JPH09309210A - インクジェットプリンタ用ヘッドのサービスステーション装置 - Google Patents

インクジェットプリンタ用ヘッドのサービスステーション装置

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JPH09309210A
JPH09309210A JP8352303A JP35230396A JPH09309210A JP H09309210 A JPH09309210 A JP H09309210A JP 8352303 A JP8352303 A JP 8352303A JP 35230396 A JP35230396 A JP 35230396A JP H09309210 A JPH09309210 A JP H09309210A
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cap
wiper
guide
carriage
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龍徳 李
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    • B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01—Ink jet
    • B41J2/135—Nozzles
    • B41J2/165—Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41J2/16517—Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/16535—Cleaning of print head nozzles using wiping constructions
    • B41J2/16544—Constructions for the positioning of wipers
    • B41J2/16547—Constructions for the positioning of wipers the wipers and caps or spittoons being on the same movable support

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジの短い移動距離でキャッピングと
クリーニングを行えるサービスステーション装置を提供
する。 【解決手段】 本装置は，サービス領域に移動するキャ
リッジ４０に押圧されて上昇移動し，キャッピング位置
でヘッド５０のノズル５１を弾性的に密閉するキャップ
部６２０と，キャップ部の移動に応じて上昇移動し，ロ
ッキング位置においてクリーニング待機状態でロックさ
れ，キャップ部が元の位置に復帰する場合でも，そのロ
ックが解除されるまではクリーニング待機状態を保持し
てヘッドのノズルをクリーニングし，そのロックが解除
されると元の位置に復帰するワイパ部６３０と，ワイパ
部と一体的に移動して，ワイパ部をロックするロッキン
グ部６４０と，ワイパ部のロックとワイパ部の復帰を実
現する第２弾性部材６５０とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は，インクジェットプ
リンタ用ヘッドのサービスステーションにかかり，特に
キャッピング力を弾性的に強化してノズルの密閉力を高
め，ノズルのクリーニング性能を向上させるとともに，
構造の単純化によりプリンタの小型化に寄与することが
可能なインクジェットプリンタ用ヘッドのサービスステ
ーション装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に，インクジェットプリンタは，メ
インフレーム上に支持されてベルトプーリの案内により
左右方向に移動自在のキャリッジと，そのキャリッジに
装着されてキャリッジとともに移動しつつ所定の印字／
描画を行うようにインクを噴射するノズルが実装された
ヘッドと，印刷時に一定周期でクリーニング信号に応じ
てヘッドをクリーニングしたりキャッピングするサービ
スステーション装置とを備えている。
【０００３】ところで，ヘッドのサービスステーション
装置は，各量産メーカにおいて製造されるインクジェッ
トプリンタの各ヘッドの特性に合わせて構成されてい
る。
【０００４】しかし，従来のサービスステーション装置
では，キャッピング時にヘッドの自重によりノズルがキ
ャップにシールされ密閉される構成になっており，密閉
の信頼性は低いものであった。またサービスステーショ
ン装置の構成が複雑なので，多数の組立工数及び構成品
が必要であり，コスト高を招く要因となっていた。また
別のモータを用いてノズルの密閉動作を行う場合には，
さらにコスト高の原因となっていた。
【０００５】また，従来のサービスステーション装置で
は，ヘッドのノズル面をクリーニングする際のワイパの
接触力が弱く，従って，クリーニングの信頼度が劣ると
いう問題点があった。例えば，ノズル面にインクが乾燥
した状態で固化してしまうとクリーニングが困難とな
り，さらにクリーニング作業後にワイパを下降させるた
めには，一旦，ヘッドをサービスステーション側に復帰
させた後にワイパを下降させるという二重動作が必要で
あり，機構が複雑となるとともに工程数が増えるなどの
問題点を有していた。
【０００６】また，従来のサービスステーション装置で
は，ワイパは上下方向へのみ動作するだけで左右方向へ
は移動できないように固定されており，従って，クリー
ニング動作とキャッピング動作を行うために必要なキャ
リッジの移動距離を大きくとらねば成らず，設計上，サ
ービスステーション装置の規格を大きくせねばならない
という問題点も有していた。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は，従来のイン
クジェット用ヘッドのサービスステーション装置が有す
る上記のような問題点に鑑みて成されたものであり，そ
の目的は，単純な構造により，キャッピング力を弾性的
に強化してノズルの密閉力を高め，さらに，ノズルのク
リーニング性能を向上させるとともに，クリーニング動
作とキャッピング動作を行うために必要なキャリッジの
移動距離を小さくして，インクジェットプリンタの小型
化に寄与する，新規かつ改良されたインクジェットプリ
ンタ用ヘッドのサービスステーション装置を提供するこ
とである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項１によれば，印刷領域とサービス領域をフレー
ムに沿って往復動自在であるキャリッジに実装されて移
動するヘッドのノズルをサービス領域においてキャッピ
ング及びクリーニングするインクジェットプリンタ用ヘ
ッドのサービスステーション装置において：サービス領
域方向へ移動するキャリッジに押圧されると，第１案内
手段に案内されてサービス領域方向に上昇しながら移動
し，キャッピング位置において第１弾性部材の弾性力に
よりヘッドのノズルを密閉するとともに，キャリッジが
印刷領域方向に移動する際には，第１案内手段により案
内されて元の待機位置に復帰する，キャップ部と；キャ
ップ部のサービス領域方向への移動に応じて，第２案内
手段に案内されてサービス領域方向に上昇しながら移動
し，ロッキング位置においてロックされて，ワイパを上
方に突出させたクリーニング待機状態になり，キャップ
部が元の待機位置に復帰する場合であっても，そのロッ
クが解除されるまではクリーニング待機状態を保持して
ワイパによりヘッドのノズルをクリーニングし，そのロ
ックが解除されると第２案内手段により案内されて元の
待機位置に復帰する，ワイパ部と；ワイパ部と一体的に
移動可能であり，ワイパ部がサービス領域方向に移動し
ロッキング位置に到達すると，ワイパ部の水平方向移動
をロックし，キャリッジが印刷領域方向に移動してロッ
キング解除位置を通過する際にキャリッジに押圧されて
ワイパ部のロックを解除して，第２案内手段により案内
されるワイパ部とともに元の待機位置に復帰する，ロッ
キング部と；ロッキング部がサービス領域方向に移動す
るとともに弾性的に伸張してロッキング位置にロッキン
グ部及びワイパ部をロックし，キャリッジの印刷方向へ
の移動によりロックが解除されると，弾性的に収縮して
ロッキング部及びワイパ部を元の待機位置に復帰させ
る，第２弾性部材とから成ることを特徴とする，インク
ジェットプリンタ用ヘッドのサービスステーション装置
が提供される。
【０００９】また，上記インクジェットプリンタ用ヘッ
ドのサービスステーション装置のキャップ部は，請求項
２に記載のように，第１案内手段に案内されて待機位置
とキャッピング位置との間を移動自在なキャップケース
と，キャップケースの底面にその下端に設けられた係止
突起を介して上方には離脱不能にただし下方には移動自
在に略垂直に取り付けられるキャップ棒と，キャップ棒
の上端に取り付けられてキャッピング位置において第１
弾性部材により上方に押圧されてヘッドのノズルを弾性
的に密閉するキャップとから構成することができる。
【００１０】さらに，上記インクジェットプリンタ用ヘ
ッドのサービスステーション装置の係止突起は，請求項
３に記載のように，キャップケースの底面に形成された
案内孔に挿入して係止可能であり，その係止突起の外径
は案内孔の内径よりも大きいが，係止突起には案内孔へ
の挿入方向に延伸する切欠き溝が形成されており，案内
孔へ係止突起を挿入する際には，切欠き溝が狭まって係
止突起の外径が収縮し，係止突起がキャップケースの底
面から外に突出すると，切欠き溝が広がって係止突起の
外径が案内孔の内径よりも大きい径に復帰するように構
成されていることが好ましい。
【００１１】さらに，上記インクジェットプリンタ用ヘ
ッドのサービスステーション装置のキャップ棒の上端部
には，請求項４に記載のように，キャップの係止溝に着
脱自在の係止顎が形成されており，第１弾性部材は，係
止顎の下面を弾性的に支持するように構成することが好
ましい。
【００１２】さらにまた，上記インクジェットプリンタ
用ヘッドのサービスステーション装置のキャリッジのサ
ービス領域側には，請求項５に記載のように，加圧突起
が形成されており，キャップ部のキャップケースにはキ
ャリッジがサービス領域側に移動する際に当接する加圧
片が形成されており，第１案内手段はキャップケースを
収納するケースに形成された案内溝であり，キャップケ
ースには案内溝に沿って移動可能な案内棒が突設されて
いるように構成することが好ましい。
【００１３】さらにまた，上記インクジェットプリンタ
用ヘッドのサービスステーション装置のワイパ部は，請
求項６に記載のように，キャップ部がサービス領域側に
移動する際に第２案内手段により案内されるワイパガイ
ドと，ワイパガイドの印刷領域側において上方に突出す
るように設けられて，ロッキング位置においてヘッドの
ノズルをクリーニングするワイパとを備えているように
構成することが好ましい。
【００１４】さらにまた，上記インクジェットプリンタ
用ヘッドのサービスステーション装置の第２案内手段
は，請求項７に記載のように，ワイパ部を収納するケー
スに設けられた傾斜案内面であり，ワイパガイドには傾
斜案内面に沿って移動可能な案内棒が突設されており，
ワイパガイドのサービス領域側にはキャップ部がサービ
ス領域側に移動する際にキャップ部に係合する係止片が
形成されており，キャップ部にはキャリッジが印刷方向
に移動する際にワイパガイドをロッキング位置に残して
キャップ部のみを元の待機位置に復帰させる干渉防止空
間が形成されているように構成することが好ましい。
【００１５】さらにまた，上記インクジェットプリンタ
用ヘッドのサービスステーション装置のロッキング部
は，請求項８に記載のように，ワイパ部の印刷領域側に
ヒンジを介して軸設されて上下に揺動可能なロッキング
ガイドを備え，ロッキングガイドは，ロッキングガイド
を収納するケースに設けられたロッキング顎と係合可能
なロッキング突起を備えるとともに，その印刷領域側に
ロッキング解除棒を備え，ロッキング解除棒がキャリッ
ジが印刷領域側に移動する際にキャリッジのサービス領
域に設けられた解除レバーに押圧されて，ロッキング顎
とロッキング突起との係合状態が解除されるように構成
されていることが好ましい。
【００１６】さらにまた，上記インクジェットプリンタ
用ヘッドのサービスステーション装置の第２弾性部材
は，請求項９に記載のように，ロッキングガイドとロッ
キングガイドを収納するケースとを弾性的に連結するも
のであり，ロッキング時にはロッキング突起とロッキン
グ顎とを係合させ，ロッキング解除時にはワイパ部とロ
ッキング部とを元の待機状態に復帰させるように構成さ
れていることが好ましい。
【００１７】さらにまた，本発明の別の観点によれば，
請求項１０に記載のように，サービス領域に移動するキ
ャリッジの加圧力でケースに案内されて移動及び上昇
し，ヘッドのノズルを弾力的に密閉するキャップ部と，
キャップ部の移動時にケースに案内されて移動及び上昇
してクリーニング状態で待機し，印刷時にはヘッドのノ
ズルによりキャップ部のみが印刷領域に移動及び下降し
てノズル面をクリーニングするワイパ部と，ワイパ部と
一体に組み立てられてワイパ部の移動とともに移動して
ケースにロッキングされ待機してから印刷時に移動し続
けるキャリッジにより解除されワイパ部とともに元の状
態に復帰するロッキング部と，ロッキング部の移動時に
弾力的に伸張してケースにロッキング部をロッキングさ
せるとともにキャリッジにより解除されてロッキング部
を弾力的に元の状態に復帰させるようにケースとロッキ
ング部に連結される弾性部材より構成することを特徴と
する，インクジェットプリンタ用ヘッドのサービスステ
ーション装置が提供される。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら，
本発明にかかるインクジェットプリンタ用ヘッドのサー
ビスステーション装置の実施の一形態について詳細に説
明する。
【００１９】図１及び図１０に示すように，本実施形態
にかかるインクジェットプリンタは，メインフレーム
（不図示）上に支持されてベルトプーリ（不図示）の案
内により駆動されるベルト３０より左右方向に移動自在
なキャリッジ４０と，そのキャリッジ４０に装着されて
キャリッジ４０とともに移動しつつ所定の印字／描画を
行うようにインクを噴射するノズル５１と，そのノズル
５１が設けられたヘッド５０と，サービス領域に移動し
たヘッド５０のノズル５１を一定周期の信号に応じてク
リーニング及びキャッピングするサービスステーション
部６０を備えている。なお，図示のインクジェットプリ
ンタでは，印刷領域が左側にサービス領域が右側に配さ
れており，紙面手前側がプリンタ前方，紙面奥側がプリ
ンタ後方，紙面上側がプリンタ上方，紙面下側がプリン
タ下方になっている。従って，本明細書においては，発
明の理解を容易にするために，前後，左右，上下の位置
関係を，図１に示すインクジェットプリンタの位置関係
に対応して説明しているが，もちろん，この位置関係は
相対的なものであって，装置構成及び配置異なれば，そ
れに対応して位置関係も異なることは言うまでもない。
【００２０】次に，本実施の形態にかかるサービスステ
ーション部６０について，図２〜図４を参照しながら詳
細に説明すると，このサービスステーション部６０は，
ケース６１０と，キャップ部６２０と，ワイパ部６３０
と，ロッキング部６４０と，弾性部材６５０とから主に
構成されている。
【００２１】キャップ部６２０は，ケース６１０内に収
容されており，次の印刷作業に備えてサービス領域に移
動するキャリッジ４０の加圧力に応じてケース６１０に
設けられた案内溝（第１案内装置）６１１に案内されて
移動しながら上昇し，ヘッド５０のノズル５１を弾性的
にキャッピングするように構成されている。また，ワイ
パ部６３０は，キャップ部６２０の移動に応じてケース
６１０に設けられた案内面（第２案内装置）６１２に案
内されて移動しながら上昇し，クリーニング待機状態に
なる。そして，印刷時には，キャリッジ４０の印刷領域
への移動に応じて，まず，キャップ部６２０のみが左側
に移動しながら下降して元の位置に復帰し（すなわち，
キャップ状態が解除され），さらにキャリッジ４０が印
刷領域へ移動するにつれて，ノズル５１のノズル面をワ
イパ６４１ｃで拭き取りクリーニングするように構成さ
れている。また，ロッキング部６４０は，ワイパ部６３
０と一体的に動作するように組み立てられており，キャ
リッジ４０のサービス領域への移動に応じて，ワイパ部
６３０とともに移動して，ケース６１０にロッキング状
態で待機し，印刷時には，キャリッジ４０の印刷領域へ
の移動に応じて，ロッキングが解除されて，ワイパ部６
３０ととともに元の状態に復帰するように構成されてい
る。さらに，弾性部材６５０は，ケース６１０とロッキ
ング部６４０に連結されており，ワイパ部６３０及びロ
ッキング部６４０の移動に応じて弾性的に伸張して，ケ
ース６１０にロッキング部６４０をロックするととも
に，キャリッジ４０の印刷領域への移動により弾性的に
収縮して，ワイパ部６３０及びロッキング部６４０を元
の状態に復帰させるように構成されている。
【００２２】さらに，本実施形態にかかるサービスステ
ーション部６０を構成する各部材の構造について詳細に
説明すると，キャップ部６２０は，ケース６０内に左右
に移動自在に収納されるキャップケース６２１と，キャ
ップケース６２１の底面に形成された案内孔６２１ａに
垂直組み立てられて上下に動作するキャップ棒６２２
と，案内孔６２４ａとキャップ棒６２２との間に設けら
れてキャップ棒６２２を弾性的に支持して加圧力を高め
るように構成された弾性部材６２３と，キャップ棒６２
２の上端に一体的に組み立てられて弾性部材６２３によ
り発生する密閉力によりヘッド５０のノズル５１を密閉
するゴム材のキャップ６２４とから主に構成されてい
る。
【００２３】キャップ棒６２２の下端には略円錐形状の
係止突起６２２ａが形成されている。この係止突起６２
２ａは，キャップケース６２１の底面に係止して，キャ
ップ棒６２２が上方に離脱しないように作用する。係止
突起６２２ａには長手方向に切欠き溝６２２ｂが形成さ
れており，係止突起６２２ａをその先端からキャップケ
ース６２１の案内孔６２１ａに挿入するにつれて，切欠
き溝６２２ｂにより係止突起６２２ａの径が弾性的に狭
められていき，係止突起６２２ａ全体が底面に突出する
と，係止突起６２２ａの径は元の状態に復帰して，係止
突起６２２ａがキャップケース６２１の底面に係止され
る。
【００２４】また，キャップ棒６２２の上端には係止顎
６２２ｃが形成されている。この係止顎６２２ｃは，そ
の底面部により弾性部材６２３を支持するとともに，キ
ャップ６２４の係止溝６２４ａに嵌め込まれて，キャッ
プ６２４を一体的に支持するように構成されている。
【００２５】次に，キャップ部６２０の移動及び上下動
機構について説明する。キャリッジ４０の右側（図５の
矢印方向）には加圧突起４１が突出するように構成され
ている。またキャップケース６２１の右側には上方に突
出する加圧片６２１ｂが形成されている。さらにケース
６１０の前後側面には円弧状の案内溝６１１が形成され
ており，この案内溝６１１に，キャップケース６２１の
前後側面に形成された案内棒６２１ｃが嵌合するように
構成されている。なお，図示の例では，案内溝６１１と
案内棒６２１ｃがケース６１０及びキャップケース６２
１の前後側面にそれぞれ２つずつ形成されているが，本
発明はかかる例に限定されるものではなく，任意の数の
案内溝６１１及び案内棒６２１ｃを形成することが可能
である。
【００２６】かかる構成により，キャリッジ４０がサー
ビス領域に移動する際に，加圧突起４１がキャップケー
ス６２１の加圧片６２１ｂに当接し，その加圧力により
キャップ部６２０を右側に移動させる。その際に，キャ
ップケース６２１の案内棒６２１ｃが案内溝６１１によ
り徐々に上方に案内されるので，キャップケース６２１
及びキャップ棒６２２，さらにはキャップ６２４が上昇
し，キャリッジ４０とともに移動してきたヘッド５０の
ノズル５１を密閉するように動作する。
【００２７】ワイパ部６３０は，キャップケース６２１
の直下方に設けられてケース６１０に案内されてキャッ
プ部６２０の移動に応じて移動するワイパガイド６３１
と，ワイパガイド６３１の左側の上端に突出する固定棒
６３１ａと，その固定棒６３１ａに嵌合されてヘッド５
０のノズル面をクリーニングするワイパ６３２から主に
構成されている。
【００２８】次に，ワイパ部６３０の移動及び上下動機
構について説明する。ケース６１０の前後側にはそれぞ
れ２つずつ合計４つの傾斜案内面６１２が形成されてい
る。図示の例では，左側の傾斜案内面６１２は，案内溝
６１２ａとして構成され，右側の傾斜案内面６１２は，
ケース６１０の内側に形成された傾斜棚３１２ｂとして
構成されているが，本発明はかかる例に限定されず，各
種案内面を採用することが可能である。さらに，ワイパ
ガイド６３０の前後側面には，傾斜案内面６１２に対応
して，それぞれ２つずつ合計４つの案内棒６３１ｂが形
成されている。さらに，ワイパガイド６３１の右側には
キャップケース６２１の底部に設けられた底部突起６２
１ｄに係止可能な係止片６３１ｃが形成されている。従
って，キャリッジ４０の右側への移動により，キャップ
ケース６２１が右側に移動及び上昇し，それに応じて，
キャップケース６２１の底部突起６２１ｄとワイパガイ
ド６３１の係止片６３１ｃが係合し，ワイパ部６３０を
右側に移動させる。その際に，ワイパ部６３０は，傾斜
案内面６１２及び案内棒６３１ｂにより，徐々にワイパ
６３２を上昇させるように移動する。
【００２９】なお，キャップケース６２１の底部突起６
２１ｄの右側には干渉防止空間６２１ｅが設けられてお
り，キャリッジ４０の印刷領域への移動に応じて，キャ
ップケース６２１のみが元の状態に復帰し，ワイパ部６
３０は，そのままクリーニング位置に残るように構成さ
れている。
【００３０】ロッキング部６４０は，キャリッジ４０の
右側前方に設けられる解除レバー４２と，ケース６１０
内側の右側下方位置において垂直方向上方に突出するロ
ッキング顎６１３と，ワイパ部６３０の前方側に配され
るロッキングガイド６４１とから主に構成されている。
そして，ロッキングガイド６４１は，その左側下方に配
されたヒンジ６４１ａを介してワイパガイド６３１の左
側下方において前方に突出する案内棒６３１ｂに上下に
揺動自在に軸設されて，ワイパ部６３０とともに移動及
び上下動するように構成されている。さらに，ロッキン
グガイド６４１の右側底面には下方に突出するロッキン
グ突起６４１ｂが設けられている。このロッキング突起
６４１ｂは，ワイパ部６３０及びロッキングガイド６４
１の右方向への移動にともなって，ケース６１０のロッ
キング顎６１３にロックされるものである。さらに，ロ
ッキングガイド６４１のヒンジ６４１ａ側の前方におい
て垂直方向上方に突出するように解除棒６４１ｃが設け
られている。この解除棒６４１ｃは，キャリッジ４０が
印刷領域に移動する際に，キャリッジ４０の解除レバー
４２により左方向に押圧されて，ロッキングガイド６４
１を揺動させて，ロッキング突起６４１ｂをロッキング
顎６１３から解除させるためのものである。
【００３１】弾性部材６５０は，ケース６１０の左側下
端に設けられたバネ止め６１４とロッキングガイド６４
１の右側下端に設けられたバネ止め６４１ｄを弾性的に
連結して，ロッキングガイド６４１のロッキング突起６
４１ｂをケース６１０のロッキング顎６１３にロックさ
せるとともに，ロッキング解除動作時にはワイパ部６３
０とロッキング部６４０をともに左側の元の位置に復帰
させるように動作するものである。なお，弾性部材６５
０及び弾性部材６２３として，コイルバネを用いること
が可能である。
【００３２】次に，上記のように構成された本実施の形
態にかかるインクジェットプリンタ用ヘッドのサービス
ステーション装置の作用効果について，図５〜図１０を
参照しながら説明する。
【００３３】キャリッジ４０が不図示の制御部の制御を
受けて，図５及び図６に示すように，印刷領域からサー
ビス領域に（図中，右側に）移動すると，キャリッジ４
０は，サービスステーション部６０の位置に移動して，
ワイパ部６３０のワイパ６３２上を通過する。この時点
では，ワイパ部６３０は，左側の下方に位置しており，
従って，」ワイパ６３２が上方に突出していないので，
キャリッジ４０に搭載されたヘッド５０のノズル面に接
触することはない。
【００３４】さらに，キャリッジ４０は右側に移動し続
け，やがてキャップ部６２０の上部を通過するが，その
際，キャリッジ４０の右側に突出して設けられた加圧突
起４１は，図７に示すように，キャップケース６２１の
加圧片６２１ｂを押圧する。すると，加圧片６２１ｂは
加圧突起４１とともに右側に移動し，その加圧片６２１
ｂと一体に構成されたキャップケース６２１も右側に移
動する。
【００３５】キャップケース６２１が右側に移動する際
には，キャップケース６２１の前後側面の左右各所定位
置に突出するように設けられた案内棒６２１ｃがケース
６１０の前後側面の左右各所定位置に形成された円弧形
の案内溝６１１に沿って，次第に上昇するように案内さ
れる。そして，キャップケース６２１の上昇に伴い，キ
ャップケース６２１と一体に組み立てられたキャップ６
２４も次第に上昇する。このようにして，キャリッジ４
０がサービス領域の所定位置に完全に到達すると，キャ
ップケース６２１とキャップ６２４も所定の高さ位置に
完全に上昇し，その結果，キャップ６２４がヘッド５０
のノズル５１を包んで密閉し，キャッピング動作が完了
する。
【００３６】なお，キャップ部６２０によるノズル５１
のキャッピング位置において，キャップ６２４が到達す
る高さ位置は，キャップ棒６２２及び弾性部材６２３に
よりノズル５１の高さ位置よりさらに上昇するように設
計構成されているが，ノズル５１による高さ制限のため
に，所定の高さ位置以上までは上昇しない。高さ限界に
到達すると，それ以上の上昇分は，案内孔６２１ａの案
内によりキャップ棒６２２を下降させることにより吸収
する。その場合に，キャップ棒６２２は，弾性部材６２
３の弾性力に抗して下降するととともに，弾性部材６２
３の弾性力でキャップ棒６２２を支持してキャップ６２
４によるノズル５１の密閉力を強化し，ノズル５１のイ
ンクの乾燥を効果的に防止することが可能である。
【００３７】一方，キャップ部６２０がキャリッジ４０
により右側に移動及び上昇する際に，図８に示すよう
に，キャップケース６２１の底突起６２１ｄがワイパ部
６３０のワイパガイド６３１の係止片６３１ｃに係止
し，その係止片６３１ｃを右側に押圧する。すると，キ
ャップケース６２１の右側移動とともに，係止片６３１
ｃと一体に形成されたワイパガイド６３１も右側に移動
を行う。その際に，ワイパガイド６３１の前後側の左右
各所定位置に突出するように設けられた案内棒６３１ｂ
がケース６１０の前後側の左右各所定位置に形成された
傾斜案内面６１２に案内されて，ワイパガイド６３１は
徐々に上昇しながら右側に移動する。すると，ワイパガ
イド６３１の左側上部に一体に組み立てられたワイパ６
３２も徐々に上昇しながら右側に移動して，その上部が
ヘッド５０のノズル面をクリーニングする位置にまで突
出する。
【００３８】このように，ワイパ部６３０が上昇しなが
ら右側に移動すると，ワイパガイド６３１の左側に配さ
れた案内棒６３１ｂに軸設されたロッキング部６４０も
ともに上昇しながら右側に移動する。そして，ロッキン
グ部６４０が徐々に上昇しながら右側に移動すると，ケ
ース６１０とロッキング部６４０と弾性的に連結する弾
性部材６５０は弾性的に伸張され，ロッキング部６４０
が右側の所定位置，すなわち，ロッキング突起６４１ｂ
がケース６１０のロッキング顎６１３を通過する位置に
まで移動すると，弾性部材６５０の弾性力によりロッキ
ング突起６４１ｂがロッキング顎６１３に係止されロッ
キング状態を保持する。
【００３９】なお，本実施の形態によれば，ロッキング
部６４０のロッキング突起６４１ｂが，ケース６１０の
ロッキング顎６１３を通過する際に，ロッキング部６４
０のヒンジ６４１ａの作用により，ロッキングガイド６
４１がワイパ部６３０の案内棒６３１ｂを中心として上
方にやや持ち上げられるので，ロッキング突起６４１ｂ
はロッキング顎６１３の上を円滑に通過し，通過が完了
したとたんに弾性部材６５０の弾性力が作用してロッキ
ング突起６４１ｂがロッキング顎６１３に係止される。
【００４０】以上のようにして，ヘッド５０のノズル５
１のキャッピング動作は完了する。次に，ヘッド５０の
ノズル面のクリーニング動作について説明する。不図示
の制御部の信号を受けてキャリッジ４０が印刷領域方向
（すなわち，左側）に移動を開始すると，ヘッド５０の
ノズル５１に密着されノズル面を密閉するキャップ部６
２０のキャップ６２４がキャリッジ４０とともに左側に
移動する。
【００４１】すると，キャップ部６２０のキャップ６２
４と一体的に組み立てられたキャップケース６２１とと
もに左側に移動を開始するが，その際に，キャップケー
ス６２１の前後側面に設けられた案内棒６２１ｃがケー
ス６１０の前後側に設けられた円弧形状の案内溝６１１
に案内されて，左側に移動しつつ下降する。その際に，
ヘッド５０のノズル５１に対してキャップ６２４を弾性
的に加圧していた弾性部材６２３の弾性力が作用してキ
ャップケース６２１の下降運動をさらに促進する。そし
て，キャップケース６２１が徐々に下降しながら左側に
移動することにより，図９に示すように，キャップケー
ス６２１に一体に組み立てられたキャップ６２４がヘッ
ド５０のノズル５１から離脱して元の位置に復帰する。
【００４２】以上のように，キャリッジ４０の左側への
移動に応じて，キャップ部６２０は左側に移動するが，
その際に，ワイパ部６３０はケース６１０のロッキング
顎６１３にロックされているので，キャップ部６２０の
みが左側に下降しながら移動する。すなわち，キャップ
ケース６２１が右側に移動する際に，その底突起６２１
ｄに係止してともに右側に移動したワイパ部６３０の係
止片６３１ｃは，本実施の形態にかかるロッキング機構
により右側に移動した状態で固定されており，またキャ
ップケース６２１には干渉防止空間６２１ｅが形成され
いるので，ワイパ部６３０を右側のクリーニング待機位
置に残したまま，キャップ部６２０のみが元の状態に復
帰する。
【００４３】そして，キャリッジ４０がさらに左側に移
動すると，上記のように上昇してクリーニング待機状態
にあるワイパ部６３０のワイパ６３２にヘッド５０のノ
ズル面が接触し，その結果，ワイパ６３２の鋭い先端に
よりノズル５１のノズル面に付着している廃インク及び
異物が拭い取られクリーニングが行われる。
【００４４】ヘッド５０のノズル５１がクリーニング用
のワイパ６３２位置を通過し，キャリッジ４０がさらに
左側に移動すると，キャリッジ４０の右側前方に延長突
出された解除レバー４２が，図１０に示すように，ロッ
キングガイド６４１の解除棒６４１ｃに接触して，解除
棒６４１ｃを左側に押圧する。すると，ロッキングガイ
ド６４１は解除棒６４１ｃによりヒンジ６４１ａを中心
として反時計方向に回動し，ケース６１０のロッキング
顎６１３にロッキングされていたロッキングガイド６４
１のロッキング突起６４１ｂを解除する。ロッキングガ
イド６４１のロッキングが解除されると，ロッキング時
に伸張していた弾性部材６５０の弾性的な復帰力が作用
して，ロッキングガイド６４１が左側に引っ張られ，そ
の結果，ロッキングガイド６４１と一体に組み立てられ
たワイパ部６３０がともに左側に移動する。その際に，
ワイパ部６３０の案内棒６３１ｂがケース６１０の傾斜
案内面６１２の案内により徐々に下降しながら左側に移
動し，図１１及び図１２に示す元の位置に復帰する。
【００４５】一方，ワイパ部６３０によりヘッド５０の
ノズル面をクリーニングして取り除かれた廃インク及び
異物などは，ケース６１０の下方に落下して，フェルト
などの廃インク及び異物収集部材に集められる。このよ
うに，本実施の形態によれば，非常に単純な構成によ
り，またキャリッジ４０の短い移動距離で，キャッピン
グ−クリーニング−廃インク貯蔵過程を安定的に反復す
ることができるので，印刷の質の向上を図ることが可能
である。
【００４６】以上，添付図面を参照しながら本発明に基
づいて構成されたインクジェットプリンタ用ヘッドのサ
ービスステーション装置の好適な実施の一形態について
説明したが，本発明はかかる例に限定されないことは言
うまでもない。当業者であれば，特許請求の範囲に記載
された技術的思想の範疇内において，各種の変更例また
は修正例に想到することは明らかであり，それらについ
ても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解され
る。
【００４７】
【発明の効果】本発明にかかるインクジェットプリンタ
用ヘッドのサービスステーション装置は，上記のように
構成されているので，以下に説明するような優れた効果
を奏することが可能である。
【００４８】従来の装置のように，ノズルのキャッピン
グ時にヘッドの自重によりノズルがキャップにシールさ
れるのではなく，本発明によれば，キャップを弾性的に
支持する弾性部材の弾性力によりキャップがノズル方向
に押圧されて密閉力が強化されるのでキャッピング時の
密閉度の信頼性が向上し，インクの乾燥を効果的に防止
することができる。
【００４９】また，本発明によれば，ヘッドのノズル面
をクリーニングする際のワイパの接触力を高くできるの
で，ヘッドのノズルのクリーニング性能を向上させるこ
とが可能であり，高い印刷の質を継続的に維持すること
ができる。
【００５０】さらに，本発明によれば，キャリッジの印
刷領域への移動にともなって，ヘッドのノズルのキャッ
プ部及びワイパ部を容易に元の位置に戻すことが可能で
あり，しかも，短いキャリッジの移動距離によりヘッド
のノズルのキャッピング動作及びクリーニング動作を実
行することが可能なので，サービスステーション装置の
規格を小型化することができる。
【００５１】さらに，本発明によれば，上記のような優
れた効果を奏するサービスステーション装置の構成を単
純化できるので，構成品の部品点数を減少させるととも
に，組立工数を減少することが可能となり，製品のコス
トダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかるサービスステーション装置を適
用可能なインクジェットプリンタの概略的な構成図であ
る。
【図２】本発明にかかるインクジェットプリンタ用ヘッ
ドのサービスステーション装置の要部を拡大して示す一
部切開正面図である。
【図３】本発明にかかるインクジェットプリンタ用ヘッ
ドのサービスステーション装置の要部を拡大して示す一
部切開側面図である。
【図４】本発明にかかるインクジェットプリンタ用ヘッ
ドのサービスステーション装置の要部を示す分解組立図
である。
【図５】キャリッジが印刷領域に存在する場合のサービ
スステーション部の様子を示す正面図である。
【図６】キャリッジが印刷領域に存在する場合のサービ
スステーション部の様子を示す平面図である。
【図７】キャリッジがサービス領域に移動してキャップ
部に接した状態のサービスステーション部の様子を示し
ており，（ａ）はその正面図，（ｂ）はその縦断面図を
それぞれ示している。
【図８】キャリッジに実装されたヘッドのノズルがキャ
ップ部により密閉された状態のサービスステーション部
の様子を示しており，（ａ）はその正面図，（ｂ）はそ
の縦断面図をそれぞれ示している。
【図９】キャリッジが印刷領域に移動して，キャップ部
が元の状態に復帰し，ワイパ部がクリーニング状態にあ
るサービスステーション部の様子を示しており，（ａ）
はその正面図，（ｂ）はその縦断面図をそれぞれ示して
いる。
【図１０】キャリッジがさらに印刷領域に移動して，ワ
イパ部のロッキング状態が解除された状態のサービスス
テーション部の様子を示しており，（ａ）はその正面
図，（ｂ）はその縦断面図をそれぞれ示している。
【図１１】キャリッジがサービスステーション部を通過
して印刷領域に移動した状態を示す正面図である。
【図１２】キャリッジがサービスステーション部を通過
して印刷領域に移動した状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
４０ キャリッジ ５０ ヘッド ５１ ノズル ６０ サービスステーション部 ６１０ ケース ６２０ キャップ部 ６２１ キャップケース ６２２ キャップ棒 ６２３ 第１弾性部材 ６２４ キャップ ６４０ ロッキング部 ６５０ 第２弾性部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 印刷領域とサービス領域をフレームに沿
    って往復動自在であるキャリッジに実装されて移動する
    ヘッドのノズルを前記サービス領域においてキャッピン
    グ及びクリーニングするインクジェットプリンタ用ヘッ
    ドのサービスステーション装置において：前記サービス
    領域方向へ移動する前記キャリッジに押圧されると，第
    １案内手段に案内されて前記サービス領域方向に上昇し
    ながら移動し，キャッピング位置において第１弾性部材
    の弾性力により前記ヘッドの前記ノズルを密閉するとと
    もに，前記キャリッジが前記印刷領域方向に移動する際
    には，前記第１案内手段により案内されて元の待機位置
    に復帰する，キャップ部と；前記キャップ部の前記サー
    ビス領域方向への移動に応じて，第２案内手段に案内さ
    れて前記サービス領域方向に上昇しながら移動し，ロッ
    キング位置においてロックされて，ワイパを上方に突出
    させたクリーニング待機状態になり，前記キャップ部が
    元の待機位置に復帰する場合であっても，そのロックが
    解除されるまでは前記クリーニング待機状態を保持して
    前記ワイパにより前記ヘッドの前記ノズルをクリーニン
    グし，そのロックが解除されると前記第２案内手段によ
    り案内されて元の待機位置に復帰する，ワイパ部と；前
    記ワイパ部と一体的に移動可能であり，前記ワイパ部が
    前記サービス領域方向に移動し前記ロッキング位置に到
    達すると，前記ワイパ部の水平方向移動をロックし，前
    記キャリッジが印刷領域方向に移動してロッキング解除
    位置を通過する際に前記キャリッジに押圧されて前記ワ
    イパ部のロックを解除して，前記第２案内手段により案
    内される前記ワイパ部とともに元の待機位置に復帰す
    る，ロッキング部と；前記ロッキング部が前記サービス
    領域方向に移動するとともに弾性的に伸張して前記ロッ
    キング位置に前記ロッキング部及び前記ワイパ部をロッ
    クし，前記キャリッジの印刷方向への移動によりロック
    が解除されると，弾性的に収縮して前記ロッキング部及
    びワイパ部を元の待機位置に復帰させる，第２弾性部材
    と，から成ることを特徴とする，インクジェットプリン
    タ用ヘッドのサービスステーション装置。
  2. 【請求項２】 前記キャップ部は，前記第１案内手段に
    案内されて前記待機位置と前記キャッピング位置との間
    を移動自在なキャップケースと，前記キャップケースの
    底面にその下端に設けられた係止突起を介して上方には
    離脱不能にただし下方には移動自在に略垂直に取り付け
    られるキャップ棒と，前記キャップ棒の上端に取り付け
    られて前記キャッピング位置において前記第１弾性部材
    により上方に押圧されて前記ヘッドの前記ノズルを弾性
    的に密閉するキャップとを備えていることを特徴とす
    る，請求項１に記載のインクジェットプリンタ用ヘッド
    のサービスステーション装置。
  3. 【請求項３】 前記係止突起は，前記キャップケースの
    底面に形成された案内孔に挿入して係止可能であり；前
    記係止突起の外径は前記案内孔の内径よりも大きいが，
    前記係止突起には前記案内孔への挿入方向に延伸する切
    欠き溝が形成されており，前記案内孔へ前記係止突起を
    挿入する際には，前記切欠き溝が狭まって前記係止突起
    の外径が収縮し，前記係止突起が前記キャップケースの
    底面から外に突出すると，前記切欠き溝が広がって前記
    係止突起の外径が前記案内孔の内径よりも大きい径に復
    帰するように構成されていることを特徴とする，請求項
    ２に記載のインクジェットプリンタ用ヘッドのサービス
    ステーション装置。
  4. 【請求項４】 前記キャップ棒の上端部には，前記キャ
    ップの係止溝に着脱自在の係止顎が形成されており，前
    記第１弾性部材は，前記係止顎の下面を弾性的に支持す
    るものであることを特徴とする，請求項２または３に記
    載のインクジェットプリンタ用ヘッドのサービスステー
    ション装置。
  5. 【請求項５】 前記キャリッジのサービス領域側には加
    圧突起が形成されており，前記キャップ部の前記キャッ
    プケースには前記キャリッジがサービス領域側に移動す
    る際に当接する加圧片が形成されており，前記第１案内
    手段は前記キャップケースを収納するケースに形成され
    た案内溝であり，前記キャップケースには前記案内溝に
    沿って移動可能な案内棒が突設されていることを特徴と
    する，請求項２，３または４のいずれかに記載のインク
    ジェットプリンタ用ヘッドのサービスステーション装
    置。
  6. 【請求項６】 前記ワイパ部は，前記キャップ部がサー
    ビス領域側に移動する際に前記第２案内手段により案内
    されるワイパガイドと，前記ワイパガイドの印刷領域側
    において上方に突出するように設けられて，前記ロッキ
    ング位置において前記ヘッドの前記ノズルをクリーニン
    グするワイパとを備えていることを特徴とする，請求項
    １，２，３，４または５のいずれかに記載のインクジェ
    ットプリンタ用ヘッドのサービスステーション装置。
  7. 【請求項７】 前記第２案内手段は前記ワイパ部を収納
    するケースに設けられた傾斜案内面であり，前記ワイパ
    ガイドには前記傾斜案内面に沿って移動可能な案内棒が
    突設されており，前記ワイパガイドの前記サービス領域
    側には前記キャップ部が前記サービス領域側に移動する
    際に前記キャップ部に係合する係止片が形成されてお
    り，前記キャップ部には前記キャリッジが前記印刷方向
    に移動する際に前記ワイパガイドを前記ロッキング位置
    に残して前記キャップ部のみを元の待機位置に復帰させ
    る干渉防止空間が形成されていることを特徴とする，請
    求項６に記載のインクジェットプリンタ用ヘッドのサー
    ビスステーション装置。
  8. 【請求項８】 前記ロッキング部は，前記ワイパ部の印
    刷領域側にヒンジを介して軸設されて上下に揺動可能な
    ロッキングガイドを備え，前記ロッキングガイドは，前
    記ロッキングガイドを収納するケースに設けられたロッ
    キング顎と係合可能なロッキング突起を備えるととも
    に，その印刷領域側にロッキング解除棒を備え，前記ロ
    ッキング解除棒が前記キャリッジが印刷領域側に移動す
    る際に前記キャリッジのサービス領域に設けられた解除
    レバーに押圧されて，前記ロッキング顎とロッキング突
    起との係合状態が解除されるように構成されていること
    を特徴とする，請求項１，２，３，４，５，６または７
    のいずれかに記載のインクジェットプリンタ用ヘッドの
    サービスステーション装置。
  9. 【請求項９】 前記第２弾性部材は，前記ロッキングガ
    イドと前記ロッキングガイドを収納するケースとを弾性
    的に連結するものであり，ロッキング時には前記ロッキ
    ング突起とロッキング顎とを係合させ，ロッキング解除
    時には前記ワイパ部と前記ロッキング部とを元の待機状
    態に復帰させるように構成されていることを特徴とす
    る，請求項８に記載のインクジェットプリンタ用ヘッド
    のサービスステーション装置。
  10. 【請求項１０】 サービス領域に移動するキャリッジの
    加圧力でケースに案内されて移動及び上昇し，ヘッドの
    ノズルを弾力的に密閉するキャップ部と，キャップ部の
    移動時にケースに案内されて移動及び上昇してクリーニ
    ング状態で待機し，印刷時にはヘッドのノズルによりキ
    ャップ部のみが印刷領域に移動及び下降してノズル面を
    クリーニングするワイパ部と，ワイパ部と一体に組み立
    てられてワイパ部の移動とともに移動してケースにロッ
    キングされ待機してから印刷時に移動し続けるキャリッ
    ジにより解除されワイパ部とともに元の状態に復帰する
    ロッキング部と，ロッキング部の移動時に弾力的に伸張
    してケースにロッキング部をロッキングさせるとともに
    キャリッジにより解除されてロッキング部を弾力的に元
    の状態に復帰させるようにケースとロッキング部に連結
    される弾性部材より構成することを特徴とする，インク
    ジェットプリンタ用ヘッドのサービスステーション装
    置。
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