JPH09306662A - 電磁波加熱装置 - Google Patents

電磁波加熱装置

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Publication number
JPH09306662A
JPH09306662A JP14100396A JP14100396A JPH09306662A JP H09306662 A JPH09306662 A JP H09306662A JP 14100396 A JP14100396 A JP 14100396A JP 14100396 A JP14100396 A JP 14100396A JP H09306662 A JPH09306662 A JP H09306662A
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JP
Japan
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heating
electromagnetic wave
detecting means
heated
magnetron
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Pending
Application number
JP14100396A
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English (en)
Inventor
Masaki Watanabe
正樹 渡辺
Yasuo Takeuchi
康生 竹内
Yasumasa Murai
保雅 村井
Kenichi Hatakeyama
賢一 畠山
Tsuneo Tsukagoshi
常雄 塚越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Nippon Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
NEC Corp
Nippon Electric Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by NEC Corp, Nippon Electric Industry Co Ltd filed Critical NEC Corp
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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加熱物に電磁波を照射しその被加熱物をま
とめて加熱作業を行うバッチ方式のものにおいて、加熱
処理作業の終了を検出して作業の停止を自動的に行うと
ともに、連続処理方式のものにおいて、被加熱物の最終
部分の加熱処理作業が終了して作業の自動停止を行うと
共に、多量の被加熱物に対して効率よく加熱処理作業を
行う。 【解決手段】 加熱部の温度を検出する検温計4、加熱
部の湿度を検出する湿度センサ5、マグネトロン1から
出射されるマイクロ波を含む電磁波を入射してその電磁
波のエネルギに応じた電力を出力するパワーメータ6及
びマグネトロン1の反射電力を検出するカレントトラン
ス7の少なくともいずれかを備えるとともに、検温計
4、湿度センサ5、パワーメータ6及びカレントトラン
ス7の少なくともいずれかから出力される検出信号を入
力すると、これらの信号から生ゴミ9に含む水分量を検
知・判断してマグネトロン用電源2への給電を自動的に
制御及び/又は停止・終了する制御部3を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生ゴミ等のよう
な水分を多く含む被加熱物に向けてマグネトロンからマ
イクロ波を含む電磁波を照射して加熱し、水分を除去さ
せることができる電磁波加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波を用いた加熱装置が産業用か
ら家庭用の電子レンジまで既に広く普及している。この
種の加熱装置は、水等の誘電損失の大きな物質がマイク
ロ波にさらされると、誘電損失の大きさに比例した発熱
を起こすことを利用して物質を暖めるものであり、この
ような加熱装置の多くは、(例えば文献:「日経ニュー
マテリアル1992年3月30日号、87ページ参照)
図6に示すように、アプリケータ100内にターンテー
ブル101を置き、その上に加熱対象物102を載置し
て回転させ、電磁波加熱装置103からの電磁波を導波
路104を介して送り込むように構成されている。
【0003】即ちこのような加熱装置としては、生ゴミ
等の被加熱物をまとめて所定の加熱部に収容したのち、
その被加熱物に電磁波を照射してまとめて加熱するよう
に構成した、バッチ式のものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
バッチ式加熱処理方式のものにあっては、搬送される生
ゴミ等の被加熱物はその種類や内容によってその内部に
含まれる水分量の割合が微妙に変化する場合もあるが、
通常その含水量の変化に応じたきめ細かい加熱時間の調
節は行われておらず、加熱・乾燥作業にむらを生じて加
熱不良などの不都合を招いていた。
【0005】また、このような加熱装置の中には、多量
の生ゴミ等の被加熱物を乾燥処理するため、次から次に
連続的にその被加熱物を送り込みながら、搬送中の被加
熱物を所定の部位で電磁波を照射していき、順次加熱す
るように構成した、連続加熱方式のものも知られてい
る。
【0006】このような連続処理方式のものにあって
は、最終部分まで被加熱物を全て加熱処理したならば、
電磁波の照射や搬送動作の停止を行わねば、装置全ての
作動を終了させたことにならない。ところが、最終部分
まで被加熱物を完全に加熱・乾燥させたかどうかは、機
械的に検知判断するのが極めて困難であり、現実には使
用者が外部からそれを確認・判断したのち、全ての作動
を停止するようになっているから、つまり少なくとも最
終部分を見届けるまで傍に付き添っていなけばならない
から、作業性の点から、また能率的にみても不都合であ
り、問題になっている。
【0007】そこで、この発明は、上記した事情に鑑
み、被加熱物に電磁波を照射しその被加熱物をまとめて
加熱作業を行うバッチ方式のものにおいて、加熱処理作
業の終了を検出して作業の停止を自動的に行うととも
に、連続処理方式のものにおいて、被加熱物の最終部分
の加熱処理作業が終了して作業の自動停止を行うことが
できる電磁波加熱装置を提供することを目的とするもの
である。また、この発明は、連続処理方式のものにおい
て被加熱物を連続的に搬送しながら電磁波を照射して被
加熱物の加熱作業を行う際に、効率よくその電磁波を吸
収させることができ、多量の被加熱物に対して効率よく
加熱処理作業を行うことができる電磁波加熱装置を提供
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、この請求項1に記
載の発明は、加熱部に収容された生ゴミ等のような水分
を多く含む被加熱物に向けてマグネトロンからマイクロ
波を含む電磁波を照射して加熱する電磁波加熱装置にお
いて、前記加熱部の温度を検出する温度検出手段、前記
加熱部の湿度を検出する湿度検出手段、前記マグネトロ
ンから出射されるマイクロ波を含む電磁波を入射してそ
の電磁波のエネルギに応じた電力を出力する反射電力検
出手段及び前記マグネトロンの反射電力を検出する陽極
電流検出手段の少なくともいずれかを備えるとともに、
前記温度検出手段、湿度検出手段、反射電力検出手段及
び陽極電流検出手段の少なくともいずれかから出力され
る検出信号を入力すると、これらの信号から被加熱物に
含む水分量を検知・判断して前記マグネトロン用電源へ
の給電を制御及び/又は停止・終了する制御部を備えた
ものである。
【0009】また、この請求項2に記載の発明は、モー
タやスクリュウ等の送り込み手段によって加熱部に連続
的に送り込まれ収容された生ゴミ等のような水分を多く
含む被加熱物に向けてマグネトロンからマイクロ波を含
む電磁波を照射して加熱する際に、その被加熱物のうち
最終部分の加熱作業が終了したらその加熱作業を自動的
に停止する電磁波加熱装置であって、前記加熱部の温度
を検出する温度検出手段、前記加熱部の湿度を検出する
湿度検出手段、前記マグネトロンから出射されるマイク
ロ波を含む電磁波を入射してその電磁波のエネルギに応
じた電力を出力する反射電力検出手段及び前記マグネト
ロンの反射電力を検出する陽極電流検出手段の少なくと
もいずれかを備えるとともに、前記被加熱物の最終部分
が加熱部に到達したことを検知する終端部検知手段を備
え、かつ、この検知手段によって最終部分に達したのち
に前記温度検出手段、湿度検出手段、反射電力検出手段
及び陽極電流検出手段の少なくともいずれかから出力さ
れる検出信号を入力すると、これらの信号から被加熱物
の最終部分に含む水分量を検知・判断して前記送り込み
手段の作動及び/又はマグネトロン用電源への給電停止
・終了を行う制御部を備えたものである。
【0010】また、この請求項3に記載の発明は、生ゴ
ミ等のような水分を多く含む被加熱物に向けてマグネト
ロンがマイクロ波を含む電磁波を照射して加熱する電磁
波加熱装置であって、前記被加熱物を加熱容器の加熱部
に向けて送り出すモータ及びスクリュウ等を備えた送り
込み手段を設け、前記加熱容器の加熱部内部温度を検出
する温度検出手段、前記加熱容器の加熱部内部湿度を検
出する湿度検出手段、前記マグネトロンから出射される
マイクロ波を含む電磁波を入射してその電磁波のエネル
ギに応じた電力を出力する反射電力検出手段及び前記マ
グネトロンの陽極電力を検出する陽極電流検出手段の少
なくともいずれかを備え、少なくともこれら温度検出手
段、湿度検出手段、反射電力検出手段及び陽極電流検出
手段のいずれかのものから出力される検出信号を入力す
ると、その信号に応じた制御信号を前記マグネトロンの
電源及び/又は送り込み手段用モータの駆動部へ出力す
る制御部を備えたものである。
【0011】また、この請求項4に記載の発明は、被加
熱物を細小化させる手段を設けたものである。
【0012】また、この請求項5に記載の発明は、細小
化させる手段が、送り込み手段による被加熱物の送り込
み先に設けたカッタ等の切断手段と、この切断手段より
も被加熱物の搬送方向下流側であって切断手段の近傍に
細かい穴を散在させたフィルタとを有するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例について
添付図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の
請求項1にかかる(バッチ式)電磁波加熱装置の電気的
構成を示すブロック図であり、この電磁波加熱装置は、
マグネトロン1と、このマグネトロン1駆動用の電源2
と、制御部3と、モニタ手段である検温計4、湿度計
5、パワーメータ6及びカレントトランス7とを備えた
バッチ式のものから構成されており、この実施例では適
宜の加熱部(図略)に収容した被加熱物である生ゴミ9
の加熱処理用として使用されている。
【0014】マグネトロン1は、電源2から供給される
電力によって作動し、高周波電界を生ゴミ9中の水分子
に誘起し、これに伴う発熱作用によって生ゴミ9中の水
分を蒸発・除去させるものである。
【0015】この実施例の制御部3は、モニタ手段であ
る検温計4、湿度計5、パワーメータ6及びカレントト
ランス7の各出力と入力が接続されており、これらのモ
ニタ手段からの検出信号を入力することにより、これら
の信号から加熱中の生ゴミ9に含まれる水分量の変化を
逐次検出し、この含水量に見合った適正な加熱作用を行
っているか否かを逐次確認・判断するようになってい
る。
【0016】また、この制御部3は、出力が電源2の入
力と接続されており、現在加熱中の生ゴミ9に含まれる
含水量の割合に見合った適正な加熱作用を行っていない
場合には、加熱量を増減させ適正な加熱作用を行うこと
ができるように電源2を制御している。
【0017】さらに、この制御部3は、検出する加熱中
の生ゴミ9に含まれる水分量の割合が所定値以下に低下
すると、加熱・乾燥作業が完了したと判断して停止信号
を出力し、マグネトロン用電源の給電を停止するように
なっている。
【0018】この実施例の検温計4は、加熱容器86
(図1参照)内部の生ゴミ9の温度を測定するため例え
ばサーミスタが使用されており、加熱容器86の加熱部
内に設置され制御部3の入力に接続されている。
【0019】この実施例の湿度計5は、加熱容器86内
部の生ゴミ9の湿度を測定するため湿度センサが使用さ
れており、加熱容器86の加熱部上方のファン(図略)
を設けた排気部近傍に設置され制御部3の入力に接続さ
れている。
【0020】パワーメータ6は、マグネトロン1の発振
部から加熱部8に向かう入射電力に対して加熱部から戻
ってくる反射電力の割合から加熱に消費されるエネルギ
ーの時間的変化を検出するためのものであって、反射電
力の値に応じた信号を出力するようになっている。この
実施例のパワーメータ6は、クリスタルダイオード(検
波器)が使用されており、出力が制御部3の入力に接続
されている。
【0021】カレントトランス7は、例えば図2に示す
ように、マグネトロン1の陽極電流値を検出するための
ものであり、ここで検出する電流値に応じた信号を、図
1に示す制御部3に出力するようになっている。
【0022】従って、この第1実施例によれば、モニタ
手段である検温計4、湿度計5、パワーメータ6及びカ
レントトランス7の出力信号の値から、加熱中の生ゴミ
9に含まれる水分量の変化を制御部1で逐次確認・判断
することができるようになっている。例えば、加熱動作
の初期に湿度計5からの入力信号が標準値を上回ってい
るとすると、加熱すべき生ゴミ9中に含まれる水分量が
標準よりも多いか、或いは加熱すべき生ゴミ9の総重量
が多いことが確認でき、制御部3からの制御によって、
マグネトロン1の出力を増大するように調整することが
できる。また、例えば、検温計4からの出力信号が次第
に増大すれば、加熱容器86内部の温度が増大してお
り、別言すれば生ゴミ9中に含まれる水分量が減少し、
加熱動作が終了状態に近いことが確認できるのである。
【0023】更に例えば、パワーメータ6から制御部3
への入力信号が増大すると、反射電力値が増大している
から、生ゴミ9での熱量吸収作用が減少していることを
確認することができ、これによって生ゴミ9中に含まれ
る水分量が減少し、加熱作用が終了状態に近いことが確
認できるのである。また更に、例えばカレントトランス
7から制御部3への入力信号のピーク値が予め設定され
た基準値を下回っていると、反射電力値が増大している
とみなせるから、制御部3からの制御信号によってその
水分量に応じた適正なパワーに出力を自動調整すること
もできる。
【0024】次に、この発明の第2実施例にかかる電磁
波加熱装置について説明する。図3は、この発明の請求
項2に係る第2実施例の(連続処理式)電磁波加熱装置
の電気的構成を示すブロック図であり、この電磁波加熱
装置は、加熱容器86によって連続的に送り込まれてく
る生ゴミ9を加熱容器86終端部(上端部)の加熱部8
0(図4参照)で加熱していく連続処理方式のものから
構成されている。即ち、この実施例の電磁波加熱装置
は、先の第1実施例のものの他に、図4に示すように、
この加熱容器86に向けて生ゴミ9を送りだす送り込み
手段8Aと、この送り込み手段8A用モータ81の駆動
部82(図3)と、生ゴミ9の終端部分を検出する終端
部検出手段90とを備えている。
【0025】なお、図4に示すこの実施例の送り込み手
段8Aは、モータ81で回転軸83を回転し、この回転
軸83に設けたスクリュウ84を回転するようになって
おり、搬送路85の一部に開口して設けたホッパ85A
から投入された被加熱物9を搬送路85内の先端側へ強
制的に送り出していくようになっている。なお、この実
施例では送り込み手段8Aとしてスクリュウが使用され
ているが、勿論これに限定されるものではなく、例えば
ローラで回転するコンベアで送ったり、ピストンのよう
なもので押出して送る等の適宜の手段が適用可能であ
る。
【0026】また送り込み手段8Aによる被加熱物9の
送り込み先には、複数の刄を設けた回転体からなる切断
手段8Bを設けており、この回転体を送り込み手段8A
の回転軸とは独立・別個に回転するように構成してい
る。さらに、この切断手段8Bよりも被加熱物9の搬送
方向下流側であって切断手段8Bの近傍には、搬送路8
5に固設した略円盤状のものの各部に特定径寸法の比較
的小さな穴を散在させたフィルタ8Cを有しており、切
断手段8Bによって細かく裁断され流動状態になった被
加熱物9をこの穴から押し出すようになっている。
【0027】終端部検出手段90は、導波路11の内部
に設けた加熱容器86の終端部分の内部である加熱部
(図4)80に設置されており、この実施例では位置検
出センサで形成されている。
【0028】従って、この第2実施例によれば、終端部
検知手段90によって、生ゴミ9の終端部分が検出され
たところで、検温計4や湿度計5から出力する所定の検
出信号、即ち加熱作業が終了したと判断できるような信
号が制御部3に入力すると、この制御部3から駆動部8
2と電源2とに所定の制御信号が出力されるから、モー
タ81の作動が停止して生ゴミ9の搬送が自動停止する
とともに、マグネトロン1への給電が自動的に停止して
電磁波の照射動作が自動的に終了するのである。
【0029】また、終端部検知手段90からの信号が出
力する以前に、つまり生ゴミ9の終端部分が検出される
以前に、例えば検温計4や湿度計5或いはパワーメータ
6やカレントトランス7から出力する信号によって、加
熱すべき生ゴミ9の搬送速度と加熱作用とのアンバラン
スが制御部3で検出されたならば、その駆動部82への
制御信号により搬送速度を適正に調節したり、マグネト
ロン1へ給電する電源2への制御信号によりパワーを適
正に制御することもできるのである。
【0030】次に、この発明の第3実施例に係る電磁波
加熱装置について説明する。なお、この実施例において
第1,2実施例と同一部分には同一符号を付して重複説
明を避ける。
【0031】図5は、この発明の請求項3にかかる電磁
波加熱装置の電気的構成を示すブロック図であり、この
電磁波加熱装置は、第2実施例と同様に、マグネトロン
1と、このマグネトロン1駆動用の電源2と、制御部
3′と、モニタ手段である検温計4、湿度計5、パワー
メータ6及びカレントトランス7と、送り込み手段8A
用モータ81の駆動部82とを備えた連続処理方式であ
るが、第2実施例の終端部検知手段は備えていない。な
お、この実施例では被加熱物である多量の生ゴミ9の連
続加熱処理用として使用されている。
【0032】この実施例の制御部3′は、入力がモニタ
手段である検温計4、湿度計5、パワーメータ6及びカ
レントトランス7の出力と接続されており、これらのモ
ニタ手段からの検出信号を入力することにより、これら
の信号から現在加熱中の生ゴミ9に含まれる水分量の割
合の変化を逐次検出し、この含水量の割合に見合った適
正な加熱作用を行っているか否かを確認・判断するよう
になっている。
【0033】また、この制御部3′は、出力が電源2及
び駆動部82の入力と接続されており、現在加熱中の生
ゴミ9に含まれる含水量の割合に見合った適正な加熱作
用を行っていない場合には、加熱量を増減させ適正な加
熱作用を行うことができるように電源2の制御を行った
り、或いは加熱容器86の加熱部に送り込む生ゴミ9の
送り込み速度の調整を行うようになっている。
【0034】従って、この第3実施例によれば、モニタ
手段である検温計4、湿度計5、パワーメータ6及びカ
レントトランス7の出力信号の値から、現在加熱中の生
ゴミ9に含まれる水分量の変化を制御部3′で逐次確認
・判断することができるようになっている。即ち、例え
ば、検温計4からの入力信号が増大すると、加熱容器8
6内部の温度が増大する、別言すれば生ゴミ9中に含ま
れる水分量が減少していることが確認できるのである。
また例えば、湿度計5からの入力信号が増大すると、湿
度が増大しており、別言すれば、生ゴミ9中に含まれる
水分量が減少していることが確認できるのである。
【0035】更に例えば、パワーメータ6からの入力信
号が増大すると、反射電力値が増大しているから、生ゴ
ミ9の熱量吸収作用が減少していることを確認すること
ができ、この原因としては生ゴミ9の送り込み量が減少
したり、マグネトロン1のパワーが減少しているといっ
たことが挙げられる。また更に、例えばカレントトラン
ス7の出力信号のピーク値が下がると反射電力が増大し
ていることが確認できるものである。
【0036】また、このような生ゴミ9の連続送り作業
とともに生ゴミ9の連続加熱作業をおこなっている場合
に、先のような何らかの異常が発生し、検温計4や湿度
計5からいずれかの信号がこの制御部3′に入力する
と、この制御部3′は生ゴミ9の水分量の変動を確認
し、例えば駆動部82への制御信号を出力する。これに
よって、加熱容器86内部を移送される生ゴミ9の搬送
速度を適正に調節し、生ゴミ9へ与える燃焼エネルギー
に応じた適正な搬送量が得られる。
【0037】そして、このように搬送速度を調整した結
果、パワーメータ6からの入力信号が正常値であれば、
そのままその搬送速度を維持するが、もし正常でなけ
ば、制御部3′はさらに制御信号を駆動部82へ出力し
て、再度搬送速度の調整を図ることができるようになっ
ている。このようにして、さらに同様にパワーメータ6
からの入力信号の値から搬送速度の適否を判断し、正常
でなければ、同様の動作を再度繰り返すのである。
【0038】
【発明の効果】以上説明してきたように、この請求項1
に係る発明によれば、バッチ加熱方式の電磁波加熱装置
において、温度検出手段、湿度検出手段、反射電力検出
手段及び陽極電流検出手段の少なくともいずれかを備え
ており、これらの各手段から逐次出力する検出信号を逐
次制御部に出力し、この制御部がこれらの信号から被加
熱物に含む水分量を検知・判断し、この水分量が所定値
以下の場合には、制御部が加熱処理作業を終了して乾燥
状態に達したと判断し、マグネトロン用電源への給電を
自動的に停止する。また、この請求項1に係る発明で
は、制御部が反射電力検出手段及び陽極電流検出手段か
らの信号を入力することにより、マグネトロンのパワー
状態を逐次確認することができ、正確なフィードバック
制御を行うことができる。
【0039】また、この請求項2に係る発明は、連続加
熱方式の電磁波加熱装置において、終端部検出手段によ
って被加熱物の最終部分が加熱部に到達したことを確認
したのち、温度検出手段、湿度検出手段、反射電力検出
手段及び陽極電流検出手段の少なくともいずれかから出
力される検出信号を制御部に出力し、この制御部がこれ
らの信号から被加熱物の最終部分に含む水分量を検知・
判断して、この水分量が所定値以下の場合には、同様に
制御部からの制御信号により、マグネトロン用電源の自
動給電停止及び/又は送り込み手段用モータの作動の自
動停止を行うことができる。
【0040】また、この請求項3に係る発明によれば、
制御部が、少なくともこれら温度検出手段、湿度検出手
段、反射電力検出手段及び陽極電流検出手段のいずれか
のものから出力される検出信号を入力すると、その信号
に応じた制御信号をマグネトロンの電源及び/又は送り
込み手段用モータの駆動部へ出力する。即ち、温度検出
手段や湿度検出手段から出力される検出信号から、加熱
容器の加熱部に送り込まれる生ゴミ等の被加熱物に含有
する水分量の割合の多少を制御部が検出することがで
き、その含水量に応じた出力でマグネトロンの作動出力
を適宜最適な状態に調節することができる。
【0041】また、この請求項3に係る発明によれば、
反射電力検出手段及び陽極電流検出手段からの信号を入
力することにより、マグネトロンのパワー状態を制御部
が確認することができ、正確なフィードバック制御を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例にかかる電磁波加熱装置
用の電気的構成を示すブロック図。
【図2】同装置のマグネトロンの要部の電気的接続を示
す回路図。
【図3】第2実施例にかかる電磁波加熱装置用の電気的
構成を示すブロック図。
【図4】同装置の送り込み手段を示す平面図。
【図5】この発明にかかる電磁波加熱装置用の電気的構
成を示すブロック図。
【図6】従来の電子レンジの構造を示す概略構成図。
【符号の説明】
1 マグネトロン 2 電源 3,3′ 制御部 4 検温計 5 湿度センサ 6 パワーメータ 7 カレントトランス 82 駆動部 86 加熱容器 9 生ゴミ 90 終端部検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村井 保雅 東京都墨田区堤通1丁目19番9号 日本電 気精器株式会社内 (72)発明者 畠山 賢一 東京都港区芝5丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 塚越 常雄 東京都港区芝5丁目7番1号 日本電気株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱部に収容された生ゴミ等のような水
    分を多く含む被加熱物に向けてマグネトロンからマイク
    ロ波を含む電磁波を照射して加熱する電磁波加熱装置に
    おいて、 前記加熱部の温度を検出する温度検出手段、前記加熱部
    の湿度を検出する湿度検出手段、前記マグネトロンから
    出射されるマイクロ波を含む電磁波を入射してその電磁
    波のエネルギに応じた電力を出力する反射電力検出手段
    及び前記マグネトロンの反射電力を検出する陽極電流検
    出手段の少なくともいずれかを備えるとともに、 前記温度検出手段、湿度検出手段、反射電力検出手段及
    び陽極電流検出手段の少なくともいずれかから出力され
    る検出信号を入力すると、これらの信号から被加熱物に
    含む水分量を検知・判断して前記マグネトロン用電源へ
    の給電を制御及び/又は停止・終了する制御部を備えた
    ことを特徴とする電磁波加熱装置。
  2. 【請求項2】 モータやスクリュウ等の送り込み手段に
    よって加熱部に連続的に送り込まれ収容された生ゴミ等
    のような水分を多く含む被加熱物に向けてマグネトロン
    からマイクロ波を含む電磁波を照射して加熱する際に、
    その被加熱物のうち最終部分の加熱作業が終了したらそ
    の加熱作業を自動的に停止する電磁波加熱装置であっ
    て、 前記加熱部の温度を検出する温度検出手段、前記加熱部
    の湿度を検出する湿度検出手段、前記マグネトロンから
    出射されるマイクロ波を含む電磁波を入射してその電磁
    波のエネルギに応じた電力を出力する反射電力検出手段
    及び前記マグネトロンの反射電力を検出する陽極電流検
    出手段の少なくともいずれかを備えるとともに、 前記被加熱物の最終部分が加熱部に到達したことを検知
    する終端部検知手段を備え、かつ、 この検知手段によって最終部分に達したのちに前記温度
    検出手段、湿度検出手段、反射電力検出手段及び陽極電
    流検出手段の少なくともいずれかから出力される検出信
    号を入力すると、これらの信号から被加熱物の最終部分
    に含む水分量を検知・判断して前記送り込み手段の作動
    及び/又はマグネトロン用電源への給電停止・終了を行
    う制御部を備えたことを特徴とする電磁波加熱装置。
  3. 【請求項3】 生ゴミ等のような水分を多く含む被加熱
    物に向けてマグネトロンがマイクロ波を含む電磁波を照
    射して加熱する電磁波加熱装置であって、 前記被加熱物を加熱容器の加熱部に向けて送り出すモー
    タ及びスクリュウ等を備えた送り込み手段を設け、 前記加熱容器の加熱部内部温度を検出する温度検出手
    段、前記加熱容器の加熱部内部湿度を検出する湿度検出
    手段、前記マグネトロンから出射されるマイクロ波を含
    む電磁波を入射してその電磁波のエネルギに応じた電力
    を出力する反射電力検出手段及び前記マグネトロンの陽
    極電力を検出する陽極電流検出手段の少なくともいずれ
    かを備え、 少なくともこれら温度検出手段、湿度検出手段、反射電
    力検出手段及び陽極電流検出手段のいずれかのものから
    出力される検出信号を入力すると、その信号に応じた制
    御信号を前記マグネトロンの電源及び/又は送り込み手
    段用モータの駆動部へ出力する制御部を備えたことを特
    徴とする電磁波加熱装置。
  4. 【請求項4】 被加熱物を細小化させる手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項3に記載の電磁波加熱装置。
  5. 【請求項5】 細小化させる手段が、送り込み手段によ
    る被加熱物の送り込み先に設けたカッタ等の切断手段
    と、 この切断手段よりも被加熱物の搬送方向下流側であって
    切断手段の近傍に細かい穴を散在させたフィルタとを有
    することを特徴とする請求項4に記載の電磁波加熱装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040022668A (ko) * 2002-09-09 2004-03-16 엘지전자 주식회사 습도센서의 전원제어회로
KR101159925B1 (ko) * 2009-11-27 2012-06-26 현대제철 주식회사 코크스 원료 수분 조절 장치
CN106658804A (zh) * 2016-12-28 2017-05-10 广东美的厨房电器制造有限公司 一种加热方法及装置

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