JPH09310257A - 積層不織布およびその製造方法 - Google Patents

積層不織布およびその製造方法

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JPH09310257A
JPH09310257A JP8126605A JP12660596A JPH09310257A JP H09310257 A JPH09310257 A JP H09310257A JP 8126605 A JP8126605 A JP 8126605A JP 12660596 A JP12660596 A JP 12660596A JP H09310257 A JPH09310257 A JP H09310257A
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melting point
point component
fiber
low
fibers
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JP8126605A
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English (en)
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Nobuo Noguchi
信夫 野口
Atsushi Matsunaga
篤 松永
Katsunori Suzuki
克昇 鈴木
Michiyo Iimi
美智代 飯見
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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  • Nonwoven Fabrics (AREA)
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 嵩高性および吸水性に優れ、しかも実用に供
し得るだけの機械的特性を備えた積層不織布およびこれ
らの製造方法を提供する。 【解決手段】 生分解性脂肪族ポリエステルからなる高
融点成分1と低融点成分2とを用い、繊維横断面におい
て、低融点成分2が芯部を形成し、高融点成分1が低融
点成分2の円周方向に独立した突起部を複数形成し、し
かも低融点成分2は高融点成分1によって分断されるこ
となく連続しており、高融点成分1および低融点成分2
がともに繊維軸方向に連続するとともに繊維表面におい
て交互に露出するような多葉型複合長繊維を溶融紡糸
し、次いで牽引細化し、長繊維不織ウエブとなし、これ
に天然繊維と生分解性を有する熱可塑性重合体からなる
短繊維とを混合して形成した短繊維不織ウエブを積層
し、部分的に熱圧接処理を施して両不織ウエブを一体化
して積層不織布を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療・衛生材料、
生活資材あるいは一般産業資材など、幅広い用途に用い
られる積層不織布およびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、不織布は衛生材、一般生活資
材、産業資材用の素材として広く使用されており、不織
布を構成する繊維素材としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリアミドなどの重合体が知られている。し
かし、これらの素材からなる不織布には自己分解性が無
く、普通の自然環境下では化学的に非常に安定である。
従って、使い捨て型の不織布は、使用後、焼却あるいは
埋め立てといった方法で処理されているのが現状であ
る。我が国では、焼却処理が広く行なわれているが、多
大の費用が必要とされ、廃棄プラスチックスによる公害
が発生しつつあり、廃棄プラスチックスの処理をどのよ
うに解決してゆくかが、自然環境保護や生活環境保護の
点で大きな社会問題となっている。一方、埋め立てに関
しては、近年埋め立ての場所を確保するのが困難になっ
てきているうえ、素材が化学的に安定であるため土中で
長期間にわたって元の状態のまま残るという問題があ
る。そこで、使い捨て型不織布におけるこれらの問題を
解決するために、生分解性を有する素材からなる不織布
が要望されている。
【0003】一般に生分解性を有する繊維としては、木
綿、麻に代表されるセルロース系繊維あるいは、絹に代
表される蛋白質繊維、湿式紡糸法により得られるキュプ
ラレーヨン長繊維やビスコースレーヨン長繊維、または
キチンやコラーゲンなどの天然物の化学繊維が知られて
いる。しかしながら、これら従来の生分解性繊維は、機
械的強度が低いうえに、親水性であるため、吸水・湿潤
時の機械的強度低下が著しく、さらに素材自体が非熱可
塑性であるため熱接着性を有さないため繊維間を熱接着
させて不織布とするいわゆるエンボス法やサーマルボン
ド法を採用することができない等、種々の問題を抱えて
いた。
【0004】そこで、これらの問題を解決する生分解性
不織布として、特開平7−34369号公報に、脂肪族
グリコールと脂肪族ジカルボン酸とからなる不織ウエブ
に部分的な熱圧接を施して得られる、機械的強度に優れ
柔軟性に富む生分解性不織布が開示されている。しか
し、使い捨て型不織布としては、用途により、さらに嵩
高性、吸水性を具備することが必要となる場合があり、
これらの機能を兼ね備えた不織布が要望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を解決するもので、嵩高性および吸水性に優れ、し
かも実用に供し得るだけの機械的特性を備えた積層不織
布およびこれらの製造方法を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明は、以下の構成を要旨とするものである。 (1)長繊維不織ウエブと短繊維不織ウエブとが積層さ
れ部分的な熱圧接により一体化されており、前記長繊維
不織ウエブが生分解性を有する第1の脂肪族ポリエステ
ルからなる高融点成分とこの高融点成分よりも融点の低
い生分解性を有する第2の脂肪族ポリエステルからなる
低融点成分とから形成される多葉型複合長繊維からな
り、この多葉型複合長繊維の繊維横断面において、低融
点成分が芯部を形成し、高融点成分が前記低融点成分の
円周方向に独立した突起部を複数形成し、しかも低融点
成分は高融点成分によって分断されることなく連続して
おり、かつ、多葉型複合長繊維を形成する高融点成分お
よび低融点成分はともに繊維軸方向に連続するとともに
繊維表面において交互に露出しており、前記短繊維不織
ウエブが天然繊維および/または再生繊維と生分解性を
有する熱可塑性重合体からなる短繊維とを混合して形成
されていることを特徴とする積層不織布。
【0007】(2)生分解性を有する第1の脂肪族ポリ
エステルからなる高融点成分とこの高融点成分よりも融
点の低い生分解性を有する第2の脂肪族ポリエステルか
らなる低融点成分とを用いて、繊維横断面において低融
点成分が芯部を形成し、繊維横断面において高融点成分
が前記低融点成分の円周方向に独立した突起部を複数形
成し、しかも繊維横断面において前記低融点成分は高融
点成分によって分断されることなく連続しており、高融
点成分および低融点成分がともに繊維軸方向に連続する
とともに繊維表面において交互に露出するような多葉型
複合長繊維を溶融紡糸し、この多葉型複合長繊維を牽引
細化した後、長繊維不織ウエブとなし、この長繊維不織
ウエブに、天然繊維および/または再生繊維と生分解性
を有する熱可塑性重合体からなる短繊維とを混合して形
成した短繊維不織ウエブを積層した後に、部分的に熱圧
接処理を施して両不織ウエブを一体化することを特徴と
する積層不織布の製造方法。
【0008】以上の構成により、本発明の積層不織布
は、長繊維不織ウエブと短繊維不織ウエブとが積層され
てなり、しかも短繊維不織ウエブが少なくとも天然繊維
または再生繊維にて構成されているので、優れた吸水性
を発揮することができる。
【0009】また、本発明の積層不織布は、短繊維不織
ウエブの構成繊維に熱可塑性を有する短繊維が含まれて
いるため、長繊維不織ウエブと短繊維不織ウエブとを部
分的熱圧接処理によって一体化することができ、優れた
機械的特性および寸法安定性を有するものである。
【0010】また、本発明の積層不織布の構成素材は全
て自然環境下で分解し得るものであるので、優れた生分
解性能を発揮することができる。さらに、本発明におい
ては、長繊維不織ウエブを構成する長繊維の繊維横断面
が多葉型複合断面であるので、嵩高性に富む不織布を得
ることができ、かつ生分解性能および長繊維の製糸性、
開繊性を促進することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の積層不織布は、長繊維不
織ウエブと短繊維不織ウエブとが積層され一体化されて
なるものである。
【0012】まず、本発明における長繊維不織ウエブに
ついて説明する。長繊維不織ウエブを構成する長繊維
は、融点の異なる2種の生分解性脂肪族ポリエステル、
即ち高融点を有する脂肪族ポリエステルと低融点を有す
る脂肪族ポリエステルとにより構成された複合長繊維で
ある。
【0013】本発明において、長繊維不織ウエブを構成
する脂肪族ポリエステルとしては、例えば、ポリグリコ
ール酸やポリ乳酸のようなポリ(α−ヒドロキシ酸)、
または、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリ(β−プロ
ピオラクトン)のようなポリ(ω−ヒドロキシアルカノ
エート)またはこれらを構成する繰り返し単位要素によ
る共重合体が、さらに、ポリ−3−ヒドロキシプロピオ
ネート、ポリ−3−ヒドロキシブチレート、ポリ−3−
ヒドロキシカプロエート、ポリ−3−ヒドロキシヘプタ
ノエート、ポリ−3−ヒドロキシオクタノエートのよう
なポリ(β−ヒドロキシアルカノエート)およびこれら
を構成する繰り返し単位要素とポリ−3−ヒドロキシバ
リレートやポリ−4−ヒドロキシブチレートを構成する
繰り返し単位要素との共重合体が挙げられる。また、ジ
オールとジカルボン酸の縮重合体からなるものとして、
例えば、ポリエチレンオキサレート、ポリエチレンサク
シネート、ポリエチレンアジペート、ポリエチレンアゼ
テート、ポリブチレンオキサレート、ポリブチレンサク
シネート、ポリブチレンアジペート、ポリブチレンセバ
ケート、ポリヘキサメチレンセバケート、ポリネオペン
チルオキサレートまたはこれらを構成する繰り返し単位
要素による共重合体が挙げられる。以上の脂肪族ポリエ
ステルのなかでは、ポリ乳酸またはポリエチレンサクシ
ネートまたはポリブチレンサクシネートまたはポリブチ
レンアジペートまたはポリブチレンセバケートまたはこ
れらを構成する繰り返し単位要素による共重合体が、製
糸性および生分解性能に優れるなどの理由により、好適
に用いられる。
【0014】さらに、前記脂肪族ポリエステルのなかで
は、ブチレンサクシネートを主繰り返し単位とする共重
合ポリエステルが特に好適であるが、このとき、ブチレ
ンサクシネートの共重合量比は、高融点成分としては8
0モル%以上、低融点成分としては70〜90モル%で
あることが好ましい。ブチレンサクシネートの共重合量
比が低すぎると、生分解性能には優れるものの、紡出糸
条の冷却性および開繊性に劣り、目的とする長繊維が得
られないこととなる。逆に、ブチレンサクシネートの共
重合量比が高すぎると、冷却性および開繊性には優れる
ものの、生分解性能に劣り本発明の目的とするものでは
ない。
【0015】なお、本発明において適用される脂肪族ポ
リエステルは、数平均分子量が約20,000以上、好
ましくは40,000以上、さらに好ましくは60,0
00以上のものが、製糸性および得られる糸条の特性の
点で良い。また、重合度を高めるために少量のジイソシ
アネートやテトラカルボン酸二無水物などで鎖延長した
ものでも良い。
【0016】本発明において適用される繊維に関して
は、その構成成分のうちの少なくとも低融点成分中に結
晶核剤が添加されていることが好ましい。結晶核剤を添
加することにより、溶融紡出後に固化しにくい結晶性の
低い重合体であっても、紡出糸条間に密着が発生するの
を防止することができる。また、結晶核剤は、重合工程
あるいは溶融工程で添加するが、その際、得られる糸の
機械的性能および均斉度を向上させるため、できる限り
均一分散させておくことが好ましい。
【0017】結晶核剤としては、粉末状の無機物で、か
つ溶融液に溶解したりするものでなければ特に制限をう
けないが、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン、窒化
ホウ素、シリカゲル、酸化マグネシウムなどが通常用い
られ、これらの中でも特に、タルクまたは酸化チタンま
たはこれらの混合物が好適に用いられる。
【0018】また、結晶核剤は、高融点成分中への結晶
核剤の添加量をQA (重量%)とし、低融点成分中への
結晶核剤の添加量をQB (重量%)としたときに、
(1)式および(2)式を満足するように添加されてい
ることが好ましい。 [(ΔTA +ΔTB)/100]−2 /3 ≦QA +QB ≦[(ΔTA +ΔTB)/100]+4 …(1) QA ≦QB …(2) 但し、ΔTA =高融点成分の融点−高融点成分の結晶化
温度 ΔTB =低融点成分の融点−低融点成分の結晶化温度 結晶核剤の全添加量QA +QB (重量%)が(1)式で
定義された上限を超えると、紡出糸条の冷却効果は高い
ものの、製糸性が低下するとともに得られた長繊維ひい
ては不織布の機械的性能が劣り好ましくない。逆に、結
晶核剤の全添加量QA +QB (重量%)が(1)式で定
義された下限より低くなると、紡出糸条の冷却性が低下
して紡出糸条間に密着が発生し、目標とする不織布を得
ることが困難となる。また、高融点成分中への結晶核剤
の添加量QA (重量%)が、低融点成分中への結晶核剤
の添加量QB (重量%)よりも多くなると、高融点成分
の冷却性はさらに向上するが、低融点成分の冷却性が低
くなり、これによって紡出糸条間に密着が発生しやすく
なるため好ましくない。
【0019】なお、本発明においては高融点成分または
低融点成分に、あるいは両成分ともに、必要に応じて、
例えば艶消し剤、顔料、光安定剤、耐候剤、酸化防止剤
などの各種添加剤を本発明の効果を損なわない範囲内で
添加することができる。
【0020】長繊維不織ウエブを構成する複合長繊維の
繊維横断面は、多葉型複合断面でなければならない。す
なわち、低融点成分が芯部を形成し、高融点成分が前記
低融点成分の円周方向に独立した突起部を複数形成し、
しかも前記低融点成分は高融点成分によって分断される
ことなく連続しており、高融点成分および低融点成分は
ともに繊維軸方向に連続するとともに繊維表面において
交互に露出していることが必要である。さらに詳しく
は、高融点成分が芯部を形成する低融点成分の円周方向
に個々に独立した突起部を複数形成していること、すな
わち低融点成分が高融点成分によって分断されることな
く連続していることは、優れた生分解性能を維持させる
のに必要である。また、高融点成分および低融点成分の
いずれもが繊維軸方向に連続することは、繊維横断面の
安定性、製糸性および繊維の機械的特性を向上させるた
めに必要である。さらに、高融点成分および低融点成分
が繊維表面において交互に露出していることは、紡出糸
条の冷却性、開繊性の向上および生分解性能の促進、制
御のために必要である。
【0021】このような繊維横断面形状を有する長繊維
を適用することにより、例えば低融点成分が冷却性およ
び開繊性に劣る重合体であっても、突起部に配設する高
融点成分により糸条間の密着が防止され紡出糸条の冷却
性および開繊性を向上させることができる。また、高融
点成分が生分解性能に劣る重合体であっても、芯部に配
設された低融点成分の生分解性能が優れるため、経時的
に高融点成分が小片として取り残される状態となり、こ
の小片の繊度が極めて細いことから、生分解性能を促進
する結果となるのである。
【0022】本発明に適用される複合長繊維の繊維横断
面において、高融点成分の突起部数は4〜10であるこ
とが好ましい。高融点成分の突起部数が4未満である
と、紡出糸条の冷却性、開繊性および生分解性能に劣る
こととなる。すなわち、本発明においては高融点成分の
円周方向に占める割合が大きいほど、紡出糸条の冷却性
および開繊性には優れる結果となるが、突起部数が4未
満であると、低融点成分の円周占有率が大きくなり冷却
性および開繊性に劣ることとなる。これを回避するため
に高融点成分の複合比を上げると、個々に独立した高融
点成分のセグメント繊度、すなわち繊維横断面において
高融点成分が占める最小構成単位部分の繊度が大きくな
るのであるから、必然的に不織布の生分解性能には劣る
こととなる。逆に、高融点成分の突起部数が10を超え
ると、高融点成分の各セグメントを個々に独立させるこ
とが困難となり好ましくない。これらの理由により、高
融点成分の突起部数は、さらに好ましくは、5〜8が良
い。
【0023】また、本発明に適用される複合長繊維の繊
維横断面における高融点成分/低融点成分の周長比、す
なわち繊維横断面の外周において各成分の占める周長合
計の比は、高融点成分/低融点成分が90/10〜40
/60であることが好ましい。たとえば、繊維横断面の
外周における高融点成分の円周占有率が大きくなると、
それにつれて突起部分が大きくなり、ウエブを熱圧接す
る際の低融点成分の円周占有率が小さすぎるため圧接さ
れにくく機械的性能に劣る不織布しか得られないことと
なる。しかも、個々に独立した高融点成分のセグメント
繊度も大きくなることから、不織布の生分解性能も低下
する傾向になる。逆に、繊維横断面の外周における低融
点成分の円周占有率が大きくなると、紡出糸条が冷却性
されにくくなり、延伸・開繊工程において融着を生じや
すくなる。
【0024】本発明に適用される複合長繊維の繊維横断
面において、個々に独立した高融点成分のセグメントの
配設形態は、前記の繊維横断面形状を満足するものであ
れば制限はないが、高融点成分の各セグメントが繊維横
断面の外周上に各々等間隔に位置していることが好まし
い。高融点成分の各セグメントが繊維横断面の外周上に
各々片寄りをもって位置する場合においては、紡糸工程
において紡出糸条がニーリングを発生するとともに、ウ
エブを熱圧接する際に繊維同士が絡合しにくく、高融点
成分と低融点成分との接着点が均一に付与できず、強力
にムラが生じやすくなる。さらに、高融点成分の各セグ
メントは、全て同じ割合で低融点成分のなかに埋没する
ように配設されていることが好ましい。高融点成分の各
セグメントが各々異なる割合で低融点成分のなかに埋没
するような場合においては、ウエブを熱圧接する際に繊
維同士が絡合しにくく、高融点成分と低融点成分との接
着点が均一に付与できないため、強力にムラが生じやす
くなる。また、高融点成分の各セグメントがどのような
割合で低融点成分のなかに埋没するように配設されてい
るかについては、たとえば、図1に示すように、高融点
成分1の各セグメントの中心3が低融点成分2の円周よ
り外側にあるような配設形態、すなわち高融点成分1の
円周占有率が大きい場合から、図2に示すように、高融
点成分1の各セグメントの中心3が低融点成分2の円周
より内側にあるような配設形態、すなわち低融点成分2
の円周占有率が大きい場合まで、任意の形態を適用でき
るが、少なくとも、高融点成分1の各セグメントが製糸
・製反工程において剥離しない程度に低融点成分2と重
なり合っていること、ならびに低融点成分2が内部に埋
没した高融点成分1によって分断されていないことが必
要である。ウエブを熱圧接する際の繊維同士の絡合しや
すさからは、たとえば、図3に示すように、高融点成分
1の各セグメントの中心3が低融点成分2の円周上にあ
るような配設形態が良い。
【0025】本発明に適用される複合長繊維の高融点成
分/低融点成分の複合比は1/3〜3/1(重量比)で
あることが好ましい。複合比がこの範囲を外れると紡出
糸条の冷却性、開繊性および生分解性能の全てを併せて
満足することができず、さらに、繊維横断面形状の不安
定さを誘発するため好ましくない。たとえば、高融点成
分/低融点成分の複合比が1/3を超えると、生分解性
能には優れるものの、紡出糸条の冷却性、開繊性には劣
る結果となる。逆に、高融点成分/低融点成分の複合比
が3/1を超えると、紡出糸条の冷却性、開繊性には優
れるものの、生分解性能には劣る結果となる。たとえ
ば、高融点成分が生分解性能に劣る重合体であれば、低
融点成分の複合比を上げることにより生分解速度を促進
させることができる。この理由により、高融点成分/低
融点成分の複合比は、さらに好ましくは1/2〜2/1
(重量比)が良い。
【0026】本発明に適用される複合長繊維の高融点成
分の各セグメント繊度は0.05〜2デニールであるこ
とが好ましい。ここで、高融点成分のセグメント繊度と
は、繊維横断面において高融点成分が占める最小構成単
位部分の繊度のことである。高融点成分の各セグメント
繊度が0.05デニール未満であると、生産量の低下お
よび繊維横断面形状の不安定さなどにより好ましくな
い。逆に、高融点成分の各セグメント繊度が2デニール
を超えると、紡出糸条の冷却性、開繊性に劣るとともに
生分解性能にも劣る結果となる。これらの理由により、
高融点成分の各セグメント繊度は、さらに好ましくは
0.1〜1デニールが良い。
【0027】また、高融点成分の各セグメント繊度と同
様に、本発明に適用される複合長繊維の単糸繊度は1.
5〜10デニールであること好ましい。単糸繊度が1.
5デニール未満であると、紡糸口金の複雑化、製糸工程
における糸切れの増大、生産量の低下および繊維断面形
状の不安定化などにより好ましくない。逆に、10デニ
ールを超えると、紡出糸条の冷却性に劣るとともに生分
解性能にも劣ることとなる。これらの理由により、単糸
繊度は、さらに好ましくは2〜8デニールが良い。
【0028】以上のように、本発明に適用される長繊維
不織ウエブは、生分解性能を異にする高融点成分および
低融点成分で構成された多葉型複合長繊維よりなるもの
であって、両成分の複合比、高融点成分の突起部数、高
融点成分の各セグメント繊度、単糸繊度などを組み合わ
せることにより、この長繊維不織ウエブ製造時に要求さ
れる紡出糸条の冷却性、開繊性および生分解性能を制御
することができるのである。
【0029】次に、本発明における短繊維不織ウエブに
ついて説明する。本発明に適用される短繊維不織ウエブ
は、天然繊維および/または再生繊維と生分解性を有す
る熱可塑性重合体からなる短繊維とを混合して形成され
るものである。ここで、混合された複数の短繊維は、で
きる限り均一に混じり合っていることが好ましい。均一
に混合された短繊維不織ウエブを用いることにより、短
繊維不織ウエブ中の熱可塑性の短繊維と長繊維不織ウエ
ブの構成長繊維とを均一に熱圧接することができ、得ら
れる積層不織布にムラなく優れた機械的強力を付与する
ことができるのである。
【0030】本発明においては、短繊維不織ウエブの全
構成繊維に対し30〜70重量%の天然繊維および/ま
たは再生繊維が短繊維不織ウエブ中に含まれていること
が好ましい。天然繊維および/または再生繊維が30重
量%未満であると、得られる不織布の吸水性が低下する
こととなり、逆に、天然繊維および/または再生繊維が
70重量%を超えると、短繊維不織ウエブに占める熱接
着性を有する重合体からなる短繊維の繊維量が少なくな
るため、長繊維不織ウエブと短繊維不織ウエブとの一体
化が不十分となり、実用性の乏しい不織布となる。
【0031】天然繊維または再生繊維としては、例え
ば、木綿繊維や麻繊維等のセルロース系繊維の他に、ラ
ミー等の動物繊維、短繊維状に裁断されたシルク繊維、
天然パルプ、レーヨンに代表される各種再生繊維等が挙
げられるが、吸水性、吸湿性、さらに原料コストを等を
勘案すると、特に木綿繊維が好適に用いられる。また、
これらの天然繊維は、晒し加工の施されていないコーマ
糸、晒し加工の施された晒し綿、または織物・編み物か
ら得られた反毛等のいずれの形態であっても良い。
【0032】本発明において、天然繊維および/または
再生繊維とともに短繊維不織ウエブを形成する短繊維と
しては、生分解性を有し、かつ熱可塑性を有するもので
あり、前記長繊維不織ウエブを構成する脂肪族ポリエス
テルと熱接着が可能な範囲の融点をもつものであれば、
繊維の断面形状、複合形状にかかわらず用いることがで
きるのであるが、特に、前述の長繊維不織ウエブの構成
繊維と同様の長繊維を所定長に切断して得られる短繊維
が好適に用いられる。このように、本発明においては、
生分解性および熱可塑性を有する短繊維を短繊維不織ウ
エブ内に含むことにより、長繊維不織ウエブと短繊維不
織ウエブとを熱圧接により充分な強力で接着することが
できる。
【0033】本発明における短繊維不織ウエブは、天然
繊維および/または再生繊維と生分解性および熱可塑性
を有する短繊維とを混合して作成されるのであるが、カ
ード機の進行方向に配列したパラレルウエブ、パラレル
ウエブのクロスレイドされたウエブ、ランダムに配列し
たランダムウエブあるいは中程度に配列したセミランダ
ムウエブのいずれであっても良く、使用用途によって適
宜選択することができる。
【0034】また、本発明において、長繊維不織ウエブ
と短繊維不織ウエブとの積層比率は10/90〜90/
10(重量%)であることが好ましい。短繊維不織ウエ
ブが10重量%未満であると、積層不織布に含まれる天
然繊維や再生繊維の量が少なくなり、得られる不織布の
機械的特性には優れるものの、吸湿性、吸水性を充分に
向上させることができず、本発明の目的を達成すること
ができないため好ましくない。逆に、短繊維不織ウエブ
が90重量%を超えると、吸湿性、吸水性には優れるも
のの、機械的特性を損なうこととなり好ましくない。こ
れらの理由により、長繊維不織ウエブと短繊維不織ウエ
ブとの積層比率は20/80〜80/20(重量%)で
あることがさらに好ましい。
【0035】積層された長繊維不織ウエブと短繊維不織
ウエブとの一体化は、部分的な熱圧接によって行われ
る。この部分的な熱圧接は後述のエンボスロールを用い
た装置または超音波融着装置にて部分的な熱融着区域を
形成するものであり、短繊維不織ウエブに含まれる熱可
塑性短繊維と長繊維不織ウエブとが互いに熱融解して圧
接されるものである。これにより、長繊維不織ウエブと
熱接着性を有しない天然繊維とを実用に耐えうるだけの
接着力で一体化することができる。
【0036】次に、本発明の積層不織布の製造方法につ
いて説明する。まず、本発明の積層不織布に適用する長
繊維不織ウエブは、通常の複合紡糸装置を用いて製造さ
れる。すなわち、前述したところの脂肪族ポリエステル
を好適材料として用い、これらを別々に溶融し、個別に
計量した後、前述の高融点成分の突起部数、高融点成分
の各セグメント繊度、単糸繊度を満足する繊維横断面構
造を形成可能な多葉型複合紡糸口金より吐出した紡出糸
条を冷却空気流などを用いた公知の冷却装置にて冷却す
る。次いで、エアーサッカーなどの引取手段を用いて目
標繊度となるよう牽引細化して引き取られる。牽引細化
した複合長繊維は公知の開繊器具にて開繊せしめた後、
スクリーンコンベアなどの移動式捕集面上に開繊堆積さ
せて長繊維不織ウエブを得る。原料として用いる重合体
のメルトフローレート値(以降、MFR値と記す)は、
高融点成分のMFR値が5〜50g/10分であること
が好ましい。一方、低融点成分のMFR値が10〜70
g/10分であることが好ましい。但し、本発明におけ
るMFR値は、ASTM−D−1238(E)記載の方
法に準じて測定したものである。高融点成分のMFR値
が5g/10分未満および低融点成分のMFR値が10
g/10分未満であると、あまりにも高粘度であるた
め、紡出糸条の細化がスムーズでなく操業性を損なう結
果となり、しかも得られる繊維は太繊度で均斉度に劣る
ものとなる。逆に、高融点成分のMFR値が50g/1
0分を超える場合および低融点成分のMFR値が70g
/10分を超える場合には、あまりにも低粘度であるた
め、複合断面が不安定となるばかりか、紡糸工程におい
て糸切れが発生し操業性を損なうとともに、得られる不
織布の強力に斑が生じる結果となる。これらの理由によ
り、高融点成分のMFR値は10〜45g/10分、低
融点成分のMFR値は15〜65g/10分であること
がさらに好適である。
【0037】また、高融点成分の粘度は低融点成分の粘
度より高い方が好ましい。一般に、熱可塑性重合体の複
合紡糸において得られる繊維横断面は、低粘度成分が高
粘度成分を被覆しようとする力が働く。つまり、本発明
においては、高融点成分を高粘度にすることにより、円
周方向における高融点成分は独立させやすく、さらには
異形度を上げ、嵩高性を向上させるのにも好適となる。
【0038】本発明の積層不織布の製造方法において
は、用いる重合体、特に低融点成分を構成する重合体に
前述の結晶核剤を添加することにより、紡出糸条の密着
を防止し、冷却性、開繊性を向上させることができる。
【0039】溶融紡糸において、紡糸温度は、用いる脂
肪族ポリエステルによって異なるものの、少なくとも重
合体のMFR値と繊維形成性すなわち製糸性とを勘案す
れば適宜設定することができる。通常は、紡糸温度を重
合体の融点より少なくとも40℃高い温度とし、特に1
20〜300℃とするのが好ましい。紡糸温度が120
℃未満であると、重合体の未溶融物が発生したり、溶融
粘度が高過ぎるため溶融押出機を用いて重合体を押出す
ことが困難となり、逆に、紡糸温度が300℃を超える
と、重合体が熱分解をし始めるため、いずれも好ましく
ない。
【0040】牽引速度は2000〜5000m/分以上
であることが好ましく,特に2500m/分以上とする
とウエブの寸法安定性が向上するためさらに好適であ
る。牽引速度が2000m/分未満であると、糸条の配
向が不十分なために得られる不織布は実用に供し得るだ
けの機械的強力を損なうこととなり、逆に、5000m
/分を超えると、糸条の配向が高くなり過ぎ得られる不
織布の生分解性能が低下する傾向にあるため、いずれも
好ましくない。
【0041】次に、本発明における短繊維不織ウエブの
製造方法について説明する。まず、短繊維不織ウエブを
構成する生分解性短繊維は、長繊維不織ウエブを構成す
る前述の脂肪族ポリエステルを好適材料として用いて通
常の溶融紡糸を行い未延伸糸を得た後、延伸処理を施
し、押し込みクリンパーにより12〜25山/25mm
の捲縮を付与し、その後紡績用油剤を付与して乾燥処理
を施し、所定長に裁断し、短繊維を得ることができる。
【0042】このようにして得られる短繊維を、通常の
方法で製造した天然繊維および/または再生繊維と混合
して、カーディングを行い、短繊維不織ウエブを得る。
本発明の積層不織布は、前述の方法で得られた長繊維不
織ウエブと短繊維不織ウエブとを積層し、部分的熱圧接
処理を施して、両不織ウエブを一体化して得られる。
【0043】部分的な熱圧接処理を施すに際しては、加
熱されたエンボスロールと表面が平滑な金属ロールとを
用いて長繊維間に点状融着区域を形成する方法、あるい
は超音波融着装置を用いパターンロール上で超音波によ
る高周波を印加してパターン部の長繊維間に点状融着区
域を形成する方法が採用される。また、部分的な熱圧接
とは、構成繊維間において、低融点成分と高融点成分と
が熱圧接されることでウエブの形態を保持し、少なくと
も高融点成分同士は融着されず構成繊維同士の完全融着
を防止し得るような熱圧接をいい、このような部分的熱
圧接とすることにより、所定の不織布形態を保持しつつ
生分解性能および柔軟性を発揮させることができる。
【0044】部分的熱圧接により形成された圧接領域
は、長繊維不織ウエブの全表面積に対して特定の領域を
有するものであり、具体的には、個々の熱圧接領域は丸
型,楕円型,菱型,三角型,T字型,井型など任意の形
状であって良いが、0.1〜1.0mm2 の面積を有
し、その密度すなわち圧接点密度が10〜60点/cm
2、好ましくは10〜40点/cm2 であるのが良い。
圧接点密度が10点/cm 2 未満であると得られる不織
布の機械的特性や寸法安定性が向上せず、逆に、圧接点
密度が60点/cm2 を超えると柔軟性と嵩高性が向上
せず、いずれも好ましくない。また、ウエブの全表面積
に対する全熱圧接領域の面積の比すなわち圧接面積率は
4〜40%、好ましくは8〜40%であるのが良い。こ
の圧接面積率が4%未満であると得られる不織布の機械
的特性、寸法安定性に劣り好ましくない。逆に、圧接面
積率が40%を超えると、得られた不織布の柔軟性およ
び嵩高性を損なうとともに、生分解性能にも劣ることと
なるため好ましくない。
【0045】加熱されたエンボスロールを用いる場合、
ロールの表面温度すなわち加工温度は低融点成分の融点
よりも10℃〜30℃低い温度により行なうことが好ま
しい。加工温度がこの範囲を超えると、熱圧接装置に重
合体が固着し操業性を著しく損なうこととなり、逆に、
加工温度がこの範囲よりも低いと、重合体の融着が不十
分なものとなり積層不織布の形態保持が困難となる。ま
た、ここでロールの線圧は10〜100kg/cmとす
るのが好ましい。
【0046】超音波融着装置を用いる場合、周波数が約
20kHzの通常ホーンと呼称される超音波発振器と、
円周上に点状または帯状に凸状突起部を具備するパター
ンロールとからなる装置が採用される。前記超音波発振
器の下部に前記パターンロールが配設され、長繊維不織
ウエブを超音波発振器とパターンロールとの間に通すこ
とにより部分的に熱融着することができる。このパター
ンロールに配設される凸状突起部1列あるいは複数列で
あってもよく、また、その配設が複数列の場合には、並
列あるいは千鳥型のいずれの配列でも良い。
【0047】なお、部分的な熱圧接処理は、連続工程あ
るいは別工程のいずれで行っても良い。また、熱圧接処
理については、前述の加熱されたエンボスロールあるい
は超音波融着装置のいずれを選択しても良いが、不織布
の使用用途に応じ、特に柔軟性が要求される医療・衛生
材料や拭き取り布などの一般生活関連材としては、超音
波融着装置を用いると、優れた性能を有する不織布を得
ることができる。
【0048】本発明においては、移動式補集面上に開繊
堆積させた長繊維不織ウエブと天然繊維不織ウエブとを
積層する前に予め、長繊維不織ウエブに仮熱圧接処理ま
たは熱風接着処理または三次元交絡処理を公知の方法に
より施しておくことが好ましい。これにより、長繊維不
織ウエブと短繊維不織ウエブとを積層する際に、長繊維
織ウエブの形態を予備的に保持することができる。
【0049】本発明の積層不織布の目付けは、使用目的
により選択されるため特に限定されるものではないが、
一般的には10〜200g/m2 の範囲が好ましく、よ
り好ましくは15〜150g/m2 の範囲である。目付
けが15g/m2 未満では柔軟性および生分解速度には
優れるものの機械的強力に劣り実用的ではない。逆に、
目付けが200g/m2 を超えると、不織布が硬い風合
いのものとなり、柔軟性に劣るものとなる。
【0050】
【実施例】次に、実施例に基づき本発明を具体的に説明
するが、本発明は、これらの実施例によって何ら限定さ
れるものではない。
【0051】実施例において、各物性値の測定を次の方
法により実施した。 ・メルトフローレート値(g/10分);ASTM−D
−1238(E)に記載の方法に準じて温度190℃で
測定した。(以降、MFR値と記す) ・融点(℃);パーキンエルマ社製示差走査型熱量計D
SC−2型を用い、試料重量を5mg、昇温速度を20
℃/分として測定して得た融解吸熱曲線の最大値を与え
る温度を融点(℃)とした。
【0052】・結晶化温度(℃);パーキンエルマ社製
示差走査型熱量計DSC−2型を用い、試料重量を5m
g、降温速度を20℃/分として測定して得た固化発熱
曲線の最大値を与える温度を結晶化温度(℃)とした。
【0053】・目付け(g/m2 );標準状態の試料か
ら試料長が10cm、試料幅が10cmの試料片10点
を作成し平衡水分にした後、各試料片の重量(g)を秤
量し、得られた値の平均値を単位面積当たりに換算し、
目付け(g/m2 )とした。
【0054】・不織布の強力(kg/5cm幅);JI
S−L−1096Aに記載の方法に準じて測定した。す
なわち、試料長が20cm、試料幅が5cmの試料片1
0点を作成し、試料片毎に不織布の縦方向について、定
速伸張型引張り試験機(東洋ボールドウイン社製テンシ
ロンUTM−4−1−100)を用いて、引張り速度1
0cm/分で伸張し、得られた切断時荷重値の平均値を
強力(kg/5cm幅)とした。
【0055】・生分解性能;不織布を土中に埋設し、6
ヶ月後に取り出し、不織布がその形態を保持していない
場合、あるいは、その形態を保持していても強力が埋設
前の強力初期値に対して50%以下に低下している場
合、生分解性能が良好(;○)であるとし、強力が埋設
前の強力初期値に対して75%以下に低下している場
合、生分解性能は普通(;△)であるとし、強力が埋設
前の強力初期値に対して75%を超える場合、生分解性
能が不良(;×)であると評価した。
【0056】・吸水性(mm/10分):JIS−L−
1096に記載のバイレック法に準じて測定した。すな
わち、試料長が20cm、試料幅が2.5cmの試料片
5点を作成し、各試料片を20±2℃の水を入れた水槽
上の一定の高さに支えた水平棒上にピンで留めて吊す。
試料片の下端を一線に並べて水平棒を下げ、試料片の下
端の1cmがちょうど水に浸かるようにする。10分間
放置後の水の上昇した高さ(mm)を測り、その平均値
を吸水性(mm/10分)とした。
【0057】・層間剥離強力(g/5cm幅):試料長
が15cm、試料幅が5cmの試料片計3点を作成し、
各試料毎に不織布の経方向について、定速伸長型引長試
験機(東洋ボールドウイン社製テンシロンUTM−4−
1−100)を用いて、積層不織布における、長繊維不
織ウエブの端部と短繊維不織ウエブの端部とを上下ちゃ
っくにて把持し、剥離速度5cm/分にて5cm長を強
制的に剥離させて得られた荷重値の平均値を層間剥離強
力(g/5cm幅)とした。
【0058】・圧縮剛軟度(g(g/m2 )):試料長が
10cm、試料幅が5cmの試料片5点を作成し、各試
料片毎に横方向に曲げて円筒状物とし、各々その端部を
接合したものを圧縮剛軟度測定試料とした。次いで、各
測定試料毎にその軸方向について、定速伸長型引長試験
機(東洋ボールドウイン社製テンシロンUTM−4−1
−100)を用い、圧縮速度5cm/分で圧縮し、得ら
れた最大荷重値(g)を目付けで割った値を圧縮剛軟度
(g(g/m2 )とした。従って、この圧縮剛軟度とは、
値が小さいほど柔軟性が優れることを意味するものであ
る。
【0059】実施例1 まず、高融点成分として、MFR値が25g/10分で
融点114℃、結晶化温度75℃のポリブチレンサクシ
ネートを、低融点成分として、MFR値が25g/10
分で融点105℃、結晶化温度32℃のブチレンサクシ
ネート/エチレンサクシネート=80/20(モル%)
の共重合ポリエステルを用いて、多葉型複合長繊維より
なる長繊維不織ウエブを製造した。
【0060】すなわち、前記2成分を、高融点成分/低
融点成分の複合比が1/1(重量比)となるように個別
に計量した後、個別のエクストルーダ型溶融押出し機を
用いて温度180℃で溶融し、図1に示すような高融点
成分配列形態の繊維横断面(高融点成分突起部数=6)
となる紡糸口金を用い、単孔吐出量1.24g/分で多
葉型複合長繊維を溶融紡出した。この紡出糸条を公知の
冷却装置にて冷却した後、口金の下方に設置したエアー
サッカーを用いて、牽引速度が3500m/分で牽引細
化して引き取った。次いで、公知の開繊器具にて開繊
し、移動するスクリーンコンベア上に開繊堆積させ、こ
れに熱圧接処理を施して長繊維不織ウエブを得た。熱圧
接条件としては、面積が0.36mm2 の彫刻模様で圧
接点密度が20点/cm2 、圧接面積率が7.2%で配
設された熱エンボスロールと表面が平滑な金属ロールと
を用い、加工温度を98℃とした。得られた長繊維不織
ウエブは、単糸繊度3.2デニールの長繊維からなる目
付け25g/m2 の不織ウエブであり、充分な機械的強
度を有し、かつ圧縮剛軟度の測定値が20g/(g/m
2 )でありソフト性を備えたものであった。
【0061】次に、短繊維不織ウエブに含有させる生分
解性短繊維を製造した。すなわち、前記長繊維不織ウエ
ブの際と同一の2成分を用い、複合比が1/1(重量
比)で、単孔吐出量0.80g/分にて溶融紡糸し、紡
出糸条を公知の冷却装置にて冷却した後、紡糸油剤を付
与せしめ、800m/分の速度で引き取り未延伸糸を
得、この未延伸糸を複数本合糸して、熱延伸装置にて延
伸処理を施した。延伸処理を施すに際しては、延伸倍率
を3.5倍とし、スタッフイングボックスにて捲縮数1
8山/25mmの機械捲縮を施した後、繊維長51mm
に切断して、単糸繊度2.8デニールの生分解性および
熱接着性を備えた多葉型複合短繊維を得た。
【0062】得られた生分解性および熱接着性を有する
短繊維が50重量%、別途常法にて作成した平均繊度
1.5デニール、平均繊維長25mmの木綿晒し綿が5
0重量%となるように各々加えて混綿し、次いで、ラン
ダムカード機を用いてカーディングして、繊維配列がラ
ンダムで目付けが30g/m2 の短繊維不織ウエブを得
た。
【0063】得られた短繊維不織ウエブを長繊維不織ウ
エブの片面に積層し、熱圧接を施して積層不織布を得
た。熱圧接条件は、長繊維不織ウエブに熱圧接を施した
際の条件と同様にした。得られた積層不織布の物性およ
び生分解性能を表1に示す。
【0064】実施例2〜実施例5 短繊維不織ウエブの構成繊維中における木綿晒し綿の占
める割合、即ち生分解性および熱接着性を有する短繊維
と、木綿晒し綿との混合比率を20/80(重量%)か
ら80/20(重量%)まで表1に示すように変化させ
たこと以外は、実施例1と同様にして積層不織布を得
た。得られた積層不織布の物性および生分解性能を表1
に示す。
【0065】実施例6 短繊維不織ウエブを構成する繊維として、木綿晒し綿に
代えて常法にて得たビスコースレーヨンを用いたこと以
外は、実施例1と同様にして積層不織布を得た。得られ
た積層不織布の物性および生分解性能を表1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】表1から明らかなように、実施例1で得ら
れた積層不織布は、実用に供し得るだけの充分な強力を
有しているとともに、優れた嵩高性および吸水性を備
え、しかも良好な生分解性能を備えたものであった。
【0068】実施例2〜5で得られた積層不織布は、短
繊維不織ウエブ中の天然・再生繊維の混合比率が大きく
なるほど、嵩高性、吸水性には優れる反面、強力は低下
する傾向にあるが、いずれも実用に供し得るだけの強力
は有していた。
【0069】比較例1 実施例1と同一の高融点成分を単独で用い、繊維横断面
が単相型丸断面になる紡糸口金を用い、紡糸温度180
℃、単孔吐出量1.35g/分で溶融紡出した。この紡
出糸条を公知の冷却装置にて冷却した後、口金の下方に
設置したエアーサッカーを用いて、牽引速度3800m
/分で細化して引き取った。次いで、公知の開繊器具に
て開繊し、移動するスクリーンコンベア上に開繊堆積さ
せ、これに熱圧接処理を施して長繊維不織ウエブを得
た。熱圧接条件としては、加工温度を107℃とした以
外は実施例1と同様にして行った。得られた長繊維不織
ウエブは、単糸繊度3.2デニールの長繊維からなる目
付け25g/m2 の不織ウエブであった。
【0070】得られた不織ウエブと実施例1と同一の短
繊維不織ウエブとを積層し、エンボスロール温度を10
7℃とした以外は実施例1と同一条件下で積層不織布を
得た。得られた積層不織布の物性および生分解性能を表
2に示す。
【0071】比較例2 短繊維不織ウエブを、生分解性短繊維と混綿することな
く、木綿晒し綿のみを用いて作成したこと以外は実施例
1と同様にして積層不織布を得た。得られた積層不織布
の物性および生分解性能を表2に示す。
【0072】
【表2】
【0073】表2から明らかなように、比較例1は、本
発明の範囲外の単相型丸断面よりなる長繊維不織ウエブ
を用いたため、機械的特性および剥離強力には優れるも
のの、生分解性能に劣るものであった。
【0074】比較例2は、短繊維不織ウエブに生分解性
短繊維を混綿していないため、生分解性能には優れるも
のの、剥離強力に著しく劣り到底使用に耐えるものでは
なかった。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、紡出糸条の冷却性およ
び開繊性に優れ、かつ生分解性能が制御可能であるとと
もに不織布の嵩高性および吸水性に優れ、しかも実用に
供し得るだけの機械的特性を備えた積層不織布およびこ
れらの製造方法を提供しようとするものである。
【0076】本発明の不織布は、おむつや生理用品その
他の医療・衛生材料素材、使い捨ておしぼりやワイピン
グクロスなどの拭き取り布、使い捨て包装材、家庭・業
務用の生ごみ捕集用袋その他廃棄物処理材などの生活関
連用素材、あるいは、農業・園芸・土木用に代表される
産業用資材の各素材として好適である。しかもこの不織
布は、生分解性を有するので、その使用後に完全に分解
消失するため、自然環境保護の観点からも有益であり、
あるいは、例えば堆肥化して肥料とするなど再利用を図
ることもできるため資源の再利用の観点からも有益であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多葉型複合長繊維の繊維横断面のモデ
ル図である。
【図2】本発明の多葉型複合長繊維の繊維横断面のモデ
ル図である。
【図3】本発明の多葉型複合長繊維の繊維横断面のモデ
ル図である。
【符号の説明】
1 高融点成分 2 低融点成分 3 中心
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01D 5/34 D01D 5/34 D01F 8/14 D01F 8/14 B D06M 15/70 D06M 15/70 // B29C 65/08 B29C 65/08 B29L 9:00 (72)発明者 飯見 美智代 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長繊維不織ウエブと短繊維不織ウエブと
    が積層され部分的な熱圧接により一体化されており、前
    記長繊維不織ウエブが生分解性を有する第1の脂肪族ポ
    リエステルからなる高融点成分とこの高融点成分よりも
    融点の低い生分解性を有する第2の脂肪族ポリエステル
    からなる低融点成分とから形成される多葉型複合長繊維
    からなり、この多葉型複合長繊維の繊維横断面におい
    て、低融点成分が芯部を形成し、高融点成分が前記低融
    点成分の円周方向に独立した突起部を複数形成し、しか
    も低融点成分は高融点成分によって分断されることなく
    連続しており、かつ、多葉型複合長繊維を形成する高融
    点成分および低融点成分はともに繊維軸方向に連続する
    とともに繊維表面において交互に露出しており、前記短
    繊維不織ウエブが天然繊維および/または再生繊維と生
    分解性を有する熱可塑性重合体からなる短繊維とを混合
    して形成されていることを特徴とする積層不織布。
  2. 【請求項2】 高融点成分が、ポリブチレンサクシネー
    トであり、低融点成分が、ブチレンサクシネートの共重
    合量比が70〜90モル%となるようにブチレンサクシ
    ネートにエチレンサクシネートあるいはブチレンアジペ
    ートを共重合せしめた共重合ポリエステルであることを
    特徴とする請求項1記載の積層不織布。
  3. 【請求項3】 短繊維不織ウエブの構成繊維中に天然繊
    維および/または再生繊維の占める割合が、30〜70
    重量%であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の積層不織布。
  4. 【請求項4】 天然繊維および/または再生繊維が、コ
    ットン、ラミー、短繊維状に裁断されたシルク繊維、ビ
    スコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン、溶剤紡糸さ
    れたレーヨン繊維であるリヨセルから選ばれるいずれか
    であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか
    1項に記載の積層不織布。
  5. 【請求項5】 長繊維不織ウエブと短繊維不織ウエブと
    の積層比率が10/90〜90/10(重量%)である
    ことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に
    記載の積層不織布。
  6. 【請求項6】 低融点成分および高融点成分のうち、少
    なくとも低融点成分に中に結晶核剤が添加されているこ
    とを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記
    載の積層不織布。
  7. 【請求項7】 生分解性を有する第1の脂肪族ポリエス
    テルからなる高融点成分とこの高融点成分よりも融点の
    低い生分解性を有する第2の脂肪族ポリエステルからな
    る低融点成分とを用いて、繊維横断面において低融点成
    分が芯部を形成し、繊維横断面において高融点成分が前
    記低融点成分の円周方向に独立した突起部を複数形成
    し、しかも繊維横断面において前記低融点成分は高融点
    成分によって分断されることなく連続しており、高融点
    成分および低融点成分がともに繊維軸方向に連続すると
    ともに繊維表面において交互に露出するような多葉型複
    合長繊維を溶融紡糸し、この多葉型複合長繊維を牽引細
    化した後、長繊維不織ウエブとなし、この長繊維不織ウ
    エブに、天然繊維および/または再生繊維と生分解性を
    有する熱可塑性重合体からなる短繊維とを混合して形成
    した短繊維不織ウエブを積層した後に、部分的に熱圧接
    処理を施して両不織ウエブを一体化することを特徴とす
    る積層不織布の製造方法。
  8. 【請求項8】 低融点成分および高融点成分のうち、少
    なくとも低融点成分に中に結晶核剤を添加することを特
    徴とする請求項7記載の積層不織布の製造方法。
  9. 【請求項9】 エンボスロールを用いて長繊維不織ウエ
    ブと短繊維不織ウエブとを部分的に熱圧接することを特
    徴とする請求項7または8記載の積層不織布の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 超音波発振器を用いた超音波融着装置
    にて、長繊維不織ウエブと短繊維不織ウエブとを部分的
    に熱圧接することを特徴とする請求項7または8記載の
    積層不織布の製造方法。
  11. 【請求項11】 長繊維不織ウエブと短繊維不織ウエブ
    とを積層する前に予め、長繊維不織ウエブに仮熱圧接処
    理または熱風接着処理または三次元交絡処理を施すこと
    により長繊維不織ウエブの形態を保持させることを特徴
    とする請求項7から10までのいずれか1項に記載の積
    層不織布の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022138449A1 (ja) * 2020-12-23 2022-06-30 東レ株式会社 スキンケア製品用不織布、フェイスマスクおよびクレンジングシート

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