JPH09308252A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH09308252A
JPH09308252A JP8116023A JP11602396A JPH09308252A JP H09308252 A JPH09308252 A JP H09308252A JP 8116023 A JP8116023 A JP 8116023A JP 11602396 A JP11602396 A JP 11602396A JP H09308252 A JPH09308252 A JP H09308252A
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健 谷口
Takeo Shimamura
武夫 嶋村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中性点変動の少ない電力変換装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 第1と第2の電力変換器の各相同士をリ
アクトルで接続しこのリアクトルに流れる電流が所定値
を越えないように第1と第2の電力変換器を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直流を交流に変換す
る電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図16はNPCインバータの主回路構成図
で、スイッチング素子 100U, 101U, 100V, 101
V, 100W, 101W, 100X, 101X, 100Y, 101
Y, 100Z, 101Zと、スイッチング素子に逆並列に接
続されたダイオード 102U, 103U, 102V, 103V,
102W, 103W, 102X, 103X, 102Y, 103Y, 1
02Z, 103Zと、ホイーリングダイオード 104U, 104
V, 104W, 104X, 104Y, 104Zとからなり、U,
V,W相の出力電流を検出する電流検出器 105U, 105
V, 105Wとが設けられている。
【0003】直流側の電源VdcはVdc/2づつに分け、
その中点の電位を零電位とする。図17はNPCインバー
タの制御装置のブロック図である。図17の制御装置は、
電流検出器 105U, 105V, 105Wで検出された三相交
流信号IU ,IV ,IW を二相交流信号Ia ,Ib に変
換する3相−2相変換回路20と、周波数f1 で回転する
位相信号θ1 を発生させる位相信号発生回路21と、この
位相信号発生回路21からの位相信号θ1 を基に上記3相
−2相変換回路20からの二相交流信号Ia ,Ib を回転
座標系の電流信号Id ,Iq に変換する静止座標系−回
転座標系変換回路22と、この静止座標系−回転座標系変
換回路22からの電流信号Id ,Iq と電流指令値Id
* ,Iq * とを基に電圧指令信号Vd *,Vq * を演算
する電流制御回路23と、この電流制御回路23からの電圧
指令信号Vd * ,Vq * を振幅指令信号Vr * と位相角
θ3 に変換する回転座標系−極座標系変換回路24と、こ
の回転座標系−極座標系変換回路24からの振幅指令信号
r * と位相角θ3 を基に電圧指令信号VU * ,VV
* ,VW * を演算する極座標系−静止座標系変換回路25
と、一定周波数の三角波VTR1 ,VTR2 を発生させる三
角波発生回路26と、上記極座標系−静止座標系変換回路
25からの電圧指定信号VU * ,VV * ,VW * と三角波
発生回路26からの三角波VTR1 ,VTR2 とを比較しイン
バータのスイッチング素子のゲート信号GU1,GX1,G
U2,GX2,GV1,GY1,GV2,GY2,GW1,Gz1
W2,Gz2を発生するゲートパルス発生回路27とからな
る。
【0004】次に図17に示す制御装置の各構成について
詳細に説明する。三相−二相変換回路20は、電流検出器
12u,12v,12wで検出された三相交流信号IU ,I
V ,IW を以下の演算により、直交ab座標の二相交流
信号Ia ,Ib に変換する。但し、a軸はU相方向とし
b軸はa軸より90°遅れた軸とする。
【0005】
【数1】 位相信号発生回路21は、以下の演算により周波数f1
回転する位相信号θ1を求める。
【0006】
【数2】θ1 =∫2πf1 dt 静止座標系−回転座標系変換回路22は、3相−2相変換
回路20からの二相交流信号Ia ,Ib を位相信号発生回
路21からの位相信号θ1 を基に以下の演算を行ない回転
座標系の電流信号Id ,Iq に変換する。
【0007】
【数3】 電流制御回路23は、静止座標系−回転座標系変換回路22
からの電流信号Id ,Iq と、電流指令値Id * ,Iq
* とを基に以下の演算を行ない電圧指令信号Vd * ,V
q * を求める。
【0008】
【数4】 回転座標系−極座標系変換回路24は、電流制御回路23か
らの電圧指令信号Vd * ,Vq * を基に以下の演算を行
ない極座標系の振幅指令信号Vr * と位相角θ3 に変換
する。
【0009】
【数5】
【0010】極座標系−静止座標系変換回路25は、回転
座標系−極座標系変換回路24からの振幅指令信号Vr *
と位相角θ3 とを基に以下の演算を行ない電圧指令信号
U * ,VV * ,VW * を求める。
【0011】
【数6】 三角波発生回路26は以下の演算により周期がT1 の三角
波VTRを発生させる。
【0012】
【数7】
【0013】ゲートパルス発生回路27は極座標系−静止
座標系変換回路25からの電圧指令信号VU * ,VV *
W * と三角波発生回路26からの三角波VTR1 ,VTR2
とを比較して、スイッチング素子のゲート信号GU1,G
X1,GU2,GX2,GV1,GY1,GV2,GY2,GW1
z1,GW2,Gz2を発生させる。
【0014】例えばU相については図18に示すようにな
る。 VU * ≧VTR1 のとき GU1=ON ,GX1=OFF VU * <VTR1 のとき GU1=OFF,GX1=ON VU * ≧VTR2 のとき GU2=ON ,GX2=OFF VU * <VTR2 のとき GU2=OFF,GX2=ON V相、W相についても同様である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】NPCインバータは図
18に示すように正電圧、零電圧、負電圧の3つの電圧状
態をとり、NPCインバータには、直流電源の中性点が
ダイオードとスイッチング素子を介して負荷に接続され
る期間があり、その期間に直流電源の中性点に電流が流
れる。
【0016】図19は、NPCインバータの運転波形図で
あり、VU は出力相電圧、IU は出力電流、Ic1は直流
コンデンサの中性点に流れる電流、Vdc1 は正側直流コ
ンデンサの電圧、Vdc2 は負側直流コンデンサの電圧、
dcは直流電圧である。
【0017】図19からわかるように直流電圧Vdcが一定
であるにも関わらず、正側・負側の直流コンデンサの電
圧Vdc1 ,Vdc2 は中性点電流のために出力周波数の3
倍の周波数で変動している。
【0018】コンデンサ電圧の変動の大きさはコンデン
サ容量に依存するため、従来はコンデンサ電圧の変動を
抑制するために大容量のコンデンサを用いる必要があ
り、装置が大型化していた。
【0019】また、スイッチング素子にGTOを用いる
ような場合には、GTOの特性から、GTOを一旦オン
させると一定時間オン状態を維持しなければならないと
いう制約がある。つまり、必要最小限のオン期間(オン
パルス幅)を保つ必要があり、それより狭いパルスを出
力することはできない。
【0020】例えば、図18において、電圧指令信号が大
きく三角波の上下の頂点に接近したときにはオンパルス
幅が最小オンパルス幅より小さくなってしまうので、変
調度を制限しなければならず、電力用大容量GTOの場
合には、最小オンパルス幅が約 200μsに達することも
あり、これに抵触しないようにするためには、三角波の
周波数を500Hz とした場合、変調度は約0.8 が上限とな
る。
【0021】変調度の上限が約0.8 とすると、電力変換
装置の出力線間電圧のピーク値は(31/2 /2)×γ×
dcとなる(但し、γ:変調度、Vdc:直流電圧)。つ
まり、出力線間電圧のピーク値は直流電圧の約0.69倍が
上限となる。換言すれば必要な出力線間電圧のピーク値
を得るためには、そのピーク値の約1.45倍の高い直流電
圧が必要となる。
【0022】高い直流電圧に対応するには、スイッチン
グ素子の耐圧には限度があるため、スイッチング素子を
複数個直列に接続する必要があり、スイッチング素子の
使用数はそのまま価格に反映されるため電力変換装置が
高価になるという問題がある。よって本発明では、中性
点電位の変動が少なく、また、効率良く線間電圧を得る
ことができる電力変換器の制御装置を提供することを目
的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
電力変換装置では、第1と第2の電力変換器の各相同士
をリアクトルで接続しこのリアクトルに流れる電流が所
定値を越えないように第1と第2の電力変換器を制御す
ることによって、出力相電圧を多レベルにすることがで
き、また、中性点変動を少なくすることができる。
【0024】本発明の請求項2記載の電力変換装置で
は、電圧指令信号と直前の電力変換器の出力相電圧との
差分を積分値を基に電力変換装置の出力相電圧を求め制
御することによって、出力相電圧を多レベルにすること
ができ、また、中性点変動を少なくすることでき、更
に、変調度をほぼ1にすることができる。
【0025】本発明の請求項3記載の電力変換装置で
は、第1の電圧指令信号のうち1相の正負の最大となる
前後の60°期間を正負の最大値に固定し他の2相を線間
電圧が正弦波になるように変換した第2の電圧指令信号
と直前の電力変換装置の出力相電圧との差分の積分値を
基に電力変換器の出力相電圧を求め制御することによっ
て、出力相電圧を多レベルにすることができ、また、中
性点変動を少なくすることができ、更に、変調度をほぼ
1にすることができ、また、電圧指令が固定された1/
3の期間はスイッチングが行なわれず、電力損失と発熱
を低減することができ、更に、出力線間電圧のピーク値
をγVdcにすることができる。
【0026】本発明の請求項4記載の電力変換装置で
は、第1の電圧指令信号を電力変換装置の周波数の3倍
の周波数で変化するバイアス成分で補正した第2の電圧
指令信号と直前の電力変換装置の出力相電圧との差分の
積分値を基に電力変換装置の相電圧を求め制御すること
によって、出力相電圧を多レベルにすることができ、ま
た、中性点変動を少なくすることができ、更に、変調度
をほぼ1にすることができ、また、出力線間電圧のピー
ク値をγVdcにすることができる。
【0027】本発明の請求項5記載の電力変換装置で
は、第1と第2の電力変換器を三相ブリッジインバータ
とすることによって、出力相電圧を3レベルにすること
ができ、また、中性点変動を少なくすることができる。
【0028】本発明の請求項6記載の電力変換装置で
は、第1と第2の電力変換器をNPCインバータとする
ことによって、出力相電圧を5レベルにすることがで
き、また、中性点変動を少なくすることができる。本発
明の請求項7記載の電力変換装置では、リアクトルに流
れる電流を電圧から求めることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態の主回路構成であり、スイッチング素子 120u,
120v, 120w, 120x, 120y, 120zとスイッチン
グ素子に逆並列接続されたダイオード 121u, 121v,
121w, 121x, 121y, 121zとからなる第1の三相
ブリッジインバータ 110と、スイッチング素子 122u,
122v, 122w, 122x, 122y, 122zとスイッチン
グ素子に逆並列接続されたダイオード123u, 123v,
123w, 123x, 123y, 123zとからなる第2の三相
ブリッジインバータ 111と、第1と第2の三相ブリッジ
インバータの各相同士を接続する結合リアクトル 124
u, 124v, 124wと、第1と第2の三相ブリッジイン
バータ 110, 111の直流側に接続された直流コンデンサ
125と、直流コンデンサ 125に電力を供給する直流電源
dcとからなり、結合リアクトルの中性点に負荷が接続
されている。
【0030】図2は、図1に示した回路の制御装置のブ
ロック図である。図2に示した制御装置は、電流検出器
105u, 105v, 105wで検出された三相交流信号I
U ,IV ,IW を二相交流信号Ia ,Ib に変換する3
相−2相変換回路20と、周波数f1 で回転する位相信号
θ1 を発生させる位相信号発生回路21と、この位相信号
発生回路21からの位相信号θ1 を基に上記3相−2相変
換回路20からの二相交流信号Ia ,Ib を回転座標系の
電流信号Id ,Iq に変換する静止座標系−回転座標系
変換回路22と、この静止座標系−回転座標系変換回路22
からの電流信号Id ,Iq と電流指令値Id * ,Iq *
とを基に電圧指令信号Vd * ,Vq * を演算する電流制
御回路23と、この電流制御回路23からの電圧指令信号V
d * ,Vq * を振幅指令信号Vr * と位相角θ3 に変換
する回転座標系−極座標系変換回路24と、この回転座標
系−極座標系変換回路24からの振幅指令信号Vr * と位
相角θ3 を基に電圧指令信号VU * ,VV * ,VW *
演算する極座標系−静止座標系変換回路25と、この極座
標系−静止座標系変換回路25からの電圧指令信号VU
* ,VV * ,VW * とフィードバックしたインバータ出
力電圧EU ′,EV ′,EW ′との差分を積分した値を
基にインバータ出力電圧EU,EV ,EW を求める誤差
積分追従型PWM制御回路30と、結合リアクトル 124
u, 124v, 124wの両端電圧を積分してリアクトル電
流(横流)IUC,IVC,Iwcを求める積分器47u,47
v,47wと、この積分器47u,47v,47wからのリアク
トル電流IUC,IVC,IWCと正・負の所定値との比較を
行なう比較器31u,31v,31wと、上記誤差積分追従型
PWM制御回路30からのインバータ出力電圧EU ,E
V ,EW と前記比較器31u,31v,31wの出力JU1,J
V1,JW1とを基に電力変換器のスイッチング素子のゲー
ト信号GU1,GV1,GW1,GX1,GY1,GZ1,GU2,G
V2,GW2,GX2,GY2,GZ2を発生させるゲートパルス
発生回路32とからなる。ここでは従来と同一のものにつ
いては同一符号を付し説明を省略する。
【0031】先ず、誤差積分追従型PWM制御回路30に
ついて図3を参照して説明する。ここではU相について
のみ記載するがV相、W相も同様の構成になっている。
誤差積分追従型PWM制御回路30は、極座標系−静止座
標系変換回路25からの電圧指令信号と零との比較を行う
比較器35と、極座標系−静止座標系変換回路25からの電
圧指令信号とフィードバックしたインバータ出力電圧と
の差分を積分する積分回路36と、積分回路36からの出力
と正の所定値との比較を行う比較器37と、積分回路36か
らの出力と負の所定値との比較を行う比較器38と、比較
器37の出力と比較器38の出力との和と比較器35の出力と
を基にインバータ出力電圧を求める出力電圧設定回路39
とからなる。比較器35は、極座標系−静止座標系変換回
路25からの電圧指令値VU * と零とを比較し、V1Uを出
力する。
【0032】
【数8】 積分回路36は、極座標系−静止座標系変換回路25からの
電圧指令信号VU * とフィードバックしたインバータ出
力電圧EU ′との差分を積分して積分量SU を求める。
【0033】
【数9】SU =∫(VU * −EU ′)dt 比較器37は、積分回路36からの積分量SU と正の所定値
Aとを比較し、SU >Aならば+1を出力し、SU ≦A
ならば0を出力する。
【0034】比較器38は、積分回路36からの積分量SU
と負の所定値−Aとを比較し、SU<−Aならば−1を
出力し、SU ≧−Aならば0を出力する。出力電圧設定
回路39は、比較器37の出力と比較器38の出力との和NU
を基に次のようにV2Uを求める。
【0035】NU =+1のとき、V2U=0 NU = 0のとき、V2Uは前回出力した値を出力 NU =−1のとき、V2U=−Vdc/2 そして、出力電圧設定回路39は、比較器35からのV1U
先に求めたV2Uとを加算してインバータ出力電圧EU
して出力する。積分器47uは結合リアクトル 124uの両
端電圧EUCを積分してリアクトル電流(横流)IUCを求
める。
【0036】
【数10】 比較器31uは結合リアクトル 124uを流れるリアクトル
電流(横流)IUCとリアクトルの横流の許容値である正
・負の所定値±Bとを比較し出力JU1を出力する。
【0037】IUC>+Bのとき、 JU1=0 IUC<−Bのとき、 JU1=1 −B≦IUC≦+Bのとき、JU1は前回出力した値 ゲートパルス発生回路32は、誤差積分追従型PWM制御
回路30からのインバータ出力電圧EU と比較器31uから
の出力JU1とを基に図4に示すゲート信号GU1,GU2
X1,GX2を出力する。
【0038】図5は以上の動作波形図である。誤差積分
追従型PWM回路30では、電圧指令信号とフィードバッ
クしたインバータ出力電圧との差分の積分値に基づきイ
ンバータ出力電圧を求めているため、電圧指令信号が大
きいとインバータ出力電圧が+Vdc/2のときには電圧
指令信号との差が小さくなるため、積分値が負の許容値
に達するまでの時間が長くなり、スイッチング周波数が
下がる。
【0039】このため、従来の三角波比較PWM制御に
比べて、電圧指令信号が大きくても最小オンパルス幅の
制約を受けにくくなる。しかし、電圧指令信号が非常に
大きいと最小オンパルス幅tLMT よりも狭いパルス幅t
1 を出力することがある。このような場合には、指示通
りの狭いパルス幅t1 は出力せず、最小オンパルス幅t
LMT に固定したパルスを出力することが考えられるが、
そうすると等価的に電圧指令信号をゆがませてしまうこ
とになり、その結果、出力電圧波形が歪んでしまう。
【0040】よって、このような場合には、tLMT −t
1 の期間は、許容値を越えて差分の積分を継続し、t
LMT になるとインバータ出力電圧を変更するようにす
る。この動作を図6を参照して説明する。
【0041】電圧指令信号VU * とフィードバックされ
たインバータ出力電圧EU ′との差分の積分値SU は、
時刻t1 になると正の許容値Aに達する。しかし、最小
オンパルス幅tLMT が確保されていないので、インバー
タ出力電圧を変更せずに積分を継続させる。
【0042】そして、時刻tLMT になると、最小オンパ
ルス幅tLMT が確保されたので、インバータ出力電圧E
U は+Vdc/2を出力する。次に差分の積分値SU が負
の許容値−Aに達するまではインバータ出力電圧EU
+Vdc/2を出力する。
【0043】このようにして最小オンパルス幅tLMT
確保するまでは許容値を越えてもインバータ出力電圧を
切換えず、積分を継続させ、最小オンパルス幅を確保し
た時点でインバータ出力電圧を切換えることによって、
最小オンパルス幅を確保でき、かつ、許容値を越えた分
だけ次の許容値に達するまでの時間が長くなるため、パ
ルス幅をtLMT にしても波形が歪むことがない。
【0044】以上述べたように本発明の第1の実施の形
態の電力変換器では、出力する相電圧は±Vdc/2,0
の3段階とすることができ、結合リアクトルに流れるリ
アクトル電流を制限するようにスイッチングを行なうこ
とにより、中性点電流が流れず中性点電位変動が起こら
ない。
【0045】また、スイッチング素子の最小オンパルス
幅の制約を回避することができ、電力変換器の変調度も
ほぼ1.0 にすることができ、電力変換器の出力電圧を大
きくすることができる。
【0046】更に電圧指令が大きいときには、変調周波
数が下がり、スイッチング回数を減らすことができるた
め、スイッチングに伴なう電力損失と発熱を低減するこ
とができる。
【0047】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。図7は第2の実施の形態の電力変換器の制御装
置であり、第1の実施の形態と異なる点は、電圧指令変
換回路41が追加され、3相のうち1相の正負の最大とな
る前後の60°期間を固定し、他の2相は1相が固定され
ても正弦波状の線間電圧が得られるようにした点であ
る。
【0048】図6に示した制御装置では、電流検出器 1
05u, 105v, 105wで検出された三相交流信号IU
V ,IW を二相交流信号Ia ,Ib に変換する3相−
2相変換回路20と、周波数f1 で回転する位相信号θ1
を発生させる位相信号発生回路21と、この位相信号発生
回路21からの位相信号θ1 を基に上記3相−2相変換回
路20からの二相交流信号Ia ,Ib を回転座標系の電流
信号Id ,Iq に変換する静止座標系−回転座標系変換
回路22と、この静止座標系−回転座標系変換回路22から
の電流信号Id ,Iq と電流指令値Id * , Iq * とを
基に電圧指令信号Vd * , Vq * を演算する電流制御回
路23と、この電流制御回路23からの電圧指令信号Vd
* ,Vq * を振幅指令信号Vr * と位相角θ3 に変換す
る回転座標系−極座標系変換回路24と、この回転座標系
−極座標系変換回路24からの振幅指令信号Vr * と位相
角θ3 を基に電圧指令信号VU * , VV * ,VW * を演
算する極座標系−静止座標系変換回路25と、この極座標
系−静止座標系変換回路25からの電圧指令信号VU *
V * ,VW * の内いずれか1相を固定しても他の2相
により電力変換器の線間電圧が正弘波になるように変換
した電圧指令信号VU2 * ,VV2 * ,VW2 * を出力する電
圧指令変換回路41と、この電圧指令変換回路41からの電
圧指令信号VU2 * ,VV2 * ,VW2 * とフィードバックし
たインバータ出力電圧EU ',EV ',EW 'との差分を
積分した値を基にインバータ出力電圧EU,EV ,EW
を求める誤差積分追従型PWM制御回路30と、結合リア
クトル 124u, 124v, 124wに流れるリアクトル電流
UC,IVC,IWCを正・負の所定値との比較を行なう比
較器31u,31v,31wと、上記誤差積分追従型PWM制
御回路30からのインバータ出力電圧EU ,EV ,EW
前記比較器31u,31v,31wの出力JU1,JV1,JW1
を基に電力変換器のスイッチング素子のゲート信号
U1,GV1,GW1,GX1,GY1,GZ1,GU2,GV2,G
W2,GX2,GY2,GZ2を発生させるパルス発生回路32と
からなる。ここでは図2と同一にものについては同一符
号を付し、説明を省略する。
【0049】図8は電圧指令変換回路41の作用を示す波
形図である。図8(a)は、極座標系−静止座標系変換
回路25からの電圧指令信号VU * ,VV * ,VW * であ
る。
【0050】電圧指令変換回路41は、図8(b)のよう
に電圧指令信号VU * ,VV * ,VW * が正のピーク値
をとる前後の60°期間は+Vdc/2に固定し、負のピー
ク値をとる前後の60°期間は−Vdc/2に固定する。
【0051】固定されない他の2相は電力変換器の線間
電圧が正弦波で、かつ、電圧指令信号VU * ,VV *
W * で得られる2/31/2 倍の線間電圧を得る電圧指
令信号VU2 * ,VV2 * ,VW2 * に変換される。例えばU
相が+Vdc/2に固定されると次のように変換される。
【0052】
【数11】
【0053】V相、W相が固定されたときも同様の変換
を行うことによって、図8(c)のように変換される。
このようにして変換された電圧指令信号VU2 * ,V
V2 * ,VW2 * を用いて制御することによって、第2の実
施の形態の電力変換器では、出力する相電圧は±Vdc
2,0の3段階とすることができ、結合リアクトルに流
れるリアクトル電流を制限するようにスイッチングを行
なうことにより、中性点電流が流れず中性点電位変動が
起こらない。
【0054】また、スイッチング素子の最小オンパルス
幅の制約を回避することができ、電力変換器の変調度も
ほぼ1.0 にすることができ、また、電力変換器の出力線
間電圧のピーク値をγVdc(但し、γは変調度)にする
ことができるため、電力変換器の出力電圧を大きくする
ことができる。
【0055】更に電圧指令が大きいときには、変調周波
数が下がり、スイッチング回数を減らすことができるた
め、スイッチングに伴なう電力損失と発熱を低減するこ
とができる。
【0056】また、電圧指令信号が全体の1/3の期間
は正又は負に固定されているため、この期間はスイッチ
ングが行なわれず、スイッチングに伴なう電力損失と発
熱を低減することができる。
【0057】次に本発明の第3の実施の形態について説
明する。図9は、第3の実施の形態の電力変換器の制御
装置であり、第1の実施の形態と異なる点は、極座標系
−静止座標系変換回路25のかわりに、バイアス演算回路
45と極座標系−静止座標系変換回路46とが設けられた点
である。
【0058】図9に示した制御装置では、電流検出器 1
05u, 105v, 105wで検出された三相交流信号IU
V ,IW を二相交流信号Ia ,Ib に変換する3相−
2相変換回路20と、周波数f1 で回転する位相信号θ1
を発生させる位相信号発生回路21と、この位相信号発生
回路21からの位相信号θ1 を基に上記3相−2相変換回
路20からの二相交流信号Ia ,Ib を回転座標系の電流
信号Id ,Iq に変換する静止座標系−回転座標系変換
回路22と、この静止座標系−回転座標系変換回路22から
の電流信号Id ,Iq と電流指令値Id * ,Iq * とを
基に電圧指令信号Vd * ,Vq * を演算する電流制御回
路23と、この電流制御回路23からの電圧指令信号Vd
* ,Vq * を振幅指令信号Vr * と位相角θ3 に変換す
る回転座標系−極座標系変換回路24と、この回転座標系
−極座標系変換回路24からの位相角θ3 を基にバイアス
成分Vbiasを求めるバイアス演算回路45と、上記回転座
標系−極座標系変換回路24からの振幅指令信号Vr *
位相角θ3 とバイアス演算回路45からのバイアス成分V
biasとを基に電圧指令信号VU2 * ,VV2 * ,VW2 * を演
算する極座標系−静止座標系変換回路46と、この極座標
系−静止座標系変換回路46からの電圧指令信号VU2 *
V2 * ,VW2 * とフィードバックしたインバータ出力電
圧EU ′,EV ′,EW ′との差分を積分した値を基に
インバータ出力電圧EU ,EV ,EW を求める誤差積分
追従型PWM制御回路30と、結合リアクトル 124u, 1
24v,124 wの両端電圧を積分してリアクトル電流
UC,IVC,IWCを求める積分器47u,47v,47wと、
この積分器47u,47v,47wからのリアクトル電流
UC,IVC,IWCを正・負の所定値との比較を行なう比
較器31u,31v,31wと、上記誤差積分追従型PWM制
御回路30からのインバータ出力電圧EU ,EV ,EW
と、前記比較器31u,31v,31wの出力JU1,JV1,J
W1とを基に電力変換器のスイッチング素子のゲート信号
U1,GV1,GW1,GX1,GY1,GZ1,GU2,GV2,G
W2,GX2,GY2,GZ2を発生させるパルス発生回路32と
からなる。ここでは図2と同一にものについては同一符
号を付し、説明を省略する。
【0059】図10はバイアス演算回路45と極座標系−静
止座標系変換回路46との作用を示す波形図である。バイ
アス演算回路45は回転座標系−極座標系変換回路24から
の位相角θ3 を入力とし、以下の演算により、バイアス
成分Vbiasを求める。
【0060】
【数12】
【0061】このようにして60°周期のバイアス成分V
biasが求まる。極座標系−静止座標系変換回路46は、回
転座標系−極座標系変換回路24からの振幅指令信号Vr
* と位相角θ3 とバイアス演算回路45からのバイアス成
分Vbiasとを入力とし、以下の演算により電圧指令信号
U2 * ,VV2 * ,VW2 * を求める。
【0062】
【数13】 積分器47uは給合リアクトル 124uの両端電圧EUCを求
める。
【0063】
【数14】 同様に積分器47v,47wはリアクトル電流(横流)
VC,IWCを求める。このようにして変換された電圧指
令信号VU2 * ,VV2 * ,VW2 * を用いて制御することに
よって、第2の実施の形態の電力変換器では、出力する
相電圧は±Vdc/2,0の3段階とすることができ、結
合リアクトルに流れるリアクトル電流を制限するように
スイッチングを行なうことにより、中性点電流が流れず
中性点電位変動が起こらない。
【0064】また、スイッチング素子の最小オンパルス
幅の制約を回避することができ、電力変換器の変調度も
ほぼ 1.0にすることができ、また、電力変換器の出力線
間電圧のピーク値をγVdc(但し、γは変調度)にする
ことができるため、電力変換器の出力電圧を大きくする
ことができる。
【0065】更に電圧指令が大きいときには、変調周波
数が下がり、スイッチング回数を減らすことができるた
め、スイッチングに伴なう電力損失と発熱を低減するこ
とができる。
【0066】次に本発明の第4の実施の形態について説
明する。図11は、本発明の第4の実施の形態の主回路構
成であり、スイッチング素子 151u, 152u, 151v,
152v, 151w, 152w, 151x, 152x, 151y, 1
52y, 151z, 152zと、スイッチング素子に逆並列接
続されたダイオード 153u, 154u, 153v, 154v,
153w, 154w, 153x, 154x, 153y, 154y, 1
53z, 154zと、ホイーリングダイオード 155u, 155
v, 155w, 155x, 155y, 155zとからなる第1の
NPCインバータ 150と、スイッチング素子 161u, 1
62u, 161v, 162v, 161w, 162w, 161x, 162
x, 161y, 162y, 161z, 162zとスイッチング素
子に逆並列接続されたダイオード 163u, 164u, 163
v, 164v, 163w, 164w, 163x, 164x, 163
y, 164y, 163z, 164zと、ホイーリングダイオー
ド 165u, 165v, 165w, 165x, 165y, 165zと
からなる第2のNPCインバータ 160と、第1と第2の
NPCインバータの各相同士を接続する結合リアクトル
124u, 124v, 124wと、第1と第2のNPCインバ
ータの直流側に接続された直流コンデンサ 125P, 125
Nと、直流コンデンサ 125P, 125Nに電力を供給する
直流電源とからなり、結合リアクトルの中性点に負荷が
接続されている。
【0067】図12は、図10に示した回路の制御装置のブ
ロック図である。図12に示した制御装置では、電流検出
器 105u, 105v, 105wで検出された三相交流信号I
U ,IV ,IW を二相交流信号Ia ,Ib に変換する3
相−2相変換回路20と、周波数f1 で回転する位相信号
θ1 を発生させる位相信号発生回路21と、この位相信号
発生回路21からの位相信号θ1 を基に上記3相−2相変
換回路20からの二相交流信号Ia ,Ib を回転インバー
タの電流信号Id ,Iq に変換する静止座標系−回転座
標系変換回路22と、この静止座標系−回転座標系変換回
路22からの電流信号Id ,Iq と電流指令値Id * ,I
q * とを基に電圧指令信号Vd * ,Vq * を演算する電
流制御回路23と、この電流制御回路23からの電圧指令信
号Vd * ,Vq * を振幅指令信号Vr * と位相角θ3
変換する回転座標系−極座標系変換回路24と、この回転
座標系−極座標系変換回路24からの振幅指令信号Vr *
と位相角θ3 を基に電圧指令信号VU * ,VV * ,VW
* を演算する極座標系−静止座標系変換回路25と、この
極座標系−静止座標系変換回路25からの電圧指令信号V
U * ,VV * ,VW * とフィードバックしたインバータ
出力電圧EU ′,EV ′,EW ′との差分を積分した値
を基にインバータ出力電圧EU ,EV ,EW を求める誤
差積分追従型PWM制御回路50と、結合リアクトル 124
u, 124v, 124wに流れるリアクトル電流IUC
VC,IWCを正・負の所定値との比較を行なう比較器31
u,31v,31wと、上記誤差積分追従型PWM制御回路
50からのインバータ出力電圧EU ,EV ,EW と前記比
較器31u,31v,31wの出力JU1,JV1,JW1とを基に
電力変換器のスイッチング素子のゲート信号GU1
V1,GW1,GX1,GY1,GZ1,GU2,GV2,GW2,G
X2,GY2,GZ2を発生させるゲートパルス発生回路52と
からなる。ここでは図2と同一にものについては同一符
号を付し説明を省略する。
【0068】誤差積分追従型PWM制御回路50について
図13を参照して説明する。ここではU相についてのみ示
すがV相、W相も同様の構成になっている。誤差積分追
従型PWM制御回路50は、極座標系−静止座標系変換回
路25からの電圧指令信号と零との比較を行う比較器52
と、極座標系−静止座標系変換回路25からの電圧指令信
号とフィードバックしたインバータ出力電圧との差分を
積分する積分回路36と、積分回路36からの出力と正の所
定値との比較を行う比較器37と、積分回路36からの出力
と負の所定値との比較を行う比較器38と、比較器37の出
力と比較器38の出力との和と比較器52の出力とを基にイ
ンバータ出力電圧を求める出力電圧設定回路53とからな
る。比較器52は、極座標系−静止座標系変換回路25から
の電圧指令値VU * と0、±Vdc/4とを比較しV1U
出力する。
【0069】
【数15】
【0070】積分回路36は、極座標系−静止座標系変換
回路25からの電圧指令信号VU * とフィードバックした
インバータ出力電圧EU ′との差分を積分して積分量S
U を求める。
【0071】
【数16】SU =∫(VU * −EU ′)dt 比較器37は、積分回路36からの積分量SU と正の所定値
Aとを比較し、SU >Aならば+1を出力し、SU ≦A
ならば0を出力する。
【0072】比較器38は、積分回路36からの積分量SU
と負の所定値−Aとを比較し、SU<−Aならば−1を
出力し、SU ≧−Aならば0を出力する。出力電圧設定
回路53は、まず比較器37の出力と比較器38の出力との和
U を基に次のようにV2uを求める。
【0073】NU =+1のとき V2U=0 NU =0のとき V2Uは前回出力した値 NU =−1のとき V2U=−Vdc/4 そして、比較器35からのV1Uと先に求めたV2Uとを加算
してインバータ出力電圧EU として出力する。
【0074】また、比較器31uは結合リアクトル 124u
を流れるリアクトル電流IUCとリアクトルの横流の許容
値である正・負の所定値±Bとを比較し出力JU1を出力
する。
【0075】IUC>+Bのとき JU1=0 IUC<−Bのとき JU1=1 −B≦IUC≦+Bのとき JU1は前回出力した値 ゲートパルス発生回路51は誤差積分追従型PWM制御回
路50からのインバータ出力電圧と比較器31uからの出力
U1を基に図14に示すゲート信号GU1,GU2,GX1,G
X2,GU3,GU4,GX3,GX4を出力する。
【0076】本発明の第4の実施の形態では出力する相
電圧は±Vdc/2、±Vdc/4,0の5段階とすること
ができ、高調波を低減できる。また、スイッチング素子
の最小オンパルス幅の制約を回避することができ、電力
変換器の変調度をほぼ1.0 にすることができ、電力変換
器の出力電圧を大きくすることができる。
【0077】更に電圧指令が大きいときには、変調周波
数が下がり、スイッチング回数を減らすことができるた
め、スイッチングに伴なう電力損失と発熱を低減するこ
とができる。
【0078】ここでは示さないが、第4の実施の形態に
第2、第3の実施の形態の電圧指令変換回路、バイアス
演算回路を適用してもかまわない。次に第5の実施の形
態について説明する。
【0079】図15は、可変速揚水発電システムの概略図
である。可変速揚水発電システムは、系統に主変圧器15
1 を介して一次巻線が接続された巻線型誘導発電機152
と、この巻線型誘導発電機の二次巻線に励磁電流を供給
する第1と第2の電力変換器153 ,154 と、第1と第2
の電力変換器153 と154とを結合する結合リアクトル
155u, 155v, 155wと、第1と第2の電力変換
器の直流側に設けられた直流コンデンサ 156と、直流コ
ンデンサ156 に電力を供給する直流電源157 と、巻線型
誘導発電機152 の一次側の位相を検出する第1の位相検
出器 158と、巻線型誘導発電機152 の二次側の位相を検
出する第2の位相検出器159 と、巻線型誘導発電機152
の二次側の電流を検出する電流検出器160u, 160v,
160wと、第1の位相検出器 158の出力と第2の位相検
出器159 の出力の差と電流検出器 160u, 160v, 160
wの出力とを基に第1、第2の電力変換器を制御する制
御回路とからなる。
【0080】この可変速揚水発電システムを構成する電
力変換器に第1の実施の形態乃至第4の実施の形態のい
ずれかを適用することにより、本システムにおいても同
様の効果を得ることができる。
【0081】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の電力変換装置で
は、第1と第2の電力変換器の各相同士をリアクトルで
接続しこのリアクトルに流れる電流が所定値を越えない
ように第1と第2の電力変換器を制御することによっ
て、出力相電圧を多レベルにすることができ、また、中
性点変動を少なくすることができる。
【0082】本発明の請求項2記載の電力変換装置で
は、電圧指令信号と直前の電力変換器の出力相電圧との
差分の積分値を基に電力変換装置の出力相電圧を求め制
御することによって、出力相電圧を多レベルにすること
ができ、また、中性点変動を少なくすることができ、更
に、変調度をほぼ1にすることができる。
【0083】本発明の請求項3記載の電力変換装置で
は、第1の電圧指令信号のうち1相の正負の最大となる
前後の60°期間を正負の最大値に固定し他の2相を線間
電圧が正弦波になるように変換した第2の電圧指令信号
と直前の電力変換装置の出力相電圧との差分の積分値が
基に電力変換器の出力相電圧を求め制御することによっ
て、出力相電圧を多レベルにすることができ、また、中
性点変動を少なくすることができ、更に、変調度をほぼ
1にすることができ、また、電圧指令が固定された1/
3の期間はスイッチングが行なわれず、電力損失と発熱
を低減することができ、更に、出力線間電圧のピーク値
をγVdcにすることができる。
【0084】本発明の請求項4記載の電力変換装置で
は、第1の電圧指令信号を電力変換装置の周波数の3倍
の周波数で変化するバイアス成分で補正した第2の電圧
指令信号と直前の電力変換装置の出力相電圧との差分の
積分値を基に電力変換装置の相電圧を求め制御すること
によって、出力相電圧を多レベルにすることができ、ま
た、中性点変動を少なくすることができ、更に、変調度
をほぼ1にすることができ、また、出力線間電圧のピー
ク値をγVdcにすることができる。
【0085】本発明の請求項5記載の電力変換装置で
は、第1と第2の電力変換器を三相ブリッジインバータ
とすることによって、出力相電圧を3レベルにすること
ができ、また、中性点変動を少なくすることができる。
【0086】本発明の請求項6記載の電力変換装置で
は、第1と第2の電力変換器をNPCインバータとする
ことによって、出力相電圧を5レベルにすることがで
き、また、中性点変動を少なくすることができる。本発
明の請求項7記載の電力変換装置では、リアクトルに流
れる電流を電圧から求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の主回路構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の制御装置のブロッ
ク図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の誤差積分追従型P
WM制御回路のブロック図。
【図4】本発明の第1の実施の形態のゲート信号を表す
図。
【図5】本発明の第1の実施の形態のゲート信号生成の
動作波形図。
【図6】本発明の第1の実施の形態の最小オンパルス幅
確保の動作波形図。
【図7】本発明の第2の実施の形態の制御装置のブロッ
ク図。
【図8】電圧指令変換回路の動作説明図。
【図9】本発明の第3の実施の形態の制御装置のブロッ
ク図。
【図10】バイアス補正回路の動作説明図。
【図11】本発明の第4の実施の形態の主回路構成図。
【図12】本発明の第4の実施の形態の制御装置のブロ
ック図。
【図13】本発明の第4の実施の形態の誤差積分追従型
PWM制御回路のブロック図。
【図14】本発明の第4の実施の形態のゲート信号を表
す図。
【図15】可変速揚水発電システムの概略図。
【図16】NPCインバータの主回路構成図。
【図17】NPCインバータの制御装置のブロック図。
【図18】三角波比較の波形図。
【図19】NPCインバータの動作波形図。
【符号の説明】
30,50…誤差積分追従型PWM制御回路 31u,31v,31w…比較器 32,51…ゲートパルス発生回路 41…電圧指令変換回路 45…バイアス演算回路 47u,47v,47w…積分器 110 ,111 …三相ブリッジインバータ 124u,124 v,124 w…結合リアクトル 150 ,160 …NPCインバータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流を交流に変換する第1の電力変換器
    と、直流を交流に変換する第2の電力変換器と、第1と
    第2の電力変換器の直流側に設けられた第1と第2の電
    力変換器に直流電力を供給する電圧源と、第1と第2の
    電力変換器の各相同士を接続しその中性点に負荷が接続
    されたリアクトルと、前記リアクトルに流れる電流を検
    出するリアクトル電流検出手段と、負荷電流を検出する
    負荷電流検出手段と、前記負荷電流と電流指令値と位相
    信号と前記リアクトルに流れる電流とを基にリアクトル
    に流れる電流が所定値を越えることなく所望の出力を得
    るように前記第1と第2の電力変換器を制御する制御手
    段とを具備したことを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電力変換装置において、
    前記制御手段は、前記負荷電流と前記電流指令値と前記
    位相信号とを基に電圧指令信号を演算する電圧指令演算
    手段と、前記電圧指令信号と直前の電力変換装置の出力
    相電圧との差分の積分値を基に電力変換装置の出力相電
    圧を求める誤差積分追従型PWM制御手段と、前記リア
    クトルに流れる電流と予め設定された所定値との比較を
    行う比較手段と、前記誤差積分追従型PWM制御手段か
    らの出力相電圧と前記比較手段からの出力とを基に前記
    第1と第2の電力変換器のゲート信号を発生させるゲー
    トパルス発生手段とから成ることを特徴とする電力変換
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電力変換装置において、
    前記制御手段は、前記負荷電流と前記電流指令値と前記
    位相信号とを基に第1の電圧指令信号を演算する電圧指
    令演算手段と、前記電圧指令演算手段からの第1の電圧
    指令信号のうち1相の正負の最大となる前後の60°期間
    を正負の最大値に固定し他の2相を線間電圧が正弦波に
    なるように変換した第2の電圧指令信号を求める電圧指
    令変換手段と、前記第2の電圧指令信号と直前の電力変
    換装置の出力相電圧との差分の積分値を基に電力変換装
    置の出力相電圧を求める誤差積分追従型PWM制御手段
    と、前記リアクトルに流れる電流と予め設定された所定
    値との比較を行う比較手段と、前記誤差積分追従型PW
    M制御手段からの出力相電圧と前記比較手段からの出力
    とを基に前記第1と第2の電力変換器のゲート信号を発
    生させるゲートパルス発生手段とから成ることを特徴と
    する電力変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電力変換装置において、
    前記制御手段は、前記負荷電流と前記電流指令値と前記
    位相信号とを基に第1の電圧指令信号を演算する電圧指
    令演算手段と、前記電圧指令演算手段からの第1の電圧
    指令信号と電力変換装置の周波数の3倍の周波数で変化
    するバイアス成分とを基に第2の電圧指令信号を求める
    バイアス補正手段と、前記第2の電圧指令信号と直前の
    電力変換装置の出力相電圧との差分の積分値を基に電力
    変換装置の出力相電圧を求める誤差積分追従型PWM制
    御手段と、前記リアクトルに流れる電流と予め設定され
    た所定値との比較を行う比較手段と、前記誤差積分追従
    型PWM制御手段からの出力相電圧と前記比較手段から
    の出力とを基に前記第1と第2の電力変換器のゲート信
    号を発生させるゲートパルス発生手段とから成ることを
    特徴とする電力変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の電力変換装置において、前記第1と第2の電力変換器
    は三相ブリッジインバータであることを特徴とする電力
    変換装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の電力変換装置において、前記第1と第2の電力変換器
    は中性点クランプ式インバータであることを特徴とする
    電力変換装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載
    の電力変換装置において、前記リアクトル電流検出手段
    は、前記リアクトルの両端にかかる電圧を検出する電圧
    検出手段と、前記電圧検出手段からの出力を積分してリ
    アクトルに流れる電流を演算する積分手段とから成るこ
    とを特徴とする電力変換装置。
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