JPH09313580A - 悪臭除去方法ならびに悪臭除去装置 - Google Patents

悪臭除去方法ならびに悪臭除去装置

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JPH09313580A
JPH09313580A JP8162396A JP16239696A JPH09313580A JP H09313580 A JPH09313580 A JP H09313580A JP 8162396 A JP8162396 A JP 8162396A JP 16239696 A JP16239696 A JP 16239696A JP H09313580 A JPH09313580 A JP H09313580A
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JP
Japan
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porous body
photocatalyst
malodor
garbage
odor
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Pending
Application number
JP8162396A
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English (en)
Inventor
Ryuji Masuda
竜司 増田
Koichi Kawashima
孝一 川島
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Nippon Muki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Muki Co Ltd
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Publication date
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厨芥処理機などの厨芥から発生する悪臭を速
やかに、効率よく分解する方法と装置を提供することを
目的としている。 【解決手段】 悪臭を含む気体を通過させる流路内に光
触媒を担持した多孔体を前記気体が通過するように配置
すると共に、該光触媒を担持した多孔体に光を照射する
ための光源を備えた悪臭除去装置を用い、悪臭を含む気
体を、光触媒を担持した多孔体内を光照射しつつ通過さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光触媒を用い光を
照射することにより、厨芥処理機などの厨芥から発生す
る悪臭を効率よく分解し除去する悪臭除去方法ならびに
このための除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭の台所や食堂、調理場から出る厨芥
は、ゴミ箱に一時的に保管され、その後、例えば廃棄業
者等に渡され処分される。この際に厨芥を減量化すると
共に厨芥からの発生悪臭をおさえて保管する目的で、厨
芥処理機が実用化されている。厨芥処理機の厨芥から発
生する悪臭を除去する方法としては、活性炭などの吸着
材を用いる方法、白金系や酸化マンガン系などの酸化分
解触媒を用いる方法、或いは、オゾンを用いる方法など
が知られている。また、光触媒を用いる方法としては、
特開平7ー309401号に紫外線灯と光触媒の組み合
わせによる方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記吸
着材を用いる方法では、吸着の飽和があるため、吸着材
を交換したり洗浄したりするなどの手間がかかってい
た。また、酸化分解触媒を用いる方法では、分解反応を
進行させるために熱を加える必要がある。また、オゾン
を用いる方法では、人体に悪影響を及ぼすオゾンを漏洩
する危険が伴うという問題があった。また、従来の光触
媒を用いる方法では、悪臭の分解反応は光触媒の表面で
のみ進行するため、分解速度が小さく効率が悪いといっ
た欠点を有していた。本発明は、これら従来技術の欠点
を解消し、厨芥処理機などの厨芥から発生する悪臭を速
やかに、効率よく分解する方法と装置を提供することを
目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決するため、鋭意検討の結果、悪臭を含む気体を光
触媒を担持した多孔体に接触させ光照射しつつ通過させ
ることにより前記悪臭の分解速度が向上することを見い
だし、本発明を完成させた。即ち、本発明の悪臭除去方
法は、厨芥から発生する悪臭の除去方法であって、悪臭
を含む気体を、光触媒を担持した多孔体内を光照射しつ
つ通過させるようにしたことを特徴とする。また、請求
項2記載の悪臭除去方法は、前記多孔体が織布であるこ
とを特徴とする。また、請求項3記載の悪臭除去方法
は、前記光触媒が酸化チタンであることを特徴とする。
また、請求項4記載の悪臭除去方法は、前記酸化チタン
をTi−O−Si結合層を介して酸化珪素を含む無機質
繊維からなる織布に担持させたものであることを特徴と
する。また、本発明の悪臭除去装置は、厨芥から発生す
る悪臭の除去装置であって、悪臭を含む気体を通過させ
る流路内に光触媒を担持した多孔体を前記気体が通過す
るように配置すると共に、該光触媒を担持した多孔体に
光を照射するための光源を備えたことを特徴とする。ま
た、請求項6記載の悪臭除去装置は、前記多孔体が織布
であることを特徴とする。また、請求項7記載の悪臭除
去装置は、前記光触媒が酸化チタンであることを特徴と
する。また、請求項8記載の悪臭除去装置は、前記酸化
チタンをTi−O−Si結合層を介して酸化珪素を含む
無機質繊維からなる織布に担持させたものであることを
特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】前記多孔体に担持させる光触媒と
しては、酸化チタンや酸化亜鉛など数多くの触媒が提案
されているが、分解効率や安全性、安定性の点から酸化
チタンを用いるのが好ましい。また、該酸化チタンに白
金、パラジウム、ロジウム、金、銀、、銅などの貴金
属、或いは、それらの貴金属塩類を担持させてもよい。
【0006】また、光触媒を担持する多孔体としては、
棒状体、板状体、シート状物など、様々な形態のものが
あり、悪臭を含む気体を通過させることができればどの
ようなものでも構わないが、取り扱い性、強度、光透過
性、通気性等の点から織布を用いるのが好ましい。さら
に、織布の中でも、前記酸化チタンと強固な結合(Ti
ーOーSi結合)を形成することができ、かつ、耐薬品
性、耐光性に優れた酸化珪素を含む無機質繊維で構成さ
れた織布が好ましい。ここでいう、酸化珪素を含む無機
質繊維とは、例えば、石英ガラス、高石英ガラス、Eガ
ラス、Cガラス、Sガラス、Aガラス等、光を透すなら
ばどのような組成のものでも構わないが、経済性の点か
らEガラス繊維が好ましい。
【0007】また、織布の目付け(g/m2 )も、いく
らのものでも構わないが、取り扱い性や分解効率の点か
ら、通常100〜900g/m2 のものを用いる。ま
た、構成する無機質繊維の平均繊維径も特に限定される
ものではないが、製造可能でしかも気体との接触面積を
確保して効率を得るため、5〜20μmが好ましい。さ
らに、織布の打ち込み密度、厚さ、引っ張り強度も特に
限定されるものではないが、気体の流れに対する強度の
点から、打ち込み密度はタテ、ヨコ共に10〜80本/
25mm、厚さは0.01〜2.0mm、引っ張り強度
は5kgf/20mm巾以上が好ましい。
【0008】また、光源は、低圧水銀灯や殺菌灯、或い
は、ブラックライト蛍光灯等を用いるとよいが、反応速
度を考慮しなければ、一般蛍光灯でも構わない。
【0009】本発明の悪臭除去方法では、光触媒を多孔
体に担持させているため、悪臭を含む空気が光触媒と接
する機会が多くなり、分解速度が大きく効率がよい。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明の悪臭除去装置を厨芥処理機に設け
た実施例を示すものである。本実施例では厨芥を加熱乾
燥することで減量化処理するタイプの厨芥処理機1の底
部から配管2を導出させ、この配管2内に光触媒を担持
した多孔体3を該多孔体3内に悪臭を含む気体が通過す
るように配置すると共に、該多孔体3の近傍に該多孔体
3に担持される光触媒に光照射するための光源4を配置
するようにした。尚、前記配管2へは図略のファンを使
用して厨芥処理機1内の悪臭を含む気体を導くようにし
た。
【0011】厨芥処理機1内の厨芥から発生した悪臭を
含む気体は、厨芥処理機1の底部から導出させた配管2
内を通り、光触媒を担持した多孔体3に接触しながら多
孔体3内を通過する。この時、光源4によって、多孔体
3に担持される光触媒に光が照射され、光触媒反応が進
行し、悪臭は分解されて配管2の出口5から外に排出さ
れる。尚、前記実施例では厨芥処理機1の外部に本除去
装置を設けるようにしたが、本除去装置を厨芥処理機1
内に内蔵させるようにしてもよい。また、前記実施例で
は厨芥処理機1を加熱乾燥により減量化するタイプにし
たが、微生物で厨芥を分解して減量するものでもよい。
また、特に減量化処理機構を持たない厨芥収納容器の外
部、或いは、内部に本悪臭除去装置を設けるようにして
もよい。また、本実施例では光源を配管内に設けたが、
配管を光透過性とすれば、配管の外部に設けることもで
きる。
【0012】次に、前記図1に示す装置の使用例に即し
て、厨芥として肉、魚、ご飯、野菜、調味料を重量比で
5:5:5:5:2の割合で混合したものを調理用カッ
ターで粉砕して24時間放置したものを用いた場合の具
体的な実施例を比較例と共に説明する。 (実施例1)まず、実施例1として、配管2内に光触媒
(酸化チタン)を3重量%担持したEガラス繊維製織布
50gを配置し、ファンを駆動して通過速度1リットル
/分で悪臭を含む空気を通過させた。また、光源4とし
て配管2内の多孔体3の近傍に松下電器(株)製殺菌灯
GL10を1本配置した。このとき、通過前では臭気強
度5位の悪臭を含む気体が通過後には臭気強度は1.5
位まで下がった。尚、臭気強度の評価は次の6段階評価
で、任意に抽出した5人の被験者の平均値とした。 ランク0:無臭 ランク1:やっとかすかに感ずるにおい ランク2:らくに感ずる弱いにおい ランク3:明らかに感ずるにおい ランク4:強いにおい ランク5:耐えられないほど強く感ずるにおい
【0013】(比較例1)次に、比較例として、光触媒
を担持させる基材として、Eガラス繊維製織布を、Eガ
ラス板に変更した以外は、前記実施例1と同様の方法で
悪臭を含む気体を処理した。即ち、悪臭を含む気体は、
基材の表面にのみ接触して通過していくようにした。こ
の時、通過前では臭気強度5位の悪臭を含む気体が通過
後には臭気強度は3.5位までしか下がらなかった。こ
のように、前記実施例1及び比較例1より、多孔体に担
持させた光触媒を用い、この多孔体内に悪臭を含む気体
を通過させることにより、厨芥の悪臭を効率よく分解で
きることが確認できた。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による厨芥
処理機などの厨芥から発生する悪臭の除去方法及び装置
は、従来法と異なり、臭気を含む気体が光触媒と接触す
る機会が大きいため、分解速度が大きく、高効率である
といった効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明悪臭除去装置の一例を示す説明線図
【符号の説明】
1 厨芥処理機 2 配管 3 光触媒を担持した多孔体 4 光源 5 出口

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厨芥から発生する悪臭の除去方法であっ
    て、悪臭を含む気体を、光触媒を担持した多孔体内を光
    照射しつつ通過させるようにしたことを特徴とする悪臭
    除去方法。
  2. 【請求項2】 前記多孔体が織布であることを特徴とす
    る請求項1記載の悪臭除去方法。
  3. 【請求項3】 前記光触媒は酸化チタンであることを特
    徴とする請求項1または2記載の悪臭除去方法。
  4. 【請求項4】 前記光触媒をTi−O−Si結合層を介
    して酸化珪素を含む無機質繊維からなる織布に担持させ
    たものであることを特徴とする請求項3記載の悪臭除去
    方法。
  5. 【請求項5】 厨芥から発生する悪臭の除去装置であっ
    て、悪臭を含む気体を通過させる流路内に光触媒を担持
    した多孔体を前記気体が通過するように配置すると共
    に、該光触媒を担持した多孔体に光を照射するための光
    源を備えたことを特徴とする悪臭除去装置。
  6. 【請求項6】 前記多孔体が織布であることを特徴とす
    る請求項5記載の悪臭除去装置。
  7. 【請求項7】 前記光触媒は酸化チタンであることを特
    徴とする請求項5または6記載の悪臭除去装置。
  8. 【請求項8】 前記光触媒をTi−O−Si結合層を介
    して酸化珪素を含む無機質繊維からなる織布に担持させ
    たものであることを特徴とする請求項7記載の悪臭除去
    装置。
JP8162396A 1996-06-03 1996-06-03 悪臭除去方法ならびに悪臭除去装置 Pending JPH09313580A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002065829A (ja) * 2000-08-30 2002-03-05 Nippon Muki Co Ltd オゾン活性化法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002065829A (ja) * 2000-08-30 2002-03-05 Nippon Muki Co Ltd オゾン活性化法

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