JPH09304671A - 光ケーブルの牽引端末 - Google Patents
光ケーブルの牽引端末Info
- Publication number
- JPH09304671A JPH09304671A JP8145117A JP14511796A JPH09304671A JP H09304671 A JPH09304671 A JP H09304671A JP 8145117 A JP8145117 A JP 8145117A JP 14511796 A JP14511796 A JP 14511796A JP H09304671 A JPH09304671 A JP H09304671A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slot
- tension member
- optical cable
- member clamp
- clamp
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、光ケーブルの牽引端末、特にテン
ションメンバクランプの取り付けが容易で、しかも安定
かつ強固な固定が可能となる光ケーブルの牽引端末を提
供することを目的とする。 【解決手段】 かゝる本発明は、内部の長手方向にテン
ションメンバ12が埋設され、外周の溝部11aに光フ
ァイバFが収納されたスロット11を有する光ケーブル
において、前記光ファイバFが口出しされたスロット1
1の端部に、当該スロット11の外周の溝部11aに嵌
合される螺旋状の凸部23aが形成された筒状の固着部
23bを有するテンションメンバクランプ23を固着さ
せた光ケーブルの牽引端末にあり、このテンションメン
バクランプ23は、一種のナットとして、単に上記露出
されたスロット11にねじ込むのみで、簡単に固着でき
る。
ションメンバクランプの取り付けが容易で、しかも安定
かつ強固な固定が可能となる光ケーブルの牽引端末を提
供することを目的とする。 【解決手段】 かゝる本発明は、内部の長手方向にテン
ションメンバ12が埋設され、外周の溝部11aに光フ
ァイバFが収納されたスロット11を有する光ケーブル
において、前記光ファイバFが口出しされたスロット1
1の端部に、当該スロット11の外周の溝部11aに嵌
合される螺旋状の凸部23aが形成された筒状の固着部
23bを有するテンションメンバクランプ23を固着さ
せた光ケーブルの牽引端末にあり、このテンションメン
バクランプ23は、一種のナットとして、単に上記露出
されたスロット11にねじ込むのみで、簡単に固着でき
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ケーブルの牽引端
末、特にテンションメンバクランプの取り付けが容易
で、しかも安定かつ強固な固定が可能となる光ケーブル
の牽引端末に関するものである。
末、特にテンションメンバクランプの取り付けが容易
で、しかも安定かつ強固な固定が可能となる光ケーブル
の牽引端末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ケーブルの牽引端末の処理にあ
たっては、例えば図5や図6に示した方法などが既に提
案されている。図5の牽引端末では、光ケーブル端部に
おいて、スロット1を露出させ、さらにこのスロット1
を除去して、内部のテンションメンバ2を引き出し、こ
の露出されたテンションメンバ2部分にテンションメン
バクランプ3の筒体部3aを嵌め込み、この後、この筒
体部3aを圧縮変形させて、当該テンションメンバクラ
ンプ3を固定し、このテンションメンバクランプ3の遊
端側のネジ部3bなどにアイナットなどの引っ掛け部材
を取り付けていた。
たっては、例えば図5や図6に示した方法などが既に提
案されている。図5の牽引端末では、光ケーブル端部に
おいて、スロット1を露出させ、さらにこのスロット1
を除去して、内部のテンションメンバ2を引き出し、こ
の露出されたテンションメンバ2部分にテンションメン
バクランプ3の筒体部3aを嵌め込み、この後、この筒
体部3aを圧縮変形させて、当該テンションメンバクラ
ンプ3を固定し、このテンションメンバクランプ3の遊
端側のネジ部3bなどにアイナットなどの引っ掛け部材
を取り付けていた。
【0003】一方、図6の牽引端末では、光ケーブル端
部において、スロット1を露出させ、さらにこのスロッ
ト1の外周の光ファイバ収納用の溝部1aを除去して、
丸棒状のスロット1bとし、この丸棒状のスロット1b
部分にテンションメンバクランプ13の筒状の固着部1
3aを嵌め込み、この後、この固着部13aの取付け穴
13bを介して、ネジなどの固定具5を上記丸棒状のス
ロット1b部分に螺着させて、当該テンションメンバク
ランプ13を固定し、このテンションメンバクランプ1
3の遊端側のネジ部13cなどにアイナットなどの引っ
掛け部材を取り付けていた。
部において、スロット1を露出させ、さらにこのスロッ
ト1の外周の光ファイバ収納用の溝部1aを除去して、
丸棒状のスロット1bとし、この丸棒状のスロット1b
部分にテンションメンバクランプ13の筒状の固着部1
3aを嵌め込み、この後、この固着部13aの取付け穴
13bを介して、ネジなどの固定具5を上記丸棒状のス
ロット1b部分に螺着させて、当該テンションメンバク
ランプ13を固定し、このテンションメンバクランプ1
3の遊端側のネジ部13cなどにアイナットなどの引っ
掛け部材を取り付けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記図5の
牽引端末では、テンションメンバ2だけを残してスロッ
ト1のすべてを削り取るなどの作業が必要とされ、これ
が結構面倒であった。特に、スロット1が硬い材料(例
えばポリエチレンなど)からなる場合には、大変な作業
が要求された。また、このような削り取り作業は、カッ
ターナイフなどの刃物で行うわけであるが、この作業中
に刃物などで、テンションメンバ2自体に傷を付けたり
して、その強度を低下させるなどの問題もあった。刃物
などによる傷は、テンションメンバ2が多数の鋼製ワイ
ヤからなる場合においても、各ワイヤは細く問題となる
が、特に、テンションメンバ2が樹脂製繊維の集合体か
らなるタイプの場合においては、傷が付き易く、細心の
注意が必要とされた。さらに、このような樹脂製繊維の
場合、スロット樹脂との接着力が強く、当該スロットの
除去が特に大変で、傷を付ける危険性が非常に高かっ
た。
牽引端末では、テンションメンバ2だけを残してスロッ
ト1のすべてを削り取るなどの作業が必要とされ、これ
が結構面倒であった。特に、スロット1が硬い材料(例
えばポリエチレンなど)からなる場合には、大変な作業
が要求された。また、このような削り取り作業は、カッ
ターナイフなどの刃物で行うわけであるが、この作業中
に刃物などで、テンションメンバ2自体に傷を付けたり
して、その強度を低下させるなどの問題もあった。刃物
などによる傷は、テンションメンバ2が多数の鋼製ワイ
ヤからなる場合においても、各ワイヤは細く問題となる
が、特に、テンションメンバ2が樹脂製繊維の集合体か
らなるタイプの場合においては、傷が付き易く、細心の
注意が必要とされた。さらに、このような樹脂製繊維の
場合、スロット樹脂との接着力が強く、当該スロットの
除去が特に大変で、傷を付ける危険性が非常に高かっ
た。
【0005】上記図6の牽引端末は、図5の牽引端末に
おける問題点を解消するもので、テンションメンバ2だ
けを残してスロット1を除去する作業や、テンションメ
ンバクランプ3の圧縮変形作業などがなくなるという利
点が得られるものの、スロット1の外周の光ファイバ収
納用の溝部1aを除去するには、溝の側壁(山部)をニ
ッパなどの工具で切り取り、その後、やすりなどで研磨
して円滑にするなどの作業が必要とされ、この作業が結
構大変で、改善すべき余地があった。特に、現在では、
1000心程度までの光ケーブルが単一スロット化され
おり、このような多心高密度光ケーブルでは、溝の数も
多く(例えば13〜15個程度)、これに対応した溝側
壁(山部)も存在するわけで、これらの除去作業はかな
りの負担となり、また、真円に研磨するのも結構面倒で
あった。
おける問題点を解消するもので、テンションメンバ2だ
けを残してスロット1を除去する作業や、テンションメ
ンバクランプ3の圧縮変形作業などがなくなるという利
点が得られるものの、スロット1の外周の光ファイバ収
納用の溝部1aを除去するには、溝の側壁(山部)をニ
ッパなどの工具で切り取り、その後、やすりなどで研磨
して円滑にするなどの作業が必要とされ、この作業が結
構大変で、改善すべき余地があった。特に、現在では、
1000心程度までの光ケーブルが単一スロット化され
おり、このような多心高密度光ケーブルでは、溝の数も
多く(例えば13〜15個程度)、これに対応した溝側
壁(山部)も存在するわけで、これらの除去作業はかな
りの負担となり、また、真円に研磨するのも結構面倒で
あった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の実情に鑑みてなされたもので、その特徴とする点
は、内部の長手方向にテンションメンバが埋設され、外
周の溝部に光ファイバが収納されたスロットを有する光
ケーブルにおいて、前記光ファイバが口出しされたスロ
ットの端部に、当該スロットの外周の溝部に嵌合される
螺旋状の凸部が形成された筒状の固着部を有するテンシ
ョンメンバクランプを固着させた光ケーブルの牽引端末
にある。
来の実情に鑑みてなされたもので、その特徴とする点
は、内部の長手方向にテンションメンバが埋設され、外
周の溝部に光ファイバが収納されたスロットを有する光
ケーブルにおいて、前記光ファイバが口出しされたスロ
ットの端部に、当該スロットの外周の溝部に嵌合される
螺旋状の凸部が形成された筒状の固着部を有するテンシ
ョンメンバクランプを固着させた光ケーブルの牽引端末
にある。
【0007】
【発明の実施の形態】図1〜図2は、本発明に係る光ケ
ーブルの牽引端末の一つの実施の形態を示したものであ
る。この牽引端末において、11は光ケーブル端部の光
ファイバFが口出しされて、適当な長さに露出されたス
ロット、11aはこのスロット11の外周に形成された
螺旋状の光ファイバ収納用の溝部、23は少なくとも先
端が開口されて、その筒内に、上記スロット11の外周
の溝部11aに嵌合される螺旋状の凸部23aが形成さ
れた筒状の固着部23bを有する金属製などのテンショ
ンメンバクランプ、23cはこのテンションメンバクラ
ンプ23の後端から延出され、その先端にネジ部23d
を有するクランプバー部、31はこのクランプバー部2
3cの先端寄りの鍔部23c′部分に装着されたキャッ
プ部材、32はクランプバー部23cの先端ネジ部23
dに取り付けられたアイナットなどの引っ掛け部材、3
3は金属製筒体などからなり、その一端が上記キャップ
部材31に固着されると共に、その他端が、光ケーブル
端部の外周に嵌め込まれた筒状ケース、33aはこの筒
状ケース33の外周を光ケーブル端部の外周で円周方向
に圧縮変形させて喰い込ませたかしめ溝である。
ーブルの牽引端末の一つの実施の形態を示したものであ
る。この牽引端末において、11は光ケーブル端部の光
ファイバFが口出しされて、適当な長さに露出されたス
ロット、11aはこのスロット11の外周に形成された
螺旋状の光ファイバ収納用の溝部、23は少なくとも先
端が開口されて、その筒内に、上記スロット11の外周
の溝部11aに嵌合される螺旋状の凸部23aが形成さ
れた筒状の固着部23bを有する金属製などのテンショ
ンメンバクランプ、23cはこのテンションメンバクラ
ンプ23の後端から延出され、その先端にネジ部23d
を有するクランプバー部、31はこのクランプバー部2
3cの先端寄りの鍔部23c′部分に装着されたキャッ
プ部材、32はクランプバー部23cの先端ネジ部23
dに取り付けられたアイナットなどの引っ掛け部材、3
3は金属製筒体などからなり、その一端が上記キャップ
部材31に固着されると共に、その他端が、光ケーブル
端部の外周に嵌め込まれた筒状ケース、33aはこの筒
状ケース33の外周を光ケーブル端部の外周で円周方向
に圧縮変形させて喰い込ませたかしめ溝である。
【0008】このような構成からなる本発明では、光ケ
ーブル端部にテンションメンバクランプ23を取り付け
る際、単にスロット11部分を露出させ、テンションメ
ンバ12を取り出すことなく、適当な長さに切断する。
なお、牽引端末では、取り敢えず光ファイバFの布設や
配線は行われないので、口出しされた光ファイバFは適
当な長さの余長を持たせて、筒状ケース33内に納めて
おく。この後、上記露出されたスロット11部分に、テ
ンションメンバクランプ23の筒状の固着部23bの先
端開口を嵌め込み、ねじ込めば、内部の螺旋状の凸部2
3aがスロット11の外周の溝部11aに嵌合されて、
簡単に固着させることができる。つまり、本発明では、
スロット11を、螺旋状の溝部11aと当該溝部11a
間の側壁(山部)からなる一種のネジ(ボルト)部材と
見なす一方、これに嵌合する螺旋状の凸部23aを有す
るテンションメンバクランプ23の固着部23bを一種
のナット部材として、ねじ込み方式で、固着できるよう
にしてある。したがって、もちろん、テンションメンバ
クランプ23の固着部23bのネジ部に相当する凸部2
3aの数やその高さ、ピッチなどは、スロット11の螺
旋状溝部11aの数やその高さ、ピッチなどに一致させ
てある。このような一種のボルトとナットとによるねじ
込み関係によって、従来のように、光ケーブルの端部か
らテンションメンバ12だけを取り出したり、或いはス
ロット11の外周の溝部11aの溝側壁(山部)を除去
し、研磨したりすることは、全く不要となる。なお、こ
のねじ込み関係により、ねじ込み時とは、逆方向に回せ
ば、テンションメンバクランプ23を、必要により簡単
に取り外すことも可能である。
ーブル端部にテンションメンバクランプ23を取り付け
る際、単にスロット11部分を露出させ、テンションメ
ンバ12を取り出すことなく、適当な長さに切断する。
なお、牽引端末では、取り敢えず光ファイバFの布設や
配線は行われないので、口出しされた光ファイバFは適
当な長さの余長を持たせて、筒状ケース33内に納めて
おく。この後、上記露出されたスロット11部分に、テ
ンションメンバクランプ23の筒状の固着部23bの先
端開口を嵌め込み、ねじ込めば、内部の螺旋状の凸部2
3aがスロット11の外周の溝部11aに嵌合されて、
簡単に固着させることができる。つまり、本発明では、
スロット11を、螺旋状の溝部11aと当該溝部11a
間の側壁(山部)からなる一種のネジ(ボルト)部材と
見なす一方、これに嵌合する螺旋状の凸部23aを有す
るテンションメンバクランプ23の固着部23bを一種
のナット部材として、ねじ込み方式で、固着できるよう
にしてある。したがって、もちろん、テンションメンバ
クランプ23の固着部23bのネジ部に相当する凸部2
3aの数やその高さ、ピッチなどは、スロット11の螺
旋状溝部11aの数やその高さ、ピッチなどに一致させ
てある。このような一種のボルトとナットとによるねじ
込み関係によって、従来のように、光ケーブルの端部か
らテンションメンバ12だけを取り出したり、或いはス
ロット11の外周の溝部11aの溝側壁(山部)を除去
し、研磨したりすることは、全く不要となる。なお、こ
のねじ込み関係により、ねじ込み時とは、逆方向に回せ
ば、テンションメンバクランプ23を、必要により簡単
に取り外すことも可能である。
【0009】また、上記テンションメンバクランプ23
の固着にあっては、その外周を、例えば工具などで挟み
込んでねじ込めばよいわけであるが、このねじ込みが硬
かったり、或いはその締め付けをより確実にかつ強固に
行うためには、例えば図3に示したように、テンション
メンバクランプ23の外周の一部にナット部などのよう
な工具操作部23eを設けておくとよい。なお、この工
具操作部23eは、単なる平坦部として、工具などでの
挟み込みを容易にしたり、単なる工具挿入穴などとして
もよい。さらに、テンションメンバクランプ23は、こ
のねじ込み関係によって、十分強固に固着されるわけで
あるが、安全のため、より強固な固着を確保するには、
当該クランプ23の外周に取付け穴23fを設け、この
部分からネジなどの固定具15をスロット11に螺着さ
せて固定したり、或いは、図4に示したように、クラン
プ23の外周を円周方向に圧縮変形させたかしめ溝23
fを設けて固着するようにしてもよい。
の固着にあっては、その外周を、例えば工具などで挟み
込んでねじ込めばよいわけであるが、このねじ込みが硬
かったり、或いはその締め付けをより確実にかつ強固に
行うためには、例えば図3に示したように、テンション
メンバクランプ23の外周の一部にナット部などのよう
な工具操作部23eを設けておくとよい。なお、この工
具操作部23eは、単なる平坦部として、工具などでの
挟み込みを容易にしたり、単なる工具挿入穴などとして
もよい。さらに、テンションメンバクランプ23は、こ
のねじ込み関係によって、十分強固に固着されるわけで
あるが、安全のため、より強固な固着を確保するには、
当該クランプ23の外周に取付け穴23fを設け、この
部分からネジなどの固定具15をスロット11に螺着さ
せて固定したり、或いは、図4に示したように、クラン
プ23の外周を円周方向に圧縮変形させたかしめ溝23
fを設けて固着するようにしてもよい。
【0010】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る光ケーブルの牽引端末によれば、次のような優れ
た効果が得られる。 (1)先ず、牽引端末の処理にあったて、光ファイバの
口出しされたスロットは、テンションメンバが埋設され
たままで、適当な長さで、単に切断するのみでよい。し
たがって、従来の牽引端末のように、テンションメンバ
だけを取り出したり、スロットの光ファイバ収納用の溝
部を除去し、研磨したりするなどの困難な作業は、全く
不要となり、良好な作業性が得られる。 (2)また、露出されたスロットにテンションメンバク
ランプを固着するにおいても、当該テンションメンバク
ランプの筒状の固着部には、スロットの外周の溝部に嵌
合される螺旋状の凸部を形成して、一種のナット部(ネ
ジ部)としてあるため、単にスロットに嵌め込んで、ね
じ込むのみでよく、極めて簡単な操作で固着することが
できる。この固着にあっても、良好な作業性が得られ
る。 (3)また、このようなスロットとテンションメンバク
ランプとのねじ込み結合の場合、その構造上、ねじれ方
向(回転方向)の力が加わったとき以外には、緩んだり
することがないため、スロットやテンションメンバクラ
ンプの長さ方向の張力に対しては、大きな抵抗力を有す
る。したがって、このねじ込み結合だけで、十分な固着
強度が得られる。従来方法で必要とされた、ネジ止めや
かしめ止めなども不要となり、作業工数の低減が可能と
なる。もちろん、牽引端末として、より大きな強度が要
求される場合には、このねじ込み結合と、従来のネジ止
めやかしめ止めなどと、何等支障なく併用することがで
きる。 (4)また、テンションメンバクランプの遊端側(先端
寄り)と光ケーブル端部の外周との間に、キャップ部材
などを介して、金属製筒体などからなる筒状ケースを装
着すると共に、当該筒状ケースの光ケーブル端部の外周
接触する部分を、その円周方向に圧縮変形させてかしめ
れば、上記テンションメンバクランプとスロットとの結
合と、この筒状ケースと光ケーブル端部外周との結合に
よって(二重結合構造)、より強固な牽引端末が得られ
る。
に係る光ケーブルの牽引端末によれば、次のような優れ
た効果が得られる。 (1)先ず、牽引端末の処理にあったて、光ファイバの
口出しされたスロットは、テンションメンバが埋設され
たままで、適当な長さで、単に切断するのみでよい。し
たがって、従来の牽引端末のように、テンションメンバ
だけを取り出したり、スロットの光ファイバ収納用の溝
部を除去し、研磨したりするなどの困難な作業は、全く
不要となり、良好な作業性が得られる。 (2)また、露出されたスロットにテンションメンバク
ランプを固着するにおいても、当該テンションメンバク
ランプの筒状の固着部には、スロットの外周の溝部に嵌
合される螺旋状の凸部を形成して、一種のナット部(ネ
ジ部)としてあるため、単にスロットに嵌め込んで、ね
じ込むのみでよく、極めて簡単な操作で固着することが
できる。この固着にあっても、良好な作業性が得られ
る。 (3)また、このようなスロットとテンションメンバク
ランプとのねじ込み結合の場合、その構造上、ねじれ方
向(回転方向)の力が加わったとき以外には、緩んだり
することがないため、スロットやテンションメンバクラ
ンプの長さ方向の張力に対しては、大きな抵抗力を有す
る。したがって、このねじ込み結合だけで、十分な固着
強度が得られる。従来方法で必要とされた、ネジ止めや
かしめ止めなども不要となり、作業工数の低減が可能と
なる。もちろん、牽引端末として、より大きな強度が要
求される場合には、このねじ込み結合と、従来のネジ止
めやかしめ止めなどと、何等支障なく併用することがで
きる。 (4)また、テンションメンバクランプの遊端側(先端
寄り)と光ケーブル端部の外周との間に、キャップ部材
などを介して、金属製筒体などからなる筒状ケースを装
着すると共に、当該筒状ケースの光ケーブル端部の外周
接触する部分を、その円周方向に圧縮変形させてかしめ
れば、上記テンションメンバクランプとスロットとの結
合と、この筒状ケースと光ケーブル端部外周との結合に
よって(二重結合構造)、より強固な牽引端末が得られ
る。
【図1】本発明に係る光ケーブルの牽引端末の一例の全
体を示した部分縦断側面図である。
体を示した部分縦断側面図である。
【図2】図1の光ケーブルの牽引端末におけるスロット
とテンションメンバクランプの固着部を示した一部縦断
展開図である。
とテンションメンバクランプの固着部を示した一部縦断
展開図である。
【図3】本発明に係る光ケーブルの牽引端末の他の例に
なるスロットとテンションメンバクランプの固着状態を
示した部分縦断側面図である。
なるスロットとテンションメンバクランプの固着状態を
示した部分縦断側面図である。
【図4】本発明に係る光ケーブルの牽引端末のさらに別
の例になるスロットとテンションメンバクランプの固着
状態を示した側面図である。
の例になるスロットとテンションメンバクランプの固着
状態を示した側面図である。
【図5】従来の光ケーブルの牽引端末の一例を示した部
分縦断側面図である。
分縦断側面図である。
【図6】従来の光ケーブルの牽引端末の他の一例を示し
た部分縦断側面図である。
た部分縦断側面図である。
11 スロット 11a 光ファイバ収納用の溝部 12 テンションメンバ 23 テンションメンバクランプ 23a 螺旋状の凸部 23b 筒状の固着部 F 光ファイバ
Claims (1)
- 【請求項1】 内部の長手方向にテンションメンバが埋
設され、外周の溝部に光ファイバが収納されたスロット
を有する光ケーブルにおいて、前記光ファイバが口出し
されたスロットの端部に、当該スロットの外周の溝部に
嵌合される螺旋状の凸部が形成された筒状の固着部を有
するテンションメンバクランプを固着させたことを特徴
とする光ケーブルの牽引端末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8145117A JPH09304671A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | 光ケーブルの牽引端末 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8145117A JPH09304671A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | 光ケーブルの牽引端末 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09304671A true JPH09304671A (ja) | 1997-11-28 |
Family
ID=15377794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8145117A Pending JPH09304671A (ja) | 1996-05-15 | 1996-05-15 | 光ケーブルの牽引端末 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09304671A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150002895U (ko) * | 2014-01-16 | 2015-07-24 | 대우조선해양 주식회사 | 전선포설용 캡 |
CN107515450A (zh) * | 2017-09-27 | 2017-12-26 | 苏州胜信光电科技有限公司 | 一种便于安装定位的光缆 |
CN110867806B (zh) * | 2019-12-05 | 2021-12-31 | 国网辽宁省电力有限公司沈阳供电公司 | 一种新型耐张线夹 |
-
1996
- 1996-05-15 JP JP8145117A patent/JPH09304671A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150002895U (ko) * | 2014-01-16 | 2015-07-24 | 대우조선해양 주식회사 | 전선포설용 캡 |
CN107515450A (zh) * | 2017-09-27 | 2017-12-26 | 苏州胜信光电科技有限公司 | 一种便于安装定位的光缆 |
CN110867806B (zh) * | 2019-12-05 | 2021-12-31 | 国网辽宁省电力有限公司沈阳供电公司 | 一种新型耐张线夹 |
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