JPH09309208A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09309208A
JPH09309208A JP12714496A JP12714496A JPH09309208A JP H09309208 A JPH09309208 A JP H09309208A JP 12714496 A JP12714496 A JP 12714496A JP 12714496 A JP12714496 A JP 12714496A JP H09309208 A JPH09309208 A JP H09309208A
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ink supply
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武郎 三木
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正士 廣木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、トナーを効率良く濃縮でき、高い
吐出周波数を得ることができ、高濃度画像を形成できる
画像形成装置を提供する。 【解決手段】記録ヘッド1は、キャビティー4を形成し
た絶縁性の基材2を有し、基材2の上壁6にはキャビテ
ィー4に連通した複数のインク供給路8が形成されてい
る。基材2の上面2a上には、インク供給路8の開口8
aと同軸に環状の記録電極10がそれぞれ配設されてい
る。記録電極10は、開口8aの径より大きい内径の開
口部10aを有している。各記録電極10にバイアス電
圧Vbが印加されると、各記録電極10から記録媒体に
向う電界が形成されるとともに各記録電極10から下方
に向う電界が形成される。しかしながら、下方に向う電
界がインク供給路8を通過するインクに影響を及ぼすこ
とはなく、インクメニスカス24の先端近くにトナーが
効率良く濃縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、色剤粒子を絶縁
性液体中に分散させてなるインクに静電気力を作用さ
せ、インク滴を記録媒体に向けて飛翔させて画像を形成
する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルプリンタ分野ではイン
クジェット記録方式を用いたインクジェットプリンタが
広く普及している。しかし、従来のインクジェットプリ
ンタでは、染料性インクを用いていることから、画像の
保存性および耐光性が悪い、等の問題があった。
【0003】これに対し、既に、色剤として顔料粒子の
使用を可能とし、染料性インクの上記問題点を解決した
画像形成装置がWO93/11866号公報に開示され
ている。この装置は、導電性のインク供給チューブを具
備し、このインク供給チューブに所定の電圧が印加さ
れ、インク供給チューブとこの先端に対向する対向電極
との間に所定の電界が形成される。そして、インク供給
チューブの電位と同極性に帯電した顔料粒子(以下、帯
電トナーと称する)を含むインクがインク供給チューブ
内を通ってインク供給チューブの先端に向けて供給され
る。尚、画像が形成される記録媒体は、インク供給チュ
ーブの先端と対向電極との間に介在されている。
【0004】インク内の帯電トナーは、インク供給チュ
ーブの先端と対向電極との間に形成された電界の影響に
より、インク供給チューブの先端近傍の吐出ポイント
で、対向電極から静電吸引力を受け、インク供給チュー
ブの先端近傍に半円球状のインクメニスカスが形成され
る。しかし、インクの溶媒の表面張力により帯電トナー
はインクメニスカスから飛翔することができず、インク
メニスカスの先端に留まる。この様にして、多くの帯電
トナーがインクメニスカスの先端に集まり、トナー凝集
物となる。
【0005】インク供給チューブに印加する電圧を更に
上げると、インク供給チューブの先端から対向電極に向
う電界が強められ、インクの溶媒の表面張力よりもトナ
ー凝集物に作用する静電吸引力が勝り、インクメニスカ
スからトナー凝集物が分離して記録媒体に向けて飛翔さ
れる。そして、インクメニスカスから飛翔されたトナー
凝集物が記録媒体上に所定の画像を形成する。
【0006】上述の飛翔原理に基づく画像形成装置で
は、従来のインクジェット記録のような飛翔小滴サイズ
を決定するノズルがないため、顔料粒子を用いることが
できる。このため、従来のインクジェットプリンタの問
題点であった、画像の保存性、耐光性等の問題が解決さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の帯電トナーを含むインクを使用する画像形成装置も
以下のような問題点がある。つまり、従来の画像形成装
置によりインク滴を飛翔させる場合、インク供給チュー
ブに所定の電圧を印加すると、インク供給チューブの先
端から対向電極に向う電界が形成されるとともにインク
供給チューブ内でインクの供給方向と逆方向に不所望な
電界を生じる。このように、インク供給チューブ内でイ
ンクの供給方向と逆方向の電界を生じると、インク内の
帯電トナーにインクの供給方向と逆向きの静電気力が作
用し、インク内の帯電トナーがインク供給チューブの先
端に向けてスムーズに流れなくなる。これにより、イン
ク供給チューブの先端への帯電トナーの濃縮効率が低下
され、飛翔に必要な量の帯電トナーをインクメニスカス
の先端に凝集するのに多くの時間を必要とし、高い吐出
周波数を達成することができなくなる。また、このよう
な状況で吐出周波数を高くすると、飛翔されるインク滴
のトナー濃度が低下し、画像濃度が低下する問題があ
る。
【0008】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、トナーを効率良く濃縮でき、高い吐出
周波数を得ることができ、高濃度画像を形成できる画像
形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る画像形成装置は、記録媒体と所定距
離離間して対向する第1の大きさの径の開口を有し、絶
縁性の部材により形成されたインク供給路と、上記開口
の周りに設けられ、第1の大きさ以上の第2の大きさの
径の開口部を有する電極と、絶縁性液体中に帯電した色
剤粒子を分散して成るインクを、上記インク供給路を介
して上記開口へ供給する供給手段と、上記電極にバイア
ス電圧を印加して上記供給手段にて供給されたインク内
の色剤粒子を上記開口の中央付近へ凝集させる凝集手段
と、上記電極に上記バイアス電圧より高い吐出電圧を印
加して上記凝集手段にて凝集された色剤粒子を上記記録
媒体に向けて飛翔させる飛翔手段と、を備えている。
【0010】上記画像形成装置によると、絶縁性液体中
に帯電した色剤粒子を分散して成るインクが、絶縁性の
部材により形成されたインク供給路を介して記録媒体に
対向した開口に供給される。そして、この開口の周りに
設けられた電極にバイアス電圧が印加され、開口の中央
付近に色剤粒子が凝集される。この際、インク供給路を
絶縁性の部材により形成し電極の開口部をインク供給路
の開口より大きく設定していることから、電極の周りに
形成される電界がインク供給路に作用することが抑制さ
れる。
【0011】従って、インク供給路内を開口に向けて流
れるインク内の色剤粒子に供給方向と逆向きの静電気力
が作用することがなく、色剤粒子を開口近くに効率良く
濃縮できる。これにより、高い吐出周波数を達成でき、
にじみのない高濃度画像を形成できる。
【0012】また、この発明の画像形成装置は、絶縁性
の基材と、上記基材の一面に複数の第1の大きさの径の
開口を形成し、上記各開口から上記基材を貫通して略鉛
直下方に延びた複数のインク供給路と、上記基材の上記
一面上であって上記各開口の周りに設けられ、上記第1
の大きさ以上の第2の大きさの径の開口部を有する複数
の電極と、絶縁性液体中に帯電した色剤粒子を分散して
成るインクを、上記各インク供給路を介して上記各開口
へ供給する供給手段と、上記供給手段にて供給され上記
各開口から溢れた余剰インクを回収する回収手段と、上
記各電極にバイアス電圧を印加して上記供給手段にて供
給されたインク内の色剤粒子を上記各開口の中央付近へ
凝集する凝集手段と、画像信号に応じて選択された電極
に上記バイアス電圧より高い吐出電圧を選択的に印加し
て上記凝集手段にて凝集された色剤粒子を上記記録媒体
に向けて飛翔させる飛翔手段と、を備えている。
【0013】また、この発明の画像形成装置は、絶縁性
の基材と、絶縁性液体中に帯電した色剤粒子を分散して
成るインクを収容したインク収容室と、上記基材の一面
に複数の第1の大きさの径の開口を形成し、上記各開口
から上記インク収容室へ連通し略鉛直方向に延びた複数
のインク供給路と、上記基材の上記一面上であって上記
各開口の周りに設けられ、上記第1の大きさ以上の第2
の大きさの径の開口部を有する複数の電極と、上記基材
の上記一面と上記インク収容室との間に設けられ上記各
インク供給路に対応した複数の孔を有し、接地された金
属シートと、上記インク収容室内のインクを上記各イン
ク供給路を介して上記各開口へ供給する供給手段と、上
記各電極にバイアス電圧を印加して上記供給手段にて供
給されたインク内の色剤粒子を上記各開口の中央付近へ
凝集する凝集手段と、画像信号に応じて選択された電極
に上記バイアス電圧より高い吐出電圧を選択的に印加し
て上記凝集手段にて凝集された色剤粒子を上記記録媒体
に向けて飛翔させる飛翔手段と、を備えている。
【0014】上記画像形成装置によると、基材の一面と
インク収容室との間に接地された金属シートが配設され
ている。この金属シートは、基材の一面に設けられた電
極に所定の電圧を印加した際に、インク供給路およびイ
ンク収容室に向う不所望な電界がインク内の色剤粒子に
作用することを抑制する。従って、インク内の色剤粒子
にインクの供給方向と逆方向の静電気力が作用すること
が抑制され、色剤粒子を効率良く濃縮できる。
【0015】また、この発明の画像形成装置は、絶縁性
の基材と、絶縁性液体中に帯電した色剤粒子を分散して
成るインクを収容したインク収容室と、上記基材の一面
に複数の第1の大きさの径の開口を形成し、上記各開口
から上記インク収容室へ連通し略鉛直方向に延びた複数
のインク供給路と、上記基材の上記一面上であって上記
各開口の周りに設けられ、上記第1の大きさ以上の第2
の大きさの径の開口部を有する複数の電極と、上記基材
の上記一面と上記インク収容室との間に配設され、上記
各インク供給路に対応した複数の孔を有し、接地された
金属シートと、上記インク収容室の内壁に設けられ、接
地された金属膜と、上記インク収容部内のインクを上記
各インク供給路を介して上記各開口へ供給する供給手段
と、上記各電極にバイアス電圧を印加して上記供給手段
にて供給されたインク内の色剤粒子を上記各開口の中央
付近へ凝集する凝集手段と、画像信号に応じて選択され
た電極に上記バイアス電圧より高い吐出電圧を選択的に
印加して上記凝集手段にて凝集された色剤粒子を上記記
録媒体に向けて飛翔させる飛翔手段と、を備えている。
【0016】上記画像形成装置によると、基材の一面と
インク供給室との間に金属シートが設けられているとと
もに、インク収容室の内壁に接地された金属膜が設けら
れている。インク収容室の内壁に接地した金属膜を設け
ることにより、インク供給室内の電位を均一に保持でき
る。
【0017】例えば、インク収容室の内壁に色剤粒子が
付着して色剤粒子が局所的に偏在すると、インク収容室
内で局所的に不所望な電界が発生し、インク収容室内に
不均一な電位のむらを生じ、各インク供給路に色剤粒子
を均一に供給できなくなる。このため、インク収容室の
内壁に接地した金属膜を設け、インク収容室内の電位を
均一にしている。これにより、色剤粒子の供給むらを防
止でき、色剤粒子を効率良く凝集できる。
【0018】また、この発明の画像形成装置は、絶縁性
の基材と、絶縁性液体中に帯電した色剤粒子を分散して
成るインクを収容したインク収容室と、上記基材の一面
に複数の第1の大きさの径の開口を形成し、上記各開口
から上記インク収容室へ連通し略鉛直方向に延びた複数
のインク供給路と、上記基材の上記一面上であって上記
各開口の周りに設けられ、上記第1の大きさ以上の第2
の大きさの径の開口部を有する複数の第1電極と、上記
インク収容室の底面上に上記インク供給路に対応して設
けられた複数の第2電極と、上記インク収容室内のイン
クを上記各インク供給路を介して上記各開口へ供給する
供給手段と、上記各第1および第2電極にバイアス電圧
を印加して、上記各第2電極から上記インク供給路を介
して上記記録媒体に向う電界を形成するとともに、上記
各第1電極から上記記録媒体に向う電界を形成し、上記
インク収容室に収容されたインク内の色剤粒子を上記各
インク供給路へ向わせるとともに、上記各インク供給路
を介して供給されたインク内の色剤粒子を上記各開口の
中央付近へ凝集する凝集手段と、画像信号に応じて選択
された上記第1および第2電極に上記バイアス電圧より
高い吐出電圧を選択的に印加して上記凝集手段にて凝集
された色剤粒子を上記記録媒体に向けて飛翔させる飛翔
手段と、を備えている。
【0019】上記画像形成装置によると、インク収容室
の底面にインク供給路に対応した複数の第2電極が設け
られている。これらの第2電極には、基材の一面に設け
られた第1電極と同じ電圧が印加される。このように、
インク供給路の下方に設けられた第2電極に所定の電圧
を印加することにより、各第2電極からインク供給路を
介して記録媒体に向う電界が形成され、この電界により
インク内の色剤粒子が開口に向けて移動される。従っ
て、インク供給路の開口に色剤粒子を効率良く濃縮でき
る。
【0020】また、この発明の画像形成装置は、絶縁性
液体中に帯電した色剤粒子を分散して成るインクを収容
したインク収容室と、記録媒体と所定距離離間して対向
する第1の大きさの径の開口を有し、上記開口から上記
インク収容室まで延びたインク供給路と、上記開口の周
りに設けられ、上記第1の大きさ以上の第2の大きさの
径の開口部を有する第1電極と、上記インク収容室内に
上記インク供給路に対応して設けられた第2電極と、上
記開口と上記インク収容室との間に配設され、上記イン
ク供給路に対応した孔を有し、接地された金属シート
と、上記インク収容室の内壁に設けられ、接地された金
属膜と、上記インク収容部内のインクを上記インク供給
路を介して上記開口へ供給する供給手段と、上記第1お
よび第2電極にバイアス電圧を印加して、上記第2電極
から上記インク供給路を介して上記記録媒体に向う電界
を形成するとともに、上記第1電極から上記記録媒体に
向う電界を形成し、上記インク収容室に収容されたイン
ク内の色剤粒子を上記インク供給路へ向わせるととも
に、上記インク供給路を介して供給されたインク内の色
剤粒子を上記開口の中央付近へ凝集する凝集手段と、上
記第1および第2電極に上記バイアス電圧より高い吐出
電圧を印加して上記凝集手段にて凝集された色剤粒子を
上記記録媒体に向けて飛翔させる飛翔手段と、を備えて
いる。
【0021】更に、この発明の画像形成装置は、絶縁性
液体中に帯電した色剤粒子を分散して成るインクを収容
したインク収容室と、記録媒体と所定距離離間して対向
する第1の大きさの径の開口を有し、上記開口から上記
インク収容室まで延びたインク供給路と、上記開口の周
りに設けられ、上記第1の大きさ以上の第2の大きさの
径の開口部を有する第1電極と、上記インク収容室内に
上記インク供給路に対応して設けられた第2電極と、上
記開口と上記インク収容室との間に配設され、上記イン
ク供給路に対応した孔を有し、接地された金属シート
と、上記インク収容室の内壁に設けられ、接地された金
属膜と、上記インク収容部内のインクを上記インク供給
路を介して上記開口へ供給する供給手段と、上記供給手
段にて供給され上記開口から溢れた余剰インクを回収す
る回収手段と、上記第1および第2電極にバイアス電圧
を印加して、上記第2電極から上記インク供給路を介し
て上記記録媒体に向う電界を形成するとともに、上記第
1電極から上記記録媒体に向う電界を形成し、上記イン
ク収容室に収容されたインク内の色剤粒子を上記インク
供給路へ向わせるとともに、上記インク供給路を介して
供給されたインク内の色剤粒子を上記開口の中央付近へ
凝集する凝集手段と、上記第1および第2電極に上記バ
イアス電圧より高い吐出電圧を印加して上記凝集手段に
て凝集された色剤粒子を上記記録媒体に向けて飛翔させ
る飛翔手段と、を備えている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。本発明の画像
形成装置としてのインクジェットプリンタは、記録媒体
に対向した記録ヘッドを有している。図1(a)はこの
発明の第1の実施の形態に係る記録ヘッド1の平面図、
図1(b)は記録ヘッド1の横断面図、図1(c)は記
録ヘッド1の縦断面図をそれぞれ示している。
【0023】記録ヘッド1は、略水平に搬送される図示
しない記録媒体の下方に設けられた略直方体形の絶縁性
材料から成る基材2を有している。基材2は、その上面
2a(一面)が記録媒体の下方に所定距離離間して記録
媒体と略平行になるように配設されている。また、基材
2との間で記録媒体を挟む位置(基材2の上方)には、
接地された対向電極20(図3参照)が基材2の上面2
aと略平行に配設されている。
【0024】基材2の内部には、インク収容室を形成し
た矩形のキャビティー4が形成されている。キャビティ
ー4と記録媒体との間に位置した基材2の上壁6には、
鉛直方向に延びた複数のインク供給路8が記録媒体の搬
送方向を横切る方向に所定のっピッチで並んで設けられ
ている。
【0025】各インク供給路8はその長さ方向に均一な
円形断面を有し、基材2の上壁6を貫通し、その上端
は、記録媒体に対向した基材2の上面2aにて開放した
円形の開口8aを形成し、その下端は、キャビティー4
に連通されている。尚、本実施の形態においては、各イ
ンク供給路8の内径を500μmに設定し、各インク供
給路8の高さ(上壁6の厚さ)を1000μmに設定し
た。
【0026】基材2の一方の側壁2bには、後述するイ
ンクを収容した図示しないインクタンクに接続されたイ
ンク供給パイプ3が貫通して設けられている。基材2の
上面2a上には、各インク供給路8に対応して各インク
供給路8の円形の開口8aと同軸に設けられた複数の円
環状の記録電極10が配設されている。各記録電極10
の中央に形成された開口部10aの内径は、記録電極1
0が開口8aに露出することのないように、インク供給
路8の開口径以上の大きさに設定されている。各インク
供給路8(開口8a)および各記録電極10の形状は円
形に限らず、正多角形或いは他の形としても良い。尚、
本実施の形態においては、各記録電極10の形状を、開
口部10aの内径700μm、外形1000μm、厚さ
35μmの円環状に設定した。
【0027】各記録電極10には、図示しないICを介
して記録電源11(記録手段)が接続されている。記録
電源11は、全ての記録電極10にバイアス電圧Vbを
印加するバイアス電源13(凝集手段)と、画像信号に
応じて選択された記録電極10にバイアス電圧Vbより
高い吐出電圧Vcを所定のパルス幅で選択的に印加する
吐出電源14(飛翔手段)と、を備えている。しかし
て、記録電極10に所定の電圧を印加すると、対向電極
20との間に所定の電界が形成されるようになってい
る。
【0028】また、基材2の上面2a上であって各記録
電極10の間には、各記録電極10間でのインクの架橋
を防止するためのセパレーター12がそれぞれ設けられ
ている。各セパレーター12は、各記録電極10より記
録媒体方向に突出した上面12aを有し、基材2と一体
に設けられている。
【0029】これらのセパレーター12は、インク供給
路8を介して供給されて開口8aから溢れたインクを回
収するインク回収路15を形成している。つまり、基材
2の上面2aは、隣接したセパレーター12の間で基材
2の外壁(図示せず)に向けて下方に傾斜された傾斜面
16に連結され、この傾斜面16と傾斜面16の両側の
セパレーター12とによりインク回収路15を形成して
いる。インク回収路15および基材2の外壁を介して回
収されたインク(余剰インク)は、図示しないインク回
収機構により図示しないインクタンクへ回収されるよう
になっている。インクタンクへ回収されたインクは、こ
こで濃度調整されて再使用に供される。
【0030】ここで、上記インクの成分について説明す
る。つまり、インクは、帯電された色剤粒子としてのト
ナーを絶縁性液体としてのキャリア液内に分散させて構
成されている。キャリア液は、例えばイソパラフィン系
溶媒(例えば、100ボルトの電圧を印加した場合の直
流電気抵抗が1012〜1013オーム・センチ以上である
アイソパーG、H、L(商品名))からなる分散媒であ
り、トナーは、例えば0.01〜5μm程度の粒子径を
有し、所定の電位(ここでは正電位)に帯電され、少な
くとも着色成分を有する樹脂粒子である。このインク
は、基本的には電子写真等で用いられている液体現像剤
と同じであるが、液体現像剤より電気抵抗の高いものが
要求されている。
【0031】上記インクは、後述する方法により、記録
電極10の開口部10aの中央から記録媒体に向けて飛
翔される。インクは、飛翔される直前にトナー濃度が高
められ(濃縮され)、十分に濃縮されたインクが記録媒
体に向けて飛翔され、十分な濃度を有する画像が記録媒
体上に形成される。この場合、インクを効率良く且つ高
速に所定の吐出位置(開口部10aの中央付近)に濃縮
することが望まれている。
【0032】図2は、記録電源11により記録電極10
に印加する記録電圧の波形を示している。インク滴を飛
翔しない非記録時には全ての記録電極10に所定のバイ
アス電圧Vbが印加され、図示しないICに画像信号が
入力されると、画像信号に応じて選択された記録電極1
0に対して所定のパルス幅Wcを有する吐出電圧Vcが
印加されるようになっている。尚、本実施の形態におい
ては、バイアス電圧Vbを1.0kV、吐出電圧Vcを
1.2kV、吐出電圧Vcのパルス幅Wcを30μsに
設定した。
【0033】次に、上記のように構成された記録ヘッド
1における記録動作について説明する。図3(a)乃至
図3(c)は、記録電極10に図2に示す記録電圧を印
加した際のインク内におけるキャリア液およびトナーの
挙動を示している。
【0034】まず、上述したインクが図示しないインク
タンクからインク供給パイプ3を介してキャビティー4
内に所定の圧力で供給される。キャビティー4内に供給
されたインク21は、キャビティー4内を満たした後、
基材2の上壁6に形成された複数のインク供給路8を通
して基材2の上面2aに形成された各開口8aに向けて
所定の圧力で上昇される。各開口8aにインク21が供
給されると、各開口8a近くに略半球形の所定形状のイ
ンクメニスカス24が形成される(図3a参照)。イン
クメニスカス24の形状は、インク21の供給圧力、イ
ンク供給路8の数、各開口8aの開口面積、インク21
の表面張力、インク21の基材2に対する濡れ性等によ
り決定される。ここでは、インクメニスカス24の形状
は、インクの供給圧力を調整することにより所定の形状
に調整されている。
【0035】そして、各開口8aに供給されてインクメ
ニスカス24から溢れた余剰インクは、各開口8aに対
応してセパレーター12の間に形成されたインク回収路
15を介して流れ、基材2の外壁を介して図示しないイ
ンク回収機構によりインクタンクへ回収される。このよ
うに、各開口8aにインクを供給してインクメニスカス
24を形成した状態(記録電極10に電圧を印加してい
ない状態)では、トナー22はインク21内で一様に分
散されている。
【0036】この状態で、全ての記録電極10にバイア
ス電源13により所定のバイアス電圧Vbを印加する
と、図3(b)に示すように、各記録電極10から対向
電極20に向う電界が形成されるとともに各記録電極1
0の全周から開口部10aの中央に向う電界が形成さ
れ、各記録電極10の開口部10中央に電位の井戸が形
成される。ここでいう電位の井戸とは、周囲の電位より
電位の低い部分を指し、正極に帯電したトナー22はこ
の電位の井戸内に閉じ込められる。
【0037】つまり、各インク供給路8を介して上昇さ
れたインク21内のトナー22は、記録電極10の開口
部10aを通過する際に、開口部中央に向う電界により
開口部10aの中央に向けて泳動されながら、インク2
1の流れおよび対向電極20に向う電界の影響によりイ
ンクメニスカス24の先端に向けて泳動される。これに
より、記録電極10の開口部10a内にトナーが閉じ込
められ、インクメニスカス24の先端近くにトナー22
が集められ、インクメニスカス24の先端近くにトナー
凝集物25が形成される。
【0038】この際、各記録電極10の下方に向う不所
望な電界も形成されるが、この電界は、インク供給路8
を流れるインク21およびキャビティー4内のインク2
1に影響を及ぼすことは殆どない。つまり、基材2が絶
縁性の材料により形成されているとともに、各記録電極
10の開口部10aの径がインク供給路8の開口8aの
径より大きく設定されており記録電極10が開口8aに
露出する部分がないため、各記録電極10からインク供
給路8およびキャビティー4に向う電界成分は殆どな
い。従って、インク21の供給方向と逆方向の電界がイ
ンク供給路8内に形成されることがなく、インク供給路
8内を上昇するトナー22に逆向きの静電気力が作用す
ることがない。このため、インク21内のトナー22を
インクメニスカス24の先端へ迅速に泳動させることが
でき、インク21内のトナー22をインクメニスカス2
4の先端近くに効率良く濃縮できる。
【0039】インクメニスカス24の先端にトナー22
が集められるとトナー凝集物25に作用する静電気力が
徐々に強められ、トナー凝集物25が対向電極20方向
に引っ張られてインクメニスカス24が対向電極20方
向に膨らむ。この際、各記録電極10に印加するバイア
ス電圧Vbは、トナー凝集物25に作用する静電気力が
インクメニスカス24の表面張力を打ち破ることのない
大きさに設定されており、バイアス電圧Vbを印加した
ことによりトナー凝集物25が記録媒体に向けて飛翔さ
れることはない。
【0040】ところで、上記のようにトナー22が分離
されたキャリア液23は絶縁性であることから、記録電
極10の周りに形成される上述した電界の影響を受ける
ことはない。このため、キャリア液23は、インク21
の流れに沿ってインクメニスカス24の下端側からイン
ク回収路15を介して回収される。つまり、各記録電極
10にバイアス電圧Vbを印加することにより、インク
メニスカス24の先端へトナー22を凝集し、トナー2
2とキャリア液23とを分離し、分離したキャリア液2
3を回収している。これにより、インクメニスカス24
の先端近くにトナー22が濃縮される。
【0041】上記のように、全ての記録電極10にバイ
アス電圧Vbを印加して各インクメニスカス24の先端
近くにトナー22を濃縮した状態で、図示しないICに
画像信号が入力されると、画像信号に応じて選択された
記録電極10に対して、バイアス電圧Vbより高い所定
のパルス幅Wcを有する吐出電圧Vcが選択的に印加さ
れる。画像信号に応じて選択された記録電極10に吐出
電圧Vcが印加されると、図3(c)に示すように、記
録電極10から対向電極20に向うより強い電界が形成
され、インクメニスカス24の先端近くに凝集されたト
ナー凝集物25に対してより強い静電気力が作用され
る。この静電気力がインクメニスカス24の表面張力を
上回ると、トナー凝集物25がインクメニスカス24か
ら分離され、トナー22が濃縮されたインク滴26とし
て記録媒体に向けて飛翔される。
【0042】この場合、記録媒体に向う電界は主に帯電
したトナー凝集物25に作用するため、飛翔されるイン
ク滴26は殆どがトナー22により構成されトナー22
を濡らす程度にキャリア液23が存在している。従っ
て、記録媒体に付着されたインク滴26は殆ど流動性を
有しておらず、滲みのない良質な画像を形成できる。
【0043】吐出電圧Vcが印加されてインク滴26が
飛翔されると、その直後に記録電極10の電位がバイア
ス状態に戻され、インク滴26の飛翔によりインクメニ
スカス24に不足したトナー22がインクメニスカス2
4に迅速に補充される。つまり、全ての記録電極10
は、インク滴26を飛翔した直後に図3(b)に示すバ
イアス状態に戻される。
【0044】以上のように、本実施の形態に係る記録ヘ
ッド1によると、絶縁性の基材2上にインク供給路8の
開口8aの径より大きい内径の開口部10aを有する記
録電極10を設けることにより、インク供給路8内にお
いてインク21の供給方向と逆方向の不所望な電界の発
生を抑制している。従って、インク供給路8内を流れる
インク21内のトナー22に供給方向と逆方向の静電気
力が作用することを抑制でき、インク21内のトナー2
2をインクメニスカス24の先端近くに効率良く濃縮で
きる。これにより、記録媒体上ににじみのない高濃度画
像を形成できるとともに高い吐出周波数を達成できる。
【0045】また、記録電極10を円環状とすることに
より、記録電極10に所定の電圧を印加した際に記録電
極10の開口部10aの中央に向う電界を形成でき、記
録電極10の内壁にトナー付着を生じることを低減でき
る。従って、トナー付着によるインク供給路8の目詰ま
りを低減でき、高密度で幅広な記録ヘッドを構成でき、
高速記録が可能となる。
【0046】更に、記録電極10の開口部10aの径を
インク供給路8の開口8aの径以上に設定していること
から、記録電極10の内壁にトナー付着を生じた場合で
あっても、インク21による目詰まりを低減できる。
【0047】次に、この発明の第2の実施の形態に係る
記録ヘッド21について図4を用いて説明する。尚、基
本的な構成は上記第1の実施の形態と同じであるので、
第1の実施の形態と同一の部分については同一符号を用
いて説明を省略し、第1の実施の形態と異なる部分につ
いてのみ説明する。
【0048】図4に示すように、記録ヘッド31は、基
材2の上壁6内(基材2の上面2aとキャビティー4と
の間)に接地された導電性の金属シート32を有してい
る。金属シート32は、基材2の上面2aと平行且つ各
記録電極10から下方に所定距離離間して配設されてお
り、各インク供給路8に対応した位置にインク供給路8
の内径と一致した内径の複数の孔を有している。
【0049】上記のように構成された記録ヘッド31に
よると、各記録電極10に所定の記録電圧(バイアス電
圧Vbおよび吐出電圧Vc)を印加した際に、各記録電
極10の下方に向けて形成される不所望な電界は、金属
シート32にて収束され、キャビティー4内に収容され
たインク21および各インク供給路8を流れるインク2
1に影響を及ぼすことが殆どない。従って、本実施の形
態に係る記録ヘッド31を用いた場合であっても、上述
した第1の実施の形態に係る記録ヘッド1と同様の効果
を得ることができる。
【0050】次に、この発明の第3の実施の形態に係る
記録ヘッド41について図5を用いて説明する。尚、基
本的な構成は上記第2の実施の形態と同じであるので、
第2の実施の形態と同一の部分については同一符号を用
いて説明を省略し、第2の実施の形態と異なる部分につ
いてのみ説明する。
【0051】図5に示すように、記録ヘッド41は、基
材2の上面2aとキャビティー4との間に接地された金
属シート32を備えているとともに、キャビティー4の
全内壁に沿って接地された金属膜42を有している。
【0052】このように構成された記録ヘッド41によ
ると、上述した第2の実施の形態に係る記録ヘッド31
と同様の効果を得ることができるとともに、キャビティ
ー4内に設けられた金属膜42により、キャビティー4
内の電位を均一(ゼロ)に保持することができ、キャビ
ティー4内に収容されたインク21に不所望な電界が作
用することを防止できる。
【0053】例えば、各記録電極10の下方に形成され
る不所望な電界が金属シート32により完全にシールド
されずにキャビティー4内に電位のむらを生じ、或いは
キャビティー4の内壁にトナー付着を生じてトナー22
が局所的に偏在してキャビティー4内に電位のむらを生
じると、インク21内のトナーに不所望な静電気力が作
用し、各インク供給路8にトナー22を均一に供給でき
なくなる。このため、キャビティー4内に金属膜42を
設け、キャビティー4内の電位を均一に保持し、トナー
22の供給むらを抑制している。
【0054】また、キャビティー4内の電位を均一にす
ることにより、図示しないインクタンクからインク供給
パイプ3を介してキャビティー4内に供給されるインク
21に対し、インクの供給方向と逆向きの電界が発生さ
れることが防止され、インク21内のトナー22の移動
を妨げることがない。
【0055】従って、本実施の形態に係る記録ヘッド4
1においても、インクの供給方向と逆方向の不所望な電
界によるトナー22の供給不良を抑制でき、インクメニ
スカス24の先端近くへトナー22を効率良く濃縮でき
る。
【0056】次に、この発明の第4の実施の形態に係る
記録ヘッド51について図6を用いて説明する。尚、基
本的な構成は上記第1の実施の形態と同じであるので、
第1の実施の形態と同一の部分については同一符号を用
いて説明を省略し、第1の実施の形態と異なる部分につ
いてのみ説明する。
【0057】図6に示すように、記録ヘッド51は、キ
ャビティー4の略水平に延びた底面4a上であって各イ
ンク供給路8の下方に対応した位置に複数の凝集電極5
2を有している。各凝集電極52は、対応したインク供
給路8と同軸の円板状に形成され、インク供給路の内径
より大きい径を有している。尚、本実施の形態において
は、各凝集電極52の径を700μmに設定した。
【0058】各凝集電極52には、対応する記録電極1
0(対応するインク供給路8の開口の周りに設けられた
記録電極10)と同じ電圧が同じタイミングで記録電源
11により印加されるようになっている。
【0059】このように構成された記録ヘッド51によ
ると、各凝集電極52に所定の電圧を印加することによ
り、各凝集電極52から対向電極20に向う電界が形成
される。この電界により、各インク供給路8を上昇する
インク21内のトナー22に対して上方に向う静電気力
が作用される。従って、インクメニスカス24の先端に
トナー22を更に効率良く濃縮できる。
【0060】また、各記録電極10および凝集電極52
に同じ電圧を印加することにより、各電極10、52が
同電位になるため、各記録電極10から下方に向う不所
望な電界が形成されることがない。これにより、インク
の供給方向と逆方向の不所望な電界の発生をなくすこと
ができ、インク21内のトナー22に供給方向と逆方向
の静電気力が作用することを防止できる。
【0061】尚、この発明は、上述した第1乃至第4の
実施の形態に限定されるものではなく、第1乃至第4の
実施の形態を適宜組み合わせてもよく、この発明の範囲
内で種々変形可能である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の画像形
成装置は、上記のような構成および作用を有しているの
で、トナーを効率良く濃縮でき、高い吐出周波数を得る
ことができ、高濃度画像を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、この発明の第1の実施の形態に
係る記録ヘッドを示す平面図。図1(b)は、図1
(a)の記録ヘッドの横断面図。図1(c)は、図1
(a)の記録ヘッドの縦断面図。
【図2】図2は、図1の記録ヘッドの記録電極に印加す
る記録電圧の波形を示すグラフ。
【図3】図3は、図1の記録ヘッドによるインク滴の飛
翔動作を説明するための動作説明図。
【図4】図4は、この発明の第2の実施の形態に係る記
録ヘッドを示す断面図。
【図5】図5は、この発明の第3の実施の形態に係る記
録ヘッドを示す断面図。
【図6】図6は、この発明の第4の実施の形態に係る記
録ヘッドを示す断面図。
【符号の説明】
1…記録ヘッド、 2…基材、 2a…上面、 4…キャビティー、 6…上壁、 8…インク供給路、 8a…開口、 10…記録電極、 10a…開口部、 11…記録電源、 12…セパレーター、 13…バイアス電源、 14…吐出電源、 15…インク回収路、 16…傾斜部、 20…対向電極、 21…インク、 22…トナー、 23…キャリア液、 24…インクメニスカス、 25…トナー凝集物、 26…インク滴。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体と所定距離離間して対向する第
    1の大きさの径の開口を有し、絶縁性の部材により形成
    されたインク供給路と、 上記開口の周りに設けられ、第1の大きさ以上の第2の
    大きさの径の開口部を有する電極と、 絶縁性液体中に帯電した色剤粒子を分散して成るインク
    を、上記インク供給路を介して上記開口へ供給する供給
    手段と、 上記電極にバイアス電圧を印加して上記供給手段にて供
    給されたインク内の色剤粒子を上記開口の中央付近へ凝
    集させる凝集手段と、 上記電極に上記バイアス電圧より高い吐出電圧を印加し
    て上記凝集手段にて凝集された色剤粒子を上記記録媒体
    に向けて飛翔させる飛翔手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 絶縁性の基材と、 上記基材の一面に複数の第1の大きさの径の開口を形成
    し、上記各開口から上記基材を貫通して略鉛直下方に延
    びた複数のインク供給路と、 上記基材の上記一面上であって上記各開口の周りに設け
    られ、上記第1の大きさ以上の第2の大きさの径の開口
    部を有する複数の電極と、 絶縁性液体中に帯電した色剤粒子を分散して成るインク
    を、上記各インク供給路を介して上記各開口へ供給する
    供給手段と、 上記供給手段にて供給され上記各開口から溢れた余剰イ
    ンクを回収する回収手段と、 上記各電極にバイアス電圧を印加して上記供給手段にて
    供給されたインク内の色剤粒子を上記各開口の中央付近
    へ凝集する凝集手段と、 画像信号に応じて選択された電極に上記バイアス電圧よ
    り高い吐出電圧を選択的に印加して上記凝集手段にて凝
    集された色剤粒子を上記記録媒体に向けて飛翔させる飛
    翔手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 絶縁性の基材と、 絶縁性液体中に帯電した色剤粒子を分散して成るインク
    を収容したインク収容室と、 上記基材の一面に複数の第1の大きさの径の開口を形成
    し、上記各開口から上記インク収容室へ連通し略鉛直方
    向に延びた複数のインク供給路と、 上記基材の上記一面上であって上記各開口の周りに設け
    られ、上記第1の大きさ以上の第2の大きさの径の開口
    部を有する複数の電極と、 上記基材の上記一面と上記インク収容室との間に設けら
    れ上記各インク供給路に対応した複数の孔を有し、接地
    された金属シートと、 上記インク収容室内のインクを上記各インク供給路を介
    して上記各開口へ供給する供給手段と、 上記各電極にバイアス電圧を印加して上記供給手段にて
    供給されたインク内の色剤粒子を上記各開口の中央付近
    へ凝集する凝集手段と、 画像信号に応じて選択された電極に上記バイアス電圧よ
    り高い吐出電圧を選択的に印加して上記凝集手段にて凝
    集された色剤粒子を上記記録媒体に向けて飛翔させる飛
    翔手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 絶縁性の基材と、 絶縁性液体中に帯電した色剤粒子を分散して成るインク
    を収容したインク収容室と、 上記基材の一面に複数の第1の大きさの径の開口を形成
    し、上記各開口から上記インク収容室へ連通し略鉛直方
    向に延びた複数のインク供給路と、 上記基材の上記一面上であって上記各開口の周りに設け
    られ、上記第1の大きさ以上の第2の大きさの径の開口
    部を有する複数の電極と、 上記基材の上記一面と上記インク収容室との間に配設さ
    れ、上記各インク供給路に対応した複数の孔を有し、接
    地された金属シートと、 上記インク収容室の内壁に設けられ、接地された金属膜
    と、 上記インク収容部内のインクを上記各インク供給路を介
    して上記各開口へ供給する供給手段と、 上記各電極にバイアス電圧を印加して上記供給手段にて
    供給されたインク内の色剤粒子を上記各開口の中央付近
    へ凝集する凝集手段と、 画像信号に応じて選択された電極に上記バイアス電圧よ
    り高い吐出電圧を選択的に印加して上記凝集手段にて凝
    集された色剤粒子を上記記録媒体に向けて飛翔させる飛
    翔手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 絶縁性の基材と、 絶縁性液体中に帯電した色剤粒子を分散して成るインク
    を収容したインク収容室と、 上記基材の一面に複数の第1の大きさの径の開口を形成
    し、上記各開口から上記インク収容室へ連通し略鉛直方
    向に延びた複数のインク供給路と、 上記基材の上記一面上であって上記各開口の周りに設け
    られ、上記第1の大きさ以上の第2の大きさの径の開口
    部を有する複数の第1電極と、 上記インク収容室の底面上に上記インク供給路に対応し
    て設けられた複数の第2電極と、 上記インク収容室内のインクを上記各インク供給路を介
    して上記各開口へ供給する供給手段と、 上記各第1および第2電極にバイアス電圧を印加して、
    上記各第2電極から上記インク供給路を介して上記記録
    媒体に向う電界を形成するとともに、上記各第1電極か
    ら上記記録媒体に向う電界を形成し、上記インク収容室
    に収容されたインク内の色剤粒子を上記各インク供給路
    へ向わせるとともに、上記各インク供給路を介して供給
    されたインク内の色剤粒子を上記各開口の中央付近へ凝
    集する凝集手段と、 画像信号に応じて選択された上記第1および第2電極に
    上記バイアス電圧より高い吐出電圧を選択的に印加して
    上記凝集手段にて凝集された色剤粒子を上記記録媒体に
    向けて飛翔させる飛翔手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 絶縁性液体中に帯電した色剤粒子を分散
    して成るインクを収容したインク収容室と、 記録媒体と所定距離離間して対向する第1の大きさの径
    の開口を有し、上記開口から上記インク収容室まで延び
    たインク供給路と、 上記開口の周りに設けられ、上記第1の大きさ以上の第
    2の大きさの径の開口部を有する第1電極と、 上記インク収容室内に上記インク供給路に対応して設け
    られた第2電極と、 上記開口と上記インク収容室との間に配設され、上記イ
    ンク供給路に対応した孔を有し、接地された金属シート
    と、 上記インク収容室の内壁に設けられ、接地された金属膜
    と、 上記インク収容部内のインクを上記インク供給路を介し
    て上記開口へ供給する供給手段と、 上記第1および第2電極にバイアス電圧を印加して、上
    記第2電極から上記インク供給路を介して上記記録媒体
    に向う電界を形成するとともに、上記第1電極から上記
    記録媒体に向う電界を形成し、上記インク収容室に収容
    されたインク内の色剤粒子を上記インク供給路へ向わせ
    るとともに、上記インク供給路を介して供給されたイン
    ク内の色剤粒子を上記開口の中央付近へ凝集する凝集手
    段と、 上記第1および第2電極に上記バイアス電圧より高い吐
    出電圧を印加して上記凝集手段にて凝集された色剤粒子
    を上記記録媒体に向けて飛翔させる飛翔手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 絶縁性液体中に帯電した色剤粒子を分散
    して成るインクを収容したインク収容室と、 記録媒体と所定距離離間して対向する第1の大きさの径
    の開口を有し、上記開口から上記インク収容室まで延び
    たインク供給路と、 上記開口の周りに設けられ、上記第1の大きさ以上の第
    2の大きさの径の開口部を有する第1電極と、 上記インク収容室内に上記インク供給路に対応して設け
    られた第2電極と、 上記開口と上記インク収容室との間に配設され、上記イ
    ンク供給路に対応した孔を有し、接地された金属シート
    と、 上記インク収容室の内壁に設けられ、接地された金属膜
    と、 上記インク収容部内のインクを上記インク供給路を介し
    て上記開口へ供給する供給手段と、 上記供給手段にて供給され上記開口から溢れた余剰イン
    クを回収する回収手段と、 上記第1および第2電極にバイアス電圧を印加して、上
    記第2電極から上記インク供給路を介して上記記録媒体
    に向う電界を形成するとともに、上記第1電極から上記
    記録媒体に向う電界を形成し、上記インク収容室に収容
    されたインク内の色剤粒子を上記インク供給路へ向わせ
    るとともに、上記インク供給路を介して供給されたイン
    ク内の色剤粒子を上記開口の中央付近へ凝集する凝集手
    段と、 上記第1および第2電極に上記バイアス電圧より高い吐
    出電圧を印加して上記凝集手段にて凝集された色剤粒子
    を上記記録媒体に向けて飛翔させる飛翔手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7296879B2 (en) 2004-02-20 2007-11-20 Fujifilm Corporation Liquid ejection head and method of producing the same
KR100926495B1 (ko) * 2008-06-30 2009-11-12 제주대학교 산학협력단 정전기력을 이용한 회로 배선 인쇄용 잉크젯 헤드 및 그제조방법
US7681995B2 (en) 2004-08-02 2010-03-23 Fujifilm Corporation Liquid ejection head and method of manufacturing the same
JP2010188581A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Hamamatsu Nano Technology Inc 吐出ヘッド

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