基盤を支
持し、本体カバーで被覆した後、本体ベースと本体カバ
ーが接する全周を取り外し不可となるように固着し、回
路基盤を収容する。また、本体カバーには仮結合された
取り外しカバーが一体成型されている。製造時には本体
カバーとこの取り外しカバーの二部材に跨がるように回
路基盤ケースの内側に封印シールを貼り付ける。これに
より、封印シールを完全な形で剥がすことが困難である
と共に、仮に封印シールを剥がして貼り直した場合に、
取り外しカバーの内側に封印シールを剥がした痕跡を残
すことができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、前記取り外しカ
バーを取り外した場合に開口する部分を閉塞する蓋部材
と、前記蓋部材を前記本体カバーに脱着可能に係合する
係合手段と、を更に有し、前記取り外しカバーを取り外
すことに伴って剥がされる封印シールの代わりに前記蓋
部材と前記本体カバーとの間に跨がるように新たに封印
シールを外側から貼り付けることを特徴としている。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、ROM等
の電子部品を検査する際には本体カバーと一体成型され
ている取り外しカバーを取り外すようになっており、こ
れによってROM等の電子部品が露出する開口部が形成
される。
【0014】検査終了後には、ROM等の電子部品を保
護するために、これらの電子部品が露出している開口部
を別体として備えられている蓋部材で閉塞する。また、
取り外しカバーを取り外したことによって、回路基盤ケ
ースの内側に貼り付けられていた封印シールが剥がされ
るので、これに代わって本体カバーと蓋部材の二部材に
跨がるように外側に封印シールを貼り付ける。これによ
り、検査終了後に開口部を緊密に閉塞することができる
ので、ROMの不正な取り替え(改造)を防止すること
ができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、前記蓋部材が本
体カバーと一体成型された取り外しカバーの裏面側又は
前記本体カバーの表面側であって取り外しカバーとは異
なる位置に脱着可能に組付けられていることを特徴とし
ている。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、ROM等
の検査を行うにあたって取り外しカバーを取り外すこと
により形成される開口部は、ROMの検査終了後に蓋部
材で閉塞する。この蓋部材を本体カバーの裏面側又は表
面側に脱着可能に組付けて構成することにより、部品を
別々に管理する必要がなくなるので、部品管理を容易と
することができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、前記蓋部材と本
体カバーは、この蓋部材と本体カバーとの境界が隙間な
く緊密に組み合わされることを特徴としている。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、本体カバ
ーと蓋部材との境界に隙間が生じることなく緊密に組み
合わせることができるので、本体カバーに係合させた蓋
部材を外側から取り外すことを困難とすることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]図1には、本第1の実施の形態に
係るパチンコ遊戯機10の表面、すなわち遊戯盤面が示
されている。この遊戯盤面における円弧状のレール12
で囲まれた領域が遊戯領域であるゲージ部14とされて
いる。
【0020】ゲージ部14には、全面にわたって複数の
釘16が打ち込まれ(図1では主要な釘16のみ図
示)、レール12を通って打ち出されたパチンコ玉がこ
の釘に当たって跳ねたり、釘16によって形成される案
内路に案内されながら、落下していくようになってい
る。また、この釘16の他、ゲージ部14に向かって左
右対称の位置には、風車18が取り付けられており、パ
チンコ玉を予期しない方向へ方向転換させるようになっ
ている。
【0021】さらに、ゲージ部14には複数の位置に入
賞口20が設けられ、この入賞口20にパチンコ玉が入
ることにより、所定数のパチンコ玉が遊戯者に供給され
るようになっている。
【0022】このようなゲージ部14は、ほぼ左右対称
形とされており、この中央部には電動役物ユニット22
が配置され、その表示部24が露出されている。この表
示部24の下方には、電動役物ユニット22を始動する
ための始動入賞口26が設けられている。
【0023】始動入賞口26のさらに下方には、大入賞
口28が配置され、前記電動役物ユニット22での所謂
当たりの表示の状態で所定時間開放され、大量のパチン
コ玉を入賞させることができる構成となっている。
【0024】図2には、パチンコ遊戯機10の遊戯盤面
に配置されている電動役物ユニット22の表示部24の
拡大図が示されている。
【0025】電動役物ユニット22の表示部24は、2
×3のマトリクス、すなわち6個の図柄表示面25によ
って構成されている。
【0026】この図柄表示面25に表示される図柄は、
表示される順が予め定められており、後述する回路基盤
30上に取り付けられた複数の電子部品によって制御さ
れるようになっている。例えば、横一列に同一の絵柄
(例えば、(7、7、7))が並ぶことにより、大当た
りとなる。
【0027】また、図3には本第1の実施の形態に係る
パチンコ遊戯機10の裏面の概略図が示されている。
【0028】パチンコ遊戯機10の裏面の中央左側には
回路基盤30が収容された回路基盤ケース32が取り付
けられている。なお、回路基盤ケース32におけるパチ
ンコ遊戯機10への取付状態で上部となる向きを矢印A
で示し、図4乃至図6、及び図11においてはこの矢印
Aによって向きが明確となるようにしている。
【0029】回路基盤ケース32は、この回路基盤ケー
ス32に設けられている取り外しカバー32Bが左上に
位置し、回路基盤30上に設けられているコネクタ部4
4が右側(中央近傍)に位置するように取り付けられて
いる。コネクタ部44は回路基盤ケース32の外部に露
出するようになっており、回路基盤ケース32における
保護対象外となっている。これは、回路基盤ケース32
による被覆後においても他の部品との電気的な接続を可
能とするためである。
【0030】図4に示されるように、回路基盤30は長
方形の基盤上にCPU52、ROM42、RAM等のI
Cチップを含む複数の電子部品が取り付けられており、
これらの電子部品によってパチンコ遊戯機10の遊戯盤
面に配置されている電動役物ユニット22等が制御され
るようになっている。この回路基盤30は、他の導電部
品等との接触や衝撃等から保護するため、製造時に回路
基盤ケース32によって被覆されるようになっている。
【0031】図5には、本第1の実施の形態に係る回路
基盤ケース32が示されている。回路基盤ケース32は
合成樹脂製の透明の固いケースが使用されており、回路
基盤30を支持する本体ベース32Aと、回路基盤30
を被覆する本体カバー32Bによって構成されている。
本体カバー32Bには、これと一体成型され、かつその
境界の周縁の一部が6個の連結部34によって仮結合さ
れた取り外しカバー32Cが形成されている。回路基盤
ケース32を構成している本体ベース32Aと本体カバ
ー32Bは、製造段階で回路基盤30を収容する際に周
縁を固着するようになっている。これにより、再度、本
体ベース32Aと本体カバー32Bを取り外すことが不
可能となる。なお、本体ベース32Aと本体カバー32
Bの固着手段としては、超音波溶着が好ましいとされて
いる。
【0032】回路基盤ケース32は、透明であることに
よって回路基盤ケース32内に収容されている回路基盤
30を回路基盤ケース32から取り外すことなく目視す
ることができるようになっている。これにより、回路基
盤30上に取り付けられている電子部品の異常等を回路
基盤ケース32に収容したままの状態で簡単に外観検査
を行うことができる。
【0033】回路基盤ケース32の本体カバー32Bに
は、その上面及び側面にわたって、取り外しカバー32
Cが形成されている。すなわち、取り外しカバー32C
は平板を略L字型に屈曲させた形状となっている。この
取り外しカバー32Cは、複数の連結部34(本第1の
実施の形態では6箇所)によって本体カバー32Bと仮
結合されており、結合状態では本体カバー32Bの一部
として機能するようになっている。また、本体カバー3
2Bの上面の取り外しカバー32Cの長辺と隣接する部
分には、後述する蓋部材40の嵌合部46が嵌合するた
めの凹部36、及び蓋部材40の係合部48を案内して
係合するリブ50Aと係合溝50Bによって構成された
爪係合部50が形成されている。また、本体カバー32
Bと取り外しカバー32Cとの境界の本体カバー32B
には、側壁51が設けられており、蓋部材40の係合部
48の先端部が係合する係合溝53が形成されている。
これらの詳細については、後述する。
【0034】さらに、回路基盤ケース32の内側であっ
て本体カバー32Bと取り外しカバー32Cの二部材に
跨がる部分には、封印シール54が貼り付けられてい
る。封印シール54を回路基盤ケース32の内側から複
数の部材に跨がるように貼り付けることにより、取り外
しカバー32Bを外した場合に封印シール54を貼り付
けた痕跡が残るので、不正にROM42を取り替えたこ
とを認識することができるようになっている。
【0035】しかし、パチンコ遊戯機10に取り付けら
れた回路基盤ケース32内に収容されている回路基盤3
0上のROM42は、定期的な検査が必要とされてい
る。この場合には、本体カバー32Bと一体成型されて
いる取り外しカバー32Cを取り外すようになってい
る。これは、本体カバー32Bと取り外しカバー32C
を仮結合している6個の連結部34を切断することによ
り、取り外すことができるようになっている。本体カバ
ー32Bに一体成型されている取り外しカバー32Cを
外すと、図6に示されるように回路基盤30上に取り付
けられているROM42等の電子部品が露出する開口部
38が形成されるようになっている。この開口部38か
らROM42の検査を行うことができる。
【0036】ROM42の検査終了後には、回路基盤3
0上に取り付けられた電子部品を保護するために開口部
38を再度閉塞する必要がある。従って、図6及び図7
に示される蓋部材40が別体として備えられている。
【0037】蓋部材40は回路基盤ケース32と同一の
部材(合成樹脂)で製造されており、5個の係合部48
及び2個の嵌合部46が形成され、略L字状に屈曲した
形状となっている。図7(B)に示されるように、係合
部48の先端部の肉厚はこの係合部48の胴部の肉厚よ
りも厚くなっており、さらにその先端面は傾斜するよう
に形成されている。
【0038】図8及び図9(A)に示されるように、蓋
部材40の嵌合部46は本体カバー32Bの凹部36に
係合できるように位置決めするようになっている。この
嵌合部46は、凹部36に隙間なく嵌合するようになっ
ている(図12(A)参照)。
【0039】また、蓋部材40に形成されている複数の
係合部48は、図8及び図10に示すように爪係合部5
0又は係合溝53に係合するようになっている。本体カ
バー32Bの上面に形成された爪係合部50は、リブ5
0Aと係合溝50Bによって形成されている。このリブ
50Aによって、蓋部材40の係合部48を所定の位置
へ案内することができる。さらに、係合部48の先端部
の先端面が斜面となっているので、本体カバー32Bと
係合するときの押圧によって係合部48が弾性変形して
一時的に先端部が退避するため、先端部が係合溝50B
に確実に係合するようになっている(図12(B)参
照)。側壁51における係合溝53に係合する係合部4
8も同様に、弾性変形によって確実に係合するようにな
っている。
【0040】従って、図11に示されるように蓋部材4
0と本体カバー32Bの境界に隙間が生じることなく、
開口部38を閉塞することができる。また、係合溝50
B、53に係合部48の先端部が確実に係合するため、
本体カバー32Bに予め形成されている孔33から針金
等を用いて簡単に蓋部材40を外すことができないよう
になっている。
【0041】さらに、取り外しカバー32Cを取り外す
前(ROM42の検査前)に回路基盤ケース32の内側
に貼り付けられていた封印シール54は、取り外しカバ
ー32Cを外した際に剥がされるので、これに代わる封
印シール54Aを本体カバー32Aと蓋部材40に跨が
るように外側から貼る付けるようになっている。これに
より、回路基盤ケース32に封印シール54Aを貼り付
けた痕跡を残すことができる。
【0042】次に本第1の実施の形態の作用を説明す
る。パチンコ遊戯機10の遊戯盤面に備えられている電
動役物ユニット22は、複数の電子部品によって制御さ
れる。電子部品にはCPU52、ROM42、RAMの
ICチップ等が含まれており、これらはすべて1枚の基
盤上に取り付けられ、回路基盤30を形成している。
【0043】電動役物ユニット22の表示部24は、図
2に示されるように6個の図柄表示面25によって構成
されている。この図柄表示面25に表示される図柄は、
表示順が予め定められている。
【0044】回路基盤30上のRAMには、予め特別な
図柄の組み合わせが複数種記憶されており、CPU52
では実際に表示される図柄の組み合わせと、この記憶さ
れた図柄の組み合わせとを比較すると共に、比較の結果
(一致か不一致か)を判定するようになっている。ここ
で、CPU52において比較した結果が一致したと判定
すると、所謂当たりの状態となり、大入賞口28が所定
時間開放され、大量のパチンコ玉が遊戯者に供給される
ようになっている。
【0045】このCPU52での比較結果が一致し、所
謂当たりの状態となる確率、すなわちパチンコ遊戯機1
0における遊戯内容は、ROM42によって制御される
ため、ROM42を不正に取り替えることにより遊戯内
容を変更することが可能である。従って、パチンコ遊戯
機10が不正に使用されることを解消するためにもRO
M42の不正な取り替え(改造)を防止しなければなら
ない。
【0046】電動役物ユニット22を制御するROM4
2等の電子部品が取り付けられた回路基盤30は、その
電子部品を他の導電部品等との接触や衝撃等から保護す
るため、回路基盤ケース32によって被覆されている。
この回路基盤ケース32は、本体ベース32Aと取り外
しカバー32Cが仮結合されている本体カバー32Bに
よって構成されており、回路基盤30を収容した後に、
本体ベース32Aと本体カバー32Bの周縁を超音波溶
着にて、固着している。さらに、取り外しカバー32C
と本体カバー32Bの二部材に跨がるように、内側から
封印シール54が貼り付けられている。
【0047】このような状態で製造工場から出荷され、
図3に示されるようにパチンコ遊戯機10の裏面に取り
付けられる。
【0048】ROM42が不正に取り替えられた場合に
は回路基盤ケース32の内側に貼り付けられていた封印
シール54の痕跡によって、認識することができる。こ
れは、封印シール54を剥がすと2枚のシールで構成さ
れている封印シール54の表シールのみが剥がれ、裏シ
ールが回路基盤ケース32に残留することにより、認識
することができる。
【0049】しかし、回路基盤30上に取り付けられて
いるROM42は定期的な検査が必要とされている。従
って、ROM42の検査を行う場合には、本体カバー3
2Bに仮結合されている取り外しカバー32Cの連結部
34を切断するなどして、この取り外しカバー32Bを
外し、これによって形成される回路基盤ケースの開口部
38からROM42を露出させて、検査を行う。
【0050】ROM42の検査終了後には、開口部38
を閉塞しなければならす、このために別体として備えら
れている蓋部材40を開口部38に嵌め込む。蓋部材4
0に設けられている5個の係合部48は、本体カバー3
2Bの側壁51に形成された係合溝53、及び上面に形
成された爪係合部50に係合する。爪係合部50は、リ
ブ50Aと係合溝50Bで形成されており、それぞれの
爪係合部50に対応する係合部48をリブ50Aによっ
て案内して所定の位置へ位置決めすると共に、係合部4
8の先端部が係合溝50Bに係合させ、本体カバー32
Bと蓋部材40を緊密に組み合わせることができる。こ
れによって、開口部38を隙間なく閉塞することができ
る。一度、開口部38に嵌め込んだ蓋部材40は、回路
基盤ケース32の外側から容易に外すことは困難であ
る。
【0051】さらに、製造時に回路基盤ケース32の内
側に貼り付けられていた封印シール54に代わって、再
度、蓋部材40と本体カバー32Bに跨がるように、回
路基盤ケース32の外側から封印シール54Aを貼り付
ける。
【0052】従って、回路基盤30上に取り付けられて
いるROM42を検査するにあたり、本体カバー32B
に一体成型されている取り外しカバー32Cを外すこと
によって形成される開口部38を蓋部材40を用いて緊
密に閉塞し、再び封印シール54Aを本体カバー32B
と蓋部材40の二部材に跨がるように貼り付けることに
よって、不正なROM42の取り替えを防止することが
できる。
【0053】なお、本第1の実施の形態において回路基
盤ケース32を構成している本体ベース32Aと本体カ
バー32Bの周縁を固着する手段として、超音波溶着が
好ましいと説明したが、この方法に限定されるものでは
なく、他の固着手段を用いてもよい。但し、本体ベース
32Aと本体カバー32Bが取り外し不可の状態となる
ように固着しなければならない。
【0054】また、取り外しカバー32Cを取り外した
ことによって形成される回路基盤ケース32の開口部3
8を閉塞させるための蓋部材40に回路基盤30上のC
PU52やROM42が露出する切欠部56を設けるこ
とによって、本体カバー32A、蓋部材40及びROM
42等の電子部品の複数の部材に跨がるように封印シー
ル54Aを貼り付けるようにしてもよい(図13参
照)。
【0055】さらに、本第1の実施の形態において本体
カバー32Bと蓋部材40は、端面同士が対向して当接
している(図12参照)が、図14に示すように本体カ
バー32Bの上端面をクランク状に延長し、隙間をなく
すように構成してもよい。
【0056】また、本第1の実施の形態においては回路
基盤ケース32を合成樹脂製の透明なケースとして説明
したが、これに限るものではなく、不透明な部材を用い
ることも考えられる。但し、不透明な部材を用いた場合
には、回路基盤30を回路基盤ケース32に収容したま
まの状態で回路基盤30上の電子部品の異常等を目視
し、外観検査を行うことができなくなることは否めな
い。
【0057】[第2の実施の形態]図15乃至図17に
は本発明の第2の実施の形態に係る回路基盤ケース60
が示されている。なお、第1の実施の形態と同一構成部
分は同一符号を付し、説明を省略する。
【0058】図15に示されるように回路基盤ケース6
0は、本体ベース60Aと本体カバー60Bから構成さ
れている。本体ベース60Aは、第1の実施の形態に係
る回路基盤ケース32の本体ベース32Aと同一構成で
ある。本体カバー60Bは、第1の実施の形態と同様に
6個の結合部34によって仮結合された取り外しカバー
60Cが一体成型されていると共に、この取り外しカバ
ー60Cと隣接する同一辺、すなわち上面及び側面にわ
たって蓋部材40が組付けられている。蓋部材40の係
合部48が本体カバー60Bの上面に形成された爪係合
部62に係合し、嵌合部46が凹部66に係止されるこ
とによって組付けられるようになっている。爪係合部6
2は、リブ62Aと係合溝62Bから構成されており、
本体カバー60Bの取り外しカバー60Cの長辺と隣接
する位置に設けられた爪係合部50と同一構成となって
いる。なお、蓋部材40は第1の実施の形態において別
体として備えられた蓋部材40と同一構成のものであ
る。
【0059】また、本体カバー60Bの上面であって、
爪係合部62の係合溝64Bに対応する位置には小孔6
4が形成されている。蓋部材40が本体カバー60Bに
組付けられている状態において、小孔64から針金等を
用いて蓋部材40の係合部48を下方(回路基盤ケース
60の内側方向)へ押すことによって、係合溝62Bか
ら蓋部材40の係合部48が外れ、蓋部材40の組付状
態が解除されるようになっている。これにより、本体カ
バー60Bから蓋部材40を取り外すことができる。な
お、蓋部材40の側方に備えられた係合部48が係合す
る係合溝は本体カバー60B側に形成されておらず(図
16参照)、蓋部材40の側方は係合状態とされていな
いので、上面に形成された小孔64を介して本体カバー
60Bの爪係合部62から蓋部材40の係合部48を外
し、オペレータが蓋部材40を矢印B方向へ引き抜くこ
とによって容易に蓋部材40を取り外すことができるよ
うになっている。
【0060】パチンコ遊戯機10に取り付けられた回路
基盤ケース60に収容されている回路基盤30上のRO
M42の検査を行う場合には、本体カバー60Bと取り
外しカバー60Cを仮結合している6個の連結部34を
切断し、取り外すようになっている。これによって、図
16に示されるように回路基盤30上に取り付けられた
ROM42が露出する開口部38が形成される。
【0061】ROM42の検査終了後には、本体カバー
60Bに組付けられている蓋部材40を前述した手順で
取り外し、図17に示すように開口部38を再度閉塞す
るようになっている。これは、蓋部材40に備えられて
いる係合部48を本体カバー60Bの上面に形成された
爪係合部50及び側壁51に形成された係合溝53(図
15参照)と係合させることによって嵌め込むことがで
きるようになっている。
【0062】なお、本体カバー60Bに組付けられた蓋
部材40を取り外した部分には、図16(A)及び
(B)に示されるように内壁61が形成されているた
め、回路基盤30上の電子部品が外部に露出することが
ない。
【0063】次に本第2の実施の形態の作用を説明す
る。パチンコ遊戯機10の遊戯内容を制御するROM4
2は、回路基盤30上に取り付けられており、この回路
基盤30は本体ベース60Aと本体カバー60Bから構
成される回路基盤ケース60によって被覆されている。
本体カバー60Bには、取り外しカバー60Cが仮結合
されていると共に、蓋部材40が組付けられている。
【0064】本体ベース60Aに回路基盤30を超音波
溶着することによって固着し、その後、本体ベース60
Aと本体カバー60Bの周縁を超音波溶着にて固着して
いる。また、取り外しカバー60Cと本体カバー60B
の二部材に跨がるように内側から封印シール54を貼り
付ける。
【0065】このように、回路基盤30が収容され、内
側に封印シール54が貼り付けられた回路基盤ケース6
0はパチンコ遊戯機10の裏面の所定位置に取り付けら
れる。
【0066】回路基盤30に取り付けられているROM
42によって遊戯内容が制御されるため、定期的な検査
が必要とされている。ROM42の検査は、本体カバー
60Bに仮結合されている取り外しカバー60Cを取り
外し、これによって形成される回路基盤ケース60の開
口部38から行う。
【0067】開口部38からはROM42等の複数の電
子部品が露出しているため、検査終了後には開口部38
を閉塞する必要がある。本第2の実施の形態に係る回路
基盤ケース60では、本体カバー60Bに蓋部材40が
組付けられており、この蓋部材40を本体カバー60B
から取り外して利用する。蓋部材40は、本体カバー6
0Bの上面に形成された小孔64から針金等を挿通し、
爪係合部62に係合している蓋部材40の係合部48を
下方(回路基盤ケース60の内側方向)へ押すことによ
って爪係合部62における係合状態が解除され、容易に
取り外すことができる。
【0068】取り外した蓋部材40は、係合部48を本
体カバー60Bの上面に形成された爪係合部50及び側
壁51に形成された係合溝53に係合することによっ
て、本体カバー60Bと緊密に組み合わせることができ
る。これによって、本体カバー60Bと蓋部材40との
境界に隙間が生じることなく開口部38を閉塞すること
ができる。
【0069】さらに、内側に貼り付けられていた封印シ
ール54は、取り外しカバー60Cを取り外すことに伴
って剥がされるので、開口部38を蓋部材40で閉塞し
た後に蓋部材40と本体カバー60Bの二部材に跨がる
ように新たに封印シール54Aを貼り付ける。
【0070】従って、ROM42の検査を行うにあたっ
て形成された本体カバー60Bの開口部38を蓋部材4
0によって緊密に閉塞し、再度封印シール54Aを本体
カバー60Bと蓋部材40の二部材に跨がるように貼り
付けるので不正なROM42の取り替えを防止すること
ができる。
【0071】また、開口部38を閉塞するための蓋部材
40を本体カバー60Bに予め組付けた構成とするの
で、蓋部材40を別体として備える必要がなくなり、部
品管理を容易とすることができる。
【0072】[第3の実施の形態]図18には、本第3
の実施の形態に係る回路基盤ケース70が示されてい
る。なお、第1の実施の形態に係る回路基盤ケース32
及び第2の実施の形態に係る回路基盤ケース60と同一
構成部分については同一符号を付し、説明を省略する。
【0073】図18に示されるように、本第3の実施の
形態に係る回路基盤ケース70は本体ベース70Aと本
体カバー70Bから構成されている。本体ベース70A
は、第1の実施の形態に係る回路基盤ケース32の本体
ベース32A及び第2の実施の形態に係る本体ベース6
0Aと同一構成となっている。本体カバー70Bは、境
界の周縁の一部が4個の結合部74(図18においては
一部(2個)のみ図示)によって仮結合され、係合状態
において本体カバー70Bの一部として機能する取り外
しカバー70Cが一体成型されている。また、本体カバ
ー70Bの側面であって取り外しカバー70Cの一方の
長辺と隣接する端面は、クランク状とされ、薄壁部71
が形成されている(図22参照)。さらに、取り外しカ
バー70Cの他方の長辺と隣接する本体カバー70Bの
上面には、後述する蓋部材40Aの嵌合部46Aが係止
される係止部78、及び蓋部材40Aの係合部48Aが
係合する爪係合部80が形成されている。爪係合部80
は、第1及び第2の実施の形態に係る回路基盤ケース3
2、60の本体カバー32B、60Bに形成された爪係
合部50と同一構成であり、リブ80Aと係合溝80B
から構成されている。なお、係止部78には蓋部材40
Aの嵌合部46Aを案内する案内板78Aが備えられて
いる。
【0074】また、取り外しカバー70Cの上面には丸
孔72が形成されており、図19(A)及び(B)に示
される蓋部材40Aを組付けることができるようになっ
ている。
【0075】蓋部材40Aは、図19(A)及び(B)
に示されるように第1及び第2の実施の形態で述べた蓋
部材40とほぼ同一形状となっているが、嵌合部46A
の形状が異なっている。蓋部材40Aの嵌合部46Aは
厚肉部46Bと薄肉部46Cが形成されており、厚肉部
46Bと薄肉部46Cの境界における段差によって係止
部78に確実に係止されるようになっている。さらに、
蓋部材40Aには円柱76Aの半径方向の相対する位置
に平板76Bが取り付けられた突起部76が形成されて
いる。この突起部76の円柱76Aの先端部を取り外し
カバー70Cに形成された丸孔72に挿通し、脱着可能
となるように固着することによって蓋部材40Aを取り
外しカバー70C、すなわち本体カバー70Bに一体的
に組付けることができるようになっている。従って、蓋
部材40Aは図20及び図21に示されるように取り外
しカバー70Cの裏面、すなわち回路基盤ケース70の
内側に組付けられる。
【0076】また、ROM42の不正な取り替えを防止
するための封印テープ54は、図18に示されるように
本体カバー70B及び取り外しカバー70Cに跨がるよ
うに貼り付けられる。
【0077】回路基盤30に取り付けられているROM
42の検査を行う場合には、取り外しカバー70Cを仮
結合している結合部74を切断する等して取り外すよう
になっており、これによって図22に示されるようにR
OM42が露出する開口部38が形成される。このと
き、取り外しカバー70Cの裏面には蓋部材40Aが超
音波溶着されているので、取り外しカバー70Cと共に
蓋部材40Aが同時に取り外されるようになっている。
【0078】ROM42の検査終了後には、回路基盤3
0に取り付けられた複数の電子部品を保護する目的で開
口部38を閉塞するようになっている。閉塞する際に
は、取り外しカバー70Cの裏面に組付けられている蓋
部材40Aを用いる。
【0079】蓋部材40Aは、取り外しカバー70Cに
固着されているため、図23(A)に示されるように分
離させる。また、蓋部材40Aに形成された円柱76A
と平板76Bから形成される突起部76は、開口部38
に嵌め込む際に本体カバー70Bの側面に形成された薄
壁部71に接触するため、蓋部材40Aを嵌め込むこと
ができない。従って、図23(B)に示されるように突
起部76を切断する等して排除するようになっている。
【0080】こうして、突起部76を排除した蓋部材4
0Aは本体カバー70Bに形成された爪係合部80のリ
ブ80A及び係止部78の案内板78Aに案内され、係
合部48Aを本体カバー70Bの上面に形成された爪係
合部80、及び側壁51Aに形成された係合溝53Aに
係合することによって隙間が生じることなく緊密に嵌め
込むことができる。
【0081】さらに、取り外しカバー70Cを取り外す
ことによって封印シール54が剥がされるので、図24
に示されるように蓋部材40Aと本体カバー70Bの二
部材に跨がるように新たに封印シール54Aを貼り付け
るようになっている。
【0082】次に本第3の実施の形態の作用を説明す
る。パチンコ遊戯機10の遊戯内容を制御するROM4
2は、回路基盤30上に取り付けられており、回路基盤
30は本体ベース70Aと本体カバー70Bから構成さ
れる回路基盤ケース70内に収容される。
【0083】回路基盤ケース70の本体カバー70Bに
は、4個の結合部74によって仮結合された取り外しカ
バー70Cが一体成型されていると共に、取り外しカバ
ー70Cの裏面には蓋部材40Aが組付けられている。
これは、取り外しカバー70Cに形成された丸孔72に
蓋部材40Aに形成された突起部76の先端部分を挿通
し、脱着可能となるように固着する。
【0084】ROM42の検査は、4個の結合部72を
切断する等して取り外しカバー70Cを取り外し、これ
によって形成される開口部38から行うようになってい
る。
【0085】ROM42の検査終了後には、取り外しカ
バー70Cを取り外したことによって本体カバー70B
に形成された開口部38を蓋部材40Aによって閉塞す
る。蓋部材40Aは、取り外しカバー70Cに組付けら
れているため、これらを分離させると共に、蓋部材40
Aの裏面に形成された突起部76を切断するなどして排
除する。その後、この蓋部材40Aの嵌合部46Aを本
体カバー70Bの上面に形成された係止部78に係止さ
せ、係合部48Aを爪係合部80及び係合溝53Aに係
合させることによって開口部38を閉塞するべく蓋部材
40Aを嵌め込むことができる。
【0086】続いて、蓋部材40Aと本体カバー70C
の二部材に跨がるように、新たに封印シール54Aを貼
り付ける。
【0087】以上のように、ROM42の検査を行うに
あたって形成された開口部38を蓋部材40Aで閉塞
し、再度封印テープ54Aを貼り付けることによって不
正なROM42の取り替えを防止することができる。
【0088】さらに、本体カバー70Bの製造段階にお
いて取り外しカバー70Cの裏面に蓋部材40Aを組付
けることによって、蓋部材40Aを別体として備える必
要がなくなるので部品管理を容易とすることができる。
【0089】なお、本第3の実施の形態においては蓋部
材40Aに形成された突起部76の先端部分を取り外し
カバー70Cに形成された丸孔72に挿通し、脱着可能
となるように固着する構成としたが、これに限られるも
のではない。
【0090】例えば、図25に示されるように蓋部材4
0A側に丸孔72を設け、取り外しカバー70C側に突
起部76を形成し、同様の方法で蓋部材40Aを本体カ
バー70Bに組付ける構成としてもよい。この場合に
は、取り外しカバー70Cを本体カバー70Bから取り
外し、蓋部材40Aと取り外しカバー70Cを分離した
ときに突起部76を切断等によって排除する手間を要さ
ずに蓋部材40Aを開口部38に嵌め込み、閉塞するこ
とができる。
【0091】また、第1乃至第3の実施の形態に係る回
路基盤ケース32、60、70は、本体ベース32A、
60A、70Aの四隅に形成された凸部73AをROM
42等の複数の電子部品が取り付けられた回路基盤30
の四隅に形成された孔43に挿通し、超音波溶着によっ
て固着した後に、回路基盤30を被覆するようにして本
体カバー32B、60B、70Bと本体ベース32A、
60A、70Aの周縁を超音波溶着する構成(図26参
照、第3の実施の形態に係る回路基盤ケース70のみ図
示)として説明したが、これに限定されるものではな
い。
【0092】例えば、本体カバー32B、60B、70
Bの四隅に凸部73Bが形成されており(図27参
照)、この凸部73Bを回路基盤30の四隅に形成され
た孔43に挿通して超音波溶着した後、本体ベース32
A、60A、70Aと本体カバー32B、60B、70
Bの周縁を超音波溶着することによって固着する構成と
してもよい。
【0093】さらに、第2及び第3の実施の形態に係る
回路基盤ケース60、70の本体カバー60B、70B
において、側面の屈曲している部分の形状が第1の実施
の形態に係る回路基盤ケース32の本体カバー32Bと
は異なり、クランク状に形成されているが、回路基盤ケ
ースとしての機能に違いはなく、どちらの形状の本体カ
バーであってもかまわない。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように本発明の回路基盤ケ
ースは、製造時に回路基盤ケースの内側に本体カバーと
取り外しカバーの二部材に跨がるように封印シールを貼
り付けることにより、回路基盤ケースに封印シールを貼
り付けた痕跡を残すことができるので、不正にROM等
の電子部品が取り替えられた場合に、これを認識するこ
とができるという優れた効果を有する。
【0095】また、回路基盤上に取り付けられているR
OMの検査を行うにあたって、取り外しカバーを取り外
した際に形成される回路基盤ケースの開口部を別体とし
て備えられている蓋部材を用いて緊密に閉塞することが
できるので、ROM等の電子部品の不正な取り替えを防
止することができるという優れた効果を有する。
【0096】さらに、蓋部材を回路基盤ケースに予め組
付けた構成とすることによって、蓋部材を別体として備
える必要がなくなるので、部品管理が容易となるという
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本第1の実施の形態に係るパチンコ遊戯機の正
面図である。
【図2】本第1の実施の形態に係るパチンコ遊戯機に適
用される電動役物ユニットの表示部の拡大図である。
【図3】本第1の実施の形態に係るパチンコ遊戯機の裏
面図である。
【図4】複数の電子部品が取り付けられた回路基盤の概
略図である。
【図5】本第1の実施の形態に係るパチンコ遊戯機に適
用される回路基盤ケースの概略外観図である(ROMの
検査前)。
【図6】取り外しカバーを外すことによって形成される
開口部から電子部品が露出している状態を示す回路基盤
ケース及び開口部を閉塞するための蓋部材の概略図であ
る。
【図7】(A)は蓋部材の正面図を示し、(B)は蓋部
材の側面図である。
【図8】蓋部材と本体カバーの係合部分を示す拡大図で
ある。
【図9】(A)は図8におけるIXA−IXA線断面図
であり、(B)は図8におけるIXB−IXB線断面図
である。
【図10】本体カバーの側壁と蓋部材の係合部を示す拡
大図である。
【図11】開口部を蓋部材で閉塞した回路基盤ケースの
概略外観図である。
【図12】(A)は図11におけるXIIA−XIIA
線断面図であり、(B)は図11におけるXIIB−X
IIB線断面図である。
【図13】蓋部材に切欠部を設けた場合の回路基盤ケー
スの概略外観図である。
【図14】本体カバーの上端面をクランク状に延長した
回路基盤ケースを示す断面図である。
【図15】本第2の実施の形態に係る回路基盤ケースの
概略外観図である(ROMの検査前)。
【図16】(A)は取り外しカバー及び蓋部材を本体カ
バーから取り外した回路基盤ケース及び蓋部材を示す概
略外観図であり、(B)は(A)におけるXVIB−X
VIB線断面図である。
【図17】開口部を蓋部材で閉塞した回路基盤ケースの
概略外観図である。
【図18】本第3の実施の形態に係る回路基盤ケースの
概略外観図である。
【図19】本第3の実施の形態に係る回路基盤ケースに
形成される開口部を閉塞する蓋部材を示しており、
(A)は蓋部材の表面の斜視図であり、(B)は蓋部材
の裏面の斜視図である。
【図20】本体カバーに一体成型された取り外しカバー
の裏面側に蓋部材を組付けた状態を示す概略斜視図であ
る。
【図21】図18におけるIIXI−IIXI線断面図
である。
【図22】蓋部材が組付けられた取り外しカバーを本体
カバーから取り外した回路基盤ケースを示す概略外観図
である。
【図23】(A)は取り外しカバーと蓋部材を分離させ
た状態を示す斜視図であり、(B)は蓋部材の突起部を
排除した状態を示す側面図である。
【図24】開口部を蓋部材で閉塞した回路基盤ケースの
概略外観図である。
【図25】その他の実施の形態として、取り外しカバー
側に突起部を設けた回路基盤ケースの断面図である。
【図26】回路基盤を本体ベース側に固着して回路基盤
ケースを構成する場合の回路基盤、本体ベース及び本体
カバーを示す分解斜視図である。
【図27】回路基盤を本体カバー側に固着して回路基盤
ケースを構成する場合の回路基盤、本体ベース及び本体
カバーを示す裏面側からの分解斜視図である。
【符号の説明】
10 パチンコ遊戯機 32 回路基盤ケース 32A 本体ベース 32B 本体カバー 32C 取り外しカバー 34 連結部 40 蓋部材 42 ROM 48 係合部 50 爪係合部 50A リブ 50B 係合溝 53 係合溝 54、54A 封印シール 60 回路基盤ケース 70 回路基盤ケース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊戯機に取り付けられ、遊戯内容を電子
    制御する複数の電子部品を備えた回路基盤を保護する回
    路基盤ケースであって、 前記回路基盤を支持する本体ベースと、 前記回路基盤の前記本体ベースによる支持面とは反対側
    の面を被覆するように取り外し不可の状態で前記本体ベ
    ースと固着され、前記回路基盤を保護する本体カバー
    と、 前記本体カバーと一体成型され、かつその境界の周縁の
    一部が前記本体カバーと仮結合され、結合状態では前記
    本体カバーの一部として機能し、結合状態が解かれた場
    合に前記回路基盤を露出させる取り外しカバーと、 前記本体カバーと前記取り外しカバーに跨がるように貼
    り付けられた封印シールと、 を有する回路基盤ケース。
  2. 【請求項2】 前記取り外しカバーを取り外した場合に
    開口する部分を閉塞する蓋部材と、前記蓋部材を前記本
    体カバーに脱着可能に係合する係合手段と、を更に有
    し、前記取り外しカバーを取り外すことに伴って剥がさ
    れる封印シールの代わりに前記蓋部材と前記本体カバー
    との間に跨がるように新たに封印シールを外側から貼り
    付けることを特徴とする請求項1記載の回路基盤ケー
    ス。
  3. 【請求項3】 前記蓋部材が本体カバーと一体成型され
    た取り外しカバーの裏面側又は前記本体カバーの表面側
    であって取り外しカバーとは異なる位置に脱着可能に組
    付けられていることを特徴とする請求項2記載の回路基
    盤ケース。
  4. 【請求項4】 前記蓋部材と本体カバーは、この蓋部材
    と本体カバーとの境界が隙間なく緊密に組み合わされる
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の回路基盤
    ケース。
JP16646596A 1996-03-22 1996-06-26 回路基盤ケース Pending JPH09313695A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011054541A (ja) * 2009-09-04 2011-03-17 Autonetworks Technologies Ltd 基板用コネクタ、電子ユニットおよび同ユニットを含むワイヤハーネス
JP2017221405A (ja) * 2016-06-15 2017-12-21 株式会社ニューギン 遊技機
JP2017221406A (ja) * 2016-06-15 2017-12-21 株式会社ニューギン 遊技機
JP2020010912A (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 山佐株式会社 遊技機

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