JPH09310691A - ロータ本体とロータ軸との締結構造及びこの締結構造を用いた流体機械 - Google Patents

ロータ本体とロータ軸との締結構造及びこの締結構造を用いた流体機械

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JPH09310691A
JPH09310691A JP320797A JP320797A JPH09310691A JP H09310691 A JPH09310691 A JP H09310691A JP 320797 A JP320797 A JP 320797A JP 320797 A JP320797 A JP 320797A JP H09310691 A JPH09310691 A JP H09310691A
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rotor
shaft
rotor shaft
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fastening structure
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JP320797A
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Masao Teraoka
正夫 寺岡
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GKN Driveline Japan Ltd
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Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
    • F01C21/10Outer members for co-operation with rotary pistons; Casings
    • F01C21/102Adjustment of the interstices between moving and fixed parts of the machine by means other than fluid pressure

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロ−タへの入力トルクが大きくなる程ロ−タ
本体とロ−タ軸との固定機能を強固にすると共に、ロ−
タを構造簡単で安価にし、ロ−タ本体とロ−タ軸との位
置ずれによる性能と耐久性の低下を防止する。 【解決手段】 ロ−タ本体69、73の軸孔71、75
にロ−タ軸47、39を固定したスクリュ−ロ−タ3
5、37と、ロ−タ35、37を内包するケ−シング1
3と、軸孔71、75とロ−タ軸47、39との間に設
けられた位置決め部83、91及びねじ部81、89
と、軸孔71、75の軸方向両端に設けられた圧入部7
7、85、79、87とを備え、ねじ部81、89は、
ロ−タ軸47、39に入力する駆動トルクを受けてロ−
タ本体69、73を移動させ軸孔71、75とロ−タ軸
47、39とを位置決め部83、91で突き当てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロ−タ本体とロ
−タ軸との締結構造及び、この締結構造によってロ−タ
のロ−タ本体とロ−タ軸とを固定した流体機械に関す
る。
【0002】
【従来の技術】公開実用 昭和58−8784号公報に
図4のようなスクリュ−ロ−タ301が記載されてい
る。また、特開昭60−11695号公報に図5のよう
な回転送風機303が記載されている。
【0003】図4のスクリュ−ロ−タ301は軸305
にロ−タ部307を鋳込んで構成されており、軸305
には角ねじ状の多数の突起309が設けられている。こ
れらの突起309は周方向に不連続であり、軸305と
ロ−タ部307とを回転方向と軸方向とに固定してい
る。
【0004】また、図5の回転送風機303では、ロ−
タ311の軸313とロ−タ部315は径の異なる2箇
所の圧入部317、319とスプライン部321とによ
って回転方向と軸方向とに固定されていると共に、軸3
13とロ−タ部315は圧入部317、319によって
センタ−リングされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高速で回転するロ−タ
には、例えば、起動時に大きな駆動トルクが掛かるか
ら、ロ−タ本体とロ−タ軸とを別体で製造した後でこれ
らを固定した構造のロ−タは、トルクを受けたとき互い
の位置ずれが生じる恐れがある。ロ−タ本体とロ−タ軸
との位置がずれると、ロ−タとケ−シング及びロ−タ同
士が接触し、振動と騒音が発生し、性能と耐久性とが低
下する。
【0006】従来の各ロ−タ301、311では、上記
のように、突起309や圧入部317、319とスプラ
イン部321とによってロ−タ部307、315と軸3
05、313とが固定されているが、これらの固定機能
は、入力トルクが変動しても一定であるから、例えば、
入力トルクを断続するクラッチを急に連結した場合のよ
うに、入力トルクがこの固定能力を超えるとロ−タ部3
07、315と軸305、313との位置ずれが生じ、
上記のように、振動と騒音が発生し、性能と耐久性が低
下する。
【0007】また、多数の突起309が必要なスクリュ
−ロ−タ301は構造が複雑である上に、軸305とロ
−タ部307とを固定するために、これらを鋳造するこ
とが必要であり、加工方法が鋳造に限定されると共に、
それだけ高価である そこで、この発明は、大トルクが入力してもロ−タ本体
とロ−タ軸との位置ずれが発生せず、ロ−タを構造簡単
で低コストにするロ−タ本体とロ−タ軸との締結構造及
び、この締結構造を用いてロ−タ本体とロ−タ軸との位
置ずれを防止し、性能と耐久性の低下を防止した流体機
械の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のロ−タ本
体とロ−タ軸との締結構造は、軸孔を有するロ−タ本体
と、この軸孔に固定されるロ−タ軸と、軸孔とロ−タ軸
との間に設けられたねじ部と、ロ−タ本体とロ−タ軸と
の間に設けられた軸方向の位置決め部と、ねじ部の軸方
向両側で軸孔とロ−タ軸との間に設けられこれらをセン
タリングする圧入部とを備え、前記ねじ部は、ロ−タ軸
に入力した駆動トルクを受けてロ−タ本体とロ−タ軸と
が前記位置決め部で突き当たる方向にロ−タ本体を移動
させることを特徴とする。
【0009】従って、ロ−タ軸に入力する駆動トルクが
ねじ部に掛かると、そのスラスト力によってロ−タ本体
が移動し、ロ−タ本体とロ−タ軸とが位置決め部で突き
当たるから、この位置決め部での付き当てによってロ−
タ本体とロ−タ軸とが軸方向に位置決めされると共に、
ねじ部の回転が停止するから、ロ−タ本体とロ−タ軸と
が回転方向にも位置決めされる。
【0010】この軸方向と回転方向の両固定機能(位置
決め機能)によって、入力トルクを受けたときのロ−タ
本体とロ−タ軸との位置ずれが防止され、ロ−タとケ−
シング及びロ−タ同士の接触と、接触による振動と騒音
の発生、装置の性能及び耐久性の低下などが防止され
る。
【0011】また、従来例と異なって、これらの固定機
能は入力トルクが大きくなるほど強固になるから、例え
ば、入力トルクを断続するクラッチを急に連結した場合
のように、短時間に大トルクが掛かってもロ−タ本体と
ロ−タ軸との位置ずれは効果的に防止される。
【0012】また、ねじ部と位置決め部による固定機能
は、軸方向両側に設けられた圧入部の固定機能によって
更に強化される。
【0013】また、この圧入部によって軸孔とロ−タ軸
との間でロ−タ本体とロ−タ軸とがセンタリングされる
から、ロ−タの回転バランスが基本的に向上し、バラン
スが向上したことによってロ−タの回転バランス取りが
軽微ですみ、それだけ低コストになると共に、装置の振
動と騒音とが低減され、性能及び耐久性の低下などが防
止される。
【0014】また、図4の従来例と異なって、ロ−タ軸
とロ−タ本体とを固定するための鋳造が不要であるか
ら、それだけ低コストで実施できる。
【0015】従って、本発明の締結構造では、ロ−タ本
体の製造方法は鋳造に限定されず、例えば、押し出し加
工、引き抜き加工、プレス加工、切削加工などで加工す
ることが可能であり、このようにロ−タ本体を任意の加
工方法で製造しながら、本発明によるロ−タ本体とロ−
タ軸との強固な固定機能が得られる。
【0016】なお、固定機能を更に向上させたい場合に
は、ねじ部に接着剤を塗布することが極めて有効であ
る。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載のロ
−タ本体とロ−タ軸との締結構造であって、ねじ部が、
軸孔の軸方向一側寄りに配置されたことを特徴とし、請
求項1の構成と同等の効果を得る。
【0018】これに加えて、温度変化によるロ−タの熱
膨張と収縮は位置決め部を起点に生じ、軸方向両側の圧
入部での摺動によって吸収されるが、上記のように、ね
じ部を軸孔の軸方向一側寄りに配置したから、請求項2
の構成では、ロ−タの熱膨張と収縮を軸方向他側にほぼ
限定できる。
【0019】従って、ロ−タの寸法変化を軸方向他側に
逃がすように対策するだけで、寸法変化による性能と耐
久性の低下を容易に防止することができる。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項1記載のロ
−タ本体とロ−タ軸との締結構造であって、位置決め部
が、軸孔とロ−タ軸との間に設けられたことを特徴と
し、請求項1の構成と同等の効果を得る。
【0021】これに加えて、位置決め部を軸孔とロ−タ
軸との間に設けたことにより、ロ−タ軸の軸長増大と装
置の大型化とが避けられる。
【0022】請求項4記載の発明は、請求項1記載のロ
−タ本体とロ−タ軸との締結構造であって、位置決め部
が、ロ−タ本体の端面とロ−タ軸との間に設けられたこ
とを特徴とし、請求項1の構成と同等の効果を得る。
【0023】これに加えて、位置決め部をロ−タ本体の
端面とロ−タ軸との間に設けたことにより、ロ−タ本体
の端面を位置決め部に利用したから、位置決め部を設け
るためにロ−タ本体を加工する必要がなくなり、それだ
け低コストに実施できる。
【0024】また、ロータ本体の軸孔周囲の肉厚部分に
段差を設けずに済むので締結強度が十分確保できる。
【0025】請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求
項4のいずれか一項に記載のロ−タ本体とロ−タ軸との
締結構造であって、圧入部が、軸孔の軸方向両端部に設
けられ、ねじ部が、各圧入部の間に設けられたことを特
徴とし、請求項1乃至請求項4のいずれかと同等の効果
を得る。
【0026】これに加えて、圧入部を軸孔の軸方向両端
部に設け、ロ−タ本体の支持点のスパンを広くしたか
ら、ロ−タ本体はそれだけ確実にロ−タ軸に支持され
る。
【0027】また、軸方向両端の圧入部の間にねじ部を
設けたことによって各圧入部が異径になるから、ロ−タ
本体(軸孔)とロ−タ軸とを突き当てる位置決め部にこ
の異径の部分を利用することが可能になり、位置決め部
を低コストで容易に形成することできる。
【0028】請求項6記載の流体機械は、ロ−タ本体
と、その回転中心に形成された軸孔に固定されたロ−タ
軸とからなり、ロ−タ本体の外周に設けられた歯状凸部
で互いに噛み合う一対のロ−タと、これらのロ−タを回
転可能に内包すると共に、各ロ−タの噛み合い終了部側
と噛み合い開始部側とにそれぞれ流体の流入口及び流出
口を有するケ−シングとを備え、流体が各ロ−タの回転
軸方向とほぼ直角に移動する流体機械であって、前記ロ
−タ本体とロ−タ軸とが、請求項1乃至請求項5のいず
れか一項に記載のロ−タ本体とロ−タ軸との締結構造に
よって固定されていることを特徴とする。
【0029】このように、請求項6の流体機械は、例え
ば繭型断面のロ−タを用いるル−ツブロワー式の流体機
械、あるいは、ギヤ式の流体機械であって、一対のロ−
タの一方または両方のロ−タ本体(軸孔)とロ−タ軸と
を、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載された
締結構造によって締結している。
【0030】従って、2軸式であるこの流体機械を、例
えば、車両のス−パ−チャ−ジャ用コンプレッサに用い
れば、ス−パ−チャ−ジャの起動と停止とを頻繁に繰り
返しても、各締結構造による上記のような軸方向と回転
方向の固定機能によって、ロ−タ本体とロ−タ軸との位
置ずれが防止される。また、エンジンとス−パ−チャ−
ジャとを断続するクラッチを急に連結した場合のように
大トルクが掛かっても、入力トルクが大きいほど強化さ
れるこの固定機能によってロ−タ本体とロ−タ軸との位
置ずれは効果的に防止される。
【0031】このように、ロ−タ本体とロ−タ軸との位
置ずれが生じないからロ−タとケ−シング及びロ−タ同
士の接触が防止され、更に、締結構造の圧入部によるロ
−タ本体とロ−タ軸とのセンタリング効果によってロ−
タの回転バランスが向上するから、振動と騒音の発生と
性能と耐久性の低下とが防止される。
【0032】請求項2の締結構造を用いた構成では、上
記のように、ロ−タの膨張と収縮とを逃がす対策が容易
であり、ロ−タの寸法変化による性能と耐久性の低下を
低コストで容易に防止できる。
【0033】請求項3の締結構造を用いた構成では、位
置決め部を軸孔とロ−タ軸との間に設けたことにより、
ロ−タ軸の軸長増大と流体機械の大型化とが避けられ
る。
【0034】また、位置決め部の配置箇所を軸孔の全長
にわたって選ぶことができるから、ロ−タ本体とロ−タ
軸の設計上の自由度が大きく向上する。
【0035】請求項4の締結構造を用いた構成では、位
置決め部をロ−タ本体の端面とロ−タ軸との間に設け
て、位置決め部を設けるためのロ−タ本体の加工を不要
にしたことにより、ロ−タ本体が低コストになると共
に、ロ−タ本体とロ−タ軸の設計上の自由度がそれだけ
向上する。
【0036】請求項5の締結構造を用いた構成では、上
記のように、基本的にロ−タの回転バランスがよいか
ら、ロ−タの振動が防止され、ロ−タの振動による流体
機械の性能及び耐久性などの低下が防止される。
【0037】更に、請求項6の流体機械において、例え
ば、繭型断面のロ−タは、ロ−タ本体の慣性モ−メント
が大きく、ロ−タ本体とロ−タ軸との固定部に掛かる負
荷がそれだけ大きいから、請求項1乃至請求項5のいず
れかの締結構造によってロ−タ本体とロ−タ軸とが強固
に締結される構成は、性能と耐久性の低下防止の面で、
特に大きな効果が得られる。
【0038】請求項7記載の流体機械は、ロ−タ本体
と、その回転中心に形成された軸孔に固定されたロ−タ
軸とからなり、ロ−タ本体の外周に設けられたスクリュ
−形の歯状凸部で互いに噛み合う一対のロ−タと、これ
らのロ−タを回転可能に内包すると共に、各ロ−タの噛
み合い開始部側と噛み合い終了部側とにそれぞれ流体の
流入口及び流出口を有するケ−シングとを備え、流体が
各ロ−タの回転軸方向に移動する流体機械であって、前
記ロ−タ本体とロ−タ軸とが、請求項1乃至請求項5の
いずれか一項に記載のロ−タ本体とロ−タ軸との締結構
造によって固定されていることを特徴とする。
【0039】このように、請求項7の流体機械はスクリ
ュ−式の流体機械であって、一対のロ−タの一方または
両方のロ−タ本体(軸孔)とロ−タ軸とを、請求項1乃
至請求項5のいずれか一項に記載された締結構造によっ
て締結しており、請求項1乃至請求項5のいずれかの締
結構造を用いた各構成を含めて、請求項6の流体機械と
同様の効果を得る。
【0040】これに加えて、請求項1乃至請求項5のい
ずれかの締結構造によってロ−タ本体とロ−タ軸とを締
結する構成は、上記のように、ロ−タの回転バランスが
よく、ロ−タの温度変化による伸び縮みの対策が容易で
あるから、スクリュ−式流体機械のように、高速回転で
用いられ、回転バランスの崩れによる振動などの悪影響
が大きく出易く、高温になり易い装置において、性能と
耐久性の低下防止の面で、特に大きな効果が得られる。
【0041】更に、雄型のロ−タは、歯厚が厚くロ−タ
本体の慣性モ−メントが大きく、ロ−タ軸との固定部に
大きな負荷が掛かるが、請求項1乃至請求項5のいずれ
かの締結構造によってロ−タ本体がロ−タ軸と強固に締
結されることから、固定部の緩みが効果的に防止され
る。
【0042】請求項8記載の流体機械は、ロ−タ本体
と、その回転中心に形成された軸孔に固定されたロ−タ
軸とからなり、ロ−タ本体の外周に凸部が設けられた1
個のロ−タと、このロ−タを回転可能に内包すると共
に、流体の流入口及び流出口を有するケ−シングとを備
え、前記ロ−タ本体とロ−タ軸とが、請求項1乃至請求
項5のいずれか一項に記載のロ−タ本体とロ−タ軸との
締結構造によって固定されていることを特徴とする。
【0043】このように、請求項8の流体機械は、例え
ば、遠心式やベーン式、そしてスクロール式流体機械の
ように、1個のロ−タ(例えば、コンプレッサインペ
ラ、あるいは、タ−ビンホイ−ル)がケ−シングに内包
されたものであり、ロ−タ本体(軸孔)とロ−タ軸と
を、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載された
締結構造によって締結しており、請求項1乃至請求項5
のいずれかの締結構造を用いた各構成を含めて、請求項
6、7の流体機械と同様の効果を得る。
【0044】これに加えて、遠心式の流体機械は、極め
て高速で回転するから、ロ−タの回転バランスの崩れに
よる振動などの悪影響が大きく出易く、高温になり易い
と共に、大きな慣性モ−メントによって、起動時、加速
時、回転停止時などにロ−タ本体とロ−タ軸との固定部
に大きな負荷が掛かるから、請求項1乃至請求項5のい
ずれかの締結構造によってロ−タ本体とロ−タ軸とが強
固に締結される構成は、このような流体機械において、
性能と耐久性の低下を防止するためには、特に効果的で
ある。
【0045】
【発明の実施の形態】図1、2によって本発明の第1実
施形態を説明する。この実施形態は請求項1、2、3、
5、7の特徴を備えており、図1はこの実施形態を用い
たス−パ−チャ−ジャ1を示している。左右の方向は図
1での左右の方向であり、符号を与えていない部材等は
図示されていない。
【0046】図1のように、ス−パ−チャ−ジャ1は、
入力プ−リ3、増速ギヤ組5、タイミングギヤ組7、ス
クリュ−式コンプレッサ9(実施形態の流体機械)など
から構成されている。
【0047】入力プ−リ3はベアリング11によりコン
プレッサケ−シング13(ケ−シング)に支承されてい
ると共に、入力軸15にスプライン連結され、ボルト1
7とワッシャ19とで固定されている。入力プ−リ3は
ベルトを介してクランクシャフト側のプ−リに連結され
ている。このクランクシャフト側プ−リには電磁クラッ
チが配置されており、エンジンとス−パ−チャ−ジャ1
との断続を行う。
【0048】こうして、入力プ−リ3はエンジンの駆動
力によりこの電磁クラッチを介して回転駆動される。
【0049】入力軸15はボ−ルベアリング21によっ
てケ−シング13の内部に支承されている。入力軸15
に装着されたカラ−23とケ−シング13との間にはシ
−ル25が配置され、オイル洩れを防止している。
【0050】増速ギヤ組5は互いに噛み合った大径と小
径の増速ギヤ27、29から構成されており、タイミン
グギヤ組7は互いに噛み合った大径と小径のタイミング
ギヤ31、33から構成されている。また、コンプレッ
サ9は雄型と雌型のスクリュ−ロ−タ35、37を備え
ている。
【0051】大径の増速ギヤ27は入力軸15の右端部
に一体形成されており、小径の増速ギヤ29は、大径の
タイミングギヤ31と共に、雌型スクリュ−ロ−タ37
のロ−タ軸39にキ−41で連結され、ナット43で脱
落を防止されている。また、小径のタイミングギヤ33
は、テ−パリング固定機構45を介して雄型スクリュ−
ロ−タ35のロ−タ軸47に連結されている。
【0052】このテ−パリング固定機構45は、各スク
リュ−ロ−タ35、37を互いに接触しないように噛み
合わせた状態で、タイミングギヤ33とタイミングギヤ
31とを噛み合わせた後、ナット49を締め付けてテ−
パリング50をタイミングギヤ33とロ−タ軸47との
間に押し込んでタイミングギヤ33をロックし、各スク
リュ−ロ−タ35、37を回転方向に位置決めする。
【0053】各スクリュ−ロ−タ35、37のロ−タ軸
47、39は、左端部をボ−ルベアリング51によっ
て、右端部をカラ−53とロ−ラベアリング55とによ
って、それぞれケ−シング13に支承されている。ま
た、ロ−タ軸39、47の左端部に装着されたカラ−5
7とケ−シング13との間にはシ−ル59が配置され、
右端部のカラ−53とケ−シング13との間にはシ−ル
61が配置され、それぞれグリース洩れを防止してい
る。
【0054】プ−リ3から入力したエンジンの駆動力
は、増速ギヤ組5で増速され、タイミングギヤ組7を介
してスクリュ−ロ−タ35、37を回転駆動する。この
とき、プ−リ3が図1の矢印63の方向に回転すると、
各スクリュ−ロ−タ35、37は矢印65、67のよう
に互いに反対方向に回転する。駆動されたコンプレッサ
9は吸入口(流入口)から吸入した吸気をスクリュ−ロ
−タ35、37間で軸方向左方に圧送し、吐出口(流出
口)から吐き出してエンジンに供給する。
【0055】スクリュ−ロ−タ35はロ−タ本体69の
回転中心に設けられた軸孔71にロ−タ軸47を、下記
のように、固定し締結して構成されている。また、スク
リュ−ロ−タ37もロ−タ本体73の回転中心に設けら
れた軸孔75にロ−タ軸39を、下記のように、固定し
締結して構成されている。
【0056】スクリュ−ロ−タ35のロ−タ本体69は
周方向等間隔に配置されたスクリュ−状の3本の歯すじ
(歯状凸部)を備えている。また、スクリュ−ロ−タ3
7のロ−タ本体73は、ロ−タ本体69の歯すじと噛み
合い可能な4本のスクリュ−状の歯すじ(歯状凸部)を
備えている。これらのロ−タ本体69、73はアルミニ
ュ−ムで鋳造されている。
【0057】スクリュ−ロ−タ35の軸孔71とロ−タ
軸47との間には、圧入部77、79がそれぞれ左端部
と右端部とに設けられており、これらの間には軸方向左
側に寄せてねじ部81が設けられている。左側の圧入部
77とねじ部81と右側の圧入部79は、この順に小径
になっている。
【0058】また、軸孔71とロ−タ軸47との間に
は、大径の圧入部77のすぐ右側に、軸方向の位置決め
部83が形成されている。
【0059】スクリュ−ロ−タ35の組付けは、ロ−タ
軸47をロ−タ本体69の軸孔71に左側から押し込
み、位置決め部83でロ−タ軸47とロ−タ本体69と
が突き当たるまで、各圧入部77、79を圧入し、ねじ
部81をねじ込んで行う。
【0060】同様に、スクリュ−ロ−タ37の軸孔75
とロ−タ軸39との間には、圧入部85、87がそれぞ
れ左端部と右端部とに設けられており、これらの間には
軸方向左側に寄せてねじ部89が設けられている。左側
の圧入部85とねじ部89と右側の圧入部87は、この
順に小径になっている。
【0061】また、軸孔75とロ−タ軸39との間に
は、大径の圧入部85のすぐ右側に、軸方向の位置決め
部91が形成されている。
【0062】スクリュ−ロ−タ37の組付けは、ロ−タ
軸39をロ−タ本体73の軸孔75に左側から押し込
み、位置決め部91でロ−タ軸39とロ−タ本体73と
が突き当たるまで、各圧入部85、87を圧入し、ねじ
部89をねじ込んで行う。
【0063】また、スクリュ−ロ−タ35、37の組付
けに当たって、各ねじ部81、89には接着剤が塗布さ
れている。
【0064】矢印65、67が示すように、スクリュ−
ロ−タ35、37は反対方向に回転するが、このときロ
−タ軸47、39に入力する駆動トルクを受けると、各
ねじ部81、89はスラスト力によってロ−タ本体6
9、73を左に移動させる。このように、各ねじ部8
1、89の歩みの方向は互いに反対向きに形成されてい
る。
【0065】従って、ス−パ−チャ−ジャ1(スクリュ
−式コンプレッサ9)が駆動されると、各ねじ部81、
89のスラスト力によってロ−タ本体69、73が左に
移動し、軸孔71、75とロ−タ軸47、39とが位置
決め部83、91で突き当たるから、ロ−タ本体69、
73とロ−タ軸47、39とが軸方向に位置決めされ
る。
【0066】また、位置決め部83、91での突き当て
によってねじ部81、89の回転が停止するから、ロ−
タ本体69、73とロ−タ軸47、39は回転方向にも
位置決めされる。
【0067】この軸方向と回転方向の固定機能(位置決
め機能)によって、各スクリュ−ロ−タ35、37は入
力トルクを受けたときのロ−タ本体69、73とロ−タ
軸47、39との位置ずれが防止される。
【0068】また、従来例と異なって、入力トルクが大
きいほどねじ部81、89のスラスト力が強くなり、こ
れらの固定機能が強化される。
【0069】これに加えて、ロ−タ本体69、73とロ
−タ軸47、39との固定機能は、各圧入部77、7
9、85、87の固定機能と各ねじ部81、89に塗布
された接着剤とによって強化されている。
【0070】こうして、ス−パ−チャ−ジャ1が構成さ
れている。
【0071】ス−パ−チャ−ジャ1の各スクリュ−ロ−
タ35、37は、上記のように、ねじ部81、89と位
置決め部83、91の固定機能及び圧入部77、79、
85、87の固定機能によって、ロ−タ本体69、73
とロ−タ軸47、39の位置ずれが軸方向と回転方向の
両方で効果的に防止される。
【0072】従って、ス−パ−チャ−ジャ1の起動と停
止とを頻繁に繰り返しても、スクリュ−ロ−タ35、3
7とケ−シング13及びロ−タ35、37同士の接触が
防止され、騒音と振動が防止され、性能と耐久性の低下
が防止される。
【0073】また、上記のように、ねじ部81、89と
位置決め部83、91の固定機能は入力トルクが大きく
なるほど強くなるから、例えば、エンジンとス−パ−チ
ャ−ジャ1とを断続する電磁クラッチを急に連結した場
合のように、短時間に大トルクが掛かってもロ−タ本体
69、73とロ−タ軸47、39との位置ずれは効果的
に防止される。
【0074】図2は、本発明の各実施形態において、一
対のロ−タ軸のそれぞれに入力する反対方向の駆動トル
クのグラフ93、95を示している。各グラフ93、9
5は電磁クラッチを急に連結した場合の駆動トルクの変
化を示しており、各グラフ93、95が示すように各ロ
−タ軸に掛かる入力トルクは大きさの変化が等しく方向
が反対である。
【0075】第1実施形態では、プ−リ3と同方向(矢
印63、65の方向)に回転するロ−タ軸47のグラフ
93を正とし、反対方向(矢印67の方向)に回転する
ロ−タ軸39のグラフ95を負としている。
【0076】ロ−タ本体69、73はこれらの正負の入
力トルクを受けるねじ部81、89によって移動する
が、上記のように、移動方向は同方向(左方)であるか
ら、トルクが入力してもスクリュ−ロ−タ35、37間
のクリアランスは変化せず、性能と耐久性とを低下させ
ない。
【0077】また、各圧入部77、79、85、87に
よって、ロ−タ本体69、73とロ−タ軸47、39と
がセンタリングされるから、各スクリュ−ロ−タ35、
37の回転バランスが基本的に向上し、バランスが向上
したことによって、スクリュ−ロ−タ35、37の回転
バランス取りが軽微ですむと共に、ス−パ−チャ−ジャ
1の振動と騒音とが低減される。
【0078】また、各スクリュ−ロ−タ35、37の温
度変化による熱膨張と収縮は位置決め部83、91を起
点に生じ、軸方向両側の圧入部77、85、79、87
での摺動によって吸収されるが、上記のように、ねじ部
81、89を軸方向左側に片寄せて配置したから、熱膨
張と収縮とによる寸法変化が生じるのは軸方向右側にほ
ぼ限定される。
【0079】そこで、右側にロ−ラベアリング55を配
置してスクリュ−ロ−タ35、37の寸法変化を右側に
逃がすように対策するだけで、熱膨張と収縮とによるス
−パ−チャ−ジャ1の性能と耐久性の低下を容易に防止
することができる。
【0080】また、位置決め部83、91を軸孔71、
75とロ−タ軸47、39との間に設けたことにより、
ロ−タ軸47、39の軸長増大とス−パ−チャ−ジャ1
の大型化とが避けられる。
【0081】また、このように位置決め部83、91を
軸孔71、75とロ−タ軸47、39との間に設けたこ
とによって、位置決め部の配置箇所を軸孔71、75の
全長にわたって選ぶことが可能になり、ロ−タ本体6
9、73とロ−タ軸47、39の設計上の自由度が大き
く向上する。
【0082】また、左の圧入部77、85と右の圧入部
79、87をロ−タ本体69、73の軸方向両端に設
け、ロ−タ本体69、73の支持点スパンを広くしたか
ら、ロ−タ本体69、73はそれだけ強固にロ−タ軸4
7、39に支持される。
【0083】また、左の圧入部77、85と右の圧入部
79、87の間にねじ部81、89を設けたことによっ
て圧入部77、85と圧入部79、87とが異径にな
り、大径の圧入部77、85に生じた異径の部分を利用
することによって、位置決め部83、91を容易に形成
できる。
【0084】また、各スクリュ−ロ−タ35、37は、
図4の従来例と異なって、ロ−タ軸とロ−タ本体とを固
定するための鋳造が不要であるから、それだけ低コスト
であると共に、ロ−タ本体69、73を鋳造を含めた任
意の方法で加工しながら、上記のようなロ−タ軸47、
39との強固な固定機能が得られる。
【0085】また、雄型のスクリュ−ロ−タ35は、歯
厚が厚いからロ−タ本体69の慣性モ−メントが大き
く、ロ−タ軸47との固定部に大きな負荷が掛かるが、
上記のように、ロ−タ本体69がロ−タ軸47に強固に
締結されるから、固定部の緩みなどは効果的に防止され
る。
【0086】また、スクリュ−式コンプレッサ9は、高
速回転で用いられるから回転バランスの崩れによる振動
などの悪影響が大きく出易く、装置が高温になり易い
が、上記のように、スクリュ−ロ−タ35、37の回転
バランスがよく、温度変化による膨張と収縮の対策が容
易な本発明の構成は、このようなスクリュ−式コンプレ
ッサ9にとって、特に有利であり、上記のように、振動
防止、性能と耐久性の低下防止などに大きな効果が得ら
れる。
【0087】次に、図3によって本発明の第2実施形態
を説明する。この実施形態は請求項1、2、4、5、6
の特徴を備えており、図3はこの実施形態を用いたス−
パ−チャ−ジャ97を示している。左右の方向は図3で
の左右の方向であり、符号を与えていない部材等は図示
されていない。
【0088】図3のように、ス−パ−チャ−ジャ97
は、入力プ−リ99、タイミングギヤ組101、ル−ツ
式コンプレッサ103(実施形態の流体機械)などから
構成されている。
【0089】入力プ−リ99は入力側のロ−タ軸105
にスプライン連結され、ナット107で固定されてい
る。入力プ−リ99はベルトを介してクランクシャフト
側のプ−リに連結されており、このクランクシャフト側
プ−リには電磁クラッチが組み込まれている。この電磁
クラッチはエンジンとス−パ−チャ−ジャ97との断続
を行う。
【0090】こうして、入力プ−リ99はエンジンの駆
動力によりこの電磁クラッチを介して回転駆動される。
【0091】コンプレッサ103はコンプレッサケ−シ
ング109(ケ−シング)と、その中に配置された繭型
断面のロ−タ111、113などを備えている。
【0092】コンプレッサケ−シング109はケ−シン
グ本体115と左右のカバ−117、119などからな
り、カバ−117はボルト121でケ−シング本体11
5の左側に固定され、カバ−119はボルト123でケ
−シング本体115の右側に固定されている。ケ−シン
グ本体115にはコンプレッサ103を冷却する冷却フ
ィン125が設けられている。なお、左のカバ−117
は薄板鋼板を板金加工して作られている。
【0093】ケ−シング本体115の壁部127とカバ
−117との間にはギヤ室129が設けられており、こ
のギヤ室129にはオイル溜りが設けられている。ま
た、ケ−シング本体115のギヤ室129側に設けられ
たオ−バ−ハング部131とカバ−117との間にはオ
イルシ−ル133が配置され、オイル洩れを防止してい
る。
【0094】タイミングギヤ組101は互いに噛み合っ
た一対のタイミングギヤ135、137から構成されて
いる。一方のタイミングギヤ135は、テ−パリング固
定機構139を介してロ−タ111の前記ロ−タ軸10
5に連結されており、他方のタイミングギヤ137はロ
−タ113のロ−タ軸141に圧入されている。
【0095】このテ−パリング固定機構139は、各ロ
−タ111、113を互いに接触しないように噛み合わ
せた状態で、タイミングギヤ135とタイミングギヤ1
37とを噛み合わせた後、ナット143を締め付けてテ
−パリング145をタイミングギヤ135とロ−タ軸1
05との間に押し込んでタイミングギヤ135をロック
し、各ロ−タ111、113を回転方向に位置決めす
る。
【0096】タイミングギヤ135はギヤ室129のオ
イル溜りからオイルを掻き上げてタイミングギヤ137
との噛み合い部やボ−ルベアリング155などを潤滑す
る。
【0097】ケ−シング本体115の壁部127には、
ギヤ室129側に突き出したボス部147、149が設
けられ、右のカバ−119にはボス部151、153が
設けられている。各ロ−タ軸105、141の左端部は
ボ−ルベアリング155によってボス部147、149
に支承されている。
【0098】また、各ロ−タ軸105、141の右端部
はシ−ル型のボ−ルベアリング157によってボス部1
51、153に支承されている。各ボ−ルベアリング1
57はボス部151、153に軽圧入されており、ボス
部153の開口にはベアリングキャップ159が取り付
けられ、塵埃などの侵入を防止している。
【0099】各ロ−タ軸105、141には、ボ−ルベ
アリング155の右側に、大径部161、163が形成
されており、各大径部161、163とケ−シング本体
115との間にはシ−ル165がそれぞれ配置され、エ
ア洩れとオイル洩れとを防止している。ボス部147、
149にはオイル流路167が形成されており、オイル
溜りのオイルをこのシ−ル165に導いて潤滑する。
【0100】ロ−タ軸105、141の右側では、シ−
ル型ボ−ルベアリング157によってエア洩れが防止さ
れている。
【0101】また、ロ−タ軸105、141の中心位置
とボス部151、153の中心位置とを合わせるため
に、ケ−シング本体115とカバ−119は位置決めピ
ン169によって位置合わせされる。
【0102】プ−リ99から入力したエンジンの駆動力
は、タイミングギヤ組101を介して各ロ−タ111、
113を回転駆動する。各ロ−タ111、113は互い
に反対方向に回転し、駆動されたコンプレッサ103は
吸入口171(流入口)から吸入した吸気を、各ロ−タ
111、113の回転軸方向とほぼ直角に圧送し、吐出
口173(流出口)から吐き出してエンジンに供給す
る。
【0103】ロ−タ111はロ−タ本体175とロ−タ
軸105とから構成されており、ロ−タ113はロ−タ
本体177とロ−タ軸141とから構成されている。各
ロ−タ軸105、141はそれぞれロ−タ本体175、
177の回転中心に設けられた軸孔179、181に、
下記のように、固定され締結されている。
【0104】上記のように、ロ−タ111、113の断
面形状は繭型であり、各ロ−タ本体175、177の外
周には軸方向に形成された歯状凸部183、185がそ
れぞれ2本設けられている。各ロ−タ111、113は
これらの歯状凸部183、185で互いに噛み合ってい
る。
【0105】これらの歯状凸部183、185には中空
部187、189が設けられ、各ロ−タ111、113
の慣性モ−メントを低減し、加速時などのス−パ−チャ
−ジャ97のレスポンスを大きく改善している。なお、
各ロ−タ本体175、177はアルミニュ−ムで鋳造さ
れている。
【0106】ロ−タ111では、ロ−タ本体175の軸
孔179とロ−タ軸105との間に、圧入部191、1
93がそれぞれ左端部と右端部とに設けられており、こ
れらの間には軸方向左側に寄せてねじ部195が設けら
れている。左側の圧入部191とねじ部195と右側の
圧入部193は、この順に小径になっている。
【0107】また、ロ−タ軸105の大径部161とロ
−タ本体175の端面との間には、大径の圧入部191
のすぐ左側に、軸方向の位置決め部197が形成されて
いる。
【0108】ロ−タ111の組付けは、ロ−タ軸105
を左側からロ−タ本体175の軸孔179に押し込み、
ロ−タ軸105とロ−タ本体175の端面とが位置決め
部197で突き当たるまで、各圧入部191、193を
圧入し、ねじ部195をねじ込んで行う。
【0109】同様に、ロ−タ113では、ロ−タ本体1
77の軸孔181とロ−タ軸141との間に、圧入部1
99、201がそれぞれ左端部と右端部とに設けられて
おり、これらの間には軸方向左側に寄せてねじ部203
が設けられている。左側の圧入部199とねじ部203
と右側の圧入部201は、この順に小径になっている。
【0110】また、ロ−タ軸141の大径部163とロ
−タ本体177の端面との間には、大径の圧入部199
のすぐ左側に、軸方向の位置決め部205が形成されて
いる。
【0111】ロ−タ113の組付けは、ロ−タ軸141
を左側からロ−タ本体177の軸孔181に押し込み、
ロ−タ軸141とロ−タ本体177の端面とが位置決め
部205で突き当たるまで、各圧入部199、201を
圧入し、ねじ部203をねじ込んで行う。
【0112】図3のように、各ねじ部195、203の
歩みの方向は互いに反対向きに形成されている。また、
ロ−タ111、113の組付けに当たって、各ねじ部1
95、203には接着剤が塗布される。
【0113】ロ−タ111、113は反対方向に回転す
るが、このとき、歩みの方向が反対の各ねじ部195、
203はロ−タ軸105、141に入力する駆動トルク
を受けると、スラスト力によってロ−タ本体175、1
77をそれぞれ左に移動させる。
【0114】このように、ス−パ−チャ−ジャ97(ル
ーツ式コンプレッサ103)が駆動されると、各ねじ部
195、203のスラスト力によって両方のロ−タ本体
175、177が左に移動し、位置決め部197、20
5でロ−タ軸105、141と突き当たるから、ロ−タ
本体175、177とロ−タ軸105、141とが軸方
向に位置決めされる。
【0115】また、位置決め部197、205での突き
当てによってねじ部195、203の回転が停止するか
ら、ロ−タ本体175、177とロ−タ軸105、14
1は回転方向にも位置決めされる。
【0116】この軸方向と回転方向の固定機能(位置決
め機能)によって、各ロ−タ111、113は入力トル
クを受けたときのロ−タ本体175、177とロ−タ軸
105、141との位置ずれが防止される。
【0117】また、従来例と異なって、入力トルクが大
きいほどねじ部195、203のスラスト力が強くな
り、これらの固定機能が強化される。
【0118】これに加えて、ロ−タ本体175、177
とロ−タ軸105、141との固定機能は、各圧入部1
91、193、199、201の固定機能と各ねじ部1
95、203に塗布された接着剤とによって強化されて
いる。
【0119】こうして、ス−パ−チャ−ジャ97が構成
されている。
【0120】ス−パ−チャ−ジャ97の各ロ−タ11
1、113は、上記のように、ねじ部195、203と
位置決め部197、205の固定機能及び圧入部19
1、193、199、201の固定機能によって、ロ−
タ本体175、177とロ−タ軸105、141の位置
ずれが軸方向と回転方向の両方で効果的に防止される。
【0121】従って、ス−パ−チャ−ジャ97の起動と
停止とを頻繁に繰り返しても、ロ−タ111、113と
コンプレッサケ−シング109及びロ−タ111、11
3同士の接触が防止され、騒音と振動が防止され、性能
と耐久性の低下が防止される。
【0122】また、上記のように、ねじ部195、20
3と位置決め部197、205の固定機能は入力トルク
が大きくなるほど強くなるから、例えば、エンジンとス
−パ−チャ−ジャ97とを断続する電磁クラッチを急に
連結した場合のように、短時間に大トルクが掛かっても
ロ−タ本体175、177とロ−タ軸105、141と
の位置ずれは効果的に防止される。
【0123】また、図2の各グラフ93、95が示すよ
うに、ロ−タ本体175、177は正負の入力トルクを
受けるねじ部195、203のスラスト力によって移動
するが、上記のように、移動方向は同方向(左方)であ
るから、トルクが入力してもロ−タ111、113とコ
ンプレッサケ−シング109とのクリアランスは変化せ
ず、性能と耐久性とを低下させない。
【0124】また、各圧入部191、193、199、
201によってロ−タ本体175、177とロ−タ軸1
05、141とがセンタリングされるから、各ロ−タ1
11、113の回転バランスが基本的に向上し、バラン
スが向上したことによって、ロ−タ111、113の回
転バランス取りが軽微ですむと共に、ス−パ−チャ−ジ
ャ97の振動と騒音とが低減される。
【0125】また、各ロ−タ111、113の温度変化
による熱膨張と収縮は位置決め部197、205を起点
に生じ、軸方向両側の圧入部191、193、199、
201での摺動によって吸収されるが、上記のように、
ねじ部195、203を軸方向左側に片寄せて配置した
から、熱膨張と収縮とによる寸法変化が生じるのは軸方
向右側にほぼ限定される。
【0126】そこで、右側のボ−ルベアリング157、
157をボス部151、153に軽圧入し、ロ−タ11
1、113の寸法変化を右側に逃がすように対策するだ
けで、熱膨張と収縮とによるス−パ−チャ−ジャ97の
性能と耐久性の低下を容易に防止することができる。
【0127】また、ロ−タ本体175、177の端面を
利用して位置決め部197、205を形成したから、位
置決め部を形成するためにロ−タ本体175、177を
加工する必要がなくなり、それだけ低コストに実施でき
る。
【0128】また、このように位置決め部を設けるため
にロ−タ本体175、177を加工する必要がないか
ら、ロ−タ本体175、177やロ−タ軸105、14
1の設計上の自由度がそれだけ向上する。
【0129】また、左の圧入部191、199と右の圧
入部193、201をロ−タ本体175、177の軸方
向の両端に設け、ロ−タ本体175、177の支持点ス
パンを広くしたから、ロ−タ本体175、177はそれ
だけ強固にロ−タ軸105、141に支持される。
【0130】また、各ロ−タ111、113は、図4の
従来例と異なって、ロ−タ軸とロ−タ本体とを固定する
ための鋳造が不要であるから、それだけ低コストである
と共に、ロ−タ本体175、177を鋳造を含めた任意
の方法で加工しながら、上記のようなロ−タ軸105、
141との強固な固定機能が得られる。
【0131】また、歯厚が厚い繭型断面のロ−タ11
1、113は、ロ−タ本体175、177の慣性モ−メ
ントが大きく、ロ−タ軸105、141との固定部に掛
かる負荷がそれだけ大きいが、上記のような強固な固定
機能によって、ロ−タ本体175、177とロ−タ軸1
05、141とが固定される構成は、このようなス−パ
−チャ−ジャ97にとって、特に有利であり、上記のよ
うに、振動防止、性能と耐久性の低下防止などに大きな
効果が得られる。
【0132】なお、本発明の締結構造では、各実施形態
で説明したように、ロ−タ軸とロ−タ本体とを固定する
ための鋳造が不要であるからロ−タ本体の製造方法は鋳
造に限定されない。従って、ロ−タ本体を、例えば、押
し出し加工、引き抜き加工、プレス加工、切削加工など
で加工することができると共に、このようにロ−タ本体
を任意の加工方法で製造しながら、本発明によるロ−タ
本体とロ−タ軸との強固な固定機能が得られる。
【0133】また、本発明の流体機械は、各実施形態の
ような一対のロ−タを用いるもの(2軸式の流体機械)
に限らない。請求項8の流体機械は、例えば、遠心式の
コンプレッサのように、1個のインペラをケ−シングに
内包した1軸式の流体機械であり、本発明の締結構造に
よってロ−タ本体(軸孔)とロ−タ軸とを締結すること
により、各実施形態と同等の効果が得られる。
【0134】更に、1軸式の流体機械は、極めて高速で
回転するから、ロ−タの回転バランスの崩れによる振動
などの悪影響が大きく出易く、高温になり易いと共に、
大きな慣性モ−メントによって、起動時、加速時、回転
停止時などにロ−タ本体とロ−タ軸との固定部に大きな
負荷が掛かるから、本発明の締結構造によってロ−タ本
体とロ−タ軸とを強固に締結する構成は、1軸式の流体
機械においても極めて有効であり、各実施形態と同様
に、振動防止、性能と耐久性の低下防止などに大きな効
果が得られる。
【0135】また、本発明の流体機械は、コンプレッサ
やブロワ−のように回転を流体圧に変換するものだけで
なく、流体圧を与えて回転を取り出すモ−タとして用い
てもよい。
【0136】
【発明の効果】請求項1のロ−タ本体とロ−タ軸との締
結構造は、ロ−タ軸に駆動トルクが入力するとねじ部の
スラスト力によってロ−タ本体が移動し、ロ−タ本体と
ロ−タ軸とが位置決め部で突き当たることによってロ−
タ本体とロ−タ軸とが軸方向に位置決めされ、更に、こ
の位置決め部での突き当てによってねじ部の回転が停止
し、ロ−タ本体とロ−タ軸とが回転方向にも位置決めさ
れる。
【0137】この軸方向と回転方向の固定機能は入力ト
ルクが大きいほど強固になるから、入力トルクを受けた
ときのロ−タ本体とロ−タ軸との位置ずれが効果的に防
止されると共に、この位置ずれ防止効果は、入力トルク
を断続するクラッチを急に連結した場合のように、短時
間に大トルクが掛かったとき特に大きくなるから、例え
ば、ロ−タとケ−シングやロ−タ同士の接触、及び、性
能や耐久性などの低下を効果的に防止する。
【0138】これに加えて、ねじ部と位置決め部による
固定機能は圧入部の固定機能によって強化される。
【0139】また、この圧入部のセンタリング作用によ
ってロ−タの回転バランスが基本的に向上すると共に、
バランスの向上によってロ−タの回転バランス取りが軽
微ですみ、装置の振動が低減される。
【0140】また、ロ−タ軸とロ−タ本体とを固定する
ための鋳造も不要であるから、それだけ低コストであ
る。
【0141】従って、本発明の締結構造では、ロ−タ本
体の製造方法が鋳造に限定されないから、ロ−タ本体を
任意の加工方法で製造しながら、ロ−タ本体とロ−タ軸
との強固な固定機能が得られる。
【0142】請求項2のロ−タ本体とロ−タ軸との締結
構造は、ねじ部を軸孔の軸方向一側に片寄せて配置した
ものであり、請求項1の構成と同等の効果を得る。
【0143】これに加えて、ねじ部を軸方向一側に片寄
せたことにより、ロ−タの熱膨張と収縮を軸方向他側に
ほぼ限定できるから、ロ−タの寸法変化を軸方向他側に
逃がすように対策するだけで、寸法変化による性能と耐
久性の低下を容易に防止することができる。
【0144】請求項3のロ−タ本体とロ−タ軸との締結
構造は、位置決め部を軸孔とロ−タ軸との間に設けたも
のであり、請求項1の構成と同等の効果を得る。
【0145】これに加えて、位置決め部を軸孔とロ−タ
軸との間に設けたことにより、ロ−タ軸の軸長増大と、
この締結構造を用いた装置の大型化とが避けられる。
【0146】請求項4のロ−タ本体とロ−タ軸との締結
構造は、位置決め部をロ−タ本体の端面とロ−タ軸との
間に設けたものであり、請求項1の構成と同等の効果を
得る。
【0147】これに加えて、ロ−タ本体の端面をロ−タ
軸との位置決め部に利用したから、位置決め部を設ける
ためにロ−タ本体を加工する必要がなくなり、それだけ
低コストに実施できる。
【0148】請求項5のロ−タ本体とロ−タ軸との締結
構造は、圧入部を軸孔の軸方向両端部に設け、ねじ部を
各圧入部の間に設けたものであり、請求項1乃至請求項
4のいずれかと同等の効果を得る。
【0149】これに加えて、圧入部を軸孔の軸方向両端
部に設けてロ−タ本体の支持点スパンを広くしたから、
ロ−タ本体はそれだけ確実にロ−タ軸に支持される。
【0150】また、圧入部の間にねじ部を設けたことに
よって各圧入部が異径になるから、軸孔とロ−タ軸とを
突き当てる位置決め部にこの異径の部分を利用すること
ができ、位置決め部を低コストで容易に形成できる。
【0151】請求項6の流体機械は、例えば、ル−ツブ
ロワー式流体機械のロ−タ本体とロ−タ軸とを請求項1
乃至請求項5のいずれかの締結構造で締結したものであ
る。
【0152】2軸式のこの流体機械を、例えば、車両の
ス−パ−チャ−ジャ用コンプレッサに用いれば、ス−パ
−チャ−ジャの起動と停止とを頻繁に繰り返しても、各
締結構造による上記のような回転方向の固定機能によっ
て、ロ−タ本体とロ−タ軸との位置ずれが防止される。
また、エンジンとス−パ−チャ−ジャとを断続するクラ
ッチを急に連結した場合のように短時間に大トルクが掛
かっても、入力トルクが大きいほど強化されるこの固定
機能によってロ−タ本体とロ−タ軸との位置ずれは効果
的に防止される。
【0153】このように、ロ−タ本体とロ−タ軸との位
置ずれが生じないからロ−タとケ−シング及びロ−タ同
士の接触が防止され、更に、締結構造の圧入部によるロ
−タ本体とロ−タ軸とのセンタリング効果によってロ−
タの回転バランスが向上するから、振動と騒音が防止さ
れ、性能と耐久性の低下が防止される。
【0154】請求項2の締結構造を用いた構成では、上
記のように、ロ−タの膨張と収縮とを逃がす対策が容易
であり、ロ−タの寸法変化による性能と耐久性の低下を
低コストで容易に防止できる。
【0155】請求項3の締結構造を用いた構成では、位
置決め部を軸孔とロ−タ軸との間に設けたことにより、
ロ−タ軸の軸長増大と流体機械の大型化とが避けられ
る。
【0156】また、位置決め部の配置箇所を軸孔の全長
にわたって選べるから、ロ−タ本体とロ−タ軸の設計上
の自由度が大きく向上する。
【0157】請求項4の締結構造を用いた構成では、位
置決め部をロ−タ本体の端面とロ−タ軸との間に設けた
ことにより、ロ−タ本体が低コストになると共に、ロ−
タ本体とロ−タ軸の設計上の自由度がそれだけ向上す
る。
【0158】また、ロータ本体の軸孔周囲の肉厚部分に
段差を設けずに済むので締結強度が十分確保できる。
【0159】請求項5の締結構造を用いた構成では、基
本的にロ−タの回転バランスが向上するから、ロ−タの
振動と、ロ−タの振動による流体機械の性能と耐久性な
どの低下が防止される。
【0160】また、請求項1乃至請求項5のいずれかの
締結構造によってロ−タ本体とロ−タ軸とが強固に締結
される構成は、ロ−タ本体の慣性モ−メントが大きく、
ロ−タ本体とロ−タ軸との固定部に掛かる負荷がそれだ
け大きい繭型断面のロ−タにおいて、性能と耐久性の低
下防止の面で、特に大きな効果が得られる。
【0161】請求項7の流体機械は、スクリュ−式の流
体機械であって、ロ−タ本体とロ−タ軸とを請求項1乃
至請求項5のいずれかの締結構造で締結したものであ
り、各締結構造を用いた構成を含めて、請求項6の流体
機械と同様な効果を得る。
【0162】これに加えて、請求項1乃至請求項5のい
ずれかの締結構造によってロ−タ本体とロ−タ軸とを締
結する構成は、上記のように、ロ−タの回転バランスが
よく、ロ−タの温度変化による伸び縮みの対策が容易で
あるから、スクリュ−式流体機械のように、高速回転で
用いられ、回転バランスの崩れによる振動などの悪影響
が大きく出易く、高温になり易い装置において、性能と
耐久性の低下防止の面で、特に大きな効果が得られる。
【0163】また、雄型のロ−タは、歯厚が厚くロ−タ
本体の慣性モ−メントが大きく、ロ−タ軸との固定部に
大きな負荷が掛かるが、請求項1乃至請求項5のいずれ
かの締結構造によってロ−タ軸と強固に締結されること
から、固定部の緩みが効果的に防止される。
【0164】請求項8の流体機械は、例えば、遠心式流
体機械のように、1軸式の流体機械であり、ロ−タ本体
とロ−タ軸とを請求項1乃至請求項5のいずれかの締結
構造で締結したものであり、各締結構造を用いた構成を
含めて、請求項6、7の流体機械と同様な効果を得る。
【0165】これに加えて、遠心式の流体機械は、極め
て高速で回転するから、ロ−タの回転バランスの崩れに
よる振動などの悪影響が大きく出易く、高温になり易い
と共に、大きな慣性モ−メントによって、起動時、加速
時、回転停止時などにロ−タ本体とロ−タ軸との固定部
に大きな負荷が掛かるから、請求項1乃至請求項5のい
ずれかの締結構造によってロ−タ本体とロ−タ軸とが強
固に締結される構成は、このような流体機械において、
性能と耐久性の低下を防止するためには、特に効果的で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】各実施形態において、一対のロ−タに入力する
反対方向のトルクを示すグラフである。
【図3】本発明の第2実施形態を示す断面図である。
【図4】従来例の断面図である。
【図5】他の従来例の断面図である。
【符号の説明】
9 スクリュ−式コンプレッサ(流体機械) 13、109 コンプレッサケ−シング(ケ−シング) 35、37 スクリュ−式コンプレッサのロ−タ 39、47、105、141 ロ−タ軸 69、73、175、177 ロ−タ本体 71、75、179、181 軸孔 77、85、191、199 圧入部(軸方向左端側) 79、87、193、201 圧入部(軸方向右端側) 81、89、195、203 ねじ部 83、91、197、205 位置決め部 97 ル−ツ式コンプレッサ(流体機械) 111、113 ル−ツ式コンプレッサのロ−タ 171 吸入口(流入口) 173 吐出口(流出口) 183、185 歯状凸部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸孔を有するロ−タ本体と、この軸孔に
    固定されるロ−タ軸と、軸孔とロ−タ軸との間に設けら
    れたねじ部と、ロ−タ本体とロ−タ軸との間に設けられ
    た軸方向の位置決め部と、ねじ部の軸方向両側で軸孔と
    ロ−タ軸との間に設けられこれらをセンタリングする圧
    入部とを備え、前記ねじ部は、ロ−タ軸に入力した駆動
    トルクを受けてロ−タ本体とロ−タ軸とが前記位置決め
    部で突き当たる方向にロ−タ本体を移動させることを特
    徴とするロ−タ本体とロ−タ軸との締結構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、ねじ部
    が、軸孔の軸方向一側寄りに配置されたことを特徴とす
    るロ−タ本体とロ−タ軸との締結構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の発明であって、位置決め
    部が、軸孔とロ−タ軸との間に設けられたことを特徴と
    するロ−タ本体とロ−タ軸との締結構造。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の発明であって、位置決め
    部が、ロ−タ本体の端面とロ−タ軸との間に設けられた
    ことを特徴とするロ−タ本体とロ−タ軸との締結構造。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の発明であって、圧入部が、軸孔の軸方向両端部に
    設けられ、ねじ部が、各圧入部の間に設けられたことを
    特徴とするロ−タ本体とロ−タ軸との締結構造。
  6. 【請求項6】 ロ−タ本体と、その回転中心に形成され
    た軸孔に固定されたロ−タ軸とからなり、ロ−タ本体の
    外周に設けられた歯状凸部で互いに噛み合う一対のロ−
    タと、これらのロ−タを回転可能に内包すると共に、各
    ロ−タの噛み合い終了部側と噛み合い開始部側とにそれ
    ぞれ流体の流入口及び流出口を有するケ−シングとを備
    え、流体が各ロ−タの回転軸方向とほぼ直角に移動する
    流体機械であって、前記ロ−タ本体とロ−タ軸とが、請
    求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のロ−タ本体
    とロ−タ軸との締結構造によって固定されていることを
    特徴とする流体機械。
  7. 【請求項7】 ロ−タ本体と、その回転中心に形成され
    た軸孔に固定されたロ−タ軸とからなり、ロ−タ本体の
    外周に設けられたスクリュ−形の歯状凸部で互いに噛み
    合う一対のロ−タと、これらのロ−タを回転可能に内包
    すると共に、各ロ−タの噛み合い開始部側と噛み合い終
    了部側とにそれぞれ流体の流入口及び流出口を有するケ
    −シングとを備え、流体が各ロ−タの回転軸方向に移動
    する流体機械であって、前記ロ−タ本体とロ−タ軸と
    が、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のロ−
    タ本体とロ−タ軸との締結構造によって固定されている
    ことを特徴とする流体機械。
  8. 【請求項8】 ロ−タ本体と、その回転中心に形成され
    た軸孔に固定されたロ−タ軸とからなり、ロ−タ本体の
    外周に凸部が設けられた1個のロ−タと、このロ−タを
    回転可能に内包すると共に、流体の流入口及び流出口を
    有するケ−シングとを備え、前記ロ−タ本体とロ−タ軸
    とが、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のロ
    −タ本体とロ−タ軸との締結構造によって固定されてい
    ることを特徴とする流体機械。
JP320797A 1996-03-18 1997-01-10 ロータ本体とロータ軸との締結構造及びこの締結構造を用いた流体機械 Pending JPH09310691A (ja)

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