JPH09307185A - 半導体レ−ザ素子の製造方法 - Google Patents
半導体レ−ザ素子の製造方法Info
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- JPH09307185A JPH09307185A JP14832396A JP14832396A JPH09307185A JP H09307185 A JPH09307185 A JP H09307185A JP 14832396 A JP14832396 A JP 14832396A JP 14832396 A JP14832396 A JP 14832396A JP H09307185 A JPH09307185 A JP H09307185A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 半導体レ−ザ素子の動作において発光効率が
高く、かつ低しきい値で安定したレ−ザ発振が得られる
半導体レ−ザ素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 第1導電型基板1上に第1導電型クラッ
ド層3と、活性層4と、第2導電型第1クラッド層5
と、第2導電型第2クラッド層6を順次積層する第1の
工程と、前記第2導電型第2クラッド層6の中央部以外
の領域をレ−ザ光の出射方向にエッチング除去してリッ
ジ部7を形成する第2の工程と、前記リッジ部7を挟
み、前記第2導電型第1クラッド層5上に第2導電型不
純物をド−プした第1導電型狭窄層8を形成する第3の
工程と、前記リッジ部7及び前記第1導電型狭窄層8上
に第2導電型キャップ層9を積層する第4の工程とから
なる。
高く、かつ低しきい値で安定したレ−ザ発振が得られる
半導体レ−ザ素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 第1導電型基板1上に第1導電型クラッ
ド層3と、活性層4と、第2導電型第1クラッド層5
と、第2導電型第2クラッド層6を順次積層する第1の
工程と、前記第2導電型第2クラッド層6の中央部以外
の領域をレ−ザ光の出射方向にエッチング除去してリッ
ジ部7を形成する第2の工程と、前記リッジ部7を挟
み、前記第2導電型第1クラッド層5上に第2導電型不
純物をド−プした第1導電型狭窄層8を形成する第3の
工程と、前記リッジ部7及び前記第1導電型狭窄層8上
に第2導電型キャップ層9を積層する第4の工程とから
なる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電流狭窄効果と光導
波効果を有する半導体レ−ザに係わり、特に有機金属を
用いた有機金属化学気相成長法(以下MOCVD法と略
記する)による製造に適した半導体レ−ザ素子の製造方
法に関するものである。
波効果を有する半導体レ−ザに係わり、特に有機金属を
用いた有機金属化学気相成長法(以下MOCVD法と略
記する)による製造に適した半導体レ−ザ素子の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の屈折率導波型GaAs−G
aAlAs系の半導体レ−ザ素子の構造断面図である。
図4は図3に示す半導体レ−ザ素子の従来の製造工程図
である。図5は従来の製造工程により作製された図3に
示す半導体レ−ザ素子のAA断面における不純物濃度プ
ロファイル図である。
aAlAs系の半導体レ−ザ素子の構造断面図である。
図4は図3に示す半導体レ−ザ素子の従来の製造工程図
である。図5は従来の製造工程により作製された図3に
示す半導体レ−ザ素子のAA断面における不純物濃度プ
ロファイル図である。
【0003】図3を参照して、従来の屈折率導波型Ga
As−GaAlAs系の半導体レ−ザ素子について説明
する。n−GaAs基板1(Siド−プ)上にn−Ga
Asバッファ層2(Seド−プ)、n−Ga0.4 Al
0.6 Asクラッド層3(Siド−プ)、アンド−プGa
0.87Al0.13As活性層4、p−Ga0.4 Al0.6 As
第1クラッド層5(Znド−プ)が順次積層され、ま
た、p−Ga0.4 Al0.6 As第1クラッド層5上には
p−Ga0.4 Al0.6 As第2クラッド層6(Znド−
プ)からなるリッジ部7とリッジ部7を挟んだn−Ga
As電流狭窄層8(Siド−プ)が形成されている。更
に、リッジ部7及びn−GaAs電流狭窄層8上にはp
−GaAsキャップ層9(Znド−プ)が積層され、n
−GaAs基板1にはnオ−ミック電極10、p−Ga
Asキャップ層9にはpオ−ミック電極11が形成され
ている。
As−GaAlAs系の半導体レ−ザ素子について説明
する。n−GaAs基板1(Siド−プ)上にn−Ga
Asバッファ層2(Seド−プ)、n−Ga0.4 Al
0.6 Asクラッド層3(Siド−プ)、アンド−プGa
0.87Al0.13As活性層4、p−Ga0.4 Al0.6 As
第1クラッド層5(Znド−プ)が順次積層され、ま
た、p−Ga0.4 Al0.6 As第1クラッド層5上には
p−Ga0.4 Al0.6 As第2クラッド層6(Znド−
プ)からなるリッジ部7とリッジ部7を挟んだn−Ga
As電流狭窄層8(Siド−プ)が形成されている。更
に、リッジ部7及びn−GaAs電流狭窄層8上にはp
−GaAsキャップ層9(Znド−プ)が積層され、n
−GaAs基板1にはnオ−ミック電極10、p−Ga
Asキャップ層9にはpオ−ミック電極11が形成され
ている。
【0004】次に、図4を参照して、従来のGaAs−
GaAlAs系の半導体レ−ザ素子の製造方法について
説明する。結晶成長はMOCVD法により行われ、その
成長温度は良質の結晶を得るために通常750℃〜85
0℃で行われるのが通常である。そのため、成長温度は
800℃である。 (第1工程)MOCVD法によりn−GaAs基板1上
にn−GaAsバッファ層2、n−Ga0.4 Al0.6 A
sクラッド層3、アンド−プGa0.87Al0.13As活性
層4、p−Ga0.4 Al0.6 As第1クラッド層5、p
−Ga0.4 Al0.6 As第2クラッド層6を順次積層す
る(図4(a))。
GaAlAs系の半導体レ−ザ素子の製造方法について
説明する。結晶成長はMOCVD法により行われ、その
成長温度は良質の結晶を得るために通常750℃〜85
0℃で行われるのが通常である。そのため、成長温度は
800℃である。 (第1工程)MOCVD法によりn−GaAs基板1上
にn−GaAsバッファ層2、n−Ga0.4 Al0.6 A
sクラッド層3、アンド−プGa0.87Al0.13As活性
層4、p−Ga0.4 Al0.6 As第1クラッド層5、p
−Ga0.4 Al0.6 As第2クラッド層6を順次積層す
る(図4(a))。
【0005】(第2工程)更に、レ−ザ光の出射方向に
p−Ga0.4 Al0.6 As第2クラッド層6の中央領域
部をSiO2 層12で覆い、それ以外の領域をエッチン
グ除去し、リッジ部7を形成する(図4(b))。
p−Ga0.4 Al0.6 As第2クラッド層6の中央領域
部をSiO2 層12で覆い、それ以外の領域をエッチン
グ除去し、リッジ部7を形成する(図4(b))。
【0006】(第3工程)引き続いて、MOCVD法に
より、n−GaAs電流狭窄層8(Siド−プ)がSi
O2 層12及びp−Ga0.4 Al0.6 As第2クラッド
層6上に第2回目の成長により行われる(図4
(c))。SiO2 とGaAsの格子定数は異なるの
で、n−GaAs電流狭窄層8はSiO2 層12上には
成長せずに、p−Ga0.4 Al0.6 As第2クラッド層
6上のみに選択的に成長する。
より、n−GaAs電流狭窄層8(Siド−プ)がSi
O2 層12及びp−Ga0.4 Al0.6 As第2クラッド
層6上に第2回目の成長により行われる(図4
(c))。SiO2 とGaAsの格子定数は異なるの
で、n−GaAs電流狭窄層8はSiO2 層12上には
成長せずに、p−Ga0.4 Al0.6 As第2クラッド層
6上のみに選択的に成長する。
【0007】(第4工程)次に、SiO2 層12を除去
後、MOCVD法によりn−GaAs電流狭窄層8及び
p−Ga0.4 Al0.6 As第2クラッド層6上に第3回
目の成長を行い、p−GaAsキャップ層9を積層する
(図4(d))。最後にn−GaAs基板1にnオ−ミ
ック電極10、p−GaAsキャップ層9にはpオ−ミ
ック電極11を形成して図3に示す半導体レ−ザ素子を
得る。
後、MOCVD法によりn−GaAs電流狭窄層8及び
p−Ga0.4 Al0.6 As第2クラッド層6上に第3回
目の成長を行い、p−GaAsキャップ層9を積層する
(図4(d))。最後にn−GaAs基板1にnオ−ミ
ック電極10、p−GaAsキャップ層9にはpオ−ミ
ック電極11を形成して図3に示す半導体レ−ザ素子を
得る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Siは
温度による影響は受けにくいが、Znは温度により拡散
しやすくなるので、第2回目及び第3回目の成長が行わ
れると、第1回目の成長で成長したn−GaAsバッフ
ァ層2及びn−Ga0.4 Al0.6 Asクラッド層3中の
Siの不純物濃度プロファイルに変化はないが、p−G
a0.4 Al0.6 As第1クラッド層5中のZnの不純物
濃度プロファイルは熱拡散によりp−Ga0.4 Al0.6
As第1クラッド層5以外の層まで拡散してしまう。そ
の変化の様子を図5に示す。図5において、実線はn型
不純物濃度であり、点線はp型不純物濃度(Zn濃度)
である。第1回目の成長でp−Ga0.4 Al0.6 As第
1クラッド層5にド−プしたZn濃度p1 は第2回目及
び第3回目の成長後には、高温度下での熱拡散により濃
度p2 へ低下し、各層でのZn濃度プロファイルは点線
p0 のように変化する。また、一般的にZnを供給する
ソ−ス中にはn型不純物が混入しているので、Znド−
プした結晶中には一定レベル濃度のn型不純物も同時に
取り込まれてしまう。このため、Znド−プしたp−G
a0.4 Al0.6 As第1クラッド層5及びp−GaAs
キャップ9層中のバックグラウンドのn型不純物濃度n
0 が存在している。
温度による影響は受けにくいが、Znは温度により拡散
しやすくなるので、第2回目及び第3回目の成長が行わ
れると、第1回目の成長で成長したn−GaAsバッフ
ァ層2及びn−Ga0.4 Al0.6 Asクラッド層3中の
Siの不純物濃度プロファイルに変化はないが、p−G
a0.4 Al0.6 As第1クラッド層5中のZnの不純物
濃度プロファイルは熱拡散によりp−Ga0.4 Al0.6
As第1クラッド層5以外の層まで拡散してしまう。そ
の変化の様子を図5に示す。図5において、実線はn型
不純物濃度であり、点線はp型不純物濃度(Zn濃度)
である。第1回目の成長でp−Ga0.4 Al0.6 As第
1クラッド層5にド−プしたZn濃度p1 は第2回目及
び第3回目の成長後には、高温度下での熱拡散により濃
度p2 へ低下し、各層でのZn濃度プロファイルは点線
p0 のように変化する。また、一般的にZnを供給する
ソ−ス中にはn型不純物が混入しているので、Znド−
プした結晶中には一定レベル濃度のn型不純物も同時に
取り込まれてしまう。このため、Znド−プしたp−G
a0.4 Al0.6 As第1クラッド層5及びp−GaAs
キャップ9層中のバックグラウンドのn型不純物濃度n
0 が存在している。
【0009】ところで、p−Ga0.4 Al0.6 As第1
クラッド層5中のZn濃度p2 がバックグラウンドのn
型不純物濃度n0 よりも低くなると、p−Ga0.4 Al
0.6As第1クラッド層5はn型に反転してしまう。こ
のようになると、n−GaAs電流狭窄層8にも電流が
流れるようになり、電流狭窄作用が失われ、低しきい値
電流での発振が不可能になってしまう。
クラッド層5中のZn濃度p2 がバックグラウンドのn
型不純物濃度n0 よりも低くなると、p−Ga0.4 Al
0.6As第1クラッド層5はn型に反転してしまう。こ
のようになると、n−GaAs電流狭窄層8にも電流が
流れるようになり、電流狭窄作用が失われ、低しきい値
電流での発振が不可能になってしまう。
【0010】本発明は,上記の点に着目してなされたも
ので,半導体レ−ザ素子の動作において発光効率が高
く、かつ低しきい電流での安定したレ−ザ光発振が得ら
れる半導体レ−ザ素子の製造方法を提供することを目的
とするものである。
ので,半導体レ−ザ素子の動作において発光効率が高
く、かつ低しきい電流での安定したレ−ザ光発振が得ら
れる半導体レ−ザ素子の製造方法を提供することを目的
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる半導体レ
−ザ素子の製造方法は第1の発明として、第1導電型基
板上に第1導電型クラッド層と、活性層と、第2導電型
第1クラッド層と、第2導電型第2クラッド層を順次積
層する第1の工程と、前記第2導電型第2クラッド層の
中央部以外の領域をレ−ザ光の出射方向にエッチング除
去してリッジ部を形成する第2の工程と、前記リッジ部
を挟み、前記第2導電型第1クラッド層上に第2導電型
不純物をド−プした第1導電型狭窄層を形成する第3の
工程と、前記リッジ部及び前記第1導電型狭窄層上に第
2導電型キャップ層を積層する第4の工程とからなるこ
とを特徴とする。
−ザ素子の製造方法は第1の発明として、第1導電型基
板上に第1導電型クラッド層と、活性層と、第2導電型
第1クラッド層と、第2導電型第2クラッド層を順次積
層する第1の工程と、前記第2導電型第2クラッド層の
中央部以外の領域をレ−ザ光の出射方向にエッチング除
去してリッジ部を形成する第2の工程と、前記リッジ部
を挟み、前記第2導電型第1クラッド層上に第2導電型
不純物をド−プした第1導電型狭窄層を形成する第3の
工程と、前記リッジ部及び前記第1導電型狭窄層上に第
2導電型キャップ層を積層する第4の工程とからなるこ
とを特徴とする。
【0012】第2の発明として、請求項1記載の半導体
レ−ザ素子の製造方法において、前記第1導電型狭窄層
にド−プした前記第2導電型不純物濃度は前記第1導電
型狭窄層中の第1導電型不純物濃度よりも低く、かつ前
記第2導電型第1クラッド層中の第1導電型不純物濃度
より高くしたことを特徴とする。
レ−ザ素子の製造方法において、前記第1導電型狭窄層
にド−プした前記第2導電型不純物濃度は前記第1導電
型狭窄層中の第1導電型不純物濃度よりも低く、かつ前
記第2導電型第1クラッド層中の第1導電型不純物濃度
より高くしたことを特徴とする。
【0013】第1の発明及び第2の発明によれば、前記
第1導電型狭窄層中の第1導電型不純物濃度よりも低
く、かつ前記第2導電型第1クラッド層中の第1導電型
不純物濃度より高くした前記第2導電型不純物を前記第
1導電型狭窄層にド−プしてあるので、前記第1導電型
狭窄層中にド−プされている第2導電型不純物が第2導
電型第1クラッド層への拡散するため、前記第2導電型
第1クラッド層中の第2導電型不純物濃度が第1導電型
不純物の濃度以下になることがなく、第2導電型第1ク
ラッド層が第1導電型へ反転をすることを防止すること
ができる。
第1導電型狭窄層中の第1導電型不純物濃度よりも低
く、かつ前記第2導電型第1クラッド層中の第1導電型
不純物濃度より高くした前記第2導電型不純物を前記第
1導電型狭窄層にド−プしてあるので、前記第1導電型
狭窄層中にド−プされている第2導電型不純物が第2導
電型第1クラッド層への拡散するため、前記第2導電型
第1クラッド層中の第2導電型不純物濃度が第1導電型
不純物の濃度以下になることがなく、第2導電型第1ク
ラッド層が第1導電型へ反転をすることを防止すること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施例を説明する。図1は図3に示す半導体レ−ザ素子
の本発明の製造工程図である。図2は図3に示す本発明
の製造工程により作製した半導体レ−ザ素子のAA断面
における不純物濃度プロファイル図である。
実施例を説明する。図1は図3に示す半導体レ−ザ素子
の本発明の製造工程図である。図2は図3に示す本発明
の製造工程により作製した半導体レ−ザ素子のAA断面
における不純物濃度プロファイル図である。
【0015】本発明は図4における半導体レ−ザ素子の
製造方法において、n−GaAs電流狭窄層8はn型不
純物Siとp型不純物Znとを含み、Zn濃度がSi濃
度よりも低く、p−Ga0.4 Al0.6 As第1クラッド
層中のバックグランドの不純物濃度n0 よりも高い濃度
になるようにしたものに等しい。
製造方法において、n−GaAs電流狭窄層8はn型不
純物Siとp型不純物Znとを含み、Zn濃度がSi濃
度よりも低く、p−Ga0.4 Al0.6 As第1クラッド
層中のバックグランドの不純物濃度n0 よりも高い濃度
になるようにしたものに等しい。
【0016】以下に図1(a)〜(f)を参照して、本
発明の半導体レ−ザ素子の製造方法について詳細に説明
する。 (第1工程)MOCVD法により、800℃の成長温度
でn−GaAs基板1(Siド−プ、1×1018c
m-3)上に厚さ1μmのn−GaAsバッファ層2(S
iド−プ、1×1018cm-3)、厚さ1μmのn−Ga
0.4 Al0.6 Asクラッド層3(Siド−プ、1×10
18cm-3)、厚さ0.1μmのアンド−プGa0.87Al
0.13As活性層4、厚さ0.3μmのp−Ga0.4 Al
0.6 As第1クラッド層5(Znド−プ、1×1018c
m-3)、厚さ0.3μmのp−Ga0.4 Al0.6As第
2クラッド層6(Znド−プ、1×1018cm-3)を積
層した第1回目の成長を行う(図1(a))。
発明の半導体レ−ザ素子の製造方法について詳細に説明
する。 (第1工程)MOCVD法により、800℃の成長温度
でn−GaAs基板1(Siド−プ、1×1018c
m-3)上に厚さ1μmのn−GaAsバッファ層2(S
iド−プ、1×1018cm-3)、厚さ1μmのn−Ga
0.4 Al0.6 Asクラッド層3(Siド−プ、1×10
18cm-3)、厚さ0.1μmのアンド−プGa0.87Al
0.13As活性層4、厚さ0.3μmのp−Ga0.4 Al
0.6 As第1クラッド層5(Znド−プ、1×1018c
m-3)、厚さ0.3μmのp−Ga0.4 Al0.6As第
2クラッド層6(Znド−プ、1×1018cm-3)を積
層した第1回目の成長を行う(図1(a))。
【0017】(第2工程)次に、スパッタリング法によ
り、厚さ0.2μmのSiO2 層12をp−Ga0.4 A
l0.6 As第2クラッド層6上に形成した後、フォトレ
ジスト13を塗布する。その後、通常のフォトリソグラ
フィにより、レ−ザ光の出射方向にフォトレジスト13
のストライプ状パタ−ンを形成する(図1(b))。
り、厚さ0.2μmのSiO2 層12をp−Ga0.4 A
l0.6 As第2クラッド層6上に形成した後、フォトレ
ジスト13を塗布する。その後、通常のフォトリソグラ
フィにより、レ−ザ光の出射方向にフォトレジスト13
のストライプ状パタ−ンを形成する(図1(b))。
【0018】(第3工程)次に、ドライエッチングによ
り、フォトレジスト13のストライプ状パタ−ン以外の
SiO2 層12をエッチングして、p−Ga0.4 Al
0.6 As第2クラッド層6を露出させる。こうして、ス
トライプ状のSiO2 層12が得られる(図1
(c))。
り、フォトレジスト13のストライプ状パタ−ン以外の
SiO2 層12をエッチングして、p−Ga0.4 Al
0.6 As第2クラッド層6を露出させる。こうして、ス
トライプ状のSiO2 層12が得られる(図1
(c))。
【0019】(第4工程)更に、フォトレジスト13を
除去後、ストライプ状のSiO2 層12をマスクとし
て、p−Ga0.4 Al0.6 As第2クラッド層6を選択
エッチングにより除去し、p−Ga0.4 Al0.6 As第
1クラッド層5を露出させる。(図1(d))。
除去後、ストライプ状のSiO2 層12をマスクとし
て、p−Ga0.4 Al0.6 As第2クラッド層6を選択
エッチングにより除去し、p−Ga0.4 Al0.6 As第
1クラッド層5を露出させる。(図1(d))。
【0020】(第5工程)次に、表面洗浄した後、第2
回目の成長を行い、厚さ0.5μmのn−GaAs電流
狭窄層8(Siド−プ、3×1018cm-3、Znド−
プ、1×1018cm-3)を積層する(図1(e))。こ
の際、SiO2 とGaAsの格子定数は異なるので、n
−GaAs電流狭窄層8はSiO2 層12上には成長せ
ずに、p−Ga0.4 Al0.6 As第2クラッド層6上の
みに選択的に成長する。n−GaAs電流狭窄層8には
n型不純物Siと、p型不純物Znとが同時にド−プさ
れている。Si濃度が3×1018cm-3であるのに対し
て、Zn濃度は1×1018cm-3とSi濃度よりも低く
し、n−GaAs電流狭窄層8がn型を保つようにして
ある。
回目の成長を行い、厚さ0.5μmのn−GaAs電流
狭窄層8(Siド−プ、3×1018cm-3、Znド−
プ、1×1018cm-3)を積層する(図1(e))。こ
の際、SiO2 とGaAsの格子定数は異なるので、n
−GaAs電流狭窄層8はSiO2 層12上には成長せ
ずに、p−Ga0.4 Al0.6 As第2クラッド層6上の
みに選択的に成長する。n−GaAs電流狭窄層8には
n型不純物Siと、p型不純物Znとが同時にド−プさ
れている。Si濃度が3×1018cm-3であるのに対し
て、Zn濃度は1×1018cm-3とSi濃度よりも低く
し、n−GaAs電流狭窄層8がn型を保つようにして
ある。
【0021】(第6工程)次に、表面洗浄した後、第3
回目の成長を行い、厚さ2μmのp−GaAsコンタク
ト層9(Znド−プ、1×1019cm-3)を成長する
(図1(f))。この後、p−GaAsコンタクト層9
上には真空蒸着法により、Au系のp側オ−ミック電極
11形成し、n−GaAs基板1上にAu系のn側オ−
ミック電極10を形成して図3に示す半導体レ−ザ素子
を得る。
回目の成長を行い、厚さ2μmのp−GaAsコンタク
ト層9(Znド−プ、1×1019cm-3)を成長する
(図1(f))。この後、p−GaAsコンタクト層9
上には真空蒸着法により、Au系のp側オ−ミック電極
11形成し、n−GaAs基板1上にAu系のn側オ−
ミック電極10を形成して図3に示す半導体レ−ザ素子
を得る。
【0022】一般的にバックグラウンドのn型不純物濃
度n0 は5×1017cm-3程度であるので、n−GaA
s電流狭窄層8にド−プしたZn濃度は1×1018cm
-3とn型不純物濃度n0 よりも十分高くしてある。この
ようにすることによって、p−Ga0.4 Al0.6 As第
1クラッド層5中へのn−GaAs電流狭窄層8中のZ
nが供給されるようになり、p−Ga0.4 Al0.6 As
第1クラッド層5中のZn濃度の低下を補うことがで
き、常にバックグラウンドとして存在するn型不純物濃
度n0 以上に保つことができる。その様子を図3に示
す。実線はn型不純物濃度であり、点線はp型不純物濃
度(Zn濃度)である。第1回目の成長でp−Ga0.4
Al0.6 As第1クラッド層5にド−プしたZn濃度p
1 は第2回目及び第3回目の成長後には熱拡散により濃
度p4 へ低下し、各層でのZn濃度プロファイルは点線
p3 のように変化する。このように、p−Ga0.4 Al
0.6 As第1クラッド層5中でのZn濃度p4はバック
グラウンドのn型不純物濃度n0 よりも高くすることが
可能となり、n型に反転してしまうことを防ぐことがで
きる。
度n0 は5×1017cm-3程度であるので、n−GaA
s電流狭窄層8にド−プしたZn濃度は1×1018cm
-3とn型不純物濃度n0 よりも十分高くしてある。この
ようにすることによって、p−Ga0.4 Al0.6 As第
1クラッド層5中へのn−GaAs電流狭窄層8中のZ
nが供給されるようになり、p−Ga0.4 Al0.6 As
第1クラッド層5中のZn濃度の低下を補うことがで
き、常にバックグラウンドとして存在するn型不純物濃
度n0 以上に保つことができる。その様子を図3に示
す。実線はn型不純物濃度であり、点線はp型不純物濃
度(Zn濃度)である。第1回目の成長でp−Ga0.4
Al0.6 As第1クラッド層5にド−プしたZn濃度p
1 は第2回目及び第3回目の成長後には熱拡散により濃
度p4 へ低下し、各層でのZn濃度プロファイルは点線
p3 のように変化する。このように、p−Ga0.4 Al
0.6 As第1クラッド層5中でのZn濃度p4はバック
グラウンドのn型不純物濃度n0 よりも高くすることが
可能となり、n型に反転してしまうことを防ぐことがで
きる。
【0023】この半導体レ−ザ素子のpオ−ミック電極
11側を正、nオ−ミック電極10側を負にして電流を
流すと、電流はp−GaAsキャップ層9からリッジ部
7を通りn−GaAs1基板に流れるようになる。一
方、n−GaAs電流狭窄層8の屈折率がp−Ga0.4
Al0.6 As第1クラッド層5の屈折率よりも小さくな
っているので、n−GaAs電流狭窄層8下部のGa
0.87Al0.13As活性層4領域では、レ−ザ光はn−G
aAs電流狭窄層8で吸収される。このため、リッジ部
7下部のGa0.87Al0.13As活性層4領域で発振した
光だけがレ−ザ光として取り出すことができる。こうし
て、低しきい値電流で、かつ安定した発振の可能な半導
体レ−ザ素子が得られる。本発明ではn型不純物として
Siを例にとって説明したが、Seを用いてもよい。ま
た、GaAs−GaAlAs系の半導体レ−ザ素子を実
施例にとって本発明の半導体レ−ザ素子の製造法を説明
したが、InGaAlP系の半導体レ−ザ素子にも適用
し得ることは可能である。
11側を正、nオ−ミック電極10側を負にして電流を
流すと、電流はp−GaAsキャップ層9からリッジ部
7を通りn−GaAs1基板に流れるようになる。一
方、n−GaAs電流狭窄層8の屈折率がp−Ga0.4
Al0.6 As第1クラッド層5の屈折率よりも小さくな
っているので、n−GaAs電流狭窄層8下部のGa
0.87Al0.13As活性層4領域では、レ−ザ光はn−G
aAs電流狭窄層8で吸収される。このため、リッジ部
7下部のGa0.87Al0.13As活性層4領域で発振した
光だけがレ−ザ光として取り出すことができる。こうし
て、低しきい値電流で、かつ安定した発振の可能な半導
体レ−ザ素子が得られる。本発明ではn型不純物として
Siを例にとって説明したが、Seを用いてもよい。ま
た、GaAs−GaAlAs系の半導体レ−ザ素子を実
施例にとって本発明の半導体レ−ザ素子の製造法を説明
したが、InGaAlP系の半導体レ−ザ素子にも適用
し得ることは可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明による半導体レ−ザ素子の製造方
法によれば、前記第1導電型狭窄層中の第1導電型不純
物濃度よりも低く、かつ前記第2導電型第1クラッド層
中の第1導電型不純物濃度より高くした前記第2導電型
不純物を前記第1導電型狭窄層にド−プしてあるので、
前記第1導電型狭窄層中にド−プされている第2導電型
不純物が第2導電型第1クラッド層へ拡散するため、前
記第2導電型第1クラッド層中の第2導電型不純物濃度
が第1導電型不純物の濃度以下になることがなく、第2
導電型第1クラッド層が第1導電型へ反転をすることを
防止することができる。したがって、電流狭窄効果作用
を失うことなく、低しきい値電流で安定した半導体レ−
ザ素子を得ることができる。
法によれば、前記第1導電型狭窄層中の第1導電型不純
物濃度よりも低く、かつ前記第2導電型第1クラッド層
中の第1導電型不純物濃度より高くした前記第2導電型
不純物を前記第1導電型狭窄層にド−プしてあるので、
前記第1導電型狭窄層中にド−プされている第2導電型
不純物が第2導電型第1クラッド層へ拡散するため、前
記第2導電型第1クラッド層中の第2導電型不純物濃度
が第1導電型不純物の濃度以下になることがなく、第2
導電型第1クラッド層が第1導電型へ反転をすることを
防止することができる。したがって、電流狭窄効果作用
を失うことなく、低しきい値電流で安定した半導体レ−
ザ素子を得ることができる。
【図1】本発明の半導体レ−ザ素子の製造工程図であ
る。
る。
【図2】本発明の製造工程により作製した半導体レ−ザ
素子のAA断面における不純物濃度プロファイル図であ
る。
素子のAA断面における不純物濃度プロファイル図であ
る。
【図3】従来の半導体レ−ザ素子の構造断面図である。
【図4】図3に示す半導体レ−ザ素子の従来の製造工程
図である。
図である。
【図5】従来の製造工程により作製された半導体レ−ザ
素子のAA断面における不純物濃度プロファイル図であ
る。
素子のAA断面における不純物濃度プロファイル図であ
る。
1…n−GaAs基板(第1導電型基板) 2…n−GaAsバッファ層 3…n−Ga0.4 Al0.6 Asクラッド層 4…アンド−プGa0.87Al0.13As活性層 5…p−Ga0.4 Al0.6 As第1クラッド層(第2導
電型第1クラッド層) 6…p−Ga0.4 Al0.6 As第2クラッド層(第2導
電型第2クラッド層) 7…リッジ部 8…n−GaAs電流狭窄層(第1導電型狭窄層) 9…p−GaAsキャップ層 10…nオ−ミック電極 11…pオ−ミック電極 12…SiO2 層 13…フォトレジスト
電型第1クラッド層) 6…p−Ga0.4 Al0.6 As第2クラッド層(第2導
電型第2クラッド層) 7…リッジ部 8…n−GaAs電流狭窄層(第1導電型狭窄層) 9…p−GaAsキャップ層 10…nオ−ミック電極 11…pオ−ミック電極 12…SiO2 層 13…フォトレジスト
Claims (2)
- 【請求項1】第1導電型基板上に第1導電型クラッド層
と、活性層と、第2導電型第1クラッド層と、第2導電
型第2クラッド層を順次積層する第1の工程と、前記第
2導電型第2クラッド層の中央部以外の領域をレ−ザ光
の出射方向にエッチング除去してリッジ部を形成する第
2の工程と、前記リッジ部を挟み、前記第2導電型第1
クラッド層上に第2導電型不純物をド−プした第1導電
型狭窄層を形成する第3の工程と、前記リッジ部及び前
記第1導電型狭窄層上に第2導電型キャップ層を積層す
る第4の工程とからなることを特徴とする半導体レ−ザ
素子の製造方法。 - 【請求項2】前記第1導電型狭窄層にド−プした前記第
2導電型不純物濃度は前記第1導電型狭窄層中の第1導
電型不純物濃度よりも低く、かつ前記第2導電型第1ク
ラッド層中の第1導電型不純物濃度より高くしたことを
特徴とする請求項1記載の半導体レ−ザ素子の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14832396A JPH09307185A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | 半導体レ−ザ素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14832396A JPH09307185A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | 半導体レ−ザ素子の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09307185A true JPH09307185A (ja) | 1997-11-28 |
Family
ID=15450222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14832396A Pending JPH09307185A (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | 半導体レ−ザ素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09307185A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010245271A (ja) * | 2009-04-06 | 2010-10-28 | Victor Co Of Japan Ltd | 半導体レーザ及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-05-17 JP JP14832396A patent/JPH09307185A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010245271A (ja) * | 2009-04-06 | 2010-10-28 | Victor Co Of Japan Ltd | 半導体レーザ及びその製造方法 |
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