JPH09303844A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

Info

Publication number
JPH09303844A
JPH09303844A JP8152819A JP15281996A JPH09303844A JP H09303844 A JPH09303844 A JP H09303844A JP 8152819 A JP8152819 A JP 8152819A JP 15281996 A JP15281996 A JP 15281996A JP H09303844 A JPH09303844 A JP H09303844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air conditioner
room
air
comfort level
blown
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8152819A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3446478B2 (ja
Inventor
Shinji Yoshikawa
晋司 吉川
Isao Nishijima
功 西嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP15281996A priority Critical patent/JP3446478B2/ja
Publication of JPH09303844A publication Critical patent/JPH09303844A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3446478B2 publication Critical patent/JP3446478B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の居住者に不快感を与えることなく、室
内における快適な居住範囲を拡大することが可能な空気
調和機を提供する。 【解決手段】 水平フラップ6を−20゜〜90゜に制
御できる壁掛形として空気調和機を構成する。水平フラ
ップ6を0゜(水平吹き)にして暖房運転を開始し、吹
き出し温度が所定値以上になると水平フラップ6を90
゜(下方吹き)とする。輻射センサ9によって検出され
た室温が所定値以上になると水平フラップ6を居住者4
9方向とする。居住者49位置において速暖性を得た後
は、水平フラップ6を−20゜(斜め上方吹き)にし
て、天井面50aに沿って温風Wを吹き出し、壁面50
bに沿って下降させ、床面50cからこれを拡散させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室内の高所に据
え付けて用いられる壁掛形あるいは天井埋込形等の空気
調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような空気調和機では、その吹出
口と室内居住者との間に、ある程度の距離が生じる。従
って暖房運転開始後、吹出温度が所定温度を超えるのを
待ってその後に居住者方向に吹出方向を変更したとして
も、その時点における室内温度はまだ低温状態にあるた
めに、上記所定温度を超えた吹出風は、居住者付近に達
するまでの間に室内の冷気により温度低下を生じ、従っ
て居住者には温度の低い気流が当たることとなる。その
ためそのときの気流感によってなお冷風感を感じてしま
うという問題があった。
【0003】そこでこの欠点を解決するためになされた
ものとして、特公平4−45734号公報記載の空気調
和機を挙げることができる。この空気調和機は、図11
にその室内機の下部側を透過側面図によって示すように
壁掛形として構成され、ケーシング41内に室内熱交換
器42と送風ファン43とを備えると共に、前面下端部
に吹出口44を開口し、この吹出口44には、吹出方向
を0゜(水平吹き)〜90゜(下方吹き)の間で変更す
る水平フラップ46を備えている。また同図において4
8は熱交サーミスタであり、この熱交サーミスタ48の
検出値に基づいて吹出温度を把握するようになってい
る。なお同図に示す47は吸込グリルである。
【0004】図12は、上記従来の空気調和機における
暖房立ち上げ時の制御を示している。同図に示すよう
に、当初は水平フラップ46を制御して水平吹きとし、
暖房運転を開始する(同図(a))。その後上記熱交サ
ーミスタ48の検出温度が38℃以上になると、水平フ
ラップ46を制御して下方吹きとする(同図(b))。
さらに、その後室温が17℃以上になれば、水平フラッ
プ46を設定された記憶角度として、居住者の方向へ温
風Wを吹き出す(同図(c))。
【0005】上記従来の空気調和機では、暖房運転開始
時には、居住者の頭上へと吹出風Wが吹き出されるの
で、未だ低温状態にある吹出風Wが直接居住者に当たる
ことはなく、これにより不快感を与えることはない。ま
た吹出風Wが所定温度以上になると、下方吹きとして床
面に温気流が広がるようにしているので、居住者に気流
感、冷風感を与えることなく室内全体を暖房することが
できる。さらに室内温度が所定温度以上になると居住者
の方向へと温風Wを吹き出しているので、即暖性を向上
させることができるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の空気調和機
では、図12に示す暖房立ち上げ時の制御が終了する
と、吹出風量を小さくして温風Wが居住者49に直接当
たることがないようにし、居住者49の不快感を回避し
ている(図13参照)。しかしながらこのようにする
と、十分な風量で斜め下方に温風Wを吹き出すことがで
きないため床面50c側の温度が低くなり、図13に室
内50の温度分布を示すように、居住者49の頭は暑く
足元が寒いという結果を招き、そのため快適な居住範囲
が狭くなってしまうという問題があった。またこれを解
消するために吹出風量を大きくすると、床面50cにま
で温風Wを供給できる反面、特定の居住者49に直接に
温風Wが当たってその者に不快感を与えてしまうという
問題があった。
【0007】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、特定の居住者
に不快感を与えることなく、室内における快適な居住範
囲を拡大することが可能な空気調和機を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の空気調
和機は、室内50の高所に据え付けられ、温風Wを室内
50に吹き出して暖房運転を行う空気調和機において、
快適度検出手段9を設け、上記暖房運転によって形成さ
れた居住環境の快適度をこの快適度検出手段9で検出
し、検出した快適度が所定値以上であったときは、室内
50の天井面50aに沿って温風Wを吹き出し、吹き出
した温風Wが上記天井面50a方向から室内50の壁面
50bに衝突するよう風向制御を行うことを特徴として
いる。
【0009】また請求項2の空気調和機は、熱交換器2
と送風ファン3とを備え、温風Wを室内50に吹き出し
て暖房運転を行うと共に、温風Wの吹出方向を変更する
吹出方向変更手段6を備えて室内50の高所に据え付け
られる空気調和機において、快適度検出手段9を設け、
上記暖房運転によって形成された居住環境の快適度をこ
の快適度検出手段9で検出し、検出した快適度が所定値
以上であったときは、上記吹出方向変更手段6と送風フ
ァン3とを制御して、室内50の天井面50aに沿って
温風Wを吹き出すと共に、吹き出した温風Wが上記天井
面50a方向から室内50の壁面50bに衝突するよう
風向制御を行うことを特徴としている。
【0010】上記請求項1又は請求項2の空気調和機で
は、天井面50aに沿って吹き出した温風Wは壁面50
bに沿って下降し、微風となって床面50cから室内5
0に拡散する。従って吹き出した温風Wが直接居住者4
9に当たって不快感を生じさせることがなく、また足元
の温度分布が改善されて室内50における快適な居住範
囲を拡大することが可能となる。
【0011】さらに請求項3の空気調和機は、上記快適
度検出手段は、輻射センサ9の値を使用したもの、又は
室温センサの値を輻射センサ9の値で補正した補正値を
使用したものであることを特徴としている。
【0012】上記請求項3の空気調和機では、確実に快
適性を向上させることが可能となる。
【0013】請求項4の空気調和機は、上記快適度検出
手段は、気温、湿度、輻射温度等に基づいて快適度を把
握するPMVセンサ10であることを特徴としている。
【0014】上記請求項4の空気調和機では、より一層
確実に快適性を向上させることが可能となる。
【0015】請求項5の空気調和機は、壁掛形又は壁埋
込形として構成したことを特徴としている。
【0016】請求項6の空気調和機は、天井埋込形又は
天井吊下形として構成したことを特徴としている。
【0017】上記請求項5又は請求項6の空気調和機で
は、その実施を容易とすることが可能となる。
【0018】請求項7の空気調和機は、上記風向制御を
行うことを許可又は禁止する切替スイッチ25を設けた
ことを特徴としている。
【0019】上記請求項7の空気調和機では、その据付
位置や部屋の形状等によって最適な動作が選択でき、一
段と快適性を向上させることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、この発明の空気調和機の具
体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説
明する。
【0021】図2は、壁掛形として構成した上記空気調
和機の室内機の下部側を示す透過側面図である。この室
内機は、ケーシング1内に室内熱交換器2と送風ファン
3とを備えると共に、前面下端部に吹出口4を開口し、
この吹出口4には吹き出し方向を−20゜(斜め上方吹
き)〜90゜(下方吹き)の間で変更する水平フラップ
(吹出方向変更手段)6が設けられている。また上記室
内熱交換器2には熱交サーミスタ8が設けられ、この熱
交サーミスタ8の検出値に基づいて吹出温度を把握する
ようになっている。なお同図に示す7は吸込グリルであ
る。
【0022】一方、図3は、上記空気調和機を室内機か
ら離れた位置で操作するためのリモコン22を示す概略
透過側面図である。このリモコン22は、リモコンケー
シング23の表面に人体の輻射率と略同等の輻射率を有
する塗料が塗布され、またその内部には、サーミスタ3
1が内面に接触した状態で取り付けられて、その周囲を
断熱材24で被覆されている。そしてサーミスタ31を
リモコン22にこのような構造で取り付けることによっ
て輻射センサ9を構成し、人体と周囲との間の輻射熱の
授受を考慮した室温検出ができるようになっている。つ
まり暖房運転時と冷房運転時とでは、壁面温度等の相異
から人体と壁面等との間で授受される輻射熱の熱量が相
異するため、これと同様の作用を上記リモコンケーシン
グ23の表面で行わせ、サーミスタ31での検出温度
を、できるだけ人体が実際に感じる温度に近づけるよう
にしたものである。また同図において25は制御許可ス
イッチであり、この制御許可スイッチ25は、図6のフ
ローチャートにおけるステップS19以降の風向制御を
許可又は禁止する切替スイッチである。
【0023】図4は、上記熱交サーミスタ8及び輻射セ
ンサ9の温度情報に基づいて、暖房運転時における水平
フラップ6を制御する制御系のブロック図を示してい
る。同図において9は上記輻射センサであり、この輻射
センサ9の室内温度検出信号と、上記熱交サーミスタ8
の吹出温度検出信号とがそれぞれ検出温度演算回路32
に入力され、ここで適当な温度情報に換算された後、吹
出風制御装置33に入力される。この吹出風制御装置3
3には、さらに運転スイッチ34と比較回路35とが接
続されているが、この比較回路35には、上記輻射セン
サ9からの室内温度信号を居住者の希望設定温度と比較
して、希望設定温度に達していない場合に室内サーモO
N信号を出力するものである。上記吹出風制御装置33
には、さらにこの吹出風制御装置33と連動して予め設
定された時間を計時するタイマ36と、後述する立上げ
完了判別カウンタ37とが接続されている。そして上記
吹出風接続装置33によって適宜決定される水平フラッ
プ6の吹出角度と送風ファン3の回転数とに応じて、水
平フラップ6はステップモータ制御装置38を介してス
テップモータ20により、また送風ファン3はファン制
御装置39によりそれぞれ設定変更が行われる。また同
図において25は、リモコン22に設けられた上記制御
許可スイッチ25である。この制御許可スイッチ25の
出力信号は、上記吹出風制御装置33に入力されるよう
になっている。
【0024】次に図6に示すフローチャートを用いて、
暖房運転時における水平フラップ6、送風ファン3の制
御について説明する。
【0025】暖房運転が運転スイッチ34のスイッチ操
作によりスタートされると、まずステップS1において
初期設定がなされる。このとき水平フラップ6は水平位
置、すなわち吹出角0゜に設定される。これにより、運
転開始直後の未だ低温状態にある室内熱交換器2を通し
て吹き出される冷風は、居住者49の頭上へと吹き出さ
れるようにして、冷風感を与えないようにしている。上
記ステップS1では、さらに後述するタイマI,IIの
リセット操作、及び立ち上げ完了判別カウンタの“0”
設定がなされる。次いでステップS2に移行し、室内サ
ーモのON−OFF状態の判別が行われる。暖房運転
は、室内温度が居住者設定希望温度より低い状態で開始
されるものと想定されるので、ここでは室内サーモから
ON信号が入力されているものとして、ステップS2か
らステップS3に移行した制御についてまず説明する。
【0026】ステップS3は上記立上げ完了判別カウン
タの状態判別ステップである。装置の起動時には上記ス
テップS1における初期設定値“0”のままであるの
で、ステップS4へと移行し、ステップS4からS13
に至る吹出温度Tcに基づいた吹出風量の立上げ制御を
行う。すなわちステップS4において吹出温度Tcが2
0℃に達するまでは、ステップS4からS5を経て、さ
らにS2、S3、S4と実行ステップがサイクリックに
繰り返され、このときステップS5において、送風ファ
ン3の回転速度が超微風に応ずる回転速度に設定され、
その状態での送風運転が継続される。この間、ステップ
S2における室内サーモのOFF状態への変化を監視し
ながら、吹出温度Tcの温度上昇を待っている。そして
上記Tcが20℃に達した時にステップS4からS6に
移行し、さらに上記Tcが25℃に達する迄はステップ
S7で風量が微風に変更され、上記と同様に、この状態
での送風運転を継続しながらTcの温度上昇を待つこと
となる。
【0027】Tcが25℃に達した場合には、ステップ
S6からS8に移行し、Tcが35℃に達する迄、ステ
ップS9における弱風の設定風量に変更した運転を継続
し、35℃に達した時にはステップS8からS10に移
行する。ステップS10においては、タイマIの計時値
を判別する訳であるが、このときタイマIはステップS
1におけるリセット操作で与えられた状態であり、従っ
て上記吹出温度Tcが35℃に達してステップS8から
S10、さらにステップS11に処理が移った時点から
タイマIの計時動作が開始され、次いでステップS9か
らステップS2、S3、S4、S6、S8、S10、S
11の各ステップを繰り返して上記タイマIの計時動作
を継続する。従って弱風での運転は、Tcが35℃到達
後にさらに1分間実行される。そしてタイマIでの計時
時間が1分に達したときにステップS1からS12に移
行して、使用者が設定した風量(弱風、中風、強風)に
変更し、ステップS13において、さらに吹出温度Tc
が38℃以上となるまで、上記設定風量での運転を継続
する。このように、起動時において吹出温度Tcに応じ
て除々に風量を増加していく立上げ制御を行うことによ
り、立ち上げ時における冷風による室内空気の攪拌を抑
え、使用者への冷風感を与えないようにしている。
【0028】ステップS13において吹出温度Tcが3
8℃以上であることが判別されるとステップS13から
S14へと移行する。ステップS14からS15、S1
6、そしてS2に戻って上記の各判別ステップを経てS
14へとサイクリックに繰り返す処理においては、ステ
ップS16における水平フラップ6の真下方向、すなわ
ち吹出角90゜の吹き出しが、吹出温度38℃以上とな
ったときから2分間継続される(図1(a))。2分経
過後にはステップS14からS17、S16、そしてS
2に戻る処理に移行し、さらに室温が17℃以上となる
まで、上記真下方向への吹出しが維持される。そして室
温が17℃以上となった時にステップS17からS18
に移行し、水平フラップ6を設定角度(例えば70゜)
に変更して、このときから室内の中央領域、すなわち居
住者49方向への温風Wの吹き出しが行われる(図1
(b))。
【0029】次にステップS19において、リモコン2
2に設けられた上記制御許可スイッチ25の出力信号を
読み込み、これが制御禁止信号であった場合はステップ
S2へと戻り、室内温度が居住者49の希望設定温度に
達するまで、すなわち室内サーモがOFFとなるまで、
上記設定状態で暖房運転が継続される。このように制御
許可スイッチ25が制御禁止信号を出力するように設定
されるのは、室内機の対面が壁や窓等で仕切られていな
いときである。
【0030】一方、ステップS19において制御許可ス
イッチ25の出力信号が制御許可信号であった場合は、
次にステップS20へと進み、室温が19℃以上となる
までこの状態を維持する。そして室温が19℃以上とな
れば、次にステップS21へと進み、タイマIIの計時
時間が4分を超えるまでさらにこの状態、すなわち設定
角度への温風Wの吹き出しを継続する。タイマIIの計
時時間が4分を超えると、次にステップS22へと移行
し、室温と居住者設定希望温度との差が1.0℃以内と
なったか否か、すなわち室内50が居住者位置において
適温となっているか否かを判断する。ここで上記温度差
が1.0℃以内となれば、次にステップS23へと進
み、水平フラップ6を吹出角−20゜の斜め上方吹きと
し、以後ステップS2において室内サーモがOFFとな
るまで、天井面50aに沿って温風Wを吹き出す暖房運
転が継続される。
【0031】またこのステップS23では、送風ファン
3の制御も行う。ステップS23に移行する直前には、
送風ファン3の風量は居住者の設定風量となっている。
従ってこの設定風量が「弱風」等であった場合には、室
内50の広さとの関係で吹き出した温風Wが壁面50b
にまで到達しないということもあり得る。あるいは逆
に、設定風量が「強風」であるため壁面50bで反射し
てしまうということもあり得る。そこでこのステップS
23では、吹き出した温風Wが室内50の壁面50bに
天井面50a側から適度に衝突するように、上記送風フ
ァン3を制御している。従って吹き出した温風Wは、そ
の後壁面50bを下降し、床面50cから微風となって
室内50に拡散することとなるのである(図1
(c))。
【0032】一方、室内温度が居住者設定希望温度に達
した場合にはステップS2からS19に移行し、このと
き室内熱交換器2を流通する冷媒の循環が停止されるの
で、温風Wの吹き出しは得られず、従って送風ファン3
の回転速度は超微風に応ずる速度に変更、もしくは停止
する。またこのとき上記タイマIIのリセット、及び立
上げ完了判別カウンタ“1”の設定が行われる。この状
態で次の室内サーモからのON信号の入力待ち状態とな
る(ステップS2、S19)。そして室温が居住者設定
希望温度より低くなって室内サーモからON信号が入力
されたときには、ステップS2からS3、そしてステッ
プS20に移行し、ステップS20において吹出風量を
使用者設定風量に応ずる送風ファン3の回転速度に変更
すると共に、ステップS14に移行して、上記のような
水平フラップ6を真下方向に変更する制御から再開する
こととしている。
【0033】以上の説明のように上記空気調和機におい
ては、暖房運転始動時には、吹出温度の低い間は、居住
者49の頭上へと水平方向に吹き出し、さらに吹出温度
が温風となった後に水平フラップ6を真下方向に変更し
ている。このとき吹出風Wは壁面に沿って吹出され、そ
して床面50cに広がる気流となる。これによって居住
者に気流感を感じさせずに室内をまず温める。従ってそ
の後に居住者方向へと吹出方向を変更した場合にも居住
者49に冷気状態の気流が当たることはないので、従来
装置におけるような冷風感を与えることがなく空調快適
性が向上される。図7は、このようにして居住者方向に
吹出方向を変更した後における室内50の空調状態をコ
ンピュータ・シミュレーションによって検証したもので
あり、運転開始から4分経過したときの状態を示してい
る。ここで室内50の高さは約2.4m)風量は8.3
/min)そして吹出温度は40℃であるとした。
同図(a)は居住者49の方向へと吹き出した温風Wの
風向を示し、また同図(b)は室温分布を示し、さらに
同図(c)はPMV分布を示している。これらの図に示
す通り、居住者49が存在する室内50の中央領域は、
運転開始4分経過後において、室温が約25℃〜27.
5℃、PMV値が0.5程度となり、快適な暖房環境を
迅速に得ることが可能となっている。
【0034】また上記空気調和機では、居住者49の近
傍を迅速に暖房した後、水平フラップ6を斜め上方吹き
とし、天井面50aに沿って温風Wを吹き出している。
従って温風Wは居住者49の頭上を流通し、天井面50
aに沿って壁面50bに至り、次にこの壁面50bに沿
って床面50cまで下降した後、床面50cから室内5
0へと微風となって拡散する(図1(c)参照)。図8
は、このときの室内50の空調状態をコンピュータ・シ
ミュレーションによって検証したものであり、運転開始
から6分経過後、すなわち図7に示す状態から斜め上方
吹きに切り替えて2分が経過したときの状態を示してい
る。ここでは風量は6m/min、吹出温度は39℃
であるとした。図7と同様に、図8(a)は吹き出した
温風Wの風向を示し、また同図(b)は室温分布を示
し、さらに同図(c)はPMV分布を示している。これ
らの図に示す通り、吹き出した温風Wが直接居住者49
に当たることはなく、当たるときには風をほとんど感じ
ない微風となっているので、居住者49に不快感を生じ
させることがない。また室内50は比較的均一な温度分
布、PMV分布となり、快適な居住範囲を拡大すること
ができる。さらに床面50c側から温風Wが拡散するの
で、居住者49の足元における温度分布が改善され、頭
が暑く足元が寒いという不快な状態を生じることがな
い。
【0035】ところで上記のような効果は、室内機の対
面が壁や窓等で仕切られていなければ得ることができ
ず、このような場合にまで斜め上方吹きに切り替える
と、却って快適性を損うことにもなりかねない。そこで
上記空気調和機では制御許可スイッチ25を設け、この
制御許可スイッチ25によって上記風向制御の許可と禁
止とを切り替えられるようになっている。従ってその据
付け位置や部屋の形状等によって最適な動作を選択し、
確実に空調快適性を向上させることができる。
【0036】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施するこ
とができる。上記では壁掛形として空気調和機を構成し
たが、これは壁埋込形として構成してもよいし、また天
井埋込形や天井吊下形として構成してもよい。図9は、
天井埋込形のように天井面からの突出長が少ない構成と
したときの、室内機の吹出口4近傍を示す概略断面図で
ある。従来は、図10に示すように水平フラップ46の
吹出角が30゜〜90゜の間で制御可能となっていた
が、これを図9に示すように0゜〜90゜の間で制御で
きる構造としている。壁掛形として構成した場合のよう
に−20℃まで制御しなくてもよいのは、天井埋込形空
気調和機では吹出口4が略天井面50aの位置にあるの
で、水平吹きとすることによって天井面50aに沿った
温風Wの吹き出しが可能となるからである。なお図9及
び図10においては、上記壁掛形の空気調和機に備えら
れた部材と同一の機能を有する部材には、それぞれ図
2、図11に示す符号と同一の符号を付している。
【0037】また上記壁掛形あるいは天井埋込形の空気
調和機においては、水平フラップ6によって吹出方向変
更手段を構成しているが、これは水平フラップ6と垂直
フラップ(図示せず)とによって構成するようにしても
よい。例えば上記空気調和機では、図1(c)に示すよ
うに室内機が据え付けられた壁面と相対向する壁面50
cに温風Wを衝突させているが、垂直フラップを制御す
ることにより、室内機が据え付けられた壁面と交差する
壁面に衝突させるようにしてもよい。
【0038】さらに上記空気調和機では、室内50の居
住者位置における速暖性を向上させるために、図6のフ
ローチャートに示すステップS1〜ステップS18の制
御を暖房運転の立上げ時に行っているが、輻射センサ9
等の快適度検出手段で検出される快適度を良好なものと
できる制御あるいは運転であれば、上記フローチャート
に示すものに限らない。例えば同図に示す制御では、ス
テップS1〜ステップS13を繰り返す間は水平フラッ
プ6の吹出角度を0゜に設定して水平吹きとしている
が、これは、水平フラップ6を90゜以上の吹出角度が
設定できる構造にして、室内機の背面側、すなわち室内
機を据え付けた壁面側に吹出風Wを吹き出すような制御
としてもよい。
【0039】また上記空気調和機では輻射センサ9によ
って快適度検出手段を構成したが、これは図5にその概
略構成を一例として示すPMVセンサ10によっても構
成することができる。同図に示すPMVセンサ10は、
外気温度を検出して在室者の着衣量を推定するための外
気温度センサ16、室内の温度を検出する温度センサ1
1、室内の湿度を検出する湿度センサ12、在室者の輻
射温度を検出する輻射温度センサ13、空気調和機の気
流速度を推定するため風量、風向き等を検出する作動セ
ンサ14、在室者の活動量を推定する赤外線センサ15
等を備えている。そして上記各種センサ11〜16のセ
ンサ情報から取得した温度、湿度、輻射温度、気流速推
定値、活動量推定値、及び活動時の着衣量推定値を用い
て、快適度演算器17により現在の快適度(PMV値)
を温熱環境指標PMV(ISO7730)を用いて算出
するようにしたものである。このようなPMWセンサ1
0を用いれば、より一層確実に暖房快適性を向上させる
ことができるようになる。
【0040】一方、上記快適度検出手段は、室内機の吸
込口等に設けられた通常の室温センサと、上記輻射セン
サ9とを組み合わせて構成してもよい。すなわち、室温
センサから得られた値を輻射センサ9から得た値によっ
て補正し、この補正された値と居住者の希望設定温度と
を比較するのである。このようにすれば、より一層確実
な暖房快適性の向上が可能である。さらに、室温センサ
のみで快適度検出手段を構成してもよい。このようにす
ると構成が極めて簡素となり、一層のコストダウンを図
ることができる。
【0041】
【発明の効果】上記請求項1又は請求項2の空気調和機
では、天井面に沿って吹き出した温風は壁面に沿って下
降し、微風となって床面から室内に拡散する。従って吹
き出した温風が直接居住者に当たって不快感を生じさせ
ることがなく、また足元の温度分布が改善されて室内に
おける快適な居住範囲を拡大することが可能となる。
【0042】また上記請求項3の空気調和機では、確実
に快適性を向上させることが可能となる。
【0043】さらに請求項4の空気調和機では、より一
層確実に快適性を向上させることが可能となる。
【0044】請求項5又は請求項6の空気調和機では、
その実施を容易とすることが可能となる。
【0045】請求項7の空気調和機では、その据付位置
や部屋の形状等によって最適な動作が選択でき、一段と
快適性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の空気調和機の一実施形態の制御によ
る吹出方向の変化を説明する図である。
【図2】上記空気調和機の室内機を示す部分透過側面図
である。
【図3】上記空気調和機のリモコンを示す概略透過側面
図である。
【図4】上記空気調和機の制御系のブロック図である。
【図5】上記空気調和機に用いるPMVセンサのブロッ
ク図である。
【図6】上記空気調和機の制御フローチャートである。
【図7】室内の空調状態のシミュレーション結果を示
し、(a)は風向、(b)は温度分布、(c)はPMV
分布である。
【図8】室内の空調状態のシミュレーション結果を示
し、(a)は風向、(b)は温度分布、(c)はPMV
分布である。
【図9】天井埋込形として構成したこの発明の空気調和
機の他の実施形態を示す部分透過側面図である。
【図10】従来例の天井埋込形空気調和機の部分透過側
面図である。
【図11】従来例の壁掛形空気調和機の部分透過側面図
である。
【図12】従来例の空気調和機の制御による吹出方向の
変化を説明する図である。
【図13】従来例の空気調和機の暖房運転による室内の
温度分布を示す概略図である。
【符号の説明】
2 室内熱交換器 3 送風ファン 6 水平フラップ 9 輻射センサ 10 PMVセンサ 50 室内 50a 天井面 50b 壁面 W 温風

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内(50)の高所に据え付けられ、温
    風(W)を室内(50)に吹き出して暖房運転を行う空
    気調和機において、快適度検出手段(9)を設け、上記
    暖房運転によって形成された居住環境の快適度をこの快
    適度検出手段(9)で検出し、検出した快適度が所定値
    以上であったときは、室内(50)の天井面(50a)
    に沿って温風(W)を吹き出し、吹き出した温風(W)
    が上記天井面(50a)方向から室内(50)の壁面
    (50b)に衝突するよう風向制御を行うことを特徴と
    する空気調和機。
  2. 【請求項2】 熱交換器(2)と送風ファン(3)とを
    備え、温風(W)を室内(50)に吹き出して暖房運転
    を行うと共に、温風(W)の吹出方向を変更する吹出方
    向変更手段(6)を備えて室内(50)の高所に据え付
    けられる空気調和機において、快適度検出手段(9)を
    設け、上記暖房運転によって形成された居住環境の快適
    度をこの快適度検出手段(9)で検出し、検出した快適
    度が所定値以上であったときは、上記吹出方向変更手段
    (6)と送風ファン(3)とを制御して、室内(50)
    の天井面(50a)に沿って温風(W)を吹き出すと共
    に、吹き出した温風(W)が上記天井面(50a)方向
    から室内(50)の壁面(50b)に衝突するよう風向
    制御を行うことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 上記快適度検出手段は、輻射センサ
    (9)の値を使用したもの、又は室温センサの値を輻射
    センサ(9)の値で補正した補正値を使用したものであ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2の空気調和
    機。
  4. 【請求項4】 上記快適度検出手段は、気温、湿度、輻
    射温度等に基づいて快適度を把握するPMVセンサ(1
    0)であることを特徴とする請求項1又は請求項2の空
    気調和機。
  5. 【請求項5】 壁掛形又は壁埋込形として構成したこと
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかの空気調和
    機。
  6. 【請求項6】 天井埋込形又は天井吊下形として構成し
    たことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかの空
    気調和機。
  7. 【請求項7】 上記風向制御を行うことを許可又は禁止
    する切替スイッチ(25)を設けたことを特徴とする請
    求項1〜請求項6のいずれかの空気調和機。
JP15281996A 1996-05-10 1996-05-10 空気調和機 Expired - Lifetime JP3446478B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15281996A JP3446478B2 (ja) 1996-05-10 1996-05-10 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15281996A JP3446478B2 (ja) 1996-05-10 1996-05-10 空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09303844A true JPH09303844A (ja) 1997-11-28
JP3446478B2 JP3446478B2 (ja) 2003-09-16

Family

ID=15548855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15281996A Expired - Lifetime JP3446478B2 (ja) 1996-05-10 1996-05-10 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3446478B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003185217A (ja) * 2001-12-19 2003-07-03 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JP2004101128A (ja) * 2002-09-12 2004-04-02 Sharp Corp 空気調和機
JP2006226672A (ja) * 2006-04-13 2006-08-31 Sharp Corp 空気調和機
JP2006242567A (ja) * 2006-06-16 2006-09-14 Sharp Corp 空気調和機
JP2010078254A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空気調和装置
JP2011099609A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 Daikin Industries Ltd 空気調和機の室内ユニット
JP2011127892A (ja) * 2011-02-14 2011-06-30 Sharp Corp 空気調和方法及び空気調和機
JP2012037235A (ja) * 2011-11-24 2012-02-23 Sharp Corp 空気調和方法及び空気調和機
JP2014134380A (ja) * 2014-04-28 2014-07-24 Sharp Corp 空気調和方法及び空気調和機
JP2015099009A (ja) * 2015-01-23 2015-05-28 シャープ株式会社 空気調和方法及び空気調和機
WO2016117088A1 (ja) * 2015-01-22 2016-07-28 三菱電機株式会社 空気調和機の室内機及び空気調和機及び気流制御方法
JP2016217708A (ja) * 2016-09-29 2016-12-22 シャープ株式会社 空気調和機および空気調和方法
WO2018142817A1 (ja) 2017-02-06 2018-08-09 ダイキン工業株式会社 空気調和機
EP3534083A4 (en) * 2016-10-28 2019-11-06 Daikin Industries, Ltd. AIR CONDITIONING INDOOR UNIT
JP2021004680A (ja) * 2019-06-25 2021-01-14 アズビル株式会社 解析装置および解析方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003185217A (ja) * 2001-12-19 2003-07-03 Daikin Ind Ltd 空気調和機
JP2004101128A (ja) * 2002-09-12 2004-04-02 Sharp Corp 空気調和機
JP2006226672A (ja) * 2006-04-13 2006-08-31 Sharp Corp 空気調和機
JP2006242567A (ja) * 2006-06-16 2006-09-14 Sharp Corp 空気調和機
JP2010078254A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空気調和装置
JP2011099609A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 Daikin Industries Ltd 空気調和機の室内ユニット
JP2011127892A (ja) * 2011-02-14 2011-06-30 Sharp Corp 空気調和方法及び空気調和機
JP2012037235A (ja) * 2011-11-24 2012-02-23 Sharp Corp 空気調和方法及び空気調和機
JP2014134380A (ja) * 2014-04-28 2014-07-24 Sharp Corp 空気調和方法及び空気調和機
WO2016117088A1 (ja) * 2015-01-22 2016-07-28 三菱電機株式会社 空気調和機の室内機及び空気調和機及び気流制御方法
JPWO2016117088A1 (ja) * 2015-01-22 2017-04-27 三菱電機株式会社 空気調和機の室内機及び空気調和機及び気流制御方法
JP2015099009A (ja) * 2015-01-23 2015-05-28 シャープ株式会社 空気調和方法及び空気調和機
JP2016217708A (ja) * 2016-09-29 2016-12-22 シャープ株式会社 空気調和機および空気調和方法
EP3534083A4 (en) * 2016-10-28 2019-11-06 Daikin Industries, Ltd. AIR CONDITIONING INDOOR UNIT
WO2018142817A1 (ja) 2017-02-06 2018-08-09 ダイキン工業株式会社 空気調和機
JP2021004680A (ja) * 2019-06-25 2021-01-14 アズビル株式会社 解析装置および解析方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3446478B2 (ja) 2003-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3446478B2 (ja) 空気調和機
WO2019137376A1 (zh) 壁挂式空调及其自清洁控制方法
WO2019137377A1 (zh) 壁挂式空调及其自清洁控制方法
US10830484B2 (en) Air-conditioning apparatus
JPH08166156A (ja) 空気調和機
JP2004076974A (ja) 空気調和機および空気調和機の制御方法
JP2000283535A (ja) 輻射空気調和装置
JP3369331B2 (ja) 空気調和装置
JPH04288439A (ja) 空気調和機の制御方法
JP3548627B2 (ja) 空気調和機
JPH10103739A (ja) 空気調和機
JPS63143446A (ja) 空気調和機
JP2004076973A (ja) 空気調和機および空気調和機の制御方法
JP2679202B2 (ja) 空気調和システム
JP3815471B2 (ja) 空気調和機
JPH0678837B2 (ja) 空気調和機
WO2018069961A1 (ja) 空気調和装置
JP3901624B2 (ja) 空調システムの暖房運転方法
JP2722928B2 (ja) 空気調和機の制御方法
JPH0436535A (ja) 空気調和機の室内ファン運転方法
JPH0719562A (ja) 空気調和機
JPS63143447A (ja) 空気調和機
JPS63143444A (ja) 空気調和機
JP2554164B2 (ja) ヒートポンプ式空気調和機の制御装置
JPH05312382A (ja) 空調風吹出装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080704

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090704

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100704

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100704

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130704

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term