JPH0931264A - ポリプロピレン系樹脂組成物およびその組成物からなる容器 - Google Patents
ポリプロピレン系樹脂組成物およびその組成物からなる容器Info
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- JPH0931264A JPH0931264A JP7210916A JP21091695A JPH0931264A JP H0931264 A JPH0931264 A JP H0931264A JP 7210916 A JP7210916 A JP 7210916A JP 21091695 A JP21091695 A JP 21091695A JP H0931264 A JPH0931264 A JP H0931264A
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Abstract
ロピレン系樹脂組成物を提供する。 【構成】 (A)プロピレン系重合体98〜50重量% (B)下記(a)〜(d)を満足するエチレン(共)重
合体2〜50重量%、 (a)密度 0.86〜0.
97g/cm3 (b)メルトフローレート(MFR) 0.01〜50
g/10min (c)分子量分布(Mw/Mn) 1.5〜4.5 (d)組成分布パラメーターCb 2.00以下 (C)他のエチレン系重合体0〜48重量% からなるポリプロピレン系樹脂組成物。
Description
の優れるポリプロピレン系樹脂組成物およびその組成物
を用いた透明性と耐衝撃性の優れる食料品、日用雑貨品
用および医療用等の容器に適した高透明性容器に関す
る。
雑貨品用の容器または医療用輸液容器などにおいては、
内容物が良く見えるように透明性が高く、耐衝撃性に優
れ、しかも調理、殺菌等が可能なように耐熱性をもつこ
とが要求されている。従来、このような用途には透明性
の良いランダム共重合ポリプロピレン樹脂が用いられる
ことが多いが衝撃強度が十分ではないという問題を有し
ている。このような欠点を改良するために、該ランダム
共重合ポリプロピレン樹脂にエチレン−プロピレン共重
合ゴム(EPR)や低密度ポリエチレン(LDPE)な
どを混合する方法(例えば特開昭58−11536号、
特開昭52−72744号、特開昭52−95759
号)が行われている。しかし、このような組成物では透
明性や耐熱性が低下してしまうなどの欠点があった。こ
れらを解決するためチグラー触媒による超低密度の線状
ポリエチレンを混合することも行われているが、透明性
の低下を抑え衝撃強度の改良を行うためには密度の低い
線状ポリエチレンを混合する必要がある。密度の低い線
状ポリエチレンでは融点が低く耐熱性が低下したり高分
岐度低分子量成分が多く内容物への溶出が多くなり、ま
た全体的に柔らかくなる等、これらの組成物は必ずしも
十分満足のいく改良がなされていなかった。また、耐熱
性、溶出成分の低下を抑えるために線状低密度ポリエチ
レンを混合する方法もあるが、透明性が低下してしまう
欠点があった。
らの要求を満たすことにあり、特に透明性と耐衝撃性に
優れるポリプロピレン系樹脂組成物を提供することにあ
る。他の目的は、前記の組成物を用い、衛生上等の点か
ら内容物が確認できるように透明性が良く、樹脂成分が
内容物に移行しないように樹脂の溶出成分が少なく、殺
菌、調理のための煮沸に耐える程度の耐熱性を有し、か
つ耐衝撃性の優れた容器を提供することにあり、該容器
は食料品、日用雑貨品、医療用などの容器として活用さ
れる。
に沿って鋭意検討した結果、プロピレン系重合体に、狭
い分子量分布と適度の広さの組成分布を有し、一般のメ
タロセン触媒により重合された極めて狭い組成分布を有
するものとは異なるエチレン・α−オレフィン共重合体
と、さらに必要により他のエチレン系重合体および造核
剤を配合することにより透明性、耐熱性を保ちつつ耐衝
撃性の優れたポリプロピレン樹脂組成物が得られ、この
組成物を用いることにより食料品、日用雑貨品、医療用
などの容器として好適な容器が得られることを見出し本
発明に到達した。
ピレン系重合体98〜50重量%、(a)密度0.86
〜0.97g/cm3、(b)メルトフローレート(M
FR)0.01〜50g/10min、(c)分子量分
布(Mw/Mn)1.5〜4.5、(d)組成分布パラ
メーターCb2.00以下であるエチレン(共)重合体
(B)2〜50重量%、および(C)他のエチレン系重
合体0〜48重量%からなることを特徴とするポリプロ
ピレン系樹脂組成物である。
系樹脂組成物からなる容器である。
発明の(A)プロピレン系重合体とは、ポリプロピレン
単独重合体、プロピレンとα−オレフィンのブロック共
重合体、プロピレンとα−オレフィンのランダム共重合
体等であり、プロピレンと炭素数2〜8(但し炭素数3
を除く)のα−オレフィンの1種または2種以上との共
重合体であり、中でも特にプロピレン・エチレンランダ
ム共重合体、プロピレン・エチレン・ブテン−1ランダ
ム共重合体、プロピレン・ブテン−1ランダム共重合体
が透明性と耐衝撃強度を要求される用途には好ましいも
のである。該プロピレン系重合体は、公知技術によりチ
グラー・ナッタ型触媒を用いて重合される。
ンランダム共重合体のα−オレフィンとして用いられる
エチレンやブテン−1の含量はそれぞれ1〜15重量%
が好ましい。α−オレフィンの含量が1重量%未満の場
合は衝撃強度が十分ではない。また、α−オレフィンの
含量が15重量%を超える場合は剛性が低く容器等とし
て適さなくなる虞が生じる。
エチレン含有量は0.5〜15重量%が好ましく、曲げ
弾性率と衝撃強度のバランスを要求される場合に用いら
れる。
性を特に重視する用途の場合に用いられる。
ローレート(MFR)は0.1〜70g/10min、
さらに好ましくは0.5〜60g/10minのものが
用いられる。MFRが0.1g/10min未満の場合
は流動性が悪く成形が難しくなる。また70g/10m
inを超える場合は衝撃強度が弱く容器として不適当で
ある。これらのMFRは重合された重合体を有機過酸化
物とともに加熱分解し調製したものであっても差し支え
ない。
チレン単独重合体、あるいはエチレンと炭素数3〜20
のα−オレフィンより選ばれた一種以上との共重合体を
含むものである。この炭素数3〜20のα−オレフィン
としては、好ましくは3〜12のものであり、具体的に
はプロピレン、ブテン−1、4−メチル−ペンテン−
1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1、ドテセ
ン−1、などが挙げられる。また、これらのα−オレフ
ィンの含有量は、合計で通常30モル%以下、好ましく
は20モル%以下の範囲で選択されることが望ましい。
度(a)は、0.86〜0.97g/cm3、好ましく
は0.88〜0.945g/cm3、より好ましくは
0.895〜0.93g/cm3の範囲である。密度が
0.86g/cm3未満では剛性、耐熱性が劣り、0.
97g/cm3以上では耐衝撃性、耐環境応力劣化(E
SCR)が十分でない。
FR(b)は0.01〜50g/10min、好ましく
は0.1〜20g/10min、さらに好ましくは0.
5〜10g/10minの範囲にあることが望ましい。
なおMFRが0.1g/10min未満では成形加工性
が劣り、50g/10minを超えると耐衝撃性、耐環
境応力劣化などの機械的強度が低下する。
/Mn(c)の算出方法は、ゲルパーミエイションクロ
マトグラフィー(GPC)により重量平均分子量(M
w)と数平均分子量(Mn)を求め、この比Mw/Mn
を求めるものである。本発明のエチレン(共)重合体の
Mw/Mnは1.5〜4.5であり、好ましくは2.0
〜3.0、さらに好ましくは2.2〜2.9の範囲にあ
ることが望ましい。Mw/Mnが1.5未満では成形加
工性が劣り、4.5以上では耐衝撃性が劣ったり、透明
性が不十分となる。
パラメーターCb(d)は2.00以下であり、共重合
体の場合には1.08〜2.00の範囲、好ましくは
1.10〜1.80、さらに好ましくは1.12〜1.
70の範囲にあることが望ましい。Cb値が2.00以
上では、透明性、耐衝撃性、耐環境応力劣化性の悪化
や、成形品のべたつき、熱収縮が大きくなる恐れがあ
る。また共重合体においてはCb値が1.08未満では
耐熱性が低下する恐れがある。
パラメーターCbの測定法は下記の通りである。
濃度が0.2重量%となるように135℃で加熱溶解す
る。この加熱溶液を、けい藻土(セライト545)を充
填したカラムに移送し充満後0.1℃/minで25℃
まで冷却し、試料をセライト表面に析出沈着する。次
に、このカラムにODCBを一定流量で流しながら、カ
ラム温度を5℃きざみに120℃まで段階的に昇温しな
がら、各温度において、試料を溶解した溶液を採取す
る。この溶液を冷却後メタノールで試料を再沈後、濾
過、乾燥し、各溶出温度における試料を得る。この分別
された試料の重量分率および分岐度(炭素数1000個
あたりの分岐数)を測定する。分岐度の測定は13C−
NMRにより求める。
した各フラクションについては次のような、分岐度の補
正を行う。すなわち、溶出温度に対して測定した分岐度
をプロットし、相関関係を最小自乗法で直線に近似し、
検量線を作成する。この近似の相関係数は十分大きい。
この検量線により求めた値を各フラクションの分岐度と
する。なお、溶出温度95℃以上で採取したフラクショ
ンについては溶出温度と分岐度に必ずしも直線関係が成
立しないのでこの補正は行わない。
iを、溶出温度5℃当たりの分岐度biの変化量(bi
−bi−1)で割って相対濃度ciを求め、分岐度に対
して相対濃度をプロットし、組成分布曲線を得る。この
組成分布曲線を一定の輻で分割し、次式より組成分布パ
ラメーターCbを算出する。
の相対濃度と分岐度である。組成分布パラメーターCb
は試料の組成が均一である場合に1.0となり、組成分
布が広がるに従って値が大きくなる。
の組成分布を記述する方法は多くの提案がなされてい
る。例えば特開昭60−88016号では、試料を溶剤
分別して得た各分別試料の分岐数に対して、累積重量分
率が特定の分布(対数正規分布)をすると仮定して数値
処理を行い、重量平均分岐度(Cw)と数平均分岐度
(Cn)の比を求めている。この近似計算は、試料の分
岐数と累積重量分率が対数正規分布からずれると精度が
下がり、市販のLLDPEについて測定を行うと相関係
数R2はかなり低く、値の精度は充分でない。このCw
/Cnと本発明のCbとは、定義および測定方法が異な
る。
25℃におけるODCB可溶分量X(e)は、エチレン
(共)重合体に含まれる高分岐度成分および低分子量成
分の割合を示すものであり、耐熱性の低下や成形品表面
のベタツキの原因をなるため少ないことが望ましい。O
DCB可溶分の量は、共重合体全体のα−オレフィンの
含有量および平均分子量、すなわち密度とMFRに影響
される。従って、前記ODCB可溶分の量X(重量%)
は密度dとMFRの関係が、d−0.008×logM
FR≧0.93を満たす場合は2重量%未満、好ましく
は1重量%未満、さらに好ましくは0.5重量%未満で
あることが望ましい。
8×logMFR<0.93を満たす場合はX<9.8
×103×(0.9300−d+0.008×logM
FR)2+2.0の関係を満足し、好ましくはX<7.
4×103×(0.9300−d+0.008×log
MFR)2+1.0、さらに好ましくはX<5.6×1
03×(0.9300−d+0.008×logMF
R)2+0.5の範囲であることが望ましい。密度、M
FRとODCB可溶分の量が上記の関係を満たすこと
は、共重合体全体に含まれているα−オレフィンが遍在
していないことを示している。
分量Xは、下記の方法により測定する。
Bに加え135℃で2時間加熱し、試料を完全に溶解し
た後、25℃まで冷却する。この溶液を25℃で一晩放
置後、テフロン製フィルターで濾過して濾液を採取す
る。試料溶液である濾液を赤外分光器によりメチレンの
非対称伸縮振動の波数2925cm−1付近の吸収ピー
ク強度を測定し、あらかじめ作成した検量線により濾液
中の試料濃度を算出する。この値より、25℃における
ODCB可溶分を求める。
ン・α−オレフィン共重合体の場合は連続昇温溶出分別
法(TREF)により求めた溶出温度−溶出量曲線にお
いて、ピークが複数個ある(f)ことが好ましく、さら
にその高温側のピークが85℃から100℃の間に存在
することが特に好ましい。このピークが存在することに
より、融点が高くなりまた結晶化度が上昇し成形体の耐
熱性および剛性が向上する。図1に本発明の共重合体の
溶出温度一溶出量曲線を示した。図2にはいわゆるメタ
ロセン触媒による共重合体の溶出温度−溶出量曲線であ
り両者は顕著に異なる。
記の通りである。試料に耐熱安定剤を加え、ODCBに
試料濃度0.05重量%となるように135℃で加熱溶
解する。この加熱溶液5mlを、ガラスビーズを充填し
たカラムに注入した後、0.1℃/minの冷却速度で
25℃まで冷却し、試料をガラスビーズ表面に沈着す
る。次に、このカラムにODCBを一定流量で流しなが
ら、カラム温度を50℃/hrの一定速度で昇温し、各
温度において溶液に溶解可能な試料を順次溶出させる。
この際、溶剤中の試料濃度はメチレンの非対称伸縮振動
の波数2925cm−1に対する吸収を赤外検出器で連
続的に検出される。この濃度から、溶出温度−溶出量曲
線を得ることができる。
に対する溶出速度の変化を連続的に分析出来るため、分
別法では検出出来ない比較的細かいピークの検出が可能
である。
の製造は、好ましくは以下のE1〜E5からなる触媒で
重合することが望ましい。
R2)qX1 4−p−qで表される化合物(式中Me1
はジルコニウム、チタン、ハフニウムを示し、R1およ
びR2は各々炭素数1〜24の炭化水素基、X1はハロ
ゲン原子を示し、pおよびqは各々0≦p<4、0≦p
+q≦4の範囲を満たす整数である)、E2:一般式M
e2R3 m(OR4)nX2 z−m−nで表される化合
物(式中Me2は周期律表第I〜III族元素、R3お
よびR4は各々炭素数1〜24の炭化水素基、X2はハ
ロゲン原子または水素原子(ただし、X2が水素原子の
場合はMe2は周期律表第III族元素の場合に限る)
を示し、zはMe2の価数を示し、mおよびnは各々0
≦m≦z、0≦n≦zの範囲を満たす整数であり、か
つ、0≦m+n≦zである)、E3:共役二重結合を持
つ有機環状化合物、およびE4:有機アルミニウム化合
物と水との反応によって得られるAl−O−Al結合を
含む変性有機アルミニウム化合物、E5:無機担体およ
び/または粒子状ポリマー担体を相互に接触させて得ら
れる触媒である。
p(OR2)qX1 4−p−qで表される化合物の式中
Me1はジルコニウム、チタン、ハフニウムを示す。こ
れらの遷移金属の種類は限定されるものではなく、複数
を用いることもできるが、共重合体の耐候性の優れるジ
ルコニウムが含まれることが特に好ましい。R1および
R2は各々炭素数1〜24の炭化水素基で、好ましくは
炭素数1〜12、さらに好ましくは1〜8であり、具体
的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基などのアルキル基;ビニル基、アリル基な
どのアルケニル基;フェニル基、トリル基、キシリル
基、メシチル基、インデニル基、ナフチル基などのアリ
ール基;ベンジル基、トリチル基、フェネチル基、スチ
リル基、ベンズヒドリル基、フェニルブチル基、ネオフ
イル基などのアラルキル基などが挙げられる。これらは
分岐があってもよい。X1はフッ素、ヨウ素、塩素およ
び臭素などのハロゲン原子を示し、pおよびqはそれぞ
れ0≦p<4、0≦q<4、0≦p+q≦4の範囲を満
たし、好ましくは0≦p+q≦4の範囲である。
合物の例としては、テトラメチルジルコニウム、テトラ
エチルジルコニウム、テトラベンジルジルコニウム、テ
トラプロポキシジルコニウム、トリプロポキシモノクロ
ロジルコニウム、ジプロポキシジクロロジルコニウム、
テトラブトキシジルコニウム、トリブトキシモノクロロ
ジルコニウム、ジブトキシジクロロジルコニウム、テト
ラブトキシチタン、テトラブトキシハフニウムなどが挙
げられ、これらを2種以上混合して用いても差し支えな
い。
m(OR4)nX2 z−m−nで表される化合物の式中
Me2は周期律表第I〜III族元素を示し、リチウ
ム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウ
ム、亜鉛、ホウ素、アルミニウムなどである。R3およ
びR4は各々炭素数1〜24の炭化水素基、好ましくは
炭素数1〜12、さらに好ましくは1〜8であり、具体
的にはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基などのアルキル基;ビニル基、アリル基な
どのアルケニル基;フェニル基、トリル基、キシリル
基、メシチル基、インデニル基、ナフチル基などのアリ
ール基;ベンジル基、トリチル基、フェネチル基、スチ
リル基、ベンズヒドリル基、フェニルブチル基、ネオフ
ィル基などのアラルキル基などが挙げられる。これらは
分岐があってもよい。X2はフッ素、ヨウ素、塩素およ
び臭素などのハロゲン原子または水素原子を示すもので
ある。ただし、X2が水素原子の場合はMe2はホウ
素、アルミニウムなどに例示される周期律表第III族
元素の場合に限るものである。また、zはMe2の価数
を示し、mおよびnは各々0≦m≦z、0≦n≦zの範
囲を満たす整数であり、かつ、0≦m+n≦zである。
化合物の例としては、メチルリチウム、エチルリチウム
などの有機リチウム化合物;ジメチルマグネシウム、ジ
エチルマグネシウム、メチルマグネシウムクロライド、
エチルマグネシウムクロライドなどの有機マグネシウム
化合物;ジメチル亜鉛、ジエチル亜鉛などの有機亜鉛化
合物;トリメチルボロン、トリエチルボロンなどの有機
ボロン化合物;トリメチルアルミニウム、トリエチルア
ルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシ
ルアルミニウム、トリデシルアルミニウム、ジエチルア
ルミニウムクロライド、エチルアルミニウムジクロライ
ド、エチルアルミニウムセスキクロライド、ジエチルア
ルミニウムエトキサイド、ジエチルアルミニウムハイド
ライドなどの有機アルミニウム化合物等の誘導体が挙げ
られる。
つ有機環状化合物とは、環状で共役二重結合を2個以
上、好ましくは2〜4個、さらに好ましくは2〜3個有
する環を1個または2個以上もち、全炭素数が4〜2
4、好ましくは4〜12である環状炭化水素化合物;前
記環状炭化水素化合物が部分的に1〜6個の炭化水素残
基(典型的には、炭素数1〜12のアルキル基またはア
ラルキル基)で置換された環状炭化水素化合物;共役二
重結合を2個以上、好ましくは2〜4個、さらに好まし
くは2〜3個有する環を1個または2個以上もち、全炭
素数が4〜24、好ましくは4〜12である環状炭化水
素基を有する有機ケイ素化合物;前記環状炭化水素基が
部分的に1〜6個の炭化水素残基またはアルカリ金属塩
(ナトリウムまたはリチウム塩)で置換された有機ケイ
素化合物が含まれる。特に好ましくは分子中のいずれか
にシクロペンタジエン構造をもつものが望ましい。
タジエン、インデン、アズレンまたはこれらのアルキ
ル、アリール、アラルキル、アルコキシまたはアリール
オキシ誘導体などが挙げられる。また、これらの化合物
がアルキレン基(その炭素数は通常2〜8、好ましくは
2〜3)を介して結合(架橋)した化合物も好適に用い
られる。
は、下記一般式で表示することができる。
換シクロペンタジエニル基、インデニル基、置換インデ
ニル基で例示される前記環状水素基を示し、Rはメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基
などのアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキ
シ基、ブトキシ基などのアルコキシ基;フェニル基など
のアリール基;フェノキシ基などのアリールオキシ基;
ベンジル基などのアラルキル基で示され、炭素数1〜2
4、好ましくは1〜12の炭化水素残基または水素を示
し、Lは1≦L≦4、好ましくは1≦L≦3である。
物の具体例は、シクロペンタジエン、メチルシクロペン
タジエン、エチルシクロペンタジエン、1,3−ジメチ
ルシクロペンタジエン、インデン、4−メチル−1−イ
ンデン、4,7−ジメチルインデン、シクロヘプタトリ
エン、メチルシクロヘプタトリエン、シクロオクタテト
ラエン、アズレン、フルオレン、メチルフルオレンのよ
うな炭素数7〜24のシクロポリエンまたは置換シクロ
ポリエン、モノシクロペンタジエニルシラン、ビスシク
ロペンタジエニルシラン、トリスシクロペンタジエニル
シラン、モノインデニルシラン、ビスインデニルシラ
ン、トリスインデニルシラン等が挙げられる。
物と水との反応によって得られるAl−O−Al結合を
含む変性有機アルミニウム化合物とは、アルキルアルミ
ニウム化合物と水とを反応させることにより、通常アル
ミノキサンと称される変性有機アルミニウムが得られ、
分子中に通常1〜100個、好ましくは1〜50個のA
l−O−Al結合を含有する。また、変性有機アルミニ
ウム化合物は線状でも環状でもいずれでもよい。
性炭化水素中で行われる。該不活性炭化水素としては、
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の脂肪族、脂環族、芳香族
炭化水素が好ましい。
(水/Alモル比)は通常0.25/1〜1.2/1、
好ましくは0.5/1〜1/1であることが望ましい。
たは粒子状ポリマー担体とは、炭素質物、金属、金属酸
化物、金属塩化物、金属炭酸塩またはこれらの混合物あ
るいは熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等が挙げられる。該
無機物担体に用いることができる好適な金属としては、
鉄、アルミニウム、ニッケルなどが挙げられる。
O、ZrO2、TiO2、B2O3、CaO、ZnO、
BaO、ThO2等またはこれらの混合物が挙げられ、
SiO2−Al2O3、SiO2−V2O5、SiO2
−TiO2、SiO2−V2O5、SiO2−MgO、
SiO2−Cr2O3等が挙げられる。これらの中でも
SiO2およびAl2O3からなる群から選択された少
なくとも1種の成分を主成分とするものが好ましい。
脂、熱硬化性樹脂のいずれも使用でき、具体的には、粒
子状のポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リ塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリス
チレン、ポリノルボルネン、各種天然高分子およびこれ
らの混合物等が挙げられる。
マー担体は、このまま使用することもできるが、好まし
くは予備処理としてこれらの担体を有機アルミニウム化
合物やAl−O−Al結合を含む変性有機アルミニウム
化合物などに接触処理させた後に成分(E5)として用
いることもできる。
造方法は、気相法、スラリー法、溶液法等で製造され、
一段重合法、多段重合法など特に限定されるものではな
い。
(B)成分とともに(A)成分の衝撃強度を改良するも
ので(A)+(B)+(C)を100重量%とした場
合、これら全樹脂成分の48重量%以下の量で必要に応
じて混合されるものである。なお成分(B)は2重量%
未満であるとポリプロピレンの改質効果がなく、機械的
特性が不良であり、50重量%を超えると剛性が低くな
りすぎる。また(C)成分が48重量%を超えるとポリ
プロピレンの特性が薄れ剛性が低くなりすぎる。
0.86〜0.97g/cm3のチグラー触媒によるエ
チレン重合体およびエチレン・α−オレフィン共重合体
は従来のイオン重合法により重合されるものでありいわ
ゆるチグラー型触媒の他にフイリップス触媒により重合
される共重合体も含むものであり、具体的には高密度ポ
リエチレン(HDPE)、線状中密度ポリエチレン(M
DPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超
低密度ポリエチレン(VLDPE)等挙げられる。
とは密度が0.95〜0.97g/cm3、線状中・低
密度ポリエチレン(MDPE、LLDPE)とは、密度
が0.91〜0.95g/cm3であり、本発明では好
ましくは0.91〜0.94g/cm3(LLDPE)
の範囲である。またMFRは0.1〜20g/10mi
n、好ましくは0.5〜15g/10min、さらに好
ましくは0.7〜10g/10minの範囲で選択され
る。溶融張力は0.3〜12.0g、好ましくは0.4
〜10.0g、さらに好ましくは0.5〜7.5gであ
る。Mw/Mnは2.5〜5、好ましくは3〜4.5で
ある。
E)とは、密度が0.86〜0.91g/cm3未満、
好ましくは0.88〜0.905g/cm3、MFRは
0.1〜20g/10min、好ましくは0.5〜10
g/10minの範囲で選択される。該超低密度ポリエ
チレン(VLDPE)は、直鎖状低密度ポリエチレン
(LLDPE)とエチレン・α−オレフィン共重合体ゴ
ム(EPR、EPDM)との中間の性状を示すポリエチ
レンを有しており、示差走査熱量測定法(DSC)によ
る最大ピーク温度(Tm)60℃以上、かつ沸騰n−ヘ
キサン不溶分10重量%以上の性状を有する特定のエチ
レン・α−オレフィン共重合体であり、少なくともチタ
ンおよび/またはバナジウムを含有する固体触媒成分と
有機アルミニウム化合物とからなる触媒を用いて重合さ
れ、直鎖状低密度ポリエチレンが示す高結晶部分とエチ
レン・α−オレフィン共重合体ゴムが示す非晶部分とを
合わせ持つ樹脂であって、前者の特徴である機械的強
度、耐熱性などと、後者の特徴であるゴム状弾性、耐低
温衝撃性などがバランスよく共存している。
共重合体のα−オレフィンとしては、炭素数3〜12、
好ましくは3〜10の範囲であって、具体的にはプロピ
レン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン
−1、オクテン−1、デセン−1、ドデセン−1等を挙
げることができる。
%以下の範囲で選択されることが好ましい。
ジカル重合による低密度ポリエチレン、エチレン・ビニ
ルエステル共重合体、エチレン・α、β−不飽和カルボ
ン酸またはその誘導体との共重合体である。
MFR(メルトフローレート)は0.1〜20g/10
min、好ましくは0.5〜15g/10min、さら
に好ましくは1.0〜10g/10minである。この
範囲内であれば組成物の溶融張力が適切な範囲となりフ
ィルムやシートの場合では成形がし易い。また密度は
0.91〜0.94g/cm3、好ましくは0.912
〜0.935g/cm3、さらに好ましくは0.912
〜0.930g/cm3であり、溶融張力は1.5〜2
5gは、好ましくは3〜20g、さらに好ましくは3〜
15gである。また、Mw/Mnは3.0〜10、好ま
しくは4.0〜8.0である。
とは、高圧ラジカル重合法で製造されるエチレンを主成
分とするプロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、カプロン酸
ビニル、カプリル酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ステア
リン酸ビニル、トリフルオル酢酸ビニルなどのビニルエ
ステル単量体との共重合体である。これらの中でも特に
好ましいものとしては、酢酸ビニルを挙げることができ
る。すなわち、エチレン50〜99.5重量%、ビニル
エステル0.5〜50重量%、他の共重合可能な不飽和
単量体0〜49.5重量%からなる共重合体が好まし
い。特にビニルエステル含有量は3〜20重量%、好ま
しくは5〜15重量%の範囲である。
g/10min、好ましくは0.3〜10g/10mi
nであり、溶融張力は2.0〜25g、好ましくは3〜
20gである。
酸またはその誘導体との共重合体の代表的な共重合体と
しては、エチレン・(メタ)アクリル酸またはそのアル
キルエステル共重合体が挙げられ、これらのコモノマー
としては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチ
ル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリ
ル酸エチル、アクリル酸プロピル、メタクリル酸プロピ
ル、アクリル酸イソプロピル、メタクリル酸イソプロピ
ル、アクリル酸−n−ブチル、メタクリル酸−n−ブチ
ル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸シクロヘ
キシル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸ラウリル、
アクリル酸ステアリル、メタクリル酸ステアリル、アク
リル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル等を挙げる
ことができる。この中でも特に好ましいものとして(メ
タ)アクリル酸のメチル、エチル等のアルキルエステル
を挙げることができる。特に(メタ)アクリル酸エステ
ル含有量は3〜20重量%、好ましくは5〜15重量%
の範囲である。
g/10min、好ましくは0.3〜10g/10mi
nであり、溶融張力は2.0〜25g、好ましくは3〜
20gである。
対して(D)造核剤を0.01〜2重量部添加すると透
明性が改良され特に望ましい。造核剤(D)はポリオレ
フィン用の造核剤として透明性、剛性等を改良するため
に用いられるものでありソルビトール化合物、カルボン
酸の金属塩、芳香族リン酸エステル系化合物、無機化合
物のシリカ、タルクなどが挙げられる。
ジリデンソルビトール、1,3,2,4−ジー(メチル
ベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−(エチ
ルベンジリテン)ソルビトール、1,3,2,4−(メ
トキシベンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−
(エトキシベンジリデン)ソルビトールなどを挙げられ
る。
ン酸ナトリウム、アジピン酸カリウム、アジピン酸アル
ミニウム、セバシン酸ナトリウム、セバシン酸カリウ
ム、セバシン酸アルミニウム、安息香酸ナトリウム、安
息香酸アルミニウム、ジ−パラ−t−ブチル安息香酸ア
ルミニウム、ジ−パラ−t−ブチル安息香酸チタン、ジ
−パラ−t−ブチル安息香酸クロム、ヒドロキシ−ジ−
t−ブチル安息香酸アルミニウムなどを挙げることがで
きる。
ル化合物、カルボン酸の金属塩、無機化合物も使用され
るが、中でも芳香族リン酸エステル系化合物が臭気も少
なく最も好ましく用いられる。
体的には以下の式2〜8の一般式で表される構造を有す
るものである。
素数1〜9のアルキル基を示し、M1は周期律表第I族
の金属原子を示す。)
数1〜9のアルキル基を示しR5は水素原子あるいは炭
素数1〜4のアルキル基を示す。また、M2は周期律表
第I族、第II族、第III族の金属原子を示し、aは
M2の原子価を示す。
1〜4のアルキル基を示し、R7、R8はそれぞれ水素
原子あるいは炭素数1〜12のアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基またはアラルキル基を示す。
はアルキリデン基を示し、R9、R10、R11、R
12、R13はそれぞれ水素原子あるいは炭素数1〜1
2のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基または
アラルキル基を示す。またAはアンモニウムイオンまた
は有機アンモニウムイオンを示し、mおよびnはそれぞ
れ1〜6を示す。)
は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R15、R16は
水素原子あるいは炭素数1〜12のアルキル基を示し、
M3は周期律表第III族、第IV族の金属原子を示
し、YはM3が周期律表第III族の時−OH基を、M
3が周期律表第IV族の時=OH基および−(OH)2
基を示す。)
は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R18、R19は
水素原子あるいは炭素数1〜12のアルキル基、シクロ
アルキル基、アリール基、アラルキル基を示し、Zは−
OH基あるいは−O−NH4 +基を示す。)
テル系化合物の代表例としては、旭電化工業札の商品名
MARK NA−10、MARK NA−11、MAR
KNA−21等の市販品が挙げられ、これらは単独ある
いは2種類以上混合して用いられる。
重量部に対して0.01〜2重量部、好ましくは0.0
3〜1重量部である。0.01重量部未満では透明性の
改良が十分でなく、2重量部を超えると添加量を増やし
た割に効果が変わらず不経済であるのみならず臭いが強
くなるなどの弊害が生じる。
成形されるものであって、透明性、耐衝撃性等に優れる
ことから例えば梅干し、漬物、菓子などの食料品などの
食品容器、衣料、事務用品などの日用雑貨品容器、輸
血、輸液用容器や注射筒など医療用容器等に利用され
る。また、該容器の成形方法は、射出成形法、押出成形
法、中空成形法、シート成形法など、特に制限はないが
中でも射出成形法が最も望ましいものである。
損なわない範囲において、必要に応じて酸化防止剤は勿
論のこと滑剤、帯電防止剤、防曇剤、顔料、紫外線吸収
剤、分散剤などの公知の添加剤を添加することができ
る。
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。なお本実施例に用いた試験法は以下の通りである。 (物性試験方法) ポリプロピレンおよび組成物 MFR :JIS K6758に準拠し
た。 曲げ弾性率 :ASTM D790に準拠し
た。 アイゾット衝撃試験 :JIS K6758に準拠し
た。 デュポン衝撃試験 :厚さ2mm直径50mmの試験
片を射出成形し東洋精機(株)製デュポン衝撃試験機に
て測定した。 ヘイズ :厚さ2mm直径50mmの試験
片を射出成形しJIS K7105の規定による直読ヘ
イズコンピューター(商品名:HGH−2DP、スガ試
験機(株)製)で測定した曇り度を示す。 耐熱性(熱変形温度):JIS K7207に準拠し
た。 臭気 :組成物の臭いを嗅いで調べた。 ○:臭気なし △:臭気ややあり エチレン・α−オレフィン共重合体 密度 :JIS K6760に準拠し
た。 MFR :JIS K6760に準拠し
た。 Mw/Mn :GPC ウォータース150型 溶媒:ODCB 135℃ カラム:東ソー(株)製GMM HR−H(S) 検量線:PS標準試料による
0 型締力100TON 成形樹脂温度 :220℃ クッション成形 金型温度 :50℃
合) 固体触媒の調製 窒素下で電磁誘導攪拌機付き触媒調製器(No.1)に
精製トルエンを加え、ついでジプロポキシジクロロジル
コニウム(Zr(OPr)2Cl2)28gおよびメチ
ルシクロペンタジエン48gを加え、0℃に系を保持し
ながらトリデシルアルミニウムを45gを滴下し、滴下
終了後、反応系を50℃に保持して16時間攪拌した。
この溶液をA液とする。次に窒素下で別の攪拌器付き触
媒調製器(No.2)に精製トルエンを加え、前記A溶
液と、ついでメチルアルミノキサン6.4molのトル
エン溶液を添加し反応させた。これをB液とする。
1)に精製トルエンを加え、ついであらかじめ400℃
で所定時間焼成処理したシリカ(富士デビヒン社製、グ
レード#952、表面積300m2/g)1400gを
加えた後、前記B溶液の全量を添加し、室温で攪拌し
た。ついで窒素ブローにて溶媒を除去して流動性の良い
固体触媒粉末を得た。これを触媒Cとする。
℃、全圧20kgf/cm2Gでエチレンとブテン−1
の共重合を行った。前記触媒Cを連続的に供給して重合
を行い、系内のガス組成を一定に保つため、各ガスを連
続的に供給しながら重合を行った。なお、試料量が足り
ない場合はこれらの操作を繰り返して必要量を得た。
りである。
く同様にして重合し試料B3を得た。なお、生成した共
重合体の物性は以下の通りである。
Pと称す) MFR:32g/10min.、エチレン含有量:4.
3重量% (A2)プロピレン・単独重合体(HPPと称す) MFR:30g/10min.を同じくMFR:42g
/10min.に調製 (A3)プロピレン・エチレンブロック共重合体(BP
Pと称す) MFR:45g/10min.、エチレン含有量:7.
7重量% (B)エチレン・α−オレフィン共重合体 (B1〜B3)前記の方法で重合した。 (C)他のエチレン系共重合体 (C1)低密度線状ポリエチレン(LLDPEと称す) 四塩化チタン、トリエチルアルミニウム触媒を用い気相
法にてエチレンと1−ブテンを共重合して得た。(MF
R:2.0g/10min.、密度:0.920g/c
m3) (C2)超低密度線状ポリエチレン(VLDPEと称
す) 四塩化チタン、トリエチルアルミニウム触媒を用い気相
法にてエチレンと1−ブテンを共重合して得た。(MF
R:1.0g/10min.、密度:0.900g/c
m3) (C3)低密度ポリエチレン(HPLDPEと称す) 日石レクスロンF31(日本石油化学(株)製)MF
R:2.0g/10min.、密度:0.924g/c
m3
P)80重量%、(B)エチレン・α−オレフィン共重
合体として(B1)20重量%に酸化防止剤としてチバ
ガイギー(株)製イルガフォス 168を0.05重量
%、帯電防止剤として理研ビタミン(株)製リケマール
S−100A0.15重量%と花王石鹸(株)製カル
コール80を0.1重量%、酸吸収剤としてステアリン
酸カルシウム0.08重量%、離型剤であるオレイン酸
アミド0.13重量%を加えをヘンシェルミキサーで約
30秒間均一になるよう混合した後射出成形をおこなっ
た。曲げ弾性率:9,200kgf/cm2、アイゾッ
ト衝撃強度:5.8kgf・cm/cm2、デュポン衝
撃強度:270kgf・cm、熱変形温度:84℃であ
った。
(A)プロピレン・エチレンランダム共重合体に、上記
重合例に示した(B)エチレン・α−オレフィン共重合
体あるいは、(C)他のエチレン系重合体および酸化防
止剤としてチバガイギー(株)製イルガフォス 168
を0.05重量%、帯電防止剤として理研ビタミン
(株)製リケマール S−100A0.15重量%と花
王石鹸(株)製カルコール80を0.1重量%、酸吸収
剤としてステアリン酸カルシウム0.08重量%、離型
剤であるオレイン酸アミド0.13重量%と(D)造核
剤を0.3%重量部を加えヘンシェルミキサーで約30
秒間均一になるよう混合した後射出成形を行った。結果
を表−1に示す。
P)を60重量%、B成分として(B1)40重量%、
D成分として(NA−21)を0.3重量部加え、実施
例1と全く同様の操作を行った。組成物はMFR:22
g/10min.、曲げ弾性率:7,000kgf/c
m2、アイゾット衝撃強度:18kgf・cm/c
m2、デュポン衝撃強度:300kgf・cm以上、:
熱変形温度:73℃、臭気:良好、であり全体的に衝撃
強度が優れた組成物である。
PP)を80重量%、B成分として(B1)20重量
%、D成分として(NA−21)を0.3重量部加え、
実施例1と全く同様の操作を行った。組成物はMFR:
38g/10min.、曲げ弾性率:12,500kg
f/cm2、アイゾット衝撃強度:11kgf・cm/
cm2、デュポン衝撃強度:300kgf・cm以上:
熱変形温度:105℃、臭気:良好、であり曲げ弾性率
と衝撃強度のバランスが良い組成物である。
PP)を80重量%、B成分として(B1)20重量
%、D成分として(NA−21)を0.3重量部加え、
実施例1と全く同様の操作を行った。組成物はMFR:
26g/10min.、曲げ弾性率:15,400kg
f/cm2、熱変形温度:114℃、臭気:良好、であ
り曲げ弾性率が大きく耐熱性の優れた組成物である。
エチレンランダム共重合体(A1)(RPP)のみを用
い実施例1と同様の試験を行った。結果を表2に示し
た。衝撃強度が不良である。
媒によるLLDPE(C1)を用い、その他は実施例1
と同様の試験を行った。結果を表2に示す。透明性が不
良である。
媒によるVLDPE(C2)を用い、その他は実施例1
と同様の試験を行った。結果を表2に示す。曲げ弾性
率、耐熱性が低めであるという割には透明性、アイゾッ
ト衝撃値が不十分である。
ル重合によるHPLDPE(C3)を用い、その他は実
施例1と同様の試験を行った。結果を表2に示す。特に
デュポン衝撃強度が悪く、透明性も不十分である。
く、組成分布が適度な広さを有する特定のエチレン・α
−オレフィン共重合体またはエチレン重合体および造核
剤を配合することによりプロピレン系重合体の透明性、
耐熱性と衝撃強度のバランスの良い組成物を提供するこ
とが可能となる。また該組成物を用いた容器は透明性、
耐熱性、耐衝撃性に優れまた樹脂成分の溶出も少ないも
のである。
す。
温度一溶出量曲線を示す。
Claims (6)
- 【請求項1】 (A)プロピレン系重合体98〜50重
量% (B)下記(a)〜(d)を満足するエチレン(共)重合体2〜50重量%、 (a)密度 0.86〜0.97g/cm3 (b)メルトフローレート(MFR) 0.01〜50g/10min (c)分子量分布(Mw/Mn) 1.5〜4.5 (d)組成分布パラメーターCb 2.00以下 (C)他のエチレン系重合体0〜48重量% からなることを特徴とするポリプロピレン系樹脂組成
物。 - 【請求項2】 前記(B)エチレン(共)重合体が、 (e)25℃におけるオルソジクロロベンゼン(ODC
B)可溶分の量X(重量%)と密度dおよびMFRが イ)d−0.008×logMFR≧0.93の場合 X < 2.0 ロ)d−0.008×logMFR<0.93の場合 X<9.8×103×(0.9300−d+0.008
×logMFR)2+2.0 (式1) を満足することを特徴とする請求項1に記載のポリプロ
ピレン系樹脂組成物。 - 【請求項3】 前記(B)エチレン(共)重合体が、 (f)連続昇温溶出分別法(TREF)による溶出温度
−溶出量曲線のピークが複数であることを特徴とする請
求項1または2に記載のポリプロピレン系樹脂組成物。 - 【請求項4】 前記(C)他のエチレン系重合体が、下
記の重合体から選択された少なくとも1種であることを
特徴とする請求項1または2に記載のポリプロピレン系
樹脂組成物。 〔エチレン系重合体〕 (C1)密度0.86〜0.97g/cm3のチグラー
触媒によるエチレン重合体およびエチレン・α−オレフ
ィン共重合体 (C2)高圧ラジカル重合による低密度ポリエチレン、
エチレン・ビニルエステル共重合体、エチレン・α、β
−不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合体 - 【請求項5】 樹脂成分100重量部に対し、 (D)造核剤0.01〜2重量部 を配合したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
項に記載のポリプロピレン系樹脂組成物。 - 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のポ
リプロピレン系樹脂組成物からなる容器。
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JP21091695A JP3577367B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | ポリプロピレン系樹脂組成物およびその組成物からなる容器 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0931264A true JPH0931264A (ja) | 1997-02-04 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11196678A (ja) * | 1998-01-20 | 1999-07-27 | Toshin Sangyo Kk | 農業用被覆資材 |
JP2000319407A (ja) * | 1999-05-14 | 2000-11-21 | Nippon Polyolefin Kk | インサート成形体 |
US6225412B1 (en) | 1998-08-19 | 2001-05-01 | Exxonmobil Chemical Patents, Inc. | Plastic toughened plastics |
US6288168B1 (en) | 1998-12-25 | 2001-09-11 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Propylene based resin composition |
JP2006083218A (ja) * | 2004-09-14 | 2006-03-30 | Mitsui Chemicals Inc | プロピレン系樹脂組成物並びにその組成物からなるブロー成形体 |
JP2007231161A (ja) * | 2006-03-01 | 2007-09-13 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ポリプロピレン樹脂組成物およびそれからなる射出成形体 |
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JP2017193646A (ja) * | 2016-04-21 | 2017-10-26 | 株式会社Adeka | 熱可塑性樹脂組成物およびそれを用いた成形体 |
-
1995
- 1995-07-18 JP JP21091695A patent/JP3577367B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2017193646A (ja) * | 2016-04-21 | 2017-10-26 | 株式会社Adeka | 熱可塑性樹脂組成物およびそれを用いた成形体 |
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JP3577367B2 (ja) | 2004-10-13 |
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