JPH0930435A - 動力舵取装置における流量制御装置 - Google Patents

動力舵取装置における流量制御装置

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JPH0930435A
JPH0930435A JP7183883A JP18388395A JPH0930435A JP H0930435 A JPH0930435 A JP H0930435A JP 7183883 A JP7183883 A JP 7183883A JP 18388395 A JP18388395 A JP 18388395A JP H0930435 A JPH0930435 A JP H0930435A
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JP
Japan
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valve
flow rate
load pressure
pump
variable throttle
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JP7183883A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Inaguma
義治 稲熊
Toshiya Katou
豪哉 加藤
Kazuhiro Watanabe
和宏 渡辺
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Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】アシストの必要がない低負荷時においては制御
弁に供給する流量を低減して省エネルギ化を達成し、ま
た高速走行時にハンドル操作によって負荷圧が上昇した
場合でも制御弁に供給する流量を増大復帰させないよう
して、省エネルギ化のさらなる向上と、高速走行時にお
けるハンドルの手応え感が得られるようにする。 【構成】低負荷時においては流量調整弁のばね室を低圧
側に連通させステアリング操作により圧力上昇する負荷
圧に応動してばね室と低圧側との連通を遮断する負荷圧
感応弁を備え、この負荷圧感応弁の可変絞りを電気的信
号に応じて作動する電磁弁によって強制的に開口状態に
拘束できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等に使用される
動力舵取装置における流量制御装置に関するもので、特
に、低負荷時にポンプから制御弁に供給される流量を低
減して省エネルギ化を図った動力舵取装置における流量
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハンドルを操作していない低負荷時にポ
ンプから制御弁に供給される流量を低減して省エネルギ
化を図った動力舵取装置における流量制御装置は、例え
ば特開平6−8840号公報に記載されているように公
知である。かかる流量制御装置においては、流量調整弁
のばね室と低圧側との間に、負荷圧に応じて絞り開度が
変化される負荷圧感応弁を設け、低負荷時においては、
負荷圧感応弁を介して流量調整弁のばね室を低圧側に開
放して制御弁に供給される流量を低減させ、省エネルギ
化を達成している。
【0003】そして、ステアリング操作に伴う負荷圧の
上昇に応じて負荷圧感応弁の絞り開度を縮小ないしは閉
止し、制御弁に供給する流量を増大復帰させるようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の流量制御装置
においては、低負荷時においては制御弁に供給する流量
を低減させ、ステアリング操作に伴う負荷圧の上昇によ
って制御弁に供給する流量を増大させるようになってい
るため、省エネルギ化を達成できるとともに、操舵時に
軽快な操舵を行い得る省エネポンプを得ることができる
効果がある。
【0005】しかしながら、かかる省エネポンプにおい
ても、高速走行時や非操舵時においてはさらに改良でき
る余地があることが本発明者等によって見出された。す
なわち、上記した省エネポンプは、その機能上ステアリ
ング操作等に伴う負荷圧力の上昇により制御弁に供給す
る流量を増大復帰させて、パワーアシストに必要な流量
を制御弁に供給するようになっているが、高速走行時に
おいては、ハンドルの手応え感を得るため、ステアリン
グが操作された状態においても、制御弁に供給される流
量を減少状態に維持されることが望ましい。上記したよ
うにステアリング操作に伴って流量を復帰されてしまう
ため、省エネルギ化と高速安定性を両立させることが難
しい問題がある。
【0006】また、ハンドルが操舵されないことが明ら
かな車両の停止状態等においては、もともとパワーアシ
ストに必要な流量を制御弁に供給すること自体不要であ
るが、低温時には作動油の粘性が高く、配管での圧損が
大きくなり、ステアリングが操作されていないにも関わ
らず、ステアリングが操作されたと同様な状態、すなわ
ちポンプ圧(負荷圧)が上昇する現象が生ずる。このた
めに非操舵状態であるにも関わらず、制御弁に供給する
流量が増大復帰され、省エネルギ化を妨げる問題があ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した問題
を解決するためになされたもので、ポンプとパワーシリ
ンダの両油室とリザーバとにそれぞれ接続する流路に可
変絞りをそれぞれ設けた制御弁と、前記ポンプの吐出通
路中に設けられたメータリングオリフィスの前後差圧に
応じてバイパス通路を開閉し前記制御弁に供給する流量
を所定流量に制御する流量調整弁とを備え、この流量調
整弁のばね室を、低負荷時においては低圧側に連通さ
せ、ステアリング操作により圧力上昇する負荷圧に応動
して低圧側との連通を遮断する可変絞りを備えた負荷圧
感応弁を設けた動力舵取装置における流量制御装置にお
いて、電気信号に応じて作動され前記負荷圧感応弁の可
変絞りを開口状態に拘束する電磁弁を設けたものであ
る。
【0008】
【作用】上記の構成により、操舵の中立状態において
は、負荷圧が低いので、負荷圧感応弁の可変絞りが開か
れ、この可変絞りを介して流量調整弁のばね室側が低圧
側に解放されて圧力が低下するため、ポンプより吐出さ
れた作動油はより多くポンプの吸入側に還流される。従
って、制御弁に供給される作動油の供給流量が減少さ
れ、エネルギー損失を低減できる。
【0009】その状態でステアリング操作により負荷圧
が上昇すると、負荷圧感応弁が作動されて可変絞りを縮
小し、ついには閉塞される。これにより制御弁に供給さ
れる作動油の供給流量が最大供給流量まで増大され、ア
シスト作用に寄与する。しかしながら、高速走行時等に
おいては、電気信号により電磁弁が作動され、負荷圧感
応弁の可変絞りを開口状態に拘束保持するので、負荷圧
が上昇しても可変絞りが縮小されることがなく、制御弁
に供給される作動油の供給流量が減少される状態が持続
される。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は油圧式の動力舵取装置の全体構成を示し、こ
の動力舵取装置は、主として、自動車エンジンによって
駆動されるポンプ10と、リザーバ11と、ステアリン
グ操作をパワーアシストするパワーシリンダ12と、ハ
ンドル13の回転により作動して前記ポンプ10からパ
ワーシリンダ12に供給される作動油を絞り制御するロ
ータリ式の制御弁14とによって構成されている。
【0011】前記ポンプ10のポンプハウジング15に
は、図2に示すように弁収納穴16が形成され、この弁
収納孔16にポンプ10の吐出ポートに連通する供給通
路17とポンプ10の吸入ポートに連通するバイパス通
路18が弁収納孔16の軸線方向に離間して開口されて
いる。前記弁収納孔15の一端にはユニオン19が液密
的に螺着され、このユニオン19に前記制御弁14の入
口ポートに通ずる送出口20が開口されている。ユニオ
ン19内にはメータリングオリフィス21が形成され、
このメータリングオリフィス21を介して前記供給通路
17と送出口20が連通されている。
【0012】また、弁収納穴16には流量調整用のバイ
パス弁22が摺動可能に嵌合され、このバイパス弁22
の一端にばね室23が形成されている。ばね室23には
バイパス弁22をバイパス通路18を閉止する方向に付
勢するばね24が設けられている。前記ポンプハウジン
グ15には、前記メータリングオリフィス21通過後の
作動油を前記ばね室23に導く連通路25が形成されて
いる。連通路25の途中には制御オリフィス26が形成
され、この制御オリフィス26を介してメータリングオ
リフィス21の下流側の作動油がばね室23に導かれ
る。これによってバイパス弁22の両端には前記メータ
リングオリフィス21の前後差圧が導入され、バイパス
弁22はこの前後差圧を一定に維持するようにバイパス
通路18の開度を調整するようになっている。上記した
メータリングオリフィス21、バイパス弁22およびば
ね24により、流量調整弁27を構成している。
【0013】また前記ポンプハウジング15には、弁収
納孔15と平行に嵌挿穴30が形成され、この嵌挿穴3
0に負荷圧感応弁31が収容されている。かかる負荷圧
感応弁31は、前記嵌挿穴30に収納されるスリーブ部
材32と、このスリーブ部材32内に摺動可能に嵌挿さ
れたスプール弁33と、このスプール弁33の先端に固
着されたボール34と、このボール34が着座する弁座
35に開口した内孔36と、前記スプール弁33を弁座
35から離間する方向に付勢するばね37とから構成さ
れている。なお、前記スリーブ部材32は嵌挿穴30に
嵌着された止め栓41によって軸方向移動を拘束されて
いる。
【0014】前記スプール弁33の一端側には、ポンプ
ハウジング15に形成した導入路43を介して前記制御
オリフィス26を通過する前の作動油が導入されるよう
になっている。また前記スプール弁33の他端側、すな
わち前記内孔36には、ポンプハウジング15に形成し
た導入路44を介して前記制御オリフィス26を通過し
た後の作動油が導入されるようになっている。ここでス
プール弁33の直径と弁座35に形成した内孔36の直
径との関係は、スプール弁33のほうが内孔36より僅
かに大きくなっており、これにより制御オリフィス26
の上流側の圧力P1が作用されるスプール弁33の一端
側の受圧面積A1が大となり、制御オリフィス26の下
流側の圧力P2が作用されるスプール弁33の他端側、
すなわちボール34の受圧面積A2が小となる。
【0015】これにより、スプール弁33を弁座35側
(図2の右方向)に押圧する推力F1は、F1=P1×
A1となり、それと反対の方向に押圧する推力F2は、
F2=P2×A2+Fsとなる。ここでFsはばね34
のばね力を示す。そして、前記スプール弁33に固着さ
れたボール34と弁座35との間で可変絞り45が形成
され、この可変絞り45の下流側はポンプハウジング1
5に形成した排出路46を介して前記バイパス通路18
に連通されている。そして前記可変絞り45の開口面積
を変化させることにより、内孔36に通ずる前記バイパ
ス弁22のばね室23の圧力を制御するようになってい
る。
【0016】前記嵌挿穴30の開口端には電磁弁50が
螺着され、この電磁弁50は電磁弁50に印加される制
御電流に応じて変位される制御ロッド51を備えてい
る。制御ロッド51の先端は前記内孔36内に挿通さ
れ、前記ボール34に対峙している。電磁弁50には車
速センサ52からの車速信号が入力される電子制御装置
53によって車速に応じた電流が印加され、車速が低い
状態においては制御ロッド51をボール34から離間し
た位置に後退させてボール34の自由な運動を許容する
ようになっている。しかるに車速が高い状態においては
制御ロッド51を一定量前進させてボール34を弁座3
5から離間した位置に強制的に保持するようになってい
る。
【0017】前記制御弁14は、図1に簡略図示するよ
うに、ポンプ10とパワーシリンダ12の両油室とリザ
ーバ11とにそれぞれ接続する流路にセンタオープン形
の可変絞りV1、V2、V3、V4を設けた構成からな
っている。しかしながら、制御弁14の構成はこれに特
定されるものではなく、各種構成の制御弁14が適用可
能である。
【0018】なお、図1中60は前記バイパス弁22内
に収納されたレリーフ弁を示し、このレリーフ弁60は
前記バイパス弁22のばね室23の圧力が設定圧以上に
なったときに作動して圧力を前記バイパス通路18に逃
がすものである。次に上述した構成に基づいて作動を説
明する。自動車エンジンによりポンプ10が駆動される
と、作動油がポンプ10の吐出ポートから供給通路17
に吐出される。供給通路17に吐出された作動油はメー
タリングオリフィス21を経て送出口20から制御弁1
4に供給される。また、作動油はメータリングオリフィ
ス21を通過した後、連通路25中の制御オリフィス2
6を介して流量調整弁27のばね室23に導入される。
【0019】一方、メータリングオリフィス21を通過
した作動油は導入路43を介してスプール弁33の一端
側に導入され、スプール弁33を図2の右方向に押圧す
る油圧推力として作用する。同時に前記制御オリフィス
26を通過した作動油は導入路44を介して内孔36内
に導入され、負荷圧感応弁31のボール34を図2の左
方向に押圧する油圧推力として作用する。
【0020】操舵の中立状態においては、制御弁14に
供給された作動油は可変絞りV1、V2より可変絞りV
3、V4を介してリザーバ11に等分的に排出され、パ
ワーシリンダ12の両油室は均等な低圧状態に保持され
る。この状態においては負荷圧(ポンプ圧)が低いの
で、負荷圧感応弁31の両端に作用する油圧推力差は小
さく、ばね37の作用によりF1(P1×A1)<F2
(P2×A1+Fs)の関係が成り立つ。従って、負荷
圧感応弁31のスプール弁33はばね37の付勢力によ
り可変絞り45を全開する左方端に保持され、この可変
絞り45および排出路46を介して流量調整弁27のば
ね室23が低圧側に解放される。従ってばね室23から
低圧側にパイロット流量がリークされてばね室23の圧
力が低下するため、バイパス弁22がバイパス通路18
をより開く方向に移動され、ポンプ10より吐出された
作動油はより多くバイパス通路18にバイパスされ、ポ
ンプ10の吸入側に還流される。従って、制御弁14に
供給される作動油の供給流量は図4に示す流量Q1まで
減少される。これにより、ポンプ動力のエネルギー損失
を低減できる。
【0021】この状態より、ハンドル13が回転操作さ
れると、ハンドル13の回転方向に応じて、可変絞りV
1、V3と可変絞りV2、V4のいずれか一方が拡大さ
れ、他方が縮小されるため、負荷圧が上昇してパワーシ
リンダ12の両油室に差圧が発生する。この負荷圧がP
1まで上昇すると、負荷圧感応弁31の受圧面積差によ
り、負荷圧感応弁31の両端に作用する油圧推力差が増
大してばね37のばね力に打ち勝ち、F1(P1×A
1)>F2(P2×A2+Fs)の関係になる。これに
より負荷圧感応弁31のスプール弁33がばね37に抗
して図2の右方向へ移動し、可変絞り45を縮小する。
さらに、負荷圧がP2まで上昇して左右推力差が増大す
ると、ついには可変絞り45が閉塞されるに至る。従っ
て流量調整弁27のばね室23から可変絞り45を介し
てバイパス通路18にリークされるパイロット流量が0
になる。これにより、流量調整弁27のばね室23の圧
力が増大されるため、バイパス弁22がバイパス通路1
8を絞る方向に変位され、制御弁14に供給される作動
油の供給流量は図4に示す最大供給流量Q2まで増大さ
れ、アシスト作用に寄与する。
【0022】ところで、高速走行時においては、車速セ
ンサ52によって検出された車速信号に応じて電子制御
装置53が電磁弁50を作動し、図3に示すように制御
ロッド51を前進変位させてボール34およびスプール
弁33を可変絞り45が全開する位置に拘束保持する。
従って高速走行時において、ステアリング操作による負
荷圧の上昇により、上記した油圧推力差が増大しても、
負荷圧感応弁31のスプール弁33がばね37に抗して
移動することがなく、可変絞り45の開口状態が持続さ
れる。これにより高速走行時においては、ステアリング
操作により負荷圧が上昇しても、図4の一点鎖線で示す
ように制御弁14に供給される作動油の供給流量が増大
復帰されることがなく、制御弁14に供給される作動油
の流量の低減作用が引き続き維持される。これによりハ
ンドルの手応え感を得ることができるとともに、ポンプ
動力のエネルギー損失の低減効果を持続できる。
【0023】この際、車速に応じて可変絞り45の開口
状態に差を持たせることもできる。すなわち、高速走行
時においては電磁弁50によって可変絞り45を全開状
態に制御し、中速走行時においては電磁弁50によって
可変絞り45を半開状態に制御するようにすれば、中速
走行時には負荷圧の上昇に伴って可変絞り45を半開位
置まで縮小できるようになり、これによって制御弁14
に供給される作動油の供給流量を図4の2点鎖線で示す
ように低速走行時の半分程度まで流量復帰させることが
できるようになる。
【0024】図5は本発明の他の実施例を示すものであ
る。先の実施例においては、負荷圧感応弁31を受圧面
積を持たせて制御オリフィス26前後の差圧により作動
させるようにしたが、この実施例においては、負荷圧感
応弁31を負荷圧によって直接作動させるようにしたも
のである。図5において、70は負荷圧感応弁31のス
プール弁を示し、このスプール弁70の一端側はメータ
リングオリフィス21の下流側に連通され、またスプー
ル弁70の他端側はリザーバ11に連通されている。ス
プール弁70の他端側にはスプール弁70を一端側に向
けて付勢するばね71が介挿され、これによりスプール
弁70は負荷圧に応じた油圧推力とばね71の付勢力と
の差によって変位する。
【0025】前記スプール弁70にはスリット72が形
成され、このスリット72と前記流量調整弁27のばね
室23に通ずる環状溝73とにより可変絞り75を構成
し、この可変絞り75を介して流量調整弁27のばね室
23とリザーバ11とが適宜連通するようになってい
る。すなわち、負荷圧が低い状態においては、スプール
弁70がばね71の付勢力により摺動端に保持されて可
変絞り75を全開しており、負荷圧がばね71の付勢力
に打ち勝つとスプール弁70を変位させて可変絞り75
を縮小させ、終には閉止するようになっている。
【0026】76は電磁弁を示し、この電磁弁76は高
速走行時には制御ロッド77を前進させてスプール弁7
0を可変絞り75が全開される位置に拘束保持し、低速
走行時には制御ロッド77を後退させてスプール弁70
の変位を拘束しないようにしている。かかる実施例にお
いても、負荷圧感応弁31が負荷圧によって直接作動さ
れる以外は、先に述べた実施例と同様の作用を行い得
る。
【0027】図6は本発明のさらに他の実施例を示すも
ので、電磁弁50を車速に応じた電気信号により作動さ
せる代わりに、ハンドルの非操舵状態を検出するセンサ
の電気信号により作動させるようにし、先の実施例と同
様にボール34を押動して可変絞り45を強制的に開口
状態に拘束し、負荷圧上昇時においても流量を復帰しな
いようしたものである。
【0028】図6において、60,61はハンドルの非
操舵状態を検出するためのセンサ、例えばブレーキセン
サとトルクセンサを示し、ブレーキセンサ60はサイド
ブレーキの作動状態を検出してサイドブレーキが作動状
態にあるとき電子制御装置53に検出信号を出力し、ま
たトルクセンサ61はハンドルトルクを検出してハンド
ルトルクが0のとき電子制御装置53に検出信号を出力
するようになっている。電子制御装置53は、ブレーキ
センサ60あるいはトルクセンサ61からの検出信号に
基づいて電磁弁50を作動させ、制御ロッド51により
ボール34を押動して可変絞り45を強制的に開口状態
に拘束する。
【0029】すなわち、パワーアシストを必要としない
非操舵状態においても、低温時においては作動油の粘性
の影響により配管での圧損が大きくなり、ポンプ圧が上
昇する。そしてポンプ圧の上昇により上記した負荷圧の
上昇時と同様に流量が増大復帰してしまい、省エネルギ
効果を損なうことになる。しかるにこの実施例において
は、車両の非操舵状態においては、電磁弁50を作動さ
せて制御ロッド51によりボール34を押動して可変絞
り45を強制的に開口状態に拘束することにより、例え
作動油の粘性が高い低温時においても、ポンプ10より
吐出された作動油の大半をバイパス通路18よりバイパ
スさせるようにし、制御弁14に供給される作動油の流
量を極力減少させ、省エネルギ効果を向上させるもので
ある。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、低負荷時に
おいては流量調整弁のばね室を低圧側に連通させステア
リング操作により圧力上昇する負荷圧に応動してばね室
と低圧側との連通を遮断する負荷圧感応弁を備え、アシ
ストの必要がない低負荷時においては制御弁に供給する
流量を低減させるようにしたので、省エネルギ化を達成
できるようになり、またステアリング操作に伴う負荷圧
の上昇によって制御弁に供給する流量を増大させるよう
にしたので、ハンドル操作時においては軽快な操舵を行
い得る効果がある。
【0031】しかも本発明は、負荷圧感応弁の可変絞り
を電気的信号に応じて作動する電磁弁によって強制的に
開口状態に拘束するようにしたので、例えば高速走行時
に適用した場合には、高速走行時にハンドル操作によっ
て負荷圧が上昇した場合でも制御弁に供給する流量の低
減状態を持続させることができ、これによって省エネル
ギ化の向上と、高速走行時におけるハンドルの手応え感
が得られる効果が期待でき、また車両の非操舵時に適用
した場合には、低温時において配管の圧損が大きな状態
においても、制御弁に供給する流量が増大復帰すること
がなく、省エネルギ化を向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す動力舵取装置における流
量制御装置の全体構成図である。
【図2】流量制御装置の詳細を示す図1のB部詳細断面
図である。
【図3】図2の作動状態を示す図である。
【図4】負荷圧に対する供給流量特性を示すグラフであ
る。
【図5】本発明の他の実施例を示す負荷圧感応弁の概略
図である。
【図6】本発明のさらに他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
10 ポンプ 11 リザーバ 12 パワーシリンダ 14 制御弁 15 ポンプハウジング 17 供給通路 18 バイパス通路 21 メータリングオリフィス 22 バイパス弁 23 ばね室 27 流量調整弁 31 負荷圧感応弁 33 スプール弁 34 ボール 37 ばね 45 可変絞り 50 電磁弁 51 制御ロッド 52 車速センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプとパワーシリンダの両油室とリザ
    ーバとにそれぞれ接続する流路に可変絞りをそれぞれ設
    けた制御弁と、前記ポンプの吐出通路中に設けられたメ
    ータリングオリフィスの前後差圧に応じてバイパス通路
    を開閉し前記制御弁に供給する流量を所定流量に制御す
    る流量調整弁とを備え、この流量調整弁のばね室を、低
    負荷時においては低圧側に連通させ、ステアリング操作
    により圧力上昇する負荷圧に応動して低圧側との連通を
    遮断する可変絞りを備えた負荷圧感応弁を設けた動力舵
    取装置における流量制御装置において、電気信号に応じ
    て作動され前記負荷圧感応弁の可変絞りを開口状態に拘
    束する電磁弁を設けたことを特徴とする動力舵取装置に
    おける流量制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電磁弁は、車速に応じた電気信号に
    より作動され、車速が高いときに前記負荷圧感応弁の可
    変絞りを開口状態に拘束するようになっている請求項1
    に記載の動力舵取装置における流量制御装置。
JP7183883A 1995-07-20 1995-07-20 動力舵取装置における流量制御装置 Pending JPH0930435A (ja)

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JP (1) JPH0930435A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107560773A (zh) * 2017-10-12 2018-01-09 天津永霖科技有限公司 一种压力传感器开关及应用方法

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