JPH09309049A - 半導体ウエハの高精度研削方法 - Google Patents

半導体ウエハの高精度研削方法

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JPH09309049A
JPH09309049A JP12802696A JP12802696A JPH09309049A JP H09309049 A JPH09309049 A JP H09309049A JP 12802696 A JP12802696 A JP 12802696A JP 12802696 A JP12802696 A JP 12802696A JP H09309049 A JPH09309049 A JP H09309049A
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JP
Japan
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semiconductor wafer
grinding
wafer
abrasive grain
grain layer
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JP12802696A
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Kozo Abe
耕三 阿部
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い平坦度を得ることができる半導体ウエハ
の高精度研削方法を提供する。 【解決手段】 半導体ウエハ3をカップ型の研削ホイー
ル5で研削する半導体ウエハ3の高精度研削方法におい
て、研削ホイール5の砥粒層6の外周7を半導体ウエハ
3の回転中心Oに一致させて研削する。半導体ウエハ3
の中心部が周辺部とほぼ同じ温度に保たれるので、半導
体ウエハ3の中心部の熱膨脹が抑制され、研削後のウエ
ハ平坦度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シリコンウエハ
などの半導体ウエハを高精度に研削する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンウエハなどの半導体ウエハは、
高精度の厚み偏差が要求される。例えば20 mm 四方の
セルに対する厚み偏差として、0.3μm 以下の高い精
度が求められるようになってきている。
【0003】従来は、遊離砥粒方式の研磨加工により半
導体ウエハを加工していたが、このような高い加工精度
を研磨加工で得ることは困難になりつつある。これに替
わる加工技術として固定砥粒方式の研削加工に期待が高
まっている。研削加工では、装置精度を高め、これを半
導体ウエハに転写することで高精度な半導体ウエハを得
ることが可能である。半導体ウエハの研削加工では、ウ
エハを真空チャックに固定し、カップ型のダイヤモンド
研削ホイールを回転させながらウエハに切り込ませるイ
ンフィード研削方式が用いられることが多い。
【0004】図4は、従来の半導体ウエハの研削方法を
示す例である。図4のように、回転テーブル1に取り付
けた真空チャック2に半導体ウエハ3を保持し、カップ
型の研削ホイール5で半導体ウエハ3を研削する。回転
テーブル1は矢印Aの方向に回転し、研削ホイールは矢
印Bの方向に回転する。
【0005】従来は、半導体ウエハの中心部に研削残り
が生じないように、半導体ウエハ3の中心Oが砥粒層6
の幅の中央近傍に位置するようにして研削していた。た
とえば、砥粒層の幅が3 mm の場合には、半導体ウエハ
3の回転中心Oと研削ホイールの外周7との間の距離L
は、1〜1.5 mm 程度に設定していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来は、
半導体ウエハの回転中心が砥粒層の幅の中央近傍に位置
しているために、半導体ウエハの表面に供給した研削液
がウエハの中心部に十分に行き渡らず、ウエハの中心近
傍が十分に冷却されていなかった。したがって、研削中
はウエハ中心部が周辺部分よりも高温となり、熱膨脹し
た状態で研削が行われることになる。
【0007】このように熱膨脹した状態で平坦に研削さ
れるため、研削が終了してウエハ全面の温度が均一にな
ると、ウエハの中心部は収縮し、図5の断面図に示すよ
うに半導体ウエハの中心部が凹状にくぼむような形状と
なっていた。
【0008】本発明は、高い平坦度を得ることができる
半導体ウエハの高精度研削方法を提供するためのもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体ウエハの
高精度研削方法は、回転テーブルに保持した半導体ウエ
ハをカップ型研削ホイールで研削する半導体ウエハの高
精度研削方法において、研削ホイールの外周を半導体ウ
エハの回転中心に一致させて研削する。
【0010】上記研削方法において、砥粒層の外周を真
円に加工した後、半導体ウエハを研削することが好まし
い。また、半導体ウエハの回転中心に対する、砥粒層の
外周位置を検出し、検出した外周位置に基づき回転テー
ブルを移動させ、砥粒層の外周を半導体ウエハの回転中
心に一致させ、半導体ウエハを研削するようにしてもよ
い。
【0011】研削ホイールの砥粒層の外周が半導体ウエ
ハの回転中心に一致しているので、研削液を半導体ウエ
ハの全面にわたって供給することが可能で、半導体ウエ
ハの中心部が周辺部とほぼ同じ温度に保たれる。その結
果、半導体ウエハの中心部の熱膨脹が抑制され、研削後
のウエハ平坦度を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1の例を用いて、本発明の研削
方法を説明する。図1において、研削ホイール5の砥粒
層6の外周7を、半導体ウエハ3の回転中心Oに一致さ
せるには、例えばロータリーテーブル1をX方向に往復
移動が可能なXスライド(図示しない)に取り付け、X
スライドを数値制御などにより高精度で移動させる。こ
のとき、砥粒層6の外周7と半導体ウエハ3の回転中心
Oとの間の間隔L(図4参照)は、0μm 乃至400μ
m とすることが望ましい。これ以上の値になると、研削
液がウエハ中心に供給されない液切れの状態になりやす
く、研削後にウエハ中心部が凹んだ状態になり易く、好
ましくない。
【0013】間隔Lを上記範囲内に収めるために、砥粒
層6の外周を真円に加工しておくことが必要である。砥
粒層の外周を真円にするには、研削ホイールを研削装置
に取り付けた後に、砥粒層の外周面を研削加工または旋
削加工することが好ましい。なお、ここでいう真円と
は、砥粒層の任意の断面を取ったときに切り口に現れる
砥粒層の外周の真円度誤差が400μm 以下となってい
る状態をいう。本発明では、砥粒層の外周の真円度の誤
差は200μm 以内であることが望ましく、さらには1
00μm 以内とすることが好ましい。
【0014】また、半導体ウエハの回転中心に対する、
砥粒層の外周位置を検出し、検出した外周位置に基づき
回転テーブルを変位させ、砥粒層の外周位置を半導体ウ
エハの回転中心に一致させるようにしてもよい。
【0015】外周位置の検出方法としては、不要なウエ
ハを用意して、図4の間隔Lがマイナス、すなわち、ウ
エハ中心部に研削されない部分が出来るようにウエハを
研削して、この未研削部分の直径を測定し、半径に相当
する量だけ回転テーブルを補正位置決めする方法や、C
CDカメラで撮影した映像をコンピュータで画像処理
し、砥粒層の外周位置を求めて回転テーブルの位置をフ
ィードバック制御する方法などが考えられる。
【0016】
【実施例】図2は、この発明の研削方法を実施する研削
装置の一例を示している。研削装置11は、コラム1
2、ベッド15および制御装置30からなる。コラム1
2には、回転可能な主軸14を備えたZスライド13が
取り付けられている。Zスライド13は、Dの矢印のよ
うに上下移動が可能になっている。研削ホイール5は、
Zスライド13に内蔵された位置決めスケール(図示し
ない)からの信号に基づき、制御装置30により切込み
位置が制御される。
【0017】ベッド15には、Cの矢印のように左右に
移動可能なXスライド16が設けられている。Xスライ
ド16には、回転可能なロータリーテーブル1および真
空チャック2が取り付けられている。Xスライド16に
は位置決めスケールが内蔵されており、半導体ウエハ3
を保持するロータリーテーブル1を、数値制御により位
置決めできるようになっている。本実施例では、位置決
め分解能が1μm の制御系を採用している。
【0018】また、Xスライド16は、研削ホイールの
砥粒層の外周の真円度を機上修正するための修正砥石軸
20を備えている。この修正砥石軸20に、修正砥石2
1を取付けて回転駆動しながら砥粒層の外周に切り込ま
せる。研削ホイール5およびロータリーテーブル1は、
それぞれモータ(図示しない)により例えば、Aおよび
Bの矢印の方向に回転駆動される。
【0019】上記のように構成された装置において、ま
ず、最初のステップとして研削ホイールの砥粒層の外周
の真円度を機上修正する。本実施例では、粒度が250
0番のレジンボンドのダイヤモンドホイールを研削ホイ
ール5として使用した。砥粒層の外径は200 mm 、幅
が3 mm のものを使用した。修正砥石としては、粒度1
40番、外径50 mm のGC砥石を使用した。
【0020】修正加工時の研削ホイールの回転数は20
0rpm 、修正砥石の回転数は8000rpm とし、それぞ
れ図2に示す方向に回転させた。Xスライドを10秒ご
とに1μm ステップで切り込ませた結果、研削ホイール
の砥粒層の外周の真円度は約15μm であった。その時
の真円度の測定には電気マイクロを使用した。
【0021】次のステップとして、ロータリーテーブル
1の位置を調整した。まず、不要なシリコンウエハを1
枚用意し、真空チャック2に吸引保持したのち、ロータ
リーテーブルを60rpm で回転させた。研削ホイールも
300rpm 程度で回転させながら、手動送りでXスライ
ドを研削ホイールの下に移動させた。このとき、研削ホ
イールがウエハに切り込まないように、Zスライドを上
昇させておく。ウエハの中心Oと、砥粒層6の外周7と
の距離Mが正となるように、すなわち図4で示した距離
LがマイナスとなるようにXスライドを移動させる。こ
の状態でZスライドを下降させ、研削ホイールをウエハ
に切り込ませると、ウエハの中心部分にはMを半径とす
る未研削部分が残る。
【0022】研削後にウエハを取り外し、未研削部分の
直径を測定し、これから半径を求めるとMの値が分か
る。本実施例では、Mは673μm であった。このMの
量だけ、Xスライドの移動量を補正すると、砥粒層の外
周7をウエハおよびロータリーテーブルの回転中心に一
致させることができる。
【0023】上述のような準備を行った後、シリコンウ
エハを研削した。ウエハの研削条件は、主軸回転数を3
000rpm 、ロータリーテーブルの回転数を250rpm
とし、研削ホイールの切込み速度を、粗10μm /分、
仕上げ1μm /分とし、研削加工量は7μm に設定し、
研削液として純水を8リットル/分供給した。
【0024】図3は、上記条件装置で研削したシリコン
ウエハの表面形状の測定結果例を示している。シリコン
ウエハの直径は、150 mm である。図に示すように、
平坦度は0.55μm で中心部には特に凹みは認められ
なかった。
【0025】これに対して、従来の方法すなわち、図4
のLを1.5 mm に設定して研削した場合は、図5のよ
うにウエハの中心部に約0.8μm の凹みが認められ、
高精度な加工は不可能であった。
【0026】
【発明の効果】本発明では、研削ホイールの砥粒層の外
周を半導体ウエハの回転中心に一致させて研削するた
め、半導体ウエハの中心部に凹みが生じることはない。
その結果、半導体ウエハを高い平坦度に加工することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研削方法を示す模式図である。
【図2】本発明の研削方法を実施する研削装置の一例を
示す装置構成図である。
【図3】本発明の研削方法で研削したシリコンウエハの
表面形状の測定例である。
【図4】従来の研削方法を示す模式図である。
【図5】従来の研削方法で研削したシリコンウエハの表
面形状の測定例である。
【符号の説明】
1 ロータリーテーブル 2 真空チャック 3 半導体ウエハ 5 研削ホイール 6 砥粒層 7 砥粒層の外周 11 研削盤 12 コラム 13 Zスライド 14 主軸 15 ベッド 16 Xスライド 18 回転台 20 修正砥石軸 21 修正砥石 30 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転テーブルに保持した半導体ウエハを
    カップ型研削ホイールで研削する半導体ウエハの高精度
    研削において、砥粒層の外周を半導体ウエハの回転中心
    に一致させて研削することを特徴とする半導体ウエハの
    高精度研削方法。
  2. 【請求項2】 砥粒層の外周を真円に加工した後、半導
    体ウエハを研削する請求項1記載の半導体ウエハの高精
    度研削方法。
  3. 【請求項3】 半導体ウエハの回転中心に対する、砥粒
    層の外周位置を検出し、検出した外周位置に基づき回転
    テーブルを移動させ、砥粒層の外周を半導体ウエハの回
    転中心に一致させ、半導体ウエハを研削する請求項1記
    載の半導体ウエハの高精度研削方法。
JP12802696A 1996-05-23 1996-05-23 半導体ウエハの高精度研削方法 Withdrawn JPH09309049A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100665783B1 (ko) * 1998-11-26 2007-01-09 신에쯔 한도타이 가부시키가이샤 연마방법
JP2007143192A (ja) * 2004-03-15 2007-06-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 弾性表面波デバイスの製造方法
JP2014004663A (ja) * 2012-06-26 2014-01-16 Disco Abrasive Syst Ltd 被加工物の加工方法

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Effective date: 20030805