JPH09309470A - 走行車輌 - Google Patents
走行車輌Info
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- JPH09309470A JPH09309470A JP8128150A JP12815096A JPH09309470A JP H09309470 A JPH09309470 A JP H09309470A JP 8128150 A JP8128150 A JP 8128150A JP 12815096 A JP12815096 A JP 12815096A JP H09309470 A JPH09309470 A JP H09309470A
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- 230000000630 rising effect Effects 0.000 claims description 3
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
- 101000911772 Homo sapiens Hsc70-interacting protein Proteins 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 101001139126 Homo sapiens Krueppel-like factor 6 Proteins 0.000 description 1
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D47/00—Motor vehicles or trailers predominantly for carrying passengers
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S280/00—Land vehicles
- Y10S280/10—Stair climbing chairs
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安全にエスカレータに搭乗することが可能な
走行車輌を提供する。 【解決手段】 走行車輌は、車体１に装着された前輪２
及び後輪３を備え、エスカレータの１つのステップ面Ｓ
Ｔ１に接地する第１接地面８を備える第１支持部６と、
ステップ面ＳＴ２上に接地する第１接地面１０を備える
第２支持部７と、ステップ面ＳＴ３上に接地する第３支
持部１２とを備えている。
走行車輌を提供する。 【解決手段】 走行車輌は、車体１に装着された前輪２
及び後輪３を備え、エスカレータの１つのステップ面Ｓ
Ｔ１に接地する第１接地面８を備える第１支持部６と、
ステップ面ＳＴ２上に接地する第１接地面１０を備える
第２支持部７と、ステップ面ＳＴ３上に接地する第３支
持部１２とを備えている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は走行車輌、特に、少
なくともエスカレータの最大傾斜部で傾斜して、前記エ
スカレータの複数のステップの上に跨がって搭乗可能な
走行車輌に関する。
なくともエスカレータの最大傾斜部で傾斜して、前記エ
スカレータの複数のステップの上に跨がって搭乗可能な
走行車輌に関する。
【０００２】
【従来の技術】車体上部に運転者を乗せて走行する走行
車輌において、階段を昇降するものについては種々のも
のが提案されている。たとえば、車体下部に複数の車輪
を有し、これらの車輪の周囲に無限軌道が配置された、
所謂クローラタイプの走行車輌がある。このクローラタ
イプの走行車輌では、無限軌道の外表面に引っかけ爪等
を設け、これを循環させることにより階段の昇降を行
う。車体に対して昇降可能な前輪、後輪及び補助輪を備
え、これらの車輪を昇降制御しながら階段の昇降を行う
走行車輌も提案されている。
車輌において、階段を昇降するものについては種々のも
のが提案されている。たとえば、車体下部に複数の車輪
を有し、これらの車輪の周囲に無限軌道が配置された、
所謂クローラタイプの走行車輌がある。このクローラタ
イプの走行車輌では、無限軌道の外表面に引っかけ爪等
を設け、これを循環させることにより階段の昇降を行
う。車体に対して昇降可能な前輪、後輪及び補助輪を備
え、これらの車輪を昇降制御しながら階段の昇降を行う
走行車輌も提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述したような走行車
輌は、いずれも階段を昇降するように構成されているも
のの、エスカレータに搭乗する場合については考慮され
ていない。エスカレータは、各ステップ面の幅が制限さ
れており、通常の走行車輌が１つのステップ面上に位置
して搭乗することは不可能である。したがって、上述の
ような走行車輌でエスカレータに搭乗する際には必ず複
数のステップ面に跨がって搭乗することとなり、エスカ
レータの傾斜角度に基づいて走行車輌の車体が傾くこと
となる。
輌は、いずれも階段を昇降するように構成されているも
のの、エスカレータに搭乗する場合については考慮され
ていない。エスカレータは、各ステップ面の幅が制限さ
れており、通常の走行車輌が１つのステップ面上に位置
して搭乗することは不可能である。したがって、上述の
ような走行車輌でエスカレータに搭乗する際には必ず複
数のステップ面に跨がって搭乗することとなり、エスカ
レータの傾斜角度に基づいて走行車輌の車体が傾くこと
となる。
【０００４】特に、クローラタイプのものでは、エスカ
レータのステップ面の角部に無限軌道の中間部が当接し
て、無限軌道の接地面積が小さくなり、安定的に搭乗し
ていることが困難である。また、前輪，後輪を備える走
行車輌の場合も、エスカレータ上において前輪及び後輪
がそれぞれ異なるステップ面上に位置することとなり、
前輪及び後輪の制動が確実でない場合下方に滑落してし
まうおそれがある。また、エスカレータのステップ面の
角部が前輪及び後輪の中間に位置する車体下面に当接す
るような場合には、前輪及び後輪の少なくとも一方がス
テップ面から離間して、エスカレータの傾斜角よりもさ
らに大きな角度で車体が傾くこととなり、非常に危険で
ある。
レータのステップ面の角部に無限軌道の中間部が当接し
て、無限軌道の接地面積が小さくなり、安定的に搭乗し
ていることが困難である。また、前輪，後輪を備える走
行車輌の場合も、エスカレータ上において前輪及び後輪
がそれぞれ異なるステップ面上に位置することとなり、
前輪及び後輪の制動が確実でない場合下方に滑落してし
まうおそれがある。また、エスカレータのステップ面の
角部が前輪及び後輪の中間に位置する車体下面に当接す
るような場合には、前輪及び後輪の少なくとも一方がス
テップ面から離間して、エスカレータの傾斜角よりもさ
らに大きな角度で車体が傾くこととなり、非常に危険で
ある。
【０００５】本発明の目的は、安全にエスカレータに搭
乗することが可能な走行車輌の提供にある。
乗することが可能な走行車輌の提供にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明に係る走行車輌
は、車体と、前輪と、後輪と、駆動手段と、支持部とを
備えている。前輪は車体の前部に装着されている。後輪
は車体の後部に装着されている。駆動手段は前輪及び後
輪の少なくとも一方を駆動する。支持部は、少なくとも
車体がエスカレータの最大傾斜部で傾斜した際に、エス
カレータのステップ面に接地する。
は、車体と、前輪と、後輪と、駆動手段と、支持部とを
備えている。前輪は車体の前部に装着されている。後輪
は車体の後部に装着されている。駆動手段は前輪及び後
輪の少なくとも一方を駆動する。支持部は、少なくとも
車体がエスカレータの最大傾斜部で傾斜した際に、エス
カレータのステップ面に接地する。
【０００７】この走行車輌では、駆動手段により前輪及
び後輪を駆動してエスカレータ上に前進する。エスカレ
ータのステップ面は徐々に上昇または下降してやがてエ
スカレータが最大傾斜角となり、このとき少なくとも１
つのステップ面が支持部と当接する。したがって、この
走行車輌は支持部がエスカレータのステップ面に接地し
た状態でエスカレータの昇降に伴って昇降する。エスカ
レータの終端部では、傾斜角が徐々に小さくなり、これ
に伴って支持部がステップ面から離れ、前輪及び後輪の
駆動が可能となる。
び後輪を駆動してエスカレータ上に前進する。エスカレ
ータのステップ面は徐々に上昇または下降してやがてエ
スカレータが最大傾斜角となり、このとき少なくとも１
つのステップ面が支持部と当接する。したがって、この
走行車輌は支持部がエスカレータのステップ面に接地し
た状態でエスカレータの昇降に伴って昇降する。エスカ
レータの終端部では、傾斜角が徐々に小さくなり、これ
に伴って支持部がステップ面から離れ、前輪及び後輪の
駆動が可能となる。
【０００８】ここで、車体の下面前部に設けられ、少な
くとも車体がエスカレータの最大傾斜部で傾斜した際
に、エスカレータの１つのステップ面に接地する第１支
持部と、車体の下面後部に設けられ、少なくとも車体が
エスカレータの最大傾斜部で傾斜した際に、エスカレー
タの他のステップ面に接地する第２支持部とを有する支
持部を構成できる。この場合、第１及び第２支持部がそ
れぞれエスカレータの異なるステップ面に接地し、車輌
が滑落することを防止できる。
くとも車体がエスカレータの最大傾斜部で傾斜した際
に、エスカレータの１つのステップ面に接地する第１支
持部と、車体の下面後部に設けられ、少なくとも車体が
エスカレータの最大傾斜部で傾斜した際に、エスカレー
タの他のステップ面に接地する第２支持部とを有する支
持部を構成できる。この場合、第１及び第２支持部がそ
れぞれエスカレータの異なるステップ面に接地し、車輌
が滑落することを防止できる。
【０００９】また、上昇エスカレータに搭乗する際にス
テップ面上に接地する第１接地部と、下降エスカレータ
に搭乗する際にステップ面上に接地する第２接地部とを
備える支持部を構成できる。この場合、上昇エスカレー
タ及び下降エスカレータのいずれの場合にも安全に搭乗
することができる。さらに、支持部がエスカレータのス
テップ面に接地するとき、前輪及び後輪のうち少なくと
も駆動手段により駆動される車輪がエスカレータのステ
ップ面から離間するように構成できる。この場合、エス
カレータに搭乗している間に前輪及び後輪に誤って駆動
力がかかっても車輌が移動することなく安全性を保持で
きる。
テップ面上に接地する第１接地部と、下降エスカレータ
に搭乗する際にステップ面上に接地する第２接地部とを
備える支持部を構成できる。この場合、上昇エスカレー
タ及び下降エスカレータのいずれの場合にも安全に搭乗
することができる。さらに、支持部がエスカレータのス
テップ面に接地するとき、前輪及び後輪のうち少なくと
も駆動手段により駆動される車輪がエスカレータのステ
ップ面から離間するように構成できる。この場合、エス
カレータに搭乗している間に前輪及び後輪に誤って駆動
力がかかっても車輌が移動することなく安全性を保持で
きる。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態の走行車輌を
図に基づいて説明する。図１はこの実施形態の走行車輌
の側面図、図２はその底面図である。この走行車輌は、
車輌１と、車輌１の下面前部に装着される左右の前輪
２，２と、下面後部に装着される左右の後輪３，３とを
有している。後輪３は駆動モータ４で正逆回転が可能で
ある。また、前輪２，２は、ステアリング機構によって
方向制御のための操舵が可能である。車輌１の上面には
座席４と操作パネル５とが設けられている。操作パネル
５には、メインスイッチと、昇降スピードを制御するた
めのレバーと、前輪２の操舵角を変更するためのレバー
と、ブレーキスイッチと、他のキー及びボタン類と、表
示装置とが設けられている。
図に基づいて説明する。図１はこの実施形態の走行車輌
の側面図、図２はその底面図である。この走行車輌は、
車輌１と、車輌１の下面前部に装着される左右の前輪
２，２と、下面後部に装着される左右の後輪３，３とを
有している。後輪３は駆動モータ４で正逆回転が可能で
ある。また、前輪２，２は、ステアリング機構によって
方向制御のための操舵が可能である。車輌１の上面には
座席４と操作パネル５とが設けられている。操作パネル
５には、メインスイッチと、昇降スピードを制御するた
めのレバーと、前輪２の操舵角を変更するためのレバー
と、ブレーキスイッチと、他のキー及びボタン類と、表
示装置とが設けられている。
【００１１】車体１の下面には、エスカレータに搭乗す
る際にエスカレータのステップ面上に接地する第１支持
部６と第２支持部７とを備えている。第１支持部６は、
車体１の前部を支持するものであり、上昇エスカレータ
に搭乗する際にステップ面に接地する第１接地面８と、
下降エスカレータに搭乗する際にステップ面に接地する
第２接地面９とを備えている。第２支持部７は、車体１
の後部を支持するものであり、上昇エスカレータに搭乗
する際にステップ面に接地する第１接地面１０と、下降
エスカレータに搭乗する際にステップ面に接地する第２
接地面１１とを備えている。
る際にエスカレータのステップ面上に接地する第１支持
部６と第２支持部７とを備えている。第１支持部６は、
車体１の前部を支持するものであり、上昇エスカレータ
に搭乗する際にステップ面に接地する第１接地面８と、
下降エスカレータに搭乗する際にステップ面に接地する
第２接地面９とを備えている。第２支持部７は、車体１
の後部を支持するものであり、上昇エスカレータに搭乗
する際にステップ面に接地する第１接地面１０と、下降
エスカレータに搭乗する際にステップ面に接地する第２
接地面１１とを備えている。
【００１２】車体１の下面には、さらに、後端に位置し
て、上昇エスカレータに搭乗する際にステップ面に接地
する第３支持部１２と、前端に位置して、下降エスカレ
ータに搭乗する際にステップ面に接地する第４支持部１
３とを有している。第１支持部６，第２支持部７，第３
支持部１２，第４支持部１３は、各接地面がゴム等の摩
擦係数の大きな材料で構成されるか、あるいは粗面が形
成されて摩擦係数が大きくなっている。
て、上昇エスカレータに搭乗する際にステップ面に接地
する第３支持部１２と、前端に位置して、下降エスカレ
ータに搭乗する際にステップ面に接地する第４支持部１
３とを有している。第１支持部６，第２支持部７，第３
支持部１２，第４支持部１３は、各接地面がゴム等の摩
擦係数の大きな材料で構成されるか、あるいは粗面が形
成されて摩擦係数が大きくなっている。
【００１３】図３に示すように第１支持部６の第１接地
面８、第２支持部７の第１接地面１０及び第３支持部１
２が水平面となす角度をそれぞれα１，α２，α３と
し、第１支持部６の第２接地面９、第２支持部７の第２
接地面１１及び第４支持部１３が水平面となす角度をそ
れぞれβ１，β２，β３とする。さらに、前端から第１
支持部６の中間部までの距離をＬ１、第１支持部６の中
間部から第２支持部７の中間部までの距離をＬ２、第２
支持部７の中間部から後端までの距離をＬ３とする。
面８、第２支持部７の第１接地面１０及び第３支持部１
２が水平面となす角度をそれぞれα１，α２，α３と
し、第１支持部６の第２接地面９、第２支持部７の第２
接地面１１及び第４支持部１３が水平面となす角度をそ
れぞれβ１，β２，β３とする。さらに、前端から第１
支持部６の中間部までの距離をＬ１、第１支持部６の中
間部から第２支持部７の中間部までの距離をＬ２、第２
支持部７の中間部から後端までの距離をＬ３とする。
【００１４】上昇エスカレータと下降エスカレータと
は、ステップ面の移動する方向が異なるだけであるた
め、その最大傾斜角及び各ステップ面の角部間の距離は
同一とみなすことができる。したがって、図４に示すよ
うに、エスカレータの最大傾斜角をγ，各ステップ面の
角部間の距離をＬとすると、この実施形態の走行車輌に
おける各パラメータは、α１〜α３及びβ１〜β３が全
てγに等しく、 Ｌ１，Ｌ３＜Ｌ Ｌ２＝Ｌ となるように設定されるべきである。
は、ステップ面の移動する方向が異なるだけであるた
め、その最大傾斜角及び各ステップ面の角部間の距離は
同一とみなすことができる。したがって、図４に示すよ
うに、エスカレータの最大傾斜角をγ，各ステップ面の
角部間の距離をＬとすると、この実施形態の走行車輌に
おける各パラメータは、α１〜α３及びβ１〜β３が全
てγに等しく、 Ｌ１，Ｌ３＜Ｌ Ｌ２＝Ｌ となるように設定されるべきである。
【００１５】また、この走行車輌には図５に示すように
制御部２１が設けられている。制御部２１は、ＣＰＵ，
ＲＯＭ，ＲＡＭ等を含むマイクロコンピュータを備えて
いる。この制御部２１には、操作パネル２２、後輪３，
３を駆動する駆動機構２３、制動を行うためのブレーキ
部２４及び他の入出力部２５が接続されている。次に、
上昇エスカレータに搭乗する際の動作を説明する。
制御部２１が設けられている。制御部２１は、ＣＰＵ，
ＲＯＭ，ＲＡＭ等を含むマイクロコンピュータを備えて
いる。この制御部２１には、操作パネル２２、後輪３，
３を駆動する駆動機構２３、制動を行うためのブレーキ
部２４及び他の入出力部２５が接続されている。次に、
上昇エスカレータに搭乗する際の動作を説明する。
【００１６】図６に示すように、上昇エスカレータ３１
の始端部に近づくと、前輪２がステップ面ＳＴ１上に位
置するまで車体１をさらに前進させる。この状態で、駆
動機構２３によりエスカレータ３１のステップ面の速度
とほぼ同じスピードで後輪を駆動して前進する。ステッ
プ面ＳＴ１は時間とともに図右上方へ移動するため、ス
テップ面ＳＴ１上の前輪は右上方に移動することとな
り、同時に車体１は徐々に右上がりに傾く。
の始端部に近づくと、前輪２がステップ面ＳＴ１上に位
置するまで車体１をさらに前進させる。この状態で、駆
動機構２３によりエスカレータ３１のステップ面の速度
とほぼ同じスピードで後輪を駆動して前進する。ステッ
プ面ＳＴ１は時間とともに図右上方へ移動するため、ス
テップ面ＳＴ１上の前輪は右上方に移動することとな
り、同時に車体１は徐々に右上がりに傾く。
【００１７】図７に示すように、後輪３がステップ面Ｓ
Ｔ３に到達すると、ブレーキ部２４により車体１を停止
させる。前輪２及び後輪３がともにエスカレータ３１の
ステップ面上に位置した後は、車体１の傾きを増しなが
らステップ面の移動に伴って右上方に移動することとな
る。図８に示すように、エスカレータ３１の傾斜角度が
最大となる中間部においては、第１支持部６の第１接地
面８がステップ面ＳＴ１上に接地し、第２支持部７の第
１接地面１０がステップ面ＳＴ２上に接地する。また、
第３支持部１２がステップ面ＳＴ３上に接地して、駆動
輪である後輪３がステップ面ＳＴ３から離間することと
なる。
Ｔ３に到達すると、ブレーキ部２４により車体１を停止
させる。前輪２及び後輪３がともにエスカレータ３１の
ステップ面上に位置した後は、車体１の傾きを増しなが
らステップ面の移動に伴って右上方に移動することとな
る。図８に示すように、エスカレータ３１の傾斜角度が
最大となる中間部においては、第１支持部６の第１接地
面８がステップ面ＳＴ１上に接地し、第２支持部７の第
１接地面１０がステップ面ＳＴ２上に接地する。また、
第３支持部１２がステップ面ＳＴ３上に接地して、駆動
輪である後輪３がステップ面ＳＴ３から離間することと
なる。
【００１８】エスカレータ３１の終端付近では、再度傾
斜角が徐々に小さくなり、車体１の傾きも小さくなると
ともに、前輪２及び後輪３がステップ面に接地して、第
１支持部６の第１接地面８、第２支持部７の第１接地面
１０及び第３支持部１２がステップ面から離間する。前
輪２が位置しているステップ面ＳＴ１が最上段まで移動
すると、後輪３が位置しているステップ面ＳＴ３の移動
に伴ってさらに前進し、前輪２がエスカレータ３１の終
端から離脱する。後輪３の位置しているステップ面ＳＴ
３が最上段まで移動したとき、駆動機構２３により後輪
３を駆動して前進させれば、エスカレータ３１から離脱
することができる。
斜角が徐々に小さくなり、車体１の傾きも小さくなると
ともに、前輪２及び後輪３がステップ面に接地して、第
１支持部６の第１接地面８、第２支持部７の第１接地面
１０及び第３支持部１２がステップ面から離間する。前
輪２が位置しているステップ面ＳＴ１が最上段まで移動
すると、後輪３が位置しているステップ面ＳＴ３の移動
に伴ってさらに前進し、前輪２がエスカレータ３１の終
端から離脱する。後輪３の位置しているステップ面ＳＴ
３が最上段まで移動したとき、駆動機構２３により後輪
３を駆動して前進させれば、エスカレータ３１から離脱
することができる。
【００１９】下降エスカレータに搭乗する際の動作を説
明する。図９に示すように、下降エスカレータ３２の始
端部に近づくと、前輪２がステップ面ＳＴ１１上に位置
するまで車体１を前進させる。前輪２がステップ面ＳＴ
１１上に位置した後、さらに駆動機構２３により、エス
カレータ３２のステップ面の速度とほぼ同じスピードで
後輪を駆動して前進する。ステップＳＴ１１は時間とと
もに図左下方に移動しており、ステップＳＴ１１上の前
輪には図左下方に移動することとなり、同時に車体１は
徐々に左下がりに傾く。
明する。図９に示すように、下降エスカレータ３２の始
端部に近づくと、前輪２がステップ面ＳＴ１１上に位置
するまで車体１を前進させる。前輪２がステップ面ＳＴ
１１上に位置した後、さらに駆動機構２３により、エス
カレータ３２のステップ面の速度とほぼ同じスピードで
後輪を駆動して前進する。ステップＳＴ１１は時間とと
もに図左下方に移動しており、ステップＳＴ１１上の前
輪には図左下方に移動することとなり、同時に車体１は
徐々に左下がりに傾く。
【００２０】後輪３がステップ面ＳＴ１３上に到達する
と、ブレーキ部２４により車体１を停止させる。前輪２
及び後輪３がともにエスカレータ３２のステップ面上に
位置した後は、車体１の傾きを増しながらステップ面の
移動に伴って左下方に移動することとなる。図１０に示
すように、車体１がエスカレータ３２の傾斜角が最大と
なる中間部まで進むと、車体１の傾きも最大となり、第
１支持部６の第２接地面９がステップ面ＳＴ１２上に接
地し、第２支持部７の第２接地面１１がステップ面ＳＴ
１３上に接地する。また、車体１の前端に設けられてい
る第４支持部１３がステップ面ＳＴ１１上に接地する。
このことから、前輪２及び後輪３はエスカレータ３２の
ステップ面から離間することとなる。
と、ブレーキ部２４により車体１を停止させる。前輪２
及び後輪３がともにエスカレータ３２のステップ面上に
位置した後は、車体１の傾きを増しながらステップ面の
移動に伴って左下方に移動することとなる。図１０に示
すように、車体１がエスカレータ３２の傾斜角が最大と
なる中間部まで進むと、車体１の傾きも最大となり、第
１支持部６の第２接地面９がステップ面ＳＴ１２上に接
地し、第２支持部７の第２接地面１１がステップ面ＳＴ
１３上に接地する。また、車体１の前端に設けられてい
る第４支持部１３がステップ面ＳＴ１１上に接地する。
このことから、前輪２及び後輪３はエスカレータ３２の
ステップ面から離間することとなる。
【００２１】エスカレータ３２の終端付近では、再度傾
斜角が徐々に小さくなるため、車体１の傾きも小さくな
って図１１に示すように前輪２及び後輪３がステップ面
上に接地して、第１支持部６の第２接地面９、第２支持
部７の第２接地面１１及び第４支持部１３がステップ面
から離間する。前輪２が位置しているステップ面ＳＴ１
１が最下段まで移動すると、後輪３が位置しているステ
ップ面ＳＴ１３の移動に伴ってさらに移動し、前輪２が
エスカレータ３２の終端から離脱する。後輪３が位置し
ているステップ面ＳＴ１３が最下段まで移動したとき、
駆動機構２３により後輪３を駆動して前進させれば、エ
スカレータ３２から離脱することができる。
斜角が徐々に小さくなるため、車体１の傾きも小さくな
って図１１に示すように前輪２及び後輪３がステップ面
上に接地して、第１支持部６の第２接地面９、第２支持
部７の第２接地面１１及び第４支持部１３がステップ面
から離間する。前輪２が位置しているステップ面ＳＴ１
１が最下段まで移動すると、後輪３が位置しているステ
ップ面ＳＴ１３の移動に伴ってさらに移動し、前輪２が
エスカレータ３２の終端から離脱する。後輪３が位置し
ているステップ面ＳＴ１３が最下段まで移動したとき、
駆動機構２３により後輪３を駆動して前進させれば、エ
スカレータ３２から離脱することができる。
【００２２】以上のようにして本発明の一実施形態に係
る走行車輌では、エスカレータのステップ面上に安定し
た状態で搭乗することができ、簡単な構造でしかも安全
性の高い走行車輌を構成できる。 〔他の実施形態〕 （Ａ）エスカレータに搭乗している間、座席を水平状態
に維持するために、車体１に対する座席４の角度が可変
であるように構成できる。
る走行車輌では、エスカレータのステップ面上に安定し
た状態で搭乗することができ、簡単な構造でしかも安全
性の高い走行車輌を構成できる。 〔他の実施形態〕 （Ａ）エスカレータに搭乗している間、座席を水平状態
に維持するために、車体１に対する座席４の角度が可変
であるように構成できる。
【００２３】（Ｂ）上述の実施形態では後輪駆動のもの
を例示したが、前輪駆動または４輪駆動の走行車輌を構
成することができる。 （Ｃ）車体１の下面にさらに多数の形状・角度が異なっ
た支持部を設けることができる。この場合には、エスカ
レータへの搭乗位置がずれた場合やサイズの異なるエス
カレータの場合にも確実に搭乗することが可能となる。
を例示したが、前輪駆動または４輪駆動の走行車輌を構
成することができる。 （Ｃ）車体１の下面にさらに多数の形状・角度が異なっ
た支持部を設けることができる。この場合には、エスカ
レータへの搭乗位置がずれた場合やサイズの異なるエス
カレータの場合にも確実に搭乗することが可能となる。
【００２４】（Ｄ）第１〜第４支持部６，７，１２，１
３を昇降可能に構成し、通常走行中にはこれら支持部を
上方に退避させ、エスカレータに搭乗する際にステップ
面に接地するように下降させる構成とすることができ
る。
３を昇降可能に構成し、通常走行中にはこれら支持部を
上方に退避させ、エスカレータに搭乗する際にステップ
面に接地するように下降させる構成とすることができ
る。
【００２５】
【発明の効果】本発明に係る走行車輌では、車体がエス
カレータの最大傾斜部で傾斜した際にエスカレータのス
テップ面に接地する支持部を備えているため、エスカレ
ータのステップ面上に安定した状態で搭乗することがで
き、簡単な構造でしかも安全性の高い走行車輌を得るこ
とができる。
カレータの最大傾斜部で傾斜した際にエスカレータのス
テップ面に接地する支持部を備えているため、エスカレ
ータのステップ面上に安定した状態で搭乗することがで
き、簡単な構造でしかも安全性の高い走行車輌を得るこ
とができる。
【図１】本発明の一実施形態の走行車輌を示す側面図。
【図２】その底面模式図。
【図３】エスカレータのステップ面を示す概略構成図。
【図４】本発明の一実施形態の要部を示す概略構成図。
【図５】本発明の一実施形態の制御ブロック図。
【図６】上昇エスカレータに搭乗する際の動作を示す模
式図。
式図。
【図７】上昇エスカレータに搭乗する際の動作を示す模
式図。
式図。
【図８】上昇エスカレータに搭乗する際の動作を示す模
式図。
式図。
【図９】下降エスカレータに搭乗する際の動作を示す模
式図。
式図。
【図１０】下降エスカレータに搭乗する際の動作を示す
模式図。
模式図。
【図１１】下降エスカレータに搭乗する際の動作を示す
模式図。
模式図。
１ 車体 ２ 前輪 ３ 後輪 ４ 座席 ５ 操作パネル ６ 第１支持部 ７ 第２支持部 ８ 第１接地面 ９ 第２接地面 １０ 第１接地面 １１ 第２接地面 １２ 第３支持部 １３ 第４支持部 ２１ 制御部 ２３ 駆動機構 ２４ ブレーキ部
Claims (4)
- 【請求項１】少なくともエスカレータの最大傾斜部で傾
斜して、前記エスカレータの複数のステップ面に跨がっ
て搭乗可能な走行車輌であって、 車体と、 前記車体の前部に装着される前輪と、 前記車体の後部に装着される後輪と、 前記前輪及び後輪の少なくとも一方を駆動する駆動手段
と、 少なくとも、前記車体が前記エスカレータの最大傾斜部
で傾斜した際に、前記エスカレータのステップ面に接地
する支持部と、を備える走行車輌。 - 【請求項２】前記支持部は、 前記車体の下面前部に設けられ、少なくとも前記車体が
前記エスカレータの最大傾斜部で傾斜した際に、前記エ
スカレータの１つのステップ面に接地する第１支持部
と、 前記車体の下面後部に設けられ、少なくとも前記車体が
前記エスカレータの最大傾斜部で傾斜した際に、前記エ
スカレータの他のステップ面に接地する第２支持部と、
を備えている、請求項１に記載の走行車輌。 - 【請求項３】前記支持部は、上昇エスカレータに搭乗す
る際にステップ面上に接地する第１接地部と、下降エス
カレータに搭乗する際にステップ面上に接地する第２接
地部とを有する、請求項１または２に記載の走行車輌。 - 【請求項４】前記支持部が前記エスカレータの前記ステ
ップ面に接地するとき、前記前輪及び後輪のうち少なく
とも前記駆動手段により駆動される車輪が前記エスカレ
ータのステップ面から離間する構成である、請求項１〜
３のいずれかに記載の走行車輌。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8128150A JPH09309470A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 走行車輌 |
| US08/858,711 US5868402A (en) | 1996-05-23 | 1997-05-09 | Motorized cart |
| DE19721094A DE19721094A1 (de) | 1996-05-23 | 1997-05-20 | Motorisiertes Fahrzeug |
| FR9706264A FR2748980A1 (fr) | 1996-05-23 | 1997-05-22 | Chariot motorise pour emprunter un escalier mecanique |
| KR1019970020106A KR970074540A (ko) | 1996-05-23 | 1997-05-22 | 주행차량 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8128150A JPH09309470A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 走行車輌 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09309470A true JPH09309470A (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=14977628
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8128150A Pending JPH09309470A (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | 走行車輌 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5868402A (ja) |
| JP (1) | JPH09309470A (ja) |
| KR (1) | KR970074540A (ja) |
| DE (1) | DE19721094A1 (ja) |
| FR (1) | FR2748980A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
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| JP3860266B2 (ja) * | 1996-10-29 | 2006-12-20 | 株式会社サンワ | 車いす用の階段昇降運搬車 |
| US5996767A (en) * | 1996-12-03 | 1999-12-07 | Sunwa Ltd. | Wheelchair transporter for use on an escalator and an escalator control system for transporting the wheelchair transporter on the escalator |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| DE7047066U (de) * | 1971-06-03 | Flughafen Frankfurt Main Ag | Abrollsicherung fur Transportwagen auf Rolltreppen | |
| AU568404B2 (en) * | 1983-09-14 | 1987-12-24 | Technosearch Pty. Limited | Trolley |
| DE4317228A1 (de) * | 1992-05-27 | 1993-12-02 | Frank Overberg | Einkaufswagen zur Beförderung von Personen und Waren |
| US5507358A (en) * | 1993-06-04 | 1996-04-16 | Kabushiki Kaisha Daikin Seisakusho | Stair climbing vehicle |
| US5516127A (en) * | 1993-07-20 | 1996-05-14 | Guilford Glazer | Cart for negotiating escalators |
-
1996
- 1996-05-23 JP JP8128150A patent/JPH09309470A/ja active Pending
-
1997
- 1997-05-09 US US08/858,711 patent/US5868402A/en not_active Expired - Fee Related
- 1997-05-20 DE DE19721094A patent/DE19721094A1/de not_active Withdrawn
- 1997-05-22 KR KR1019970020106A patent/KR970074540A/ko active IP Right Grant
- 1997-05-22 FR FR9706264A patent/FR2748980A1/fr not_active Withdrawn
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE19721094A1 (de) | 1997-12-04 |
| US5868402A (en) | 1999-02-09 |
| KR970074540A (ko) | 1997-12-10 |
| FR2748980A1 (fr) | 1997-11-28 |
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