JPH09306513A - スパイラル形リチウム電池 - Google Patents

スパイラル形リチウム電池

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JPH09306513A
JPH09306513A JP11349296A JP11349296A JPH09306513A JP H09306513 A JPH09306513 A JP H09306513A JP 11349296 A JP11349296 A JP 11349296A JP 11349296 A JP11349296 A JP 11349296A JP H09306513 A JPH09306513 A JP H09306513A
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JP
Japan
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separator
lithium battery
negative electrode
positive electrode
electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP11349296A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Nakada
裕之 中田
Akihide Izumi
彰英 泉
Yasuhiro Ishiguro
康裕 石黒
Yukiyoshi Murakami
行由 村上
Shiyuuichi Arae
修一 荒栄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ship & Ocean Zaidan
FDK Corp
Original Assignee
Ship & Ocean Zaidan
FDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯状の正極と帯状の負極とをセパレータを介
して渦巻状に巻回した電極群を有するスパイラル形リチ
ウム電池において、その安全性を改善する。 【解決手段】 正極5および負極6のうち幅広のものよ
り広い幅を有する不織布と、この不織布より広い幅を有
するマイクロポーラスフィルムとの積層体をセパレータ
7とする。このセパレータ7を正極5および負極6と共
に巻回し、セパレータ7の幅方向における余長端部を収
縮させて正極5および負極6を被覆して絶縁する。これ
により、破損しやすいというマイクロポーラスフィルム
の欠点を不織布が補う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶から人工衛星
に向けてSOS信号などの遭難通報データを送信する装
置(衛星系EPIRB)の電源として用いるに好適なス
パイラル形リチウム電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のスパイラル形リチウム電池
の電極群の一例を示す縦断面図である。
【0003】従来、この種のスパイラル形リチウム電池
は、図3に示すように、帯状の正極5と帯状の負極6と
をセパレータ7を介して渦巻状に巻回した電極群3を有
している。このセパレータ7としては不織布を使用する
こともあるが、それでは不織布の透気度が高いため正極
5と負極6との間の絶縁性が低下することや、図3に示
すように、不織布が等方性である(方向性がない)ため
電極群3の作製後の熱による端部処理が不十分で正極5
および負極6を確実に覆うことができないことから、厚
さ数十μmのマイクロポーラスフィルムの単体または積
層体をセパレータ7として用いることが多い。これはマ
イクロポーラスフィルムが厚さ数十μmと薄いため活物
質を多く充填することができると共に、マイクロポーラ
スフィルムが非等方性である(方向性がある)ため熱収
縮によって電極群3の作製後の端部処理を容易に行なえ
るからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これでは巻回
時にマイクロポーラスフィルムが破損しやすく、巻回工
程における歩留りが悪化し、また機械的な圧縮試験で容
易に発火してしまうなど、工程上あるいは安全面におい
て問題があり、衛星系EPIRB用の電源としての適性
に欠けるという不都合があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、安全性に優れ
たスパイラル形リチウム電池を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、帯状
の正極(5)と帯状の負極(6)とをセパレータ(7)
を介して渦巻状に巻回した電極群(3)を有するスパイ
ラル形リチウム電池(1)において、前記正極および前
記負極のうち幅広のものより広い幅を有する不織布と、
この不織布より広い幅を有するマイクロポーラスフィル
ムとの積層体を前記セパレータとし、このセパレータを
前記正極および前記負極と共に巻回し、前記セパレータ
の幅方向における余長端部を収縮させて前記正極および
前記負極を被覆して絶縁するようにして構成される。
【0007】また、上記正極および上記負極のうち幅広
のものの幅と上記セパレータの不織布の幅との寸法差を
2mm以下として構成される。
【0008】なお、括弧内の番号等は図面における対応
する要素を表わす便宜的なものであり、従って本発明は
図面上の記載に限定拘束されるものではない。このこと
は「特許請求の範囲」の欄についても同様である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明によるスパイラル形リ
チウム電池の一実施形態を示す縦断面図、図2は図1に
示すスパイラル形リチウム電池の電極群を示す縦断面図
であり、(a)は端部処理前の状態図、(b)は端部処
理後の状態図である。
【0010】本発明によるスパイラル形リチウム電池1
は、図1に示すように、有底円筒状の負極缶2を有して
おり、負極缶2内には、正極5、負極6及びセパレータ
7からなる電極群3が挿設されている。また、負極缶2
内には電解液が含浸されており、負極缶2の開口部に
は、正極カップ13、ラミネートフィルム14及び正極
端子15からなる封口体12が絶縁性の封口ガスケット
10を介して嵌着されている。
【0011】ところで、上記電極群3は次のような手順
で製造されたものである。
【0012】即ち、まず不織布およびマイクロポーラス
フィルムからなるセパレータ7を調製する。それには、
後述する正極5及び負極6のうち幅広のもの(図1では
正極5)より広い幅を有する不織布と、この不織布より
広い幅を有するマイクロポーラスフィルムとを貼り合わ
せ、これをセパレータ7とする。
【0013】こうして、不織布およびマイクロポーラス
フィルムからなるセパレータ7が調製されたところで、
図2(a)に示すように、帯状の正極5と帯状の負極6
とをこのセパレータ7を介して渦巻状に巻回する。この
際、セパレータ7のマイクロポーラスフィルムは不織布
で補強されているので、マイクロポーラスフィルムが破
損しにくく、機械的な圧縮に対する安全性が向上する。
【0014】次いで、セパレータ7の幅方向における余
長端部を熱収縮させて端部処理を施す。すると、セパレ
ータ7のマイクロポーラスフィルムが非等方性である
(方向性がある)ため、図2(b)に示すように、正極
5および負極6がセパレータ7で完全に被覆された状態
となり、電極群3の内部短絡を防止することができる。
【0015】更に、正極5と正極カップ13との間には
正極リード板16が両者を電気的に接続する形で設けら
れており、負極6と負極缶2との間には負極リード板1
7が両者を電気的に接続する形で設けられている。
【0016】本発明によるスパイラル形リチウム電池1
は以上のような構成を有するので、電池異常が発生した
場合、セパレータ7のマイクロポーラスフィルムがシャ
ットダウンによって一方向へ収縮しようとするが、マイ
クロポーラスフィルムには不織布が貼設されているの
で、この不織布によってマイクロポーラスフィルムの収
縮は抑制される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0018】<実施例1>不織布およびマイクロポーラ
スフィルムからなるセパレータを用いて単1型のスパイ
ラル形リチウム電池を組み立てた。
【0019】即ち、幅48mmのポリプロピレン(以下、
PPと略記する)不織布と幅53mmのPPマイクロポー
ラスフィルムとを貼り合わせてセパレータを作製し、正
極および負極と積層して巻回した後、端部処理を施して
電極群を得た。ここで、正極、負極およびセパレータの
寸法はそれぞれ表1に示す通りである。
【0020】
【表1】
【0021】<比較例1>マイクロポーラスフィルムの
みからなるセパレータを用いて単1型のスパイラル形リ
チウム電池を組み立てた。
【0022】即ち、幅53mmのPPマイクロポーラスフ
ィルムの単体からなるセパレータを作製し、正極および
負極と積層して巻回した後、端部処理を施して電極群を
得た。ここで、正極、負極およびセパレータの寸法はそ
れぞれ表2に示す通りである。
【0023】
【表2】
【0024】<比較例2>不織布のみからなるセパレー
タを用いて単1型のスパイラル形リチウム電池を組み立
てた。
【0025】即ち、幅53mmのPP不織布の単体からな
るセパレータを作製し、正極および負極と積層して巻回
した後、端部処理を施して電極群を得た。ここで、正
極、負極およびセパレータの寸法はそれぞれ表3に示す
通りである。
【0026】
【表3】
【0027】<圧縮試験>上述の実施例1、比較例1及
び比較例2の電池の圧縮時の安全性を比較するため、こ
れらの電池を径方向に半分の厚さになるまで圧縮し、発
火に至るか否かを調べた。試験個数は各10個とした。
その結果を表4に示す。
【0028】
【表4】
【0029】表4から明らかなように、比較例1では1
0個すべてが発火したのに対し、実施例1では発火した
ものは皆無であった。
【0030】<充電試験>上述の実施例1、比較例1及
び比較例2の電池の充電時の安全性を比較するため、こ
れらの電池についてそれぞれ、4個直列で1個だけ逆接
続し、発火に至るか否かを調べた。試験個数は各10個
とした。その結果を表5に示す。
【0031】
【表5】
【0032】表5から明らかなように、比較例1及び比
較例2では10個すべてが発火したのに対し、実施例1
では発火したものは皆無であった。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、帯
状の正極5と帯状の負極6とをセパレータ7を介して渦
巻状に巻回した電極群3を有するスパイラル形リチウム
電池1において、前記正極5および前記負極6のうち幅
広のものより広い幅を有する不織布と、この不織布より
広い幅を有するマイクロポーラスフィルムとの積層体を
前記セパレータ7とし、このセパレータ7を前記正極5
および前記負極6と共に巻回し、前記セパレータ7の幅
方向における余長端部を収縮させて前記正極5および前
記負極6を被覆して絶縁するようにして構成したので、
破損しやすいというマイクロポーラスフィルムの欠点を
不織布が補うことから、スパイラル形リチウム電池1の
安全性が向上し、衛星系EPIRB用の電源として用い
ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスパイラル形リチウム電池の一実
施形態を示す縦断面図である。
【図2】図1に示すスパイラル形リチウム電池の電極群
を示す縦断面図であり、(a)は端部処理前の状態図、
(b)は端部処理後の状態図である。
【図3】従来のスパイラル形リチウム電池の電極群の一
例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1……スパイラル形リチウム電池 3……電極群 5……正極 6……負極 7……セパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石黒 康裕 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 村上 行由 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 荒栄 修一 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の正極(5)と帯状の負極(6)と
    をセパレータ(7)を介して渦巻状に巻回した電極群
    (3)を有するスパイラル形リチウム電池(1)におい
    て、 前記正極および前記負極のうち幅広のものより広い幅を
    有する不織布と、この不織布より広い幅を有するマイク
    ロポーラスフィルムとの積層体を前記セパレータとし、 このセパレータを前記正極および前記負極と共に巻回
    し、 前記セパレータの幅方向における余長端部を収縮させて
    前記正極および前記負極を被覆して絶縁したことを特徴
    とするスパイラル形リチウム電池。
  2. 【請求項2】 正極および負極のうち幅広のものの幅と
    セパレータの不織布の幅との寸法差が2mm以下であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のスパイラル形リチウム電
    池。
JP11349296A 1996-05-08 1996-05-08 スパイラル形リチウム電池 Pending JPH09306513A (ja)

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ID=14613686

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10454140B2 (en) 2010-02-05 2019-10-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electrode body for use in non-aqueous electrolyte secondary battery and non-aqueous electrolyte secondary battery

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US10454140B2 (en) 2010-02-05 2019-10-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electrode body for use in non-aqueous electrolyte secondary battery and non-aqueous electrolyte secondary battery

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