JPH09303412A - 回転体固定具 - Google Patents

回転体固定具

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JPH09303412A
JPH09303412A JP8116799A JP11679996A JPH09303412A JP H09303412 A JPH09303412 A JP H09303412A JP 8116799 A JP8116799 A JP 8116799A JP 11679996 A JP11679996 A JP 11679996A JP H09303412 A JPH09303412 A JP H09303412A
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JP
Japan
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peripheral surface
diameter
outer peripheral
deformation
inner peripheral
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JP8116799A
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English (en)
Inventor
Takahiro Nishikawa
隆博 西川
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Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体を迅速且つ容易に軸に組み付けること
ができるとともに、組付作業を行う際に軸方向の作業空
間を確保する必要がなく、軸と回転体とを強固に結合す
ることができる回転体固定具を提供する。 【解決手段】 横断面扇形の径収縮変形部2と径拡大変
形部3が軸方向に隣り合って同軸に連結部Jで連結さ
れ、それぞれの周方向の両端間に横断面扇形の渡し部4
が配置されている。径収縮変形部2と渡し部4とを連結
している締付ボルト6を締め付けると、径収縮変形部2
は弾性変形してその内周面2Cが軸Xに押し付けられ、
一方、渡し部に対してストッパピン5で周方向の変位を
拘束されている径拡大変形部3は弾性変形し、その外周
面3Dが回転体Wの中心孔Hの内周面に押し付けられ
て、回転体固定具1を介して軸Xと回転体Wとが連結固
定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体を軸に固定
するための回転体固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プーリや歯車等の回転体を軸に固
定する手段としては、例えば、実公昭62−6338号
公報に示されているように、軸外周面に嵌合されるイン
ナーレースと回転体のボス内周に嵌合されるアウターレ
ースの両外側にそれぞれ楔状テーパ面を形成して、それ
ぞれの楔状テーパ面間に一対のテーパリングを両側から
多数の締付ボルトによって楔合させ、インナーレース内
周面を拡径させて軸外周面に圧接させるとともに、アウ
ターレース外周面をボスの内周面に圧接させて、軸とボ
スとを締結する構造の回転体固定具が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した実公昭62−
6338号公報に記載されている回転体固定具は、締付
ボルトが多数用いられているため締め付け作業に時間が
かかり、また、締付ボルトが軸に平行に配置されている
ため、軸方向の作業空間を必要とする問題があった。
【0004】そこで本発明は、前述した従来技術の問題
を解決し、回転体を迅速且つ容易に軸に組み付けること
ができるとともに、組付作業を行う際に軸方向の作業空
間を確保する必要がなく、軸と回転体とを強固に結合す
ることができ、しかも構造が簡単で製造が容易な回転体
固定具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の回転体固定具は、軸の外周面に適合する円
弧状内周面を有する横断面扇形の径収縮変形部と、前記
径収縮変形部の軸方向片側に同軸に隣り合って配置さ
れ、前記軸の外周面に沿った円弧状内周面と回転体の中
心孔内周面に適合する円弧状外周面とを有する横断面扇
形の径拡大変形部と、前記径収縮変形部と径拡大変形部
のそれぞれの周方向両端間に亘って配置され、前記軸の
外周面に適合する円弧状内周面及び少なくとも前記径拡
大変形部に対向する位置で前記回転体の中心孔内周面に
適合する円弧状外周面を有する横断面扇形の渡し部と、
前記径収縮変形部の周方向の一端と前記渡し部との間を
周方向に連結する締付ボルトとを備えている。そして、
前記径収縮変形部の周方向の他端の近傍部分とこの他端
と周方向に同じ向きにある前記径拡大変形部の一端の近
傍部分との間が連結部によって一体に連結され、前記締
付ボルトの締め付け時に前記径拡大変形部の周方向の他
端の前記渡し部に対する周方向の変位が拘束されて前記
径収縮変形部の内周面が縮径するとともに前記径拡大変
形部の外周面が拡径するように構成されている。前記渡
し部は、前記径拡大変形部の周方向の他端と連続して一
体に形成することもできる。
【0006】また、本発明の回転体固定具は、軸の外周
面に適合する円弧状内周面を有する横断面扇形の第1の
径収縮変形部と、前記第1の径収縮変形部の軸方向片側
に同軸に隣り合って配置され、前記軸の外周面に沿った
円弧状内周面と回転体の中心孔内周面に適合する円弧状
外周面とを有する横断面扇形の径拡大変形部と、前記径
拡大変形部の前記第1の径収縮変形部と軸方向反対側に
同軸に隣り合って配置され、前記軸の外周面に適合する
円弧状内周面を有する横断面扇形の第2の径収縮変形部
と、前記第1の径収縮変形部、径拡大変形部、及び、第
2の径収縮変形部のそれぞれの周方向両端間に亘って配
置され、前記軸の外周面に適合する円弧状内周面と少な
くとも前記径拡大変形部に対向する位置で前記回転体の
中心孔内周面に適合する円弧状外周面を有する横断面扇
形の渡し部と、前記第1の径収縮変形部の周方向の一端
と前記渡し部との間を周方向に連結する締付ボルトとを
備えている。そして、前記第1の径収縮変形部の周方向
の他端の近傍部分とこの他端と周方向に同じ向きにある
前記径拡大変形部の一端の近傍部分との間が第1の連結
部によって一体に連結され、前記径拡大変形部の周方向
の他端の近傍部分とこの他端と周方向に同じ向きにある
前記第2の径収縮変形部の一端の近傍部分との間が第2
の連結部によって一体に連結され、前記締付ボルトの締
め付け時に前記第2の径収縮変形部の周方向の他端の前
記渡し部に対する周方向の変位が拘束されて前記第1の
径収縮変形部と第2の径収縮変形部のそれぞれの円弧状
内周面が縮径するとともに前記径拡大変形部の円弧状外
周面が拡径するように構成されている。前記渡し部は、
前記第2収縮変形部の周方向の他端と連続して一体に形
成することもできる。
【0007】また、本発明の回転体固定具は、軸の外周
面に適合する円弧状内周面を有する横断面扇形の第1の
径収縮変形部と、前記第1の径収縮変形部の軸方向片側
に同軸に隣り合って配置され、前記軸の外周面に沿った
円弧状内周面と回転体の中心孔内周面に適合する円弧状
外周面とを有する横断面扇形の第1の径拡大変形部と、
前記第1の径拡大変形部の前記第1の径収縮変形部と軸
方向反対側に同軸に隣り合って配置され、前記軸の外周
面に適合する円弧状内周面を有する横断面扇形の第2の
径収縮変形部と、前記第2の径収縮変形部の前記第1の
径拡大変形部と軸方向反対側に同軸に隣り合って配置さ
れ、前記軸の外周面に沿った円弧状内周面と回転体の中
心孔内周面に適合する円弧状外周面とを有する横断面扇
形の第2の径拡大変形部と、前記第1の径収縮変形部、
第1の径拡大変形部、第2の径収縮変形部、及び、第2
の径拡大変形部のそれぞれの周方向両端間に亘って配置
され、前記軸の外周面に適合する円弧状内周面と少なく
とも前記第1の径拡大変形部と第2の径拡大変形部に対
向する位置で前記回転体の中心孔内周面に適合する円弧
状外周面を有する横断面扇形の渡し部と、前記第1の径
収縮変形部の周方向の一端と前記渡し部との間を周方向
に連結する締付ボルトとを備えている。そして、前記第
1の径収縮変形部の周方向の他端の近傍部分とこの他端
と周方向に同じ向きにある前記第1の径拡大変形部の一
端の近傍部分との間が第1の連結部によって一体に連結
され、前記第1の径拡大変形部の周方向の他端の近傍部
分とこの他端と周方向に同じ向きにある前記第2の径収
縮変形部の一端の近傍部分との間が第2の連結部によっ
て一体に連結され、前記第2の径収縮変形部の周方向の
他端の近傍部分とこの他端と周方向に同じ向きにある前
記第2の径拡大変形部の一端の近傍部分との間が第3の
連結部によって一体に連結され、前記締付ボルトの締め
付け時に前記第2の径拡大変形部の周方向の他端の前記
渡し部に対する周方向の変位が拘束されて前記第1の径
収縮変形部と第2の径収縮変形部のそれぞれの円弧状内
周面が縮径するとともに前記第1の径拡大変形部と第2
の径拡大変形部のそれぞれの円弧状外周面が拡径するよ
うに構成されている。この際、前記渡し部は、前記第2
の径拡大変形部の周方向の他端と連続して一体に形成す
ることもできる。
【0008】また、本発明の回転体固定具は、軸の外周
面に適合する円弧状内周面を有する横断面扇形の第1の
径収縮変形部と、前記第1の径収縮変形部の軸方向片側
に同軸に隣り合って配置され、前記軸の外周面に沿った
円弧状内周面と回転体の中心孔内周面に適合する円弧状
外周面とを有する横断面扇形の第1の径拡大変形部と、
前記第1の径拡大変形部の前記第1の径収縮変形部と軸
方向反対側に同軸に隣り合って配置され、前記軸の外周
面に適合する円弧状内周面を有する横断面扇形の第2の
径収縮変形部と、前記第2の径収縮変形部の前記第1の
径拡大変形部と軸方向反対側に同軸に隣り合って配置さ
れ、前記軸の外周面に沿った円弧状内周面と回転体の中
心孔内周面に適合する円弧状外周面とを有する横断面扇
形の第2の径拡大変形部と、前記第2の径拡大変形部の
前記第2の径収縮変形部と軸方向反対側に同軸に隣り合
って配置され、前記軸の外周面に適合する円弧状内周面
を有する横断面扇形の第3の径収縮変形部と、前記第1
の径収縮変形部、第1の径拡大変形部、第2の径収縮変
形部、第2の径拡大変形部、及び、第3の径収縮変形部
のそれぞれの周方向両端間に亘って配置され、前記軸の
外周面に適合する円弧状内周面と少なくとも前記第1の
径拡大変形部と第2の径拡大変形部に対向する位置で前
記回転体の中心孔内周面に適合する円弧状外周面を有す
る横断面扇形の渡し部と、前記第1の径収縮変形部の周
方向の一端と前記渡し部との間を周方向に連結する締付
ボルトとを備えている。そして、前記第1の径収縮変形
部の周方向の他端の近傍部分とこの他端と周方向に同じ
向きにある前記第1の径拡大変形部の一端の近傍部分と
の間が第1の連結部によって一体に連結され、前記第1
の径拡大変形部の周方向の他端の近傍部分とこの他端と
周方向に同じ向きにある前記第2の径収縮変形部の一端
の近傍部分との間が第2の連結部によって一体に連結さ
れ、前記第2の径収縮変形部の周方向の他端の近傍部分
とこの他端と周方向に同じ向きにある前記第2の径拡大
変形部の一端の近傍部分との間が第3の連結部によって
一体に連結され、前記第2の径拡大変形部の周方向の他
端の近傍部分とこの他端と周方向に同じ向きにある前記
第3の径収縮変形部の一端の近傍部分との間が第4の連
結部によって一体に連結され、前記締付ボルトの締め付
け時に前記第3の径収縮変形部の周方向の他端の前記渡
し部に対する周方向の変位が拘束されて前記第1の径収
縮変形部、第2の径収縮変形部、及び、第3の径収縮変
形部のそれぞれの円弧状内周面が縮径するとともに前記
第1の径拡大変形部と第2の径拡大変形部のそれぞれの
円弧状外周面が拡径するように構成されている。この
際、前記渡し部は、前記第3の径収縮変形部の周方向の
他端と連続して一体に形成することもできる。
【0009】以上に記載したそれぞれの回転体固定具に
おいては、前記渡し部の内周面と外周面の少なくとも一
方に、軸方向のキー溝を形成することが望ましい。
【0010】さらに、前記それぞれの回転体固定具にお
いて、前記径収縮変形部及び径拡大変形部は軸中心線を
含む一つの平面の一方の側に配置され、前記渡し部は他
方の側に配置されているとともに前記平面に対して径収
縮変形部及び径拡大変形部と略面対称な形状を有してい
る構成とすることも望ましい。
【0011】
【作用】回転体を軸に固定する場合には、回転体固定具
を軸に装着し、その径拡大変形部外周面と、渡し部の外
周面を回転体の中心孔に嵌合させる。次いで、締付ボル
トを締め付けると、径収縮変形部の周方向の一端が前記
締付ボルトによって渡し部側引き寄せられる。その結
果、径収縮変形部には軸周りの回転力が作用する。前記
回転力は、径収縮変形部の周方向の他端近傍部分の連結
部を介して隣の径拡大変形部に伝達される。
【0012】締付ボルトを有している径収縮変形部から
軸方向に最も離れた位置の径拡大変形部又は径収縮変形
部の連結部から周方向に離れた方の端部は、前記渡し部
に対する周方向の変位が拘束されているため、前記回転
力が作用すると、径収縮変形部の内周面は縮径して軸の
外周面に押し付けられ、一方、径拡大変形部の外周面は
拡径して回転体の中心孔内周面に押し付けられて、回転
体固定具を介して軸に回転体が固定される。
【0013】この際、渡し部はその内周面と外周面がそ
れぞれ軸の外周面と回転体の中心孔内周面に当接して軸
に対する傾斜が阻止されており、径収縮変形部と径拡大
変形部からの反力を支持している。
【0014】また、径収縮変形部や径拡大変形部が複数
ある場合には、締付ボルトの締め付けによって、全ての
径収縮変形部の内周面と径拡大変形部の外周面が軸の外
周面と回転体中心孔の内周面にそれぞれ押し付けられ、
その結果、回転体が軸に対して強固に固定される。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の回転体固定具の第1実施例を示
す分解した回転固定具の平面図、図2はその側面図であ
って、回転体固定具1は、各々中心角略270度に形成
された横断面扇形の径収縮変形部2と径拡大変形部3と
が軸方向に同軸に隣り合って互いに連結されており、径
収縮変形部2と径拡大変形部3の周方向の両端面2A,
2B,3A,3B間にそれぞれ隙間を介して中心角略9
0度に形成された横断面扇形の渡し部4が配置される構
成となっている。
【0016】前記径収縮変形部2の内側には、取り付け
る軸の外周面に適合する円弧状内周面2Cが形成され、
また、端面2Aから外周面に向けて接線方向に貫通する
ねじ孔2Dが形成されている。径収縮変形部2は径拡大
変形部3と、端面2B近傍の側面の横断面扇形の連結部
Jを介して連結されており、前記連結部J以外の部分で
径収縮変形部2と径拡大変形部3とは、狭いスリットS
を隔てて分離されている。径拡大変形部3の内周面3C
は、径収縮変形部2の円弧状内周面2Cよりも僅かに大
きい半径で形成され、また、径拡大変形部3の外周面3
Dは、取り付ける回転体の中心孔内周面に適合する半径
に形成されている。
【0017】前記渡し部4には、周方向の一方の側に径
収縮変形部2の端面2Aと径拡大変形部3の端面3Aに
それぞれ対向する端面4Aが形成され、他方の側に、径
収縮変形部2の端面2Bと径拡大変形部3の端面3Bの
それぞれと対向する端面4Bが形成され、また、内側に
前記軸の外周面に適合する内周面4Cが形成されてい
る。さらに、渡し部4の径拡大変形部3と対応する部分
の外周面4Dは、前記回転体の中心孔内周面に適合する
半径に形成されている。
【0018】一方、径収縮変形部2の端面2Aに開口さ
れている図示しない締付ボルトを螺合するためのねじ孔
2Dと対向する位置において、渡し部4の端面4Aから
周面に向けて接線方向に貫通するボルト挿通孔4Eが形
成されていて、その外周面に開口する部分の周囲には、
前記締付ボルトの頭部を収容するための凹部4Fが切欠
形成されている。また、渡し部4の端面4Aの径拡大変
形部3の端面3Aに対向する位置には、ストッパピン5
が突設されている。
【0019】本実施例では、前記ストッパピン5は、ス
トレートな円柱状のものが用いられており、端面4Aに
形成した穴に一部が嵌挿して固定されているが、ストッ
パピンを前記穴に嵌挿される部分と端面4Aの外側に突
出している部分との径を異ならせた段付き形状としても
よく、さらに、ストッパピンとしてボルトや止めねじを
用い、端面44にねじ穴を形成して螺着固定するように
してもよい。ストッパピンによって径拡大変形部3の端
面3Aと渡し部4の端面4Aとの対向間隔を設定するこ
とができる。
【0020】図3は、前述した構造の回転体固定具1を
組み立てて軸Xの外周に装着した状態を示す斜視図であ
って、渡し部4は、ボルト挿通孔4Eを貫通して径収縮
変形部2のねじ孔2Dに螺合された締付ボルト6によっ
て径収縮変形部2に連結され、前記締付ボルト6の頭部
6Aは、凹部4Aの座面によって支持されている。
【0021】この実施例では、締付ボルト6には、六角
穴付ボルトを使用しているが、回転体固定具1のサイズ
が小さい場合には、ドライバーで締め付けることのでき
るような止めねじを締付ボルトとして用いてもよい。な
お、同図では、回転体は図示されていないが、回転体の
ボスに形成されている中心孔に、径拡大変形部3の外周
面3Dと渡し部4の外周面4Dが嵌入される。
【0022】次に、図4は、前述したように構成されて
いる回転体固定具1の動作原理を示す径拡大変形部3側
から見た図であって、回転体を軸Xに固定する場合に
は、同図に示すように、先ず締付ボルト6を緩めた状態
で回転体固定具1を軸Xにその軸端から嵌挿し、次いで
回転体WのボスBの中心孔Hに径拡大変形部3の外周面
3Dと渡し部4の外周面4Dを嵌合させる。
【0023】そして、回転体Wの軸Xに対する固定位置
を回転体固定具1を軸方向に動かして位置決めした後、
締付ボルト6を締め付けると、渡し部4に対して径収縮
変形部2の端面2A側が周方向に引き寄せられる。その
結果、径収縮変形部2の内周面2Cは軸Xの外周面に当
接されているため、径収縮変形部2は同図において、反
時計方向の捻りトルクを受け、前記トルクは、端面2B
に近い側の連結部Jを介して径拡大変形部3側に伝達さ
れ、径拡大変形部3は、軸Xの回りを反時計方向に回転
変位して、渡し部4のストッパピン5に当接する。
【0024】ところが、渡し部4は、軸Xにその内周面
4Cが当接し、また、外周面4DがボスBに形成されて
いる中心孔Hの内周面に当接して、軸方向の傾斜が拘束
されているので、径拡大変形部3の軸Xの回転はストッ
パピン5によって阻止され、径拡大変形部3の端面3A
には、ストッパピン5から反力が作用し、径拡大変形部
3は半径方向外側に拡開する方向に弾性変形して、その
外周面3Dは、中心孔Hの内周面に押し付けられる。
【0025】そうすると、径拡大変形部3と一体となっ
ている連結部Jの周方向の変位が拘束されるので、さら
に締付ボルト6を締め付けていくと、径収縮変形部2の
端面2Aが軸Xの回りを反時計方向に引っ張られるた
め、径収縮変形部2が弾性変形してその内周面2Cが軸
Xの外周面に押し付けられ、回転体Wは結果的に回転体
固定具1を介して軸Xに摩擦固定される。
【0026】なお、本実施例では、径拡大変形部3の端
面3Aに渡し部4側からストッパピン5を当接させてい
るが、ストッパピン5を省略し、渡し部4を前記端面3
Aと連続して一体に形成して、回転体固定具1を単一の
部品として構成することもできる。
【0027】次に図5は、本発明の回転体固定具の第2
実施例を示す分解した回転固定具の平面図、図6はその
側面図であって、回転体固定具11は、横断面が中心角
略180度に形成された扇形の径収縮変形部12に隣接
して中心角略330度の横断面扇形の径拡大変形部13
が軸方向に隣り合って互いに同軸に連結されており、こ
れらの径収縮変形部12と径拡大変形部13の周方向の
両端面12A,12B,13A,13B間に横断面扇形
の渡し部14が配置される構成となっている。
【0028】径収縮変形部12の端面12Bと径拡大変
形部13の端面13Bとは軸方向に連続しており、これ
ら端面12B,13Bの近傍部分に径収縮変形部12と
径拡大変形部13とを連結する横断面扇形の連結部Jが
形成されている。また、径収縮変形部12と径拡大変形
部13とは、前記連結部Jを除いた部分がスリットSに
よって分離されている。
【0029】前記渡し部14は、径収縮変形部12の端
面12A,12Bに対応する部分が、中心角略180度
の横断面扇形の形状になっており、一方、径拡大変形部
13の端面13A,13B間に配置される部分が、横断
面が中心角略30度の扇形に形成され、径拡大変形部1
3の周方向の片方の端面13Aに対向配置されるストッ
パ面15を有している。また、渡し部14の内周面14
Cは、軸の外周面に適合する半径に形成され、径拡大変
形部13と対応する部分の外周面14Dは、前記回転体
の中心孔内周面に適合する半径に形成されている。
【0030】前述した第1実施例のものと同様に、径収
縮変形部12には、図示していない締付ボルトを螺合す
るためのねじ孔12Dが設けられ、渡し部14には、前
記ねじ孔12Dに対応して、ボルト挿通孔14E及び締
付ボルトの頭部が配置される凹部14Fが形成されてい
る。
【0031】図7は、前述した回転体固定具11を組み
立てた状態を示す斜視図であって、同図に示すように、
径収縮変形部12と渡し部14との間が締付ボルト16
によって連結された状態で、渡し部14の径拡大変形部
13の周方向の両端面13A,13B間に入り込んでい
る部分は、そのストッパ面15が前記一方の端面13A
と当接するようになっている。そして、前述した第1実
施例のように、回転体固定具11を図示していない軸に
装着し、径拡大変形部13と渡し部14の一部をこれも
図示していない回転体の中心孔内に嵌入させて、締付ボ
ルト16を締め付けると、径収縮変形部12の端面12
Aが渡し部14の端面14A側に引き寄せられるので、
径収縮変形部12に連結されている径拡大変形部13の
端面13Aは、渡し部14のストッパ面15に押し付け
られる。
【0032】その結果、径拡大変形部13が弾性変形し
て外周面13Dは、回転体の中心孔内周面に押し付けら
れる。そうすると、径拡大変形部13の端面13B側の
周方向の変位が拘束されるので、締付ボルト16をさら
に締め付けると今度は、径収縮変形部12が弾性変形
し、その内周面と渡し部14の内周面との間で軸が締め
付けられ、回転体固定具11を介して軸に回転体が固定
される。
【0033】本実施例では、径収縮変形部12と径拡大
変形部13の扇形横断面の中心角が異なっており、渡し
部14の扇形横断面の中心角も径収縮変形部12に対向
する部分と径拡大変形部13に対向する部分とで異なっ
ているが、動作原理は前述した第1実施例のものと同じ
である。
【0034】なお、前述した第1実施例では、径拡大変
形部の周方向の片方の端面を対向する渡し部の端面に設
けたストッパピンに当接させているのに対して、本実施
例では、径拡大変形部13の端面13Aを渡し部14の
対向するストッパ面15に直接当接させており、部品点
数を削減している。
【0035】次に、図8は本発明の第3実施例を示す分
解した回転体固定具の平面図、図9はその側面図であっ
て、回転体固定具21は、各々中心角略270度に形成
された横断面扇形の第1の径収縮変形部22と径拡大変
形部23と第2の径収縮変形部22’とが軸方向に同軸
に隣り合って互いに連結されており、前記第1の径収縮
変形部22、径拡大変形部23、第2の径収縮変形部2
2’の周方向のそれぞれの両端面22A,22B,23
A,23B,22’A,22’B間にそれぞれ隙間を介
して中心角略90度に形成された横断面扇形の渡し部2
4が配置される構成となっている。
【0036】前記第1の径収縮変形部22の内側には、
取り付ける軸の外周面に適合する円弧状内周面22Cが
形成され、また、端面22Aから外周面に向けて径収縮
変形部2の接線方向に貫通する図示していない締付ボル
トを挿入するためのボルト挿通孔22Dが形成され、そ
の外周面に開口する部分の周囲には、前記締付ボルトの
頭部が配置される凹部22Eが切欠形成されている。
【0037】第1の径収縮変形部22と径拡大変形部2
3とは、端面22B,23Bの近傍部分において、横断
面扇形の連結部Jで相互に連結されており、第1の径収
縮変形部22と径拡大変形部23の前記連結部J以外の
部分は、狭いスリットSによって分離されている。ま
た、径拡大変形部23と第2の径収縮変形部22’と
は、端面23A,22’Aの近傍部分で横断面扇形の連
結部Kによって相互に連結され、それ以外の部分は、狭
いスリットS’によって分離されている。径拡大変形部
23の内周面23Cは、第1の径収縮変形部22の円弧
状内周面22Cよりも僅かに大きい半径で形成され、ま
た、径拡大変形部23の外周面23Dは、取り付ける回
転体の中心孔内周面に適合する半径に形成されている。
【0038】さらに、第2の径収縮変形部22’には、
第1の径収縮変形部22の円弧状内周面22Cと同一半
径の円弧状内周面22’Cが前記円弧状内周面22Cと
同心に形成され、また、その外周面は、隣り合う径拡大
変形部23の外周面23Dより僅かに小さい半径で形成
されている。前記第2の径収縮変形部22’には、その
端面22’Bから外周面に向けて接線方向にねじ孔2
2’Dが貫通して形成されている。
【0039】渡し部24には、周方向の一方の側に第1
の径収縮変形部22の端面22A、径拡大変形部23の
端面23A、及び、第2の径収縮変形部22’の端面2
2’Aにそれぞれ対向する端面24Aが形成され、他方
の側に、第1の径収縮変形部22の端面22B、径拡大
変形部23の端面23B、及び第2の径収縮変形部2
2’の端面22’Bのそれぞれと対向する端面24Bが
形成され、また、前記軸の外周面に適合する内周面24
Aが形成されている。
【0040】渡し部24の径拡大変形部23と対応する
部分の外周面24Dは、前記回転体の中心孔内周面に適
合する半径に形成されており、また、第1の径収縮変形
部22の端面22Aに開口されているボルト挿通孔22
Dと対向する位置において、締付ボルトが螺合するねじ
孔24Eが渡し部24の端面24Aから外周面に向けて
接線方向に貫通して形成されている。
【0041】一方、第2の径収縮変形部22’の端面2
2’Bに開口しているねじ孔22’Dと対向するよう
に、端面24Bには、連結ねじ25が螺合するねじ孔2
4Fが形成されている。前記連結ねじ25としては、こ
の実施例では、頭部が径収縮変形部周面から突出しない
ように六角穴付止めねじが用いられている。
【0042】なお、前記ねじ孔22D‘とねじ孔24F
とを形成する場合に、回転体固定具21は単一の材料を
旋削加工して製作し、これらのねじ孔22D,24Dの
下孔を形成してタップを通した後に、スリット加工によ
って渡し部24を分離することによって、連結ねじ25
の固定精度を高めることができる。
【0043】本実施例では、前述した各実施例のものと
同様に、第1の径収縮変形部22のボルト挿通孔22D
に締付ボルトを通して渡し部24のねじ孔24Eに螺合
するとともに、連結ねじ25により、第2の径収縮変形
部22’の端面22’Bを渡し部24の端面24Bと連
結して回転体固定具21を組み立てた後、軸に装着し、
また、回転体の中心孔に径拡大変形部23の外周面23
Dと渡し部24の外周面24Dを嵌合させて締付ボルト
を締め付けると、第1の径収縮変形部22に作用する捻
りトルクは、連結部Jを介して径拡大変形部23に伝達
され、さらに、連結部Kを介して第2の径収縮変形部2
2’に伝達される。
【0044】その結果、第2の径収縮変形部21’の端
部22’Bは、渡し部24の端部24Bに対して連結ね
じ25によって周方向の変位が拘束されているため、第
2の径収縮変形部21’が弾性変形し、その内周面2
2’Cが軸の外周面に押し付けられる。一方、径拡大変
形部23は弾性変形して外側拡がり、その外周面23D
が回転体の中心孔内周面に押し付けられる。同時に第1
の径収縮変形部22にも前記捻りトルクによって弾性変
形が生じ、その内周面22Cが軸の外周面に押し付けら
れる。この際、渡し部24は、内周面24Cと外周面2
4Dがそれぞれ軸の外周面と回転体の中心孔内周面によ
って軸方向の傾きが規制されており、回転体固定具21
を介して軸と回転体が連結固定される。
【0045】次に、図10は、本発明の第4実施例を示
す分解した回転体固定具の平面図、図11はその側面図
であって、回転体固定具31は、それぞれ横断面扇形の
第1の径収縮変形部32、第1の径拡大変形部33、第
2の径収縮変形部32’、第2の径拡大変形部33’が
連結部J,K,Lによって相互に連結され、これらの周
方向両端間に渡し部34が配置されるもので、第1の径
収縮変形部32、第1の径拡大変形部33、第2の径収
縮変形部32’の部分については、前述した図8及び図
9のものと同様に構成されている。
【0046】本実施例では、第2の径収縮変形部32’
に隣り合って第2径拡大変形部33’がさらに追加され
て、連結部Lから周方向に離れている側の端面33’A
が渡し部34に形成されているストッパ面35に当接す
るように構成されており、回転体は、第1の径拡大変形
部33の外周面33Dと第2径拡大変形部33’の外周
面33’Dとによって摩擦固定されるように構成されて
いる。
【0047】また、図12は、本発明の第5実施例を示
す分解した回転体固定具の平面図、図13はその側面図
であって、本実施例の回転体固定具41は、前記第4実
施例のものにさらにもう一つ径収縮変形部が追加された
構成となっている。すなわち、それぞれ横断面扇形の第
1の径収縮変形部42、第1の径拡大変形部43、第2
の径収縮変形部42’、第2の径拡大変形部43’、第
3の径収縮変形部42”が連結部J,K,L,Mによっ
て相互に連結され、これらの周方向の両端間に渡し部4
4が配置されているとともに、第3径収縮変形部の自由
端側の端面42”Bと渡し部44の対向する端面44B
との間が、前述した第3実施例と同様に連結ねじ45に
よって周方向に連結されている。
【0048】次に、図14は、本発明の回転体固定具の
第6実施例を示す斜視図であって、回転体固定具51
は、図10及び図11に示す前述した第4実施例の回転
体固定具の第2径拡大変形部の自由端側の端面と渡し部
のストッパ面とを連続させたものである。前記回転体固
定具51は、第1の径収縮変形部52、第1の径拡大変
形部53、第2の径収縮変形部52’、第2の径拡大変
形部53’、及び、渡し部54が、旋削、孔あけ、及
び、スリット加工等の切削加工によって、単一の弾性変
形可能な材料から一体に形成されている。
【0049】特に、本実施例においては、第1の径拡大
変形部53と第2の径収縮変形部52’から渡し部54
を分離しているスリットS1は、第2の径収縮変形部5
2‘と第2の径拡大変形部53’との間に軸方向に対し
て傾斜した傾斜部Tを有している。その結果、第2の径
拡大変形部53‘と渡し部54との連結部分で渡し部5
4の強度を高めることができるとともに、第1の径拡大
変形部53と第2の径収縮変形部53’の扇形横断面の
中心角が大きくなり、弾性変形を容易にすることができ
る。
【0050】また、図15及び図16は、本発明の回転
体固定具の第7実施例を示す平面図及び側面図であっ
て、前述の図8及び図9に示した第3実施例の回転体固
定具の第2の径収縮変形部と渡し部とを連結ねじで連結
する代わりに、一体に連続して形成したものである。
【0051】すなわち、回転体固定具61は、第1の径
収縮変形部62、径拡大変形部63、第2の径収縮変形
部62’及び、渡し部64が、前記第6実施例のものと
同様に単一の材料を切削加工して形成されている。さら
に、本実施例のものにおいては、渡し部64の内周面と
外周面の締付ボルト66と干渉しない位置に、キー溝
P,Qが軸方向に形成されている。
【0052】回転体固定具61を軸と回転体間に配置し
て締付ボルト66を締め付けた場合には、渡し部64が
締付ボルト66から受ける周方向の引張り力と第2の収
縮変形部62‘から受ける周方向の引張力とが渡し部6
4を軸方向から傾斜させるような偶力として作用する。
前記偶力によって、渡し部64が軸や回転体中心孔内周
面に片当たりし、特に渡し部64の中心角が小さい場合
には、接触部分の面圧が大きくなって軸や回転体にカジ
リ傷が生じる。
【0053】そこで、この実施例の回転体固定具61を
用いる場合には、前記キー溝P,Qに対向するようにキ
ー溝が形成された軸や回転体を用いる。そして、回転体
固定具61を装着する際に、対向するそれぞれのキー溝
間に軸方向からキーを挿入し、締付ボルト66の締め付
けによって渡し部64に作用する偶力をキーを介して軸
と回転体で受けるようにする。このように、キーを併用
することによって、渡し部64の接触部分の面圧が低下
するため軸や回転体のカジリ傷が防止できるとともに、
万一の場合の軸と回転体間のスリップを防止できる。
【0054】図17及び図18は、本発明の回転体固定
具の第8実施例を示す平面図と側面図である。本実施例
のものは、前述した図14に示す第6実施例と同様に、
一体に構成されている回転体固定具71の渡し部74の
内周面と外周面に、前記第7実施例のものと同様な軸方
向のキー溝P’Q’を形成したものである。
【0055】なお、前記第7実施例及び第8実施例の回
転体固定具61,71では、キー溝を渡し部64,74
の内周面と外周面の両方に形成しているが、内周面また
は外周面の何れか一方の側に形成してもよい。
【0056】次に、図19及び図20は、本発明の回転
体固定具の第9実施例を示す平面図と側面図である。本
実施例の回転体固定具81は、それぞれ中心角が略18
0度の扇形横断面を有する第1の径収縮変形部82、第
1の径拡大変形部83、第2の径収縮変形部82’及
び、第2径拡大変形部83’が2組、軸中心線を含む一
つの平面を対称面としてその両側に略対称的に対向配置
されている。
【0057】一方の第2の径拡大変形部83’の自由端
側の端面と、他方の第2径拡大変形部83’の自由端側
の端面との間に、一方の側の端面から突出して他方の側
の端面に当接するストッパピン85が設けられ、また、
それぞれの径収縮変形部82の自由端側の端面どうしが
締付ボルト86によって連結されている。
【0058】この実施例では、第1の径収縮変形部8
2、第1の径拡大変形部83、第2の径収縮変形部8
2’及び、第2径拡大変形部83’の一方の組が、前述
したそれぞれの実施例における渡し部の役割を果たして
いるが、略面対称構造を有しているため、回転体固定具
81から、回転体の中心孔内周面や軸外周面に加わる力
が軸の両側で対称に作用するので、軸と回転体との軸心
のずれを防止することができる。
【0059】前述した各実施例における回転体固定具の
材料としては、一般には、弾性変形可能で強度の大き
い、鋼等の金属材料が適しているが、軸と回転体との間
で伝達するトルクが小さい場合には、強度の高い工業用
プラスチック等の非金属材料を用いてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の回転体
固定具によれば、回転体固定具の一つの締付ボルトを締
め付けるだけで、広い受圧面積で軸と回転体とを強固に
結合することができ、組付作業を迅速かつ容易に行うこ
とができる。
【0061】また、軸に回転体を組み付ける作業を、軸
の側方から締付ボルトを締め付けて行うことができるた
め、軸方向の作業空間を必要とせず、狭い場所にも使用
することができる。
【0062】さらに、本発明の回転体固定具は、部品点
数が少なく構造が簡単で、単一の円筒形の鋼材等に、旋
削、孔あけ、スリット加工等を施して一体に形成するこ
とも可能であるため、製造が容易であり、製造コストを
安くできる長所もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の回転体固定具の第1実施例を示す分
解平面図。
【図2】 本発明の回転体固定具の第1実施例を示す分
解側面図。
【図3】 本発明の回転体固定具の第1実施例を示す斜
視図。
【図4】 本発明の回転体固定具の第1実施例における
動作原理を示す図。
【図5】 本発明の回転体固定具の第2実施例を示す分
解平面図。
【図6】 本発明の回転体固定具の第2実施例を示す分
解側面図。
【図7】 本発明の回転体固定具の第2実施例を示す斜
視図。
【図8】 本発明の回転体固定具の第3実施例を示す分
解平面図。
【図9】 本発明の回転体固定具の第3実施例を示す分
解側面図。
【図10】 本発明の回転体固定具の第4実施例を示す
分解平面図。
【図11】 本発明の回転体固定具の第4実施例を示す
分解側面図。
【図12】 本発明の回転体固定具の第5実施例を示す
分解平面図。
【図13】 本発明の回転体固定具の第5実施例を示す
分解側面図。
【図14】 本発明の回転体固定具の第6実施例を示す
斜視図。
【図15】 本発明の回転体固定具の第7実施例を示す
平面図。
【図16】 本発明の回転体固定具の第7実施例を示す
側面図。
【図17】 本発明の回転体固定具の第8実施例を示す
平面図。
【図18】 本発明の回転体固定具の第8実施例を示す
側面図。
【図19】 本発明の回転体固定具の第9実施例を示す
平面図。
【図20】 本発明の回転体固定具の第9実施例を示す
側面図。
【符号の説明】
1,11,21,31,41,51,61,71,81
回転体固定具 2,12,22,32,42,52,62,72,82
径収縮変形部 3,13,23,33,43,53,63,73,83
径拡大変形部 4,14,24,34,44,54,64,74
渡し部 5,85 ストッパピン 15 ストッパ面 25 連結ねじ 6,16,86 締付ボルト P,P‘,Q,Q’ キー溝 J,K,L,M 連結部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸の外周面に適合する円弧状内周面を有
    する横断面扇形の径収縮変形部と、 前記径収縮変形部の軸方向片側に同軸に隣り合って配置
    され、前記軸の外周面に沿った円弧状内周面と回転体の
    中心孔内周面に適合する円弧状外周面とを有する横断面
    扇形の径拡大変形部と、 前記径収縮変形部と径拡大変形部のそれぞれの周方向両
    端間に亘って配置され、前記軸の外周面に適合する円弧
    状内周面及び少なくとも前記径拡大変形部に対向する位
    置で前記回転体の中心孔内周面に適合する円弧状外周面
    を有する横断面扇形の渡し部と、 前記径収縮変形部の周方向の一端と前記渡し部との間を
    周方向に連結する締付ボルトとを備え、 前記径収縮変形部の周方向の他端の近傍部分とこの他端
    と周方向に同じ向きにある前記径拡大変形部の一端の近
    傍部分との間が連結部によって一体に連結され、 前記締付ボルトの締め付け時に前記径拡大変形部の周方
    向の他端の前記渡し部に対する周方向の変位が拘束され
    て前記径収縮変形部の内周面が縮径するとともに前記径
    拡大変形部の外周面が拡径するように構成されているこ
    とを特徴とする回転体固定具。
  2. 【請求項2】 前記渡し部は、前記径拡大変形部の周方
    向の他端と連続して一体に形成されていることを特徴と
    する請求項1記載の回転体固定具。
  3. 【請求項3】 軸の外周面に適合する円弧状内周面を有
    する横断面扇形の第1の径収縮変形部と、 前記第1の径収縮変形部の軸方向片側に同軸に隣り合っ
    て配置され、前記軸の外周面に沿った円弧状内周面と回
    転体の中心孔内周面に適合する円弧状外周面とを有する
    横断面扇形の径拡大変形部と、 前記径拡大変形部の前記第1の径収縮変形部と軸方向反
    対側に同軸に隣り合って配置され、前記軸の外周面に適
    合する円弧状内周面を有する横断面扇形の第2の径収縮
    変形部と、 前記第1の径収縮変形部、径拡大変形部、及び、第2の
    径収縮変形部のそれぞれの周方向両端間に亘って配置さ
    れ、前記軸の外周面に適合する円弧状内周面と少なくと
    も前記径拡大変形部に対向する位置で前記回転体の中心
    孔内周面に適合する円弧状外周面を有する横断面扇形の
    渡し部と、 前記第1の径収縮変形部の周方向の一端と前記渡し部と
    の間を周方向に連結する締付ボルトとを備え、 前記第1の径収縮変形部の周方向の他端の近傍部分とこ
    の他端と周方向に同じ向きにある前記径拡大変形部の一
    端の近傍部分との間が第1の連結部によって一体に連結
    され、 前記径拡大変形部の周方向の他端の近傍部分とこの他端
    と周方向に同じ向きにある前記第2の径収縮変形部の一
    端の近傍部分との間が第2の連結部によって一体に連結
    され、 前記締付ボルトの締め付け時に前記第2の径収縮変形部
    の周方向の他端の前記渡し部に対する周方向の変位が拘
    束されて前記第1の径収縮変形部と第2の径収縮変形部
    のそれぞれの円弧状内周面が縮径するとともに前記径拡
    大変形部の円弧状外周面が拡径するように構成されてい
    ることを特徴とする回転体固定具。
  4. 【請求項4】 前記渡し部は、前記第2収縮変形部の周
    方向の他端と連続して一体に形成されていることを特徴
    とする請求項3記載の回転体固定具。
  5. 【請求項5】 軸の外周面に適合する円弧状内周面を有
    する横断面扇形の第1の径収縮変形部と、 前記第1の径収縮変形部の軸方向片側に同軸に隣り合っ
    て配置され、前記軸の外周面に沿った円弧状内周面と回
    転体の中心孔内周面に適合する円弧状外周面とを有する
    横断面扇形の第1の径拡大変形部と、 前記第1の径拡大変形部の前記第1の径収縮変形部と軸
    方向反対側に同軸に隣り合って配置され、前記軸の外周
    面に適合する円弧状内周面を有する横断面扇形の第2の
    径収縮変形部と、 前記第2の径収縮変形部の前記第1の径拡大変形部と軸
    方向反対側に同軸に隣り合って配置され、前記軸の外周
    面に沿った円弧状内周面と回転体の中心孔内周面に適合
    する円弧状外周面とを有する横断面扇形の第2の径拡大
    変形部と、 前記第1の径収縮変形部、第1の径拡大変形部、第2の
    径収縮変形部、及び、第2の径拡大変形部のそれぞれの
    周方向両端間に亘って配置され、前記軸の外周面に適合
    する円弧状内周面と少なくとも前記第1の径拡大変形部
    と第2の径拡大変形部に対向する位置で前記回転体の中
    心孔内周面に適合する円弧状外周面を有する横断面扇形
    の渡し部と、 前記第1の径収縮変形部の周方向の一端と前記渡し部と
    の間を周方向に連結する締付ボルトとを備え、 前記第1の径収縮変形部の周方向の他端の近傍部分とこ
    の他端と周方向に同じ向きにある前記第1の径拡大変形
    部の一端の近傍部分との間が第1の連結部によって一体
    に連結され、 前記第1の径拡大変形部の周方向の他端の近傍部分とこ
    の他端と周方向に同じ向きにある前記第2の径収縮変形
    部の一端の近傍部分との間が第2の連結部によって一体
    に連結され、 前記第2の径収縮変形部の周方向の他端の近傍部分とこ
    の他端と周方向に同じ向きにある前記第2の径拡大変形
    部の一端の近傍部分との間が第3の連結部によって一体
    に連結され、 前記締付ボルトの締め付け時に前記第2の径拡大変形部
    の周方向の他端の前記渡し部に対する周方向の変位が拘
    束されて前記第1の径収縮変形部と第2の径収縮変形部
    のそれぞれの円弧状内周面が縮径するとともに前記第1
    の径拡大変形部と第2の径拡大変形部のそれぞれの円弧
    状外周面が拡径するように構成されていることを特徴と
    する回転体固定具。
  6. 【請求項6】 前記渡し部は、前記第2の拡大変形部の
    周方向の他端と連続して一体に形成されていることを特
    徴とする請求項5記載の回転体固定具。
  7. 【請求項7】 軸の外周面に適合する円弧状内周面を有
    する横断面扇形の第1の径収縮変形部と、 前記第1の径収縮変形部の軸方向片側に同軸に隣り合っ
    て配置され、前記軸の外周面に沿った円弧状内周面と回
    転体の中心孔内周面に適合する円弧状外周面とを有する
    横断面扇形の第1の径拡大変形部と、 前記第1の径拡大変形部の前記第1の径収縮変形部と軸
    方向反対側に同軸に隣り合って配置され、前記軸の外周
    面に適合する円弧状内周面を有する横断面扇形の第2の
    径収縮変形部と、 前記第2の径収縮変形部の前記第1の径拡大変形部と軸
    方向反対側に同軸に隣り合って配置され、前記軸の外周
    面に沿った円弧状内周面と回転体の中心孔内周面に適合
    する円弧状外周面とを有する横断面扇形の第2の径拡大
    変形部と、 前記第2の径拡大変形部の前記第2の径収縮変形部と軸
    方向反対側に同軸に隣り合って配置され、前記軸の外周
    面に適合する円弧状内周面を有する横断面扇形の第3の
    径収縮変形部と、 前記第1の径収縮変形部、第1の径拡大変形部、第2の
    径収縮変形部、第2の径拡大変形部、及び、第3の径収
    縮変形部のそれぞれの周方向両端間に亘って配置され、
    前記軸の外周面に適合する円弧状内周面と少なくとも前
    記第1の径拡大変形部と第2の径拡大変形部に対向する
    位置で前記回転体の中心孔内周面に適合する円弧状外周
    面を有する横断面扇形の渡し部と、 前記第1の径収縮変形部の周方向の一端と前記渡し部と
    の間を周方向に連結する締付ボルトとを備え、 前記第1の径収縮変形部の周方向の他端の近傍部分とこ
    の他端と周方向に同じ向きにある前記第1の径拡大変形
    部の一端の近傍部分との間が第1の連結部によって一体
    に連結され、 前記第1の径拡大変形部の周方向の他端の近傍部分とこ
    の他端と周方向に同じ向きにある前記第2の径収縮変形
    部の一端の近傍部分との間が第2の連結部によって一体
    に連結され、 前記第2の径収縮変形部の周方向の他端の近傍部分とこ
    の他端と周方向に同じ向きにある前記第2の径拡大変形
    部の一端の近傍部分との間が第3の連結部によって一体
    に連結され、 前記第2の径拡大変形部の周方向の他端の近傍部分とこ
    の他端と周方向に同じ向きにある前記第3の径収縮変形
    部の一端の近傍部分との間が第4の連結部によって一体
    に連結され、 前記締付ボルトの締め付け時に前記第3の径収縮変形部
    の周方向の他端の前記渡し部に対する周方向の変位が拘
    束されて前記第1の径収縮変形部、第2の径収縮変形
    部、及び、第3の径収縮変形部のそれぞれの円弧状内周
    面が縮径するとともに前記第1の径拡大変形部と第2の
    径拡大変形部のそれぞれの円弧状外周面が拡径するよう
    に構成されていることを特徴とする回転体固定具。
  8. 【請求項8】 前記渡し部は、前記第3の収縮変形部の
    周方向の他端と連続して一体に形成されていることを特
    徴とする請求項7に記載の回転体固定具。
  9. 【請求項9】 前記渡し部の内周面と外周面の少なくと
    も一方に、軸方向のキー溝が形成されていることを特徴
    とする請求項1乃至8の何れかに記載の回転体固定具。
  10. 【請求項10】 前記径収縮変形部及び径拡大変形部は
    軸中心線を含む一つの平面の一方の側に配置され、前記
    渡し部は他方の側に配置されているとともに前記平面に
    対して径収縮変形部及び径拡大変形部と略面対称な形状
    を有していることを特徴とする請求項1乃至9の何れか
    に記載の回転体固定具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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