JPH09304791A - カラー液晶表示素子及びこれを用いたカラー液晶表示装置 - Google Patents

カラー液晶表示素子及びこれを用いたカラー液晶表示装置

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JPH09304791A
JPH09304791A JP12018796A JP12018796A JPH09304791A JP H09304791 A JPH09304791 A JP H09304791A JP 12018796 A JP12018796 A JP 12018796A JP 12018796 A JP12018796 A JP 12018796A JP H09304791 A JPH09304791 A JP H09304791A
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Shinichi Komura
真一 小村
Osamu Ito
理 伊東
Ikuo Hiyama
郁夫 檜山
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コスト低減に結び付くカラー液晶表示素子を提
供する。 【解決手段】カラー液晶表示素子は、下側基板91、絶縁
層56、シアン画素電極51、シアンPDLC層61、第1共通電
極54、マゼンダPDLC層62、マゼンダ画素電極52、絶縁層
56、第2共通電極55、イエローPDLC層63、イエロー画素
電極53、上側透明基板92が順に多層構造に積層してなる
複数個の画素1からなり、下側基板91は、各PDLC層に対
応している当該基板の同一面上に1層構造で形成した3
個のTFTを有し、各画素電極は、各TFTのソース電極にそ
れぞれ対応して、かつ各共通電極は各TFTのドレイン電
極にそれぞれ対応して、4種類のスルーホールを介し接
続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶を用いたカラ
ー液晶表示素子に係り、特に反射型液晶表示装置におい
てカラーフィルタを用いずに明るいカラー表示を実現す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルタを用いた方式では、赤、
緑、青の3つの画素を用いて白表示を行なっているので
原理的に1/3の明るさになってしまうが、特開平6-
3691号公報に開示された、シアン、マゼンダ、イエ
ローの二色性色素を含んだ3層のポリマー分散型液晶層
(以下、PDLC層という)をファイバープレートを介して積
層する技術では、カラーフィルタを用いないのでカラー
フィルタを用いた方式に比べて3倍の明るさが実現でき
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記技術で
は、大容量の表示を行なうためには各PDLC層が薄膜トラ
ンジスタ(以下、TFTという)で駆動される必要があり、
したがって、各PDLC層の3層に分散して設置されるTFT
が必要となる。通常のカラーフィルタを用いたカラー液
晶表示装置ではTFTは1層に形成されていて、これに比
べれば、上記技術ではコストが約3倍となる。また、通
常の方式では不要であるファイバープレートを用いる点
もコストアップに繋がっている。
【0004】したがって、本発明の目的は、コスト低減
に結び付くカラー液晶表示素子及びカラー液晶表示装置
を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するカラ
ー液晶表示素子は、複数個の画素が、行・列方向に配置
されているカラー液晶表示素子であって、該画素は、第
1の液晶を第1の画素電極と第1の共通電極とで挟持し
た第1の液晶層と、第2の液晶を第2の画素電極と第2
の共通電極とで挟持した第2の液晶層と、第3の液晶を
第3の画素電極と第3の共通電極とで挟持した第3の液
晶層と、前記第1,第2,第3の液晶層を挾持する第1
の基板及び第2の基板とを積層したものであり、前記基
板のどちらか一方は、前記各液晶層に対応し、当該基板
の同一面上に形成した1画素につき3個の薄膜トランジ
スタを有し、前記第1,第2,第3の画素電極は、前記
各薄膜トランジスタのソース電極に接続手段を介しそれ
ぞれ接続されているものである。
【0006】また、目的を達成するカラー液晶表示装置
は、請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載のカラ
ー液晶表示素子を用いてカラー表示するものである。
【0007】本発明によって、1画素につき3個の薄膜
トランジスタを基板の同一面上に形成するので、コスト
低減に結び付くカラー液晶表示素子及びカラー液晶表示
装置が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照し説明する。図1は、本発明による第1
実施例のカラー液晶表示素子を示す図である。液晶を用
いたカラー液晶表示素子の画素と電極線の関係を拡大し
て示している。そして、図2は、図1の1画素分の電極
構成を示す図である。図3は、図2の A-A'の断面構造
を示す図である。図4は、図2の B-B'の断面構造を示
す図である。図1〜図4を同時に参照して、第1実施例
のカラー液晶表示素子の構成について説明する。
【0009】図1において、画素1が縦横に、すなわ
ち、行・列方向に4個づつ配列されていて、4×4画素
の場合の構成を示している。各画素1の下には、行方向
に延長するストライプ状のゲート電極線10が列方向に
配列され、列方向に延長するストライプ状のシアン信号
電極線21、マゼンダ信号電極線22、イエロー信号電
極線23および共通電極線24が行方向に配列されてい
る。なお、共通電極線24を含めた上記信号電極線は、
TFTのドレイン電極を形成する。
【0010】また、各画素1の下には、3個のTFT(図2
に示す31,32,33)が配置されており、各画素電
極(図3に示す51,52,53)に印加される電圧が制
御される。これらの各TFTと各画素電極は、斜線で示し
たコンタクト領域26にて接続される。
【0011】図2において、シアン信号電極線21とシ
アン・ソース電極41との導通をスイッチングする1個
の薄膜トランジスタとしてのシアンTFT31があり、こ
のシアンTFT31はゲート電極線10の電位によって制
御される。同様に、マゼンダ信号電極線22とマゼンダ
・ソース電極42との導通をスイッチングするマゼンダ
TFT32、および、イエロー信号電極線23とイエロー
・ソース電極43との導通をスイッチングするイエロー
TFT33があり、ゲート電極線10の電位によって制御
される。
【0012】図中のa,b部において、共通電極線24
は、それぞれ図3に示すように第2共通電極55,第1
共通電極54に接続されている。また、シアン・ソース
電極41,マゼンダ・ソース電極42,イエロー・ソー
ス電極43は、シアン画素電極51,マゼンダ画素電極
52,イエロー画素電極53に、それぞれ対応して接続
される。
【0013】本実施例のように基板の同一面上に1層構
造で形成した3つのTFTの配列としては、同一平面上に
行方向に並べて配置するほかに、列方向に並べる方法も
あるが、列方向に並べる場合は、ドレイン電極としての
シアン信号電極線、マゼンダ信号電極線及びイエロー信
号電極線に交差部が生じる。この場合は、それぞれを別
のプロセスで作製しなくてはならない。しかし、本実施
例のように行方向に並設すれば、交差部は生じず、同一
のプロセスで作製することができ、プロセス簡略化に有
効である。
【0014】そして、図4に示すように、第1実施例の
カラー液晶表示素子の構成は、第2の基板としての下側
基板91、絶縁層56、第3の画素電極としてのシアン
画素電極51、第3の液晶としてのシアンPDLC層61、
第3の共通電極並びに第2の共通電極としての第1共通
電極54、第2の液晶としてのマゼンダPDLC層62、第
2の画素電極としてのマゼンダ画素電極52、絶縁層5
6、第1の共通電極としての第2共通電極55、第1の
液晶としてのイエローPDLC層63、第1の画素電極とし
てのイエロー画素電極53、第1の基板としての上側透
明基板92が順に積層されているものである。
【0015】シアンPDLC層61は、液晶と少量のシアン
色を呈する二色性色素からなる液晶の小滴(液晶ドロッ
プレット)がポリマー中に分散したポリマー分散型液晶
(PDLC)である。同様にマゼンダPDLC層62は、液晶と少
量のマゼンダ色を呈する二色性色素からなる液晶ドロッ
プレットがポリマー中に分散したPDLC、イエローPDLC層
63は、液晶と少量の黄色を呈する二色性色素からなる
液晶ドロップレットがポリマー中に分散したPDLCであ
る。
【0016】図5〜図9は、それぞれ図2の C-C', D-
D', E-E' ,F-F', G-G'の断面構造を示す図である。さら
に、第1実施例のカラー液晶表示素子の構成について詳
説する。 図3及び図5に示すように、シアン画素電
極51は、シアン・ソース電極41と接続されている。
図3及び図6に示すように、第1共通電極54は、シア
ンPDLC層61に開けた、電気的な接続手段としてのスル
ーホールを介して、ドレイン電極としての共通電極線2
4に接続されている。従って、シアンPDLC層61は、シ
アン画素電極51と第1共通電極54とに挟まれて、第
1の液晶層が形成される。
【0017】図3および図7に示すように、マゼンダ画
素電極52は、シアンPDLC層61、第1共通電極54、
マゼンダPDLC層62に開けたスルーホールを介して、マ
ゼンダ・ソース電極42に接続されている。共通電極線
24に接続されている第1共通電極54は、マゼンダPD
LC層62の制御にも共用されている。従って、マゼンダ
PDLC層62は、マゼンダ画素電極52と第1共通電極5
4とに挟まれて、第2の液晶層が形成される。また、本
第1実施例の場合では、第1共通電極54が、シアンPD
LC層61とマゼンダPDLC層62との制御に共用される
「共用電極」となっている。したがって、「共用電極」は、
前述の第3の共通電極ならびに第2の共通電極としての
第1共通電極54を指している。
【0018】図3及び図8に示すように、第2共通電極
55は、シアンPDLC層61、第1共通電極54、マゼン
ダPDLC層62、マゼンダ画素電極52、絶縁層56に開
けたスルーホールを介して、共通電極線24に接続され
ている。図3および図9に示すように、イエロー画素電
極53は、シアンPDLC層61、第1共通電極54、マゼ
ンダPDLC層62、マゼンダ画素電極52、絶縁層56、
第2共通電極55、イエローPDLC層63に開けたスルー
ホールを介して、イエロー・ソース電極43に接続され
ている。従って、イエローPDLC層63は、イエロー画素
電極53と第2共通電極55とに挟まれて、第3の液晶
層が形成される。
【0019】この場合の第2共通電極55はイエローPD
LC層63の制御にのみ使われ、第1共通電極54のよう
な「共用電極」とはなっていないものである。図示してい
ないが、第1共通電極54の部位の代わりに第2共通電
極55の部位を「共用電極」とすることは可能である。ま
た、3個のPDLC層に対応した3個の共通電極を設ける構
成でも可である。「共用電極」はコスト低減のためにあ
る。
【0020】以上のような構成では、4種類のスルーホ
ールを介して、3層のPDLC層を駆動するための、下側基
板91上に1層構造で形成された3個のTFT(31,32,33)(即
ち、TFTを構成するソース電極(41,42,43)ならびにドレ
イン電極(24を介して21,22,23))に電気的に接続されて
いると言える。
【0021】このとき、第2共通電極55をイエローソ
ース電極43に、イエロー画素電極53を共通電極線2
4に接続してもイエローPDLC層63を挟む電極の関係は
かわらないが、この場合には、マゼンダ画素電極52と
のカップリングによって第2共通電極55の電位が不安
定となるので好ましくない。
【0022】ここで、図3、図6〜9に示すようにスル
ーホールの壁面は概ね45度の傾斜となっている。スル
ーホールの部分は所望の電圧が印加されないので表示に
寄与しない。したがって、スルーホールの部分は小さい
ほうが望ましい。傾斜角を小さくするとスルーホールが
大きくなり望ましくない。一方、傾斜角が大きいと接続
不良が起こりやすい。したがって適当な角度である概ね
45度が望ましい。
【0023】以上を纏めれば、次の通りである。本発明
によるカラー液晶表示素子は、行列方向に配置した画素
に対応した第1の画素電極と、第1の共通電極に挟まれ
たポリマー中に、シアンの二色性色素を含む液晶が分散
した、第1のポリマー分散型液晶層と、画素に対応した
第2の画素電極と、第2の共通電極に挟まれたポリマー
中に、マゼンダの二色性色素を含む液晶が分散した、第
2のポリマー分散型液晶層と、画素に対応した第3の画
素電極と、第3の共通電極に挟まれたポリマー中に、イ
エローの二色性色素を含む液晶が分散した、第3のポリ
マー分散型液晶層が、各種配線及び1画素につき3個の
薄膜トランジスタを備えた基板と透明基板との間に挾持
され、第1、第2、第3の画素電極がそれぞれ電気的接
続手段を介して薄膜トランジスタに別々に接続された表
示素子であると言える。
【0024】換言すれば、本発明の特徴は、コスト低減
に結び付くカラー表示を行うために3層のPDLC層を駆動
するTFTを1層構造で形成するにある。さらにまた、フ
ァイバープレートを用いない構成にすることにある。即
ち、シアン、マゼンダ、イエローの二色性色素を含有し
た3層のPDLC層、各層を挾持する画素電極と共通電極、
各層を独立に駆動するために同一基板上に設けた1画素
あたり3つのTFT、及び各層の画素電極とTFTとを接続す
る導電性薄膜からなる構成によって実現される。そし
て、1画素につき3個のTFTが同一基板の同一面上に、
例えば1層構造で形成されているので、同一のプロセス
で3個のTFTを同時に作製することができプロセス簡略
化、すなわちコスト低減に結び付くものである。
【0025】一方、各々のPDLC層(61,62,63)が独立した
それぞれの画素電極(51,52,53)と共通電極(54または55)
とに挟まれているため、3つのTFTを用いて独立に電圧
を印加することができ、その結果、減法混色の原理より
任意の色を表示することが可能である。この場合に、各
液晶ドロップレットに含有されている二色性色素は、す
べてのPDLC層に電圧が印加されていないときに素子が黒
色を呈するように調整されている。
【0026】換言すれば、シアン、マゼンダ、イエロー
の各PDLC層は各々TFTで制御された画素電極と共通電極
に挟まれているため、独立に駆動される。それぞれのPD
LC層は、電圧印加/無印加に対して、透明/シアン、透
明/マゼンダ、透明/黄色のスイッチングを行なう。従
って、すべてのPDLC層に十分な電圧を印加したときには
白表示、電圧を印加しないときには黒表示となる。この
ときの白表示は理想的には光を吸収しない白表示のた
め、カラーフィルタを用いた方法に比べると原理的に3
倍の明るさが実現できる。また、各層を独立に駆動する
ことによって、減法混色の原理から任意の色を実現する
ことができる。例えば、シアンのPDLC層に十分な電圧を
印加し、他には電圧を印加しない場合にはマゼンダのPD
LC層で緑色が吸収され、イエローのPDLC層で青色が吸収
されるので赤色を呈することができると言える。
【0027】ところで、マゼンダ画素電極52、イエロ
ー画素電極53、第1共通電極54第2共通電極55、
絶縁層56、上側透明基板92に透明な部材が用いられ
る。例えば、上記のうちの画素電極及び共通電極にはIT
Oが、絶縁層56ならびに上側透明基板92には透明な
絶縁性ポリマーあるいは無機物が用いられる。 すなわ
ち、各PDLC層は、PDLC層に対して十分に薄い透明導電体
としての各種電極( 52,53,54,55,)及び絶縁体としての
絶縁層56によって隔てられているので、画素ずれは起き
ず、従来技術のようなファイバープレートを用いなくて
も、良好な表示となり、ここに本発明の他の特徴があ
る。
【0028】さらにまた、一番下層の電極であるシアン
画素電極51には光を拡散反射する性質を有する部材が
用いられる。これは例えば、表面に微細な凹凸を設けた
アルミ等の金属をシアン画素電極51として用いること
によって実現できる。信号電極線21,22,23及び共
通電極線24は、シアン画素電極51の下層にあるの
で、開口率には影響しない。すなわち、電極線は、一番
下層の画素電極の下に設けられているので、一番下層の
画素電極を反射板として用いれば開口率には影響しない
という利点がある。
【0029】またさらに、シアン画素電極51に関して
は、光を拡散反射する性質を有する部材の代わりに、鏡
面性の金属反射板を用いることにて、または、PDLC層中
のポリマー、上側基板92あるいは絶縁層56として、
光を適度に散乱する光散乱部材を用いることによって
も、同等の効果が得られる。また、光散乱部材を用いる
代わりに、PDLC層において液晶ドロップレット中の液晶
の屈折率と異なる屈折率を有するポリマーを用いること
によっても、光散乱が得られ同等の効果が得られる。
【0030】以上のような1層構造に形成したTFT層(3
個の薄膜トランジスタ)を有する本実施例のカラー液晶
表示素子を用いることによって、簡単な構成でコスト低
減に結び付いて、かつ、明るい反射型カラー液晶表示装
置が実現できる。
【0031】次に、接続手段としてのスルーホールの形
状について詳説する。図18は、第1実施例のスルーホ
ールの形状を示す図である。第1実施例ではコンタクト
(電気的な接続)をスルーホールにより行なっている。良
好な表示を行なうためには、各PDLC層は概ね5μm以上
の厚さが必要である。そして、図18に示すような4つ
の壁面が45度の傾斜を持っている場合には、最も上層
のイエロー画素電極とイエロー・ソース電極を接続する
ためのスルーホールとして、図18に示すように(30
+α)μm×(30+α)μmの領域が必要である。
【0032】図中でαμm×αμmの領域は、イエロー・
ソース電極43とイエロー画素電極53とが接する部分
である。通常、パーソナルコンピュータ等に用いられて
いる液晶表示装置の画素の大きさは、数百μm×数百μm
程度であり、スルーホールの大きさは画素の大きさに対
してかなり大きなものとなる。仮に画素が100μm×
100μmで、α=5μmとすると、画素に対するスルー
ホールの割合は、(30+5)μm×(30+5)μm/
(100μm×100μm)×100%=12.25%と
なる。すなわち、画素中で12.25%の部分が表示に
無効となる。図3に示すように、全部で4種類のスルー
ホールが必要であり、第1実施例の場合、画素領域中で
表示に無効な部分の割合、即ち、スルーホールの占める
割合は大きくなる傾向を有している。
【0033】図10は、本発明による第2実施例のカラ
ー液晶表示素子を示す図である。第2実施例の液晶を用
いたカラー液晶表示素子の画素と電極線の関係を拡大し
て示している。第2実施例は、第1実施例に比べスルー
ホールの占める割合を小さくする例である。
【0034】4×4画素の場合の構成を示した。各画素
の下には行方向に伸びるゲート電極線10、列方向に伸
びるシアン信号電極線21、マゼンダ信号電極線22、
イエロー信号電極線23及び共通電極線24が配置して
ある。また、各画素の下には3個のTFTが配置されてお
り、画素電極に印加される電圧が制御される。これらの
TFTと画素電極は斜線で示したコンタクト領域26にて
接続される。第1実施例と異なり、コンタクト領域26
が、画素1の端部に設けられている。
【0035】図11は、図10の1画素分の電極構成を
示す図である。第1実施例と同様に、シアン信号電極線
21とシアン・ソース電極41との導通をスイッチング
するシアンTFT31があり、このTFTはゲート電極線10
の電位によって制御される。同様に、マゼンダTFT32
及びマゼンダ・ソース電極42イエローTFT33及びイ
エロー・ソース電極43がある。
シアン画素電極51、マゼンダ画素電極52及び第1,
第2共通電極54,55は、イエロー画素電極53の下
層に配置されるため、シアン・ソース電極41、マゼン
ダ・ソース電極42、あるいは共通電極線24と接する
部分を除いた部分は、全てイエロー画素電極53の下に
隠れている。
【0036】図12〜図17は、それぞれ図11中のA-
A', B-B', C-C', D-D', E-E' ,F-Fの断面構造を示す図
である。第1実施例と同様、下側基板91、絶縁層5
6、シアン画素電極51、シアンPDLC層61、第1共通
電極54、マゼンダPDLC層62、マゼンダ画素電極5
2、絶縁層56、第2共通電極55、イエローPDLC層6
3、イエロー画素電極53、上側透明基板92が順に積
層した構造である。
【0037】図12に示すように、シアン画素電極51
は、シアン・ソース電極41と接続されている。図13
に示すように、第1共通電極54は、絶縁体70の概ね
45度の傾斜面に添って、共通電極線24に接続されて
いる。図14に示すように、マゼンダ画素電極52は、
絶縁体70の概ね45度の傾斜面に沿って、マゼンダソ
ース電極42に接続されている。図15に示すように、
第2共通電極55は、絶縁体70の概ね45度の傾斜面
に沿って、共通電極線24に接続されている。図16に
示すように、イエロー画素電極53は、絶縁体70の概
ね45度の傾斜面に沿って、イエロー・ソース電極43
に接続されている。
【0038】本第2実施例の場合も、第1実施例と同様
に、「スルーホールの一種」と言える概ね45度の「傾斜
面」(または、「傾斜部」)を介して、3層のPDLC層を駆動
するための、下側基板91上に1層構造で形成された3個
のTFT(31,32,33)(即ち、TFTを構成するソース電極(41,4
2,43))に電気的に接続されている。
【0039】一方、図19は、第2実施例の傾斜面の形
状を示す図である。第2実施例の場合の電気的な接続手
段は、画素1の端部にあって当該画素1を斜めに横切る
ようにして設けた「傾斜面」(または「傾斜部」)に形成した
導電性膜としてのイエロー画素電極53である。また、
「傾斜面」の面積は、図19に示すように、最も上層のイ
エロー画素電極とイエロー・ソース電極の接続の場合で
も15μm×αμmでよい。仮に画素が100μm×10
0μmで、α=5μmとすると、画素に対するスルーホー
ルの割合は、15μm×5μm/(100μm×100μ
m)×100%=0.75%となる。傾斜面が4箇所あっ
ても3%であり、傾斜面の占める割合は小さいものであ
る。このような第2実施例を用いれば、第1実施例の場
合に比べ表示に無効な領域を大幅に削減できるという利
点がある。
【0040】図20は、本発明によるカラー液晶表示装
置に用いられる第3実施例のカラー液晶表示素子の1画
素分の電極構成を示す図である。また、図21は、図2
0の1画素分の等価回路を示す図である。断面構造は第
1実施例などと同じなので省略する。 第1,2実
施例では、シアン、マゼンダ、イエローの各画素に対し
てのTFTは1個づつであったが、本実施例では各画素に
対しての2個のTFTが直列に接続されている構成であ
る。1個目のメモリTFT34,35,36は、それぞれ2
個目の画素TFT37,38,39のゲート電位を制御す
る。画素TFTは、ON状態の時に(ゲート電位が高いとき
に)画素電極51,52,53を接地電極線20と導通
させる。メモリ保持容量81は書き込まれたメモリTFT
34,35,36のゲート電位を保持するための大きな
容量である。即ち、薄膜トランジスタとしての画素TFT
37,38,39に隣接して当該基板の同一面上に1層
構造で形成したスイッチング素子は、メモリTFT34,
35,36である。
【0041】画素容量82はPDLC層の容量に比べて非常
に小さく、 画素TFT37,38,39がOFF状態の時に
は、第1、第2共通電極54,55と接地電極線20の
間に印加される交流電圧は、ほとんど画素容量82に印
加されPDLC層に印加される電圧は0になる。一方、画素
TFT37,38,39がON状態の時は画素電極51,5
2,53は接地電極と導通し、したがって、共通電極線
24と接地電極線20とのあいだの電圧がPDLC層に印加
される。共通電極線に交流を印加しておくと、各PDLC層
はメモリTFTのON/OFF状態に対応して、交流電圧印加状
態/電圧無印加状態のスイッチングが可能である。この
とき、PDLC層に印加される電圧は、第1実施例のよう
な、通常のTFT駆動の場合のように保持される必要がな
いため、PDLC層として電圧保持率の低い材料を用いるこ
とができるという利点がある。また、フレーム周期を長
くしても駆動できるという利点もある。本第3実施例を
用いることによって、コスト低減に結び付いている電圧
保持率が低いPDLCを用いても、明るい反射型カラー液晶
表示装置が実現できる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、低コストで明るい反射
型カラー液晶表示装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例のカラー液晶表示素子
を示す図である。
【図2】図1の1画素分の電極構成を示す図である。
【図3】図2のA-A'の断面構造を示す図である。
【図4】図2のB-B'の断面構造を示す図である。
【図5】図2のC-C'の断面構造を示す図である。
【図6】図2のD-D'の断面構造を示す図である。
【図7】図2のE-E'の断面構造を示す図である。
【図8】図2のF-F'の断面構造を示す図である。
【図9】図2のG-G'の断面構造を示す図である。
【図10】本発明による第2実施例のカラー液晶表示素
子を示す図である。
【図11】図10の1画素分の電極構成を示す図であ
る。
【図12】図11のA-A'の断面構造を示す図である。
【図13】図11のB-B'の断面構造を示す図である。
【図14】図11のC-C'の断面構造を示す図である。
【図15】図11のD-D'の断面構造を示す図である。
【図16】図11のE-E'の断面構造を示す図である。
【図17】図11のF-F'の断面構造を示す図である。
【図18】第1実施例のスルーホールの形状を示す図で
ある。
【図19】第2実施例の傾斜面の形状を示す図である。
【図20】本発明による第3実施例のカラー液晶表示素
子の1画素分の電極構成を示す図である。
【図21】図20の1画素分の等価回路を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…画素、10…ゲート電極線、20…接地電極線、2
1…シアン信号電極線 22…マゼンダ信号電極線、23…イエロー信号電極
線、24…共通電極線、26…コンタクト領域、31…
シアンTFT、32…マゼンダTFT、33…イエローTFT、
34…シアン・メモリTFT、35…マゼンダ・メモリTF
T、36…イエローメモリTFT、37…シアン・画素TF
T、38…マゼンダ・画素TFT、39…イエロー・画素TF
T、41…シアン・ソース電極、42…マゼンダ・ソー
ス電極、43…イエロー・ソース電極、51…シアン画
素電極、52…マゼンダ画素電極 53…イエロー画素電極、54…第1共通電極、55…
第2共通電極、56…絶縁層、61…シアンPDLC層、6
2…マゼンダPDLC層、63…イエローPDLC層、70…絶
縁体、81…メモリ保持容量、82…画素容量、91…
下側基板、92上側透明基板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の画素が、行・列方向に配置されて
    いるカラー液晶表示素子であって、 該画素は、第1の液晶を第1の画素電極と第1の共通電
    極とで挟持した第1の液晶層と、第2の液晶を第2の画
    素電極と第2の共通電極とで挟持した第2の液晶層と、
    第3の液晶を第3の画素電極と第3の共通電極とで挟持
    した第3の液晶層と、前記第1,第2,第3の液晶層を
    挾持する第1の基板及び第2の基板とを積層したもので
    あり、 前記基板のどちらか一方は、前記各液晶層に対応し、当
    該基板の同一面上に形成した1画素につき3個の薄膜ト
    ランジスタを有し、 前記第1,第2,第3の画素電極は、前記各薄膜トラン
    ジスタのソース電極に接続手段を介しそれぞれ接続され
    ていることを特徴とするカラー液晶表示素子。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記接続手段は、前記
    画素の端部に設けた傾斜面に形成した導電性膜であるこ
    とを特徴とするカラー液晶表示素子。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記基板は、前記薄膜
    トランジスタに隣接して当該基板の同一面上に形成した
    スイッチング素子を有し、 該スイッチング素子は、前記薄膜トランジスタのゲート
    電位を保持することを特徴とするカラー液晶表示素子。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記第1と第2の共通
    電極、または、前記第2と第3の共通電極、または、前
    記第1と第3の共通電極は、一体化され共用されている
    ことを特徴とするカラー液晶表示素子。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記3個の薄膜トラン
    ジスタは、前記画素の行方向に配列され、 前記基板は、当該基板の同一面上に形成した前記各ドレ
    イン電極側に対応して接続するための3本の信号電極線
    と、前記薄膜トランジスタのゲート電極側に接続するた
    めのゲート電極線とを有し、 前記各信号電極線は、前記画素の列方向に延長し、か
    つ、前記行方向に配列され、前記ゲート電極線は、前記
    行方向に延長していることを特徴とするカラー液晶表示
    素子。
  6. 【請求項6】請求項1において、前記薄膜トランジスタ
    を有する前記基板に隣接する1個の前記画素電極または
    前記共通電極は、光を反射する部材からなることを特徴
    とするカラー液晶表示素子。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項6のいずれか1項記
    載のカラー液晶表示素子を用いたことを特徴とするカラ
    ー液晶表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001249627A (ja) * 2000-03-07 2001-09-14 Idemitsu Kosan Co Ltd アクティブ駆動型有機el表示装置およびその製造方法
US7079101B1 (en) 1998-05-13 2006-07-18 Nec Corporation Liquid crystal display device and driving method therefor

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