JPH09304476A - 電子部品の試験方法及び試験装置 - Google Patents

電子部品の試験方法及び試験装置

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JPH09304476A
JPH09304476A JP12486396A JP12486396A JPH09304476A JP H09304476 A JPH09304476 A JP H09304476A JP 12486396 A JP12486396 A JP 12486396A JP 12486396 A JP12486396 A JP 12486396A JP H09304476 A JPH09304476 A JP H09304476A
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JP
Japan
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test
testing
heads
head
actual machine
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JP12486396A
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English (en)
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Shoichi Teshirogi
庄一 手代木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は半導体部品等の電気的特性試験を行
う電子部品の試験方法及び試験装置に関し、低コスト
化、効率化を図ることを目的とする。 【解決手段】 試験対象としてのLSI48をソケット
49に搭載した機構の実機47をテストヘッド421
42n に搬送部46で搬送し、各テストヘッド421
42n ごとに独立したテスタ441 〜44n で該当のテ
ストヘッドに搬送された実機47を試験する場合に、一
のテストヘッドの実機47の試験中に他のテストヘッド
に実機を搬送させて試験を開始させることを繰り返す構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体部品等の電
気的特性試験を行う電子部品の試験方法及び試験装置に
関する。近年、半導体部品等の電子部品の電気的特性試
験はハンドリング装置を使用してヘッダに被試験物の電
子部品を搭載し、専用の試験機(テスタ)により行って
いる。また、電子部品のうち特に半導体装置は高機能化
が進み、その試験が複雑になってきており、実際の装置
に該半導体装置をソケット等を介して搭載し、実機で試
験することも行われている。これらの試験で使用される
テスタ等は被試験物が同種及び異種のものをも試験可能
とする装置で複雑な信号の授受を行わせることから高価
格であることが一般的である。そのため、低価格のもの
が望まれていると共に、温度試験においても効率的に行
えるものが望まれている。
【0002】
【従来の技術】図5に、従来の半導体部品の電気的特性
試験の説明図を示す。図5(A)は試験装置11の概略
図を示したもので、テスタ本体12とテストヘッド13
とで構成されるこのテストヘッド13は同種の半導体部
品である例えばLSIを搭載するもので、所定数のソケ
ット14が備えられる。この場合、図示しないがソケッ
ト14へのLSIの給排はハンドリング装置により一個
ずつ行われる。
【0003】そこで、LSIの給排から試験を行う過程
が、図5(B)に示される。図5(B)は、例えば5個
のソケット14に部品(LSI)A1〜A5を給排する
場合を示しているもので、まず、5個のソケット14に
対してハンドリング装置により1個ずつ部品A1〜A5
の給排が行われる(T1)。例えば、期間T1におい
て、各ソケット14に部品A1〜A5が一個ずつ供給さ
れ、総ての供給が終了した後に、総ての部品A1〜A5
に対して同時に電気的特性試験が行われる(T2)。
【0004】そして、試験終了後に、ハンドリング装置
でソケット14に対して部品A1〜A5の入れ換えを行
い(T3)、総ての入れ換え後に同時に試験を行うもの
で、以降これらを繰り返して行われるものである。とこ
ろで、試験を行うテスタ本体12は、試験対象に応じた
種別それぞれの信号の入出力を行うプログラムを備える
もので、テストヘッド13に対して一種類の試験のみが
行われる。従って、異種の試験を行う場合にはソケット
14を交換し、対応のプログラムをセット(又は予め内
蔵)して行われるものである。
【0005】また、図6に、従来の他の半導体部品の電
気的特性試験の説明図を示す。図6(A)は試験装置2
1の概略図を示したもので、テスタ本体22に、第1の
テストヘッド23と第2のテストヘッド24が接続さ
れ、各第1及び第2のテストヘッド23,24に所定数
のソケット25,26が備えられる。上記第1及び第2
のテストヘッド23,24はそれぞれ同種又は異種の半
導体部品(LSI)の試験を行うものとして、テスタ本
体22には対応した試験用のプログラムが備えられ、交
互に試験が行われる。すなわち、テスタ本体22は複数
のテストヘッドに対しては同時にアクセスすることがで
きず、同時に試験を行うことはできない。
【0006】そこで、図6(B)において、第1のテス
トヘッド23で試験する部品(LSI)A群(A1,A
2,・・・)と第2のテストヘッド24で試験する部品
(LSI)B群(B1,B2,・・・)の給排と試験に
ついて説明すると、第1のテストヘッド23のソケット
25に部品A1を搭載してテストを行っている間に、第
2のテストヘッド24のソケット26に部品B1を搭載
する。第1のテストヘッド23による試験終了後に直ち
に第2のテストヘッド24のテストが開始され、この第
2のテストヘッド24の試験が行われている間に第1の
テストヘッド23のソケット25に対して部品A1を排
出して部品A2を供給する。これらが繰り返されるもの
である。
【0007】すなわち、一方のテストヘッドのテスト中
に、他のテストヘッドの部品の給排を行うもので、テス
ト時間内に部品の給排を行わせることで、テスタ本体2
2及びハンドリング装置の稼動率が向上されるものであ
る。なお、図5及び図6は、半導体部品そのものを直接
に試験する場合を示したが、半導体部品(LSI)の高
機能化、多ピン化に伴うテスタ本体の性能が追従でき
ず、又はコスト高を招くことに鑑みて、該半導体部品
(LSI)が搭載される実際の装置(実機)を用い、こ
れをテスタ本体に接続して試験させることが行われてい
る。この場合、実機には試験対象のLSI用のソケット
がプリント基板上に設けられる。試験は、図5に示す方
法又は図6に示す方法の何れにおいても行うことができ
るものである。
【0008】一方、図7に、従来の温度試験の説明図を
示す。図7(A)は、テストヘッド(テスタ本体は省略
する)31上のソケット32を含ませて密閉型のチャン
バ33が設置され、チャンバ33内に試験対象の部品を
搬送する搬送機構34が設けられる。チャンバ33は、
低温又は高温に限定され、搬送機構34がチャンバ33
外で部品を保持してチャンバ33内まで搬送してソケッ
ト32にセットすることで試験が行われるものである。
【0009】また、図7(B)は、高温試験の場合のも
のとして示したもので、高温伝導度のレール35には加
熱機36が備えられ、このレール35内を試験対象の部
品(LSI)37を通過させて予備加熱する。そして、
予備加熱した部品(LSI)37を搬送機構38でブロ
ック(ソケット)39に搬送し、ブロック(ソケット)
39の加熱機40で所望温度まで加熱して電気的特性試
験を行うものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5に示す試
験装置11は、テスタ本体12が一時に同一の試験内容
のことを行うことから各部品に対して独立して試験を行
うことができず、また図6に示す試験装置21は第1及
び第2のテストヘッド23,24に同種の半導体部品を
セットしても同時に試験を行うことができないと共に異
種の半導体部品をセットした場合に同時に試験を行うこ
とができないことから、効率化が図れないという問題が
ある。
【0011】この場合、効率化の向上を図るために、テ
スト本体に接続するテストヘッドの個数を増加等させる
ことは元来高価な装置のうえにさらにコスト高になると
いう問題があると共に、特に少量多種型の試験の場合に
はテスタ本体やハンドリング装置の段取り変更が多発し
て処理能力の大幅な低下や調整不具合による生産ライン
の停止をも発生する場合があるという問題がある。
【0012】一方、温度試験を行う場合、図7(A)に
示す密閉型のチャンバ33内で部品搬送のジャミングが
生じるとリカバリが困難であり、過酷な温度条件下での
搬送が要求されて装置の大型化、高価格化を招くという
問題がある。また、図7(B)に示す温度試験では、構
造的に簡易であるが加熱のみで低温試験を行うことがで
きず、また低温ガスの噴射等の低温条件の環境としても
温度管理が難しく、試験精度の低下を招くという問題が
ある。
【0013】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、低コスト化、効率化を図る電子部品の試験方法
及び試験装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1では、単一の搬送手段の作業範囲内で所定
数の被試験物を所定数の試験ヘッドに搬送して電気的特
性の試験を行う電子部品の試験方法において、前記被試
験物を実際に試験対象物を搭載した機構の実機とし、そ
れぞれ独立の試験手段に対応する単一の前記試験ヘッド
が所定数備えられるものであって、一の前記試験ヘッド
における対応の前記実機の試験中に、次の試験ヘッドに
対応する実機を前記搬送手段で搬送して対応の独立した
前記試験手段で試験を開始する工程と、該一の試験ヘッ
ドにおける対応の実機の試験終了までに、他の試験ヘッ
ドに対応の実機を順次搬送してそれぞれ試験を開始し、
総ての試験ヘッドに対応する実機の前記搬送手段による
搬送及び対応の独立した試験手段による試験を順次繰り
返す工程と、を含んで電子部品の試験方法が構成され
る。
【0015】請求項2では、単一の搬送手段の作業範囲
内で所定数の被試験物を所定数の試験ヘッドに搬送して
電気的特性の試験を行う電子部品の試験装置において、
前記被試験物を実際に試験対象物を搭載した機構の実機
として、対応の前記試験ヘッドに前記搬送手段で搬送さ
れた該実機に前記試験を行うもので、それぞれの該試験
ヘッドに対応して独立に設けられる所定数の試験手段
と、該実機を対応する該試験ヘッドに搬送させるタイミ
ング、及び該試験ヘッドに対応するそれぞれの該試験手
段による試験のタイミングを制御する制御手段と、を有
して電子部品の試験装置が構成される。
【0016】請求項3では、請求項2記載の制御手段
は、一の前記試験ヘッドに対応の前記実機の試験開始か
ら試験終了までに、他の試験ヘッドに対応の実機を順次
搬送させてそれぞれ試験を開始させ、総ての該試験ヘッ
ドに対応する該実機の前記搬送手段による搬送及び対応
の独立した前記試験手段による前記試験を順次繰り返し
て制御してなる。
【0017】請求項4では、単一の搬送手段の作業範囲
内で所定数の被試験物を所定数の試験ヘッドに搬送して
試験手段で電気的特性の試験を行う電子部品の試験方法
において、前記試験ヘッドを内設させ、上方が開放され
て前記搬送手段が配置される試験領域と、該試験領域内
を所定温度とする加熱冷却手段と、該試験領域の開放部
分に、該試験領域内の温度を維持させるエアブロックを
発生させる温度維持手段と、を有して電子部品の試験装
置が構成される。
【0018】請求項5では、請求項4記載の被試験物
は、所定の電子機器に搭載される電子部品単体である。
請求項6では、請求項4記載の被試験物は、試験対象の
電子部品を実際に搭載する機器の実機である。
【0019】請求項7では、請求項4において、前記試
験手段が前記被試験物が搬送される各前記試験ヘッドご
とに独立して設けられると共に、該被試験物を該試験ヘ
ッドに搬送させるタイミング、及び該試験ヘッドに対応
する試験手段による試験のタイミングを制御する制御手
段が設けられる。
【0020】請求項8では、請求項4〜7の何れか一項
において、試験終了後に良品の前記被試験物を排出する
アンローダと、前記試験ヘッドに試験のために該被試験
物を供給すると共に、試験終了後に不良品の該被試験物
の収納を兼ねるローダと、を備える。
【0021】上述のように、請求項1の発明では、試験
対象物を搭載した機構の実機を被試験物として、試験ヘ
ッドごとに独立した試験手段で該試験ヘッドに搬送され
た実機を試験するにあたり、一の試験ヘッドの実機の試
験中に他の試験ヘッドに実機を搬送させて試験を開始さ
せるものとして、試験中に各実機を各試験ヘッドに順次
搬送して試験させることを繰り返す。これにより、試験
対象を実機とすることで各試験手段が実機動作に必要な
信号の授受を行えば足り、試験手段を従来のテスタより
極めて安価とすることが可能であると共に、試験時間に
対する搬送できる回数に応じた個数の試験ヘッド及び試
験手段で効率よく試験可能となり、低コスト化、効率化
を図ることが可能となる。
【0022】請求項2又は3の発明では、試験対象物を
搭載した機構の実機を被試験物として試験ヘッドごとに
独立した試験手段で試験する際に、制御手段が一つの試
験ヘッドの実機の試験中に他の試験ヘッドに実機を搬送
させるものとして試験中に各実機の搬送、試験を繰り返
す。これにより、実機動作に必要な信号授受を行う試験
手段が従来のテスタより極めて安価とすることが可能と
なり、試験時間に対する搬送できる回数に応じた個数の
試験ヘッド及び試験手段で効率よく試験可能となって低
コスト化、効率化を図ること可能となる。
【0023】請求項4乃至6の発明では、電子部品単体
又は電子部品を搭載する機器の実機と被試験物として試
験を行う試験ヘッドを内設させて試験領域が設けられる
もので、該試験領域の上方を開放させてこの開放部分に
搬送手段を配置させると共に、温度維持手段でエアブロ
ックを発生させて内部を加熱冷却手段で設定した温度を
維持させて、被試験物の搬送、試験を行わせる。これに
より、小型で搬送手段を過酷な条件下で稼動させる必要
がなく、低コストで確実な温度試験を行うことが可能と
なる。
【0024】請求項7の発明では、被試験物を試験する
試験手段を試験ヘッドごとに設け、制御手段で搬送、試
験を行わせる。これにより、所定温度条件下で安価に効
率的な温度試験を行わせることが可能となる。請求項8
の発明では、被試験物を試験ヘッドに供給するためのロ
ーダを試験後の不良品の被試験物の収納のためのアンロ
ーダと兼用させる。これにより、被試験物の給排の機構
の簡素化が図られ、小型、低コスト化を図ることが可能
となる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の第1実施例の構
成図を示す。図1に示す試験装置41は、複数の試験ヘ
ッドであるテストヘッド421 〜42n が用意され、各
試験ヘッド421 〜42n には、それぞれインタフェー
ス431 〜43n を介して独立の試験手段であるテスタ
441 〜44n が接続される。また、各テスタ441
44nは制御手段である制御部45にそれぞれ接続され
て、該制御部45の制御で独立して電気的特性の試験を
行うことができる。
【0026】また、上記テストヘッド421 〜42
n は、搬送手段である例えばハンドリング装置等の搬送
部46の作業範囲に設けられるもので、該各テストヘッ
ド421〜42n に対して搬送部46が被試験物である
例えば磁気ディスク装置の実機47の給排を行う。この
実機47には、試験対象の例えばLSI48を装着脱自
在にセットするソケット49が実装される。
【0027】そこで、図2に、図1の試験実機の説明図
を示す。図2(A)は上記実機47である磁気ディスク
装置の斜視図であり、筐体51内に磁気ディスク、磁気
ヘッド駆動機構、その他機構が設けられ、一方面に制御
のためのプリント基板52が取り付けられる。プリント
基板52には、MPU(マイクロプロセッサユニッ
ト)、HDC(ハードディスクコントローラ)、DSP
(デジタルシグナルプロセッサ)等のLSI48や各種
抵抗、コンデンサなどの電子部品が実装されると共に、
ホスト装置(例えばコンピュータ)との接続を行うため
のコネクタ53が実装される。
【0028】ここで、上記実機47は、試験対象の電子
部品(例えばLSI48)が実装される部分に対応する
ソケット49が実装されて、LSI48を装着脱自在と
している。すなわち、図2(B)に示すように、試験対
象の例えばLSI48をハンド54により搬送し、ソケ
ット49に対して装着脱を行うものである。この場合、
各実機47は、同種の試験対象の部品のソケット49を
実装する場合はもちろん、異種の試験対象の部品のソケ
ット49を実装してもよい。これは、各試験ヘッド42
1 〜42n に対してそれぞれ独立のテスタ441 〜44
n が設けられることから異種の試験対象の部品でも同時
に試験を行うことができるからである。
【0029】このように、試験対象の例えばLSI48
が実装された実機47を被試験物とすることから、それ
ぞれ独立して設けられたテスタ441 〜44n は、上記
プリント基板52のコネクタに対する信号を発生させて
出力し、またその動作の信号を入力することにより、実
機47の動作状態で試験対象のLSI48の良、不良を
判別する。従って、テスタ441 〜44n は、従来(前
述の図6,図7)のテスタ本体に比べて複雑な機能のプ
ログラムを多量に備える必要がなく、例え複数備えても
安価(因に従来より数十分の一程度)に構成することが
できるものである。
【0030】続いて、図3に、試験実機の給排とテスト
の関係の説明図を示す。図3は、例えば図1における5
台のテストヘッド421 〜425 で構成した場合を示し
たもので、各テストヘッド421 〜425 でそれぞれ対
応する実機47(A1〜A5)がテストされる場合であ
る。
【0031】図3において、テストヘッド421 に実機
47(A1)が搬送部46で搬送され(R1)、直ちに
テストが開始される(T1)。また、実機47(A1)
の搬送が終了した後に搬送部46が実機47(A2)を
テストヘッド422 に搬送し、直ちにテストを開始する
(T2)。続いて、実機47(A2)の搬送終了後に実
機47(A3)が搬送部46によりテストヘッド423
に搬送されて、直ちにテストが開始され(T3)、実機
47(A3)の搬送終了後に実機47(A4)が搬送部
46によりテストヘッド424 に搬送されて直ちにテス
トが開始される(T4)。そして、実機47(A4)の
搬送終了後に実機47(A5)がテストヘッド425
搬送部46で搬送されて直ちにテストが開始される(T
5)。
【0032】実機47(A5)の搬送が終了した時点で
は、実機47(A1)のテスト(T1)が終了し、直ち
にテストヘッド425 より試験済の実機47(A1)を
排出し、新たな実機47(A1)を搬送部46により搬
送してテストを開始する(T1)。これらが、総ての実
機47の試験終了まで繰り返されるものである。
【0033】このように、実機47の搬送をテスト時間
内で行うことから、搬送部46を効率的に稼働させるこ
とができる。例えば、テスト時間(T1=T2=T3=
T4=T5)内で搬送(時間R1=R2=R3=R4=
R5)を行える回数でテストヘッドの台数を設定するこ
とにより、全体の試験時間を最小とすることができるも
のである。このときの台数設定は、{(T1/R1)+
1}で決定することができる。
【0034】因みに、従来の試験装置(図6,図7)で
同様の効率を得ようとする場合には、テスタ本体に接続
されるテストヘッドの台数の増加等を図らなければなら
ずコスト高につながるが、本発明のようにすることでテ
ストヘッドの台数をむやみに増加させる必要なく効率的
な試験を行うことができ、全体として極めて低コスト化
を図ることができるものである。
【0035】特に、本発明では、被試験物を実機47と
し、テストヘッド421 〜42n のそれぞれに独立した
テスタ441 〜44n を設けることから、少量多種の試
験の場合であっても、テスタ441 〜44n や搬送部4
6の段取りを変更する必要がなく、また調整不具合によ
るライン停止を招くような事態を回避することができる
ものである。
【0036】次に、図4に、本発明の第2実施例の構成
図を示す。図4(A)は平面概念図、図4(B)は側面
概念図である。図4(A),(B)に示す試験装置61
は、試験台62上には被試験物がセットされる複数(図
面上は9台)の試験ヘッドであるテストヘッド63が設
けられており、このテストヘッド63を内包させて試験
領域としてのチャンバ64が設置される。
【0037】上記チャンバ64は、上方が開放されてお
り、開放部分の対向する側面には温度維持手段としての
所定数のファン65a,65bが設けられて、該開放部
分にエアカーテン(エアブロック)66が形成されて該
チャンバ64を温度的に密閉状態とする。このチャンバ
64の開放部分の上方に搬送手段としての搬送部(ハン
ドリング装置)46が配置される。すなわち、チャンバ
64内が該搬送部46の作業範囲となる。
【0038】また、チャンバ64は、温度試験に応じて
内部が所定温度(−20℃〜100℃)に設定するため
の加熱冷却手段である加熱冷却ユニット67が設けられ
る。さらに、チャンバ64には、被試験物を供給するロ
ーダ68と、試験終了後に良品の被試験物のみを排出す
るためのアンローダ69が設置される。
【0039】上記ローダ68は、試験終了後に不良品の
被試験物を収納するものとして兼用しており、不良品を
ローダ68に戻すことで、再試験を可能としている。こ
れにより、機構が簡易となって装置の小型化及び低コス
ト化を図ることができ、再試験を可能とすることで処理
能力を向上させることができるものである。なお、ロー
ダ68のチャンバ64への供給位置では予備加熱又は予
備冷却が行われる。
【0040】また、試験台62には、各試験ヘッド63
に対応する試験手段であるテスタ70が独立してそれぞ
れ設けられる。そして、これらテスタ70、搬送部4
6、ファン65a,65b、ローダ68、アンローダ6
9、及び加熱冷却ユニット67を制御する制御部45が
設けられる。
【0041】なお、被試験物としては、LSI等の個々
の電子部品又は試験対象の電子部品を搭載した図2に示
すような実機47の何れでもよい。このような試験装置
61は、温度試験を行わない場合にはファン65a,6
5bの駆動を行わずにエアカーテン66が形成されてい
ない状態で、搬送部46がローダ68から被試験物を対
応のテストヘッダ63に搬送して、対応のテスタ70で
試験が行われる。また、温度試験を行う場合には、まず
ファン65a,65bを駆動してエアカーテン66を形
成しておき、加熱冷却ユニット67によりチャンバ64
内を所定温度に維持すると共に、ローダ68より被試験
物を供給する際に予備加熱又は予備冷却を行い、該被試
験物の対応するテストヘッド63への搬送、対応するテ
スタ70により試験が行われるものである。
【0042】温度試験を行う場合には、エアカーテン6
6で温度的に外部と遮断されている状態で搬送部46の
先端把持部分のみをチャンバ64内で駆動できることか
ら、過酷な温度条件下でも小型のものや低価格のものを
使用することができるものである。
【0043】また、温度試験を行うか否かに拘らず、搬
送部46による被試験物の対応するテストヘッド63へ
の搬送と対応するテスタ70による試験とを、第1実施
例のように、一つの被試験物のテスト中に、他の被試験
物の搬送を行うようにすることにより、上述のように試
験の効率化を低価格で実現することができる。すなわ
ち、制御部45において各テスタ70からの信号を各々
独立して送受信し、テスト開始、終了、良不良判定を並
行に処理できることから、処理能力が向上されるもので
ある。
【0044】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、試験対象物を搭載した機構の実機を被試験物とし
て、試験ヘッドごとに独立した試験手段で該試験ヘッド
に搬送された実機を試験するにあたり、一の試験ヘッド
の実機の試験中に他の試験ヘッドに実機を搬送させて試
験を開始させるものとして、試験中に各実機を各試験ヘ
ッドに順次搬送して試験させることを繰り返すことによ
り、試験対象を実機とすることで各試験手段が実機動作
に必要な信号の授受を行えば足り、試験手段を従来のテ
スタより極めて安価とすることが可能であると共に、試
験時間に対する搬送できる回数に応じた個数の試験ヘッ
ド及び試験手段で効率よく試験可能となり、低コスト
化、効率化を図ることができる。
【0045】請求項2又は3の発明によれば、試験対象
物を搭載した機構の実機を被試験物として試験ヘッドご
とに独立した試験手段で試験する際に、制御手段が一つ
の試験ヘッドの実機の試験中に他の試験ヘッドに実機を
搬送させるものとして試験中に各実機の搬送、試験を繰
り返すことにより、実機動作に必要な信号授受を行う試
験手段が従来のテスタより極めて安価とすることが可能
となり、試験時間に対する搬送できる回数に応じた個数
の試験ヘッド及び試験手段で効率よく試験可能となって
低コスト化、効率化を図ることができる。
【0046】請求項4乃至6の発明によれば、電子部品
単体又は電子部品を搭載する機器の実機と被試験物とし
て試験を行う試験ヘッドを内設させて試験領域が設けら
れるもので、該試験領域の上方を開放させてこの開放部
分に搬送手段を配置させると共に、温度維持手段でエア
ブロックを発生させて内部を加熱冷却手段で設定した温
度を維持させて、被試験物の搬送、試験を行わせること
により、小型で搬送手段を過酷な条件下で稼動させる必
要がなく、低コストで確実な温度試験を行うことができ
る。
【0047】請求項7の発明によれば、被試験物を試験
する試験手段を試験ヘッドごとに設け、制御手段で搬
送、試験を行わせることにより、所定温度条件下で安価
に効率的な温度試験を行わせることができる。請求項8
の発明によれば、被試験物を試験ヘッドに供給するため
のローダを試験後の不良品の被試験物の収納のためのア
ンローダと兼用させることにより、被試験物の給排の機
構の簡素化が図られ、小型、低コスト化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図である。
【図2】図1の試験実機の説明図である。
【図3】試験実機の給排とテストの関係の説明図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例の構成図である。
【図5】従来の半導体部品の電気的特性試験の説明図で
ある。
【図6】従来の他の半導体部品の電気的特性試験の説明
図である。
【図7】従来の温度試験の説明図である。
【符号の説明】
41,61 試験装置 421 〜42n ,63 テストヘッド 441 〜44n ,70 テスタ 45 制御部 46 搬送部(ハンドリング装置) 47 実機(磁気ディスク装置) 48 LSI 49 ソケット 51 筐体 52 プリント基板 53 コネクタ 54 ハンド 64 チャンバ 66 エアカーテン 67 加熱冷却ユニット 68 ローダ 69 アンローダ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の搬送手段の作業範囲内で所定数の
    被試験物を所定数の試験ヘッドに搬送して電気的特性の
    試験を行う電子部品の試験方法において、 前記被試験物を実際に試験対象物を搭載した機構の実機
    とし、それぞれ独立の試験手段に対応する単一の前記試
    験ヘッドが所定数備えられるものであって、 一の前記試験ヘッドにおける対応の前記実機の試験中
    に、次の試験ヘッドに対応する実機を前記搬送手段で搬
    送して対応の独立した前記試験手段で試験を開始する工
    程と、 該一の試験ヘッドにおける対応の実機の試験終了まで
    に、他の試験ヘッドに対応の実機を順次搬送してそれぞ
    れ試験を開始し、総ての試験ヘッドに対応する実機の前
    記搬送手段による搬送及び対応の独立した試験手段によ
    る試験を順次繰り返す工程と、 を含むことを特徴とする電子部品の試験方法。
  2. 【請求項2】 単一の搬送手段の作業範囲内で所定数の
    被試験物を所定数の試験ヘッドに搬送して電気的特性の
    試験を行う電子部品の試験装置において、 前記被試験物を実際に試験対象物を搭載した機構の実機
    として、対応の前記試験ヘッドに前記搬送手段で搬送さ
    れた該実機に前記試験を行うもので、それぞれの該試験
    ヘッドに対応して独立に設けられる所定数の試験手段
    と、 該実機を対応する該試験ヘッドに搬送させるタイミン
    グ、及び該試験ヘッドに対応するそれぞれの該試験手段
    による試験のタイミングを制御する制御手段と、を有す
    ることを特徴とする電子部品の試験装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の制御手段は、一の前記試
    験ヘッドに対応の前記実機の試験開始から試験終了まで
    に、他の試験ヘッドに対応の実機を順次搬送させてそれ
    ぞれ試験を開始させ、総ての該試験ヘッドに対応する該
    実機の前記搬送手段による搬送及び対応の独立した前記
    試験手段による前記試験を順次繰り返して制御してなる
    ことを特徴とする電子部品の試験装置。
  4. 【請求項4】 単一の搬送手段の作業範囲内で所定数の
    被試験物を所定数の試験ヘッドに搬送して試験手段で電
    気的特性の試験を行う電子部品の試験方法において、 前記試験ヘッドを内設させ、上方が開放されて前記搬送
    手段が配置される試験領域と、 該試験領域内を所定温度とする加熱冷却手段と、 該試験領域の開放部分に、該試験領域内の温度を維持さ
    せるエアブロックを発生させる温度維持手段と、 を有することを特徴とする電子部品の試験装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の被試験物は、所定の電子
    機器に搭載される電子部品単体であることを特徴とする
    電子部品の試験装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の被試験物は、試験対象の
    電子部品を実際に搭載する機器の実機であることを特徴
    とする電子部品の試験装置。
  7. 【請求項7】 請求項4において、前記試験手段が前記
    被試験物が搬送される各前記試験ヘッドごとに独立して
    設けられると共に、該被試験物を該試験ヘッドに搬送さ
    せるタイミング、及び該試験ヘッドに対応する試験手段
    による試験のタイミングを制御する制御手段が設けられ
    ることを特徴とする電子部品の試験装置。
  8. 【請求項8】 請求項4〜7の何れか一項において、試
    験終了後に良品の前記被試験物を排出するアンローダ
    と、前記試験ヘッドに試験のために該被試験物を供給す
    ると共に、試験終了後に不良品の該被試験物の収納を兼
    ねるローダと、を備えることを特徴とする電子部品の試
    験装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20150081990A (ko) * 2014-01-07 2015-07-15 삼성전자주식회사 반도체 테스트 장치와 이의 동작 방법

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