JPH09313107A - 中空成形品の製造方法 - Google Patents

中空成形品の製造方法

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JPH09313107A
JPH09313107A JP8136898A JP13689896A JPH09313107A JP H09313107 A JPH09313107 A JP H09313107A JP 8136898 A JP8136898 A JP 8136898A JP 13689896 A JP13689896 A JP 13689896A JP H09313107 A JPH09313107 A JP H09313107A
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JP
Japan
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elastic
molding material
mold
molding die
molding
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JP8136898A
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English (en)
Inventor
Atsushi Sato
篤史 佐藤
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Okamoto Industries Inc
Original Assignee
Okamoto Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な操作で中空成形品を製造する方法を提供
する。 【構成】(1)弾性膜で構成され開口部を有する中空の
弾性成形型Aに、冷却によって固化する成形材料を開口
部から流し込んで充填する工程、(2)弾性成形型の外
周を冷却することによって、弾性成形型内周周辺の成形
材料を固化した成形材料Bにする工程、(3)弾性成形
型を反転させて、その中央部の未固化の成形材料Cを流
出除去する工程、及び(4)弾性成形型を膨張させるこ
とによって、弾性成形型から成形品Bを取り出す工程、
からなる中空成形品の製造方法である。上記の中空部に
所望の物質を充填してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チョコレートの如
き加熱時に液体であって冷却によって固化する性質を持
つ物質の中空成形品を製造する方法に関する。またこの
成形品の中空部を他の物質で埋設した成形品の製造方法
に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】従来、中
空成形品の製造は、一般には、金属或いは合成樹脂で合
わせ型(割型)をつくり、この合わせ型の中に流動状態
の成形材料を、合わせ型の容積より少量の容量で入れ、
次いでこの合わせ型をスピンナーを用いて全方向に回転
させながら、加熱、冷却、化学反応などによって、その
中の成形材料を固化させ、最後に固化した中空成形品を
合わせ型より取り出して製造していた。
【0003】そして、中空成形品成形のための金型は通
常ポリカーボネートなどの合成樹脂を射出成形すること
によりつくられているが、中空成形品を成形するには上
記したように合わせ型、即ち左右或は上下2種類の金型
を必要とし、特に多種類の製品を少量生産する場合に
は、金型の製作にコストがかかる欠点がある。また、ポ
リカーボネートの合わせ型は、離型のために逆テーパや
抜け勾配を設ける必要があり、そのため目的とする中空
成形品のデザインが制約され、消費者のニーズに応えら
れない欠点がある。また、ポリカーボネートの合わせ型
を用いてスピンナーで回転させ、中空成形品を成形する
には、スピンナーで縦軸方向及び横軸方向に同時に回転
させながら、加熱、冷却などにより成形材料を固化させ
る必要があるため生産設備が大きくなり、また複雑にな
る欠点があった。また、この合わせ型を用いて製造した
中空成形品の中空部に他の物質を充填するのは困難であ
った。そして、中空成形品の中に他の物質を充填した成
形品を製造するには、いわゆるワンショットデポジッタ
ーと呼ばれる成形法が知られているが、この方法では単
純な形状のものしか成形できない欠点がある。また、本
出願人は、先に弾性成形型を用いて中空成形品を製造す
る方法を提案したが、該方法はその操作がやや煩雑であ
る(特開平6−46756号公報)。
【0004】本発明は、加熱時に液体であって冷却によ
って固化する物質、例えばチョコレートの中空成形品の
製造方法、特に前記合わせ型を用いる中空成形品の成形
法や、中空部に充填材が充填された製品の成形法の欠点
を解消し、簡単な操作で行うことのできる新規な製造方
法を提供することを目的とする。また、その中空成形品
に他の物質を充填した成形品の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1の発明は、中空成形品の製造方法に係わり、(1)
弾性膜で構成され開口部を有する中空の弾性成形型に、
冷却によって固化する成形材料を開口部から流し込んで
充填する工程、(2)弾性成形型の外周を冷却すること
によって、弾性成形型内周周辺の成形材料を固化する工
程、(3)弾性成形型を反転させて、その中央部の未固
化の成形材料を流出除去する工程、及び(4)弾性成形
型を膨張させることによって、弾性成形型から成形品を
取り出す工程、からなることを特徴とする中空成形品の
製造方法である。
【0006】また、本発明の請求項2の発明は、請求項
1における中空部を他の物質で充填した成形品の製造方
法に係わり、(1)弾性膜で構成され開口部を有する中
空の弾性成形型に、冷却によって固化する成形材料を開
口部から流し込んで充填する工程、(2)弾性成形型の
外周を冷却することによって、弾性成形型内周周辺の成
形材料を固化する工程、(3)弾性成形型を反転させ
て、その中央部の未固化の成形材料を流出除去する工
程、(4)上記成形材料を流出除去した中空部分に、該
成形材料と異なる物質を充填する工程、及び(5)弾性
成形型を膨張させることによって、弾性成形型から成形
品を取り出す工程、からなることを特徴とする成形品の
製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明を図面を用いて詳しく説明
する。先ず、本発明の請求項1発明について説明する。
図1は、本発明の製造方法で用いる、弾性膜で構成され
開口部を有する中空の弾性成形型の一例の断面図であ
る。図1の弾性成形型Aは、天然ゴムなどの弾性膜でつ
くらており、弾性成形型本体1と、その開口部2に連続
して外方へ逆円錐状に拡がる膜状の支持部3とからな
る。この支持部3の先端は巻き込まれており把持部4を
形成している。この支持部3は逆円錐状でなく、水平に
拡がっていてもよい。この弾性成形型は、陶器、ガラ
ス、木材、金属、合成樹脂などで所望の形状、例えば人
形を形どり、これに開口部及び支持部を成形する部分を
取り付けて元型を作製し、この元型をゴムラテックスに
浸漬し、引上げて元型の周囲にゴムラテックスを付着さ
せ、このゴムラテックスを凝固させた後、元型から剥離
することによって容易に製造することができる。この弾
性成形型は繰返し使用することができる。
【0008】図1において、5、6は環状の枠体であ
る。弾性成形型Aの支持部3の先端の把持部4を、枠体
5の凹溝部に嵌入させ、その上から枠体6を被せて弾性
成形型Aを枠体に固定し、弾性成形型Aを環状の枠体に
吊り下げた状態にする。弾性成形型Aを図1の如き吊り
下げ状態にし、弾性成形型Aに、その開口部2から、冷
却によって固化する成形材料を流し込んで充填する。本
発明における成形材料は、チョコレート、ゼリーなどの
加熱すると流動体になり、冷却すると固化するものであ
る。原料タンク中で加熱して流動状態にした成形材料
を、注入管などを用いてを弾性成形型Aの開口部2から
流し込み、弾性成形型本体1に充填する。図1はこの状
態を示す。Cは充填した流動状態の成形材料である。
【0009】次に、弾性成形型Aの外周を冷却すること
によって、弾性成形型A(弾性成形型本体1)の内周周
辺の成形材料を固化させる。弾性成形型Aの外周を冷却
するには、弾性成形型A全体を成形材料の固化温度以下
に維持した冷蔵域中に放置したり、或いは冷蔵域中を移
動させて冷却してもよいし、若しくは弾性成形型に冷気
を吹き付けて冷却してもよい。成形材料は弾性成形型の
弾性膜をとおして冷却され、弾性成形型の内周面に接す
る部分の成形材料から徐々に固化が始まる。この冷却の
温度と時間によって、中空成形品の肉厚を適宜に変更す
ることができる。図2はこの状態を示す。Bは弾性成形
型Aの内周辺の固化した成形材料であり、Cは未固化の
成形材料である。
【0010】弾性成形型Aの内周面に接する部分の成形
材料が所望の肉厚まで固化したときに、弾性成形型Aを
反転させる。この反転は環状の枠体を180°回転させ
て行う。この反転によって、弾性成形型A内の中央部の
未固化の成形材料は自然に流れ落ち、弾性成形型A内に
は固化した成形材料Bが残存した状態になる。図3はこ
の状態を示す。このとき、弾性成形型A内に空気を吹き
付けて強制的に未固化の成形材料を排出させてもよい。
流下排出させた成形材料は再使用する。
【0011】最後に、弾性成形型から成形品を取り出
す。この取り出しは、それ自体従来既知の方法で、すな
わち空気圧差を利用して行う。図4及び図5はこの取り
出し工程の一例を示したものである。先ず、図4に示す
ように型枠5を利用して弾性成形型Aにカップ8を被せ
る。その後カップの通気口9から吸引してカップ8内を
減圧する。このカップ8内の減圧によって、弾性成形型
Aが膨張し、成形した中空成形品Bを落下させ取り出す
ことができる。図5はこの状態を示す。
【0012】上記の例では、通気口9を備えたカップ8
を弾性成形型A全体に被せ、通気口9からカップ8内の
空気を吸引してカップ8内を減圧し弾性成形型を膨張さ
せて中空成形品Bを取り出したが、逆に、通気口9から
カップ8内に空気を圧入してカップ8内を加圧し弾性成
形A型を裏返し状態にさせながらカップから押出し、中
空成形品Bを押出して取り出してもよい。また、通気口
9を備えたカップ8を弾性成形A型の反対側の型枠6に
セットし、通気口9からカップ8内に空気を圧入してカ
ップ8内を加圧し弾性成形型Aを膨張させて中空成形品
Bを取り出してもよい。また上記の手段を併用してもよ
い。
【0013】本発明請求項2発明は、上記の請求項1発
明における、弾性成形型の内周面に接する部分の成形材
料が所望の肉厚まで固化したときに、弾性成形型の中央
部の未固化の成形材料を流下排出させて未固化の成形材
料を弾性成形型内から除去し、再び弾性成形型を180
°反転させ、上記の未固化の成形材料を除去した中空部
分に、該成形材料と異なる物質を充填する工程を施すも
のである。この成形材料と異なる物質は種々様々である
が、成形材料にチョコレートを用いた場合には、ナッツ
類、ジャム、クリーム、クッキー、粒状菓子などであ
る。しかして、これらの物質を中空部分に入れたままで
は不都合を来すようなときには、更にその上に流動状態
チョコレートを流し込み、冷却固化して蓋をした状態に
する。このときのチョコレートは、成形材料に用いたも
のと同じでも、異なっていてもよい。本発明請求項2発
明における成形材料の弾性成形型からの取り出しは、上
記した請求項1発明と同様にして行う。
【0014】
【発明の効果】本発明は、陶器、ガラス、合成樹脂、金
属等で作製した元型を用いてゴムラテックスから容易に
成形できる弾性成形型を用いたので、安価に成形型を作
ることができ、また中空成形品の多品種少量生産体制に
有利である。また、弾性成形型に成形材料を充填し、そ
の後に行う該成形型の外周からの冷却を途中で中止し、
中央部の未固化の成形材料を、弾性成形型を180°反
転させて流下排出させるという簡単な操作で中空成形品
を製造することができ、且つそのまま次の成形品取り出
し工程に移行できるので、極めて効率的である。更に、
中空成形品の中空部に充填材を充填し、その上を密閉し
た製品も、中空成形品の製造工程を少し変更するだけで
製造できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造過程における成形材料を弾性成形
型に充填した状態を示す断面図。
【図2】本発明の製造過程における成形材料の固化状態
を示す断面図。
【図3】本発明の製造過程における未固化の成形材料の
流下排出状態を示す断面図。
【図4】本発明の製造過程における中空成形品の取り出
し工程を示す断面図。
【図5】本発明の製造過程における中空成形品の取り出
し工程を示す断面図。
【符号の説明】
1 弾性成形型本体、2 開口部、3 支持部、4 把
持部、5、6 環状の枠体、7 吸引チューブ、8 カ
ップ、9 通気口、A 弾性成形型、B 固化した成形
材料、C 未固化の成形材料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)弾性膜で構成され開口部を有する中
    空の弾性成形型に、冷却によって固化する成形材料を開
    口部から流し込んで充填する工程、(2)弾性成形型の
    外周を冷却することによって、弾性成形型内周周辺の成
    形材料を固化する工程、(3)弾性成形型を反転させ
    て、その中央部の未固化の成形材料を流出除去する工
    程、(4)弾性成形型を膨張させることによって、弾性
    成形型から成形品を取り出す工程、からなることを特徴
    とする中空成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】(1)弾性膜で構成され開口部を有する中
    空の弾性成形型に、冷却によって固化する成形材料を開
    口部から流し込んで充填する工程、(2)弾性成形型の
    外周を冷却することによって、弾性成形型内周周辺の成
    形材料を固化する工程、(3)弾性成形型を反転させ
    て、その中央部の未固化の成形材料を流出除去する工
    程、(4)上記成形材料を流出除去した中空部分に、該
    成形材料と異なる物質を充填する工程、(5)弾性成形
    型を膨張させることによって、弾性成形型から成形品を
    取り出す工程、からなることを特徴とする成形品の製造
    方法。
  3. 【請求項3】請求項2の(4)工程が、成形材料を除去
    した中空部分に該成形材料と異なる物質を充填し、更に
    成形材料を注入し、冷却固化する工程であることを特徴
    とする請求項2記載の成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】中央部の未固化の成形材料を流出除去する
    とき、空気を吹き付けることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の成形品の製造方法。
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