JPH09310292A - 生分解性湿式不織布及びその製造方法 - Google Patents

生分解性湿式不織布及びその製造方法

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JPH09310292A
JPH09310292A JP8126606A JP12660696A JPH09310292A JP H09310292 A JPH09310292 A JP H09310292A JP 8126606 A JP8126606 A JP 8126606A JP 12660696 A JP12660696 A JP 12660696A JP H09310292 A JPH09310292 A JP H09310292A
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core
sheath
fiber
biodegradable
woven fabric
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JP8126606A
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Inventor
Yoshinari Yoshioka
良成 吉岡
Tomosato Yamamoto
知里 山本
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な生分解性能を備え、かつ実用に供し得
るだけの優れた機械的特性を有するとともに、熱接着性
を具備し、必要に応じて優れた吸水性を発揮しうる生分
解性湿式不織布及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 生分解性を有する第1の脂肪族ポリエス
テルからなる芯成分とこの芯成分よりも融点の低い生分
解性を有する第2の脂肪族ポリエステルからなる鞘成分
とを用い、芯鞘型複合断面となる紡糸口金を介して溶融
紡糸し、次いで延伸し、この延伸糸条を所定長に切断し
て芯鞘型複合短繊維を得、この芯鞘型複合短繊維を抄造
により短繊維ウエブとなし、次いで得られた短繊維ウエ
ブに熱処理を施して熱融着させることにより形態を保持
させ、生分解性湿式不織布を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療・衛生材、生
活用資材あるいは一般産業資材など、生分解性能が要望
される幅広い用途に好適な生分解性湿式不織布及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、漁業や農業、土木用として用
いられる産業資材用繊維としては、強度および耐候性の
優れたものが要求されており、主としてポリアミド、ポ
リエステル、ビニロン、ポリオレフィン等からなるもの
が使用されている。しかし、これらの繊維は自己分解性
がなく、使用後、海や山野に放置すると種々の公害を引
き起こし、また、使用後、焼却や埋め立てあるいは回収
再生による処理には多大の費用を要するという問題があ
る。また、使い捨ておむつ、使い捨ておしぼりや生理用
ナプキンについても経済性から主としてポリオレフィ
ン、ポリエステル、ポリアミド等の合成繊維が使用され
ているが、これらは自然分解性に乏しいため、使用後は
焼却されているのが現状である。このような問題を解決
する方法として、生分解性能を有する素材を用いること
が考えられる。
【0003】生分解性能を有する不織布としては、例え
ば乾式法あるいは溶液浸漬法により得られるビスコース
短繊維不織布、湿式法により得られるキュプラレーヨン
長繊維不織布やビスコースレーヨン長繊維不織布、キチ
ンやコラーゲンのような天然物の化学繊維からなる不織
布、コットンからなるスパンレース不織布等が知られて
いる。しかしながら、これらの生分解性不織布は機械的
強度が低くかつ親水性であるため吸水・湿潤の時の機械
的強度の低下が著しい。しかも一般的にこれらは自然分
解速度が比較的遅く、ごみ埋立地のように十分に土壌と
接触することの少ない場合には数年間もその形態をとど
めている場合が多い。また、これらの不織布は素材自体
が非熱可塑性であることから、熱接着性や熱成形性を有
さず、その加工や用途において一部に制限を受けるとい
う問題があった。
【0004】さらに、例えば使い捨ておむつ等のよう
に、用途によっては、さらに吸水性を具備することが必
要となる場合があるが、これらの性能を兼ね備えた不織
布は得られていないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の問題
を解決し、良好な生分解性能を備え、かつ実用に供し得
るだけの優れた機械的特性を有するとともに、熱接着性
を具備し、さらに必要に応じて吸水性をも発揮し得る生
分解性湿式不織布及びその製造方法を提供しようとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記問題を解決するた
め、本発明は以下の構成を要旨とするものである。 (1)短繊維ウエブが熱処理によって形態保持されてな
り、前記短繊維ウエブが芯鞘型複合短繊維が分散された
状態で形成され、前記芯鞘型複合短繊維は生分解性を有
する第1の脂肪族ポリエステルからなる芯成分とこの芯
成分よりも融点の低い生分解性を有する第2の脂肪族ポ
リエステルからなる鞘成分とから形成されていることを
要旨とする生分解性湿式不織布。
【0007】(2)短繊維ウエブが熱処理によって形態
保持されてなり、前記短繊維ウエブが芯鞘型複合短繊維
とセルロース系繊維とが混在した状態で分散されて形成
され、前記芯鞘型複合短繊維は生分解性を有する第1の
脂肪族ポリエステルからなる芯成分とこの芯成分よりも
融点の低い生分解性を有する第2の脂肪族ポリエステル
からなる鞘成分とから形成されていることを要旨とする
生分解性湿式不織布。
【0008】(3)生分解性を有する第1の脂肪族ポリ
エステルからなる芯成分とこの芯成分よりも融点の低い
生分解性を有する第2の脂肪族ポリエステルからなる鞘
成分とを用い、芯鞘型複合断面となる紡糸口金を介して
溶融紡糸し、次いで延伸し、この延伸糸条を所定長に切
断して芯鞘型複合短繊維を得、この芯鞘型複合短繊維を
抄造により短繊維ウエブとなし、次いで得られた短繊維
ウエブに熱処理を施すことにより構成繊維間を熱融着さ
せて形態を保持させることを要旨とする生分解性湿式不
織布の製造方法。
【0009】(4)生分解性を有する第1の脂肪族ポリ
エステルからなる芯成分とこの芯成分よりも融点の低い
生分解性を有する第2の脂肪族ポリエステルからなる鞘
成分とを用い、芯鞘型複合断面となる紡糸口金を介して
溶融紡糸し、次いで延伸し、この延伸糸条を所定長に切
断して芯鞘型複合短繊維を得、この芯鞘型複合短繊維と
セルロース系繊維とを混合して抄造により短繊維ウエブ
となし、次いで得られた短繊維ウエブに熱処理を施すこ
とにより構成繊維間を熱融着させて形態を保持させるこ
とを要旨とする生分解性湿式不織布の製造方法。
【0010】以上のように、本発明の生分解性湿式不織
布は、熱処理によって形態保持された短繊維ウエブから
なり、しかもこの短繊維ウエブの構成成分の一つである
芯鞘型複合短繊維は芯成分よりも融点の低い鞘成分で覆
われているので、熱処理によって鞘成分が熱融着して接
着成分となり、短繊維ウエブの柔軟性を保持しつつ、短
繊維ウエブを一体化して実用に供し得るに充分な機械的
強力を具備するものである。
【0011】また、本発明の生分解性湿式不織布のう
ち、セルロース系繊維を含有するものについては、特に
吸水性に富むものでもある。また、本発明の生分解性湿
式不織布の構成成分は全て生分解性を有する素材である
ため、不織布として優れた生分解性能を発揮することが
できる。
【0012】さらに、本発明の生分解性湿式不織布は、
抄造装置にて形成される短繊維ウエブから形成されるの
で、均一性に富み、しかも簡易に効率良く製造すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の生分解性湿式不織布は芯
鞘型複合短繊維によって構成されるものである。
【0014】本発明において適用される芯鞘型複合短繊
維は、生分解性を有する第1の脂肪族ポリエステルから
なる芯成分とこの芯成分よりも融点の低い生分解性を有
する第2の脂肪族ポリエステルからなる鞘成分とから形
成される複合短繊維である。
【0015】芯成分及び鞘成分を構成する第1及び第2
の生分解性脂肪族ポリエステルとしては、例えば、ポリ
グリコール酸やポリ乳酸のようなポリ(α−ヒドロキシ
酸)またはこれらを構成する繰り返し単位要素による共
重合体が挙げられる。また、ポリ(ε−カプロラクト
ン)、ポリ(β−プロピオラクトン)のようなポリ(ω
−ヒドロキシアルカノエート)が、さらに、ポリ−3−
ヒドロキシプロピオネート、ポリ−3−ヒドロキシブチ
レート、ポリ−3−ヒドロキシカプロエート、ポリ−3
−ヒドロキシヘプタノエート、ポリ−3−ヒドロキシオ
クタノエートのようなポリ(β−ヒドロキシアルカノエ
ート)及びこれらを構成する繰り返し単位要素とポリ−
3−ヒドロキシバリレートやポリ−4−ヒドロキシブチ
レートを構成する繰り返し単位要素との共重合体が挙げ
られる。また、ジオールとジカルボン酸の縮重合体から
なるものとして、例えば、ポリエチレンオキサレート、
ポリエチレンサクシネート、ポリエチレンアジペート、
ポリエチレンアゼテート、ポリブチレンオキサレート、
ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンアジペート、
ポリブチレンセバケート、ポリヘキサメチレンセバケー
ト、ポリネオペンチルオキサレートまたはこれらを構成
する繰り返し単位要素による共重合体が挙げられる。ま
た、以上の脂肪族ポリエステルを複数ブレンドして用い
ることもできる。以上の脂肪族ポリエステルのなかで
は、製糸性及び生分解性能の観点から、ポリブチレンサ
クシネート、ポリエチレンサクシネートならびにポリブ
チレンアジペートが特に好ましく、さらに特に、ブチレ
ンサクシネートを主繰り返し単位としてこれにエチレン
サクシネートあるいはブチレンアジペートを共重合せし
めた共重合ポリエステルが好適である。本発明において
は、以上の脂肪族ポリエステルの中から選択された2種
の重合体のうち、融点が高い方の重合体を芯部に配し、
融点が低い方の重合体を鞘部に配するのである。特に、
このとき、芯成分として融点が100℃以上である重合
体を用いることが、紡出糸条の冷却性、延伸性等の点か
ら好ましい。
【0016】本発明においては、特に、芯成分として、
ポリブチレンサクシネートを用い、鞘成分として、ブチ
レンサクシネートの共重合量比が70〜90モル%とな
るようにブチレンサクシネートにエチレンサクシネート
あるいはブチレンアジペートを共重合せしめた共重合ポ
リエステルを用いることが好ましい。ブチレンサクシネ
ートの共重合量比が70モル%未満であると、生分解性
能には優れるものの、紡出糸条の冷却性及び可紡性、延
伸性に劣り、目的とする短繊維が得られない傾向とな
る。逆に、90モル%を超えると、紡出糸条の冷却性及
び可紡性、延伸性には優れるものの、生分解性能に劣り
本発明の目的とするものではない。
【0017】なお、本発明において、芯成分及び鞘成分
に適用される前述の脂肪族ポリエステルは、数平均分子
量が約20,000以上、好ましくは40,000以
上、さらに好ましくは60,000以上のものが、製糸
性及び得られる糸条の特性の点で良い。また、重合度を
高めるために少量のジイソシアネートやテトラカルボン
酸二無水物などで鎖延長したものでも良い。
【0018】また、本発明においては、前述の芯成分及
び鞘成分の両方またはいずれか一方に、必要に応じて、
例えば艶消し剤、顔料、光安定剤、酸化防止剤、結晶核
剤等を本発明の効果を損なわない範囲内で添加すること
ができる。
【0019】ところで、脂肪族ポリエステルは一般に、
融点が高い程、紡出糸条の冷却性及び可紡性、延伸性に
は優れるものの、結晶化度が高いため生分解性能には劣
り、逆に、融点が低い程、紡出糸条の冷却性及び可紡
性、延伸性には劣るものの、結晶化度が低いため生分解
性能には優れる。例えば、繊維横断面が比較的融点の高
い成分単相からなる場合には、製糸性及び不織布化には
優れるものの、目標とする生分解性能を得ることができ
ない。一方、繊維横断面が比較的融点の低い成分単相か
らなる場合には、溶融紡糸に際し紡出糸条の冷却性に劣
り不織布を得ることができない。
【0020】従って、本発明において適用される短繊維
ウエブの構成繊維の繊維横断面は、芯鞘型複合断面であ
ることが重要である。すなわち、本発明においては、例
えば、鞘成分が冷却性、延伸性に劣る重合体であって
も、比較的融点の高い重合体を芯成分として用いること
により、紡出糸条の冷却性、延伸性を向上させることが
できるのである。また、芯成分が生分解性能に劣る重合
体であっても、比較的融点の低い生分解性能に優れる重
合体を複合することにより、芯成分が細繊度の状態で経
時的に取り残されることとなり、不織布としての生分解
性能を向上させる結果となる。
【0021】また、本発明において、芯成分及び鞘成分
の粘度は特に限定しないが、芯成分の粘度が鞘成分の粘
度より高い方が好ましい。これは、一般に熱可塑性樹脂
の複合紡糸においては低粘度成分が高粘度成分を被覆し
ようとする力が働くことに起因する。すなわち、本発明
においては、芯成分を高粘度にすることにより繊維横断
面において芯鞘形態を安定して保持させるのに好適とな
る。
【0022】従って、本発明で適用する重合体のメルト
フローレート値(以降、MFR値と記す)は、芯成分が
10〜40g/10分であり、鞘成分が20〜50g/
10分であることが良い。但し、本発明におけるMFR
値は、ASTM−D−1238(E)記載の方法に準じ
て測定したものである。芯成分のMFR値が40g/1
0分及び/または鞘成分のMFR値が50g/10分を
超えると、あまりにも低粘度であるため、複合断面が不
安定となるばかりか、紡糸工程において糸切れが発生し
操業性を損なうとともに、得られる不織布の機械的特性
が劣る結果となる。
【0023】本発明に適用される芯鞘型複合短繊維は、
芯成分/鞘成分の複合比が1/5〜5/1(重量比)で
あることが好ましい。複合比がこの範囲を外れると紡出
糸条の冷却性及び可紡性、延伸性と生分解性能とを併せ
て満足することができず、さらに、繊維横断面形状の不
安定さを誘発するため好ましくない。例えば、芯成分/
鞘成分の複合比が1/5を超えると、生分解性能には優
れるものの、紡出糸条の冷却性及び可紡性、延伸性には
劣る結果となる。逆に、芯成分/鞘成分の複合比が5/
1を超えると、紡出糸条の冷却性及び可紡性、延伸性に
は優れるものの、生分解性能には劣る結果となる。さら
に例えば、芯成分が生分解性能に劣る重合体であれば、
鞘成分の複合比を上げることにより生分解速度を促進さ
せることができる。この理由により、さらに好ましくは
2/3〜3/2(重量比)が良い。
【0024】本発明に適用される芯鞘型複合短繊維の単
糸繊度は1.5〜10デニールであることが好ましい。
1.5デニール未満であると、紡糸口金の複雑化、製糸
工程における糸切れの増大、生産量の低下及び繊維横断
面形状の不安定さなどを招くため好ましくない。逆に、
10デニールを超えると紡出糸条の冷却性に劣るととも
に生分解性能にも劣る結果となる。この理由により、さ
らに好ましくは2〜8デニールが良い。
【0025】本発明においては、必要に応じて前記芯鞘
型複合短繊維とともに、セルロース系繊維を混合させる
こともできる。これにより、湿潤時の強力低下や嵩高性
の低下を回避しながら、本発明の不織布に優れた吸水性
を具備させることができると同時に、コスト面でも有利
となる。
【0026】本発明に適用されるセルロース系繊維とし
ては、特に制限はないが、針葉樹パルプ、広葉樹パル
プ、麻パルプ、コットン、ラミー、ビスコースレーヨ
ン、銅アンモニアレーヨン、および溶剤紡糸されたレー
ヨン繊維であるリヨセルから選択されるいずれかである
ことが好ましい。
【0027】生分解性能を有する芯鞘型複合短繊維とセ
ルロース系繊維との混合比率は、10/90〜90/1
0重量%であることが好ましい。セルロース系繊維が1
0重量%未満であると、不織布の機械的特性には優れる
ものの、吸水性に劣り用途が限定されることとなる。逆
に、セルロース系繊維が90重量%を超えると、吸水性
には優れるものの、機械的特性に劣る傾向にあり好まし
くない。これらの理由により、芯鞘型複合短繊維とセル
ロース系繊維との混合比率は、さらに好ましくは80/
20〜20/80重量%であるのが良い。
【0028】本発明の生分解性湿式不織布は、前述の短
繊維にて形成される短繊維ウエブからなるものである。
ここで、短繊維不織ウエブは、後述するように、いわゆ
る抄紙法により抄造したものである。すなわち水等の液
体を媒体として繊維を分散させる方法により形成される
ものである。従って、本発明の不織布は、空気中にて繊
維を分散して形成される乾式不織布に比べてより均一性
の高いものとなる。
【0029】特に、芯鞘型複合短繊維とセルロース系繊
維とを混在した状態で分散させて形成される短繊維ウエ
ブからなるものである場合、芯鞘型複合短繊維とセルロ
ース系繊維とはできる限り均一に混合されていること
が、短繊維ウエブを効率良く一体化するうえで好ましい
のであるが、本発明においては短繊維不織ウエブが、抄
造により形成されるので、均一性の高い、ひいては機械
的強力にも優れる不織布を得ることができる。
【0030】また、本発明の生分解性湿式不織布は、前
記短繊維ウエブが熱処理によって形態保持されてなるも
のである。ここで、熱処理とは、抄造によって形成され
た短繊維ウエブを乾燥させると同時に、ウエブの構成繊
維間を熱融着させる処理をいう。これにより、本発明の
不織布は、実用に耐えうるだけの強力で一体化され、優
れた機械的強力を発揮することができるのである。
【0031】以上のように、本発明の生分解性湿式不織
布は、鞘部の熱接着成分で不織布全体が接着されてお
り、かつ芯部は骨格として残っているため、不織布とし
ての柔軟性を有しつつ実用に耐え得る一定の機械的特性
を備え、熱接着性と優れた生分解性能とを有し、また、
必要に応じてセルロース系繊維が混合されるため優れた
吸水性を具備し得るものである。
【0032】次に、本発明の生分解性湿式不織布の製造
方法について説明する。まず、通常の複合紡糸装置及び
延伸装置を用いて、前述の芯鞘型複合短繊維を製造す
る。すなわち、前述の重合体を好適材料とした芯成分と
鞘成分とを溶融して個別計量し、これを好ましくは前述
の複合比にて、芯鞘型複合断面を形成可能な複合紡糸口
金を介して紡出し、紡出糸条を例えば冷却空気流などを
用いた公知の冷却装置にて冷却する。次いで、引取ロー
ルにて未延伸糸として捲きとり、この未延伸糸を周速の
異なる延伸ロール間で所定の延伸倍率で延伸を行う。得
られた延伸糸を所定長に切断して短繊維を得る。なお、
上述したのは、二工程法であるが、一工程法、即ち未延
伸糸を一旦捲き取ることなく連続して延伸するいわゆる
スピンドロー法で短繊維を得ることもできる。
【0033】また、本発明においては、用いる重合体、
特に構成成分のうちの少なくとも鞘成分中に結晶核剤を
添加することが好ましい。これにより、溶融紡糸の際に
固化しにくい低結晶性の重合体であっても、紡出糸条の
冷却性を向上させることができ、紡出糸条間に密着が発
生するのを防止することができるのである。結晶核剤の
添加は重合工程あるいは溶融工程で行うが、その際、得
られる糸の機械的性能及び均整度を向上させるため、で
きる限り均一分散させておくことが好ましい。また、こ
こで、結晶核剤としては、粉末状の無機物で、かつ溶融
液に溶解したりするものでなければ特に制限をうけない
が、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン、窒化ホウ
素、シリカゲル、酸化マグネシウムまたはこれらの混合
物が好適に用いられる。
【0034】溶融紡糸の際の紡糸温度は、芯成分および
鞘成分として使用する重合体の組成や重合度により異な
るが、通常、170〜250℃とすることが好ましい。
紡糸温度が170℃未満では溶融押出しが困難であり、
250℃を超えると熱分解が顕著となり、高強度の繊維
を得ることが困難となる。
【0035】延伸工程において、延伸ロール個数及び延
伸温度は適宜選択すれば良い。たとえば、太繊度を延伸
する場合には延伸ロール個数を多くし、さらに熱延伸す
ることも必要である。また、全延伸倍率は、目的とする
繊維の要求性能に応じて適宜選択すれば良いが一定の引
張強力を維持するには、2.0〜3.2倍に延伸するこ
とが好ましい。
【0036】延伸糸を切断するに際しては、続く抄造に
よる短繊維ウエブの形成工程を勘案すると、カット長3
〜25mm、好ましくは5〜15mmとするのが良い。
次いで、公知の抄紙機を用いて、得られた芯鞘型複合短
繊維を抄造により短繊維ウエブとなす。ここで、抄造と
は、芯鞘型複合短繊維を水等の液体中に一括して投入
し、混在させた状態で均一に分散させ、これを網上に流
し脱水してウエブを形成することをいう。そして、脱水
した抄造物に、公知の熱処理装置を用いて熱処理を施し
て短繊維ウエブを乾燥させると同時に、短繊維ウエブの
構成繊維間を熱融着させ、生分解性湿式不織布を得るの
である。
【0037】抄造を行うに際し、抄造濃度、すなわち短
繊維材料の濃度は、得ようとする不織布の目付けに応じ
て適宜選択すれば良い。すなわち、抄造濃度が低ければ
低目付けの不織布が得られ、抄造回数を増加させること
により均一な不織布が得られることとなる。一方、抄造
濃度が高ければ高目付けの不織布を得ることが可能とな
る。これらを考慮して、生産速度に見合った濃度を選定
することが好ましい。
【0038】なお、分散工程、抄造工程において、適
宜、表面活性剤、分散剤、増粘剤等を添加すると、一層
均一な短繊維の分散あるいは均一な抄造が可能となり、
均一性が高く機械的強力にも優れた不織布が得られるこ
ととなり好適である。
【0039】熱処理を施すに際しては、ヤンキードライ
ヤーやフラットカレンダー等の熱処理装置を用いる方法
のほか、熱風ドライヤー、サクションドライヤー等で熱
処理した後にプレスロールを用いる方法を採用すること
もできる。
【0040】また、熱処理の際の処理温度は、芯鞘型複
合短繊維を構成する重合体の中で最も低い融点をもつ重
合体の融点よりも高く、最も高い融点をもつ重合体の融
点よりも低い温度とすることが好ましい。処理温度がこ
の範囲よりも低すぎる温度であると、短繊維ウエブが熱
接着できず、不織布として実用的な強力を得ることがで
きない。逆に、処理温度がこの範囲よりも高すぎる温度
であると、短繊維が全融してドライヤーからの剥離が困
難であったり、不織布形態を保持しなくなるという問題
が発生する。また、ヤンキードライヤー、フラットカレ
ンダー、プレスロール等で熱圧着するときの線圧として
は、0.1〜20kg/cmを選択することが良い。線
圧が0.1kg/cm未満であるとロール上での不織布
のスベリが生じ、熱接着斑を生じたり、不織布表面に毛
羽の発生や、異様な光沢斑が発生し、均一な不織布が得
られにくくなる。逆に、線圧が20kg/cmを超える
と不織布がフィルム化し、好ましくなくなる。
【0041】前記のロールの材質はスチールロールとス
チールロール、スチールロールとゴムロール、コットン
ロール、樹脂ロールのいずれかを組み合わせて用いれば
良い。スチールロールは、テフロン樹脂等をコーティン
グするとロールへの付着物が少なく剥離も容易となるの
で好ましい。ゴムロール、コットンロールを用いた場合
は不織布表面の異様な光沢を防止できるので好ましい。
【0042】本発明において、短繊維ウエブの構成繊維
として芯鞘型複合短繊維に加えてセルロース系繊維を混
合する場合、抄造工程において、芯鞘型複合短繊維とセ
ルロース系繊維とを水等の液体中に一括して投入し、混
在させた状態で均一に分散させ、前述と同様にこれを網
上に流し脱水してウエブを形成すると良い。
【0043】なお、本発明において、セルロース系繊維
は、針葉樹、広葉樹等を原料として製造された市販の板
状パルプや、亜麻、大麻、ちょ麻、マニラ麻等から製造
された市販の板状麻パルプ等を用いると良い。
【0044】
【実施例】次に、実施例に基づき本発明を具体的に説明
するが、本発明は、これらの実施例によって何ら限定さ
れるものではない。
【0045】実施例において、各物性値の測定は次の方
法により実施した。
【0046】・メルトフローレート値(g/10分);
ASTM−D−1238(E)に記載の方法に準じて温
度190℃で測定した。(以降、MFR値と記す)
【0047】・融点(℃);示差走査型熱量計(パーキ
ンエルマ社製;DSC−2型)を用い、試料重量を5m
g、昇温速度を20℃/分として測定して得た融解吸熱
曲線の最大値を与える温度を融点(℃)とした。
【0048】・結晶化温度(℃);示差走査型熱量計
(パーキンエルマ社製;DSC−2型)を用い、試料重
量を5mg、降温速度を20℃/分として測定して得た
固化発熱曲線の最大値を与える温度を結晶化温度(℃)
とした。
【0049】・目付け(g/m2 );標準状態の試料か
ら試料長が10cm、試料幅が10cmの試料片10点
を作成し平衡水分にした後、各試料片の重量(g)を秤
量し、得られた値の平均値を単位面積当たりに換算し、
目付け(g/m2 )とした。
【0050】・引張強力(kg/2.5cm幅);JI
S−L−1096Aに記載の方法に準じて測定した。す
なわち、試料長が15cm、試料幅が2.5cmの試料
片10点を作成し、試料片毎に不織布の縦方向につい
て、定速伸張型引張り試験機(東洋ボールドウイン社
製;テンシロンUTM−4−1−100)を用いて、引
張り速度2cm/分で伸張し、得られた切断時荷重値の
平均値を引張強力(kg/2.5cm幅)とした。
【0051】・吸水性(mm/10分):JIS−L−
1096に記載のバイレック法に準じて測定した。すな
わち、試料長が20cm、試料幅が2.5cmの試料片
5点を作成し、各試料片を20±2℃の蒸留水を入れた
水槽上の一定の高さに支えた水平棒上にピンで留めて吊
す。試料片の下端を一線に並べて水平棒を下げ、試料片
の下端の1cmがちょうど水に浸かるようにする。10
分間放置後の水の上昇した高さ(mm)を測り、その平
均値を吸水性(mm/10分)とした。
【0052】・生分解性能;不織布を土中に埋設し、6
ヶ月後に取り出し、不織布がその形態を保持していない
場合、あるいは、その形態を保持していても強力が埋設
前の強力初期値に対して50%以下に低下している場
合、生分解性能が良好であるとし、強力が埋設前の強力
初期値に対して50%を超える場合、生分解性能が不良
であると評価した。
【0053】実施例1 芯成分として、MFR値が25g/10分で融点が11
4℃、結晶化温度が75℃のポリブチレンサクシネート
を、鞘成分として、MFR値が25g/10分で融点が
102℃、結晶化温度が52℃のブチレンサクシネート
/エチレンサクシネート=85/15モル%の共重合ポ
リエステルを用いて、芯鞘型複合短繊維よりなる不織布
を製造した。すなわち、前記芯成分および鞘成分を個別
のエクストルーダ型溶融押出し機を用いて、温度180
℃で溶融し、芯鞘型複合紡糸口金を介して、単孔吐出量
=1.02g/分、複合比(芯成分/鞘成分)=1/1
(重量比)の条件下にて溶融紡糸した。この紡出糸条を
冷却装置にて冷却した後で、引取りロールにて引取り速
度が1000m/分で引取り、単糸繊度が9.2デニー
ルの未延伸糸として捲とった。得られた未延伸糸糸条を
複数本引き揃え、公知の延伸機にて延伸倍率3.2倍に
て延伸し、5mmにカットし、銘柄3d ×5mmの短繊
維を得た。
【0054】次いで、得られた短繊維2.5gをパルプ
離解機(熊谷理機工業製)に投入し、3000r.p.m.に
て1分間撹拌後、これを抄紙機(熊谷理機工業製;角型
シートマシン)に移し、増粘剤としてポリアクリルアマ
イドを5ppm滴下した後に、付帯の撹拌羽根にて余分
な水分を脱水し、その後、表面温度105℃、熱処理時
間100秒、プレス線圧1kg/cmの条件の回転乾燥
機(熊谷理機工業製;卓上型ヤンキードライヤー)にて
熱処理を施し、目付け40g/m2 の湿式不織布を得
た。
【0055】得られた不織布は、引張強力が2.1kg
/2.5cm幅であり、かつ柔軟性にも富み、極めて均
一で、機械的特性に優れたものであった。また、この不
織布を土中に6ケ月埋設したところ、不織布としての形
態をとどめておらず、極めて良好な生分解性能を有する
ことが認められた。
【0056】実施例2 実施例1で得られたのと同一の芯鞘型複合短繊維1.7
5gと、市販の針葉樹パルプ0.75gとをパルプ離解
機(熊谷理機工業製)に投入し(芯鞘型複合短繊維/針
葉樹パルプ=70/30重量%)、3000r.p.m.にて
1分間撹拌後、これを抄紙機(熊谷理機工業製;角型シ
ートマシン)に移し、増粘剤としてポリアクリルアマイ
ドを5ppm滴下した後に、付帯の撹拌羽根にて余分な
水分を脱水し、その後、表面温度105℃、熱処理時間
100秒、プレス線圧1kg/cmの条件の回転乾燥機
(熊谷理機工業製;卓上型ヤンキードライヤー)にて熱
処理を施し、目付け40g/m2 の湿式不織布を得た。
得られた不織布は、引張強力が1.9kg/2.5c
m幅であり、かつ柔軟性にも富み、極めて均一で、機械
的特性に優れたものであった。しかもバイレック法の揚
水の高さが71mm/10分であり、優れた吸水性を備
えたものであった。また、この不織布を土中に6ケ月埋
設したところ、不織布としての形態をとどめておらず、
極めて良好な生分解性能を有することが認められた。
【0057】比較例1 実施例1の芯鞘型複合短繊維と同様の条件にて製造した
ブチレンサクシネート/エチレンサクシネートの共重合
ポリエステルを用いた単相型短繊維を用いて、セルロー
ス系繊維と混合することなく、実施例1と同様に短繊維
ウエブを作成し、表面温度100℃、熱処理時間100
秒、プレス線圧1kg/cmの条件にて熱処理し、目付
け40g/m2 の湿式不織布を得た。
【0058】得られた不織布は、引張強力が0.09k
g/2.5cm幅と極めて低く、しかも均一性に劣るも
のであった。また、バイレック法の揚水の高さが2mm
/10分であり吸水性に欠けるものであった。
【0059】比較例2 実施例1の芯鞘型複合短繊維と同様の条件にて製造した
ブチレンサクシネート/エチレンサクシネートの共重合
ポリエステルからなる単相型短繊維と実施例1と同一の
針葉樹パルプとを用いたこと以外は実施例1と同様にし
て湿式不織布を得た。
【0060】得られた不織布は、バイレック法の揚水の
高さが65mm/10分であり、吸水性には優れるもの
の、引張強力が0.52kg/2.5cm幅と低く、フ
ィルム化した柔軟性に欠けるものであり、しかも均一性
に劣るものであった。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、良好な生分解性能を備
え、かつ実用に供し得るだけの優れた機械的特性を有す
るとともに、熱接着性を具備し、さらに必要に応じて吸
水性をも発揮し得る生分解性湿式不織布及びその製造方
法を提供することができる。本発明の生分解性湿式不織
布は、生活用資材、衛生材、廃棄物処理材、ワイピング
クロス、漁業用資材、農業資材、土木用資材等の各素材
として好適である。しかも、この生分解性湿式不織布
は、使用後微生物が存在する環境(土中又は水中)に放
置しておけば一定期間後に生分解されるので特別な廃棄
物処理を必要とせず、自然環境保護の観点からも有益で
あり、あるいは、例えば堆肥化して肥料とするなど再利
用を図ることもできるため資源の再利用の観点からも有
益である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短繊維ウエブが熱処理によって形態保持
    されてなり、前記短繊維ウエブが芯鞘型複合短繊維が分
    散された状態で形成され、前記芯鞘型複合短繊維は生分
    解性を有する第1の脂肪族ポリエステルからなる芯成分
    とこの芯成分よりも融点の低い生分解性を有する第2の
    脂肪族ポリエステルからなる鞘成分とから形成されてい
    ることを特徴とする生分解性湿式不織布。
  2. 【請求項2】 短繊維ウエブが熱処理によって形態保持
    されてなり、前記短繊維ウエブが芯鞘型複合短繊維とセ
    ルロース系繊維とが混在した状態で分散されて形成さ
    れ、前記芯鞘型複合短繊維は生分解性を有する第1の脂
    肪族ポリエステルからなる芯成分とこの芯成分よりも融
    点の低い生分解性を有する第2の脂肪族ポリエステルか
    らなる鞘成分とから形成されていることを特徴とする生
    分解性湿式不織布。
  3. 【請求項3】 セルロース系繊維が、針葉樹パルプ、広
    葉樹パルプ、麻パルプ、コットン、ラミー、ビスコース
    レーヨン、銅アンモニアレーヨン、および溶剤紡糸され
    たレーヨン繊維であるリヨセルから選択されるいずれか
    であることを特徴とする請求項2記載の生分解性湿式不
    織布。
  4. 【請求項4】 芯鞘型複合短繊維とセルロース系繊維と
    の混合比率が10/90〜90/10(重量%)である
    ことを特徴とする請求項2または3記載の生分解性湿式
    不織布。
  5. 【請求項5】 芯成分が、ポリブチレンサクシネートで
    あり、鞘成分が、ブチレンサクシネートの共重合量比が
    70〜90モル%となるようにブチレンサクシネートに
    エチレンサクシネートあるいはブチレンアジペートを共
    重合せしめた共重合ポリエステルであることを特徴とす
    る請求項1から4までのいずれか1項記載の生分解性湿
    式不織布。
  6. 【請求項6】 生分解性を有する第1の脂肪族ポリエス
    テルからなる芯成分とこの芯成分よりも融点の低い生分
    解性を有する第2の脂肪族ポリエステルからなる鞘成分
    とを用い、芯鞘型複合断面となる紡糸口金を介して溶融
    紡糸し、次いで延伸し、この延伸糸条を所定長に切断し
    て芯鞘型複合短繊維を得、この芯鞘型複合短繊維を抄造
    により短繊維ウエブとなし、次いで得られた短繊維ウエ
    ブに熱処理を施すことにより構成繊維間を熱融着させて
    形態を保持させることを特徴とする生分解性湿式不織布
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 生分解性を有する第1の脂肪族ポリエス
    テルからなる芯成分とこの芯成分よりも融点の低い生分
    解性を有する第2の脂肪族ポリエステルからなる鞘成分
    とを用い、芯鞘型複合断面となる紡糸口金を介して溶融
    紡糸し、次いで延伸し、この延伸糸条を所定長に切断し
    て芯鞘型複合短繊維を得、この芯鞘型複合短繊維とセル
    ロース系繊維とを混合して抄造により短繊維ウエブとな
    し、次いで得られた短繊維ウエブに熱処理を施すことに
    より構成繊維間を熱融着させて形態を保持させることを
    特徴とする生分解性湿式不織布の製造方法。
  8. 【請求項8】 芯鞘型複合短繊維を構成する重合体のう
    ち、最も高い融点を有する重合体の融点よりも低く、最
    も低い融点を有する重合体の融点よりも高い温度にて、
    短繊維ウエブに熱処理を施すことを特徴とする請求項6
    または7記載の生分解性湿式不織布の製造方法。
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