JPH09303764A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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Publication number
JPH09303764A
JPH09303764A JP11721696A JP11721696A JPH09303764A JP H09303764 A JPH09303764 A JP H09303764A JP 11721696 A JP11721696 A JP 11721696A JP 11721696 A JP11721696 A JP 11721696A JP H09303764 A JPH09303764 A JP H09303764A
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JP
Japan
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combustion chamber
combustion
hot water
flow rate
burner
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Application number
JP11721696A
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English (en)
Inventor
Masashi Nishigaki
雅司 西垣
Hideki Okamoto
秀樹 岡本
Hikari Hirano
光 平野
Masahide Tsujishita
正秀 辻下
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発生する騒音を比較的低く抑えることができ
る燃焼装置としての給湯器を得る。 【解決手段】 バーナ3を備えた燃焼室2を備え、この
バーナ3の燃焼状態にあって燃焼室内を流れるガスの流
量を変更可能な燃焼室内ガス流量変更機構を備えた燃焼
装置を構築するに、燃焼室内に於けるガスの規則的なみ
だれを検出するみだれ検出機構と、このみだれ検出機構
により検出される検出値が予め設定される基準値より大
きい場合に、燃焼室内ガス流量変更機構を働かせて燃焼
室内を流れるガス流量を変更する流量変更制御手段12
を備えて、燃焼装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーナを備えた燃
焼室を備え、このバーナの燃焼状態にあって燃焼室内を
流れるガスの流量を変更可能な燃焼室内ガス流量変更機
構を備えた燃焼装置の消音化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】このような燃焼装置にあっては、その発
生する騒音が問題となる。問題なる騒音としては、燃焼
装置が定常的に運転されている場合に発生する騒音が多
い。従来、このような定常運転時に発生する騒音を低減
化する方策として、バーナ形状、燃焼室形状等を騒音低
減目的から最適化する方策が取られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように器具の形状的な対策では限界がある。さらに、発
明者らは、例えば、給湯器に於けるインプット量の変化
により、特定のインプット量の場合に、このような騒音
が高くなることを見出した。図2(イ)はこのような状
況を示しており、横軸に給湯器に於けるインプット量に
対応する供給カロリー数を、縦軸に給湯器から発生する
騒音を示している。さらに、このインプット量と騒音と
の関係を示す図に重ねて、空燃比を所定のインプット量
の状態で変化させた場合のグラフを図2(ロ)(ハ)に
示した。即ち、先のインプット量と騒音の関係を示すグ
ラフに重ねて、空燃比と騒音との関係を示すグラフを示
している。この場合も、縦軸は騒音を示しており、斜め
軸(右上がりの軸)は空燃比を示している。さらに図3
に、インプット量が具体的な値(23000、2600
0、29000、30000kcal/h)である場合
の騒音のスペクトル分布を示した。26000と300
00kcal/hの場合に、80〜90Hzの騒音が大
きいことが判る。これらのグラフから明らかなように、
給湯器に於ける供給インプット量及び空燃比が特定の値
に近い場合に、騒音が大きくなっている。ここで、この
ような特定の値は、温度等の環境条件、使用環境(例え
ば排煙ダクトがあるとかないとか)等によって変化す
る。さて、このような騒音の低減化を目的として、発明
者らは、様々な原因を検討したが、この原因は、バーナ
から流出する燃焼ガス(未燃、燃焼後のものを含む)が
所定の安定圧力まで回復する圧力回復域に於ける空間圧
力分布と、バーナの炎口付近で発生し、前記燃焼ガスの
移流速度より速い音速で先に説明した圧力回復域の形成
端に伝わる音の空間分布とが、同調した場合に発生する
と推測している。さらに、他の給湯器の構成系にあっ
て、この特定の値(特定周波数)の音に共鳴する構造が
ある場合は、一層、騒音が大きくなる。さらに、図2を
参照しながら説明すると、図示するものの例にあって
は、空燃比を2近傍に抑えた場合、インプット量とし
て、26000kcal/hの場合及び30000kc
al/hで、大きな騒音を発生する。この高騒音発生域
の幅は、せいぜい、インプット量に関しては±5%程度
の範囲であり、空燃比に関しては、±3%程度の範囲で
ある(図示するものは、理解を容易にするために、少
々、誇張して示している)。以上のような状況におい
て、本発明の目的は、燃焼装置から発生する騒音をでき
るだけ低減化できる燃焼装置を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕この目的を達成するための本発明による、請求
項1に係わる、バーナを備えた燃焼室を備え、バーナの
燃焼状態にあって燃焼室内を流れるガスの流量を変更可
能な燃焼室内ガス流量変更機構を備えた燃焼装置の特徴
構成は、燃焼室内に於けるガスの規則的なみだれを検出
するみだれ検出機構と、みだれ検出機構により検出され
る検出値が予め設定される基準値より大きい場合に、先
に説明した燃焼室内ガス流量変更機構を働かせて燃焼室
内を流れるガス流量を変更する流量変更制御手段を備え
ることにある。 〔作用・効果〕先に説明したように、本願が問題とする
バーナ近傍に於ける燃焼ガスの流れ状態に起因すると考
えられる騒音は、基本的には、燃焼室内を流れるガスの
流量によっており、一定の流れ状態が発現した場合に、
騒音が比較的高い状態で発生するものと考えられる。従
って、この燃焼装置にあっては、みだれ検出機構により
燃焼室内に発生する規則的な乱れを検出する。このよう
な規則性を有する乱れはバーナの燃焼により排気側に発
生するカルマン渦列等が、主な原因となっている場合が
多い。そして、このみだれ検出機構により検出される規
則的な乱れが基準値よりも大きい場合に、流量変更制御
手段が働き、燃焼室内ガス流量変更機構を作動させて、
燃焼室内を流れるガスの流量を変更する。このようにす
ると、先に説明した騒音発生の原因となっている燃焼室
内に於ける所定の流れ場状態がくずれることになり、結
果的に騒音を低減化することができる。 〔構成〕さて、上記の構成において、前記みだれ検出機
構が、燃焼室から発生する音量を検出する音量検出機構
もしくは燃焼室の燃焼室壁の振動を検出する振動検出機
構であることが好ましい。 〔作用・効果〕本願が解決したい課題は、基本的には騒
音であり、このような騒音は、燃焼室内に於けるガス流
れ場の規則的なみだれに誘起されていると考えられる。
従って、例えば、燃焼室内から発生する音の音量を音量
検出機構により検出し、これを基準値と比較することに
より、上記の騒音防止対策を取るべきかどうかを判断す
ることができ、騒音低減の効果を得ることができる。一
方、直接騒音を検出することなく、この騒音に関連した
情報である燃焼室壁の振動を振動検出機構で検出する場
合にあっても、同様の判断指標とすることができ、この
場合もまた騒音低減の効果を得ることができる。 〔構成〕さて、上記の請求項1に係わる構成において、
前記みだれ検出機構が、前記燃焼室から発生する予め設
定された周波数範囲の音量を検出する音量検出機構、も
しくは前記燃焼室の燃焼室壁の予め設定された周波数の
振動を検出する振動検出機構であるであることが好まし
い。 〔作用・効果〕先に説明したように、本願の燃焼装置に
あっては、燃焼室内の流れのみだれを音、または振動と
して検出して、騒音の低減化を図るのであるが、このよ
うな場合に問題となる波動の振動数は特定することがで
きる。従って、予め設定された周波数範囲の音あるいは
振動を検出することにより、的確にノイズ成分の影響を
避けて、問題の波動を、音波もしくは振動として捕らえ
ることにより、騒音の低減化を良好に行える。この場合
も、燃焼室内から発生する音の音量(但し特定周波数範
囲内)を音量検出機構により検出し、これを基準値と比
較することにより、上記の騒音防止対策を取るべきかど
うかを判断することができ、騒音低減の効果を得ること
ができる。一方、直接騒音を検出することなく、この騒
音に関連した情報である燃焼室壁の振動(但し特定周波
数範囲内)を振動検出機構で検出する場合にあっても、
同様の判断指標とすることができ、この場合もまた騒音
低減の効果を得ることができる。 〔構成〕さらに、上記の構成において、前記燃焼室内ガ
ス流量変更機構が、前記バーナに供給される燃料の量で
あるインプット量を変更するインプット量変更機構であ
ることが好ましい。 〔作用・効果〕バーナに供給される燃料の量であるイン
プット量を変更すると、結果的に燃焼室内に供給される
ガス量が変化されることとなり、燃焼室内の流れ場の状
態が変化する。従って、騒音を発生している状態に対し
て、これを回避できる状態まで流れ場の状態を変化させ
ることが可能となり、燃焼装置から発生する騒音を低減
化させることができる。 〔構成〕さらに、上記の構成において、前記燃焼室内ガ
ス流量変更機構が、前記バーナに供給される空気量を変
更して、バーナにおける燃焼の空燃比を変更する空燃比
変更機構であることが好ましい。 〔作用・効果〕この場合もまた、バーナに供給される空
気量を変更すると、結果的に燃焼室内に供給されるガス
量が変化されることとなり、燃焼室内の流れ場の状態が
変化する。従って、騒音を発生している状態に対して、
これを回避できる状態まで流れ場の状態を変化させるこ
とが可能となり、燃焼装置から発生する騒音を低減化さ
せることができる。 〔構成〕さらに、上記の構成において、バーナにおける
燃焼により発生する熱で湯を得る給湯機構を備えている
ことが好ましい。 〔作用・効果〕一般に、給湯器は、比較的大型の燃焼室
内の下部側にバーナを、その上部側に熱交換器を主要機
器とする給湯機構を備えて構成される。さらに、燃焼室
を構成する壁材は平板状の薄板材である場合が多く、燃
焼室内に於けるガス流のみだれに起因する騒音を発生し
やすい。このような給湯機構を備えた燃焼装置は、台所
内に設備されたり、建屋の外壁面あるいはマンションの
屋外に設備されたりするため、発生する騒音が大きいと
問題である。一方、このような給湯器にあっては、その
インプット量の調整、空燃比の調整機構等は確立された
技術であり、これらの制御は容易である。ここで、これ
らの機構は、実質上、本願で言う燃焼室内ガス流量変更
機構として働くことができる。従って、本願にあって
は、給湯機構を備えた燃焼装置において、これに、流量
変更制御手段を備え、騒音、振動等のみだれを検出し
て、これが所定基準値よりも大きい場合は、ガス流量を
変更させて、発生する騒音を低減化する。結果、使用環
境、構造のいかんに係わらず、低騒音で運転可能な給湯
機能を有する燃焼装置を得ることができた。 〔構成〕さらに、上記のような給湯機能を有する燃焼装
置において、給湯機構より得られる湯の温度を予め設定
される設定出湯温度に制御する出湯温度制御機構を備
え、流量変更制御手段による燃焼室内を流れるガス量の
変更操作とともに設定出湯温度を変更する設定出湯温度
変更手段を備えることが好ましい。 〔作用・効果〕給湯機能を備えた燃焼装置にあっては、
設定出湯温度基準でバーナ側の燃焼状態が決定される場
合が多く、出湯温度制御機構により燃焼状態が適切に設
定されて所定の出湯温度を得られる様になっている。し
かしながら、本願のように機器が発生する騒音を問題と
して、この騒音が大きい場合は、燃焼状態を調整して騒
音が低い状態に強制的にもっていく必要がある場合があ
る。この場合、予め設定される設定出湯温度を維持しよ
うとすると、機器的に無理が生じる場合があり、このよ
うな場合に、設定出湯温度変更手段の働きにより設定出
湯温度を変更することにより、騒音及び機器運転の観点
から共に、好ましい運転条件で装置を運転することがで
きるようになる。一方、設定出湯温度変更手段が設定出
湯温度の変更をおこなう場合は、現状の出湯温度とは異
なった温度の湯を供給するのであるから、供給水量が同
一との仮定にあっては、燃焼側の状態を変化させる(換
言すれば流量変更制御手段が働く)こととなり、結果的
にこの状況は、これまで説明したと同様な動作により騒
音を低下することとなる。 〔構成〕さらに、上記のような給湯機能を有する燃焼装
置において、流量変更制御手段による前記燃焼室内を流
れるガス量の変更操作とともに給湯機構への給水量を変
更する給水量変更手段を備え、出湯量が変更されること
が好ましい。 〔作用・効果〕機器が発生する騒音を問題として、この
騒音が大きい場合、流量変更制御手段の働きにより、燃
焼状態を調整して騒音が低い状態に強制的にもってい
く。この場合、燃焼側の状態が変化するため、給湯機構
への給水量が維持されると、出湯温度を、予め設定され
る設定出湯温度に維持することができない場合が多い。
従って、このような場合に、給水量変更手段の働きによ
り給水量を変更する。このようにすると出湯量は変わる
が、出湯温度に大きな変化を起こさないようにすること
ができる。この場合、流量変更制御手段による燃焼状態
の制御により発生する変化に対して、出湯温度が以前の
設定値に維持されるように、給水量変更手段による給湯
機構への給水量が変更されることが好ましい。この場
合、騒音及び出湯温度維持の両観点から共に、好ましい
運転条件で装置を運転することができるようになる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の特徴構成を備え
た燃焼装置の一例としての給湯器1の構造について図1
に基づいて説明する。図示するように、この給湯器1
は、燃焼室2内にバーナ3を備えて構成されており、こ
のバーナ3の排気側に加熱対象の水が内部を流れる熱交
換器4を備えて構成されている。この熱交換器4に対し
ては、給水用の給水路40と熱交換器4で生成される湯
が流れる出湯路41とを備えている。さらに、この給水
路40には給水量調整用の流量調節弁4aと給水温度検
出用の給水温度検出機構4bが備えられている。一方、
出湯路41には、出湯温度検出用の出湯温度検出機構4
cが備えられている。これら給水路40及び出湯路41
と熱交換器4により、バーナ3と共に働く給湯機構が構
成されている。出湯路41に設けられる出湯温度検出機
構4cからの検出情報は、後述する給湯制御装置10に
送られて、所定の制御の用に供される構成が採用されて
いる。さらに、給水路40には、この流路40を介して
熱交換器4に供給される給水量を検出する給水量検出機
構4dを備えている。給水量検出機構4dからの検出結
果は、同様に給湯制御装置10に送られて、所定の制御
の用に供される。従って、流量調節弁4aの制御により
給水量、給湯量は制御可能となっている。さらに、この
燃焼室2の基端側には一次空気、二次空気供給用の送風
機5が備えられている。従って、この送風機5の回転数
制御により、燃焼室内に供給される空気量、さらには、
バーナ3に供給される燃料ガス量が一定の場合は、バー
ナ3に於ける燃焼の空燃比を、それぞれ制御可能に構成
されている。このようにバーナ3に於ける燃焼の空燃比
を変更する機構を空燃比変更機構と呼ぶ。一方、バーナ
3の基端側には、複数の弁6(バーナ近接側からガスガ
バナ比例弁6a、メーン電磁弁6b、セフティー電磁弁
6c)を備えた燃料ガス供給路7が備えられている。こ
こで、ガスガバナ比例弁6aを制御することにより、バ
ーナ3に送られる燃料ガス量が制御される。このよう
に、バーナ3に対する燃料ガスの供給量を変更する機構
をインプット量変更機構と呼ぶ。送風器5の回転数の変
更あるいはガスガバナ比例弁6aの開閉制御は、燃焼室
内を流れるガス量を変化させるため、これらを総称して
燃焼室内ガス流量変更機構と呼ぶ。前記バーナ3に対し
ては、点火トランス8を備えた点火プラグ9が備えられ
ており、自動点火が可能な構造とされている。バーナ3
の消火に関しても、メーン電磁弁6bが働くことによ
り、自動消火が可能な構造とされている。
【0006】以上に説明してきた各機器に対する給湯制
御装置10が備えられている。即ち、この給湯制御装置
10は、前記流量調節弁4aに於ける給水流量制御、前
記送風機5に於ける供給空気量制御、前記ガスガバナ比
例弁6aに於ける供給燃料ガス量制御、バーナ3の点
火、消火の制御等に関する指令を適宜おこなうものであ
る。
【0007】バーナ3の燃焼制御について説明すると、
前記供給燃料ガス量と前記供給空気量とは、一定の関係
を満たすように構成されている。即ち、図4に示すよう
にカロリー表示のインプット量(供給燃料ガス量に対応
する)に対応して、所定の関係を満たすファン回転数
(供給空気量に対応する)が決定される構成とされてお
り、インプット量に対応して、所定良好な空燃比で、バ
ーナ3における燃焼をおこなうように構成されている。
その逆も取れる。
【0008】次に、バーナ3の燃焼制御と先に説明した
給水量制御、出湯温度との関係について説明する。この
場合、原則的には、出湯温度を外部入力により設定入力
される設定出湯温度にするような構成が採用されてい
る。即ち、出湯温度検出機構4cにより検出される出湯
温度検出値と、予め設定される設定出湯温度とを比較す
ることにより、前記ガスガバナ比例弁6aの開閉比例制
御、前記流量調節弁4aの開閉比例制御をおこなうこと
により、出湯温度を前記設定出湯温度に制御する出湯温
度制御手段400が備えられている。ここで、ガスガバ
ナ比例弁6aの開閉比例制御にあたっては、空燃比は図
4に示す、インプット量と送風機回転数との関係を満た
すように運転される。以上が、給湯器1の概略構成であ
るとともに、原則的な燃焼、給湯制御形態である。
【0009】以下、本願の特徴構成に係わる部位につい
て説明する。前述の燃焼室2には、バーナ3の側部でそ
の下手側部位に、バーナ3が燃焼している状態にあっ
て、この燃焼室2から発生するバーナ燃焼音量を検出す
る音量検出機構11(みだれ検出機構の一種)が備えら
れている。この検出機構11は、センサとしてのマイク
を備えている。このマイクは予め設定された周波数範囲
である82Hz前後(±5%)の騒音を検出する。一
方、前述の給湯制御装置10に、音量検出機構11によ
り検出されるバーナ燃焼音量が予め設定される音量より
大きい場合に、インプット量変更機構を介して、バーナ
に於けるインプット量を減少制御して、燃焼室内を流れ
るガス流量を変化(減少)させる流量変更制御手段12
が備えられている。この流量変更制御手段12は、この
機能を果たすための回路部または制御装置に備えられる
作動プログラムとして構成される。ここで、流量変更制
御手段12の動作閾値(予め設定される音量)を、調節
自在なボリーム13が、給湯制御装置10の表パネル1
4上に備えられている。以上が、本願の給湯器1の概略
構成である。以下、その働きを簡単に説明する。
【0010】給湯器1は、その設置時点で、あるいは適
宜、先に説明したボリューム13の調節により、流量変
更制御手段12の動作閾値が設定される。従って、この
給湯器1が例えば冬場に、運転開始され、その発生する
騒音が閾値より高い場合は、流量変更制御手段12が働
きインプット量変更機構の作動により、バーナ3に対す
る燃料ガス供給量が変更される。この変更範囲は、騒音
を発生している運転状態のインプット量に対して、その
+10%程度もしくは−10%以下の値までインプット
量を変更するものである。この制御は、出湯温度制御手
段400の制御に優先する。このようにすると、燃焼室
内を流れるガス量が変化することにより、騒音発生域を
避けることができ、結果、例え冬場の給湯運転にあって
も、発生する騒音の低い運転をおこなうことができる。
この場合、空燃比も図4の関係を満たすように変化す
る。さて、このようにインプット量が変化すると、出湯
温度が低下、上昇することとなりやすいが、本願の給湯
器1にあっては、流量変更制御手段12による燃焼室内
を流れるガス量の変更操作された場合に、給湯機構への
給水量を、その出湯温度が一定(設定出湯温度に維持)
されるように変更する給水量変更手段15が備えられて
おり、給水制御により出湯温度が維持される構成が採用
されている。この場合、出湯量は変化することとなる。
【0011】〔別実施の形態〕本願の別実施の形態を以
下説明する。 (イ) 上記の例にあっては、燃焼装置として給湯器に
本願の構成を採用する例を示したが、これは任意の機器
でよく、ガスタービン、燃焼炉等にも適用できる。 (ロ) 上記の例にあっては、燃焼室内のガス流の規則
的なみだれの検出用として、これをそのまま音として検
出する例を示したが、基本的には燃焼室に於けるガス流
の規則的なみだれ(振動)状態が問題となるため、燃焼
室壁の振動を検出するようにすることでも本願の目的を
達成できる。即ち、上記の音量検出機構に代えて、燃焼
室壁の振動を検出する振動検出機構を備えて、みだれ検
出機構の用を果たさせるのである。この場合もまた、燃
焼装置の消音化の目的を達成することができる。
【0012】(ハ) 上記の実施の形態にあっては、出
湯温度の維持を目的として、給水量変更手段15を備え
る構成を示したが、出湯温度の少々の変化を問題としな
い場合は、むしろ、設定出湯温度側を調節する方が、給
湯器の運転上、好ましい場合もある。このような場合に
あっては、上記のように、給湯機構より得られる湯の温
度を予め設定される設定出湯温度に制御する出湯温度制
御機構を備えて給湯器を構成する場合に、流量変更制御
手段12による燃焼室内を流れるガス量の変更操作とと
もに、先の出湯温度制御手段400により一定温度に維
持される目標値としての設定出湯温度を変更する設定出
湯温度変更手段を備えて機器を構成することが好まし
い。この場合、給水量変更手段15を働かせることな
く、これとは択一的に働かせる。先の主な実施の態様で
示した例では、設定出湯温度変更手段による制御が、流
量変更制御手段12と給水量変更手段15の制御に優先
される例を示している。
【0013】(ニ) さて、これまで説明してきた例に
あっては、騒音状態の検出を音量検出機構あるいは振動
検出機構等のみだれ検出機構を設け、これらの検出結果
に基づいて、燃焼室内を流れるガス量の変更をおこなう
構成としたが、本願の目的を達成するための構造として
は、必ずしも、規則的なみだれ状態の検出が必要なもの
ではない。即ち、燃焼装置の騒音発生状況は、設置状態
が確定しており、装置構成が確定している状態にあって
は、これを予め計測して既知とすることができる。例え
ば、図2に示す場合は、おおよそ26000kcal/
hと30000kcal/hのインプット量の場合に、
高い騒音が発生することが判明している。従って、図5
に示すように、給湯器の運転状態(インプット量、空燃
比等)で、騒音が発生しやすい騒音危険状態を予め記憶
する記憶手段60を備えておき、インプット量または供
給空気量といった装置の運転状態を検出する検出機構6
1を設けておき、検出機構61による検出結果が、騒音
危険状態内にある場合に、運転状態を変更する構成とし
てもよい。例えば、インプットが26000(1±3
%)kcal/hにある場合は、25000kcal/
hに、30000(1±3%)kcal/hにある場合
は、29000kcal/hに変更するのである。この
構成の場合は、バーナ3を備えた燃焼室2を備え、この
バーナ3の燃焼状態にあって燃焼室内を流れるガスの流
量を変更可能な燃焼室内ガス流量変更機構を備えた燃焼
装置を構成する場合に、以下の機能部を備えることが好
ましい。即ち、燃焼室内を流れるガス流量であって燃焼
室内に於けるみだれ(このみだれに起因する騒音等)が
大きくなる騒音発生危険域ガス流量を記憶した記憶手段
60を備え、燃焼室内を流れるガス流量を、バーナ3に
供給される燃料の量であるインプット量検出値もしくは
バーナ3に供給される空気量である空気量検出値から推
定する燃焼室内ガス流量推定手段62を備え、この手段
62により、燃焼室内を流れるガス流量を推定するとと
もに、前記燃焼室内ガス流量推定手段62により推定さ
れるガス流量推定値が、騒音発生危険域ガス流量である
場合に、燃焼室内を流れるガス流量を前記騒音発生危険
域ガス流量とは異なる値に、燃焼室内ガス流量変更機構
により変更するように、燃焼装置を構成するのである。
この構成の場合もまた、騒音を発生しやすに運転状態で
給湯器が運転されることを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願構造を有する給湯器の構成を示す図
【図2】バーナ運転状況の変化に伴う騒音の発生状況を
示す図
【図3】インプット量に伴って変化する騒音の発生状況
を示す図
【図4】空燃比の比例制御状況を示す図
【図5】本願の騒音低減化機構を備えた燃焼装置の別構
成例のブロック図
【符号の説明】
2 燃焼室 3 バーナ 5 送風機(空燃比変更機構) 6a ガスガバナ比例弁(インプット量変更機構) 10 給湯制御装置 11 音量検出機構(みだれ検出機構) 12 流量変更制御手段 15 給水量変更手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻下 正秀 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナを備えた燃焼室を備え、前記バー
    ナの燃焼状態にあって前記燃焼室内を流れるガスの流量
    を変更可能な燃焼室内ガス流量変更機構を備えた燃焼装
    置であって、前記燃焼室内に於けるガス流の規則的なみ
    だれを検出するみだれ検出機構と、前記みだれ検出機構
    により検出される検出値が予め設定される基準値より大
    きい場合に、前記燃焼室内ガス流量変更機構を働かせて
    前記燃焼室内を流れるガス流量を変更する流量変更制御
    手段を備えた燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記みだれ検出機構が、前記燃焼室から
    発生する音量を検出する音量検出機構もしくは前記燃焼
    室の燃焼室壁の振動を検出する振動検出機構である請求
    項1記載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】 前記みだれ検出機構が、前記燃焼室から
    発生する予め設定された周波数範囲の音量を検出する音
    量検出機構、もしくは前記燃焼室の燃焼室壁の予め設定
    された周波数の振動を検出する振動検出機構である請求
    項1記載の燃焼装置。
  4. 【請求項4】 前記燃焼室内ガス流量変更機構が、前記
    バーナに供給される燃料の量であるインプット量を変更
    するインプット量変更機構である請求項1、2または3
    記載の燃焼装置。
  5. 【請求項5】 前記燃焼室内ガス流量変更機構が、前記
    バーナに供給される空気量を変更して、前記バーナにお
    ける燃焼の空燃比を変更する空燃比変更機構である請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  6. 【請求項6】 前記バーナにおける燃焼により発生する
    熱で湯を得る給湯機構を備えた請求項1〜5のいずれか
    1項に記載の燃焼装置。
  7. 【請求項7】 前記給湯機構より得られる前記湯の温度
    を予め設定される設定出湯温度に制御する出湯温度制御
    機構を備え、前記流量変更制御手段による前記燃焼室内
    を流れるガス量の変更操作とともに前記設定出湯温度を
    変更する設定出湯温度変更手段を備えた請求項6記載の
    燃焼装置。
  8. 【請求項8】 前記流量変更制御手段による前記燃焼室
    内を流れるガス量の変更操作とともに前記給湯機構への
    給水量を変更する給水量変更手段を備え、出湯量が変更
    される請求項6記載の燃焼装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112128987A (zh) * 2020-08-31 2020-12-25 华帝股份有限公司 一种控制热水器稳定燃烧的方法及热水器

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