JPH09307182A - リッジ型半導体レーザおよびその製造方法 - Google Patents

リッジ型半導体レーザおよびその製造方法

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JPH09307182A
JPH09307182A JP12494596A JP12494596A JPH09307182A JP H09307182 A JPH09307182 A JP H09307182A JP 12494596 A JP12494596 A JP 12494596A JP 12494596 A JP12494596 A JP 12494596A JP H09307182 A JPH09307182 A JP H09307182A
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JP
Japan
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layer
inp
ridge
conductive region
high resistance
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JP12494596A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Kimura
達也 木村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流閉じ込めと光閉じ込めを別々に制御で
き、かつリッジ部両側の残し厚部分に電流が広がるのを
防止することにより、低しきい値化、高効率化が可能な
リッジ型半導体レーザを提供する。 【解決手段】 P−InP基板1上に、P−InPクラ
ッド層2、活性層3およびリッジ型層(4、6)を順次積
層し、リッジ型層が高抵抗領域であるFe−InP層4
とこれに不純物を拡散またはイオン注入して形成された
リッジ部を構成する導電領域であるn−InP層6とか
らなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リッジ型半導体
レーザおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図14に従来のリッジ型の長波長半導体
レーザの断面構造とそのプロセスフローを示す。図14
において、1はP−InP基板、2はP−InPクラッ
ド層、3は活性層、5はSiO2ストライプ膜、7はS
iO2膜、8はn−InPクラッド層である。
【0003】製造工程について説明すると、まずP−I
nP基板1上にP−InPクラッド層2(P≒1×10
18cm-3,1.5μm)、活性層3(0.1μm)、n−In
Pクラッド層8(n≒1×1018cm-3,2.0μm)を順
次、MOCVD法を用いて成長させる(図14(a))。次
にウエハ表面にSiO2膜をスパッタで成膜し、写真製
版技術を用いてSiO2ストライプ膜5(幅2.0μm)を
形成する(図14(b))。
【0004】そしてSiO2ストライプ膜5をマスクと
してドライエッチング技術を用いて、n−InPクラッ
ド層8を1.8μmエッチングした後、SiO2ストライ
プ膜5をHF溶液を用いて除去する。次に表面にスパッ
タでSiO2膜7を成膜した後、写真製版技術を用いて
リッジ部上部のみn−InPクラッド層8を露出させる
(図11(c))。最後にCr/AuおよびTi/Pt/A
uをそれぞれP型、n型電極(共に図示せず)として形成
する。
【0005】次に、レーザ機能について説明する。光の
閉じ込めは、活性層3からクラッド層にしみ出す光が、
リッジ部下部よりリッジ部両側の方が少ないことを利用
している。従ってリッジ部両側のn−InPクラッド層
8の残し厚が重要で、光のモード安定のためには、残し
厚は0.2μm程度、必要となる。
【0006】電流の閉じ込めは、リッジ部上部に形成さ
れた電極(図示せず)からリッジ部の幅に広がった電流を
活性層3に注入して行う。しかしリッジ部両側の残し厚
部分に電流が広がり(図2(a)参照)、レーザ発振に寄与
しない電流成分が増加し、しきい値電流の増加やスロー
プ効率の低下がおこり、レーザ初期特性が悪くなる。図
15に図14の構造の半導体レ−ザ(LD)の電流の広が
りの計算例を示す。横軸がリッジ部側面からの距離L、
縦軸が電流密度を示す。これから、リッジ部外側(片側)
に2μm程度、電流が広がっていることがわかる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
リッジ型半導体レーザでは、リッジ部両側の残し厚部分
に電流が広がり、レーザ発振に寄与しない電流成分が増
加し、しきい値電流の増加やスロープ効率の低下がおこ
り、レーザ初期特性が悪くなる等の問題点があった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、電流閉じ込めと、光閉じ込めを別
々に制御でき、かつ低しきい値化、高効率化が可能なリ
ッジ型半導体レーザおよびその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑み、この
発明の第1の発明は、基板上にクラッド層、活性層およ
びリッジ型層が順次積層され、上記リッジ型層がリッジ
部を形成する導電領域とこれの両側の高抵抗領域からな
ることを特徴とするリッジ型半導体レーザにある。
【0010】この発明の第2の発明は、上記基板がP−
InP基板からなり、上記高抵抗領域がFe−InP層
からなり、上記導電領域がn−InP層からなることを
特徴とする請求項1に記載のリッジ型半導体レーザにあ
る。
【0011】この発明の第3の発明は、上記基板がn−
InP基板からなり、上記高抵抗領域がTi−InP層
からなり、上記導電領域がP−InP層からなることを
特徴とする請求項1に記載のリッジ型半導体レーザにあ
る。
【0012】この発明の第4の発明は、基板上にクラッ
ド層、活性層を順次成長させる工程と、上記活性層上に
リッジ部を構成する導電領域とこの導電領域の両側の高
抵抗領域からなるリッジ型層を形成する工程と、からな
ることを特徴とするリッジ型半導体レーザの製造方法に
ある。
【0013】この発明の第5の発明は、上記リッジ型層
を形成する工程が、上記活性層上に高抵抗層を形成する
ステップと、この高抵抗層に不純物の拡散およびイオン
注入のいずれかを施して所望の幅の導電領域を形成する
ステップと、上記導電領域の両側の高抵抗領域を所望の
厚みに削るステップと、からなることを特徴とする請求
項4に記載のリッジ型半導体レーザの製造方法にある。
【0014】この発明の第6の発明は、上記基板がP−
InP基板からなり、上記高抵抗層としてFe−InP
層を形成し、これに上記活性層の手前までのSiの拡散
およびイオン注入のいずれかを施して導電領域を形成す
ることを特徴とする請求項5に記載のリッジ型半導体レ
ーザの製造方法にある。
【0015】この発明の第7の発明は、上記基板がn−
InP基板からなり、上記高抵抗層としてTi−InP
層を形成し、これに上記活性層の手前までのZnの拡散
およびイオン注入のいずれかを施して導電領域を形成す
ることを特徴とする請求項5に記載のリッジ型半導体レ
ーザの製造方法にある。
【0016】この発明の第8の発明は、上記基板の導電
型にかかわらず、上記高抵抗層として低温成長させたア
ンドープAlInAs層を形成し、これに上記活性層の
手前までの不純物の拡散およびイオン注入のいずれかを
施して導電領域を形成することを特徴とする請求項5に
記載のリッジ型半導体レーザの製造方法にある。
【0017】この発明の第9の発明は、上記リッジ型層
を形成する工程が、上記活性層上に所望の厚みの高抵抗
層を形成するステップと、この高抵抗層に不純物の拡散
およびイオン注入のいずれかを施して所望の幅の導電領
域を形成するステップと、この導電領域を成長させるス
テップと、からなることを特徴とする請求項4に記載の
リッジ型半導体レーザの製造方法にある。
【0018】この発明の第10の発明は、上記基板がP
−InP基板からなり、上記高抵抗層としてFe−In
P層を形成し、これに上記活性層の手前までのSiの拡
散およびイオン注入のいずれかを施して導電領域を形成
し、上記導電領域成長ステップにおいて、上記導電領域
を含む上記高抵抗層上にn−InP層を成長させ、その
後、このn−InP層の上記導電領域の両側の部分を除
去することを特徴とする請求項9に記載のリッジ型半導
体レーザの製造方法にある。
【0019】この発明の第11の発明は、上記導電領域
成長ステップにおいて、上記高抵抗層の導電領域以外の
部分をマスクし、上記導電領域を選択成長させることを
特徴とする請求項9に記載のリッジ型半導体レーザの製
造方法にある。
【0020】この発明の第12の発明は、上記基板がP
−InP基板からなり、上記高抵抗層としてFe−In
P層を形成し、これに上記活性層の手前までのSiの拡
散およびイオン注入のいずれかを施して導電領域を形成
し、上記導電領域成長ステップにおいて、上記導電領域
以外の部分をマスクして導電領域を選択成長させたこと
を特徴とする請求項11に記載のリッジ型半導体レーザ
の製造方法。
【0021】この発明の第13の発明は、上記基板がn
−InP基板からなり、上記高抵抗層として低温成長さ
せたアンドープAlInAs層およびその表面にアンド
ープInP膜を連続して形成し、これに上記活性層の手
前までのZnの拡散およびイオン注入のいずれかを施し
て導電領域を形成し、上記導電領域成長ステップにおい
て、上記導電領域以外の部分をマスクして導電領域を選
択成長させたことを特徴とする請求項11に記載のリッ
ジ型半導体レーザの製造方法。
【0022】この発明の第14の発明は、上記リッジ型
層を形成する工程が、上記活性層上に薄い導電膜を形成
するステップと、上記導電膜上に所望の厚みの高抵抗層
を形成するステップと、この高抵抗層に不純物の拡散お
よびイオン注入のいずれかを施して所望の幅の導電領域
を形成するステップと、この導電領域を成長させるステ
ップと、からなることを特徴とする請求項4に記載のリ
ッジ型半導体レーザの製造方法にある。
【0023】この発明の第15の発明は、上記基板がP
−InP基板からなり、上記導電膜としてn−InPク
ラッド膜を形成し、上記高抵抗層としてFe−InP層
を形成し、これに上記高抵抗層へのSiの拡散およびイ
オン注入のいずれかを施して導電領域を形成することを
特徴とする請求項14に記載のリッジ型半導体レーザの
製造方法にある。
【0024】この発明の第16の発明は、上記導電領域
成長ステップにおいて、上記導電領域を含む上記高抵抗
層上にn−InP層を成長させ、その後、このn−In
P層の上記導電領域の両側の部分を除去することを特徴
とする請求項15に記載のリッジ型半導体レーザの製造
方法にある。
【0025】この発明の第17の発明は、上記導電領域
成長ステップにおいて、上記導電領域以外の部分をマス
クして導電領域を選択成長させたことを特徴とする請求
項15に記載のリッジ型半導体レーザの製造方法にあ
る。
【0026】この発明の第18の発明は、上記リッジ型
層を形成する工程が、上記活性層上に導電層を形成する
ステップと、所望の幅のリッジ部を形成するように上記
導電層の両側を削り、かつ所望の厚みになるように削る
ステップと、この導電層の両側の削られた部分に不純物
のイオン注入を施して高抵抗領域を形成するステップ
と、からなることを特徴とする請求項4に記載のリッジ
型半導体レーザの製造方法にある。
【0027】この発明の第19の発明は、上記基板がn
−InP基板からなり、上記導電層形成ステップにおい
て所望の厚みのP−AlInAsクラッド層およびP−
InPクラッド層を積層して形成し、上記リッジ部両側
を削るステップにおいて上記P−InPクラッド層の部
分を削り、上記高抵抗領域形成ステップにおいて上記P
−AlInAsクラッド層に酸素をイオン注入すること
を特徴とする請求項18に記載のリッジ型半導体レーザ
の製造方法にある。
【0028】この発明の第20の発明は、上記基板がn
−InP基板からなり、上記導電層形成ステップにおい
てP−InPクラッド層を形成し、上記リッジ部両側を
削るステップにおいて上記P−InPクラッド層を所望
の厚みに削り、上記高抵抗領域形成ステップにおいて上
記P−InPクラッド層にプロトンをイオン注入するこ
とを特徴とする請求項18に記載のリッジ型半導体レー
ザの製造方法にある。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、各実施の形態に従って説明
する。 実施の形態1.図1はこの発明の一実施の形態によるリ
ッジ型半導体レーザの断面構造とそのプロセスフローを
示す図である。図において、1は(001)P−InP基
板、2はP−InPクラッド層、3は活性層、4はFe
−InP層、5および7はSiO2膜、6はn−InP
層である。なお、Fe−InP層4とn−InP層6が
リッジ型層を構成し、Fe−InP層4が高抵抗領域、
n−InP層6が導電領域となる。
【0030】製造工程に従って説明すると、まず(00
1)P−InP基板1上にMOCVD法を用いて、P−
InPクラッド層2(1.5μm,1×1018cm-3)、
活性層3(0.1μm)、Fe−InP層4(2μm,Fe
濃度4×1016cm-3)を順次成長させる(図1(a))。
次に、表面にスパッタを用いてSiO2膜5を成膜し、
写真製版技術を用いて幅2μmの窓をあける(図1
(b))。窓をあける方向は(110)または(11バー0)
のどちらでもよい。
【0031】次に、Siの拡散またはイオン注入を行い
窓領域をn−InP層6(1×101 8cm-3)にする(図
1(c))。この時、Siは活性層3に取り込まれないよ
うにSiのプロファイルを制御する。次にSiO2膜5
を除去した後、再びSiO2膜(図示せず)を成膜し、n
−InP層6上のみSiO2膜を残し、両側のFe−I
nP層4のみをドライエッチングでエッチングしてFe
−InP層厚を0.2μm残す。
【0032】次に、再びSiO2膜を除去し、もう一
度、表面全面にSiO2膜を成膜し、今度はn−InP
層6上のSiO2膜のみ、写真製版技術を用いて除去し
て図1(d)に示すSiO2膜7を有する構造を得る。そ
して表面にn型電極Ti/Pt/Au、裏面にPn電極
Cr/Au(共に図示せず)を形成する。
【0033】次に、このレーザの動作原理について説明
する。Fe−InP層4は電子に対しては高抵抗層とし
てはたらく。従ってn型電極から注入された電子は図2
(b)に示すようにn−InP層6のみに流れ、従来の図
2(a)のように広がらず、効率良く活性層3に、電子が
注入される。一方、光の閉じ込めは、リッジ部両側に、
Fe−InP層4が0.2μm残しているため、従来例
と同様に行うことができる。
【0034】光の閉じ込めに関してもう少し詳しく述べ
ると、リッジ導波路LDでは、リッジサイド部の上クラ
ッド層(Fe−InP層4)をリッジ部よりも薄くするこ
とで低屈折率性の効果を与え、横モードを閉じ込める。
よって横方向の実効屈折率差△neffは、リッジサイド
部の上クラッド残し厚によって決まる。
【0035】図3(a)に上クラッド層残し厚と横方向の
実効屈折率差△neffの関係を、図3(b)に上クラッド
層残し厚と横高次モードをカットオフするリッジ幅との
関係を示す。
【0036】長波リッジLDの高次モードカットオフ条
件を計算により求めた、設計においては、屈折率導波型
にすることや、空間的ホールバーニングの抑制、光の閉
じ込め不足によるしきい値電流密度の上昇、微分効率の
劣化を防ぐといった要請により、横方向の実効屈折率差
△neffはあまり小さくできない(△neff>0.00
5)。よって上クラッド残し厚<0.3μm、リッジ幅
<3.5μmが目標となる。
【0037】以上のように、Fe−InP層4がリッジ
部両側にあるため、リッジ部の幅(n−InP層6の幅)
とFe−InP層4の厚みを独立に制御することにより
電流閉じ込めと光閉じ込めを別に制御することができ、
低しきい値化や高効率化が可能となり、優れた特性のリ
ッジ型半導体レーザが得られる。
【0038】実施の形態2.実施の形態1では、P型基
板を用いた例について示した。n型基板を用いた場合に
は、単純に他の層をP/n反転すれば良いというわけで
はない。なぜなら先に述べたようにホールに対してはF
e−InP層は高抵抗層にはならず、図2(a)のように
電流は広がってしまう。そこでこの実施の形態では、n
型基板を用いた例について示す。基本的なプロセスは実
施の形態1と同じである。
【0039】図4はこの実施の形態によるリッジ型半導
体レーザの断面構造とそのプロセスフローを示す図であ
る。図において、10はn−InP基板、11はn−I
nPクラッド層、3は活性層、12はTi−InP層、
5はSiO2膜、13はP−InP層である。なお、T
i−InP層12とP−InP層13がリッジ型層を形
成し、Ti−InP層12が高抵抗領域、P−InP層
13が導電領域となる。
【0040】製造工程に従って説明すると、まずn−I
nP基板10上にn−InPクラッド層11(1×10
18cm-3,1.5μm)、活性層3(0.1μm)、Ti−
InP層12(2μm,Ti濃度1×1017cm-3)を順
次MOCVD法を用いて成長させる(図4(a))。表面に
SiO2膜を成膜し、写真製版技術を用いて図4(b)の
ようなSiO2膜5のストライプを形成する。Znをイ
オン注入もしくは拡散により、Ti−InP層12を部
分的にP−InP層13にする(図4(c))。次に、実施
の形態1と同じ写真製版技術とドライエッチング技術を
用いて図4(d))のリッジ型半導体レーザを作製する。
【0041】動作原理について説明すると、Ti−In
P層12は、ホールに対して高抵抗層として機能する。
したがって、表面のP型電極から注入されたホールは、
リッジ部両側に広がることなく図2(b)のように効率良
く活性層3に注入される。光の閉じ込めはTi−InP
層12の残し厚で行う。以上のことにより、図4(d)に
示すリッジ型半導体レーザは、低しきい値、電流高効率
で動作する。
【0042】実施の形態3.上記実施の形態1、2では
InPを高抵抗化するために、Fe,Tiという遷移金
属をドーピングしてその不純物が形成する深いトラップ
準位を利用している。このため、注入するキャリア(電
子、ホール)によって高抵抗にするための不純物を変更
する必要がある。
【0043】そこでこの実施の形態では、注入するキャ
リアに依存せず、すなわち使用する基板に関係なく適用
できる高抵抗層を用いる。この高抵抗層としてMOCV
D法を用いて低温成長(500℃)させたアンドープAl
InAs層を用いる。高抵抗化の原理はドナーとアクセ
プタ不純物量が、ほぼ等しいためにフェルミレベルが、
バンドギャップ中央付近にきているためである。従っ
て、ホールおよび電子のどちらに対しても高抵抗層とし
て機能する。
【0044】図5はこの実施の形態によるリッジ型半導
体レーザの断面構造とそのプロセスフローを示す図であ
る。図において、10はn−InP基板、20はn−A
lInAsクラッド層、3は活性層、21はアンドープ
AlInAs層、5はSiO2膜、22はP−AlIn
As層である。なお、アンドープAlInAs層21と
P−AlInAs層22がリッジ型層を形成し、アンド
ープAlInAs層21が高抵抗領域、P−AlInA
s層22が導電領域となる。
【0045】製造工程に従って説明すると、まずn−I
nP基板10上にn−AlInAsクラッド層20(1
×1018cm-3,1.5μm)、活性層3(0.1μm)、
まで成長温度650℃で成長させ、アンドープAlIn
As層21(2.0μm)を成長温度500℃でMOCV
D法を用いて、順次成長させる(図5(a))。表面にSi
2膜をスパッタで成膜した後、写真製版技術を用いて
図5(b)のようなSiO2膜5のストライプを形成す
る。
【0046】次に、Znを活性層3までイオン注入また
は拡散して図5(c)のようにP−AlInAs層22
(1×1018cm-3)を形成する。ドライエッチング技術
を用いてアンドープAlInAs層21をエッチング
し、図5(d)のようにアンドープAlInAs層21を
0.2μm残す。
【0047】これにより、ホールに対してアンドープA
lInAs層21は高抵抗層として機能するので、図2
(b)に示すように効率よく電流注入ができて特性のすぐ
れたリッジ型半導体レーザが得られる。なお、このレー
ザ構造の場合、P−InP基板を用いる場合には、単純
にアンドープAlInAs層21と活性層3を除く層の
導電型を反転させるだけでよい。
【0048】実施の形態4.実施の形態1〜3では、表
面から活性層までの約2μmを不純物の拡散または注入
により、電流が流れる導電領域(リッジ部分)を形成して
いた。この場合、活性層直前で不純物を止めるのは、制
御性の面で安定性に欠ける。そこで拡散または注入する
深さを浅くすることにより、不純物プロファイルの再現
性を向上する例について以下に示す。なお、以下に示す
実施の形態は実施の形態1の変形例であるが、実施の形
態2、3の変形についても同様な技術を用いれば、同じ
効果が得られる。
【0049】図6はこの実施の形態によるリッジ型半導
体レーザの断面構造とそのプロセスフローを示す図であ
る。図において、図1と同一符号で示す部分は同一また
は相当部分を示す。
【0050】製造工程に従って説明すると、P−InP
基板1上にP−InP層2(1×1018cm-3、膜厚1.
5μm)、活性層3(0.1μm)、Fe−InP層4(F
e濃度4×1016cm-3、膜厚0.2μm)を順次MOC
VD法を用いて成長させる(図6(a))。表面に、スパッ
タによりSiO2膜を成膜し、写真製版技術により図6
(b)のようなSiO2膜5のストライプを形成する。次
にSiをイオン注入または拡散してn−InP層6(1
×1018cm-3)を形成する(図6(c))。
【0051】次に、SiO2膜5をHF溶液で除去した
後、n−InP層9(1×1018cm-3)を1.8μm成
長させる(図6(d))。そして図6(c)でSiを拡散した
領域の上部のみSiO2膜(図示せず)を形成して、ドラ
イエッチング技術を用いてFe−InP層4のところ
(Fe−InP層4の残し厚0.2μm)までエッチング
後、SiO2膜を除去する(図6(e))。
【0052】実施の形態5.上記実施の形態1〜4で
は、ドライエッチング技術を用いてリッジ部を形成して
いたが、この実施の形態では、拡散用SiO2膜5のス
トライプを利用して選択成長技術を用いてリッジ型半導
体レーザを形成する。
【0053】次に製造工程に従って説明すると、まず図
6(a)〜(c)までの工程を施した後、SiO2膜5のス
トライプを除去せずにn−InP層9(1×1018cm
-3,1.8μm)を成長させる。SiO2膜5のストライ
プの窓あきの方向が(11バー0)方向の場合は図7
(a)、(110)方向の場合は図7(b)のようなリッジ形
状が得られる。また、(1)ストライプ方向を(110)方
向から45°傾いた方向にする、(2)(11バー0)や
(110)方向でも成長条件を選択することにより図6
(e)の構造を形成できる。
【0054】この実施の形態では、ドライエッチングや
そのマスクパターンプロセスが省略できるためプロセス
の簡略化ができる。また、Fe−InP層4の残し厚
は、図6(a)における成長時のFe−InP層4の膜厚
に自動的に決まるため、設計通りのデバイス構造ができ
る。n−InP基板を用いた場合は、Fe−InP層部
分をTi−InP層にし、この実施の形態の導電型を反
転させた構造になる。
【0055】実施の形態6.次に実施の形態5の選択成
長させるものにおいて、基板がn−InP基板の場合を
図8に従って説明する。
【0056】まず、n−InP基板10上に、n−Al
InAsクラッド層20(1.5μm,1×1018
-3)、活性層3、低温成長アンドープAlInAs高
抵抗層21(0.2μm)を順次MOCVD法を用いて成
長させる。表面にSiO2膜を成膜し写真製版技術を用
いて図8(a)のようなSiO2膜5のストライプを形成
する。次に、Znをイオン注入または拡散によりP−A
lInAs層22(1×101 8cm-3)を形成する(図8
(b))。SiO2膜5を除去せず、P−InP層9a(1.
8μm,1×1018cm-3)をMOCVD法で成長させ
る。SiO2膜5のストライプの方向が(11バー0)方
向の場合は図8(c)、(110)方向の場合は図8(d)の
ようなリッジ型半導体レーザとなる。
【0057】又、AlInAs層は空気にふれると、表
面が酸化しやすく、その表面にInP層を成長するのは
難しい。そこで、アンドープAlInAs層21形成後
に連続してアンドープInP膜(特に図示せず)を100
Å程度成長させる。このアンドープInP層形成するこ
とにより、図8(c)または図8(d)に示すようなP−I
nP層9aを成長しても、P−InP層9aの結晶性を
悪くすることなく成長させることができる。
【0058】実施の形態7.上記実施の形態4〜6まで
は、活性層への不純物拡散を制御するために、拡散する
層厚をうすくした。この実施の形態ではさらに、活性層
への不純物拡散抑制のために、活性層と高抵抗層の間に
導電層を薄く挿入することを特徴とする。
【0059】図9および図10は、この実施の形態によ
るリッジ型半導体レーザの断面構造とそのプロセスフロ
ーを示す図である。図において、上記実施の形態と同一
符号で示した部分は同一もしくは相当部分を示す。30
はn−InPクラッド膜(導電膜)である。
【0060】製造工程に従って説明すると、P−InP
基板1上に、P−InPクラッド層2(1×1018cm
-3、1.5μm)、活性層3(0.1μm)、n−InPク
ラッド膜30(1×1018cm-3、500Å)、Fe−I
nP層4(0.2μm)を順次MOCVD法を用いて成長
させる(図9(a))。SiO2膜を成膜したのち、写真製
版技術を用いて(110)または(11バー0)方向にS
iO2膜5のストライプを形成する(図9(b))。次に、
Siをイオン注入または拡散によりn−InP層6を形
成する(図9(c))。この時のSiの不純物プロファイル
の先端は、n−InPクラッド膜30内のどこにあって
もよく、活性層3への不純物拡散がさらに抑制される。
【0061】次に、SiO2膜5のストライプを除去
後、MOCVD法でn−InP層9(1×1018
-3,1.8μm)を成長させ(図8(d))、ドライエッチ
ングおよび写真製版技術を用いて図10(a)に示すリッ
ジ型半導体レーザを形成する。一方、選択成長を用いる
場合には、図9(c)の工程後、MOCVD法を用いてn
−InP層9を選択成長させて図10(b)の構造を得
る。
【0062】以上のようにすることによりこの実施の形
態では、活性層への不純物拡散がさらに抑制されるた
め、より特性のすぐれたリッジ型半導体レーザが得られ
る。
【0063】実施の形態8.上記各実施の形態では、結
晶成長時に高抵抗層を成長させ、イオン注入または拡散
により導電層(領域)を形成してきたが、この実施の形態
では、レーザの特性劣化をさせないために、不純物をで
きるだけ活性層内に入れないために、逆に導電層を先に
成長させた後、リッジ両側を高抵抗化することを特徴と
する。
【0064】図11はこの実施の形態によるリッジ型半
導体レーザの断面構造とそのプロセスフローを示す図で
ある。図において、上記実施の形態と同一符号で示した
部分は同一もしくは相当部分を示す。31はP−AlI
nAsクラッド層である。
【0065】製造工程に従って説明すると、n−InP
基板10上にn−AlInAsクラッドクラッド層20
(1×1018cm-3,1.5μm)、活性層3(0.1μ
m)、P−AlInAsクラッド層31(5×1017cm
-3,0.2μm)、P−InPクラッド層9a(1×10
18cm-3,1.8μm)を、MOCVD法を用いて順次成
長させた後、表面にSiO2膜を成膜し、写真製版技術
を用いて図11(a)に示すようなSiO2膜5のストラ
イプ(幅2.0μm)を形成する。
【0066】ドライエッチング技術を用いて、SiO2
膜5のストライプ両側のP−InPクラッド層9aをエ
ッチングする(図11(b))。次に酸素をイオン注入し、
P−AlInAsクラッド層31内に深いレベルを形成
してP−AlInAsクラッド層31を高抵抗化し、A
lInAs高抵抗層32(高抵抗領域)を形成する。最後
にSiO2膜5を除去する(図11(c))。酸素を注入す
る際に、図11(c)に示すように、酸素を活性層3直前
に止める必要はなく、活性層3やn−AlInAsクラ
ッド層20まで注入してもかまわない。ただし、P−I
nPクラッド層9aの膜厚(1.8μm)以上に酸素を深
く注入すると、リッジ下部のP−AlInAs層31も
高抵抗化するので酸素注入の深さは最大1.8μmであ
る。
【0067】これにより、イオン注入する深さ制御は、
P−AlInAsクラッド層31の厚み以上であれば良
く、プロセスのマージンは上記実施の形態より格段に向
上する。このようにこの実施の形態では、導電性のリッ
ジ型層を形成した後にこれの両側を高抵抗化することに
より電流の広がりを抑制し、しきい値(動作)電流の低い
レーザ特性が得られるようにした。
【0068】実施の形態9.上記実施の形態8では、A
lInAs系の場合について述べたが、この実施の形態
では、InP系の場合について示す。InPに酸素をド
ーピングしても高抵抗にはならず、またFeやTiをド
ーピングしてもInPのバックグランドのキャリア濃度
が1×1017cm-3を越えると、InPを高抵抗化する
のは困難である。従ってInP系の場合には、プロトン
注入で高抵抗化を行う。
【0069】図12はこの実施の形態によるリッジ型半
導体レーザの断面構造とそのプロセスフローを示す図で
ある。図において、上記実施の形態と同一符号で示した
部分は同一もしくは相当部分を示す。33は高抵抗層
(高抵抗領域)である。
【0070】製造工程に従って説明すると、n−InP
基板10上にn−InPクラッド層11(1×1018
-3,1.5μm)、活性層3(0.1μm)、P−InPク
ラッド層9a(1×1018cm-3,2.0μm)をMOC
VD法を用いて順次成長させる。SiO2膜を成膜し、
写真製版技術を用いて、SiO2膜5のストライプを形
成する(図12(a))。ドライエッチング技術を用いてS
iO2膜5の両側のP−InP層9aをエッチングして
P−InP層9aを0.2μm残したところでエッチン
グを止める(図12(b))。
【0071】次に、プロトン注入を行い、SiO2膜5
のストライプを除去する(図12(c))。プロトン注入は
活性層3直前に止める必要はなく、n−InPクラッド
層11まで達してもかまわない。プロトン注入された領
域33は高抵抗層になる。
【0072】以上のようにすることにより、InP系の
場合でも、プロトン注入する深さ制御は、P−InPク
ラッド層9aの厚み以上であれば良く、プロセスのマー
ジンはより格段に向上し、特性のすぐれたリッジ型半導
体レーザが製造できる。
【0073】なお、上記各実施の形態のAlInAs層
は、レーザの特性をそこなわない範囲でAlGaInA
s層にしてもよい。また、この発明は上記の実施の形態
に限定されず、上記実施の形態の可能な組み合わせも含
む。
【0074】さらに、リッジ型長波長半導体レーザにつ
いて説明したが、短波長帯のリッジ型半導体レーザつい
ても同様にリッジ両側を高抵抗にすることにより、すぐ
れた特性のデバイスが得られる。また、選択成長を用い
て半導体レーザを製造する場合を除いて、実施例ではリ
ッジの幅と電流が流れる幅は同じである。
【0075】また、図13(a)に示すように高抵抗層4
0が導電層41の内側まである場合や、図13(b)に示
すように導電層41の幅が多少リッジ幅より広くなって
もその効果が失われることはない。また、n型不純物と
して、Si、P型不純物としてZnを用いて説明した
が、その他の不純物で、それぞれの導電型を示すものが
あれば、それを用いても上記実施の形態と同様の効果が
得られる。
【0076】
【発明の効果】上記のように、この発明の第1の発明で
は、基板上にクラッド層、活性層およびリッジ型層が順
次積層され、上記リッジ型層がリッジ部を形成する導電
領域とこれの両側の高抵抗領域からなる半導体レーザと
したので、リッジ部の電流が両側に広がらず、効率良く
活性層に電子が注入され、また高抵抗領域がリッジ部す
なわち導電領域の両側にあるため、導電領域の幅と高抵
抗領域の厚みを独立に制御できることから電流閉じ込め
と光閉じ込めを別々に制御することができ、低しきい値
化および高効率化が可能なリッジ型半導体レーザを提供
できる等の効果が得られる。
【0077】この発明の第2の発明では、上記基板がP
−InP基板からなり、上記高抵抗領域がFe−InP
層からなり、上記導電領域がn−InP層からなるよう
にしたことにより、第1の発明をP−InP基板で実現
したリッジ型半導体レーザを提供できる等の効果が得ら
れる。
【0078】この発明の第3の発明では、上記基板がn
−InP基板からなり、上記高抵抗領域がTi−InP
層からなり、上記導電領域がP−InP層からなるよう
にしたことにより、第1の発明をn−InP基板で実現
したリッジ型半導体レーザを提供できる等の効果が得ら
れる。
【0079】この発明の第4の発明では、基板上にクラ
ッド層、活性層を順次成長させる工程と、上記活性層上
にリッジ部を構成する導電領域とこの導電領域の両側の
高抵抗領域からなるリッジ型層を形成する工程によりリ
ッジ型半導体レーザを製造したので、リッジ部の電流が
両側に広がらず、効率良く活性層に電子が注入され、ま
た高抵抗領域がリッジ部すなわち導電領域の両側にある
ため、導電領域の幅と高抵抗領域の厚みを独立に制御で
きることから電流閉じ込めと光閉じ込めを別々に制御す
ることができ、低しきい値化および高効率化が可能な半
導体レーザの製造方法を提供できる等の効果が得られ
る。
【0080】この発明の第5の発明では、上記リッジ型
層を形成する工程が、上記活性層上に高抵抗層を形成す
るステップと、この高抵抗層に不純物の拡散およびイオ
ン注入のいずれかを施して所望の幅の導電領域を形成す
るステップと、上記導電領域の両側の高抵抗領域を所望
の厚みに削るステップからなるので、リッジ部の電流が
両側に広がらず、効率良く活性層に電子が注入され、ま
た高抵抗領域がリッジ部すなわち導電領域の両側にある
ため、導電領域の幅と高抵抗領域の厚みを独立に制御で
きることから電流閉じ込めと光閉じ込めを別々に制御す
ることができ、低しきい値化および高効率化が可能な半
導体レーザの製造方法を提供できる等の効果が得られ
る。
【0081】この発明の第6の発明では、上記基板がP
−InP基板からなり、上記高抵抗層としてFe−In
P層を形成し、これに上記活性層の手前までのSiの拡
散およびイオン注入のいずれかを施して導電領域を形成
するようにしたので、第5の発明をP−InP基板で実
現可能な製造方法を提供できる等の効果が得られる。
【0082】この発明の第7の発明では、上記基板がn
−InP基板からなり、上記高抵抗層としてTi−In
P層を形成し、これに上記活性層の手前までのZnの拡
散およびイオン注入のいずれかを施して導電領域を形成
するようにしたので、第5の発明をn−InP基板で実
現可能な製造方法を提供できる等の効果が得られる。
【0083】この発明の第8の発明では、上記基板の導
電型にかかわらず、上記高抵抗層として低温成長させた
アンドープAlInAs層を形成し、これに上記活性層
の手前までの不純物の拡散およびイオン注入のいずれか
を施して導電領域を形成するようにしたので、第5の発
明を基板の導電型に無関係に実現可能な製造方法を提供
できる等の効果が得られる。
【0084】この発明の第9の発明では、上記リッジ型
層を形成する工程が、上記活性層上に所望の厚みの高抵
抗層を形成するステップと、この高抵抗層に不純物の拡
散およびイオン注入のいずれかを施して所望の幅の導電
領域を形成するステップと、この導電領域を成長させる
ステップと、からなるようにしたので、不純物の拡散ま
たは注入する深さを浅くすることにより、不純物プロフ
ァイルの再現性を向上させ、歩留まりを低減させかつ製
造精度の高い半導体レーザを製造できる製造方法を提供
できる等の効果が得られる。
【0085】この発明の第10の発明では、上記基板が
P−InP基板からなり、上記高抵抗層としてFe−I
nP層を形成し、これに上記活性層の手前までのSiの
拡散およびイオン注入のいずれかを施して導電領域を形
成し、上記導電領域成長ステップにおいて、上記導電領
域を含む上記高抵抗層上にn−InP層を成長させ、そ
の後、このn−InP層の上記導電領域の両側の部分を
除去するようにしたので、第9の発明をP−InP基板
で実現可能な製造方法を提供できる等の効果が得られ
る。
【0086】この発明の第11の発明では、上記導電領
域成長ステップにおいて、上記高抵抗層の導電領域以外
の部分をマスクし、上記導電領域を選択成長させるよう
にしたので、ドライエッチングやそのためのマスクパタ
ーンプロセスが省略できるためプロセスの簡略化がで
き、また高抵抗領域の残し厚はこれの成長時の膜厚で自
動的に決まるため設計通りのデバイス構造ができ、これ
によりさらにプロセスの簡略化と共に製造精度のより高
い半導体レーザを製造できる製造方法を提供できる等の
効果が得られる。
【0087】この発明の第12の発明では、上記基板が
P−InP基板からなり、上記高抵抗層としてFe−I
nP層を形成し、これに上記活性層の手前までのSiの
拡散およびイオン注入のいずれかを施して導電領域を形
成し、上記導電領域成長ステップにおいて、上記導電領
域以外の部分をマスクして導電領域を選択成長させるよ
うにしたので、第11の発明をP−InP基板で実現可
能な製造方法を提供できる等の効果が得られる。
【0088】この発明の第13の発明では、上記基板が
n−InP基板からなり、上記高抵抗層として低温成長
させたアンドープAlInAs層およびその表面にアン
ドープInP膜を連続して形成し、これに上記活性層の
手前までのZnの拡散およびイオン注入のいずれかを施
して導電領域を形成し、上記導電領域成長ステップにお
いて、上記導電領域以外の部分をマスクして導電領域を
選択成長させるようにしたので、第11の発明をn−I
nP基板で実現可能な製造方法を提供できる等の効果が
得られる。
【0089】この発明の第14の発明では、上記リッジ
型層を形成する工程が、上記活性層上に薄い導電膜を形
成するステップと、上記導電膜上に所望の厚みの高抵抗
層を形成するステップと、この高抵抗層に不純物の拡散
およびイオン注入のいずれかを施して所望の幅の導電領
域を形成するステップと、この導電領域を成長させるス
テップと、からなるようにしたので、導電膜により活性
層への不純物拡散がさらに抑制されるため、より特性の
すぐれた半導体レーザを製造できる製造方法を提供でき
る等の効果が得られる。
【0090】この発明の第15の発明では、上記基板が
P−InP基板からなり、上記導電膜としてn−InP
クラッド膜を形成し、上記高抵抗層としてFe−InP
層を形成し、これに上記高抵抗層へのSiの拡散および
イオン注入のいずれかを施して導電領域を形成するよう
にたので、第14の発明をP−InP基板で実現可能な
製造方法を提供できる等の効果が得られる。
【0091】この発明の第16の発明では、上記導電領
域成長ステップにおいて、上記導電領域を含む上記高抵
抗層上にn−InP層を成長させ、その後、このn−I
nP層の上記導電領域の両側の部分を除去するようにし
たので、第15の発明に第9の発明を加えた効果が得ら
れる製造方法を提供できる等の効果が得られる。
【0092】この発明の第17の発明では、上記導電領
域成長ステップにおいて、上記導電領域以外の部分をマ
スクして導電領域を選択成長させるようにしたので、第
15の発明に第11の発明を加えた効果が得られる製造
方法を提供できる等の効果が得られる。
【0093】この発明の第18の発明では、上記リッジ
型層を形成する工程が、上記活性層上に導電層を形成す
るステップと、所望の幅のリッジ部を形成するように上
記導電層の両側を削り、かつ所望の厚みになるように削
るステップと、この導電層の両側の削られた部分に不純
物のイオン注入を施して高抵抗領域を形成するステップ
と、からなるようにし、逆に導電層を先に成長させた
後、リッジ両側を高抵抗化するようにしたので、不純物
をできるだけ活性層内に入れないためにレーザの特性劣
化をさせないため、さらに特性のすぐれた半導体レーザ
を製造できる製造方法を提供できる等の効果が得られ
る。
【0094】この発明の第19の発明では、上記基板が
n−InP基板からなり、上記導電層形成ステップにお
いて所望の厚みのP−AlInAsクラッド層およびP
−InPクラッド層を積層して形成し、上記リッジ部両
側を削るステップにおいて上記P−InPクラッド層の
部分を削り、上記高抵抗領域形成ステップにおいて上記
P−AlInAsクラッド層に酸素をイオン注入するよ
うにしたので、第18の発明をAlInAs系のデバイ
スで実現可能な製造方法を提供できる等の効果が得られ
る。
【0095】この発明の第20の発明では、上記基板が
n−InP基板からなり、上記導電層形成ステップにお
いてP−InPクラッド層を形成し、上記リッジ部両側
を削るステップにおいて上記P−InPクラッド層を所
望の厚みに削り、上記高抵抗領域形成ステップにおいて
上記P−InPクラッド層にプロトンをイオン注入する
ようにしたので、第18の発明をInP系のデバイスで
実現可能な製造方法を提供できる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるリッジ型半導
体レーザの断面構造とそのプロセスフローを示す図であ
る。
【図2】 電流の広がりを示す断面図である。
【図3】 上クラッド層残し厚と実効屈折率差およびリ
ッジ幅との関係を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2によるリッジ型半導
体レーザの断面構造とそのプロセスフローを示す図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態3によるリッジ型半導
体レーザの断面構造とそのプロセスフローを示す図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態4および5によるリッ
ジ型半導体レーザの断面構造とそのプロセスフローを示
す図である。
【図7】 この発明の実施の形態5によるリッジ型半導
体レーザの断面構造とそのプロセスフローを示す図であ
る。
【図8】 この発明の実施の形態6によるリッジ型半導
体レーザの断面構造とそのプロセスフローを示す図であ
る。
【図9】 この発明の実施の形態7によるリッジ型半導
体レーザの断面構造とそのプロセスフローを示す図であ
る。
【図10】 図9に続く実施の形態7によるリッジ型半
導体レーザの断面構造とそのプロセスフローを示す図で
ある。
【図11】 この発明の実施の形態8によるリッジ型半
導体レーザの断面構造とそのプロセスフローを示す図で
ある。
【図12】 この発明の実施の形態9によるリッジ型半
導体レーザの断面構造とそのプロセスフローを示す図で
ある。
【図13】 この発明によるリッジ型半導体レーザの高
抵抗層と導電層との関係を示す図である。
【図14】 従来のリッジ型半導体レーザの断面構造と
そのプロセスフローを示す図である。
【図15】 図14の構造のリッジ型半導体レーザの電
流の広がりの計算例を示す図である。
【符号の説明】
1 P−InP基板、2 P−InPクラッド層、3
活性層、4 Fe−InP層、5 SiO2膜、6 n
−InP層、7 SiO2膜、9 n−InP層、9a
P−InP層、10 n−InP層、11 n−In
Pクラッド層、12 Ti−InP層、13 P−In
P層、20 n−AlInAs層、21アンドープAl
InAs層、22 P−AlInAs層、30 n−I
nPクラッド層、31 P−AlInAsクラッド層、
32 AlInAs高抵抗層、33 高抵抗層、40
高抵抗層、41 導電層。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にクラッド層、活性層およびリッ
    ジ型層が順次積層され、上記リッジ型層がリッジ部を形
    成する導電領域とこれの両側の高抵抗領域からなること
    を特徴とするリッジ型半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 上記基板がP−InP基板からなり、上
    記高抵抗領域がFe−InP層からなり、上記導電領域
    がn−InP層からなることを特徴とする請求項1に記
    載のリッジ型半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 上記基板がn−InP基板からなり、上
    記高抵抗領域がTi−InP層からなり、上記導電領域
    がP−InP層からなることを特徴とする請求項1に記
    載のリッジ型半導体レーザ。
  4. 【請求項4】 基板上にクラッド層、活性層を順次成長
    させる工程と、 上記活性層上にリッジ部を構成する導電領域とこの導電
    領域の両側の高抵抗領域からなるリッジ型層を形成する
    工程と、 からなることを特徴とするリッジ型半導体レーザの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 上記リッジ型層を形成する工程が、 上記活性層上に高抵抗層を形成するステップと、 この高抵抗層に不純物の拡散およびイオン注入のいずれ
    かを施して所望の幅の導電領域を形成するステップと、 上記導電領域の両側の高抵抗領域を所望の厚みに削るス
    テップと、 からなることを特徴とする請求項4に記載のリッジ型半
    導体レーザの製造方法。
  6. 【請求項6】 上記基板がP−InP基板からなり、上
    記高抵抗層としてFe−InP層を形成し、これに上記
    活性層の手前までのSiの拡散およびイオン注入のいず
    れかを施して導電領域を形成することを特徴とする請求
    項5に記載のリッジ型半導体レーザの製造方法。
  7. 【請求項7】 上記基板がn−InP基板からなり、上
    記高抵抗層としてTi−InP層を形成し、これに上記
    活性層の手前までのZnの拡散およびイオン注入のいず
    れかを施して導電領域を形成することを特徴とする請求
    項5に記載のリッジ型半導体レーザの製造方法。
  8. 【請求項8】 上記基板の導電型にかかわらず、上記高
    抵抗層として低温成長させたアンドープAlInAs層
    を形成し、これに上記活性層の手前までの不純物の拡散
    およびイオン注入のいずれかを施して導電領域を形成す
    ることを特徴とする請求項5に記載のリッジ型半導体レ
    ーザの製造方法。
  9. 【請求項9】 上記リッジ型層を形成する工程が、 上記活性層上に所望の厚みの高抵抗層を形成するステッ
    プと、 この高抵抗層に不純物の拡散およびイオン注入のいずれ
    かを施して所望の幅の導電領域を形成するステップと、 この導電領域を成長させるステップと、 からなることを特徴とする請求項4に記載のリッジ型半
    導体レーザの製造方法。
  10. 【請求項10】 上記基板がP−InP基板からなり、
    上記高抵抗層としてFe−InP層を形成し、これに上
    記活性層の手前までのSiの拡散およびイオン注入のい
    ずれかを施して導電領域を形成し、上記導電領域成長ス
    テップにおいて、上記導電領域を含む上記高抵抗層上に
    n−InP層を成長させ、その後、このn−InP層の
    上記導電領域の両側の部分を除去することを特徴とする
    請求項9に記載のリッジ型半導体レーザの製造方法。
  11. 【請求項11】 上記導電領域成長ステップにおいて、
    上記高抵抗層の導電領域以外の部分をマスクし、上記導
    電領域を選択成長させることを特徴とする請求項9に記
    載のリッジ型半導体レーザの製造方法。
  12. 【請求項12】 上記基板がP−InP基板からなり、
    上記高抵抗層としてFe−InP層を形成し、これに上
    記活性層の手前までのSiの拡散およびイオン注入のい
    ずれかを施して導電領域を形成し、上記導電領域成長ス
    テップにおいて、上記導電領域以外の部分をマスクして
    導電領域を選択成長させたことを特徴とする請求項11
    に記載のリッジ型半導体レーザの製造方法。
  13. 【請求項13】 上記基板がn−InP基板からなり、
    上記高抵抗層として低温成長させたアンドープAlIn
    As層およびその表面にアンドープInP膜を連続して
    形成し、これに上記活性層の手前までのZnの拡散およ
    びイオン注入のいずれかを施して導電領域を形成し、上
    記導電領域成長ステップにおいて、上記導電領域以外の
    部分をマスクして導電領域を選択成長させたことを特徴
    とする請求項11に記載のリッジ型半導体レーザの製造
    方法。
  14. 【請求項14】 上記リッジ型層を形成する工程が、 上記活性層上に薄い導電膜を形成するステップと、 上記導電膜上に所望の厚みの高抵抗層を形成するステッ
    プと、 この高抵抗層に不純物の拡散およびイオン注入のいずれ
    かを施して所望の幅の導電領域を形成するステップと、 この導電領域を成長させるステップと、 からなることを特徴とする請求項4に記載のリッジ型半
    導体レーザの製造方法。
  15. 【請求項15】 上記基板がP−InP基板からなり、
    上記導電膜としてn−InPクラッド膜を形成し、上記
    高抵抗層としてFe−InP層を形成し、これに上記高
    抵抗層へのSiの拡散およびイオン注入のいずれかを施
    して導電領域を形成することを特徴とする請求項14に
    記載のリッジ型半導体レーザの製造方法。
  16. 【請求項16】 上記導電領域成長ステップにおいて、
    上記導電領域を含む上記高抵抗層上にn−InP層を成
    長させ、その後、このn−InP層の上記導電領域の両
    側の部分を除去することを特徴とする請求項15に記載
    のリッジ型半導体レーザの製造方法。
  17. 【請求項17】 上記導電領域成長ステップにおいて、
    上記導電領域以外の部分をマスクして導電領域を選択成
    長させたことを特徴とする請求項15に記載のリッジ型
    半導体レーザの製造方法。
  18. 【請求項18】 上記リッジ型層を形成する工程が、 上記活性層上に導電層を形成するステップと、 所望の幅のリッジ部を形成するように上記導電層の両側
    を削り、かつ所望の厚みになるように削るステップと、 この導電層の両側の削られた部分に不純物のイオン注入
    を施して高抵抗領域を形成するステップと、 からなることを特徴とする請求項4に記載のリッジ型半
    導体レーザの製造方法。
  19. 【請求項19】 上記基板がn−InP基板からなり、
    上記導電層形成ステップにおいて所望の厚みのP−Al
    InAsクラッド層およびP−InPクラッド層を積層
    して形成し、上記リッジ部両側を削るステップにおいて
    上記P−InPクラッド層の部分を削り、上記高抵抗領
    域形成ステップにおいて上記P−AlInAsクラッド
    層に酸素をイオン注入することを特徴とする請求項18
    に記載のリッジ型半導体レーザの製造方法。
  20. 【請求項20】 上記基板がn−InP基板からなり、
    上記導電層形成ステップにおいてP−InPクラッド層
    を形成し、上記リッジ部両側を削るステップにおいて上
    記P−InPクラッド層を所望の厚みに削り、上記高抵
    抗領域形成ステップにおいて上記P−InPクラッド層
    にプロトンをイオン注入することを特徴とする請求項1
    8に記載のリッジ型半導体レーザの製造方法。
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