JPH09305997A - 二軸アクチュエータ及び光ディスク装置 - Google Patents

二軸アクチュエータ及び光ディスク装置

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JPH09305997A
JPH09305997A JP14670996A JP14670996A JPH09305997A JP H09305997 A JPH09305997 A JP H09305997A JP 14670996 A JP14670996 A JP 14670996A JP 14670996 A JP14670996 A JP 14670996A JP H09305997 A JPH09305997 A JP H09305997A
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JP
Japan
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holder
biaxial
biaxial actuator
movable part
objective lens
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JP14670996A
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English (en)
Inventor
Takeshi Torikai
剛 鳥飼
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、温度変化の際に、可動部保持体の
伸縮が抑制されることにより、対物レンズの光軸ずれが
低減されるようにした、二軸アクチュエータ及び光ディ
スク装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 対物レンズ22aを支持するレンズホル
ダー22と、このレンズホルダーを固定部に対して二軸
方向即ちフォーカシング方向及びトラッキング方向に沿
って移動可能に支持する可動部保持体23と、このレン
ズホルダーを固定部に対して二軸方向に移動させる駆動
手段とを備えている二軸アクチュエータ21において、
上記可動部保持体の動作を阻害しない部分24c,24
dに、一体に配設された、比較的膨張係数の小さな伸縮
抑制部材26,27が備えられていることを特徴とす
る、二軸アクチュエータ21を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の情
報記録媒体の信号を記録再生するために使用される光学
ピックアップ用の二軸アクチュエータ及び光ディスク装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク、例えばいわゆるコン
パクトディスク(CD)や光磁気ディスク(MO)等の
光ディスクに対する情報信号の再生もしくは記録は、光
ディスク装置により行なわれる。この光ディスク装置
は、光ディスクを回転駆動するスピンドルモータ等の回
転駆動手段と、回転する光ディスクに対して光源から対
物レンズを介して光を照射し、光ディスクの信号記録面
からの戻り光を対物レンズを介して光検出器により検出
する光学ピックアップと、対物レンズを二軸方向即ちフ
ォーカシング方向及びトラッキング方向に移動可能に支
持する二軸アクチュエータとから構成されている。
【0003】これにより、光学ピックアップにおいて、
光源から出射された光ビームは、光学系を介して対物レ
ンズによって光ディスクの記録面上に集光される。光デ
ィスクからの戻り光ビームは、光学系により光源から出
射された光ビームと分離されて、光検出器に導かれる。
光源から出射された光ビームは、光ディスクの反り等に
起因して発生する光ディスクの面方向と直交する方向の
光ディスクの変位に追従して、光ディスクの記録面上で
合焦されるように、対物レンズの光軸方向の位置が調整
される。同時に、光源から出射された光ビームの光ディ
スク上のスポットの位置が光ディスクの偏心や光ディス
ク上に形成されたトラックの蛇行に追従するように、対
物レンズの光軸と直交する方向の位置が調整される。
【0004】この光源から出射された光ビームの合焦位
置及び光ディスクの記録面上のスポット位置の調整は、
対物レンズを、その光軸方向の位置及び光軸と直交する
方向の位置を調整することによって行なわれる。対物レ
ンズの位置調整には、例えば電磁駆動型のアクチュエー
タが使用される。このアクチュエータは、対物レンズア
クチュエータまたは二軸アクチュエータといい、対物レ
ンズが取り付けられた可動部としてのレンズホルダー
と、可動部保持体と、駆動力を発生する駆動部とを含ん
でいる。レンズホルダーは、固定部に対して上記可動部
保持体によって、対物レンズの光軸方向の位置、すなわ
ちフォーカス位置と、対物レンズの光軸と直交する方向
の位置、すなわちトラッキング位置が調整可能に支持さ
れている。
【0005】このような二軸アクチュエータは、例えば
図9に示すように構成されている。即ち、図9におい
て、二軸アクチュエータ1は、対物レンズ2aを保持す
るレンズホルダー2と、このレンズホルダー2に対し
て、接着等により取り付けられた可動部保持体3と、図
示しない駆動手段とを有している。
【0006】上記可動部保持体3は、例えば図10に示
すように、構成されている。図10において、可動部保
持体3は、全体が、例えばゴムなどのポリエステルエラ
ストマー等の樹脂から構成されていると共に、可動部側
3aに上記レンズホルダー2が取り付けられると共に、
固定部側3bが、光学ピックアップのベース等に対して
固定されるようになっている。さらに、可動部保持体3
は、可動部側3aが、垂直方向(フォーカシング方向)
に移動し得るように、縦断面がほぼ平行四辺形状のリン
ク4を構成しており、さらに可動部側3aが、水平方向
(トラッキング方向)に移動し得るように、垂直に延び
るヒンジ5を備えている。
【0007】上記リンク4は、それぞれ垂直に延びる一
対の垂直部分4a,4bと、それぞれ水平に延びる一対
の水平部分4c,4dとから構成されており、各部分4
a,4b,4c,4dが、互いに隣接する他の部分と連
結部を介して連結されることにより、部分4bが固定保
持された状態にて、部分4aが垂直方向に移動できるよ
うに形成されている。
【0008】また、上記駆動手段は、レンズホルダー2
に設けられたフォーカシング用コイル及びトラッキング
用コイルと、固定配置されたヨーク(図示せず)及びそ
れに取り付けられたマグネット(図示せず)とから構成
されており、これらフォーカシング用コイル及びトラッ
キング用コイルにそれぞれ通電することにより、各コイ
ルに発生する磁束が、上述したヨーク及びマグネットに
よる磁束と相互に作用するようになっている。
【0009】このように構成された二軸アクチュエータ
1によれば、図示しない光源からの光ビームが、対物レ
ンズ2aを介して光ディスクDの信号記録面に収束され
る。そして、この光ディスクDからの戻り光が、再び対
物レンズ2aを介して、図示しない光検出器に入射す
る。これにより、光ディスクDの信号記録面に記録され
た情報が読み出されることになり、その際、外部から、
各コイルに駆動電圧が供給されることにより、各コイル
に発生する磁束が、ヨーク及びマグネットによる磁束と
相互に作用して、このレンズホルダー2が、トラッキン
グ方向Trk及びフォーカシング方向Fcsに対して移
動される。かくして、レンズホルダー2に取り付けられ
た対物レンズ2aが、フォーカシング方向及びトラッキ
ング方向に対して適宜に移動されることにより、光ディ
スクDの信号記録面からの情報読み取りが正確に行なわ
れるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成の二軸アクチュエータ1においては、可動部保持体
3は、全体が、樹脂により構成されていることから、比
較的大きな熱膨張係数を有している。従って、温度変化
によって、比較的大きな伸縮が発生することになる。こ
のため、可動部保持体3は、例えば図9にて点線で示す
ように、その可動部側3aが、可動部保持体3の固定部
側3bに対して、長手方向に伸縮(図示の場合、伸長)
することになる。かくして、可動部保持体3の可動部側
3aに支持されたレンズホルダー2が所定位置からずれ
てしまい、対物レンズ2aが光軸から外れることになっ
て、光学ピックアップそして光ディスク装置の性能が低
下してしまうという問題があった。
【0011】本発明は、以上の点に鑑み、温度変化の際
に、可動部保持体の伸縮が抑制されることにより、対物
レンズの光軸ずれが低減されるようにした、二軸アクチ
ュエータ及び光ディスク装置を提供することを目的とし
ている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、対物レンズを支持するレンズホルダーと、このレ
ンズホルダーを固定部に対して二軸方向即ちフォーカシ
ング方向及びトラッキング方向に沿って移動可能に支持
する樹脂製の可動部保持体と、このレンズホルダーを固
定部に対して二軸方向に移動させる駆動手段と、を備え
ている、二軸アクチュエータにおいて、上記可動部保持
体の動作を阻害しない部分に、一体に配設された、比較
的膨張係数の小さな伸縮抑制部材が備えられていること
を特徴とする、二軸アクチュエータにより、達成され
る。
【0013】また、上記目的は、本発明によれば、光デ
ィスクを回転駆動する回転駆動手段と、回転する光ディ
スクに対して対物レンズを介して光を照射し、光ディス
クの信号記録面からの戻り光を対物レンズを介して光検
出器により検出する光学ピックアップと、対物レンズを
二軸方向即ちフォーカシング方向及びトラッキング方向
に移動可能に支持する二軸アクチュエータと、光検出器
からの検出信号に基づいて、再生信号を生成する信号処
理回路と、光検出器からの検出信号に基づいて、光学ピ
ックアップの対物レンズを二軸方向に移動させるサーボ
回路とを備え、前記二軸アクチュエータが、対物レンズ
を支持するレンズホルダーと、このレンズホルダーを固
定部に対して二軸方向に沿って移動可能に支持する樹脂
製の可動部保持体と、このレンズホルダーを固定部に対
して二軸方向に移動させる駆動手段と、を備えている、
光ディスク装置において、上記可動部保持体の動作を阻
害しない部分に、一体に配設された、比較的膨張係数の
小さな伸縮抑制部材が備えられていることを特徴とす
る、光ディスク装置により、達成される。
【0014】上記構成によれば、二軸アクチュエータの
レンズホルダーを支持する可動部保持体に関して、その
二軸アクチュエータとしての動作を阻害しない部分に、
比較的膨張係数の小さな伸縮抑制部材が一体に配設され
ているので、温度変化の際に、上記部分における温度変
化による伸縮が低減されることになる。これにより、可
動部保持体により支持されるレンズホルダーは、温度変
化による位置ずれが低減されるので、対物レンズの光軸
ずれが抑制されることになる。
【0015】
【実施の形態】以下、この発明の好適な実施の形態を図
1乃至図8を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下
に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0016】図1は、本発明による二軸アクチュエータ
の第一の実施の形態を組み込んだ光ディスク装置の構成
を示している。図1において、光ディスク装置10は、
光ディスク11を回転駆動する駆動手段としてのスピン
ドルモータ12と、光学ピックアップ13と、その駆動
手段としての送りモータ14とを有している。また、光
ディスク11に対して情報記録を行なうための磁気ヘッ
ド15をも備えている。ここで、スピンドルモータ12
は、システムコントローラ16及びサーボ制御回路18
により駆動制御され、所定の回転数で回転されている。
光ディスク11は、複数の種類の光ディスクを選択し
て、それぞれ再生できるようになっている。従って、例
えば光ディスクとして、光磁気ディスクだけでなく、コ
ンパクトディスク(CD)等の再生専用光ディスクを再
生することも可能である。
【0017】また、光学ピックアップ13は、この回転
する光ディスク11の信号記録面に対して、光を照射し
て、信号変復調器及びECC17からの信号に基づい
て、記録磁気ヘッド15と共に、信号の記録を行ない、
またこの信号記録面からの戻り光を検出するために、信
号変復調器及びECC17に対して、戻り光に基づく再
生信号を出力する。これにより、信号変復調器及びEC
C17の信号変復調部にて復調された記録信号は、エラ
ーコレクション部を介して誤り訂正され、光ディスク装
置10がコンピュータのデータストレージ用である場合
には、インターフェイス19を介して、外部コンピュー
タ等に送出される。これにより、外部コンピュータ等
は、光ディスク11に記録された信号を、再生信号とし
て受け取ることができるようになっている。また、光デ
ィスク装置10がオーディオ用である場合には、上記誤
り訂正された記録信号は、点線で示すように、D/A,
A/D変換器20のD/A変換部でデジタル/アナログ
変換され、オーディオ信号として、出力される。
【0018】上記光学ピックアップ13には、例えば光
ディスク11上の所定のトラックまで移動させるための
送りモータ14が接続されている。そして、スピンドル
モータ12,送りモータ14の制御、そして光学ピック
アップ13の対物レンズを保持する二軸アクチュエータ
(図2参照)のフォーカシング方向及びトラッキング方
向の制御は、それぞれサーボ制御回路18により行なわ
れる。
【0019】図2は、本発明による二軸アクチュエータ
の第一の実施形態を示している。図2において、二軸ア
クチュエータ21は、対物レンズ22aを保持するレン
ズホルダー22と、このレンズホルダー22に対して、
接着等により取り付けられた可動部保持体23と、図示
しない駆動手段とを有している。
【0020】上記可動部保持体23は、例えば図3に示
すように、構成されている。図3において、可動部保持
体23は、全体が、例えばゴムなどのポリエステルエラ
ストマー等の樹脂から構成されていると共に、可動部側
23aに上記レンズホルダー22が取り付けられると共
に、固定部側23bが、光学ピックアップのベース等に
対して固定されるようになっている。さらに、可動部保
持体23は、可動部側23aが、垂直方向(フォーカシ
ング方向)に移動できるように、縦断面がほぼ平行四辺
形状のリンク24を構成しており、さらに可動部側23
aが、水平方向(トラッキング方向)に移動できるよう
に、垂直に延びる一対のヒンジ25を備えている。
【0021】上記リンク24は、図4に示すように、そ
れぞれ垂直に延びる一対の垂直部分24a,24bと、
それぞれ水平に延びる一対の水平部分24c,24dと
から構成されており、各部分24a,24b,24c,
24dが、互いに隣接する他の部分と連結部を介して連
結されることにより、部分24bが固定保持された状態
にて、部分24aが垂直方向に移動できるように形成さ
れている。
【0022】また、上記駆動手段は、レンズホルダー2
2に設けられたフォーカシング用コイル及びトラッキン
グ用コイルと、固定配置されたヨーク(図示せず)及び
それに取り付けられたマグネット(図示せず)とから構
成されており、これらフォーカシング用コイル及びトラ
ッキング用コイルにそれぞれ通電することにより、各コ
イルに発生する磁束が、上述したヨーク及びマグネット
による磁束と相互に作用するようになっている。
【0023】以上の構成は、図9及び図10に示した従
来の二軸アクチュエータ1と同様の構成であるが、本発
明の実施の形態による二軸アクチュエータ21において
は、図3及び図4に示すように、可動部保持体23の二
軸アクチュエータとしての動作を阻害しない部分、即ち
部分24c,24dに、それぞれ伸縮抑制部材として金
属板26,27が一体に配設されている。この金属板2
6,27は、可動部保持体23を構成する樹脂よりも熱
膨張係数が小さい材料から構成されており、図5に示す
ような形状を有している。さらに、金属板26,27
は、図示の場合、可動部保持体23のリンク24を構成
する部分24c,24d内に、インサート成形によっ
て、一体に形成されている。
【0024】このインサート成形は、例えば図6に示す
ような成形用金型を使用することによって、容易に行な
われる。即ち、成形用金型30は、互いに接近するよう
に押圧される上型31と下型32と、上型31及び下型
32により画成される内部空間内に配置される中子33
とから構成されている。上型31及び下型32は、上記
リンク24の外側面を画成すると共に、中子33は、リ
ンク24の内側面を画成するようになっている。さら
に、下型32は、上方に向かって突出した少なくとも一
つ、図示の場合には二つの突起34,35を備えてお
り、各突起34,35は、それぞれ上型31と中子33
の中間、そして中子33と下型32の中間に、段部34
a,34b,35a,35bを有している。図示の場
合、各突起34,35は、円柱として形成されていると
共に、各段部34a,34b,35a,35bにおい
て、それぞれ径が小さくなるように形成されている。
【0025】これに対して、前記金属板26,27は、
ほぼ中央に、それぞれ各突起34,35が嵌入する係合
孔26a,26b,27a,27bを備えており、金属
板26の係合孔26a,26bは、金属板27の係合孔
27a,27bよりも小さく選定されている。そして、
可動部保持体23の射出成形前に、金型30内にて、金
属板26の係合孔26a,26bが、突起34,35の
段部34b,35bに係合することにより、金属板26
は、上型31と中子33の中間に係止され、また金属板
27の係合孔27a,27bが、突起34,35の段部
34a,35aに係合することにより、金属板27は、
下型32と中子33の中間に係止される。かくして、図
6に示すように、各金属板26,27が、金型30内の
所定位置に固定保持されるようになっている。
【0026】この状態から、金型30内に、溶融した樹
脂が射出されることにより、リンク24の部分24c,
24d内にそれぞれ金属板26,27がインサート成形
されたリンク24を備えた可動部保持体23が形成され
ることになる。
【0027】本発明の実施の形態による二軸アクチュエ
ータ21は、以上のように構成されており、図示しない
光源からの光が、対物レンズ22aを介して、光ディス
クDの信号記録面に結像せしめられる。そして、この光
ディスクDからの戻り光が、再び対物レンズ22aを通
って、光学ピックアップ13の図示しない光検出部に入
射する。これにより、光ディスクDの信号記録面に記録
された情報が読み出される。その際、各コイルへの通電
を適宜に制御することにより、可動部保持体23のリン
ク24が変形し、またはヒンジ25にて揺動することに
より、フォーカシング及びトラッキングが行なわれるよ
うになっている。
【0028】ところで、外部の環境の変化等によって、
周囲の温度が変化した場合、二軸アクチュエータ21の
レンズホルダー22を保持する可動部保持体23は、樹
脂製であることから、比較的大きな熱膨張係数を備えて
おり、特にリンク24の部分24c,24dの部分が、
長手方向に伸縮しようとするが、この部分24c,24
d内には、比較的熱膨張係数の小さな伸長抑制部材とし
ての金属板26,27がインサート成形されていること
から、この部分24c,24dの温度変化による伸縮が
抑制される。従って、可動部保持体23により支持され
たレンズホルダー22は、温度が変化した場合であって
も、所定位置から大きくずれてしまうことがないので、
対物レンズ22aの光軸がずれてしまうことはない。
【0029】図7は、本発明による二軸アクチュエータ
の第二の実施形態における要部を示している。図7にお
ける二軸アクチュエータの第二の実施の形態において
は、金属板26が、可動部保持体23のリンク24の部
分24cに対して、部分24cから上方に突出したダボ
24eを備えており、金属板26の係合孔26a,26
bに上記ダボ24eが挿入された後、ダボ24eを熱カ
シメ等により押し潰すことによって、金属板26が部分
24cに対して一体に取り付けられるようになってい
る。これにより、上記二軸アクチュエータにおいては、
可動部保持体23は、温度が変化した場合であっても、
同様にして部分24cの長手方向の伸縮が抑制されるこ
とになり、可動部保持体23により支持されたレンズホ
ルダーそして対物レンズの位置ずれが低減されることに
なる。
【0030】図8は、本発明による二軸アクチュエータ
の第三の実施形態における要部を示している。図8にお
ける二軸アクチュエータの第三の実施の形態において
は、可動部保持体23のリンク24の部分24cの、中
間部分が省略されていると共に、残された両端を連結す
るように、金属板26がインサート成形されている。こ
れにより、上記二軸アクチュエータにおいては、可動部
保持体23は、温度が変化した場合であっても、同様に
して部分24cの中間部分が比較的熱膨張係数の小さな
金属板26によって構成されることになるので、可動部
保持体23により支持されたレンズホルダーそして対物
レンズの位置ずれが低減されることになる。
【0031】尚、上述した実施形態においては、可動部
保持体23のリンク24の部分24c,24dに、比較
的熱膨張係数の小さな伸縮抑制部材としての金属板2
6,27が、インサート成形され、またはダボ24eに
より固定されているが、これに限らず、金属板26,2
7が部分24c,24dに対して一体に配設されていれ
ば、他の方法によって金属板26,27が固定されてい
てもよいことは明らかである。
【0032】また、上述した実施形態においては、金属
板26,27は、リンク24の部分24c,24d内に
一体に取り付けられているが、これに限らず、二軸アク
チュエータとしての動作を阻害しない部分であれば、可
動部保持体23の他の部分に一体に取り付けられていて
もよい。
【0033】さらに、上述した実施形態においては、可
動部保持体23の温度変化による伸縮を抑制するための
伸縮抑制部材として、金属板26,27が使用されてい
るが、これに限らず、可動部保持体23の温度変化によ
る伸縮を抑制するような熱膨張係数の小さい材料であれ
ば、他の材料や形状が使用されることは明らかである。
【0034】以上述べたように、本発明の実施の形態に
よれば、二軸アクチュエータ21のレンズホルダー22
を支持する可動部保持体23に関して、その二軸アクチ
ュエータ21としての動作を阻害しない部分に、比較的
膨張係数の小さな伸縮抑制部材である例えば金属板2
6,27が、一体に配設されているので、温度変化の際
に、上記部分における温度変化による伸縮が低減される
ことになる。これにより、可動部保持体23により支持
されるレンズホルダー22は、温度変化による位置ずれ
が低減されるので、対物レンズ22aの光軸ずれが抑制
されることになる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、温
度変化の際に、可動部保持体の伸縮が抑制されることに
より、対物レンズの光軸ずれが低減されるようにした、
二軸アクチュエータ及び光ディスク装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による二軸アクチュエータの第一の実施
形態を組み込んだ光ディスク装置の構成を示す概略ブロ
ック図である。
【図2】本発明による二軸アクチュエータの第一の実施
形態の全体構成を示す概略側面図である。
【図3】図2の二軸アクチュエータの可動部保持体の構
成を示す斜視図である。
【図4】図3の可動部保持体のリンクの領域における縦
断面図である。
【図5】図4の可動部保持体にインサート成形される金
属板の平面図である。
【図6】図3の可動部保持体を成形するための金型の構
成を示す縦断面図である。
【図7】本発明による二軸アクチュエータの第二の実施
形態の要部を示す概略断面図である。
【図8】本発明による二軸アクチュエータの第三の実施
形態の要部を示す概略断面図である。
【図9】従来の二軸アクチュエータの一例を示す概略側
面図である。
【図10】図9の二軸アクチュエータにおける可動部保
持体の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10・・・光ディスク装置、11・・・光ディスク、1
2・・・スピンドルモータ、13・・・光学ピックアッ
プ、14・・・送りモータ、15・・・記録磁気ヘッ
ド、16・・・システムコントローラ、17・・・信号
変復調器及びECC、18・・・サーボ制御回路、19
・・・インタフェース、20・・・D/A,A/D変換
器、21・・・二軸アクチュエータ、22・・・レンズ
ホルダー、22a・・・対物レンズ、23・・・可動部
保持体、23a・・・可動部側、23b・・・固定部
側、24・・・リンク、25・・・ヒンジ、26,27
・・・金属板(伸縮抑制部材)、30・・・成形用金
型、31・・・上型、32・・・下型、33・・・中
子、34,35・・・突起、34a,34b,35a,
35b・・・段部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを支持するレンズホルダー
    と、 このレンズホルダーを固定部に対して二軸方向即ちフォ
    ーカシング方向及びトラッキング方向に沿って移動可能
    に支持する樹脂製の可動部保持体と、 このレンズホルダーを固定部に対して二軸方向に移動さ
    せる駆動手段と、を備えている、二軸アクチュエータに
    おいて、 上記可動部保持体の動作を阻害しない部分に、一体に配
    設された、比較的膨張係数の小さな伸縮抑制部材が備え
    られていることを特徴とする二軸アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 上記伸縮抑制部材が、金属板であること
    を特徴とする請求項1に記載の二軸アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 上記金属板が、可動部保持体の部分に対
    して一体に固定保持されていることを特徴とする請求項
    1に記載の二軸アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 上記金属板が、可動部保持体の部分に一
    体にインサート成形されていることを特徴とする請求項
    1に記載の二軸アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 光ディスクを回転駆動する回転駆動手段
    と、 回転する光ディスクに対して対物レンズを介して光を照
    射し、光ディスクの信号記録面からの戻り光を対物レン
    ズを介して光検出器により検出する光学ピックアップ
    と、 対物レンズを二軸方向即ちフォーカシング方向及びトラ
    ッキング方向に移動可能に支持する二軸アクチュエータ
    と、 光検出器からの検出信号に基づいて、再生信号を生成す
    る信号処理回路と、 光検出器からの検出信号に基づいて、光学ピックアップ
    の対物レンズを二軸方向に移動させるサーボ回路とを備
    え、 前記二軸アクチュエータが、 対物レンズを支持するレンズホルダーと、 このレンズホルダーを固定部に対して二軸方向に沿って
    移動可能に支持する樹脂製の可動部保持体と、 このレンズホルダーを固定部に対して二軸方向に移動さ
    せる駆動手段と、を備えている、光ディスク装置におい
    て、 上記可動部保持体の動作を阻害しない部分に、一体に配
    設された、比較的膨張係数の小さな伸縮抑制部材が備え
    られていることを特徴とする光ディスク装置。
JP14670996A 1996-05-16 1996-05-16 二軸アクチュエータ及び光ディスク装置 Pending JPH09305997A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002150583A (ja) * 2000-11-08 2002-05-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 対物レンズ支持装置の製造方法

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