JPH09313239A - 髪止め具 - Google Patents

髪止め具

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JPH09313239A
JPH09313239A JP14004396A JP14004396A JPH09313239A JP H09313239 A JPH09313239 A JP H09313239A JP 14004396 A JP14004396 A JP 14004396A JP 14004396 A JP14004396 A JP 14004396A JP H09313239 A JPH09313239 A JP H09313239A
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hair
locking
shaped substrate
plate portion
spring plate
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JP14004396A
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English (en)
Inventor
Masahiro Yasuda
昌弘 安田
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Yasuda Corp
Original Assignee
Yasuda Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 髪止め操作を容易に行うことができ、安価で
生産性の高い髪止め具を提供することにある。 【解決手段】 帯状基板1の一端側に係止片13を突設
し、また他端側に対向する一対の基部受け片12を形成す
る。下方湾曲状のばね板部3の一端部に、折返し状の屈
曲部16を形成し、前記ばね板部3との間で毛髪を挟む髪
押え板部4を前記屈曲部16を介して連設する。前記髪押
え板部4の先端部に、係止片3 に係脱自在に係止される
係止部4bを備える。前記屈曲部16の基部16a に、両側に
突出した小突片部16b を備える。そしてこの小突片部16
b を基部受け片12間に挿入して、屈曲部16の基部16a を
帯状基板1に対してその長手方向にスライドしうるよう
に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ばね力を利用し
て毛髪を挟みつける髪止め具、主として装飾を兼ねた髪
止めに使用される髪止め具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の髪止め具として、例えば
実開昭45−3321号公報、同50−47698号公
報、同50−154195号公報、同57−55403
号公報、同61−174504号公報、実開平1−76
702、特公平4−38404号公報、特開平6−62
918号公報及び米国特許第5445170号公報に示
されるように、上面に装飾片を固着する帯状の基板と、
両端が該基板に接して係止された下方湾曲状の帯状のば
ね板と、その下方に位置して基端部が基板の一端に突設
された一対の連結片に枢着され、且つ遊端側の係止部が
基板の他端に突設された一対の係止片に係脱自在となさ
れた帯状の髪押え板とで構成されたものが広く知られて
いる。
【0003】しかして、かかる髪止め具は、髪押え板と
ばね板との間で毛髪を挟み、該髪押え板の係止部を基板
の両係止片に係止させることにより髪止めを行い、また
両係止片を重ね合わせることにより上記係止を解除する
ようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の髪止め具にあっては、髪押え板が基板に対し回動
自在な状態で取り付けられている。そのため、毛髪を止
める際には、髪押え板を基板に対して所定角度開いた状
態となるように髪押え板を固定しながら、毛髪をばね板
と髪押え板との間に入り込ませなければならず、その操
作がいささか面倒なものであった。
【0005】また、従来の髪止め具は、基板とばね板と
髪押え板との3部材から構成されたものなので、これら
部材を製作するには、3種類の成形金型が必要となるた
め製造コストが高くつくものであった。さらに、これら
部材は別々に製作され、かつ組み立てられるので、生産
性が低い等の難もあった。
【0006】この発明は、上述の問題点に鑑みてなされ
たものであり、髪止め操作を容易に行うことができ、安
価で生産性の高い髪止め具を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして、この発明に係
る髪止め具は、一端側に係止片が設けられた帯状基板
と、一端部が前記帯状基板の係止片側に止着され、前記
帯状基板と対向するように配置された下方湾曲状のばね
板部と、先端部に前記係止片に係脱自在に係止される係
止部を有する、前記ばね板部との間で毛髪を挟む髪押え
板部とが備えられてなる髪止め具において、前記ばね板
部は、その他端部に形成された折返し状の屈曲部を介し
て前記髪押え板部に連設されると共に、前記屈曲部の基
部が前記帯状基板の長手方向に沿ってスライドしうるよ
うに前記帯状基板の他端側に保持されてなることを特徴
とするものである。
【0008】髪押え板部は、ばね板部の他端部に形成さ
れた折返し状の屈曲部を介して連設されることにより、
回動自在な状態とはならず、係止解除状態において常に
帯状基板に対して所定角度開いた状態となる。従って、
従来のように髪止め操作の際に、髪押え板部を基板に対
して所定角度開いた状態にして固定する必要がなくな
り、髪止め操作を容易に行なうことができる。
【0009】さらに、屈曲部の基部が、前記帯状基板の
長手方向に沿ってスライドしうるように前記帯状基板の
他端側に保持される構成を採用することにより、髪押え
板部の開閉作動をスムーズに行うことができる。
【0010】すなわち、閉作動の際は、屈曲部が若干屈
曲すると共に、その基部がばね板部の湾曲部を偏平状に
するように帯状基板の長手方向に沿ってスライドし、開
作動の際は、屈曲部が元の形状に戻ると共に、その基部
がばね板部の湾曲部を元の形状に戻すようにスライドす
る。このように、この発明に係る髪止め具は、屈曲部の
基部をスライドさせながら髪押え板部の開閉作動が行わ
れる。また、閉作動の際に蓄積されるばね板部の弾性復
元力によって、係止解除後において髪押え板部が元の所
定位置に配置するようになる。さらに、髪押え板部の開
閉作動は、湾曲部の基部をスライドさせながら行われる
ので、基部を固定して行われる場合に比べて疲労破断さ
れにくい。
【0011】また、ばね板部と髪押え板部とを一つの金
型を用いて一体成形することが可能になり、金型製作費
用が低減されると共に、生産性が向上し、更に構成部材
数が減るので部材管理も容易になる。
【0012】上記髪止め具にあっては、髪押え板部は、
係止解除状態において、ばね板部に対して所定の開き角
度をなすように屈曲部を介してばね板部に連設されてい
ることが好ましい。髪止め操作の際に、髪押え板部を容
易に毛髪に入り込ませることができるからである。通
常、この開き角度は、10〜90゜に設定されているこ
とが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図面に基づいて
説明する。
【0014】ここで、この明細書では、説明の便宜上、
図1において紙面の上部側を上、下部側を下というもの
とする。
【0015】図1に示す髪止め具は、装飾片(2)と、
該装飾片(2)の裏面に固着された帯状の基板(1)
と、ばね板部(3)及び髪押え板部(4)からなる毛髪
挟持部材(5)とを備えたものである。なお、この図の
仮想線(一点鎖線)は、係止解除状態における毛髪挟持
部材(5)すなわちばね板部(3)と髪押え板部(4)
の形状を示している。
【0016】帯状基板(1)は、その上部に装飾片
(2)を取り付ける金属製の板材からなる。
【0017】この帯状基板(1)は、図2に示すよう
に、上方へ若干湾曲した帯板部(10)と、その一端部
すなわち左端部の両側縁部に下向きに突設された対向す
る一対の作動片(11)(11)と、同他端部すなわち
右端部の両側縁部に、先端が対向するように配置された
一対の断面L字状の基部受け片(12)(12)とを有
する。該基部受け片(12)(12)は、その左側縁部
が右側縁部よりも若干下方へ突出しており、ばね板部
(3)の湾曲形状に沿うように形成されている。
【0018】また、前記帯板部(10)は、その両側部
に下面側へ膨出する長手方向に沿った畝部(10b)
(10b)が設けられ、強度の向上が図られている。
【0019】上記装飾片(2)は、上記帯状基板(1)
の上面に固着された合成樹脂成形物等からなる所要形状
に形成されたものである。
【0020】該装飾片(2)は、帯状基板(1)の帯板
部(10)の両側部に設けられた打出し孔(10c)
(10c)において帯状基板(1)に止着されている。
【0021】両作動片(11)(11)は、下方に向か
って若干外方に開いた状態となっている。また、これら
作動片(11)(11)の帯状基板中央側の側縁に、L
字状の係止片(13)(13)が内向きに連設されてい
る。これら両係止片(13)(13)は、図1に示すよ
うに、その垂直部(13b)(13b)が互いに重なっ
た状態で、常時は両作動片(11)(11)の開きに対
応して下方に向かって外方に開いた状態で配置されてい
る。該係止片(13)(13)は、その先端が弧状に形
成されており、その先端外側縁部に係止爪部(13a)
(13a)が形成されている。
【0022】上記垂直部(13b)(13b)の基端外
側縁部には、外側膨出状となされた係止解除用の当接手
段としての外側膨出縁部(13c)(13c)を有す
る。この外側膨出縁部(13c)(13c)は、その下
端縁部が弧状に形成されている。
【0023】ばね板部(3)と髪押え板部(4)とで構
成される毛髪挟持部材(5)は、一体成形された弾性金
属製のものである。
【0024】前記ばね板部(3)は、細帯状を呈してい
る。該ばね板部(3)は、その長手方向の中間部が下方
に湾曲しており、帯状基板(1)の下面と対向するよう
に配置される。
【0025】該ばね板部(3)の一端部すなわち左端に
配置された先端部には、下方突出状に配置された連結部
(14)を介して、中央部に前記両係止片(13)(1
3)を丁度嵌合しうる大きさに穿孔された長方形状孔部
(15a)を有する、係止片引寄保持手段としての係止
解除部材(15)が、その先端を帯状基板(1)側へ若
干傾斜する状態になるように配設されている。
【0026】しかして、該係止解除部材(15)の孔部
(15a)内に、図3に示すように、前記係止片(1
3)(13)を嵌合配置することにより、ばね板部
(3)の先端部が前記係止片(13)(13)に係止さ
れている。これにより、ばね板部(3)の先端部は、帯
状基板(1)の係止片(13)側に止着されるものとな
されている。この嵌合配置状態において、前記係止解除
部材(15)の対向する一対の係止片引寄片部(15
b)(15b)が、前記係止爪部(13a)(13a)
と前記外側膨出縁部(13c)(13c)の間に配置さ
れた状態となっている。上記係止解除部材(15)の先
端部には、図1及び図2に示すように、ストッパー(1
5c)が帯状基板(1)側に向かって延設されている。
【0027】また、ばね板部(3)の他端部すなわち右
端部には、側面視略横U字状を呈する折返し状の屈曲部
(16)が延設されている。該屈曲部(16)の基部
(16a)は、両側から突出した小突片部(16b)
(16b)を有している。
【0028】前記髪押え板部(4)は、前記屈曲部(1
6)を介して前記ばね板部(3)と連設され、先端部を
左斜め下方に配置させている。該髪押え板部(4)は、
帯板状を呈し、長手方向中間部が上方へ若干湾曲してい
る。
【0029】前記髪押え板部(4)は、図2に示すよう
に、その先端部に、長手方向に沿う平行2条の切り込み
が設けられ、その中央帯状部(4a)が下向きに膨出成
形され、その両側に側帯状部(4b)(4b)が上方に
膨出成形されている。この側帯状部(4b)(4b)が
係止部を構成する。また長手方向中間部には、長手方向
に沿って長孔(4d)が開設されている。
【0030】また、前記髪押え板部(4)の下面には、
両端が前記中央帯状部(4a)と長手方向中間部とにろ
う接された細帯状の補強片(17)を備えている。
【0031】しかして、上記ばね板部(3)と上記髪押
え板部(4)とで構成される毛髪挟持部材(5)は、屈
曲部(16)の基部(16a)における小突片部(16
b)(16b)を基部受け片(12)(12)間に挿入
配置することにより、屈曲部(16)の基部(16a)
が、帯状基板(1)の長手方向に沿ってスライドしうる
ように保持されている。すなわち、この状態において、
髪押え板部(4)を閉作動させることにより、屈曲部
(16)が若干屈曲すると共に、その基部(16a)が
ばね板部(3)の下方湾曲部を偏平状態にするように引
っ張りながら若干右側へスライドするようになされてい
る。また、髪押え板部(4)の係止部(4b)と帯状基
板(1)の係止片(13)との係止が解除されることに
より、ばね板部(3)は、その蓄積された弾性復元力に
よって屈曲部(16)の基部(16a)を左側へスライ
ドさせながら元の湾曲形状に回復すると共に、髪押え板
部(4)は、基板(1)に対して所定の開き角度となる
ように元の状態に戻る。
【0032】上記構成の髪止め具にあっては、毛髪挟持
部材(5)は屈曲部(16)の基部(16a)を支点と
して開閉して、ばね板部(3)と髪押え板部(4)との
間に毛髪を挟み付けるものである。
【0033】以下、この髪止め具の係止作動及び係止解
除作動について説明する。
【0034】ばね板部(3)と髪押え板部(4)との間
に毛髪を入れ込み、次いで髪押え板部(4)を閉作動さ
せる。この閉作動により、上述したように、屈曲部(1
6)が若干屈曲すると共に、その基部(16a)がばね
板部(3)の下方湾曲部を偏平状になるように引っ張り
ながら若干右側へスライドし、ばね板部(3)に弾性復
元力が蓄積される。髪押え板部(4)は、このばね板部
(3)に蓄積される弾性復元力を受けて、常時、開き方
向に付勢される。
【0035】この弾性復元力に抗して髪押え板部(4)
の先端部を押圧することにより、屈曲部(16)の基部
(16a)がばね板部(3)の下方湾曲部を偏平状態に
させながら右側へスライドしていき、髪押え板部(4)
の係止部を構成する両側帯状部(4b)(4b)が帯状
基板(1)の係止片(13)(13)の先端部に当接す
る。
【0036】さらに、その状態から髪押え板部(4)の
先端部を押圧すると、両側帯状部(4b)(4b)が、
その内側縁を両垂直部(13b)(13b)の先端弧状
縁部に誘導されて摺接されつつ該垂直部(13b)(1
3b)の基端側に誘導される。これによって、垂直部
(13b)(13b)は、その重合度合いを深めてい
く。
【0037】そして、上記係止部(4b)(4b)が係
止爪部(13a)(13a)を通過した時点で、両係止
片(13)(13)が弾性復元力で相互に外向きに開
き、該係止爪部(13a)(13a)に、係止部として
の側帯状部(4b)(4b)が係止される。
【0038】この係止状態においては、図3に示すよう
に、前記係止解除部材(15)の対向する一対の係止片
引寄片部(15b)(15b)が、係止片(13)(1
3)の係止爪部(13a)(13a)と外側膨出縁部
(13c)(13c)との間に位置した状態で前記係止
片(13)(13)の両側に嵌合配置した状態となって
いる。さらに、この係止状態においては、髪押え板部
(4)は、その中央部が前記ばね板部(3)の中央部と
直接接触し、あるいは毛髪を介して間接的に接触した状
態となされ、屈曲部(16)を介して伝わるばね板部
(3)からの付勢力によって係止解除方向に付勢されて
いる。
【0039】この係止状態の解除は、係止片(13)
(13)の垂直部(13b)(13b)の重合度を深め
ることにより行われる。
【0040】まず、髪押え板部(4)の先端部を更に押
圧して帯状基板(1)側に近接移動させる。
【0041】すなわち、上記近接移動操作により、係止
部としての側帯状部(4b)(4b)が係止解除部材
(15)の係止片引寄片部(15b)(15b)に当接
され、該係止片引寄片部(15b)(15b)の内側縁
が係止片(13)(13)の外側膨出縁部(13c)
(13c)に当接される。すなわち、係止部(4b)
(4b)が外側膨出縁部(13c)(13c)に係止片
引寄片部(15b)(15b)を介して間接的に当接さ
れる。
【0042】そして、その状態から更に近接移動させる
と、係止片引寄片部(15b)(15b)が外側膨出縁
部(13c)(13c)に沿って摺接移動することによ
って、次第に両係止片(13)(13)の垂直部(13
b)(13b)の重合度合が深まり、図4(a)に示す
ように、両係止爪部(13a)(13a)が係止部とし
ての側帯状部(4b)(4b)から離脱して係止解除状
態となる。このとき、ストッパー(15c)は、その先
端が帯状基板(1)に当接されてそれ以上の近接を阻止
するように作用する(図5(a)参照)。また、その状
態では、屈曲部(16)の基部(16a)は、図6
(a)に示すように、帯状基板(1)の右側へ移動して
いる。
【0043】次いで、上記押圧状態を解除すると、髪押
え板部(4)は、ばね板部(3)に蓄積された弾性復元
力によって、図6(b)に示すように、屈曲部(16)
の基部(16a)が左側へスライドすると共に、先端部
が開き方向に動き、係止部としての側帯状部(4b)
(4b)が係止爪部(13a)(13a)から完全に抜
け出た係止解除状態となる。
【0044】この係止解除状態において、係止解除部材
(15)の係止片引寄片部(15b)(15b)は、図
4(b)及び図5(b)に示すように、摩擦力によって
係止片(13)(13)の外側膨出縁部(13c)(1
3c)に係止された状態のままである。
【0045】さらに、図4(c)、図5(c)及び図6
(c)に示すように、髪押え板部(4)が開き方向に回
動すると屈曲部(16)の基部(16a)が更に左側へ
スライドする。また、この髪押え板部(4)の開き動作
に伴って、ばね板部(3)は蓄積された弾性復元力が減
少して湾曲状態に戻ろうとする。このとき前記係止片引
寄片部(15b)(15b)は、前記弾性復元力の減少
に伴って、係止片(13)に対して傾斜角度を増し、こ
れに伴って前記ストッパー(15c)の先端を支点とし
て係止爪部(13a)側へ移動する。これにより係止片
引寄片部(15b)(15b)は、外側膨出縁部(13
c)(13c)と係止爪部(13a)(13a)との間
に復帰する。これにより、係止片(13)(13)はそ
の垂直部(13b)(13b)が外方に開いた元の状態
となる。
【0046】なお、上記の方法以外に、両作動片(1
1)(11)を指で挟み付けて近接させることにより、
係止片(13)(13)の垂直部(13b)(13b)
の重合度を深め、係止爪部(13a)(13a)の、係
止部としての側帯状部(4b)(4b)に対する係止を
解除しても良い。また、係止解除を容易に行うために、
作動片(11)(11)に図示しない操作端部を設けて
も良い。
【0047】また、上記実施例において、ばね板部
(3)は、その一端部に係止解除部材(15)を有し、
該係止解除部材(15)が係止片(13)(13)に係
止されることによって、一端部が止着されるものとなさ
れている。このようにばね板部(3)の止着部側となる
一端部に係止解除部材(15)を備えることによって、
係止解除が容易に行えるという利点があるが、この発明
はこれに限定されない。例えば、係止解除部材(15)
を有していないばね板部(3)の一端部を、帯状基板
(1)における係止片(13)側に直接、ろう接するこ
とにより、係止片(13)側に止着するものとしても良
い。
【0048】また、上記実施例において、毛髪挟持部材
(5)は、上述したように、ばね板部(3)と髪押え板
部(4)とが一体成形されたものである。これは、金型
製作費用を削減し、生産性を向上させるために一体成形
したものであるが、この発明はこれに限定されない。例
えば、ばね板部(3)と髪押え板部(4)とを別々の金
型で製作し、これらをろう接することによって毛髪挟持
部材(5)を構成させても良い。
【0049】また、髪押え板部(4)は、ばね板部
(3)に対して所定の開き角度をなすように屈曲部(1
6)を介してばね板部(3)に連設されているが、その
開き角度は特に限定されるものではない。
【0050】
【発明の効果】以上の説明のように、この発明に係る髪
止め具は、一端側に係止片が設けられた帯状基板と、一
端部が前記帯状基板の係止片側に止着され、前記帯状基
板と対向するように配置された下方湾曲状のばね板部
と、先端部に前記係止片に係脱自在に係止される係止部
を有する、前記ばね板部との間で毛髪を挟む髪押え板部
とが備えられ、前記ばね板部が、その他端部に形成され
た折返し状の屈曲部を介して前記髪押え板部に連設され
てなるものであるので、髪押え板部は前記ばね板に対し
て所定の開き角度をなすように保持される。従って、髪
止めの際に髪押え板部を固定する必要がなくなり、簡単
に髪押え板部を毛髪に入り込ませることができ、髪止め
操作を楽に行うことができる。
【0051】また、前記屈曲部の基部が前記帯状基板の
長手方向に沿ってスライドしうるように前記帯状基板の
他端側に保持されているので、ばね板部のばね力が有効
に髪押え板部に伝わり、開閉操作をスムーズに行うこと
ができる。
【0052】さらに、ばね板部と髪押え板部とを、これ
らを一体成形品として一つの成形金型で一体成形するこ
とができるので、髪止め具の構成部材数を減らすことも
でき、また金型製作費用の削減および生産性の向上を図
ることができ、ひいては髪止め具の製造コストの低減を
図ることができる。
【0053】また、屈曲部の基部が、前記帯状基板に対
してスライドしうるように保持されているので、度重な
る髪止め操作で生じる繰り返し応力に強く、耐久寿命の
長い髪止め具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る髪止め具の閉止状態における側
面図である。
【図2】図1に示す髪止め具を構成する、帯状基板及び
毛髪挟持部材を分離して示した斜視図であり、帯状基板
には図1に示す装飾片が取り付けられていない状態を示
す。
【図3】図1中のIII −III 線断面図である。
【図4】係止解除過程を示す図3に対応する断面図であ
る。
【図5】係止解除過程を示す図1に対応する側面図であ
る。
【図6】係止解除過程における屈曲部を拡大して示す斜
視図である。
【符号の説明】
1…帯状基板 2…装飾片 3…ばね板部 4…髪押え板部 4b…係止部(側帯状部) 5…毛髪挟持部材 11…作動片 12…基部受け片 13…係止片 13a…係止爪部 13c…外側膨出縁部 15…係止解除部材 16…屈曲部 16a…基部 16b…小突片部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側に係止片(13)(13)が設け
    られた帯状基板(1)と、 一端部が前記帯状基板(1)の係止片(13)側に係止
    され、前記帯状基板(1)と対向するように配置された
    下方湾曲状のばね板部(3)と、 先端部に前記係止片(13)(13)に係脱自在に係止
    される係止部(4b)(4b)を有する、前記ばね板部
    (3)との間で毛髪を挟む髪押え板部(4)とが備えら
    れてなる髪止め具において、 前記ばね板部(3)は、その他端部に形成された折返し
    状の屈曲部(16)を介して前記髪押え板部(4)に連
    設されると共に、前記屈曲部(16)の基部(16a)
    が前記帯状基板(1)の長手方向に沿ってスライドしう
    るように前記帯状基板(1)の他端側に保持されてなる
    ことを特徴とする髪止め具。
  2. 【請求項2】 前記髪押え板部(4)は、前記ばね板部
    (3)に対して所定の開き角度をなすように前記屈曲部
    (16)を介して前記ばね板部(3)に連設されてなる
    請求項1に記載の髪止め具。
  3. 【請求項3】 前記屈曲部(16)の基部(16a)両
    側に、小突片部(16b)(16b)が突設されると共
    に、 前記帯状基板(1)の他端側に、対向する一対の基部受
    け片(12)(12)が設けられ、 前記小突片部(16b)(16b)が、前記両基部受け
    片(12)(12)と前記帯状基板(1)との間に挿入
    配置されることにより、前記屈曲部(16)の基部(1
    6a)が前記帯状基板(1)の長手方向に沿ってスライ
    ドしうるように前記帯状基板(1)に保持されてなる請
    求項1又は2に記載の髪止め具。
  4. 【請求項4】 前記係止片(13)(13)は、帯状基
    板(1)に突設された一対の重ね合せ状のものからな
    り、 前記ばね板部(3)は、その一端部に、髪押え板部
    (4)の帯状基板(1)への押圧操作によって前記両係
    止片(13)(13)を互いに引寄せ方向に移動させて
    該係止片(13)(13)への係止を解除させる係止解
    除部材(15)を有し、 該係止解除部材(15)が前記係止片(13)(13)
    に係止されることにより、前記ばね板部(3)の一端部
    が前記帯状基板(1)に止着されてなる請求項1ないし
    3のいずれか1項に記載の髪止め具。
  5. 【請求項5】 前記各係止片(13)(13)は、先端
    外側縁部に係止爪部(13a)(13a)と、基端側に
    外側膨出状となされた係止解除用外側膨出縁部(13
    c)(13c)とを有し、 前記係止解除部材(15)は、前記両係止片(13)
    (13)の両側に、前記係止爪部(13a)(13a)
    と前記外側膨出縁部(13c)(13c)との間に位置
    した状態で嵌合配置された一対の係止片引寄片部(15
    b)(15b)を有し、髪押え板部(4)の帯状基板
    (1)側への押圧操作により、前記係止片引寄片部(1
    5b)(15b)が前記外側膨出縁部(13c)(13
    c)に沿って摺接移動することにより、前記両係止爪部
    (13a)(13a)を引き寄せ方向に移動させて係止
    部(4b)(4b)に対する前記係止爪部(13a)
    (13a)の係止を解除させると共に、係止解除後にお
    ける髪止め板部(4)の開作動に伴って前記係止片引寄
    片部(15b)(15b)が前記外側膨出縁部(13
    c)(13c)から係止爪部(13a)(13a)側に
    復帰するようになされてなる請求項4に記載の髪止め
    具。
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