JPH09302352A - コークス炉の熱間補修用断熱パネルの設置方法 - Google Patents

コークス炉の熱間補修用断熱パネルの設置方法

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Publication number
JPH09302352A
JPH09302352A JP12160196A JP12160196A JPH09302352A JP H09302352 A JPH09302352 A JP H09302352A JP 12160196 A JP12160196 A JP 12160196A JP 12160196 A JP12160196 A JP 12160196A JP H09302352 A JPH09302352 A JP H09302352A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating panel
carbonization chamber
chamber
heat
rollers
Prior art date
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Pending
Application number
JP12160196A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takeu
博 竹生
Taizo Kurihara
泰三 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP12160196A priority Critical patent/JPH09302352A/ja
Publication of JPH09302352A publication Critical patent/JPH09302352A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コークス炉の炭化室壁を熱間補修するための
断熱パネルを炭化室内に安全且つ迅速に設置する方法を
提供する。 【解決手段】 下部に回転可能なローラを有する複数の
吊り棒を、そのローラを下にして炭化室壁を煉瓦補修す
る炭化室の複数の石炭装入口から挿入し、前記吊り棒の
支持環のフランジを装入口の周囲に載せて吊り棒を吊り
下げ、固定し、炭化室の窯口からI形レールを炭化室内
に挿入して、該I形レールの上部フランジを前記吊り棒
のローラに支持させ、次に断熱パネルをその上辺に設け
た複数の走行ローラを前記I形レールの下部フランジ上
を走行させて送り込むことにより、断熱パネルを炭化室
の作業区画内に設置するコークス炉の熱間補修用断熱パ
ネルの設置方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水平式コークス炉
(以下、コークス炉という)の炭化室壁煉瓦の熱間補修
に使用する断熱パネルを炭化室内に設置する方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】コークス炉は耐火煉瓦の構築物であり、
炭化室壁煉瓦は、燃焼室からの加熱により1000℃〜
1200℃の高温状態から石炭の装入により急冷される
こと、乾留したコークスの押出しによる摩耗、および乾
留中に発生するカーボン付着およびその剥離の繰り返さ
れることにより、長期間使用後に、摩耗、亀裂等の損傷
を受ける。このような損傷を受けた炭化室は、コークス
の押し出しが不能になったり、正常な石炭の乾留が出来
なくなるので、壁煉瓦の積替え等の補修が必要となる。
【0003】炭化室壁の損傷部を補修するとき、補修し
ない部分の燃焼室側壁は、温度低下による亀裂発生を防
止するために高温状態を維持する必要がある。また、煉
瓦補修作業は高温の炭化室内で行われるため、作業者を
高温から保護し、作業をやり易いように、補修部を極力
冷却しなければならない。
【0004】そのため、炭化室壁を補修する場合は、炭
化室内に断熱パネルを設置して行う方法が採用されてい
る。煉瓦補修作業を行うコークス炉の炭化室は、幅が狭
く(例;430mm)、長さが長い(例;15,430
mm)構造であり、また炭化室の幅は押出機側からコー
クス排出側に末広がりの構造となっている。このような
幅の狭いしかも長さが長い炭化室に、断熱パネルを設置
する作業は、環境も悪く時間のかかる作業のため、断熱
パネルを短時間に安全に設置する方法の開発が検討さ
れ、幾つかの方法が提案されている。
【0005】特開昭56−125481号公報も、その
一つであり、これは、「コークス炉炉前の作業デッキと
同一レベルと同一レベルの張出デッキあるいは、炉団間
のデッキで予め断熱材を組み立て、その断熱材を炭化室
天井部に架設した断熱材吊支用レールに対応する進退自
在の1本または複数本のレールを有する移動自在の台車
のレールにローラを介して仮吊りして所定位置まで搬送
し、台車のレール先端を炭化室内の架設のレールに接続
し、前記断熱材を押し込んで設置する。」ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記公報の方
法においては、炭化室天井部にレールを架設するために
は、架設レールを炭化室内に挿入後、石炭装入口を通し
てチェーンで吊る作業または、吊り棒と架設レールを予
め接合したものを炭化室内に挿入した後、装入口から吊
りチェーンを降ろして吊り上げる作業が必要である。い
ずれの作業も時間が長くかかるという問題があり、ま
た、高温の石炭装入口付近での作業であり、作業条件が
極めて劣悪であるという問題がある。
【0007】本発明は、このような問題点を解決し、断
熱パネルを炭化室内に安全且つ迅速に設置する方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を、下
部に回転可能なローラを有する複数の吊り棒を、そのロ
ーラを下にして炭化室壁を煉瓦補修する炭化室の複数の
石炭装入口から挿入し、前記吊り棒の支持環のフランジ
を装入口の周囲に載せて吊り棒を吊り下げ、固定し、炭
化室の窯口からI形レールを炭化室内に挿入して、該I
形レールの上部フランジを前記吊り棒のローラに支持さ
せ、次に断熱パネルをその上辺に設けた複数の走行ロー
ラを前記I形レールの下部フランジ上を走行させて送り
込むことにより、断熱パネルを炭化室の作業区画内に設
置するコークス炉の熱間補修用断熱パネルの設置方法に
よって達成する。
【0009】「作用」本発明においては、複数の石炭装
入口に挿入、固定した吊り棒の下部ローラに、I形レー
ルを窯口から炭化室内に挿入してその上部フランジを係
合、支持させ、断熱パネルを窯口から挿入し、その上部
の走行ローラをI形レールの下部フランジに係合、走行
させることにより炭化室内に設置するから、吊り棒を石
炭装入口に吊り降ろすだけで、吊り棒の取付けができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明方法の実施の形態を図面に
基づいて以下に説明する。図1〜図3は本発明の断熱パ
ネルの設置方法の説明図、図4は本発明におけるI形レ
ールによる断熱パネルの吊り下げ状態を示す断面図であ
る。
【0011】1は炭化室、2は炉頂レンガ、4はコーク
ス炉の押出機側またはガイド車側に設けられている作業
デッキである。本発明方法は次のように行われる。
【0012】(1)先ず、図1に示すように、炭化室壁
レンガの補修を行う作業区画の石炭装入口3に吊り棒1
0をレッカー車21等により吊り降ろし、吊り棒10の
環状管のフランジを装入口3の周囲に載せ固定する。こ
のとき、ローラ13a,13bが、炭化室1の天井部即
ち、炉頂煉瓦2の底面から下に位置するように、吊り棒
の長さを決めている。
【0013】吊り棒10は、図4に示すように、下部に
ローラ13a,13bを有するブラケット12が取付け
てあり、上部にフランジ付き支持環14をそのボス14
aを介して組み込み、ダブルナット15により締結、固
定したものである。そして、石炭装入口3に吊り棒10
を吊り降ろすと、吊り棒10の支持環14のフランジ
が、石炭装入口3の口金3a上に載り、ローラ13a,
13bで重量物を支持することができる構造となってい
る。
【0014】(2)次に、図2に示すように、補修を行
う炭化室1前の作業デッキ4上に昇降台22aを有する
台車22を位置させる。昇降台22aは、上に第1のI
形レール5を支持し、炭化室1内にガイドする複数のガ
イドローラを備えている。昇降台22aのガイドローラ
の上にI形レール5を載せ、昇降台22aを昇降させて
第1のI形レール5の上部フランジが炭化室天井部に吊
り下げられたローラ13a,13bに係合する高さレベ
ルに合わせる。第1のI形レール5を炭化室1内に送り
込み、ローラ13a,13bに係合させ、吊り棒10、
10で支持させる。
【0015】(3)次に、図3に示すように、断熱パネ
ル7を、その上辺に設けてあるローラ9a,9bにより
吊り下げた第2のI形レール6をレッカー車21等によ
り吊り、移動して、第2のI形レール6の端部を、先に
吊り棒10、10に支持させた第1のI形レール5の端
部にボルト締結により接続する。炭化室外の断熱パネル
7を移動させ、2点鎖線で示したように炭化室内の第1
のレール5に送り込み、支持させる。なお、断熱パネル
7の上辺には、図4に示すように、ブラケット8を介し
て対向して二つのローラ9a,9bが、複数対設けられ
ており、このローラ9a,9bがI形レールの下部フラ
ンジに係合する。
【0016】(4)第2のレール6の接続を解き、地上
に降ろす。
【0017】補修が終了した後の、断熱パネル7の撤去
は、上記(1)〜(3)の逆工程で行う。
【0018】
【発明の効果】本発明方法によれば、吊り棒の取付けお
よび撤去を作業者を高温雰囲気に曝すことなく、容易に
且つ短時間に行える。また、I形レールの取付けおよび
撤去を作業者が炭化室内に入ることなく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断熱パネルの設置方法の説明図(1)
である。
【図2】本発明の断熱パネルの設置方法の説明図(2)
である。
【図3】本発明の断熱パネルの設置方法の説明図(3)
である。
【図4】本発明におけるI形レールによる断熱パネルの
吊り下げ状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 炭化室 2 炉頂煉瓦 3 装入口 4 作業デッキ 5 第1のI形レール 6 第2のI形レール 7 断熱パネル 9a,9b ローラ 10 吊り棒 14 支持環 13a,13b ローラ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部に回転可能なローラを有する複数の
    吊り棒を、そのローラを下にして炭化室壁を煉瓦補修す
    る炭化室の複数の石炭装入口から挿入し、前記吊り棒の
    支持環のフランジを装入口の周囲に載せて吊り棒を吊り
    下げ、固定し、炭化室の窯口からI形レールを炭化室内
    に挿入して、該I形レールの上部フランジを前記吊り棒
    のローラに支持させ、次に断熱パネルをその上辺に設け
    た複数の走行ローラを前記I形レールの下部フランジ上
    を走行させて送り込むことにより、断熱パネルを炭化室
    の作業区画内に設置することを特徴とするコークス炉の
    熱間補修用断熱パネルの設置方法。
JP12160196A 1996-05-16 1996-05-16 コークス炉の熱間補修用断熱パネルの設置方法 Pending JPH09302352A (ja)

Priority Applications (1)

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JP12160196A JPH09302352A (ja) 1996-05-16 1996-05-16 コークス炉の熱間補修用断熱パネルの設置方法

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JP12160196A JPH09302352A (ja) 1996-05-16 1996-05-16 コークス炉の熱間補修用断熱パネルの設置方法

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ID=14815300

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12160196A Pending JPH09302352A (ja) 1996-05-16 1996-05-16 コークス炉の熱間補修用断熱パネルの設置方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012007000A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Sumitomo Metal Ind Ltd コークス炉炭化室の天井煉瓦熱間積替え時の断熱板設置方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012007000A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Sumitomo Metal Ind Ltd コークス炉炭化室の天井煉瓦熱間積替え時の断熱板設置方法

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