JPH09310495A - コンクリート型枠構造およびコンクリート構造物の構築方法 - Google Patents

コンクリート型枠構造およびコンクリート構造物の構築方法

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JPH09310495A
JPH09310495A JP12838596A JP12838596A JPH09310495A JP H09310495 A JPH09310495 A JP H09310495A JP 12838596 A JP12838596 A JP 12838596A JP 12838596 A JP12838596 A JP 12838596A JP H09310495 A JPH09310495 A JP H09310495A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】長い鉄筋材を使用しなくても配筋作業を行うこ
とができ、かつ鉄筋の強度も十分に強く、また、断熱性
能に優れており、さらには壁の厚さを自由に設定するこ
とができるコンクリート型枠構造およびコンクリート構
造物の構築方法を提供する。 【解決手段】打設コンクリートに接する側の内面にセパ
レータ取り付け用の凸部20が形成された発泡合成樹脂
からなる一対の型枠部材19と、これら一対の型枠部材
19の凸部20間に着脱自在に係止される平板状のセパ
レータ11と、前記平板状のセパレータ11とこれに隣
接する他の平板状のセパレータ11との間に差し渡され
る鉄筋部材41、42とから構成されるコンクリート型
枠構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート型枠構
造およびコンクリート構造物の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物の壁等を構築する壁構築法の一つ
として、矩形状の型枠ブロックを使用してこれを上下左
右方向に平面状に敷き並べるようにした、いわゆる型枠
ブロック造が一般に知られている。
【0003】この種の型枠ブロック造における建築物の
壁の従来の一般的な工法の概要を図9および図10に示
す。同図において、付番1はコンクリート製の基本型枠
ブロック(H形ブロック)で、この型枠ブロック1は、
所定間隔離間して互いに並行に配置された一対の矩形状
のパネル部2,3を備え、このパネル部2,3をその対
向面で板状のリブ部4で一体に連結して略H状に形成さ
れている。
【0004】前記リブ部4は、その高さがパネル部2,
3の高さhよりも低く設定されているとともに、長さ方
向の内側に互いに離間して配置されており、これによっ
て、この内部及び左右の突合わせ部に縦筋5の通る中空
部が、上部に横筋6の通る空間がそれぞれ形成されるよ
う構成されている。
【0005】そして、前記型枠ブロック1を、内部に縦
筋5及び横筋6を配筋しながら上下左右に敷き並べつ
つ、前記空間及び中空部内に現場打ちコンクリート7を
打設し前記縦筋5及び横筋6を該コンクリート7内に埋
設することによって、建築物の壁を構築するようになっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコンクリート型枠構造は、縦横に長い鉄筋材を配筋
するので、長い鉄筋材を多量に用意しなければならな
い。また、鉄筋材を引き回すので、特に狭い作業場所に
おいては配筋作業が手間のかかる作業となっていた。
【0007】また、上記従来のコンクリート型枠構造で
は、そのいずれもがコンクリート製のブロックによって
主に構成されており、コンクリートは、一般に断熱性能
に劣るため、建物全体を断熱材で覆った断熱構造とする
場合には、断熱材を別途用意して、これを建屋全体を包
囲する如く壁の周囲に取付ける必要があった。また、コ
ンクリート製の型枠ブロックは、運搬や取扱いの便を図
る上で、その大きさが限定されているのが現状で、例え
ば、図9に示す型枠ブロックの場合、その長さlは39
0mmに、高さhは190mmに、その幅tは150・
180・200mmにそれぞれ設定(規格化)されてい
るため、より多くの型枠ブロックが必要となって、壁の
構築にかなりの時間がかかってしまうといった問題があ
った。また、コンクリート製の型枠ブロックでは、所定
の厚さ以外の壁を構築することができなかった。
【0008】本発明は上記実情に鑑み、長い鉄筋材を使
用しなくても配筋作業を行うことができ、かつ配筋強度
も十分に強く、また、断熱性能に優れており、さらには
壁の厚さを自由に設定することができるコンクリート型
枠構造およびコンクリート構造物の構築方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、型枠部材と
して、発泡合成樹脂からなる断熱パネルを使用する。ま
た、従来から使用されている長尺物の長い縦筋材の代わ
りに、両端部にフック部を備えた短い鉄筋部材を用いる
ようにしている。さらに、この短い鉄筋部材は、平板状
のセパレータに固定されることにより、このセパレータ
を介して縦方向あるいは横方向に配筋される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係るコンクリート型枠構
造およびコンクリート構造物の構築方法では、セパレー
タは型枠部材の内面に突出された凸部間に設置される。
また、鉄筋部材の端部は平板状のセパレータに形成した
長孔または突起に引っ掛けられる。また、鉄筋材は、上
下方向で斜めに対向する位置にある2つのセパレータ間
または隣接する左右方向の2つのセパレータ間に差し渡
される。このような短い鉄筋材を、上記のような上下ま
たは左右に隣接する2つのセパレータ間に差し渡してい
くことにより、強固なコンクリート型枠構造を実現する
ことができる。
【0011】また、平板状のセパレータの直線部の長さ
を調整することで、種々の壁の厚さに対応することがで
きる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。図1は本発明の一実施例により使用さ
れる平板状のセパレータを示した斜視図である。
【0013】この平板状のセパレータ11は、例えば鋼
板等からなり、長方形状の平板部12の両端部に、断面
L字状の係止部13、13が具備されている。また、上
記平板部12の表裏面略中央には、各々鉄筋を係止する
ための孔16が形成された突起14、15が形成されて
いる。また、平板部12の一端部には、鉄筋係止用の長
孔17が形成されている。
【0014】一方、図2に示したように、上記平板状の
セパレータ11が差し渡されるコンクリート型枠18
は、発泡合成樹脂から形成されており、矩形状の2つの
型枠部材19から構成されている。
【0015】本実施例の型枠部材19、19は同一形状
であり、同じ型で型内発泡したものが使用されている。
ここに、これら型枠部材19を形成する樹脂発泡体は、
例えば発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタン、発泡ポリ
塩化ビニルまたは発泡ポリオレフィン等のように、合成
樹脂を発泡させて形成したものであり、この発泡倍率
は、例えば5〜100倍、好ましくは、20〜80倍、
更に好ましくは、30〜70倍程度である。
【0016】このように、型枠部材19を発泡合成樹脂
で形成することにより、この軽量化を図るとともに、型
枠部材19自体に高い断熱性能と吸音効果を持たせ、更
に腐蝕の防止とコストダウンを図ることができる。
【0017】型枠部材19の内面側すなわち打設コンク
リートの外表面を形成する側の内面には、セパレータを
取り付けるための凸部20が一体成形され、これらの凸
部20には、上下方向に貫通した孔24が形成されてい
る。なお、凸部20の形状は特に限定されるものではな
く、さらに孔24は凹溝であっても良い。
【0018】このような凸部20間に上下方向に連通す
る中空部21が形成されている。前記凸部20は、所定
のピッチp1 で形成されているとともに、両凸部20
は、型枠部材19の端面から前記ピッチp1 の半分の距
離a(p1 /2)だけ内方に配置され、これによって図
3に示すように、2個の型枠部材19を左右方向に突き
合わせて配列した時、隣接する型枠部材19間にも所定
のピッチp1 で上下方向に連通する中空部21が構成さ
れるようになっている。
【0019】さらに、前記凸部20は、高さ方向の略中
央に形成されているので、これによって、凸部20の上
方および下方に横方向に連通する空間22が構成されて
いる。
【0020】前記中空部21は、信号配分のためのEP
S(電気配管線スペース)、空調ダクトのためのDS
(ダクトスペース)および給排水管路のためのPS(配
管スペース)等として利用されるともに、場合によって
は、この内部に上下方向に延びる縦筋を挿通させること
もできる。また、前記空間22は、前記中空部21を互
いに連通させている。
【0021】上記凸部20の孔24内には、図4に示し
たように、型枠部材19を連結する平板状のセパレータ
11の係止部13が挿入される。ここに、前述のよう
に、発泡合成樹脂によって型枠部材19を構成すること
により、この軽量化を図ることができるため、図2に示
したように、例えばその長さLが約900mm、その高
さH1 が約300mmにそれぞれ設定されている。ま
た、図5に示したように型枠部材19、19間にセパレ
ータ11を差し込んだ状態での幅T1 は適宜設定するこ
とができるが、実施例では約240mmである。
【0022】そして、前記型枠部材19の外表面は、壁
材塗布面26となされている。すなわち、壁材塗布面2
6は、ここにセメントモルタル27等の外装材を塗布し
て壁材を構成するためのものであり、そのほぼ全域に亘
って多数の下地溝28が並列的に形成されている。
【0023】下地溝28は、図2に示したように、上方
に向かって徐々に肉厚内方に傾斜するテーパ面29の周
囲を、肉厚方向に立ち上がる周壁溝30で下方に開口す
る平面略コ字状に囲繞して構成されている。
【0024】外表面にこのような下地溝28が形成され
た型枠部材19を敷き並べた後、図5に示したように内
部にコンクリート39を打設し、この壁材塗布面26
に、例えばセメントモルタル27等を塗布して外壁を構
築するのであるが、このときセメントモルタル27の一
部が、前記下地溝28内に入り込んで下方に流れでない
ように保持される。
【0025】上記壁構築用のコンクリート型枠11は型
内発泡成型によって成形されているが、下地溝28の形
状に沿った外形を有する焼き鏝等を使用した後加工、さ
らには切削加工等によって形成することができる。
【0026】更に、この実施例においては、下地溝28
を並列的に、すなわち縦横方向に等間隔で配置している
が、この下地溝28を千鳥状に配置したり、ランダムに
配置しても良いことは勿論である。
【0027】この実施例では、一方の型枠部材19を該
型枠部材19自体で相互に位置決めを行いつつ積み重ね
られるようにするため、前記型枠部材19の上下両端面
には、以下のような凹凸嵌合部が備えられている。
【0028】すなわち、型枠部材19の上端面には、そ
の長さ方向に沿って2列に凹凸嵌合部が形成されてい
る。このうち、内側の凹凸嵌合部は、凸部31と凹部3
2とから構成され、外側の凹凸嵌合部は、凸部33と凹
部34とから構成されている。
【0029】一方、型枠部材19の下端面には、その上
端面と略相補的形状の凸部と凹部とがそれぞれ形成され
ている。すなわち、型枠部材19の内側の下端面には、
前記凹部32に対応する凸部35と、前記凸部31に対
応する凹部36とが交互に形成されている。また、型枠
部材19の外側の下端面には、前記凸部33に対応する
凹部37と、前記凹部34に対応する凸部38とがそれ
ぞれ交互に形成されている。
【0030】このように、型枠部材19の上下両端面に
は互いに相補的形状の凹凸嵌合部が構成されている。ま
た、左右両端部にも、縦方向に延出された突条からなる
凹凸嵌合部が形成されている。
【0031】一方、本実施例では、従来のような長い縦
筋、あるいは横筋の代わりに、図6に示したように、両
端部にフック部40,40を備えた短いフック付き鉄筋
41,42が使用される。ここで、フック付き鉄筋41
とフック付き鉄筋42との違いは、直線部の長さを違い
である。すなわち、短い方のフック付き鉄筋41は、図
7に示したように、従来の横筋の代わりに使用され、横
方向に斜めに配筋される。また、長い方のフック付鉄筋
42は、従来の縦筋の代わりに使用され、上下方向に斜
めに位置するセパレータ間に傾斜して差し渡される。
【0032】以下、上記のような型枠部材19と、平板
状のセパレータ11と、フック付き鉄筋41,42とを
使用して、壁を構築するためのコンクリート型枠を組ん
でいくときの作業手順について説明する。
【0033】先ず、2つの型枠部材19,19を、建築
物内方に配置される型枠部材19と建築物外方に配置さ
れる型枠部材19とに、所定間隔離間して配置する。こ
の作業を行いながら、対向する一対の型枠部材19の凸
部20間に、平板状のセパレータ11を掛け渡し、型枠
部材19間の間隔を一定に規定する。なお、この平板状
のセパレータ11の直線部の長さは、壁の厚さを基準に
して適宜な長さに予め設定されている。こうして、対向
する一対の型枠部材19,19間に、図4に示したよう
に平板状のセパレータ11を設置する。なお、セパレー
タ11は、図7に示したように1つ置きの姿勢を180
度変えながら設置することが好ましい。
【0034】こうして、一段目に並ぶ一対の型枠部材1
9間に平板状のセパレータ11を差し渡したら、その上
に2段目の型枠部材19、19を合致させ、同様にセパ
レータ11を差し渡す。
【0035】そして、最初の1,2段あるいはさらに積
み上げて3段までの型枠部材19の敷設が終了したら、
図7に示したようにフック付鉄筋41と42とを、隣接
するセパレータ11間に以下のように掛け渡すことが可
能となる。
【0036】すなわち、先ず、一番下段のA列に並ぶ図
示しない一対の型枠部材19間に差し渡されたセパレー
タ11と、これに隣接する他の平板状のセパレータ11
との各長孔17内に、短い方のフック付鉄筋41の端部
を係止させていく。この場合、A列で横方向に並ぶセパ
レータ11は、姿勢が1つおきに180°異なる向きに
配置されているため、これらに係止されるフック付鉄筋
41は、図示したように水平方向にくの字を描くように
屈曲しながら配筋される。そして、1つの長孔17内に
は、2本のフック付鉄筋41の端部が差し込まれること
になる。
【0037】B列およびC列もA列と同様にして、フッ
ク付き鉄筋41が差し渡される。他方、B列に並ぶ多数
のセパレータ11と、その下方のA列に並ぶ多数のセパ
レータ11との間に、長い方のフック付鉄筋42が斜め
に掛け渡される。この長いフック付鉄筋42を差し渡す
には、例えばA列のセパレータ11の上面に設けられた
鉄筋係止用の突起14に、フック付鉄筋42の一方のフ
ック部40を引っかけるとともに、他方のフック部40
をB列にあるセパレータ11の下面に形成された鉄筋係
止用の突起15に引っ掛ければ良い。こうして、フック
付鉄筋42をA列とB列とで対角状に位置するセパレー
タ11の突起14,15間に、斜め方向に差し渡してい
くと、1つ置きの空間部にフック付鉄筋42のクロス部
Xが形成されることになる。なお、このクロス部Xは、
上下方向でも一つおきの空間に形成されることになる。
【0038】このようにして、A列、B列およびその上
のC列に、フック付鉄筋41,42が組み込まれてい
く。上記のようにして、下位の型枠部材19と上位の型
枠部材19とが、以後一段ずつC列の上方に連結してい
くことが可能となり、所定の高さに型枠を組んでいくこ
とができる。
【0039】上下左右方向への型枠部材19の組み付け
およびフック付き鉄筋41、42の配筋が終了したら、
図5に示したように、中空部21および空間22内にコ
ンクリート39を打設し、しかる後、室内側および室外
側の下地溝28内にモルタル27等の壁材を塗布し、さ
らに外装板あるいは内装板を取り付けることによって建
築物の壁を構築することができる。
【0040】また、通常の型枠ブロックと略同じ要領
で、かなり大型の壁用型枠を使用して、断熱構造を兼ね
備えた壁を迅速かつ容易に構築することができる。本実
施例によれば、従来必須であった直線状の長い鉄筋材が
不要となる。しかも、平板状のセパレータ11の両側に
フック部40が係止されるので、配筋した鉄筋の強度が
強くなる。また、短いフック付き鉄筋40、41でセパ
レータ11を多方向から引っ張るので、型枠の強度も強
くなる。
【0041】しかも、フック付鉄筋41,42として
は、予め、ある長さに設定された2種類のフック付鉄筋
41,42を用意すれば良く、準備段階での作業が簡単
であるとともに、配筋作業を容易に行なうことができ
る。
【0042】また、上記実施例では、セパレータ11に
1つの長孔17を形成したが、図8に示したように、長
孔17を平板部12の両端部にそれぞれ1つずつ、計2
つ設けても良い。このように、セパレータ11の両端部
に一つずつ長孔17を設ければ、横方向に隣接して並ぶ
セパレータ11,11間に2本のフック付鉄筋41,4
1を差し渡すことができる。これにより、横方向に隣接
して並ぶセパレータ11間に、鉄筋が交差するクロス部
Xを構成することができる。
【0043】また、上記の実施例では、上下両面に各々
1つの鉄筋係止用の突起14,15をそれぞれ設けた
が、これに代え、上面に2つの鉄筋係止用の突起14
を、下面に2つの突起15をそれぞれ設ければ、鉄筋の
交差するクロス部Xを連続した空間に形成することがで
きる。
【0044】このように縦横方向に連続して鉄筋の交差
するクロス部Xを形成すれば、配筋した鉄筋の強度を一
段と強くすることができる。また、上記実施例では、別
体で形成した板状の突起からなる鉄筋固定部14,15
を溶接で固着しているが、これに代え一枚の板材に切り
込みを形成し、この切り込みを立て起こして形成するこ
ともできる。
【0045】このように、本発明によるコンクリート型
枠構造では、平板状のセパレータ11に具備される鉄筋
係止用の孔と突起との数、形成方法あるいはその形状は
実施例に何ら限定されない。また、型枠部材19の内面
に形成される凸部20も2つに限定されず、1つあるい
は3つ以上であっても良い。
【0046】また、鉄筋強度をさらに高めるために、必
要に応じて長尺ものの縦筋を配筋することもできる。さ
らに、フック付鉄筋41およびフック付鉄筋42同士の
クロス部Xを結束線で結束しても良い。またセパレータ
11は金属材料でなくても良く、例えば、合成樹脂から
形成されていても良い。
【0047】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係るコ
ンクリート型枠構造およびコンクリート構造物の構築方
法によれば、長尺ものの鉄筋材を使用する代わりに短い
長さの規格化されたフック付鉄筋を用いているので、狭
い場所でも縦横方向に容易に配筋作業を行なっていくこ
とができる。また、フック付鉄筋でセパレータを多方向
から引っ張るため、型枠の強度も十分に強くなる。
【0048】さらに、このセパレータを使用すること
で、断熱構造を有する発泡合成樹脂からなる型枠部材を
用いた場合に、その型枠部材を下方から上方に向かって
一段づつ積み上げていくことができる。
【0049】また、同一形状の縦筋部材および同一形状
の幅筋が多数使用されるので、加工の準備に手間がかか
ることがなく、しかも壁の厚さを自由に設定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係るコンクリート型
枠構造で使用されたセパレータの斜視図である。
【図2】図2は同実施例で採用された発泡合成樹脂から
なる型枠部材の斜視図である。
【図3】図3は図2に示した型枠部材を横方向に並べた
ときの正面図である。
【図4】図4は同実施例の型枠部材にセパレータを取り
付けた部分を拡大して示す斜視図である。
【図5】図5は同実施例によるコンクリート型枠構造の
断面図である。
【図6】図6は同実施例で採用された鉄筋部材の平面図
である。
【図7】図7は同実施例によるセパレータを採用したと
きの鉄筋組構造を示す斜視図である。
【図8】図8は本発明の他の実施例によるセパレータを
使用したときの鉄筋組構造を示す斜視図である。
【図9】図9は従来の型枠ブロックを示す斜視図であ
る。
【図10】図10は従来の型枠ブロックを使用して壁を
構築する時の状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 セパレータ 13 係止部 14,15 突起 17 長孔 18 コンクリート型枠 19 型枠部材 20 凸部 39 コンクリート 41,42 フック付き鉄筋(鉄筋材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔はなして互いに対峙して配置さ
    れるとともに、打設コンクリートに接する側の内面にセ
    パレータ取り付け用の凸部が形成された発泡合成樹脂か
    らなる一対の型枠部材と、 これら一対の型枠部材の前記凸部間に着脱自在に係止さ
    れる平板状のセパレータと、 前記平板状のセパレータとこれに隣接する他の平板状の
    セパレータとの間に差し渡される鉄筋部材とから構成さ
    れることを特徴とするコンクリート型枠構造。
  2. 【請求項2】 前記平板状のセパレータには、前記鉄筋
    部材の端部が着脱自在に係止される長孔と突起とがそれ
    ぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    コンクリート型枠構造。
  3. 【請求項3】 前記鉄筋係止用の突起は、前記平板状の
    セパレータの表裏面にそれぞれ一つずつまたはそれぞれ
    2つずつ形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載のコンクリート型枠構造。
  4. 【請求項4】 前記鉄筋係止用の長孔は前記平板状のセ
    パレータに1つまたは2つ形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載のコンクリート型枠構造。
  5. 【請求項5】 打設コンクリートに接する側の内面にセ
    パレータ取り付け用の凸部が形成された発泡合成樹脂か
    らなる一対の型枠部材を所定間隔離して互いに対向させ
    て設置するとともに、互いに対向するこれら一対の型枠
    部材の凸部間に平板状のセパレータを差し渡すことによ
    り、型枠部材間の距離を設定し、さらに1つの平板状の
    セパレータとこれに隣接する他の平板状のセパレータと
    の間を、所定長さの鉄筋部材でそれぞれ連結するように
    したことを特徴とするコンクリート構造物の構築方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022042643A (ja) * 2020-09-03 2022-03-15 美藤 雅康 成型部材を水平に組積するレベル調整装置。

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