JPH09304020A - 位置計測装置及び位置調整装置 - Google Patents

位置計測装置及び位置調整装置

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JPH09304020A
JPH09304020A JP12379696A JP12379696A JPH09304020A JP H09304020 A JPH09304020 A JP H09304020A JP 12379696 A JP12379696 A JP 12379696A JP 12379696 A JP12379696 A JP 12379696A JP H09304020 A JPH09304020 A JP H09304020A
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JP
Japan
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measured
image pickup
reference point
pickup means
specific reference
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JP12379696A
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English (en)
Inventor
Tatsumi Imoto
達美 井本
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置計測装置や位置調整装置において、被計
測物の種類が変わったり被計測物の位置がずれたとして
も何ら支障なく、常に簡便な動作でもって被計測物の位
置を的確に計測したり調整することができるようにす
る。 【解決手段】 複数の基準点が所定の間隔をあけて付さ
れた透明ゲージ板を、撮像手段と被計測物の間に介在す
るように独立した状態で設置し、撮像手段を透明ゲージ
板の特定の基準点に焦点を合わせるように移動させた段
階でその特定基準点の位置座標を読み取り、次に撮像手
段を被計測物の計測対象点に焦点を合わせるように1座
標軸方向にのみ移動させた段階でその計測対象点の位置
座標を特定基準点の位置座標を基準にして読み取るよう
にした。計測した位置座標情報に基づいて被計測物の位
置を調整するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像手段を用いて
被計測物の位置を精密に計測したり或いは調整する位置
計測装置と位置調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の複写機やプリンター等のOA機器
においてはその構成部品の一部として精密部品が使用さ
れている。そして、この種の精密部品の寸法計測や組み
付けにはミクロン単位という高いレベルの精度が要求さ
れることがあり、かかる精度を満足することによりはじ
めてその精密部品ひいてはOA機器等の品質が確保され
るようになっている。
【0003】このような高精度の寸法計測や組み付けを
実現するための技術としては、例えば、図8に示すよう
に、組み立て精密部品としての被計測物100の位置を
撮像手段(ITVカメラ)101により撮影して検出す
るに当たり、その撮像手段101の検出位置のずれ量を
校正チャート102を用いて校正することが知られてい
る(特開平4−171130号公報)。
【0004】この技術は、被計測物100の角部100
aに相応する校正基準点(面)102aをもつ直方体形
状に形成した校正チャート102を、位置調整機構の位
置決め台104に載置する被計測物100に対し、X座
標軸方向にそって所定の距離だけ離間した位置に正確に
配設することを前提として、以下のような計測や校正を
行うようになっている。
【0005】すなわち、撮像手段101により校正チャ
ート102を撮像してその校正基準点102aを読み取
った後、撮像手段101又は位置決め台104のいずれ
か一方をX軸方向に一定の距離だけ移動して被計測物1
00(の角部100a)の校正基準点102aに対する
X軸及びY軸方向のずれ量を測定し、そのずれ量に基づ
き撮像手段101の検出位置のずれを校正(位置調整)
するようになっている。また、Z軸方向のずれ量の測定
やそのずれの校正を行う場合には、Y軸方向から被計測
物100や校正チャート102の校正基準点102aを
撮影するための第二の撮像手段105を設置し、その撮
像手段105により校正チャート102を撮像して校正
基準点102aを読み取り、次に前記X軸及びY軸方向
の場合と同様に、撮像手段105又は位置決め台104
のいずれか一方をX軸方向に一定距離だけ移動して被計
測物100のZ軸方向のずれ量を測定し、そのずれ量に
基づく撮像手段101の検出位置を校正するようになっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような校正チャートを用いて位置計測や位置調整を行
う場合には、その校正チャートを被計測物の計測部位の
形状にあわせて正確に製作したり被計測物に対して正確
な位置に設置しなければならず、しかも、そのような校
正チャートの正確な製作や設置は被計測物の種類が変わ
るたびに行わなければならないという煩雑さがある。
【0007】また、校正チャートと被計測物を2方向か
ら撮像するために撮像手段が少なくとも2台必要であっ
たり、或いは、撮像手段により校正チャートを撮像した
後に計測や調整に直接関与しない撮像手段又は位置決め
台をX軸方向へ移動する動作が常に必要であった。
【0008】さらに、被計測物を設置する位置決め台は
経時的に何らかの要因により位置ずれを起こすことが
り、このため校正チャートの校正基準点も位置的にずれ
てしまうことがある。そして、このような校正チャート
の校正基準点の位置ずれがあるため、被計測物の組み立
て回数等に応じて、撮像手段の検出位置ずれ量を再度算
出し直さなければならなかった。
【0009】本発明は、上記したような従来技術の問題
点に鑑みなされたもので、被計測物の種類が変わったり
被計測物の位置がずれたとしても何ら支障なく、常に簡
便な動作でもって被計測物の位置を的確に計測したり調
整することができる簡易な構成の位置計測装置と位置調
整装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の位置計測装置
は、互いに直交する3座標軸方向に移動可能に設置さ
れ、その1座標軸方向に沿う線上に配置される被計測物
を撮像する撮像手段と、撮像手段と被計測物の間に介在
するように独立した状態で設置され、複数の基準点が所
定の間隔をあけて付された透明ゲージ板とを備えた装置
であって、上記撮像手段を透明ゲージ板の特定の基準点
に焦点を合わせるように移動させた段階でその特定基準
点の位置座標を読み取り、次に撮像手段を被計測物の計
測対象点に焦点を合わせるように1座標軸方向にのみ移
動させた段階でその計測対象点の位置座標を特定基準点
の位置座標を基準にして読み取ることを特徴とするもの
である。
【0011】この位置計測装置においては、撮像手段と
して画像処理装置を備えたものを使用し、しかも、その
画像処理装置により上記した各位置座標の読み取りを行
うように構成することが望ましい。
【0012】また、本発明の位置調整装置は、被計測物
を互いに直交する3座標軸方向に移動可能に設置する位
置決め台と、同じ3座標軸方向に移動可能に設置され、
位置決め台上の被計測物を撮像する撮像手段と、撮像手
段と被計測物の間に介在するように独立した状態で設置
され、複数の基準点が所定の間隔をあけて付された透明
ゲージ板とを備えた装置であって、上記撮像手段を透明
ゲージ板の特定の基準点に焦点を合わせるように移動さ
せた段階でその特定基準点の位置座標を読み取り、次に
撮像手段を被計測物の計測対象点に焦点を合わせるよう
に1座標軸方向にのみ移動させてからその座標軸上の被
計測物の位置を特定基準点の位置座標を基準にして調整
し、続いて、撮像手段を移動後の計測対象点に焦点を合
わせるように移動させた段階でその計測対象点の位置座
標を読み取り、次に残り2座標軸上の被計測物の位置を
特定基準点の位置座標を基準にして調整することを特徴
とするものである。
【0013】この位置調整装置においては、撮像手段と
して画像処理装置を備えたものを使用し、しかも、その
画像処理装置により透明ゲージ板の特定基準点の位置座
標と被計測物の計測対象点の位置座標との読み取りを行
い、その双方の位置座標から被計測物の移動量を設定す
るように構成することが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0015】図1は、本発明の位置調整装置の一例を示
すものである。この位置調整装置1は、例えばプリンタ
等に使用される精密部品としての被計測物2を撮像する
ための撮像手段3と、被計測物2と撮像手段3との間に
設置される透明ゲージ板4とでその主要部が構成されて
いる。
【0016】被計測物2は、基本的にミクロン単位レベ
ルの精密な位置計測や調整を必要とする物品であり、特
にその位置調整に際しては互いに直交する3座標軸(X
軸,Y軸,Z軸)方向に移動可能な機構からなる位置決
め台20に設置される。この位置決め台20としては、
例えば、不図示の固定基盤に対してX軸方向に移動可能
に載置されるX軸テーブル21と、このX軸テーブル2
1に対してY軸方向に移動可能に載置されるY軸テーブ
ル22と、このY軸テーブル22に対してZ軸方向に移
動可能に載置されるZ軸テーブル23と、このZ軸テー
ブル23上に載置される取付け台24とからなるものが
使用される。この位置決め台20を使用した場合、被計
測物2はその取付け台24に設置されてX軸,Y軸,Z
軸のいずれの方向にも自在に移動できる状態となる。
【0017】撮像手段3は、対物レンズ等を通して透明
ゲージ板4や被計測物2の計測対象とする部位を画像と
して捉えることができるものであれば如何なるものでも
よく、本例では、CCDカメラ30とそのカメラで撮像
した画像情報を利用して画像処理を行う画像処理装置3
1とを組み合わせたものを使用している。そのうちCC
Dカメラ30は、前記した位置決め台20と同様に、互
いに直交する3座標軸(X軸,Y軸,Z軸)方向に移動
可能な機構をもつ支持台32上に設置される。この支持
台32についても、例えば、前記した位置決め台20と
同様に、不図示の固定基盤に対してX軸方向に移動可能
に載置されるX軸テーブル33と、Y軸方向に移動可能
に載置されるY軸テーブル34と、Z軸方向に移動可能
に載置されるZ軸テーブル35と、取付け台36とから
なるものが使用される。
【0018】また、この撮像手段3のCCDカメラ30
は、ある一定の焦点距離で被計測物等の計測対象とする
部位を拡大して撮像できる対物レンズを備えており、し
かも、上記3座標軸のうち1つの座標軸(本例ではZ
軸)に沿う線上に設置する透明ゲージ板4や被計測物2
を撮像できるように設定されている。一方、画像処理装
置31としては、公知の画像処理機能を備えたものが使
用される。
【0019】透明ゲージ板4は、ガラスや透明プラスチ
ックス等からなる透明基板に複数の基準点5を付して構
成されるものである。透明基板として透明プラスチック
ス製のものを使用する場合には、室温近い条件下で少な
くとも熱膨張率がゼロに近いプラスチックス材料を使用
することが好ましい。基準点5は、撮像手段3により視
認され得る程度の微細な点であって所定の間隔をあけて
付されるものであれば特に限定されるものではなく、本
例では、図2に示すように点線で描いた所定間隔の格子
模様を使用している。この格子状の基準点を採用した場
合には、格子の交差点5aを基準点として使用できるほ
か、格子を描く点線の各中間点5bを基準点として使用
することができる。そして、基準点5は、計測に際して
は複数ある基準点のうちから任意の1つを選択して使用
することになるが、必要に応じてて使用する点を他の異
なる基準点に変更してもよい。なお、このような基準点
5としては、この他にも、例えば実線で格子模様とした
もの、或いは、点を所定の間隔で規則的に散在させたも
のであってもよい。
【0020】また、この透明ゲージ板4は、被計測物2
と撮像手段3の間に介在するように独立して設置され
る。すなわち、透明ゲージ板4は、被計測物2の位置決
め台20や撮像手段3の支持台32とは別に、透明ゲー
ジ板専用の取付け部材40等により図示しない固定基盤
上に設置される。
【0021】次に、この位置調整装置1の動作について
説明する。図5は、この装置の動作手順を示すフローチ
ャートである。
【0022】まず、被計測物2を位置決め台24上に取
り付けた後(ステップ:S1)、撮像手段3を、透明ゲ
ージ板4の任意に特定した基準点5aを撮像することが
できる位置に移動する(S2)。すなわち、図3に示す
ように、撮像手段3のCCDカメラ30を透明ゲージ板
4の特定基準点5aに対して焦点を合わせるようにX
軸,Y軸,Z軸の各方向に適量移動させる。図3におい
て符号31aはCCDカメラ30の対物レンズ、fは対
物レンズ31aの焦点距離を示す。
【0023】このように撮像手段3が特定基準点5aに
対して合焦状態になった段階で、CCDカメラ30によ
り撮像された特定基準点5aの画像情報が画像処理装置
31に入力され、その画像処理装置31による画像処理
により透明ゲージ板4の特定基準点5aの位置座標(X
5a,Y5a,Z5a)を読み取る(S3)。また、このとき
の特定基準点5aの位置座標は、Z軸座標(Z5a)につ
いては、図3に示すように撮像手段3のCCDカメラ3
0が合焦状態にあるときのZ軸方向における位置(例え
ば「0」としてもよい)となり、X軸座標(X5a)とY
軸座標(Y5a)については、図4に示すように画像処理
の画面上で設定される原点(0)を基準にした場合のX
軸及びY軸方向における位置となる。なお、特定基準点
5aの位置座標は、透明ゲージ板4を予め図示しない固
定基盤等に対して一定の位置関係で設置した場合には、
その既知である座標に代えてもよい。なお、この段階に
おいては、撮像装置3には特定基準点5aのみが撮像さ
れているだけであり、被計測物の計測対象点2aは焦点
が合っていないため撮像されていない。
【0024】特定基準点5aの位置座標を読み取った後
は、撮像手段3を、被計測物2の任意の部位に選定した
計測対象点2aを撮像することができる位置に移動する
(S4)。すなわち、図3に示すように、撮像手段3の
CCDカメラ30を計測対象点2aに対して焦点を合わ
せるようにZ軸の方向にのみ適量移動させる。本例の場
合、CCDカメラ30をZ軸方向に所定距離ΔZだけ移
動することにより計測対象点2aに対して合焦状態にな
るようにしている。そして、この段階においては、撮像
手段3には計測対象点2aのみが撮像されているだけで
ある。
【0025】撮像手段3を計測対象点2aに対して合焦
状態にした段階において、被計測物2をZ軸方向の所定
の位置に移動して調整するか否かを判断し(S5)、調
整する場合には、そのZ軸方向への位置調整を行う(S
6)。すなわち、被計測物2を、特定基準点5aのZ軸
座標データ(Z5a)を基準にして上記Z軸方向の移動量
データ(ΔZ)も考慮して設定される調整量(±z)分
だけZ軸方向に移動する。このZ軸方向の位置調整を行
った場合には、被計測物2をZ軸方向に所定量移動した
後、再度、撮像手段3のCCDカメラ30をその移動後
における被計測物2の計測対象点2aに焦点を合わせる
ようにZ軸方向に移動させる。
【0026】一方、ステップS5において被計測物2の
Z軸方向の位置を調整しない場合、あるいはステップS
6、S4を経て撮像手段3の再度の合焦動作が終了した
場合には、計測対象点2aの位置座標(X2a,Y2a,Z
2a)を読み取る(S7)。このときの計測対象点2aの
位置座標についても画像処理装置31の画像処理により
求められる。また、この位置座標は、Z軸座標(Z2a
については、図3に示すように撮像手段3のCCDカメ
ラ30が計測対象点2aに対して合焦状態にあるときの
Z軸方向の位置[Z2a=(Z5a+ΔZ)又は(Z5a+Δ
Z±z)]となり、X軸座標(X2a)とY軸座標
(Y2a)については、図4に示すように画像処理の画面
上で設定される原点(0)を基準にした場合のX軸方向
及びY軸方向の位置となる。
【0027】そして、ステップ7において特定基準点5
aの位置座標(X5a,Y5a,Z5a)と計測対象点2aの
位置座標(X2a,Y2a,Z2a)が計測されるため、その
位置データに基づいて両者の所望の位置関係を算出する
ことができる(S8)。例えば、被計測物2の計測対象
点2aは、透明ゲージ板4の特定基準点5aを基準にす
ると、Z軸方向にΔZ(=Z2a−Z5a)、X軸方向にΔ
X(=Z2a−X5a)、Y軸方向にΔY(=Y2a−Y5a
だけ離れた位置にあることがわかる。
【0028】次いで、特定基準点5aと計測対象点2a
の位置関係が計測された段階で、被計測物の計測対象点
2aを特定基準点5aに合わせるように移動して調整す
るか否かを判断し(S9)、合わせる場合には、計測対
象点2a及び特定基準点5aのX軸及びY軸の位置デー
タを基に、X軸及びY軸方向にそれぞれ所定量移動する
(S10)。これにより、被計測物2は、その計測対象
点2aが透明ゲージ板4の特定基準点5aの位置(X軸
及びY軸方向の位置のみ)と合致した位置(Z軸方向に
対しては一定の距離ΔZ又はΔZ±z離れた位置)に設
定されることになる。この位置調整を行った場合には、
その位置調が終了整した後でステップ7とステップ8を
繰り返す。
【0029】また、ステップ9において位置調整を行わ
ない場合、或いはステップ7、8、10を経て位置調整
が終了した場合には、被計測物2の異なる計測対象点に
ついて計測や調整を行うかを判断し(S11)、それを
行う場合にのみ、新たな計測対象点を選定してステップ
2〜10を同様に繰り返す。
【0030】以上の動作により、被計測物2(の計測対
象点)の位置が透明ゲージ板4の特定基準点を基準にし
て調整される。また、この位置調整装置1は、ステップ
1〜4、7〜8の動作により被計測物2(の計測対象
点)の位置を上記特定基準点を基準にして計測すること
も同時に行い得るものである。
【0031】そして、この位置調整装置1によれば、従
来技術のごとき位置調整や計測に直接関与しない無駄な
X軸方向の移動動作が不要になる。また、Z軸方向の位
置調整や計測は撮像手段の合焦動作にて行えるため、従
来技術のごときY軸方向から撮像するための撮像手段を
設置する必要がない。さらに、透明ゲージ板は、被計測
物や撮像手段とは別に独立して設置されているため、例
えば、被計測物の取付け台に何らかの原因により位置ず
れが生じても、位置計測や調整を行う際に基準とする透
明ゲージ板の基準点が変動しないためその位置計測や調
整には何ら支障がない。また、特定基準点及び計測対象
点の位置座標の読み取りを画像処理により行っているた
め、透明ゲージ板の特定点レベルよりも遙に高い解析能
力により位置座標を精密に計測することができる。
【0032】図6は、本発明の位置計測装置の一例を示
すものである。この位置計測装置10は顕微鏡タイプの
ものであり、撮像手段3として互いに直交する3座標軸
(X軸,Y軸,Z軸)方向に移動可能に設置された光学
顕微鏡装置を使用した以外は前記した位置調整装置1と
ほぼ同様の構成からなるものである。なお、被計測物2
は顕微鏡装置の試料載置台に設置されている。また、顕
微鏡の撮像光学系3は顕微鏡の図示しないフレーム等に
3座標方向に移動可能に設置されているが、透明ゲージ
板4は被計測物2と撮像手段3とは別の、図示しない取
付け部材により所定の固定箇所に設置されている。図中
の符号6は、必要に応じて設置されるリニアスケース等
の位置検出器である。
【0033】この位置計測装置10による被計測物2の
位置計測は、前記の位置調整装置1とほぼ同様の動作内
容にて行われる。
【0034】最初に、撮像手段3を透明ゲージ板4の任
意に特定した基準点5aに対して合焦状態になるように
移動させた後、その特定基準点5aの位置座標を読み取
る。このとき、透明ゲージ板4をその各基準点5が任意
に設定する基準原点から既知の位置座標となるように取
り付けておくことにより、基準点を特定した時点でその
特定基準点の位置座標が判明する。すなわち、図7に示
すように、透明ゲージ板4を、その各基準点5の位置が
任意に設定する基準原点Oに対して定まるように取り付
けることにより、例えば、特定した基準点5aの位置座
標は(X,Y)=(x5 ,y5 )となる。なお、Z軸方
向の位置(Z)座標はこの段階では例えば「0」に設定
しておけばよい。この段階においては撮像手段3には特
定基準点5aのみが撮像されているだけである。
【0035】次いで、撮像手段3を被計測物2の特定し
た計測対象点2aに対して合焦状態になるようにZ軸方
向に所定距離ΔZだけ移動させた後、その計測対象点2
aの位置座標を読み取る。すなわち、計測対象点2aの
位置座標は、図7に示すように基準原点Oに対する座標
(x2 ,y2 )として計測される。
【0036】そして、特定基準点5aの位置座標と計測
対象点2aの位置座標が計測された段階で、その位置デ
ータに基づいて両者の所望の位置関係を算出することが
できる。例えば、被計測物2の計測対象点2aは、特定
基準点5aからはX軸方向に(x2 −x5 )、Y軸方向
に(y2 −y5 )、Z軸方向にΔZ、それぞれ離れた位
置にあることがわかる。
【0037】上記した動作内容では、計測対象点の位置
座標の読み取りを顕微鏡の撮像光学系3により行う場合
について説明したが、この計測装置10では顕微鏡の撮
像光学系3に画像処理装置を接続し、その画像処理装置
により上記の位置座標の読み取りを画像処理にて行うよ
うにしてもよい。
【0038】また、この計測装置においては、図6に示
すように、リニアスケース等の位置検出器6を併用し、
はじめにその位置検出器6により被計測物2の概略的な
位置を計測し、その後で上記した精密な位置計測を行う
ようにしてもよい。この場合には、被計測物2の計測を
ある程度自動化することが可能になる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位置計測
装置及び位置調整装置は、複数の基準点が所定の間隔を
あけて付された透明ゲージ板を、撮像手段と被計測物の
間に介在するように独立した状態で設置したことによ
り、前述したような従来技術の問題点を解消することが
でき、被計測物の種類が変わったり被計測物の位置がず
れたとしても何ら支障なく、常に簡便な動作でもって被
計測物の位置を的確に計測したり調整することができ
る。また、従来技術のような校正チャートやY軸方向か
ら撮像する撮像手段が不要であり、装置そのものも簡易
な構成のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る位置調整装置の実施の形態を示
す概念図である。
【図2】 透明ゲージ板の構成を示す正面図である。
【図3】 図1に例示した装置の動作内容を示す説明図
である。
【図4】 図1に例示した装置の撮像状態を示す説明図
である。
【図5】 図1に例示した装置の動作手順を示すフロー
チャートである。
【図6】 本発明に係る位置計測装置の実施の形態を示
す概念図である。
【図7】 図6に例示した装置の撮像状態を示す説明図
である。
【図8】 従来の位置計測装置の要部を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
1…位置調整装置、2…被計測物、2a…計測対象点、
3…撮像手段、4…透明ゲージ板、5…基準点、5a…
特定基準点、31…画像処理装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに直交する3座標軸方向に移動可能
    に設置され、その1座標軸方向に沿う線上に配置される
    被計測物を撮像する撮像手段と、撮像手段と被計測物の
    間に介在するように独立した状態で設置され、複数の基
    準点が所定の間隔をあけて付された透明ゲージ板とを備
    えた装置であって、 上記撮像手段を透明ゲージ板の特定の基準点に焦点を合
    わせるように移動させた段階でその特定基準点の位置座
    標を読み取り、次に撮像手段を被計測物の計測対象点に
    焦点を合わせるように1座標軸方向にのみ移動させた段
    階でその計測対象点の位置座標を特定基準点の位置座標
    を基準にして読み取ることを特徴とする位置計測装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像手段は画像処理装置を具備し、
    かつ、その画像処理装置により位置座標の読み取りを行
    う請求項1記載の位置計測装置。
  3. 【請求項3】 被計測物を互いに直交する3座標軸方向
    に移動可能に設置する位置決め台と、同じ3座標軸方向
    に移動可能に設置され、位置決め台上の被計測物を撮像
    する撮像手段と、撮像手段と被計測物の間に介在するよ
    うに独立した状態で設置され、複数の基準点が所定の間
    隔をあけて付された透明ゲージ板とを備えた装置であっ
    て、 上記撮像手段を透明ゲージ板の特定の基準点に焦点を合
    わせるように移動させた段階でその特定基準点の位置座
    標を読み取り、次に撮像手段を被計測物の計測対象点に
    焦点を合わせるように1座標軸方向にのみ移動させてか
    らその座標軸上の被計測物の位置を特定基準点の位置座
    標を基準にして調整し、続いて、撮像手段を移動後の計
    測対象点に焦点を合わせるように移動させた段階でその
    計測対象点の位置座標を読み取り、次に残り2座標軸上
    の被計測物の位置を特定基準点の位置座標を基準にして
    調整することを特徴とする位置調整装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像手段は画像処理装置を具備し、
    かつ、その画像処理装置により透明ゲージ板の特定基準
    点の位置座標と被計測物の計測対象点の位置座標の読み
    取りを行い、その双方の位置座標に基づいて被計測物の
    調整量を設定する請求項3記載の位置調整装置。
JP12379696A 1996-05-17 1996-05-17 位置計測装置及び位置調整装置 Pending JPH09304020A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018072257A (ja) * 2016-11-02 2018-05-10 三菱重工業株式会社 検査システム、及び画像処理装置、並びに検査システムの画像処理方法
CN112541949A (zh) * 2020-12-25 2021-03-23 铜陵三佳山田科技股份有限公司 用于半导体芯片封装的芯片定位方法

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JP2018072257A (ja) * 2016-11-02 2018-05-10 三菱重工業株式会社 検査システム、及び画像処理装置、並びに検査システムの画像処理方法
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