JPH0931247A - 空気入りタイヤの内側補強層用ゴム組成物 - Google Patents

空気入りタイヤの内側補強層用ゴム組成物

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JPH0931247A
JPH0931247A JP7182926A JP18292695A JPH0931247A JP H0931247 A JPH0931247 A JP H0931247A JP 7182926 A JP7182926 A JP 7182926A JP 18292695 A JP18292695 A JP 18292695A JP H0931247 A JPH0931247 A JP H0931247A
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JP
Japan
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rubber
polyamide
reinforcing layer
weight
rubber composition
Prior art date
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Pending
Application number
JP7182926A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Ochiai
哲夫 落合
Kazumasa Nakakita
一誠 中北
Masaaki Harada
昌明 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高弾性率で低発熱性のランフラットタイヤの
内側補強層として有用なゴム組成物を提供する。 【解決手段】 (A)平均直径1μm未満で平均長さ1
00〜2000μmのポリアミド系短繊維とポリイソプ
レンゴム及び/又は天然ゴムとをポリオレフィンの連続
相に分散せしめてなり、且つこれらが互いに化学結合し
てなるポリアミド系短繊維含有組成物並びに(B)少な
くとも一種のジエン系ゴムを配合してなり、かつ(i)
前記ポリアミド系短繊維の量が全ゴム成分100重量部
に対して0.5〜15重量部、そして(ii)前記ポリオ
レフィンの量が全ゴム成分100重量部に対して0.5
〜15重量部である空気入りタイヤの内側補強層用ゴム
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気入りタイヤの内
側の補強層用ゴム組成物に関し、更に詳しくは高弾性率
で低発熱性のランフラットタイヤの内側補強層用ゴム組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、自動車の安全性の面から、タイヤ
がパンクしてタイヤの空気がぬけたランフラット状態で
も継続して走行を可能とする、いわゆるランフラットタ
イヤに対するニーズが高まっている。かかるニーズに基
づいて、パンク時の衝撃によるリムはずれを防止するた
めにタイヤ及びリムの組み立てについていくつかの提案
がなされている。また、リムはずれのおきないことを前
提として、タイヤのサイドウォール部に硬質のゴムを用
いて肉厚にしたり、またはサイドウォール部内面からビ
ード部内面及びトレッド部外方部内面にのびる内側補強
層を設けることによりランフラット性を高めることが提
案されている(特開平5−155209号公報参照)。
また特開昭57−47205号公報には、ランフラット
性を改良すべくタイヤのサイド部とショルダー部間に有
機短繊維を配合したゴム組成物をタイヤ内側の補強層と
した空気入り安全タイヤが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、空気入りタ
イヤのランフラット性を改良するための内側補強層に使
用する材料としては、高弾性であることが必要であり、
また、タイヤの重量にしめる割合も比較的大きいことか
ら、低発熱性が要求される。また、高弾性率を得る方法
としては、カーボンブラックを多量配合することが通常
行われるが、混合作業性の悪化及び発熱増加などの問題
があるので実用的でない。前記した特開昭57−472
05号に提案の空気入り安全タイヤも、配合する短繊維
の長さが短く、充分な高弾性率を得るまでには至ってい
ない。
【0004】従って、本発明の目的は、高弾性率で低発
熱性の、ランフラットタイヤの内側補強層用に好適なゴ
ム組成物を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、(A)
平均直径1μm未満で平均長さ100〜2000μmの
ポリアミド系短繊維とポリイソプレンゴム及び/又は天
然ゴムとをポリオレフィンの連続相に分散せしめてな
り、且つこれらが互いに化学結合してなるポリアミド系
短繊維含有組成物並びに(B)少なくとも一種のジエン
系ゴムを配合してなり、かつ(i)前記ポリアミド系短
繊維の量が全ゴム成分100重量部に対して0.5〜1
5重量部、そして(ii)前記ポリオレフィンの量が全ゴ
ム成分100重量部に対して0.5〜15重量部である
空気入りタイヤの内側補強層用ゴム組成物が提供され
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、前述の如く、ゴム組成
物中に特定の短繊維を特定量配合することにより、高弾
性率で低発熱性の、ランフラットタイヤの内側補強層用
に好適なゴム組成物を得ることに成功したものであり、
以下その構成及び作用効果について説明する。
【0007】本発明に使用するポリアミド系短繊維は、
微細な繊維状の−C(=O)−NH−基を分子内に有す
る熱可塑性ポリマーで、平均直径が1μm未満、好まし
くは0.05〜0.8μmで平均長が100〜2000
μm、好ましくは200〜1000μmであり、タイヤ
成形中に繊維軸方向に配向させるのが望ましい。ポリア
ミド系短繊維の平均直径が1μm以上では耐疲労性が低
下するので好ましくない。またポリアミド系短繊維の繊
維長が短いと所望の高弾性率が得られず、逆に長すぎる
と耐摩耗性の低下及び混合加工性の悪化を招くので好ま
しくない。
【0008】また、ポリアミド系短繊維の配合量が全ゴ
ム成分100重量部に対し、0.5重量部未満では、充
分なランフラット性の改良効果が得られず、逆に15重
量部を超えると、分散性が不良となり、耐摩耗性が悪化
するようになるので好ましくない。
【0009】本発明において用いられるポリオレフィン
としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエチルエチレン、ポリジメチルエチレン、ポリスチレ
ンがあげられる。この配合量が全ゴム成分100重量部
に対し0.5重量部未満では、充分な補強性が得られ
ず、逆に15重量部を超えると、疲労性が悪化するので
好ましくない。
【0010】本発明に用いられるポリアミド系短繊維含
有組成物に配合される天然ゴム及び/又はポリイソプレ
ンゴムは、従来よりタイヤに配合される任意の天然ゴム
及び/又はポリイソプレンゴムを用いることができる。
【0011】本発明のゴム組成物に上記ポリアミド系短
繊維含有組成物(A成分)に加えて配合されるジエン系
ゴムとしては、天然ゴム、ポリイソプロレンゴム、ポリ
ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエン共重合体ゴムな
ど従来タイヤ用ゴムとして公知の任意のジエン系ゴムを
用いることができる。
【0012】本発明において使用される前記ポリアミド
系短繊維としては、例えば融点が190〜235℃程度
の、ナイロン6、ナイロン610、ナイロン12、ナイ
ロン611、ナイロン612などのナイロン、ポリヘプ
タメチレン尿素、ポリウンデカメチレン尿素などのポリ
尿素やポリウレタンなどのポリマー分子中に−C(=
O)−NH−基を有する熱可塑性ポリマー、好ましくは
ナイロンがあげられ、平均直径が1μm未満で好ましく
は、実質的に円形断面の、平均繊維長が100〜200
0μm、好ましくは200〜1000μmで、繊維軸方
向に分子が配列された微細な短繊維の形態でゴム組成物
中に配分されているのが好ましい。
【0013】かかるポリアミド系短繊維は、予め天然ゴ
ム及び/又はポリイソプレンゴムと一緒に、ポリオレフ
ィン中に分散され、かつポリアミド系短繊維とゴムとが
互いに化学結合させた状態で、ジエン系ゴムと配合す
る。しかも、このポリアミド系短繊維は、ゴム混合物中
において、例えば、フェノールホルムアルデヒド系樹脂
の初期縮合物又はシランカップリング剤を介してグラフ
ト結合されている。前記フェノールホルムアルデヒド系
樹脂の初期縮合物としては、レゾール型またはノボラッ
ク型フェノールホルムアルデヒド系樹脂の初期縮合物を
挙げることができ、常法に従って加熱時にホルムアルデ
ヒドを発生し得る化合物(例えばヘキサメチレンテトラ
ミン、アセトアルデヒドアンモニア〔CH3 −CH(O
H)−NH 2 3 、パラホルムアルデヒド、α−ポリオ
キシメチレン、多価メチロールメラミン誘導体、オキサ
ゾリジン誘導体、多価メチロール価アセチレン尿素な
ど)を用いてグラフト結合させることによって所望の配
合を得ることができる。
【0014】上記のようにしてポリアミド系短繊維をゴ
ム組成物中に配合することによって、短繊維(及びポリ
マー)がゴム中に良く分散し、また、ゴムと化学的に結
合しているため、コンパウンド物性、特に耐老化性を実
質的に損なうことなく、高弾性率で低発熱性のゴム組成
物を得ることができる。更にかかる高弾性率及び低発熱
性のため、充分なランフラット走行性を確保しながら、
補強層を薄くすることができるため、通常のタイヤに対
し、軽量化することができると共に転がり抵抗の低下を
最小限にとどめることができる。
【0015】本発明に従ったゴム組成物は前記各成分を
常法に従って例えば前記各成分をバンバリーミキサー、
ロールなどの混練機を用いて混練することによって得る
ことができる。
【0016】本発明に係る空気入りタイヤに用いるゴム
組成物には前記した必須成分に加えて、カーボンブラッ
クなどの補強剤、硫黄、加硫促進剤、老化防止剤、充填
剤、軟化剤、可塑性剤などのタイヤ用に一般に配合され
ている各種添加剤を配合することができ、かかる配合物
は一般的な方法で加硫して製造することができる。これ
らの添加剤の配合量も一般的な量とすることができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に説明する
が、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するものでな
いことは言うまでもない。 標準例1、実施例1〜2及び比較例1 表Iに示す配合内容(重量部)の各成分並びに亜鉛華5
重量部、ステアリン酸3重量部、老化防止剤(SANT
OFLEX 13(MONSANT))1.0重量部、
硫黄2.0重量部及び加硫促進剤(ノクセラーNS−P
(大内新興化学工業)1重量部を配合し常法に従ってゴ
ム組成物を得た。配合は、加硫促進剤と硫黄を除く原料
ゴム及び配合剤を1.6リットルのバンバリーミキサー
で5分間混合した後、この混合物に加硫促進剤と硫黄と
を8インチの試験用練りロール機で4分間混練し、ゴム
組成物を得た。これらのゴム組成物を160℃で20分
間プレス加硫して、目的とする試験片を調製し、各種試
験を行い、その物性を測定した。得られた加硫物の物性
は表Iに示す通りである。
【0018】
【表1】
【0019】表Iにおいて、標準例は従来の標準的なタ
イヤの内側補強層用のゴム組成物である。これに対し、
比較例1はカーボン配合量を増やして弾性率をあげよう
とした例であるが、弾性率は増加するものの、発熱性に
劣るので実用的でない。一方、実施例1〜2は本発明に
係る組成物の例で弾性率が増加し、発熱も低いレベルに
ある。
【0020】
【発明の効果】上記のように、本発明に従ってポリアミ
ド系短繊維組成物をコンパウンド中に配合することによ
って、短繊維及びポリオレフィンがゴム中に良く分散
し、また、ゴムと化学的に結合しているため、疲労性を
落とさず、高弾性率で低発熱性の組成物を得ることがで
き、充分なランフラット走行性を確保しながら、補強層
を薄くでき、(普通のタイヤに対して)転がり抵抗の低
下を最小限にとどめることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 77/00 LQR C08L 77/00 LQR 101/00 LSZ 101/00 LSZ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)平均直径1μm未満で平均長さ1
    00〜2000μmのポリアミド系短繊維とポリイソプ
    レンゴム及び/又は天然ゴムとをポリオレフィンの連続
    相に分散せしめてなり、且つこれらが互いに化学結合し
    てなるポリアミド系短繊維含有組成物並びに(B)少な
    くとも一種のジエン系ゴムを配合してなり、かつ(i)
    前記ポリアミド系短繊維の量が全ゴム成分100重量部
    に対して0.5〜15重量部、そして(ii)前記ポリオ
    レフィンの量が全ゴム成分100重量部に対して0.5
    〜15重量部である空気入りタイヤの内側補強層用ゴム
    組成物。
JP7182926A 1995-07-19 1995-07-19 空気入りタイヤの内側補強層用ゴム組成物 Pending JPH0931247A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000085325A (ja) * 1998-09-09 2000-03-28 Goodyear Tire & Rubber Co:The ランフラットタイヤ
JP2006199190A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Bridgestone Corp 空気入り安全タイヤ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000085325A (ja) * 1998-09-09 2000-03-28 Goodyear Tire & Rubber Co:The ランフラットタイヤ
JP2006199190A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Bridgestone Corp 空気入り安全タイヤ
JP4683934B2 (ja) * 2005-01-21 2011-05-18 株式会社ブリヂストン 空気入り安全タイヤ

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