JPH09301505A - 荷物搬入方法と荷物搬出方法 - Google Patents

荷物搬入方法と荷物搬出方法

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Publication number
JPH09301505A
JPH09301505A JP14350696A JP14350696A JPH09301505A JP H09301505 A JPH09301505 A JP H09301505A JP 14350696 A JP14350696 A JP 14350696A JP 14350696 A JP14350696 A JP 14350696A JP H09301505 A JPH09301505 A JP H09301505A
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JP
Japan
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loading
luggage
berth
self
pallet
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Application number
JP14350696A
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English (en)
Inventor
Yosuke Shikata
洋介 志方
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JDC Corp
Original Assignee
JDC Corp
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Publication date
Application filed by JDC Corp filed Critical JDC Corp
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Pending legal-status Critical Current

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  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
  • Types And Forms Of Lifts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷物の搬入方法・搬出方法において、建設費
や設備費の節減、スペースの有効利用と省スペース、排
ガス発生の抑制ないし防止、作業の合理化と自動化、単
位時間あたりの輸送車の発着台数増、設備費のさらなる
低減をはかる。 【解決手段】 荷物搬入方法=輸送車301が接車バー
ス71に停車する時に合わせて、建物11内の自走式パ
レット81を建物11の荷物出入口まで自走させる。輸
送車301が接車バース71に停車してから、輸送車3
01の荷物を積荷用パレット201ごと自走式パレット
81に積み替える。荷物搬出方法=輸送車301が接車
バース71に停車する時までに建物11内の荷物を積荷
用パレット201ごと自走式パレット81に積載する。
輸送車301が接車バース71に停車する時に合わせ
て、建物11内の自走式パレット81を建物11の荷物
出入口まで自走させる。輸送車301が接車バース71
に停車してから、荷物を積荷用パレット201ごと輸送
車301に積み替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は輸送物(荷物)を輸
送車から建物内に取り込むのに適した荷物搬入方法に関
する。本発明はまた輸送対象物(荷物)を建物内から輸
送車に積み込むのに適した荷物搬出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車による貨物輸送が陸上輸送手段と
して大きなウエイトを占めていることは周知の事実であ
り、このような輸送手段を利用する分野も多種多様で広
範囲に及んでいる。貨物輸送用の自動車を利用する建
物、たとえば、倉庫・工場・物流基地・物流中継地・店
舗などの場合は、荷物を取り扱ったり自動車を発着させ
たりするためのスペースや設備を備えている。その一例
として輸送車の発着場が建物に付帯している。通常、か
かる発着場は建物内の1階にあったり屋外のヤードにあ
ったりするが、建物内の発着場は、大きなスペースを確
保する上で建物に起因した制限を受けやすく、屋外の発
着場も、用地の確保が困難であるほか建物内外への荷物
の搬入・搬出に手数を要する。他の一例として自走式輸
送車の立体発着場を中・高層棟(建物)に一体に建て込
むことが提案されており、これが一部で実施されてい
る。ちなみに、荷捌き・加工・選別用などのフロアを有
する中層棟(総床面積20万m2 、建設投資額350億
円)において、最大積載量11tの輸送車を立体的に発
着させるべく車路用部分(誘導路・接車バースなど)を
各フロアに設ける場合は、総床面積に対する車路用部分
の占有面積が約28%と大きくなり、建設投資額中に占
める車路用部分の建設費も約20%と高率化する。この
ような立体発着機能を有する建物において荷物を建物内
に搬入するときは、輸送車が誘導路を自走して建物の目
標階まで進み、所定の接車バースで後ろ向きに停車す
る。荷物を建物の所定階から外部へ搬出するときも、輸
送車が誘導路を自走して外部へ出る。しかし立体発着型
の建物にも、つぎのような課題がみられる。その一つ
は、車路用部分が高額化するために建物の建設費や設備
費の増加が避けられないことである。他の一つは、接車
バースに対して輸送車を後ろ向きで停車させる関係上、
建物内における車路用部分(誘導路・接車バースなど)
の幅員を大きくしなければならいことである。これに起
因して、建物内に一時に収容することのできる輸送車台
数が低減する。さらに他の一つは、建物内を低速走行す
る輸送車からCO、HC、NOx などを含む排ガスが多
量に排出され、これが建物内に滞留することである。こ
の対策のために建物内の排ガス処理手段が必要になる。
それに排ガス処理手段を設備したとしても、排ガスその
ものの発生を抑制することができない。これら以外の一
つは、運転手など人力に依存するところが大きいため
に、荷物の搬入したり搬出したりする際の作業の合理化
や自動化が確立しないことである。
【0003】上記の各課題を解決することのできる輸送
車の搬入搬出方法が新たに提案されている。この方法を
実施するため組み合わされた建物、バース構築物、水平
垂直運搬用の運搬装置、輸送車発着用の接車バースはつ
ぎのようなものである。すなわち、建物の複数階がこれ
ら各階の建物外壁面に荷物出入口を有していて該各荷物
出入口が上下に並んでいる。バース構築物が荷物出入口
のある建物各階と対応して階層化された複数の床バース
を備えいていて該各床バースが互いに並列した複数の配
車ゾーンをそれぞれ有している。運搬装置がキャリッジ
とキャリッジをアップダウンさせたりトラバースさせた
りするための案内機構とを備えている。接車バースが互
いに並列した複数の停車ゾーンを有している。建物とバ
ース構築物と運搬装置と接車バースとの相対関係におい
て、バース構築物、運搬装置、接車バースが、荷物出入
口のある建物外壁面側に順次配設されている。
【0004】上述した輸送車の搬入搬出方法において接
車バース側にある輸送車を目標の床バース側へ搬入する
場合には、荷物積載部を建物側へ向けて輸送車が接車バ
ースの停車ゾーンに停車していて運搬装置のキャリッジ
がその停車ゾーンと一致しているときに、輸送車を停車
ゾーンからキャリッジへ移乗させ、その後、運搬装置の
案内機構によりキャリッジを変位させてこれを目標床バ
ースの空き配車ゾーンに一致させ、その後、輸送車をキ
ャリッジから配車ゾーンへ移乗させる。また、床バース
側にある輸送車を接車バース側へ搬出する場合には、輸
送車が床バースの配車ゾーンにあって運搬装置のキャリ
ッジがその配車ゾーンと一致しているときに、輸送車を
配車ゾーンからキャリッジへ移乗させ、その後、キャリ
ッジを運搬装置の案内機構により変位させてこれを接車
バースの空き停車ゾーンに一致させ、その後、輸送車を
キャリッジから停車ゾーンへ移乗させる。
【0005】上述した輸送車の搬入搬出方法は、荷物を
建物内へ搬入したり建物外へ搬出したりするときに輸送
車を運搬容器として活用するものであるから、つぎの点
で望ましい。 〔1〕建物の車路用部分を殆ど省略することができるた
めに、建物の建設費や設備費を含めた総費用を数十億円
程度もの大幅に減額することができる。また、移乗に際
して輸送車を自走させる場合には、移乗用の搬送機械を
も省略することができるので、さらなる設備経済性をは
かることができる。 〔2〕建物と接車バースとが互いに独立しているので、
接車バースを利用した輸送車の発着台数や建物内におけ
る輸送車の荷捌き量が圧倒的に増大する。 〔3〕輸送車の搬入搬出を移乗用の搬送機械で行なうか
ら輸送車は自走しなくてよい。すなわち、建物内部やそ
の周辺の環境が輸送車の排ガスで汚染されることが殆ど
ない。また、移乗のために輸送車を自走させる場合で
も、その自走距離がごくわずかであるので、排ガスによ
る汚染の度合いは無視できる程度に低い。したがって、
排ガス問題を解消することができる。もちろん、排ガス
処理手段が不要であるから、これに基づく経済的なメリ
ットも大きい。 〔4〕接車バース、運搬装置、バース構築物を介して輸
送車を外部から建物側へ搬入したり建物側から建物外へ
搬出したりするシステムであるから人力に依存するとこ
ろが殆どない。したがって、建物内外への荷物搬入・荷
物搬出に際して人力に依存することのない合理化(省力
化)をはかることができる。とくに搬送機械を使用して
輸送車の移乗を行なう場合は、この種の作業の自動化も
確立させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した輸送車の搬入
搬出方法にはつぎのような課題が残されている。その一
つは、運搬容器として活用される輸送車が荷物積載や荷
卸しを完了するまでの長いあいだ拘束されることであ
る。このような場合には、単位時間あたりの輸送車の発
着台数が低下するので、輸送車を効率よく利用して輸送
効率を高めることができなくなる。他の一つは、運搬容
器として活用される輸送車が高重量物であるために、輸
送車を受け入れるための階層型バース構築物や輸送車を
アップダウンさせたりトラバースさせたりするための運
搬装置として高強度のものが要求されることである。そ
れゆえ、建物に付帯するこれらの設備が高価なものにな
る。
【0007】[発明の目的]本発明はこのような技術的
課題に鑑み、建設費や設備費の節減、スペースの有効利
用と省スペース、排ガス発生量の抑制ないし排ガスの発
生防止、作業の合理化と自動化などを達成するだけでな
く、単位時間あたりの輸送車の発着台数を多くし、設備
費をさらに低減することのできる荷物搬入方法と荷物搬
出方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
された荷物搬入方法は、所期の目的を達成するために下
記の課題解決手段を特徴とする。すなわち、本発明の請
求項1に記載された荷物搬入方法は、第一階の外壁面に
荷物出入口を有する建物と建物の荷物出入口に対応して
地上に設けられた輸送車発着用の接車バースとがあり、
荷積み状態のパレットを乗せて自走することのできる自
走式パレットが建物内に備わっていること、および、積
荷用パレット上の荷物を該パレットごと荷物積載部に積
み込んでいる荷卸しのための輸送車が該荷物積載部を建
物の荷物出入口側へ向けて接車バースに停車する時・停
車する前・停車した直後、これらいずれかの時点で、建
物内にある荷受けのための自走式パレットを建物の荷物
出入口まで自走させること、および、荷卸しのための輸
送車が上記のごとく接車バースに停車してから、輸送車
の荷物積載部にある荷物を積荷用パレットごと荷受けの
ための自走式パレットに積み替えることを特徴とするも
のである。
【0009】本発明の請求項2に記載された荷物搬出方
法は、所期の目的を達成するために下記の課題解決手段
を特徴とする。すなわち、本発明の請求項2に記載され
た荷物搬出方法は、第一階の外壁面に荷物出入口を有す
る建物と建物の荷物出入口に対応して地上に設けられた
輸送車発着用の接車バースとがあり、荷積み状態のパレ
ットを乗せて自走することのできる自走式パレットや積
荷用のパレットが建物内に備わっていること、および、
荷積みのための輸送車が荷積みスペースのある荷物積載
部を建物の荷物出入口側へ向けて接車バースに停車する
時までに建物内の荷物を積荷用パレットに積み込んでこ
れらをさらに自走式パレットに積載すること、および、
荷積みのための輸送車が接車バースに上記のごとく停車
する時・停車する前・停車した直後、これらいずれかの
時点で、建物内の荷物積載自走式パレットを建物の荷物
出入口まで自走させること、および、荷積みのための輸
送車が上記のごとく接車バースに停車してから、荷物積
載自走式パレット上の荷物を積荷用パレットごと輸送車
の荷物積載部に積み替えることを特徴とするものであ
る。
【0010】本発明の請求項3に記載された荷物搬入方
法は、所期の目的を達成するために下記の課題解決手段
を特徴とする。すなわち、本発明の請求項3に記載され
た荷物搬入方法は、第一階の外壁面に荷物出入口を有す
る建物と、建物の荷物出入口に隣接する床バースを一階
に備えたバース構築物と、バース構築物の床バースに隣
接して地上に設けられた輸送車発着用の接車バースとが
あり、荷積み状態のパレットを乗せて自走することので
きる自走式パレットが建物内に備わっていること、およ
び、積荷用パレット上の荷物を該パレットごと荷物積載
部に積み込んでいる荷卸しのための輸送車が該荷物積載
部を床バース側へ向けて接車バースに停車する時・停車
する前・停車した直後、これらいずれかの時点で、建物
内にある荷受けのための自走式パレットを床バースまで
自走させること、および、荷卸しのための輸送車が上記
のごとく接車バースに停車してから、輸送車の荷物積載
部にある荷物を積荷用パレットごと荷受けのための自走
式パレットに積み替えること、および、荷受けした後の
自走式パレットを建物内へ戻り自走させることを特徴と
するものである。
【0011】本発明の請求項4に記載された荷物搬出方
法は、所期の目的を達成するために下記の課題解決手段
を特徴とする。すなわち、本発明の請求項4に記載され
た荷物搬出方法は、第一階の外壁面に荷物出入口を有す
る建物と、建物の荷物出入口に隣接する床バースを一階
に備えたバース構築物と、バース構築物の床バースに隣
接して地上に設けられた輸送車発着用の接車バースとが
あり、荷積み状態のパレットを乗せて自走することので
きる自走式パレットや積荷用のパレットが建物内に備わ
っていること、および、荷積みのための輸送車が荷物積
載スペースのある荷物積載部を床バース側へ向けて接車
バースに停車する時までに、建物内の荷物を積荷用パレ
ットに積み込んでこれらをさらに自走式パレットに積載
すること、および、荷積みのための輸送車が上記のごと
く接車バースに停車する時・停車する前・停車した直
後、これらいずれかの時点で、建物内の荷物積載自走式
パレットを床バースまで自走させること、および、荷積
みのための輸送車が上記のごとく接車バースに停車して
から、荷物積載自走式パレット上の荷物を積荷用パレッ
トごと輸送車の荷物積載部に積み替えることを特徴とす
るものである。
【0012】本発明の請求項5に記載された荷物搬入方
法は、所期の目的を達成するために下記の課題解決手段
を特徴とする。すなわち、本発明の請求項5に記載され
た荷物搬入方法は、複数階の外壁面に荷物出入口を有し
ていて該各荷物出入口が垂直方向・水平方向に並んでい
る階層構造の建物と、建物の荷物出入口のある各階に対
応して階層化された複数の床バースを備えていてこれら
床バースが互いに並列した複数の入荷ゾーンを有してい
る階層型のバース構築物と、水平垂直運搬用のキャリッ
ジやキャリッジをアップダウンかつトラバースさせるた
めの案内機構を備えている運搬装置と、地上に設けられ
た輸送車発着用のものであって互いに並列した複数の停
車ゾーンを備えている接車バースとがあり、バース構築
物・運搬装置・接車バースが建物の荷物出入口のある外
壁面に面したところに順次並んでおり、建物の荷物出入
口のある各階には、荷積み状態のパレットを乗せて自走
することのできる自走式パレットが備わっていること、
および、積荷用パレット上の荷物を該パレットごと荷物
積載部に積み込んでいる荷卸しのための輸送車が該荷物
積載部をバース構築物側へ向けて接車バースの空き停車
ゾーンに停車する時・停車する前・停車した直後、これ
らいずれかの時点で、建物の任意階にある荷受けのため
の自走式パレットを運搬装置のキャリッジに乗せて荷卸
しのための輸送車が着く停車ゾーン前まで出動させるこ
と、および、荷卸しのための輸送車が上記のごとく空き
停車ゾーンに停車してから、輸送車の荷物積載部にある
荷物を積荷用パレットごと荷受けのための自走式パレッ
トに積み替えること、および、荷受けした後の自走式パ
レットを乗せたキャリッジを建物の入荷階と対応する床
バースの所定入荷ゾーンまで変位させてから、該荷受け
後の自走式パレットをキャリッジから所定入荷ゾーン、
建物内へ戻り自走させることを特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項6に記載された荷物搬出方
法は、所期の目的を達成するために下記の課題解決手段
を特徴とする。すなわち、本発明の請求項6に記載され
た荷物搬出方法は、複数階の外壁面に荷物出入口を有し
ていて該各荷物出入口が垂直方向・水平方向に並んでい
る階層構造の建物と、建物の荷物出入口のある各階に対
応して階層化された複数の床バースを備えていてこれら
床バースが互いに並列した複数の出荷ゾーンを有してい
る階層型のバース構築物と、水平垂直運搬用のキャリッ
ジやキャリッジをアップダウンかつトラバースさせるた
めの案内機構を備えている運搬装置と、地上に設けられ
た輸送車発着用のものであって互いに並列した複数の停
車ゾーンを備えている接車バースとがあり、バース構築
物・運搬装置・接車バースが建物の荷物出入口のある外
壁面に面したところに順次並んでおり、建物の荷物出入
口のある各階には、荷積み状態のパレットを乗せて自走
することのできる自走式パレットや積荷用のパレットが
備わっていること、および、荷積みのための輸送車が荷
物積載スペースのある荷物積載部をバース構築物側へ向
けて接車バースの空き停車ゾーンに停車する時までに、
建物の出荷階にある荷物を積荷用パレットに積み込んで
これらをさらに自走式パレットに積載すること、およ
び、荷積みのための輸送車が上記のごとく空き停車ゾー
ンに停車する時・停車する前・停車した直後、これらい
ずれかの時点で、上記出荷階にある荷物積載自走式パレ
ットを当該出荷階と対応する床バースの所定出荷ゾーン
まで自走させたり運搬装置のキャリッジを該出荷ゾーン
まで出動させたり荷物積載自走式パレットを該出荷ゾー
ンからキャリッジへ自走移乗させたり荷物積載自走式パ
レット移乗後のキャリッジを荷積みのための輸送車が着
く停車ゾーン前まで変位させたりすること、および、荷
積みのための輸送車が上記のごとく空き停車ゾーンに停
車してから、荷物積載自走式パレット上の荷物を積荷用
パレットごと輸送車の荷物積載部に積み替えることを特
徴とするものである。
【0014】本発明の請求項7に記載された荷物搬入方
法は、所期の目的を達成するために下記の課題解決手段
を特徴とする。すなわち、請求項7に記載された荷物搬
入方法は、複数階の外壁面に荷物出入口を有していて該
各荷物出入口が垂直方向・水平方向に並んでいる階層構
造の建物と、建物の荷物出入口のある各階に対応して階
層化された複数の床バースを備えていてこれら床バース
が互いに並列した複数の入荷ゾーンを有している階層型
のバース構築物と、水平垂直運搬用のキャリッジやキャ
リッジをアップダウンかつトラバースさせるための案内
機構を備えている運搬装置と、地上に設けられた自走式
パレット停留用のものであって互いに並列した複数の停
留ゾーンを備えている停留バースと、地上に設けられた
輸送車発着用のものであって互いに並列した複数の停車
ゾーンを備えている接車バースとがあり、バース構築物
・運搬装置・停留バース・接車バースが建物の荷物出入
口のある外壁面に面したところに順次並んでおり、建物
の荷物出入口のある各階には、荷積み状態のパレットを
乗せて自走することのできる自走式パレットが備わって
いること、および、積荷用パレット上の荷物を該パレッ
トごと荷物積載部に積み込んでいる荷卸しのための輸送
車が該荷物積載部をバース構築物側へ向けて接車バース
の空き停車ゾーンに停車する時・停車する前・停車した
直後、これらいずれかの時点で、建物の任意階にある荷
受けのための自走式パレットを運搬装置のキャリッジに
乗せて荷卸しのための輸送車が着く停車ゾーン前の停留
ゾーンまで出動させ、かつ、自走式パレットをキャリッ
ジから該停留ゾーンまで自走させること、および、荷卸
しのための輸送車が上記のごとく空き停車ゾーンに停車
してから、輸送車の荷物積載部にある荷物を積荷用パレ
ットごと荷受けのための自走式パレットに積み替えるこ
と、および、荷受けした後の自走式パレットを停留ゾー
ンからキャリッジへ自走移乗させること、および、荷受
けした後の自走式パレットを乗せたキャリッジを建物の
入荷階と対応する床バースの所定入荷ゾーンまで変位さ
せてから、該荷受け後の自走式パレットをキャリッジか
ら所定入荷ゾーン、建物内へ戻り自走させたりすること
を特徴とするものである。
【0015】本発明の請求項8に記載された荷物搬出方
法は、所期の目的を達成するために下記の課題解決手段
を特徴とする。すなわち、本発明の請求項8に記載され
た荷物搬出方法は、複数階の外壁面に荷物出入口を有し
ていて該各荷物出入口が垂直方向・水平方向に並んでい
る階層構造の建物と、建物の荷物出入口のある各階に対
応して階層化された複数の床バースを備えていてこれら
床バースが互いに並列した複数の出荷ゾーンを有してい
る階層型のバース構築物と、水平垂直運搬用のキャリッ
ジやキャリッジをアップダウンかつトラバースさせるた
めの案内機構を備えている運搬装置と、地上に設けられ
た自走式パレット停留用のものであって互いに並列した
複数の停留ゾーンを備えている停留バースと、地上に設
けられた輸送車発着用のものであって互いに並列した複
数の停車ゾーンを備えている接車バースとがあり、バー
ス構築物・運搬装置・停留バース・接車バースが建物の
荷物出入口のある外壁面に面したところに順次並んでお
り、建物の荷物出入口のある各階には、荷積み状態のパ
レットを乗せて自走することのできる自走式パレットや
積荷用のパレットが備わっていること、および、荷積み
のための輸送車が荷物積載スペースのある荷物積載部を
バース構築物側へ向けて接車バースの空き停車ゾーンに
停車する時までに、建物の出荷階にある荷物を積荷用パ
レットに積み込んでこれらをさらに自走式パレットに積
載すること、および、荷積みのための輸送車が上記のご
とく空き停車ゾーンに停車する時・停車する前・停車し
た直後、これらいずれかの時点で、上記出荷階にある荷
物積載自走式パレットを当該出荷階と対応する床バース
の所定出荷ゾーンまで自走させたり、運搬装置のキャリ
ッジを該出荷ゾーンまで出動させたり、荷物積載自走式
パレットを該出荷ゾーンからキャリッジへ自走移乗させ
たり、荷物積載自走式パレット移乗後のキャリッジを荷
積みのための輸送車が着く停車ゾーン前の停留ゾーンま
で変位させたり、荷物積載自走式パレットをキャリッジ
から該停留ゾーンまで自走させたりすること、および、
荷積みのための輸送車が上記のごとく空き停車ゾーンに
停車してから、荷物積載自走式パレット上の荷物を積荷
用パレットごと輸送車の荷物積載部に積み替えることを
特徴とするものである。
【0016】本発明の請求項9に記載された荷物搬入方
法は、請求項1・3・5・7記載の方法において利便性
をより高めるために、自走式パレットが、積荷用パレッ
トを動力で押引するための手段を備えていることを特徴
とするものである。
【0017】本発明の請求項10に記載された荷物搬出
方法は、請求項2・4・6・8記載の方法において利便
性をより高めるために、自走式パレットが、積荷用パレ
ットを動力で押引するための手段を備えていることを特
徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係る荷物搬入方法は輸送
車に積載された荷物を建物内に取り込むときに実施され
るものであり、本発明に係る荷物搬出方法は建物内の荷
物を輸送車に積み込むときに実施されるものである。こ
れらの各方法を実施する場合には、建物・バース構築物
・運搬装置・停留バース・接車バース・自走式パレット
・積荷用パレット・輸送車などが用いられる。したがっ
て、はじめに、建物・バース構築物・運搬装置・停留バ
ース・接車バース・自走式パレット・積荷用パレット・
輸送車などを添付の図面に基づいて説明する。
【0019】図1において、1は建物・その他を建設す
るための用地(敷地)、2は用地1の周囲にある道路、
3は側道、4は縁道をそれぞれ示している。
【0020】図1〜図4において、11は階層構造を有
する建物、21は階層型のバース構築物、31はパレッ
トに積まれた荷物を水平垂直運搬するための運搬装置、
61は自走式パレットを停留させるための停留バース、
71は輸送車を発着させるため接車バース、81は自走
式パレット、101は積荷用パレット、201は輸送車
をそれぞれ示している。ただし図2の場合は、説明の便
宜上、建物11、バース構築物21、停留バース61、
接車バース71などが図1の場合よりも意図的に規模を
縮小されて示されている。
【0021】用地1に建造された建物11は、一階建て
(平屋)であったり、複数の地上階のみを有するもので
あったり、複数の地下階のみを有するものであったり、
または、地上階と地下階とを有するものであったりす
る。建物11は、構造形式を基準にした場合には、組積
式構造、架構式構造、一体式構造のいずれかであり、構
造材料を基準にした場合には、木構造、石造、れんが
造、コンクリートブロック造、無筋コンクリート造、鉄
筋コンクリート造、鉄骨造、鉄筋鉄骨コンクリート造の
いずれかである。建物11の形状(外形)は、横断面多
角形、横断面円形、横断面異形のいずれかである。建物
11の内部も用途に応じた任意の形状構造を有する。建
物11の代表的一例として図1〜図4に略示されたもの
は、複数の地上階を有する一体式構造の鉄筋コンクリー
ト造であって、その横断面が略四角形をなしている。
【0022】建物11の前部外壁面(前面)・後部外壁
面(後面)・側部外壁面(側面)のいずれか一つ以上に
は、荷物出入口がある。建物11が平屋の場合は、第一
階に荷物出入口が設けられ、建物11が二階建ての場合
は、第一階および/または第二階に荷物出入口が設けら
れる。二階以上の階を有する建物11の場合は、複数の
階に荷物出入口が設けられる。このような出入口は、荷
物を建物11内外に搬入搬出するために建物外壁面が開
放されたものである。具体的一例として図示された建物
11の場合は、図2を参照して明らかなように複数の階
121F〜125Fと対応する複数の荷物出入口1301〜1
05が建物前部の外壁面にある。もし、建物11の一部
の階が荷物の搬入搬出を要するフロアでないとき、その
ような階の外壁面は荷物出入口のない閉ざされたもので
あってよい。各階121F〜125Fの荷物出入口1301
1305には図示しない戸扉類(シャッタも含む)が備え
つけられることもある。各階121F〜125Fの荷物出入
口1301〜1305端は、これら各階での特定の位置や場
所を識別するために、複数の荷捌きエリア1411〜14
15、1421〜1425、1431〜1435、1441〜1
45、1451〜1455に区分されることが多い。これら
荷捌きエリアの境界は、図示しない仕切り壁で仕切られ
ていてよい。または、単なるマーカーで各エリアの境界
が表示されているだけでもてもよい。
【0023】上述した建物11の各階121F〜12
5Fは、荷捌き(入荷捌き・出荷捌きを含む)、生産、加
工、組立、選別、保管、荷造り、その他、任意の作業を
行なうための作業場、作業室、保管庫などとして用いら
れる。したがって建物11の各階121F〜125Fには、
所定の作業を行なうために必要な作業機械装置や、冷蔵
ないし冷凍用の機械装置などが作業種に応じて設備され
ている。もちろん建物11には、通路、搬送路、階段、
エレベータ、出入口、電気設備、水回り設備など、通常
の建物と同様の設備もあるが、これらの図示は省略され
ている。建物11の後面側には、単一階層(一階建て)
の接車バース15が建物11と一体に造られている。建
物11の屋上は、一例として駐車場16に利用される
が、その他に利用することもできる。
【0024】バース構築物21は建物11に対応した階
層構造を有するものであり、これは柱材・壁材・床材・
天井材・補強材など任意の建築構築材料(周知)を用い
て造られた上下多段型のラック構造体でもある。したが
って、階層化されたバース構築物21には、図2から理
解できる複数の床バース221F〜225Fがある。各床バ
ース221F〜225Fは、互いに並列した複数の入出荷ゾ
ーン2311〜2315、2321〜2325、2331〜2
35、2341〜2345、2351〜2355を備えている。
各入出荷ゾーンは、入荷用・出荷用を兼ねるものである
ために、入荷の際には入荷ゾーンとして用いられ、出荷
の際には出荷ゾーンとして用いられる。各配車ゾーンの
境界も、図示しない仕切り壁で仕切られていたり、マー
カーで表示されていたりしてよい。
【0025】バース構築物21は建物11の荷物出入口
(前面壁)側にあって建物11に結合されている。バー
ス構築物21はこれを当初から建物11と一体に建設す
ることもできる。図2を参照して明らかなように、建物
11とバース構築物21の相対関係では、建物各階12
1F〜125Fの荷物出入口1301〜1305と各床バース2
1F〜225Fが表1「左側」のように対応し、荷物出入
口1301側の各荷捌きエリア1411〜1415と床バース
221Fの各入出荷ゾーン2311〜2315も表1「右側」
のように対応する。
【0026】
【表1】
【0027】これと同様、各荷物出入口1302〜1305
側の荷捌きエリア1421〜1425、1431〜1435、1
41〜1445、1451〜1455や、各バース221Fの入
出荷ゾーン2321〜2325、2331〜2335、2341
2345、2351〜2355も、所定の荷捌きエリアと所定
の入出荷ゾーンとが互いに対応する。
【0028】建物11は、図示例において地上階層のみ
を有しているが、他の例として、地下階層のみを有して
いたり地上階層と地下階層とを有していたりする。した
がってバース構築物21も、建物11が地下階層のみを
有する場合には、地下階層のみを有するものとして造ら
れ、建物11が地上階層と地下階層とを有する場合に
は、地上階層と地下階層とを有するものとしてつくられ
る。建物11の二以上の外壁面(前面、後面、側面の二
つ以上)に既述の各荷物出入口が設けられる場合には、
これら各外壁面と対応して二つ以上バース構築物21が
つくられる。
【0029】運搬装置31は、走行レール32・床用の
下部基体33・案内レール34・天井用の上部基体35
・運搬物を乗せるためのキャリッジ36・巻上機37・
キャプスタン(またはシーブ)39・取付板40などを
主体にして以下のように構成されるものである。
【0030】図2〜図4において、複数(例:二本)の
互いに平行する走行レール32は、バース構築物21の
前側にある凹所内(図4参照)に配置されてバース構築
物前面の幅方向沿いに伸びている。下部基体33はいわ
ゆる自走式台車のような構造物であって、図示しない車
輪、車輪を駆動させるための動力源(電動機)、動力源
からの動力を車輪に伝えるための伝動系などを備え、車
輪を介して各走行レール32上に乗っている。したがっ
て下部基体33は、図2〜図4から理解できるように、
各走行レール32に沿ってこれらの上を水平方向に自走
することができる。図2、図4を参照して、複数(例:
四本)の案内レール34は下部基体33上の四隅に建て
込まれ、上部基体35は各案内レール34の上端部に組
み付けられている。キャリッジ36は昇降用の架台から
なる。キャリッジ36は下部基体33と上部基体35と
の間に介在されて各案内レール34と掛かり合うもので
ある。一例として複数のガイドローラ(図示せず)がキ
ャリッジ36の両側前部や両側後部に取り付けられる場
合は、これらガイドローラが各案内レール34の溝内に
嵌まり込んだり各案内レール34を挟みつけたりしてこ
れらと掛かり合う。巻上機37は、電動式の巻取ドラム
(図示せず)と、巻取ドラムに巻き取られたり巻き戻さ
れたりする複数本の索条38とからなり、下部基体33
に据え付けられている。取付板40は上部基体35の内
面に装着され、これに複数個のキャプスタン39が回転
自在に取り付けられている。また、巻上機37から巻き
戻された各索条38は各キャプスタン39に掛け回され
てこれらの巻き戻し端部がキャリッジ36に接続されて
いる。したがってキャリッジ36は、巻上機37を介し
て各索条38を巻き取ったり巻き戻したりすることによ
り、各案内レール34に沿い昇降することができる。な
お、巻上機(巻取機)39が上部基体35上に配置され
る場合は、巻上機37から巻き戻された各索条38が公
知・周知の手段でキャリッジ36に接続される。
【0031】運搬装置31の各構成要素に関しては、ク
レーン(スタッカクレーン)、エレベータ、リフト、コ
ンベアなどを含む物上げ技術や運搬技術の分野において
個々に公知ないし周知であり、これらの材質・その他も
この種の技術分野で公知・周知である。上記の内容から
理解できるように、運搬装置31にはキャリッジ36を
アップダウンさせたりトラバースさせたりするための機
能が備わっている。これらのケースにおいては、各走行
レール32と下部基体33とがキャリッジ36をトラバ
ースさせるための案内機構となり、各案内レール34と
巻上機37とがキャリッジ36をアップダウンさせるた
めの案内機構となる。
【0032】運搬装置31も、建物11やバース構築物
21が地下階のみを有していたり地上階層と地下階層と
を有していたりする場合には、これらと対応するように
つくられる。バース構築物21が前記のごとく二つ以上
つくられる場合にも、これらと対応するように二基以上
の運搬装置31がつくられる。その他、各走行レール3
2上には、これら走行レール32を除く運搬装置31の
主要部が二つ以上乗せられることもある。
【0033】図2・図4を参照して明らかなように、停
留バース61は運搬装置31の前側にあって地表レベル
の高さで設けられている。より具体的には、下部台板6
2とその上部のフード63とで停留バース61が構成さ
れている。フード63は、たとえば、柱・壁・屋根など
で構築されるものであるが、少なくともその前後面は開
放されている。停留バース61には互いに並列した複数
の停留ゾーン6401〜6405があり、これら停留ゾーン
6401〜6405が床バース221Fの入出荷ゾーン2311
〜2315と「1:1」で対応している。しかし、このよ
うな対応は望ましいことではあるが不可欠はでない。停
留バース61に関しては、フード63を省略された実施
形態があり、舗装された地表面をそのまま利用してつく
られる実施形態もある。停留バース61の停留ゾーンは
一つのみでも足りるが、図示例のごとく複数の停留ゾー
ンを備えている停留バース61の方が利便性が高い。
【0034】図2・図4を参照して明らかなように、接
車バース71は、停留バース61の前側にあって地表レ
ベルの高さで設けられている。接車バース71は互いに
並列した複数の停車ゾーン7201〜7205を有し、これ
ら停車ゾーン7201〜7205が停留バース61の各停留
ゾーン6401〜6405と「1:1」で対応している。接
車バース71も、停留バース61と同様に、下部台板の
みを備えているものや下部台板とフード(前後面開放)
とを備えているものがある。
【0035】前述したように、建物11の二以上の外壁
面に対応して二つ以上のバース構築物21がつくられた
り、これらバース構築物21に対応して二つ以上の運搬
装置31がつくられたりする場合には、接車バース71
も、これらと対応するように二つ以上のものがつくられ
る。
【0036】図1〜図4に散見する自走式パレット81
は、建物11の荷物出入口1301〜1305のある各階1
1F〜125Fにそれぞれ一基以上備えつけらる。金属や
合成樹脂(FRPを含む)などでつくられる自走式パレ
ット81は、図5〜図7に示されている。以下これの構
成を図5〜図7に基づいて説明する。
【0037】図5〜図8に例示された自走式パレット8
1においては、底板82、底板82の両側部より立ち上
がる両側板83・84、底板82に取り付けられた複数
の型鋼(補強材)85などがパレット骨格やパレット外
形を形成している。底板82の前側下面にある車輪86
と底板82の後側下面にある車輪87とは、周知の車軸
88・89をそれぞれもっている。これら車軸88・8
9の両端は、底板82の両側部または両側板83・84
の下部に取り付けられた軸受(図示せず)を介して回転
自在に支持されている。両車軸88・89は、また、図
5の略示部分から理解できるように、底板82に装備さ
れた電動機M01・M02の動力を伝達されるものである。
これらの動力伝達には、歯車伝動手段またはベルト伝動
手段のような周知の伝動手段(クラッチを含むものもよ
い)が用いられる。両側板83・84の内面には、前後
と左右に対称をなして取り付けられた四つの小型昇降機
械90・91がある。一例として油圧ジャッキからなる
各昇降機械90・91は、これらに連結されて底板82
の上面側に配置された架台92を吊り支えている。
【0038】架台92上の両側部には、後記積荷用パレ
ット201を押し出したり引き込んだりするための手段
(押引手段)93・94がある。これら押引手段93・
94は、下面を開放された溝型の長い走行部材95と、
多数のローラ96と、高さ調整用のものであって下面を
開放された溝型の長い調整部材97と、気密なものであ
って膨張収縮することのできる長い袋状の中空部材98
と、上面を開放された溝型の長いレール99とを備えて
いる。ちなみに走行部材95、調整部材97、レール9
9などは型鋼からなり、ローラ96は金属および/また
はゴム・合成樹脂からなり、中空部材98はゴム・合成
樹脂のような低弾性材料からなる。両押引手段93・9
4において、多数のローラ97は走行部材96の下面に
等間隔で取り付けられてこれの長さ方向に並んでいる。
走行部材95と調整部材97との相対関係では、走行部
材95の外部幅が調整部材97の内部幅よりもわずかに
小さいことを利用して調整部材97が走行部材95に被
されている。この調整部材97は走行部材95に対して
上下動できるものである。調整部材97は、また、これ
を走行部材95に対して上下動のみ可能にするために、
両部材95、97の一方(ただし複数箇所)に形成され
た上下方向の孔または溝(図示せず)と、両部材95、
97の他方(ただし複数箇所)に設けられたピン(図示
せず)とが互いに掛かり合っている。中空部材98は走
行部材95、調整部材97をこのように組み合わせると
き両部材95、97間に介在される。この場合の中空部
材98は両部材95、97に対して部分的に接着されて
いてよい。中空部材98にはバルブを備えたパイプ(周
知:図示せず)を介して、空気注入機(例:ブロワー、
コンプレッサ)または液体ポンプのような流体注入手段
が接続される。
【0039】両押引手段93・94の要部を構成するた
めの走行部材95、調整部材97、中空部材98、レー
ル99になどついては、図5〜図8のごとく、一対のレ
ール99が互いに平行して架台92上の両側部に取り付
けられ、かつ、三部材95・97・98を組み合わせた
ものが各レール99上にそれぞれ乗せられたときに、各
走行部材95のローラ96がこれらのレール99内に嵌
まり込むものである。したがって調整部材97や中空部
材98を担っている各走行部材95は、自身のレール9
9上をその長さ方向沿いに往復動することができる。各
調整部材97の外側面にはラック101・102がそれ
ぞれ取り付けられ、架台92上の四隅には歯車10301
〜10304がそれぞれ取り付けられている。これらにつ
いては、ラック101と両歯車10301・10302とが
互いに噛み合い、ラック102と両歯車10303・10
04とが互いに噛み合っている。図5の略示態様から理
解できるように、各歯車10301〜10304は底板82
に装備された電動機M11・M12・M13・M14からの動力
伝達を受けるものである。かかる動力伝達に際しても歯
車伝動手段のような周知の伝動手段が用いられる。両押
引手段93・94のレール99上において走行部材95
を往復動させるための動力源としては、油圧式または空
気圧式のシリンダが用いられることがある。その他、抽
斗のレールガイドのような機構を介して走行部材95が
所定方向へ往復動するように設けられることもある。
【0040】自走式パレット81における調整部材97
は、その上に積載される後記積荷用パレット201を所
定の高さにするためレベル調整されるものである。調整
部材97のレベルは、中空部材98を膨張収縮させた
り、昇降機械90・91で架台92を昇降させたりする
ことにより変化する。したがって後述する積荷用パレッ
ト201の高さ調整手段としては、昇降機械90・91
のみとか中空部材98のみとかでも足りるといえる。中
空部材98が省略される場合には調整部材97も省略さ
れるから、後記積荷用パレット201は走行部材95の
上に直接積載される。この場合には、既述のラック10
1・102が各走行部材95の外側面にそれぞれ取り付
けられる。自走式パレット81の架台92が上下動しな
いものである場合には、昇降機械90・91に代わるレ
ベル調整手段として周知のアウトリガーが自走式パレッ
ト81の四隅に付設される。
【0041】積荷用パレット201は、これの上に荷物
を積み込んで自走式パレット81上に載置するためのも
のである。積荷用パレット201として図9に例示され
たものは、格子状に組まれた長方形の基板部202と、
基板部202の両側上端から外側へ張り出した一対のフ
ランジ片203とからなる。積荷用パレット201につ
いては、基板部202が中空板状のものやフランジ片2
03がないものも採用することができる。積荷用パレッ
ト201における基板部202の幅は、両押引手段93
・94の間に嵌まり込むことのできる寸法に仕上げられ
ている。基板部202のみからなる積荷用パレット20
1の場合には、両押引手段93・94間にわたすことが
できるように基板部202の幅が仕上げられる。積荷用
パレット201は、これの上に載置される平板状のパレ
ット(周知)と併せて用いられることがある。
【0042】図1〜図4に散見する輸送車301は自走
式のものである。これについては小型・大型を問わな
い。このような輸送車301には、荷台を有するトラッ
ク・荷物室を有するトラック・ウイングボディ付きトラ
ック・コンテナトラック・脱着装置付きコンテナトラッ
クなど各種のトラックが含まれる。これら以外の輸送車
301として、トラクタとトレーラとの連結車をあげる
ことができる。このような連結車には、セミトレーラ連
結車・フルトレーラ連結車・ダブルストレーラ連結車な
どが含まれる。
【0043】本発明方法は、以下に詳述する内容から理
解できるように、輸送車301の荷物積載部302に積
載された荷物を建物11内に取り込むため該荷物を建物
11内に搬入したり、建物11内の荷物を輸送車301
の荷物積載部302に積み込むため該荷物を建物11外
へ搬出したりするものである。かかる荷物搬入・荷物搬
出に際して既述の動力機械類を利用する場合は、運搬装
置31や自走式パレット81をできるかぎり自動的に効
率よく稼働させることが望ましいといえる。したがっ
て、運搬装置31や自走式パレット81の運転を自動化
するための制御装置(図示せず)、運搬装置31や自走
式パレット81を遠隔操作するためのリーモートコント
ローラ(図示せず)、これらの運転状況を監視するため
のモニタ装置などが、建物11の内部および/または外
部の適所に備えつけられる。運搬装置31や自走式パレ
ット81の制御装置は、たとえば、ソフトウエアとハー
ドウエアとの組み合わせからなる。ソフトウエアは自走
式パレット81の運搬を実行するためのプログラムを記
憶した情報記録媒体からなり、ハードウエアはCPUそ
の他を含む電気的(電子的)および/または光学的およ
び/または機械的な諸機器を備えている。このような制
御装置に電気的(電子的)および/または光学的および
/または機械的に接続されるセンサ類・スイッチ類など
は、建物11の各階121F〜125Fや、バース構築物2
1の各床バース221F〜225F、運搬装置31のキャリ
ッジ36、停留バース61、接車バース71などに配置
される。運搬装置31や自走式パレット81などのリー
モートコントローラは、建物11に設置されたり、バー
ス構築物21に設置されたり、運搬装置31のキャリッ
ジ36に設置されたり、停留バース61や接車バース7
1に設置されたりする。これらのうち、リーモートコン
トローラが建物11内に設置されたり、停留バース61
または接車バース71に設置されたりすることは、遠隔
操作する上で重要である。もちろん、自走式パレット8
1にも、これを運転操作するための操作部が設けられて
いる。
【0044】
【実施例】本発明に係る荷物搬入方法は、図1〜図4を
参照して説明する一実施例においてつぎのように実施さ
れる。
【0045】図1において道路2を通行して用地1内に
進入した荷卸しのための輸送車(荷物積載輸送車)20
1は、接車バース71における各停車ゾーン7201〜7
05のうちの、任意または所定の空き停車ゾーンに停車
する。仮に停車ゾーン7201がこれに該当しているとす
ると、荷卸しのための輸送車301は図2〜図4のごと
く荷物積載部302を建物11側へ向けて停車ゾーン7
01に停車する。
【0046】荷卸しのための輸送車301が上記のごと
く停車ゾーン7201に停車する時・停車する前・停車し
た直後、これらいずれかの時点で、建物11の任意階に
ある自走式パレット81を停車ゾーン7201前まで出動
させる。一例として建物11の階123Fにある自走式パ
レット81を用いるときには、はじめ、運搬装置31の
キャリッジ36が床バース223F(バース構築物21)
の入出荷ゾーン2333に一致する。つぎに、自走式パレ
ット81が荷物出入口1303(階123F)の荷捌きエリ
ア1433→床バース223Fの入出荷ゾーン2333→キャ
リッジ36のように自走してキャリッジ36内に乗り込
む。その後、キャリッジ36が停留バース61の停留ゾ
ーン6401前まで変位する。以下はキャリッジ36から
停留ゾーン6401へと自走する自走式パレット81が停
留ゾーン6401上に乗り込んで停車ゾーン7201前まで
出動する。
【0047】上記においては、たとえば輸送車301が
停車ゾーン7201に停車したときの信号を受けて運搬装
置31が各走行レール32上を図2・図4の矢印X11
12方向へトラバースしたり、キャリッジ36が巻上機
37を介して図2・図4の矢印Y11〜Y12方向へアップ
ダウンしたりするものである。自動操作あるいは遠隔操
作される自走式パレット81の場合も、電動機M01・M
02の動力が車軸88・89に伝えられて車輪86・87
が所定方向へ回転するので、図4の矢印Z32方向や矢印
22方向へ自走する。自走式パレット81を停留ゾーン
6401まで出動させるための上記作業は、荷卸しのため
の輸送車301が停車ゾーン7201へ停車する数分前か
ら取り掛かり、その停車直前に完了させるのが望まし
い。こうした場合には、この作業のタイムロスがほとん
ど生じない。
【0048】上記のごとく自走式パレット81が停留ゾ
ーン6401に達したときには、輸送車301の荷物積載
部302にある荷物を自走式パレット81へ積み替える
ことが可能になる。
【0049】荷卸しのための輸送車301の荷物積載部
302内には、図9のごとき積荷用パレット201上に
積み込まれた荷物がある。この荷物を自走式パレット8
1上に積み替えるときには自走式パレット81の両押引
手段93・94がつぎのように操作される。はじめは、
両歯車10301・10302がそれぞれの電動機M11・M
12を介して同期かつ等速回転する。すなわち歯車103
01が図5の反時計回り方向へ回転し、歯車10302が図
5の時計回り方向へ回転する。各調整部材97はラック
101・102を介して歯車10301・10302の送り
を受けるものであり、各走行部材95はレール99の長
さ方向に関して各調整部材97と一体で動くものである
から、各歯車10301・10302が上記のように回転す
るときには、ローラ96付きの各走行部材95がレール
99上を図5の右方(図4の矢印Z12方向)へ走行す
る。このときの各調整部材97は各中空部材98が扁平
に収縮しているために各走行部材95側へ沈み込んでレ
ベルを下げている。一方、輸送車301は荷物積載部3
02の後面を開放している。したがって、図4の矢印Z
12方向へ走行する各走行部材95は、調整部材97と共
に荷物積載部302内に進入して積荷用パレット201
の両フランジ片203下へもぐり込む。このとき電動機
11・M12が停止するために両歯車10301・10302
の回転が一時停止する。この時点では、図示しない流体
注入手段を介して空気のような流体が各中空部材98内
に注入される。流体の注入を受けて膨張する各中空部材
98は、これらの膨張力で各調整部材97を上昇させつ
つ積荷用パレット201を荷物積載部302の床面から
浮上させ、かつ、この浮上状態を保持する。つぎに、両
歯車10301・10302が電動機M11・M12を介して上
記の逆方向へ同期かつ等速回転する。すなわち歯車10
01が図5の時計回り方向へ回転し、歯車10302が図
5の反時計回り方向へ回転するので、各走行部材95が
各調整部材97と共に図5の左方(図4の矢印Z11
向)へ復帰走行する。各走行部材95と各調整部材97
が自走式パレット81上に復帰したときには、輸送車3
01の荷物積載部302内にあった積荷用パレット20
1とその上の荷物が自走式パレット81上に取り込まれ
る。その後、各中空部材98内の空気を抜いて各調整部
材97を沈み込ませると、積荷用パレット201が自重
で降下するために該パレット下面が自走式パレット81
の架台92の上面に着き、両調整部材97と積荷用パレ
ット201の両フランジ片203とが互いに遊離する。
【0050】上記のごとく輸送車301から自走式パレ
ット81へと荷渡しするときには、荷物が自走式パレッ
ト81へ取り込まれるにしたがって輸送車体下のスプリ
ングが復元するため、輸送車301の荷物積載部302
がレベルアップする。かかる挙動により自走式パレット
81と荷物積載部302との高低差が大きくなりすぎた
場合には、昇降機械90・91を介して架台92のレベ
ルを調整し、これを輸送車210の荷物積載部302に
合わせる。
【0051】積荷用パレット201ごと自走式パレット
81上に取り込まれた荷物は、建物11の入荷階に搬入
される。一例として入荷階が「123F」である場合に
は、はじめ、荷受け後の自走式パレット81が図4の矢
印Z21方向に自走して停留ゾーン6401から運搬装置3
1のキャリッジ36内に乗り込み、つぎに、キャリッジ
36が図4の矢印X11〜X12方向にトラバースしたり図
4の矢印Y11方向へアップしたりして床バース22
3F(バース構築物21)の入出荷ゾーン2333に一致す
る。その後、自走式パレット81が図4の矢印Z31方向
に自走し、キャリッジ36→床バース223Fの入出荷ゾ
ーン2333→荷物出入口1303(階123F)の荷捌きエ
リア1433→入荷階123Fのように移動して建物11内
に入る。所定の階123Fに搬入された自走式パレット8
1上の荷物はそこで荷捌きされる。この自走式パレット
81からの荷卸しのとき、中空部材98内に流体注入し
て調整部材97を上昇させる操作や、両歯車10303
10304を電動機M13・M14で回転させる操作(歯車1
0303:図5の時計回り方向、歯車10304:図5の反
時計回り方向)を行なうと、積荷用パレット201が既
述と同様に自走式パレット81外へ持ち出されるように
なる。
【0052】上記の作業も前述と同様の自動制御や遠隔
操作で行なわれる。荷卸しを完了した後の空の輸送車3
01は、通常、接車バース71からの拘束を解かれる。
ちなみに、用が待ち受けている空の輸送車301の場合
はそれに向けて出発すべく停車ゾーン7201を離れ、用
のない空の輸送車301は停車ゾーン7201を離れて駐
車場入りする。なお、後述の荷物搬出方法により建物1
1内の荷物を積み込んでこれを他所へ輸送する場合の当
該輸送車301は、荷物の積み込みが終わるまで停車ゾ
ーン7201でそのまま待機し、荷物積み込み後に所定の
地点へ向けて出発する。
【0053】本発明に係る荷物搬出方法は、図1〜図4
を参照して説明する一実施例においてつぎのように実施
される。
【0054】図1において道路2を通行して用地1内に
進入した荷積みのための輸送車(空の輸送車)201
は、接車バース71における各停車ゾーン7201〜72
05のうちの、任意または所定の空き停車ゾーンに停車す
る。仮に停車ゾーン7201がこれに該当しているとする
と、荷積みのための輸送車301は、図2〜図4のごと
く荷物積載部302を建物11側へ向けて停車ゾーン7
01に停車する。
【0055】建物11の出荷階たとえば階123Fにおい
ては、荷積みのための輸送車301が上記のごとく停車
ゾーン7201に着く時までに、その出荷階123Fにある
自走式パレット81に荷物を積み込んでおく。すなわ
ち、積荷用パレット201に載せられた荷物を該積荷用
パレット201ごと自走式パレット81に積載する。こ
の積載作業のときも、前述したように走行部材95を自
走式パレット81上から出し入れさせることがある。な
お、各中空部材98内への空気注入により各調整部材9
7を上昇させて積荷用パレット201の下面を自走式パ
レット81の架台92から浮上させるということは、自
走式パレット81から輸送車301への荷物積み替え直
前までにすませておくのがよい。したがって、自走式パ
レット81を上記のごとく浮上させる操作は一例として
この時点で行なう。
【0056】荷積みのための輸送車301が上記のごと
く停車ゾーン7201に停車する時・停車する前・停車し
た直後、これらいずれかの時点で、建物11の出荷階1
3Fの荷物積載自走式パレット81を停車ゾーン7201
前まで出動させる。これに際しては、はじめ、運搬装置
31が図2・図4の矢印X11〜X12方向へトラバースし
たり、キャリッジ36が巻上機37により図2・図4の
矢印Y11〜Y12方向へアップダウンしたりしてキャリッ
ジ36が床バース223F(バース構築物21)の入出荷
ゾーン2333に一致する。つぎに、図4の矢印Z32方向
へ自走する上記自走式パレット81が、荷物出入口13
03(階123F)の荷捌きエリア1433から床バース22
3Fの入出荷ゾーン2333を経てキャリッジ36内に乗り
込む。その後、キャリッジ36が図2・図4の矢印Y12
方向へダウンしたり、図4の矢印X12方向へトラバース
したりして、停留バース61の停留ゾーン6401前まで
変位する。以下は、当該自走式パレット81が図2・図
4の矢印Z12方向への自走によりキャリッジ36から停
留ゾーン6401へと乗り込んで、停車ゾーン7201前ま
で出動する。
【0057】この場合の作業も既述のような自動制御や
遠隔操作で行なわれる。荷物積載自走式パレット81を
停留ゾーン6401まで出動させるための上記作業として
は、荷積みのための輸送車301が停車ゾーン7201
停車する直前で完了するような段取りであることが望ま
しい。
【0058】荷物積載自走式パレット81が停留ゾーン
6401に達したときは、該自走式パレット81上の荷物
を荷積みのための輸送車301の荷物積載部302に積
み替えることが可能になる。
【0059】輸送車301は荷積みのためのに荷物積載
部302の後面を開放している。自走式パレット81の
荷物をこの荷物積載部302へ積み替えるときには、自
走式パレット81の両押引手段93・94がつぎのよう
に操作される。はじめ、両歯車10301・10302が電
動機M11・M12を介して同期かつ等速回転する。すなわ
ちラック101と噛み合った歯車10301が図5の反時
計回り方向へ回転し、ラック102と噛み合った歯車1
0302が図5の時計回り方向へ回転するため、走行部材
95がローラ96を介して調整部材97と共にレール9
9上を図5の右方(図4の矢印Z12方向)へ走行する。
このように走行する二本の走行部材95は積荷用パレッ
ト201とその上の荷物を担っている。したがってこれ
ら走行部材95は、荷物を積荷用パレット201ごと輸
送車301の荷物積載部302に運び入れる。積荷用パ
レット201上の荷物が荷物積載部302へ完全に運び
込まれたときには、電動機M11・M12による両歯車10
01・10302の回転が一時停止する。このとき荷物積
載部302内には、自明のとおり、走行部材95や調整
部材97と共に中空部材98も進入している。この時点
で各中空部材98内の空気を抜いて各調整部材97を沈
み込ませると、積荷用パレット201が自重で降下する
ために該パレット下面が荷物積載部302の床面に着
き、両調整部材97と積荷用パレット201の両フラン
ジ片203とが互いに遊離する。この状態のとき荷重は
両調整部材97にかからない。したがってその後、電動
機M11・M12の動力伝達を受けて歯車10301が図5の
時計回り方向、歯車10302が図5の反時計回り方向へ
それぞれ同期して等速回転すると、両走行部材95が両
調整部材97と共に図5の左方(図4の矢印Z11方向)
へ走行して自走式パレット81上に難なく復帰する。
【0060】自走式パレット81から輸送車301への
上記荷渡しにおいて荷物が荷物積載部302内に運び込
まれるにしたがい、荷物積載部302の重量が増してこ
れがレベルダウンする。かかる挙動により自走式パレッ
ト81と荷物積載部302との高低差が大きくなりすぎ
るときも、昇降機械90・91を介して架台92のレベ
ルを調整し、これを輸送車210の荷物積載部302に
合わせる。
【0061】荷物を積荷用パレット201ごと荷物積載
部302に積み込んだ輸送車301は、目的地に向けて
接車バース71から出発する。輸送車301への荷渡し
を終えた自走式パレット81は、運搬装置31を介して
建物11の任意階に戻されたり、つぎの作業位置に運ば
れたりする。
【0062】本発明方法の上記実施例において、運搬装
置31が二基以上設備されている場合は、複数の荷物搬
入作業、複数の荷物搬出作業、さらには荷物搬入作業と
荷物搬出作業とを同期して行なうことができる。本発明
の荷物搬入方法において、輸送車301の荷物積載部3
02に積み込まれた荷物を一部だけ建物11内に搬入す
ることがある。具体的には、荷物積載部302の後寄り
にある荷物だけを建物11内に搬入することがある。こ
のようなケースにおいて荷物を載せている積荷用パレッ
ト201(荷物積載部302内にあるもの)は寸法が短
い。本発明の荷物搬出方法において、荷物積載部302
に荷物を積み込みながらも荷積みスペースをまだ残して
いる輸送車301が、建物11内の荷物を受け取りにく
ることがある。具体的には、荷物積載部302の後寄り
に荷積みスペースを残している輸送車301が荷積みの
ため接車バース71に着くことがある。このようなケー
スにおいて、荷物を載せて建物11内から出動してくる
積荷用パレット201も寸法が短い。
【0063】本発明に係る荷物搬入方法の他実施例とし
ては、バース構築物21・運搬装置31・停留バース6
1のいずれか一つが省略されたり、これらの二つ以上が
省略されたりする実施例がある。以下これらの実施例に
ついて説明する。
【0064】[停留バース61が省略される実施例]こ
の実施例の場合は、図1〜図4において停留バース61
のあった場所に接車バース71が建設される。この実施
例における荷物搬入時の自走式パレット81の移動範囲
は、建物11内から運搬装置31のキャリッジ36上ま
でである。この実施例は、停留バース61のない点や停
留バース61に関与した作業がない点を除けば、前記一
実施例の荷物搬入方法と同様である。したがってこの実
施例の詳細は、前記一実施例を参照することにより省略
する。
【0065】[運搬装置31と停留バース61とが省略
される実施例]この実施例においては、建物11が一階
にのみ荷物出入口221Fを有し、バース構築物21が平
屋造りである。また、図1〜図4において運搬装置31
のあった場所に接車バース71が造られる。この実施例
における荷物搬入時の自走式パレット81の移動範囲
は、建物11内からバース構築物21内までである。こ
の実施例は、運搬装置31や停留バース61のない点お
よびこれらに関与した作業がない点を除けば、前記一実
施例の荷物搬入方法と同様である。したがってこの実施
例の詳細は、前記一実施例を参照することにより省略す
る。
【0066】[バース構築物21と運搬装置31と停留
バース61とが省略される実施例]この実施例において
は、建物11が一階にのみ荷物出入口221Fを有する。
また、図1〜図4においてバース構築物21のあった場
所に接車バース71が造られる。この実施例では自走式
パレット81が荷物搬入のために建物11の荷物出入口
221Fまで移動する。この実施例は、バース構築物2
1、運搬装置31、停留バース61などのない点や、こ
れらに関与した作業がない点を除けば、前記一実施例の
荷物搬入方法と同様である。したがってこの実施例の詳
細は、前記一実施例を参照することにより省略する。
【0067】本発明に係る荷物搬出方法の他実施例とし
ても、バース構築物21・運搬装置31・停留バース6
1のいずれか一つが省略されたり、これらの二つ以上が
省略されたりする実施例がある。以下これらの実施例に
ついて説明する。
【0068】[停留バース61が省略される実施例]こ
の実施例の場合は、図1〜図4において停留バース61
のあった場所に接車バース71が造られる。この実施例
における荷物搬出時の自走式パレット81の移動範囲
は、建物11内から運搬装置31のキャリッジ36上ま
でである。この実施例は、停留バース61のない点や停
留バース61に関与した作業がない点を除けば、前記一
実施例の荷物搬出方法と同様である。したがってこの実
施例の詳細は、前記一実施例を参照することにより省略
する。
【0069】[運搬装置31と停留バース61とが省略
される実施例]この実施例においては、建物11が一階
にのみ荷物出入口221Fを有し、バース構築物21が平
屋造りである。また、図1〜図4において運搬装置31
のあった場所に接車バース71が造られる。この実施例
における荷物搬出時の自走式パレット81の移動範囲
は、建物11内からバース構築物21内までである。こ
の実施例は、運搬装置31および停留バース61のない
点や、これらに関与した作業がない点を除けば、前記一
実施例の荷物搬出方法と同様である。したがってこの実
施例の詳細は、前記一実施例を参照することにより省略
する。
【0070】[バース構築物21と運搬装置31と停留
バース61とが省略される実施例]この実施例において
は、建物11が一階にのみ荷物出入口221Fを有する。
また、図1〜図4においてバース構築物21のあった場
所に接車バース71が造られる。この実施例では、自走
式パレット81が荷物搬出のために建物11の荷物出入
口221Fまで移動する。この実施例は、バース構築物2
1、運搬装置31、停留バース61などのない点や、こ
れらに関与した作業がない点を除けば、前記一実施例の
荷物搬出方法と同様である。したがってこの実施例の詳
細は、前記一実施例を参照することにより省略する。
【0071】上述した省略タイプの荷物搬入方法・荷物
搬出方法や、省略のない荷物搬入方法・荷物搬出方法
は、建物11の規模や単位時間あたりの荷物搬入量・荷
物搬出量・に応じて適宜選択される。また、日間・月間
・年間などの平均荷物取り扱い量によっても適宜選択さ
れる。
【0072】
【発明の効果】本発明に係る荷物搬入方法・荷物搬出方
法はつぎのような効果を有する。
【0073】[効果1:建設コスト等の削減]建物の車
路用部分を殆ど省略することができるために、建物の建
設費や設備費を含めた総費用を大幅に減額することがで
きる。また、自走式パレットは輸送車に比べてかなり軽
量である。したがってバース構築物や運搬装置など、自
走式パレットの自走領域にある構築物や装置として強度
の大きい高価なものを必要とせず、この点でも設備経済
性をはかることができる。
【0074】[効果2:荷捌き車両台数の増大]建物と
接車バースとが互いに独立しているので、接車バースを
利用した輸送車の発着台数や建物内における荷捌き量が
圧倒的に増大する。それに自走式パレットや積荷用パレ
ットを利用するから、建物内への荷物搬入や建物外から
の荷物搬出に際して自走式パレット・輸送車間の荷物の
受け渡しが5〜10分程度で完了する。これは接車バー
スでの輸送車の拘束時間がきわめて短いことを意味す
る。したがって、一定規模の接車バースを基準にした場
合には、接車バースにおける単位時間あたりの輸送車発
着台数が飛躍的に向上する。その結果、荷物搬入・荷物
搬出が集中する時間帯での荷捌きもスムーズに行なえ
る。
【0075】[効果3:排ガス問題の解消]荷物の搬入
搬出に際して輸送車を自走させることが殆どないため
に、建物内部やその周辺の環境が輸送車の排ガスで汚染
されることが殆どない。したがって、排ガス問題を解消
することができる。もちろん、排ガス処理手段が不要で
あるから、これに基づく経済的なメリットも大きい。
【0076】[効果4:作業の合理化・自動化]自走式
パレット、接車バース、運搬装置、バース構築物などを
介して輸送車から建物内へ搬入したり建物内から輸送車
へ搬出したりするシステムであるから、人力に依存する
ところを極力減らすことができる。したがって、建物内
外への荷物搬入・荷物搬出に際して人力に依存すること
のない合理化(省力化)も期待できる。とくに運搬装置
や自走式パレットを使用して荷物の搬入・搬出を行なう
場合は、この種の作業の自動化も確立させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の荷物搬入方法・荷物搬出方法につい
て、これらの一実施形態を当該システムと共に略示した
平面図(俯瞰図)である。
【図2】本発明の荷物搬入方法・荷物搬出方法につい
て、これらの一実施形態を当該システムと共に略示した
分解斜視図である。
【図3】本発明の荷物搬入方法・荷物搬出方法につい
て、これらの一実施形態を当該システムと共に略示した
縦断面図である。
【図4】本発明の荷物搬入方法・荷物搬出方法につい
て、これらの一実施形態を当該システムと共に略示した
要部拡大縦断面図である。
【図5】本発明の荷物搬入方法・荷物搬出方法に用いら
れる自走式パレットの一実施形態を略示した平面図であ
る。
【図6】本発明の荷物搬入方法・荷物搬出方法に用いら
れる自走式パレットの一実施形態を略示した拡大左側面
図または拡大右側面図である。
【図7】本発明の荷物搬入方法・荷物搬出方法に用いら
れる自走式パレットの一実施形態を略示した要部拡大縦
断面図である。
【図8】本発明の荷物搬入方法・荷物搬出方法に用いら
れる自走式パレットの一実施形態を略示した一部拡大断
面図である。
【図9】本発明の荷物搬入方法・荷物搬出方法に用いら
れる荷積用パレットの一実施形態を略示した斜視図であ
る。
【符号の説明】
11 建物 121F〜125F 建物の各階 1301〜1305 各階の荷物出入口 1411〜1415 荷捌きエリア 1421〜1425 荷捌きエリア 1431〜1435 荷捌きエリア 1441〜1445 荷捌きエリア 1451〜1455 荷捌きエリア 21 バース構築物 221F〜225F 床バース 2311〜2315 入出荷ゾーン(入荷ゾーン・出荷ゾー
ン) 2321〜2325 入出荷ゾーン(入荷ゾーン・出荷ゾー
ン) 2331〜2335 入出荷ゾーン(入荷ゾーン・出荷ゾー
ン) 2341〜2345 入出荷ゾーン(入荷ゾーン・出荷ゾー
ン) 2351〜2355 入出荷ゾーン(入荷ゾーン・出荷ゾー
ン) 31 運搬装置 32 走行レール 33 下部基体 34 案内レール 35 上部基体 36 キャリッジ 37 巻上機 38 索条 39 キャプスタン 40 取付板 61 停留バース 62 下部台板 63 フード 6401〜6405 停留ゾーン 71 接車バース 7201〜7205 停車ゾーン 81 自走式パレット 82 底板 83・84 両側板 85 型鋼 86・87 車輪 88・89 車軸 90・91 昇降機械 92 架台 93・94 押引手段 95 走行部材 96 調整部材 97 ローラ 98 中空部材 99 レール 101・102 ラック 10301〜10304 歯車 201 積荷用パレット 202 基板部 203 フランジ片 301 輸送車 302 荷物積載部 M01・M02 電動機 M11〜M14 電動機

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一階の外壁面に荷物出入口を有する建
    物と建物の荷物出入口に対応して地上に設けられた輸送
    車発着用の接車バースとがあり、荷積み状態のパレット
    を乗せて自走することのできる自走式パレットが建物内
    に備わっていること、および、 積荷用パレット上の荷物を該パレットごと荷物積載部に
    積み込んでいる荷卸しのための輸送車が該荷物積載部を
    建物の荷物出入口側へ向けて接車バースに停車する時・
    停車する前・停車した直後、これらいずれかの時点で、
    建物内にある荷受けのための自走式パレットを建物の荷
    物出入口まで自走させること、および、 荷卸しのための輸送車が上記のごとく接車バースに停車
    してから、輸送車の荷物積載部にある荷物を積荷用パレ
    ットごと荷受けのための自走式パレットに積み替えるこ
    とを特徴とする荷物搬入方法。
  2. 【請求項2】 第一階の外壁面に荷物出入口を有する建
    物と建物の荷物出入口に対応して地上に設けられた輸送
    車発着用の接車バースとがあり、荷積み状態のパレット
    を乗せて自走することのできる自走式パレットや積荷用
    のパレットが建物内に備わっていること、および、 荷積みのための輸送車が荷積みスペースのある荷物積載
    部を建物の荷物出入口側へ向けて接車バースに停車する
    時までに建物内の荷物を積荷用パレットに積み込んでこ
    れらをさらに自走式パレットに積載すること、および、 荷積みのための輸送車が接車バースに上記のごとく停車
    する時・停車する前・停車した直後、これらいずれかの
    時点で、建物内の荷物積載自走式パレットを建物の荷物
    出入口まで自走させること、および、 荷積みのための輸送車が上記のごとく接車バースに停車
    してから、荷物積載自走式パレット上の荷物を積荷用パ
    レットごと輸送車の荷物積載部に積み替えることを特徴
    とする荷物搬出方法。
  3. 【請求項3】 第一階の外壁面に荷物出入口を有する建
    物と、建物の荷物出入口に隣接する床バースを一階に備
    えたバース構築物と、バース構築物の床バースに隣接し
    て地上に設けられた輸送車発着用の接車バースとがあ
    り、荷積み状態のパレットを乗せて自走することのでき
    る自走式パレットが建物内に備わっていること、およ
    び、 積荷用パレット上の荷物を該パレットごと荷物積載部に
    積み込んでいる荷卸しのための輸送車が該荷物積載部を
    床バース側へ向けて接車バースに停車する時・停車する
    前・停車した直後、これらいずれかの時点で、建物内に
    ある荷受けのための自走式パレットを床バースまで自走
    させること、および、 荷卸しのための輸送車が上記のごとく接車バースに停車
    してから、輸送車の荷物積載部にある荷物を積荷用パレ
    ットごと荷受けのための自走式パレットに積み替えるこ
    と、および、 荷受けした後の自走式パレットを建物内へ戻り自走させ
    ることを特徴とする荷物搬入方法。
  4. 【請求項4】 第一階の外壁面に荷物出入口を有する建
    物と、建物の荷物出入口に隣接する床バースを一階に備
    えたバース構築物と、バース構築物の床バースに隣接し
    て地上に設けられた輸送車発着用の接車バースとがあ
    り、荷積み状態のパレットを乗せて自走することのでき
    る自走式パレットや積荷用のパレットが建物内に備わっ
    ていること、および、 荷積みのための輸送車が荷物積載スペースのある荷物積
    載部を床バース側へ向けて接車バースに停車する時まで
    に、建物内の荷物を積荷用パレットに積み込んでこれら
    をさらに自走式パレットに積載すること、および、 荷積みのための輸送車が上記のごとく接車バースに停車
    する時・停車する前・停車した直後、これらいずれかの
    時点で、建物内の荷物積載自走式パレットを床バースま
    で自走させること、および、 荷積みのための輸送車が上記のごとく接車バースに停車
    してから、荷物積載自走式パレット上の荷物を積荷用パ
    レットごと輸送車の荷物積載部に積み替えることを特徴
    とする荷物搬出方法。
  5. 【請求項5】 複数階の外壁面に荷物出入口を有してい
    て該各荷物出入口が垂直方向・水平方向に並んでいる階
    層構造の建物と、建物の荷物出入口のある各階に対応し
    て階層化された複数の床バースを備えていてこれら床バ
    ースが互いに並列した複数の入荷ゾーンを有している階
    層型のバース構築物と、水平垂直運搬用のキャリッジや
    キャリッジをアップダウンかつトラバースさせるための
    案内機構を備えている運搬装置と、地上に設けられた輸
    送車発着用のものであって互いに並列した複数の停車ゾ
    ーンを備えている接車バースとがあり、バース構築物・
    運搬装置・接車バースが建物の荷物出入口のある外壁面
    に面したところに順次並んでおり、建物の荷物出入口の
    ある各階には、荷積み状態のパレットを乗せて自走する
    ことのできる自走式パレットが備わっていること、およ
    び、 積荷用パレット上の荷物を該パレットごと荷物積載部に
    積み込んでいる荷卸しのための輸送車が該荷物積載部を
    バース構築物側へ向けて接車バースの空き停車ゾーンに
    停車する時・停車する前・停車した直後、これらいずれ
    かの時点で、建物の任意階にある荷受けのための自走式
    パレットを運搬装置のキャリッジに乗せて荷卸しのため
    の輸送車が着く停車ゾーン前まで出動させること、およ
    び、 荷卸しのための輸送車が上記のごとく空き停車ゾーンに
    停車してから、輸送車の荷物積載部にある荷物を積荷用
    パレットごと荷受けのための自走式パレットに積み替え
    ること、および、 荷受けした後の自走式パレットを乗せたキャリッジを建
    物の入荷階と対応する床バースの所定入荷ゾーンまで変
    位させてから、該荷受け後の自走式パレットをキャリッ
    ジから所定入荷ゾーン、建物内へ戻り自走させることを
    特徴とする荷物搬入方法。
  6. 【請求項6】 複数階の外壁面に荷物出入口を有してい
    て該各荷物出入口が垂直方向・水平方向に並んでいる階
    層構造の建物と、建物の荷物出入口のある各階に対応し
    て階層化された複数の床バースを備えていてこれら床バ
    ースが互いに並列した複数の出荷ゾーンを有している階
    層型のバース構築物と、水平垂直運搬用のキャリッジや
    キャリッジをアップダウンかつトラバースさせるための
    案内機構を備えている運搬装置と、地上に設けられた輸
    送車発着用のものであって互いに並列した複数の停車ゾ
    ーンを備えている接車バースとがあり、バース構築物・
    運搬装置・接車バースが建物の荷物出入口のある外壁面
    に面したところに順次並んでおり、建物の荷物出入口の
    ある各階には、荷積み状態のパレットを乗せて自走する
    ことのできる自走式パレットや積荷用のパレットが備わ
    っていること、および、 荷積みのための輸送車が荷物積載スペースのある荷物積
    載部をバース構築物側へ向けて接車バースの空き停車ゾ
    ーンに停車する時までに、建物の出荷階にある荷物を積
    荷用パレットに積み込んでこれらをさらに自走式パレッ
    トに積載すること、および、 荷積みのための輸送車が上記のごとく空き停車ゾーンに
    停車する時・停車する前・停車した直後、これらいずれ
    かの時点で、上記出荷階にある荷物積載自走式パレット
    を当該出荷階と対応する床バースの所定出荷ゾーンまで
    自走させたり運搬装置のキャリッジを該出荷ゾーンまで
    出動させたり荷物積載自走式パレットを該出荷ゾーンか
    らキャリッジへ自走移乗させたり荷物積載自走式パレッ
    ト移乗後のキャリッジを荷積みのための輸送車が着く停
    車ゾーン前まで変位させたりすること、および、 荷積みのための輸送車が上記のごとく空き停車ゾーンに
    停車してから、荷物積載自走式パレット上の荷物を積荷
    用パレットごと輸送車の荷物積載部に積み替えることを
    特徴とする荷物搬出方法。
  7. 【請求項7】 複数階の外壁面に荷物出入口を有してい
    て該各荷物出入口が垂直方向・水平方向に並んでいる階
    層構造の建物と、建物の荷物出入口のある各階に対応し
    て階層化された複数の床バースを備えていてこれら床バ
    ースが互いに並列した複数の入荷ゾーンを有している階
    層型のバース構築物と、水平垂直運搬用のキャリッジや
    キャリッジをアップダウンかつトラバースさせるための
    案内機構を備えている運搬装置と、地上に設けられた自
    走式パレット停留用のものであって互いに並列した複数
    の停留ゾーンを備えている停留バースと、地上に設けら
    れた輸送車発着用のものであって互いに並列した複数の
    停車ゾーンを備えている接車バースとがあり、バース構
    築物・運搬装置・停留バース・接車バースが建物の荷物
    出入口のある外壁面に面したところに順次並んでおり、
    建物の荷物出入口のある各階には、荷積み状態のパレッ
    トを乗せて自走することのできる自走式パレットが備わ
    っていること、および、 積荷用パレット上の荷物を該パレットごと荷物積載部に
    積み込んでいる荷卸しのための輸送車が該荷物積載部を
    バース構築物側へ向けて接車バースの空き停車ゾーンに
    停車する時・停車する前・停車した直後、これらいずれ
    かの時点で、建物の任意階にある荷受けのための自走式
    パレットを運搬装置のキャリッジに乗せて荷卸しのため
    の輸送車が着く停車ゾーン前の停留ゾーンまで出動さ
    せ、かつ、自走式パレットをキャリッジから該停留ゾー
    ンまで自走させること、および、 荷卸しのための輸送車が上記のごとく空き停車ゾーンに
    停車してから、輸送車の荷物積載部にある荷物を積荷用
    パレットごと荷受けのための自走式パレットに積み替え
    ること、および、 荷受けした後の自走式パレットを停留ゾーンからキャリ
    ッジへ自走移乗させること、および、 荷受けした後の自走式パレットを乗せたキャリッジを建
    物の入荷階と対応する床バースの所定入荷ゾーンまで変
    位させてから、該荷受け後の自走式パレットをキャリッ
    ジから所定入荷ゾーン、建物内へ戻り自走させたりする
    ことを特徴とする荷物搬入方法。
  8. 【請求項8】 複数階の外壁面に荷物出入口を有してい
    て該各荷物出入口が垂直方向・水平方向に並んでいる階
    層構造の建物と、建物の荷物出入口のある各階に対応し
    て階層化された複数の床バースを備えていてこれら床バ
    ースが互いに並列した複数の出荷ゾーンを有している階
    層型のバース構築物と、水平垂直運搬用のキャリッジや
    キャリッジをアップダウンかつトラバースさせるための
    案内機構を備えている運搬装置と、地上に設けられた自
    走式パレット停留用のものであって互いに並列した複数
    の停留ゾーンを備えている停留バースと、地上に設けら
    れた輸送車発着用のものであって互いに並列した複数の
    停車ゾーンを備えている接車バースとがあり、バース構
    築物・運搬装置・停留バース・接車バースが建物の荷物
    出入口のある外壁面に面したところに順次並んでおり、
    建物の荷物出入口のある各階には、荷積み状態のパレッ
    トを乗せて自走することのできる自走式パレットや積荷
    用のパレットが備わっていること、および、 荷積みのための輸送車が荷物積載スペースのある荷物積
    載部をバース構築物側へ向けて接車バースの空き停車ゾ
    ーンに停車する時までに、建物の出荷階にある荷物を積
    荷用パレットに積み込んでこれらをさらに自走式パレッ
    トに積載すること、および、 荷積みのための輸送車が上記のごとく空き停車ゾーンに
    停車する時・停車する前・停車した直後、これらいずれ
    かの時点で、上記出荷階にある荷物積載自走式パレット
    を当該出荷階と対応する床バースの所定出荷ゾーンまで
    自走させたり、運搬装置のキャリッジを該出荷ゾーンま
    で出動させたり、荷物積載自走式パレットを該出荷ゾー
    ンからキャリッジへ自走移乗させたり、荷物積載自走式
    パレット移乗後のキャリッジを荷積みのための輸送車が
    着く停車ゾーン前の停留ゾーンまで変位させたり、荷物
    積載自走式パレットをキャリッジから該停留ゾーンまで
    自走させたりすること、および、 荷積みのための輸送車が上記のごとく空き停車ゾーンに
    停車してから、荷物積載自走式パレット上の荷物を積荷
    用パレットごと輸送車の荷物積載部に積み替えることを
    特徴とする荷物搬出方法。
  9. 【請求項9】 自走式パレットが、積荷用パレットを動
    力で押引するための手段を備えている請求項1、3、
    5、7いずれかに記載の荷物搬入方法。
  10. 【請求項10】 自走式パレットが、積荷用パレットを
    動力で押引するための手段を備えている請求項2、4、
    6、8いずれかに記載の荷物搬出方法。
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