JPH09312256A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JPH09312256A
JPH09312256A JP8151585A JP15158596A JPH09312256A JP H09312256 A JPH09312256 A JP H09312256A JP 8151585 A JP8151585 A JP 8151585A JP 15158596 A JP15158596 A JP 15158596A JP H09312256 A JPH09312256 A JP H09312256A
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JP
Japan
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aperture
light
optical system
aperture stop
pupil filter
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JP8151585A
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Yuichiro Takeuchi
裕一郎 竹内
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70858Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature
    • G03F7/70883Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature of optical system
    • G03F7/70891Temperature

Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々なパターンの露光に対応可能で、複数種
類の孤立的なパターンの露光に際し、高解像力及び大き
な焦点深度を確保する。 【解決手段】 投影光学系の瞳面に開口絞り11が設け
られ、その近傍に光軸AXに対して直交して往復動可能
で光軸AXを横切る直線上に開口絞り11の開口30の
直径よりやや大きな距離間隔で直径の異なる円形遮光部
23、24が配置形成された透明平行平板(瞳フィルタ
板)20を有する。これによれば、コンタクトホール等
を露光する際には、フィルタ板20上の遮光部23、2
4の内、適当な直径のものが、光軸AX上に位置するよ
うにフィルタ板20を移動させれば、高解像力、大きな
焦点深度を確保することができる。また、ラインアンド
スペース等のパターンを露光する場合には、遮光部2
3、24が開口30の内側に入らない位置までフィルタ
板20を移動させればよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は投影露光装置に係
り、更に詳しくは、IC、LSI等の半導体集積回路、
液晶表示基板等の製造のためのフォトリソグラフィ工程
で使用される投影露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、投影露光装置において、結像性
能を表わす指標として、解像力、及び焦点深度が用いら
れている。IC、LSI等の高集積化に伴うパターンの
微細化、さらには高層化による高段差の克服などからく
る要求のため、解像力の向上と同時に、焦点深度の確保
が求められている。これら解像力、焦点深度に関して重
要なファクターとなっているのが投影レンズの開口数
(NA)である。解像力を向上させるためには開口数は
大きいほうが良いが、逆に焦点深度は開口数の2乗に比
例して低下するため、むやみに開口数を大きくすること
はできない。
【0003】そこで、最近では、開口数はあまり大きく
しなくても解像力を向上し、さらには焦点深度も増大さ
せる方法がいくつか提案されている。例えば、特公昭6
2−50811号公報に開示されている位相シフト法、
特開平4−101148号公報、特開平4−22535
8号公報に開示されているSHRINC法などが挙げられる。
これらはいずれもラインアンドスペースのような周期的
なパターンに対しては解像力、及び焦点深度を向上させ
るために有効であるが、例えばコンタクトホールのよう
に、孤立的なパターンに対してはあまり有効ではないと
いう欠点がある。
【0004】この一方、周期的なパターンに対してはあ
まり有効ではないが、孤立的なパターンには有効である
手法もいくつか提案されている。例えば、特開昭63−
42122号公報で提案されているFLEX法、199
1年春季応用物理学会の予稿集29a−ZC−8,9で
発表されたSuper-FLEX法、特開平4−179958号公
報で提案されている中心遮光瞳フィルター法などが挙げ
られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】コンタクトホールのよ
うな孤立的なパターンに有効な手法として、投影レンズ
(投影光学系)の瞳面に瞳フィルタを設置する方法が提
案されているが、この瞳フィルタを設置したことによ
り、ラインアンドスペースのような周期的なパターンに
とっては逆に解像不良となってしまうという不具合があ
る。コンタクトホール露光専用として使用するのであれ
ば問題とはならないが、実際には半導体デバイスを効率
的に製造するためには、様々なパターンに対して露光可
能である必要があるために問題となる。
【0006】また、仮に、コンタクトホールの露光専用
とした場合でも、コンタクトホールの寸法が異なると、
瞳フィルタの遮光部の最適な寸法形状も異なってくるた
め、一種類の瞳フィルタでは、複数種類の寸法のコンタ
クトホールに対応ができなくなるという不都合をも有し
ている。更には、ウエハの位置決めのためのウエハアラ
イメント時に、瞳フィルタの遮光部がアライメント光の
障害となってしまい、アライメントができなくなってし
まうという不都合をも有している。
【0007】本発明は、かかる従来技術の有する不都合
に鑑みてなされたもので、その目的は、様々なパターン
の露光に対応可能で、複数種類の孤立的なパターンの露
光に際し、高解像力及び大きな焦点深度を確保すること
ができる投影露光装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、マスクに形成されたパターンの像を投影光学系を介
して感光基板上に転写する投影露光装置であって、前記
投影光学系の瞳面に開口絞りが設けられ、前記投影光学
系の瞳面又はその近傍に、光軸に対して直交する面内を
往復動可能で、光軸を横切る直線上に前記開口絞りの開
口の直径よりやや大きな距離間隔で複数の直径の異なる
円形遮光部が配置形成された透明平行平板を有する。
【0009】これによれば、コンタクトホール等の孤立
的なパターンを露光する際には、透明平行平板上の適宜
な円形遮光部(この遮光部はコンタクトホールの大きさ
に応じて適当な直径のものが選択される)が、投影光学
系の光軸上(開口絞りの開口の中心)に位置するよう
に、透明平行平板を移動させれば、当該透明平行平板を
中心遮光瞳フィルタとして機能させることができ、高解
像力、大きな焦点深度を確保することができる。この場
合において、透明平行平板上に複数の大きさの異なる円
形遮光部が用意されているため、コンタクトホールの寸
法が異なる場合にも、各寸法に最適な寸法の遮光部が投
影光学系の光軸上に位置するように平行平板を移動さ
せ、瞳フィルターとして機能させることにより、容易に
対応が可能となる。
【0010】また、孤立的なパターン以外のラインアン
ドスペース等の周期的なパターンを露光する場合には、
円形遮光部が投影光学系の開口絞りの開口の内側に入ら
ない位置まで透明平行平板を移動させれば、遮光部によ
って投影光学系に入射し開口絞りを通過して露光に寄与
する光が遮られることがなくなるので、かかる場合の露
光にも容易に対応できる。感光基板のアライメント時に
も、遮光部が投影光学系の開口絞りの開口の内側に入ら
ない位置まで透明平行平板を移動させれば、同様の理由
によって何等の不都合なくアライメントが可能になる。
【0011】更に、透明平行平板上の円形遮光部が開口
絞りの開口の直径より幾分大きな寸法の距離間隔で配置
されているので、上記の孤立的なパターンの露光時から
周期的なパターンの露光に移行する際(あるいはこの反
対の場合)に、上記間隔の約半分の距離だけ平行平板を
移動させることで、ラインアンドスペース等のパターン
の露光(あるいは孤立的なパターンの露光)に対応が可
能となり、かかる場合の平行平板の移動を短時間で行な
うことができる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の投影露光装置において、前記透明平行平板の設置空間
の温度を一定に保持する温度調整手段を更に有すること
を特徴とする。
【0013】これによれば、平行平板が設置された空間
が温度調整手段により一定温度に保持されるので、平行
平板上の遮光部が露光光を吸収して熱を発生したとして
も、空間内の温度上昇を、速やかに押さえることがで
き、内部空気の温度上昇(圧力変動)による投影光学系
の倍率変動等を有効に回避することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図6に
基づいて説明する。
【0015】図1には、一実施例に係る投影露光装置5
0の主要部の構成が概略的に示されている。この投影露
光装置50は、光源1を含む照明系と、マスクとしての
レチクルRと、当該レチクルRに形成されたパターンを
感光基板としてのウエハW上に投影露光する投影光学系
PLとを備えている。
【0016】照明系は、例えば水銀ランプから成る光源
1、楕円鏡2、コリメータレンズ3、干渉フィルタ4、
オプチカルインテグレータとしてのフライアイレンズ
5、開口絞り6、コンデンサレンズ8、ミラー13、1
4等を備え、レチクルR上のパターン露光領域内を均一
に照明するものである。ここで、この照明系の構成各部
についてその作用とともに更に詳述する。
【0017】光源1から発せられた露光光は、楕円鏡2
により第二焦点に集光された後、発散光となり、この第
2焦点の後方に斜設されたミラー13により反射されて
90度方向転換する。この露光光は、さらにコリメータ
レンズ3を通過することにより平行光となり、干渉フィ
ルタ4を経てフライアイレンズ5に入射する。このと
き、干渉フィルタ4を通ることによって露光に必要な波
長スペクトルのみが取り出される。ここで、露光光とし
ては波長365nmのi線でも波長436nmのg線で
も良く、また複数種類の波長の光の混合でも良い。な
お、光源1は、水銀ランプに限らず、KrF(波長:2
48nm),ArF(波長:193nm)のような遠紫
外線領域のパルス光を発するエキシマレーザ等により構
成しても良い。
【0018】フライアイレンズ5の射出側面は、光源1
と共役な位置関係となっており、二次光源面を構成して
いる。2次光源面を構成する各2次光源(エレメント)
を発した光は、フライアイレンズ5の光路上後方に斜設
されたミラー14で反射され、コンデンサレンズ8を介
して前記二次光源面とフーリエ変換の位置関係にあるレ
チクルRを照明する。フライアイレンズ5の個々のエレ
メントがコンデンサレンズ8を介してレチクルRを照明
することにより、オプティカルインテグレータの役割を
果たしている。従って、レチクルR上のパターン露光領
域内を均一に照明することができる。
【0019】また、フライアイレンズ5の射出側面には
開口絞り6が配置されており、この開口絞り6によりレ
チクルRを照明する照明光の空間的コヒーレンシーを制
御している。一般に空間的コヒーレンシーは、投影光学
系(投影レンズ)PLの開口数と照明系の開口数の比
(照明系のσ値)で表わし、現在実用化されている投影
露光装置では0.5〜0.7程度である。また、開口絞
り6は、矢印Aで示されるように図示しない可変機構に
より、複数種類の形状のものを交換可能に構成されてい
る。このため、レチクルR上のパターンの種類、寸法、
又は位相シフト法の併用の有無等に合わせて、最適な開
口絞りを選ぶことができる。また、輪帯照明法や、SHRI
NC法等のいわゆる変形照明法を使用する場合にも、対応
する開口絞りにこの可変機構により自在に交換が可能で
ある。なお、この開口絞りの交換機構の具体例として
は、例えば、複数種類の開口絞りが所定間隔で配された
円板状部材から成る照明系開口絞り板(レボルバと呼ば
れることもある)と、この照明系開口絞り板を回転させ
るモータ等の駆動機構から成る交換機構が挙げられる。
【0020】レチクルRは、水平面内で微動可能な不図
示のレチクルステージ上に載置されており、レチクルR
のパターン領域の中心を投影光学系PLの光軸AX上に
位置合わせできるようになっている。レチクルRを照明
した照明光は、レチクルR上のパターンにより回折さ
れ、投影光学系PLに入射する。
【0021】前記投影光学系PLは鉛直方向(光軸AX
方向)に所定間隔で配置された複数枚のレンズエレメン
ト18とこれらのレンズエレメント18を保持する鏡筒
16から成り(図2参照)、この投影光学系PLの瞳面
は、前記二次光源面と互いに共役な位置関係となってお
り、レチクルR面とフーリエ変換の位置関係となってい
る。さらに、瞳面には開口絞り11が配されており、こ
の開口絞り11の開口の大きさを変えることにより投影
光学系PLの開口数を自在に制御することができる(こ
れについては、後述する)。この開口絞り11を通過し
た回折光が、レチクルRと互いに共役な位置関係に置か
れたウエハW上での結像に寄与することとなる。ウエハ
Wは、実際には、水平面内で2次元移動可能な不図示の
ウエハステージ上に載置されている。
【0022】更に、本実施例では、投影光学系PLの瞳
面の近傍に瞳フィルタ機構12が設けられている。図2
には、この瞳フィルタ機構12近傍部分の構成が拡大し
て示されている。この図2において、投影光学系PLの
鏡筒16の瞳面近傍の同図における左右両側面には、側
方から見て長方形かつ横断面が円弧状の開口がそれぞれ
形成されており、これらの開口に両側から前記開口絞り
11(を構成する各矢型の刃)が挿入されている。開口
絞り11には可変機構15が取り付けられ、これによっ
て開口30の大きさを自由に設定可能ないわゆる可変開
口絞りが構成されている。本実施例では、この開口絞り
11と可変機構15とによって、いわゆる虹彩絞りと同
様の構成の可変開口絞りが構成されている。可変機構1
5は鏡筒16の外周面に取り付けられている。
【0023】また、開口絞り11を覆うとともに鏡筒1
6の開口を塞ぐ状態でカバー17A、17Bが取り付け
られ、瞳面の上下に配されたレンズエレメント18、1
8相互間に密室19が結果的に形成されている。
【0024】瞳フィルター機構12は、この密室19内
で開口絞り11下方位置で投影光学系PLの光軸AXに
直交する方向(図2における左右方向)に往復移動する
瞳フィルタ板20と、この瞳フィルタ板20を駆動する
駆動機構とによって構成されている。この駆動機構は、
カバー17A、17Bにそれぞれ回転自在に取り付けら
れた巻き取り軸21A、21Bと、瞳フィルタ板20の
一端と他端にそれぞれの一端が接続され、それぞれの他
端が巻き取り軸21A、21Bに巻き掛けられたベルト
部材22A、22Bとから構成されている。前記巻き取
り軸21A、21Bは、それぞれ不図示のモータにより
回転駆動されるようになっている。従って、モータの回
転量を制御することにより、瞳フィルタ板20の位置制
御ができるようになっている。ここで、瞳フィルタ板2
0とは、投影光学系PLの瞳面もしくはその近傍に設置
することによって、レチクルRからの回折光を制御する
瞳フィルタの役割を果たすための部材をいう。
【0025】次に、この瞳フィルタ板の具体例について
説明する。図3には、瞳フィルタ板20の一例の平面図
が示されている。この図3に示される瞳フィルタ板20
は、露光光に対して吸収のないガラス部材により形成さ
れた透明平行平板から成り、この平行平板上に所定間隔
Lで2箇所の金属蒸着部23、24が形成されている。
これらの金属蒸着部23、24は露光光をほとんど透過
せず、遮光部の役割を果たしている。従って、以下の説
明では、これらの金属蒸着部23、24を遮光部と呼ぶ
ことにする。これらの遮光部23、24の形状は円形状
であり、これらの半径は互いに異なるが、投影光学系P
Lの開口数の0.3〜0.5倍程度の寸法とされる。本
実施例では、説明の便宜上、一方の遮光部23の半径
が、投影光学系PLの開口数の0.3倍、他方の遮光部
24の半径が、投影光学系PLの開口数の0.4倍であ
るとする。
【0026】遮光部23、24の間隔Lは、開口絞り1
1の開口30の直径より幾分大きな寸法とされており、
例えば、図4に示されるように、レンズエレメント18
の外径、すなわち投影光学系PLの鏡筒16の内径とほ
ぼ同一寸法とされている。
【0027】更に、本実施例では、図2に示されるよう
に、一方のカバー17Aに密室19内に一定温度に保た
れたクリンエアーを送り込むための第1チューブ25A
が接続され、他方のカバー17Bに密室19内からクリ
ンエアーを排出するための第2チューブ25Bが接続さ
れ、密室19を含む循環経路内を一定温度に保たれたク
リンエアーが不図示の送風冷却ユニットによって循環さ
れるようになっている。これにより、瞳フィルタ板20
の設置されている密室19は、常に一定温度に保たれて
いる。従って、瞳フィルタ板20上の遮光部23、24
が露光光を吸収して熱を発生したとしても、密室19内
の温度上昇を、速やかに抑えることができる。すなわ
ち、本実施例では、第1チューブ25A、第2チューブ
25Bを含む循環経路と、前記不図示の送風冷却ユニッ
トとによって温度調整手段が構成されている。
【0028】次に、上述のようにして構成された本実施
例の装置の作用等について説明する。
【0029】例えば、直径が0.4μmの寸法のコンタ
クトホールを露光する際には、図5に示されるように、
半径が投影光学系PLの開口数の0.3倍の遮光部23
が、投影光学系PLの光軸AX上(開口絞り11の開口
30の中心)に位置するように、瞳フィルタ板20を移
動して露光を行なえば、高解像力、大きな焦点深度を確
保することができる。また、例えば、直径が0.3μm
の寸法のコンタクトホールを露光する場合には、図6に
示されるように、半径が投影光学系PLの開口数の0.
4倍の遮光部24が、投影光学系PLの光軸AX上(開
口絞り11の開口30の中心)に位置するように、瞳フ
ィルタ板20を移動して露光を行なえば、高解像力、大
きな焦点深度を確保することができる。
【0030】上記図5、図6のいずれの状態であって
も、ラインアンドスペース等のパターンを露光する場合
には、瞳フィルタ板20を僅かに移動させて、図4に示
されるように、遮光部23、24が開口絞り11の開口
30の内側に入らない位置まで移動させれば、遮光部2
3、24によって投影光学系PLに入射し開口絞り11
(の開口30)を通過して露光に寄与する光が遮られる
ことがなくなるので、瞳フィルタ板20が存在しない場
合と同様の露光が可能になる。この場合において、本実
施例では、瞳フィルタ板20上の遮光部23、24が開
口絞り11の開口30の直径より幾分大きな寸法の間隔
Lで配置されているので、瞳フィルタ板20を大きく移
動させることなく、上記間隔Lの約半分の距離だけ移動
させることで、ラインアンドスペース等のパターンの露
光に対応が可能となり、かかる場合の瞳フィルタ板20
の移動が短時間で行なえるとともに、移動ストロークが
短い分、瞳フィルタ機構12を小型化することが可能と
なる。
【0031】また、コンタクトホールを露光する場合
に、瞳フィルタ板20上の遮光部23又は24を、投影
光学系PLの開口絞り11の開口30の内側に設定する
が、ウエハWの位置決めのためのウエハアライメントを
行なう際に、一時的に瞳フィルタ板20上の遮光部2
3、24を開口絞り11の開口30の内側に入らない位
置に設定しておき、ウエハアライメントを行ない、その
後また、瞳フィルタ板20上の遮光部23又は24を元
の位置に戻し、露光を行なうことにより、通常通りウエ
ハアライメントを行なうことができる。
【0032】以上説明したように、本実施例によると、
パターンの種類、寸法等に対して最適な手法を選択で
き、最大の解像力、及び焦点深度を得ることができる。
また、瞳フィルタ板20を中心遮光瞳フィルタとして使
用するときにも、通常通りウエハアライメントを行なう
ことができる。更には、瞳フィルタ板20が設置された
密室19内を一定温度に保たれたクリンエアーが循環す
るようになっていることから、、瞳フィルタ板20の設
置されている密室19は、常に一定温度に保たれ、瞳フ
ィルタ板20上の遮光部23、24が露光光を吸収して
熱を発生したとしても、密室19内の温度上昇を、速や
かに抑えることができ、これにより密室19内の温度上
昇(圧力変動)による投影光学系PLの倍率変動等を有
効に回避することができる。
【0033】なお、上記実施例の瞳フィルタ機構12
は、他の従来技術とも組み合わせて使用することも可能
である。例えば瞳フィルタ板20を中心遮光フィルタと
して使用時に、FLEX等の多重焦点露光法を併用する
ことにより、より大きな焦点深度を得ることができる。
また、瞳フィルタ板20を、遮光部23、24が開口絞
り11の開口30の内側に入らない位置に設定した状態
で、輪帯照明法、SHRINC法等のいわゆる変形照明法、ま
た、位相シフト法等を通常通り使用することもできる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
様々なパターンの露光に対応可能で、複数種類の孤立的
なパターンの露光に際し、高解像力及び大きな焦点深度
を確保することができ、しかも、孤立的なパターンの露
光時から周期的なパターンの露光に移行する際(あるい
はこの反対の場合)の平行平板の移動を短時間で行なう
ことができ、移動ストロークが短い分装置を小型化する
ことができるという従来にない優れた効果がある。
【0035】特に、請求項2に記載の発明によれば、上
記に加え、平行平板上の遮光部が露光光を吸収して熱を
発生したとしても、空間内の温度上昇を、速やかに押さ
えることができ、内部空気の温度上昇(圧力変動)によ
る投影光学系の倍率変動等を有効に回避することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係る投影露光装置の概略構成を示す
図である。
【図2】図1の瞳フィルタ機構近傍部分の構成を拡大し
て示す断面図である。
【図3】瞳フィルタ板の一例を示す平面図である。
【図4】ラインアンドスペース等のパターンを露光する
際の瞳フィルタ板上の2つの遮光部と開口絞りの開口と
の位置関係を示す平面図である。
【図5】直径が0.4μmの寸法のコンタクトホールを
露光する際の瞳フィルタ板上の2つの遮光部と開口絞り
の開口との位置関係を示す平面図である。
【図6】直径が0.3μmの寸法のコンタクトホールを
露光する際の瞳フィルタ板上の2つの遮光部と開口絞り
の開口との位置関係を示す平面図である。
【符号の説明】
11 開口絞り 20 瞳フィルタ板(透明平行平板) 23、24 円形遮光部 25A 第1チューブ(温度調整手段の一部) 25B 第2チューブ(温度調整手段の一部) 50 投影露光装置 R レチクル(マスク) PL 投影光学系 W ウエハ(感光基板)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクに形成されたパターンの像を投影
    光学系を介して感光基板上に転写する投影露光装置であ
    って、 前記投影光学系の瞳面に開口絞りが設けられ、 前記投影光学系の瞳面又はその近傍に、光軸に対して直
    交する面内を往復動可能で、光軸を横切る直線上に前記
    開口絞りの開口の直径よりやや大きな距離間隔で複数の
    直径の異なる円形遮光部が配置形成された透明平行平板
    を有する投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記透明平行平板の設置空間の温度を一
    定に保持する温度調整手段を更に有することを特徴とす
    る請求項1に記載の投影露光装置。
JP8151585A 1996-05-23 1996-05-23 投影露光装置 Pending JPH09312256A (ja)

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JP8151585A JPH09312256A (ja) 1996-05-23 1996-05-23 投影露光装置

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JP8151585A JPH09312256A (ja) 1996-05-23 1996-05-23 投影露光装置

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JP8151585A Pending JPH09312256A (ja) 1996-05-23 1996-05-23 投影露光装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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