JPH09302793A - 断熱材 - Google Patents
断熱材Info
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- JPH09302793A JPH09302793A JP14820996A JP14820996A JPH09302793A JP H09302793 A JPH09302793 A JP H09302793A JP 14820996 A JP14820996 A JP 14820996A JP 14820996 A JP14820996 A JP 14820996A JP H09302793 A JPH09302793 A JP H09302793A
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Abstract
るスチレンフォーム製の断熱材において、必要な伸縮量
を確保した上で熱欠損を抑制し、強度低下を防止するこ
とを目的とする。 【解決手段】 スチレンフォーム製の断熱材1の左右両
端面に、表面側の横幅間隔より裏面側の横幅間隔の方が
狭くなるようなテーパ面t、tを形成するとともに、両
端部附近の表裏面にそれぞれ片側3本のスリット溝2、
3、4を形成する。そして、表面側の外側のスリット溝
4を段付溝とし、表層側の幅広溝4aの溝幅eを深層側
の溝幅dより広くする。
Description
根太等の部材間に嵌め込まれる床下断熱材の改良に関す
る。
熱性を向上させるため根太、柱、垂木等の部材に板状発
泡体を嵌め込むような断熱施工技術が知られている。こ
の際、例えば根太、柱、垂木等の部材の間隔に多少の誤
差があっても発泡体を密着状に嵌め込むことが出来るよ
う、例えば実公昭61−46096号の場合は、板の表
裏面に長手方向に沿って延びるスリット溝を所定幅間隔
で多数形成し、横幅方向に伸縮性を与えて嵌め込むよう
にしている。
スリット溝を横幅方向のほぼ全域に設けると、圧縮力の
弱い中間部が垂れ下がりやすくなるという不具合が生じ
るため、横幅方向両端部附近の約1/4の範囲に限定し
てスリット溝を形成する技術を開示しており、また、実
開平6−78410号の場合は、屋根用の断熱材とし
て、横幅方向両端部附近の約1/4の範囲にスリット溝
を形成するとともに、横幅方向両端面に鉤状の切欠き部
を形成して垂木等に確実に保持せしめることが出来るよ
うにしている。
スリット溝を形成することで伸縮性を付与する場合、伸
縮性を大きくするためには一般的にスリット溝の溝数を
増やすか、或いはスリット溝の溝幅を広げる等の措置が
採られるが、スリット数を増やす場合は加工に時間がか
かって効率が悪くなり、溝幅を広げる場合は、挿嵌する
部材の間隔が広過ぎるような時に溝の隙間が大きく残っ
て熱欠損を生じやすくなるとともに、溝部附近の強度が
不足して破損しやすくなる等の問題があった。
となく伸縮性を向上させ、しかも熱欠損を抑制出来、し
かも溝部附近の強度を確保出来る技術が望まれていた。
本発明は、請求項1において、部材間に挿嵌されるスチ
レンフォーム製の板状部材であって、横幅方向の左右両
端部附近の表裏両面に所定の深さで複数のスリット溝が
形成された断熱材において、断熱材の左右両端面に厚み
方向に沿って傾斜するテーパ面を形成して、表面側の横
幅間隔より裏面側の横幅間隔を狭くするようにし、ま
た、表面側のスリット溝のうち少なくとも1ヵ所のスリ
ット溝を、深層側の溝幅より表層側の溝幅が広い溝とし
た。また請求項2では、前記テーパ面は、断熱材の幅方
向から最大に圧縮された際に部材の側面と平行な面にな
るようにした。
力を受けると縮み方向に変形はするが、圧縮力を除いた
際の復元力は弱い。そこで、このようなスチレンフォー
ムにスリット溝を形成して伸縮性を付与するが、これと
同時に横幅方向両端面にテーパ面を設けて表面側の横幅
間隔より裏面側の横幅間隔を狭くする。またこの溝の深
さとしては、断熱材の厚さの1/2以上になっているこ
とが好ましい。更に、溝を設ける間隔としては、溝幅よ
り広く、断熱材の厚みより狭くなっていることが好まし
い。また、横幅方向両端面に設けるテーパ面の傾斜度合
いとしては、断熱材が最大に圧縮された時(スリット溝
が潰れて無くなる状態)に、左右両端部の傾斜するテー
パ面が部材の側面と平行な面になることが好ましい。こ
れは、テーパ面が傾斜しすぎていると、断熱材が部材間
に挿嵌された時、部材側面と断熱材両端面との接触面積
が減少し、隙間が生じやすくなり、断熱効率の上で余り
好ましくないためである。
溝に、深層側の溝幅より表層側の溝幅が広い溝を形成し
て、表層側の伸縮性を大きくし、例えば、部材間に嵌め
込む際は、横幅間隔の狭い裏面側から挿入すれば挿入容
易であり、しかも横幅間隔の広い表面側の伸縮性は大き
いため密着させて嵌め込むことが出来る。そして、この
溝形状と端面のテーパ面を組合わせて使用することによ
り、断熱材に必要とされるスリット溝の数を削減するこ
とが出来、断熱材の作成の効率化と、部材間に挿嵌する
際の作業性向上が図れるだけでなく、断熱材としての断
熱効率の向上を図ることが可能となる。この溝の形状と
しては、V字、Y字、段付溝等や、それらの複合形状を
使用することが出来る。また、この溝の形状とテーパ面
の傾斜度合いは、断熱材の厚さや密度等により適宜選択
される。
けた際に容易に密着し合う程度の幅にしておき、例えば
表層側の溝幅の広い部分の溝が完全に密着しないような
圧縮力でも、深層側の溝が密着するようにしておけば、
隙間形成部分は表層側に限定されるため熱欠損を少なく
出来る。しかも、深層側の溝幅を広げなければ、溝附近
の強度低下を防止出来る。
幅方向の左右両端部附近のそれぞれに、表裏面合せて片
側3本を筋違い状に形成し、これら片側3本のスリット
溝を、横表面側側の2本と裏面側の1本で互い違いに形
成した。
は、±6mm程度のバラツキがあるといわれており、この
ため例えば片側6mm程度の縮みを確保する必要がある。
また、スリット溝の溝幅は、隙間として残った場合に断
熱効果が低下し、対流が生じて熱欠損を招くため5mm以
下にすることが好ましく、一層好ましくは、2mm程度以
下である。また、スリット溝の数も、断熱効果、対流防
止等の観点から出来るだけ少ない方が好ましい。
ット溝を最低3本片側に形成すれば、表面側から切込ん
だ溝と裏面側から切込んだ溝が重なり合う厚み方向中間
部附近では必要な片側6mm程度の縮み量が確保され、ま
た表面側では、溝幅の広い表層側の1本の溝と1本のス
リット溝を組合わせて、例えば溝幅の広い部分の幅を4
mm程度にすれば、表面側での必要な片側6mm程度の縮み
量が確保される。また裏面側では、テーパ面形成のため
の切落し部分と1本のスリット溝を組合わせて、例えば
テーパ面形成のための最大切落し幅を4mm程度以上にす
れば、裏面側での必要な片側6mm程度の縮み量が確保さ
れる。
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明の断熱
材の斜視図、図2は同縦断面図、図3は部材間に嵌め込
む際の作用図である。本発明の断熱材は、例えば建物の
床下の根太間に密着状に挿嵌されるスチレンフォーム製
の板状部材であり、根太の上部に床貼りをした際、床材
の部分を通して熱が伝達されるのを遮断するようにされ
ている。
建て付け誤差とか、木材の乾燥状態等によってバラツキ
があるのが一般的であり、通常、規定幅と同一幅に成形
した断熱材を挿嵌すると、根太と断熱材を密着させるこ
とが出来ないで隙間が生じることがあり、この場合は断
熱効果を損ねたり、断熱材が落下する等の不具合があ
る。そしてこれを防止するため、例えば発泡ポリエチレ
ン等の伸縮性のあるフォームを使用して密着性を向上さ
せようとするとコストが上昇する。
を使用するとともに、規定幅よりやや大きめに成形し、
最小限のスリット溝によって必要な伸縮量を確保しつつ
熱欠損を最小限に抑え、しかも嵌め込みを容易に行える
よう留意されたものである。
断熱材1は、大型のスチレンフォームブロックから所定
の寸法で切出された矩形板状部材であり、この寸法は、
例えば長さaが1820mm又は920mm等、幅bが26
3mm又は422mm等であり、厚みcは25mm又は30mm
又は40mm等である。そして、根太の間隔、期待する断
熱効果等によって適宜適切な寸法の断熱材を選択して使
用出来るようにしている。
は、それぞれ3本のスリット溝2、3、4が形成されて
おり、そのうち2本のスリット溝2、4が表面(上面)
側から切込まれるとともに、1本のスリット溝3が裏面
(下面)側から切込まれている。そして、一番外側のス
リット溝4は、図2に示すように、深層部の溝幅dより
表層側の溝幅eの方が広い幅広溝4aとして構成され、
その他の2ヵ所のスリット溝2、3は溝幅d一定とされ
ている。
きに互い違いに形成されるとともに、各溝2、3、4の
深さは、いずれも厚みcの半分以上の長さで形成され、
各スリット溝2、3、4の切り残し厚みをiとしてい
る。そして、各スリット溝2、3、4が隙間として残っ
た場合、この切り残し厚みiが実質的な断熱材1の厚み
となって断熱作用を果たすことになる。
から厚み方向にj、j入りこんだ箇所から傾斜するテー
パ面t、tが形成されており、このテーパ面t、tによ
って裏面側の横幅間隔が端部からそれぞれ切り代k、K
づつ切落されて狭められている。そしてこのテーパ面
t、tは、後述する根太5に嵌め込む時、横方向から各
スリット溝2、3、4の溝間隔が無くなるような最大の
圧縮を受けた場合に、根太5の側面と平行面になって密
着し合うようにしている。
±6mm程度のバラツキがあり、このバラツキを吸収する
ためには、片側6mm程度の伸縮性を与える必要がある。
このため、本実施例では、具体的に次のような寸法諸元
に設定したところ、根太間ピッチのバラツキを有効に吸
収することが出来、熱欠損も少なかった。すなわち、例
えば長さaが1820mm、幅bが422mm、厚みcが3
0mmの断熱材1の場合、各スリット溝2、3、4の溝幅
dは2mm、幅広溝4aの溝幅eは4mm、溝間隔gは15
〜20mm、溝の切り残し厚みiは10〜15mm、テーパ
面t形成部の距離jは10mm、切落し幅kは5mmであ
る。
し幅kの5mmと、スリット溝3の溝幅dの2mm、合計7
mmであり、必要な片側6mmの伸縮量が確保され、しかも
1mmの余分な縮み量によって挿嵌作業の容易化を図るこ
とが出来る。また、厚み方向中間部の片側の伸縮量は、
各スリット溝2、3、4の溝幅dの厚み2mmが重なり合
って合計6mmが確保され、更に表面側の片側の伸縮量
は、スリット溝2の溝幅dの2mmと、幅広溝4aの溝幅
eの4mmによって合計6mmが確保される。
際は、図3(A)に示すように、裏面側から挿入し、例
えば一方側の根太5の端部に断熱材1の一端側を当接さ
せ、断熱材1の他端側を他方側の根太5の内側に押込
む。この際、裏面側の横幅間隔はテーパ面t、tによっ
て狭まっているため、比較的容易に押込むことが出来
る。
挿入されると、全体を押込んで図3(c)に示すように
表面側まで嵌め込む。この際、表面側のスリット溝4の
幅広溝4aによって表層側の伸縮性が大きく確保されて
いるため、無理なく嵌め込むことが出来、しかも根太5
と断熱材1との密着性を高めることが出来る。
て、一般的にスリット溝2、3、4の溝の隙間が生じた
ままであると、断熱材1の実質の厚みが確保されないで
断熱効果が悪くなったり、対流によって熱欠損が生じた
りするが、本発明の場合は、段付状のスリット溝4の深
層側の溝幅は狭くて横からの圧縮力によって潰れやすい
ため、仮令、根太間のピッチが広くて上層側の幅広溝4
aが完全に潰れなくても、熱欠損を少なくすることが出
来る。しかも、スリット溝2、3、4は片側3本と少な
く加工が容易な上、スリット溝4の深層側の溝幅を広げ
ていないため溝部周辺の強度低下を招きにくい。
段付形状にした方が、外側から圧縮力を受けた際により
変形しやすくて、密着性を高める上からも熱欠損を少な
くする上からも有利であるが、内側のスリット溝2を段
付形状にすることも可能であり、更に両方のスリット溝
2、4を段付形状にするようにしても良い。
配設する場合を例にとり、また溝形状は段付形状の場合
を例にとって説明したが、壁に配設される断熱材等にも
適用出来、また溝形状はV字、Y字、これらを組合わせ
た複合形状の溝等の溝形状にも適用出来ることはいうま
でもない。
に、スチレンフォーム製の断熱材において、断熱材の左
右両端面にテーパ面を形成して裏面側の横幅間隔を狭め
るとともに、表面側のスリット溝のうち少なくとも1ヵ
所のスリット溝を溝幅の異なる溝としたため、伸縮性を
確保しつつ熱欠損を少なくすることが出来る。また溝附
近の強度低下を防止出来る。そして請求項2のように、
幅方向から最大に圧縮された際、テーパ面が部材の側面
と平行な面になるようにすれば、断熱材端面と部材の側
面が密着して断熱効率を高めることが出来る。また請求
項3のように、スリット溝を片側3本とすれば、伸縮性
の確保と熱欠損の抑制を一層効率的に行うことが出来
る。
5…根太、t…テーパ面。
Claims (3)
- 【請求項1】 部材間に挿嵌されるスチレンフォーム製
の板状部材であって、横幅方向の左右両端部附近の表裏
両面に所定の深さで複数のスリット溝が形成された断熱
材において、前記断熱材の左右両端面に厚み方向に沿っ
て傾斜するテーパ面を形成して、表面側の横幅間隔より
裏面側の横幅間隔を狭くするようにし、また、表面側の
スリット溝のうち少なくとも1ヵ所のスリット溝を、深
層側の溝幅より表層側の溝幅が広い溝としたことを特徴
とする断熱材。 - 【請求項2】 請求項1に記載の断熱材において、前記
テーパ面は、断熱材の幅方向から最大に圧縮された際に
前記部材の側面と平行な面になることを特徴とする断熱
材。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の断熱材に
おいて、前記複数のスリット溝は、横幅方向の左右両端
部附近のそれぞれに、表裏面合せて片側3本が筋違い状
に形成されており、これら片側3本のスリット溝は、表
面側の2本と裏面側の1本が互い違いに形成されること
を特徴とする断熱材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14820996A JP3622933B2 (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | 断熱材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14820996A JP3622933B2 (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | 断熱材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09302793A true JPH09302793A (ja) | 1997-11-25 |
JP3622933B2 JP3622933B2 (ja) | 2005-02-23 |
Family
ID=15447714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14820996A Expired - Fee Related JP3622933B2 (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | 断熱材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3622933B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003239416A (ja) * | 2002-02-08 | 2003-08-27 | Sekisui Plastics Co Ltd | 床下断熱材 |
CN107605058A (zh) * | 2017-10-26 | 2018-01-19 | 孙洪明 | 复合外模板、现浇混凝土系统及建筑 |
-
1996
- 1996-05-17 JP JP14820996A patent/JP3622933B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003239416A (ja) * | 2002-02-08 | 2003-08-27 | Sekisui Plastics Co Ltd | 床下断熱材 |
CN107605058A (zh) * | 2017-10-26 | 2018-01-19 | 孙洪明 | 复合外模板、现浇混凝土系统及建筑 |
CN107605058B (zh) * | 2017-10-26 | 2024-06-11 | 孙洪明 | 复合外模板、现浇混凝土系统及建筑 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3622933B2 (ja) | 2005-02-23 |
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