JPH09309870A - 芳香族ニトリルとポリフルオロベンゼンの製造方法 - Google Patents

芳香族ニトリルとポリフルオロベンゼンの製造方法

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JPH09309870A
JPH09309870A JP8125540A JP12554096A JPH09309870A JP H09309870 A JPH09309870 A JP H09309870A JP 8125540 A JP8125540 A JP 8125540A JP 12554096 A JP12554096 A JP 12554096A JP H09309870 A JPH09309870 A JP H09309870A
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polyfluorobenzene
polyfluorobenzonitrile
aromatic
carboxylic acid
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Isamu Maeda
勇 前田
Hiroshi Sugisawa
寛 杉澤
Noboru Saito
昇 斉藤
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C253/00Preparation of carboxylic acid nitriles
    • C07C253/30Preparation of carboxylic acid nitriles by reactions not involving the formation of cyano groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/361Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions involving a decrease in the number of carbon atoms

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者の安全上の問題が少なく、従来法に比
べて低コストで芳香族ニトリルとポリフルオロベンゼン
を製造することができる方法を提供すること。 【解決手段】 芳香族カルボン酸とポリフルオロベンゾ
ニトリルとを反応させて芳香族ニトリルとポリフルオロ
ベンゼンを生成させる工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族ニトリルと
ポリフルオロベンゼンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族ニトリルを製造する方法として
は、たとえば、芳香族1級アミンであるアニリン化合物
からジアゾニウム塩を経由するサンドマイヤ反応による
方法や、芳香族1級アミドであるベンズアミド化合物
を、五酸化リンや無水酢酸等の存在下で化学脱水反応さ
せる方法等が知られている。具体的には、たとえば、原
料の前記アニリン化合物として2,3,4,5−テトラ
クロロアニリンを用いる方法〔J. Prakt. Chem. 第56
巻第48〜66頁 (1897年刊) 参照〕や、原料の前
記アミド化合物として2,3,4,5−テトラクロロベ
ンズアミドを用いる方法〔Chem. Ber.第107巻第92
0〜923頁 (1974年刊) 参照〕等が知られてい
る。これらの方法では、前記芳香族ニトリルとして2,
3,4,5−テトラクロロベンゾニトリルが得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の芳香族ニトリルの製造方法では、原料として用いら
れるアニリン化合物やベンズアミド化合物自体が一般に
高価で入手困難であるものが多いため、製造コストが非
常に高くなりがちであるので、実用性や経済性に難点が
ある。また、毒性の高い無機のシアン化合物や化学脱水
剤を化学量論量使用する必要があるため、作業者の安全
性の点でも問題がある。
【0004】そこで、本発明は、作業者の安全上の問題
が少なく、低コストで芳香族ニトリルを製造することが
できる方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、反応原料と
して、毒性が低く、工業的に入手容易で安価な芳香族カ
ルボン酸と特定のポリフルオロベンゾニトリルとを用
い、それらを反応させると、予想外にも特異的に芳香族
カルボン酸のカルボキシル基とポリフルオロベンゾニト
リルのニトリル基との相互付加・交換・脱炭酸反応から
なる一連の反応が起き、これにより、芳香族ニトリルと
ポリフルオロベンゼンが実用的に安価に容易かつ高収率
で得られることを見出し、本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明にかかる、芳香族ニトリ
ルとポリフルオロベンゼンの製造方法は、芳香族カルボ
ン酸とポリフルオロベンゾニトリルとを反応させて芳香
族ニトリルとポリフルオロベンゼンを生成させる工程を
含む。
【0007】
【発明の実施の形態】反応原料として用いられる芳香族
カルボン酸としては、特に限定はされないが、たとえ
ば、安息香酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレ
ンモノカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸、これらの
核置換体(たとえば、メチル、メトキシ、フェノキシ、
塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ基等)等が挙げられる。こ
れらの中でも、特に塩素置換安息香酸、とりわけ2,
3,4,5−テトラクロロ安息香酸を使用すると、医薬
品の原料として特に重要な2,3,4,5−テトラクロ
ロベンゾニトリルが芳香族ニトリルとして得られるの
で、好ましい。
【0008】反応原料として用いられるポリフルオロベ
ンゾニトリルとしては、特に限定はされないが、たとえ
ば、ジフルオロベンゾニトリル、トリフルオロベンゾニ
トリル、テトラフルオロベンゾニトリル、これらの核置
換体(たとえば、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ基等)、
ペンタフルオロベンゾニトリル等が挙げられる。これら
の中でも、特にペンタフルオロベンゾニトリルを使用す
ると、後述するように、重合触媒の原料として特に重要
なペンタフルオロベンゼンがポリフルオロベンゼンとし
て得られるので、好ましい。
【0009】芳香族カルボン酸とポリフルオロベンゾニ
トリルとの使用割合は、特に限定はされないが、装置効
率等の実用性の点から、芳香族カルボン酸に対してポリ
フルオロベンゾニトリルが、たとえば0.1〜10当
量、好ましくは0.5〜8当量、より好ましくは2〜5
当量である。芳香族カルボン酸とポリフルオロベンゾニ
トリルとの反応の様式としては、特に限定はされず、バ
ッチ式でも連続式でもよいが、転化率等の実用性の点か
ら、バッチ式が好ましい。
【0010】反応装置としては、特に限定はされない
が、たとえば、オートクレーブ等の耐圧性反応装置が挙
げられる。これらの中でも、定圧反応装置が、実用性の
点から好ましい。芳香族カルボン酸とポリフルオロベン
ゾニトリルとの反応は、経済性や、反応終了後の分離精
製作業の手間を考慮すると、無触媒条件下で行うことが
好ましいが、必要に応じては、前記反応を促進させるた
めに酸触媒の存在下で行ってもよい。酸触媒としては、
特に限定はされないが、たとえば、リン酸、ホウ酸等の
無機酸や、酸性白土、酸性アルミナ等の固体酸等が挙げ
られる。これらの中でも、固体酸が、分離精製等の実用
性の点から好ましい。酸触媒は、1種のみ用いてもよい
し、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
【0011】酸触媒を用いる場合、その使用量は、特に
限定はされないが、経済性の点から、芳香族カルボン酸
に対して、たとえば0.1〜10モル%、好ましくは
0.5〜5モル%、より好ましくは1〜3モル%であ
る。芳香族カルボン酸とポリフルオロベンゾニトリルと
の反応は、ポリフルオロベンゾニトリルが溶媒の役目を
兼ねることができるので、反応終了後の分離精製作業の
手間等を考慮すると、ポリフルオロベンゾニトリル以外
の溶媒を使用しないで行うことが好ましいが、必要に応
じては、前記反応に対して不活性な溶媒、たとえば、キ
シレン、プソイドキュメン、デュレン等の芳香族炭化水
素や、ニトロトルエン、ベンジルトルエン等の高沸点溶
媒を、1種または2種以上適宜組み合わせて用いて行っ
てもよい。
【0012】ポリフルオロベンゾニトリル以外の溶媒を
用いる場合、その使用量は、特に限定はされないが、装
置効率等の実用性の点から、芳香族カルボン酸に対し
て、たとえば10〜1000重量%、好ましくは30〜
500重量%、より好ましくは50〜200重量%であ
る。反応温度は、副反応の抑制、反応速度等の点から、
180〜300℃、好ましくは200〜280℃、さら
に好ましくは220〜260℃である。
【0013】反応時間は、反応温度、触媒の有無、その
種類と使用量、反応原料の種類とその組成等によって異
なり、特に限定はされないが、転化率等の実用性の点か
ら、たとえば、0.5〜50時間、好ましくは1〜30
時間、より好ましくは2〜20時間である。芳香族カル
ボン酸とポリフルオロベンゾニトリルとを反応させる
と、芳香族カルボン酸のカルボキシル基とポリフルオロ
ベンゾニトリルのニトリル基との相互付加・交換反応が
平衡反応として起きて、芳香族ニトリルが生成する。そ
の際、ポリフルオロ安息香酸も生成すると予測される
が、生成したポリフルオロ安息香酸は、上記反応の進行
中に予想外にも容易に不可逆的に脱炭酸反応してただち
にポリフルオロベンゼンに転化する。そのため、芳香族
カルボン酸とポリフルオロベンゾニトリルとの反応によ
って得られる反応混合物中には、反応生成物としては、
芳香族ニトリルと、ポリフルオロベンゼンと、付加体で
ある反応中間体とがあり、ポリフルオロ安息香酸は共存
しないものと発明者らは推定している。
【0014】このように、本発明の方法によれば、脱炭
酸反応を伴う不可逆反応によって芳香族ニトリルとポリ
フルオロベンゼンが効率良く生成する。ポリフルオロベ
ンゼンも工業的に非常に有用であるため、反応混合物か
ら回収して各種の用途に利用できる。このように本発明
の方法は、反応原材料をほとんど無駄にすることなく有
用な物質に変換することができる。このため、廃棄物も
少なくてすむ。
【0015】芳香族カルボン酸とポリフルオロベンゾニ
トリルとの反応では、上述したように、反応の進行中
に、脱炭酸反応することにより、二酸化炭素と、常圧沸
点が80〜90℃程度の前記ポリフルオロベンゼン(た
とえば、ペンタフルオロベンゼンの常圧沸点は85℃)
とが生成するため、密閉された反応装置を用いた場合、
反応が進行するにつれて反応圧力が増加する。この場合
の反応圧力の大きさは、反応温度と反応装置の空間容積
率とに依存するが、たとえば、前記反応温度範囲内にお
いては、50kg/cm2 に達する場合もある。そのた
め、反応装置の耐圧性を考慮すると、前記反応は、その
進行中に生成する、二酸化炭素、または、二酸化炭素と
ポリフルオロベンゼンとを反応系から排出しながら行う
ことが好ましい。このようにして反応を行った場合、反
応圧力を、たとえば、10kg/cm2 以下に抑えるこ
とができる。
【0016】本発明の製造方法は、生成物の収率をより
増加させる目的で、芳香族カルボン酸とポリフルオロベ
ンゾニトリルとの反応中に生成する、芳香族カルボン酸
とポリフルオロベンゾニトリルとの付加体(カルボキシ
ル基とニトリル基との付加体)からなる反応中間体を、
芳香族カルボン酸とポリフルオロベンゾニトリルとの新
たな反応に再使用する工程をさらに含んでいてもよい。
このような再使用は、収率を増加させることができるた
め、工業上、実用性において極めて有利である。
【0017】芳香族カルボン酸とポリフルオロベンゾニ
トリルとの反応により生成した、芳香族ニトリルとポリ
フルオロベンゼンとは、反応終了後、たとえば、蒸留、
抽出、晶析等の公知の方法により、容易に分離精製する
ことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明のより具体的な実施例を比較例
と併せて説明するが、本発明は下記実施例に限定されな
い。 実施例1 攪拌装置を備えた容量100mlのハステロイCからな
る小型オートクレーブに、2,3,4,5−テトラクロ
ロ安息香酸4.5g(17.3ミリモル)とペンタフル
オロベンゾニトリル13.4g(69.4ミリモル)と
を仕込み、オートクレーブ内の雰囲気を窒素ガスで置換
して大気圧とし、密閉状態で230℃で6時間加熱し
た。すると、反応圧力は、反応時間の経過とともに徐々
に増加し、最大9.5kg/cm2 に達した。反応終了
後は、20℃において2.5kg/cm2 であった。得
られた反応混合物は17.3gであった。
【0019】反応混合物の分析を 1H−NMRおよび19
F−NMRにより行った。その結果、2,3,4,5−
テトラクロロ安息香酸のモル数を基準として98%の転
化率であった。2,3,4,5−テトラクロロベンゾニ
トリルが86%の収率で、ペンタフルオロベンゼンが7
4%の収率で、それぞれ生成しており、残りは反応中間
体であり、ペンタフルオロ安息香酸は検出されなかっ
た。
【0020】ついで、反応混合物17.0gを常圧蒸留
すると沸点80〜90℃の留分としてペンタフルオロベ
ンゼン2.0gが得られた。引き続き、残留液を5℃で
晶析濾過すると固形分として2,3,4,5−テトラク
ロロベンゾニトリル3.2gが得られた。さらに、濾液
を20mmHgの圧力で減圧蒸留すると沸点50〜60
℃の留分としてペンタフルオロベンゾニトリル10.0
gが得られ、残分1.8gであった。
【0021】分析の結果、各成分の純度は95%で回収
率92%となり、残分は反応中間体である付加体が主成
分であった。 実施例2 実施例1で得られた反応中間体である付加体1.5gを
追加する以外は実施例1と同様に行った。
【0022】その結果、反応圧力は11.5kg/cm
2 となり、反応終了後20℃において3.0kg/cm
2 であり、98%の転化率であった。2,3,4,5−
テトラクロロベンゾニトリルが92%の収率で、ペンタ
フルオロベンゼンが90%の収率であり、ペンタフルオ
ロ安息香酸は検出されなかった。このように反応中間体
の再使用によって目的物の収率が大幅に増加した。
【0023】実施例3 反応温度を200℃とする以外は実施例1と同様に行っ
た。その結果、反応圧力は3.5kg/cm2 となり、
反応終了後20℃において1.0kg/cm2 であり、
77%の転化率であった。2,3,4,5−テトラクロ
ロベンゾニトリルが33%の収率で、ペンタフルオロベ
ンゼンが20%の収率であり、ペンタフルオロ安息香酸
は検出されなかった。
【0024】実施例4 2,3,4,5−テトラクロロ安息香酸9.0g(3
4.6ミリモル)とする以外は実施例1と同様に行っ
た。その結果、反応圧力は13.5kg/cm2 とな
り、反応終了後20℃において4.5kg/cm2 であ
り、98%の転化率であった。2,3,4,5−テトラ
クロロベンゾニトリルが84%の収率で、ペンタフルオ
ロベンゼンが65%の収率であり、ペンタフルオロ安息
香酸は検出されなかった。
【0025】実施例5 p−クロロ安息香酸2.7g(17.3ミリモル)とす
る以外は実施例1と同様に行った。その結果、反応圧力
は実施例1とほぼ同様であり、96%の転化率であっ
た。p−クロロベンゾニトリルが71%の収率で、ペン
タフルオロベンゼンが61%の収率であり、ペンタフル
オロ安息香酸は検出されなかった。
【0026】実施例6 定圧装置によって反応圧力を8kg/cm2 とする以外
は実施例4と同様に行った。その結果、反応進行中は定
圧装置から二酸化炭素が排出され、反応終了後20℃に
おいて2.0kg/cm2 であり、98%の転化率であ
った。2,3,4,5−テトラクロロベンゾニトリルが
85%の収率で、ペンタフルオロベンゼンが70%の収
率であり、ペンタフルオロ安息香酸は検出されなかっ
た。
【0027】実施例7 反応時間を30時間とする以外は実施例3と同様に行っ
た。その結果、反応圧力は9.0kg/cm2 となり、
反応終了後20℃において2.5kg/cm2 であり、
97%の転化率であった。2,3,4,5−テトラクロ
ロベンゾニトリルが86%の収率で、ペンタフルオロベ
ンゼンが76%の収率であり、ペンタフルオロ安息香酸
は検出されなかった。
【0028】比較例1 反応温度を165℃とする以外は実施例1と同様に行っ
た。その結果、反応圧力は大気圧となり、33%の転化
率であった。しかし、二酸化炭素の生成もなく、2,
3,4,5−テトラクロロベンゾニトリルおよびペンタ
フルオロベンゼンのそれぞれの生成もなく、反応中間体
のみが生成され、ペンタフルオロ安息香酸は検出されな
かった。
【0029】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、芳香族カル
ボン酸とポリフルオロベンゾニトリルとを反応させるた
め、容易かつ高収率で芳香族ニトリルとポリフルオロベ
ンゼンを製造することができる。反応原料として使用さ
れる芳香族カルボン酸は毒性が低く、またポリフルオロ
ベンゾニトリルも毒性が比較的低いため、作業者の安全
に対する配慮が少なくてすむ。上記反応原料は、いずれ
も工業的に入手容易であるため、実用的かつ低コストで
芳香族ニトリルとポリフルオロベンゼンを製造すること
ができる。
【0030】得られた芳香族ニトリルは、有機合成の原
料として有用であり、特にポリクロロベンゾニトリル、
とりわけ2,3,4,5−テトラクロロベンゾニトリル
は、医薬品、農業薬品の原料として重要である。本発明
では、芳香族ニトリルだけでなく、ポリフルオロベンゼ
ンも得られる。ポリフルオロベンゼンは、有機合成の原
料として有用であり、その中でもペンタフルオロベンゼ
ンは、重合触媒の原料として重要である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芳香族カルボン酸とポリフルオロベンゾニ
    トリルとを反応させて芳香族ニトリルとポリフルオロベ
    ンゼンを生成させる工程を含む、芳香族ニトリルとポリ
    フルオロベンゼンの製造方法。
  2. 【請求項2】前記反応は、180〜300℃の温度で行
    われる、請求項1に記載の芳香族ニトリルとポリフルオ
    ロベンゼンの製造方法。
  3. 【請求項3】前記反応は、その進行中に生成する、二酸
    化炭素、または、二酸化炭素とポリフルオロベンゼンと
    を反応系から排出しながら行われる、請求項1または2
    に記載の芳香族ニトリルとポリフルオロベンゼンの製造
    方法。
  4. 【請求項4】前記反応中に生成する、前記芳香族カルボ
    ン酸と前記ポリフルオロベンゾニトリルとの付加体から
    なる反応中間体を、芳香族カルボン酸とポリフルオロベ
    ンゾニトリルとの新たな反応に再使用する工程をさらに
    含む請求項1から3までのいずれかに記載の芳香族ニト
    リルとポリフルオロベンゼンの製造方法。
  5. 【請求項5】前記芳香族カルボン酸は2,3,4,5−
    テトラクロロ安息香酸である、請求項1から4までのい
    ずれかに記載の芳香族ニトリルとポリフルオロベンゼン
    の製造方法。
  6. 【請求項6】前記ポリフルオロベンゾニトリルはペンタ
    フルオロベンゾニトリルである、請求項1から5までの
    いずれかに記載の芳香族ニトリルとポリフルオロベンゼ
    ンの製造方法。
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