JPH09301182A - 手押し車の組立ロック機構 - Google Patents

手押し車の組立ロック機構

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JPH09301182A
JPH09301182A JP14493896A JP14493896A JPH09301182A JP H09301182 A JPH09301182 A JP H09301182A JP 14493896 A JP14493896 A JP 14493896A JP 14493896 A JP14493896 A JP 14493896A JP H09301182 A JPH09301182 A JP H09301182A
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engaging
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JP14493896A
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Hironori Hashimoto
裕典 橋本
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Shinwa Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Shinwa Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】折り畳み自在の手押し車において簡単にワンタ
ッチで組立の維持、固定(ロック)ができること。 【解決手段】後方フレーム5 の下端に設けられた係合部
10と、傾斜フレーム4 に往復摺動自在に設けられた係合
受部20とから成る。各骨組を組み立て、後方フレーム5
の下端の係合部10を傾斜フレーム4 の係合受部に当接さ
せる。これにより係合部10の鍔部の下面が係合受部20を
押圧して、これを押し下げ、この鍔部が係合受部20の上
方の上面部内側に設けられた隙間部と係合する。係合後
は係合受部20は上方に移動して元の位置に復帰する。こ
のように係合部10の当接による係合受部20の往復動作に
よって両者が簡単に係合され、各種手押し車の骨組の組
立がロックされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、老人車(老人用
荷物運搬用手押し車)、ベビーカー、又はショッピング
カート等の折り畳み自在の手押し車を組み立てたとき
に、この組み立てた状態を維持し、固定するための組立
ロック機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の折り畳み自在の老人車を
組み立てた状態の骨組のみを図示した概略側面図であ
る。この従来のものにおいては、前方フレーム40の下
方端部に前方車輪41が取り付けられ、前方フレーム4
0の略中央部から斜め後方に傾斜フレーム42が回動自
在に取り付けられており、この傾斜フレーム42の下方
端部には後方車輪43が取り付けれている。この傾斜フ
レーム42の軸着位置49に接続アーム44を介して回
動自在に後方フレーム45が取り付けられ、この後方フ
レーム45の下端部は、傾斜フレーム42に当接し、こ
の後方フレーム45と、前方フレーム40とは、横フレ
ーム46によりそれぞれ軸着されている。
【0003】以上の構成により、横フレーム46、前方
フレーム40、及び傾斜フレーム42がそれぞれ後方フ
レーム45の側に重ね合わさるように折り畳まれる。使
用に際しては、逆にこれら重ね合わされた横フレーム4
6、前方フレーム40、及び傾斜フレーム42を引き出
すようにして、後方フレーム45の下端部を傾斜フレー
ム42の外周面に当接させるようにして組み立てること
ができる。組み立てた後は、後方フレーム45の下端部
に軸着された係止フック47を回動して、傾斜フレーム
42に設けられた突起48に係止させることによって、
組み立てられた骨組がそのままの状態を維持できるよう
に固定し、ロックすることができるものである。この係
止フック47と突起48との係止は、図面に現れている
手前側と反対側の両側で行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の組立ロック
機構においては、手押し車の組立をロックするために、
係止フック47をその両側で回動させ、突起48に係止
させねばならなかったため、その係止動作を両側で2回
行わなければならず、しかもその都度腰をかがめて操作
しなければならず、煩わしい作業であった。特に老人車
等においては、その利用者が高齢であることを考慮すれ
ば、大きな問題であるといわざるを得なかった。そこ
で、本願発明においては、折り畳み自在の手押し車にお
いてそれを組み立てる際に、簡単にワンタッチで組立の
維持、固定(ロック)ができるものを提供することをそ
の課題とし、しかも組立と同時にロックもできるものを
提供することを意図している。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明の第1のものは、一方のフレームに設けら
れた係合部と、他方のフレームに設けられた係合受部と
から成り、これら両者を係合させて骨組の組み立てをロ
ックする折り畳み且つ組み立て自在の老人車、ベビーカ
ー、ショッピングカート等の手押し車の組立ロック機構
において、この係合受部20がフレームに沿って往復動
自在に取り付けられ、この係合受部20の往復動作によ
り、係合部10に設けられた突起部が係合受部20に設
けられた凹陥部と係合することによって骨組の組み立て
がロックされるものである。これにより、本願発明に係
る手押し車を組み立て、係合受部20の往復動作によっ
て、即ち、例えば係合部10が係合受部20に当接して
係合受部20を下方に押し下げ、この係合受部20を手
等により引き上げることによって、或いは、係合受部2
0を予じめ下方に位置させておき、骨組の組み立て後に
係合受部20を手等により引き上げることによって、係
合部10の突起部が係合受部20の凹陥部と良好に係合
し、骨組の組み立てが簡単にロックされる。
【0006】本願発明の第2のものは、上記第1の発明
において、係合受部20が、バネ等の弾性体27によっ
て係合部10と係合する方向に常に付勢されているもの
である。この弾性体27の付加により、係合受部20が
常に係合部10と係合する方向に付勢されているため、
両者の係合がワンタッチで、即ち組み立てと同時に何ら
手等を使用せずに簡単に行われ、且つロックされ得るの
である。
【0007】本願発明の第3のものは、上記第2の発明
において、一方のフレームの先端が他方のフレームの外
周に当接した状態でロックされ、係合部10が一方のフ
レームの先端に設けられ、係合受部20が他方のフレー
ムに沿って摺動可能に配位され、上記両フレームの当接
予定位置に、係合受部20を停止させておく停止手段3
6、29が他方のフレームに設けられ、上記両フレーム
の当接の直前に、互いに当接する後退作動部11、21
が、係合部10と係合受部20とのそれぞれに設けら
れ、この後退作動部11、21は、当接動作によって加
えられる力により係合受部20を後退させる傾斜面又は
曲面構造を有するものである。以上により、上記第2の
発明と同様に、係合部10と係合受部20とがワンタッ
チで、即ち、一方のフレームの先端が他方のフレームの
外周に当接すると同時に、全く手等を使用することなく
簡単に組立のロックが行われるのである。また後退作動
部の相互の傾斜面又は曲面構造により、係合部10と係
合受部20との係合がより円滑に行われうるのである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面と共に本願発明
の実施の形態について説明する。図1乃至図5が本願発
明の実施の形態を図示している。図1が、本願発明に係
る老人車の実施の形態を示す斜め後方から見た一部斜視
図であって、それを完全に組み立てる直前の状態を図示
するものである。この老人車のメインフレームは、前方
フレーム1と、横フレーム3と、傾斜フレーム4と、後
方フレーム5とから形成されている。それぞれの前方フ
レーム1の下端部には前方車輪2が取り付けられてお
り、それぞれの傾斜フレーム4の下端部には後方車輪6
が取り付けられている。尚、横フレーム3は、椅子の肘
掛けの如き形状を付与しているが、この横フレーム3
は、肘掛けとして使用するものでなく、単なるデザイン
上の観点から決定されたものである。
【0009】前方フレーム1の上端部は横フレーム3の
前方の下方部に軸着され、傾斜フレーム4も横フレーム
3の前方に軸着されている。後方フレーム5において
は、その略中央部で横フレーム3の後方側と軸着され、
且つその下端部側で連結アーム7の一方端と軸着され、
この連結アーム7の他方端は傾斜フレーム4と軸着され
ている。更にそれぞれの連結アーム7は、その略中央部
で水平連結アーム8と軸着されており、この水平連結ア
ーム8の他端は、前方フレーム1の適宜位置に回動自在
に連結されている。
【0010】以上のフレーム及びアーム構成により、即
ち、前方フレーム1、横フレーム3、後方フレーム5、
連結アーム7、及び水平連結アーム8により1つのリン
ク機構が形成され、他方、前方フレーム1、横フレーム
3、後方フレーム5、連結アーム7、及び傾斜フレーム
4によりもう1つのリンク機構が形成され、これら2つ
のリンク機構により、これらの骨組が後方フレーム5の
側に折り重ねられるようにして折り畳まれ、且つ図1の
ように組み立てられるのである。そして、本願発明の特
徴部分である組立ロック機構は、後方フレーム5の下端
部に固定された係合部10と、この係合部10と係合す
るために傾斜フレーム4に設けられた係合受部20とか
ら形成されているのである。
【0011】図2が、本願発明に係る老人車を完全に組
み立て、ロックした状態の斜め後方から見た一部斜視図
である。前方フレーム1、横フレーム3、傾斜フレーム
4及び後方フレーム5が完全に開かれて、組み立てら
れ、後方フレーム5の下端部に固定された係合部10が
傾斜フレーム4に当接した状態で、係合部10の突起部
が係合受部20の上方側に設けられた凹陥部に嵌合する
ように係合し、全てのフレームの組立がワンタッチで固
定されるのである。以下、これら係合部10及び係合受
部20について更に詳しく説明する。
【0012】図3が、係合部10及び係合受部20の係
合関係を図示する要部斜視図であり、その(A)が係合
部10の先端の当接面が傾斜フレーム3に当接する直前
の状態を示し、その(B)が係合部10の当接面が傾斜
フレーム3の外周面に当接し、係合完了直前の状態を示
し、その(C)が両者の係合が完了した状態を図示して
いる。図4は、上記図3の各状態に対応した断面説明図
であり、その(A)が図3(A)の要部縦断面図、その
(B)が図3(B)の要部縦断面図、その(C)が図3
(C)の要部縦断面図である。
【0013】係合部10は、合成樹脂製で、中央に貫通
孔を有する筒形状の筒状部13と、その下端部に野球帽
の鍔のように設けられた鍔部14とから成り、後方フレ
ーム5をその貫通孔に貫通させて、後方フレーム5の下
端部に固定されている。この鍔部14が突起部となる。
この鍔部14の下面及び筒状部13の下端部とが傾斜フ
レーム4の外周面と当接し得る。他方、係合受部20
は、同様に合成樹脂製で、略筒形状を有し、その中央部
に傾斜フレーム4を貫通させる貫通孔を有し、後に詳述
するが、傾斜フレーム4に往復摺動自在に取り付けられ
ており、且つ内部に備えられたコイルバネ等の弾性体に
よって傾斜フレーム4に沿って常に上方向に付勢された
状態にある。またその上方端部側の上面部の内面側には
前記係合部10の鍔部14を受容しうる隙間部24を有
しているものである。この隙間部24が凹陥部となる。
更にこの係合受部20を手の指等により下方に押し下げ
て、ロックを解除するための突出部25をその下端部側
の上面に設けている。
【0014】図3(A)及び図4(A)においては、後
方フレーム5の下端部に固定された係合部10の鍔部1
4の下面の当接面11が傾斜フレーム4の外周面12に
当接する直前の状態であり、当接面11が、傾斜フレー
ム4に往復摺動自在に設けられた係合受部20の上端部
の上方面21に当接し、この上方面21を押圧し、係合
受部20を傾斜フレーム4に沿って下方に押し下げるよ
うに作用している状態である。この作用によって係合受
部20は、傾斜フレーム4に沿って下方に(図中矢印P
の方向に)押し下げられるのである。
【0015】より詳しくは、上記係合部10の鍔部14
の下面の当接面11の先端部分11aと、係合受部20
の上方面21の先端部分21aとが後退作動部を形成
し、鍔部14の先端部分11aが上面部21の先端部分
21aに当接する動作によって加えられる力により係合
受部20が傾斜フレーム4に沿って下方に後退すること
になるのである。先端部分11a及び21aのそれぞれ
の面は、それらが相互に当接することによって係合受部
20が良好に後退しうるような傾斜面又は曲面にて形成
されている。尚、係合受部20は、上述した通り、傾斜
フレーム4に摺動自在に、且つその内部に有するコイル
バネ等の弾性体によって傾斜フレーム4に沿って常に上
方向に付勢されている。
【0016】次に、図3(B)及び図4(B)において
は、係合部10の先端の当接面11の先端部分11a
が、係合受部20の上方面21の先端部分21aを押圧
し、係合受部20を下方に押し下げることによって、当
接面11が傾斜フレーム4の外周面12に当接した状態
であり、この直後に係合受部20は、それ自身の内部に
備えられたコイルバネの作用により図中矢印Qの方向に
復帰するような移動動作を行うのである。係合受部20
の上方面21の内面側には、係合部10の下端部に形成
された鍔部14を受容する隙間部24が形成されてい
る。尚、図3(B)の図面は、図3(A)の図面に示し
た係合部10及び係合受部20と反対側の左側のものを
図示している。
【0017】最後に、図3(C)及び図4(C)におい
ては、係合部10の当接面11が傾斜フレーム4に当接
した直後、係合受部20がその内部に備えられたコイル
バネの作用によって図中矢印Qの方向に移動して元の位
置に復帰して、係合部10の鍔部14が係合受部20の
上方端の隙間部24内に嵌まり込んだ状態を示し、骨組
の組み立ての固定が完了した状態であり、組立ロック状
態である。以上の通り、図3及び図4の(A)から
(C)までに図示した係合受部20の往復動作により、
係合部10の突起部としての鍔部14と係合受部20の
凹陥部としての隙間部24とが良好に係合し、組み立て
のロックが行われるのである。
【0018】この組立ロック状態のロックを解除するた
めには、係合受部20の下端に設けられた突出部25に
指を掛けて、或いは、足を掛けて、係合受部20を傾斜
フレーム4に沿って下方に押し下げ、後方フレーム5の
下端部を傾斜フレーム4の側から引き離すような力を加
えることによって、係合部10と係合受部20との係合
を分離させることにより行うことができる。尚、係合受
部20の上端の両側から傾斜フレーム4に沿って上方に
延長したガイド26、26は、係合部10の鍔部14が
係合受部20の隙間部24内に良好に嵌まり込むように
設けられたものである。
【0019】またこのガイド26、26は、適度な弾性
を有する合成樹脂から形成されているため、その外側方
向及び内側方向に撓むことができ、その先端部分に傾斜
フレーム4の軸芯に向かう方向に突起部26aを夫々に
設けている(図3(B)参照)。これにより、係合部1
0が係合受部20に当接する際に、これらガイド26、
26が多少広げられた状態となり、図3(C)の組立ロ
ック状態になったときに、これらガイド26、26は、
係合部10の先端部の対応する位置に設けられた凹部と
係合することによって両者の間隔が多少狭まり、この状
態が維持されることにより係合受部20が容易には傾斜
フレーム4の下方に摺動してしまわないようにしてい
る。このようにして簡単に係合部10と係合受部20と
の係合が外れないような工夫を講じているのである。
【0020】図5は、係合受部20の部分の中央縦断面
説明図である。係合受部20は、往復摺動可能に傾斜フ
レーム4に取り付けられている。その上方端の上面側に
は凹陥部としての隙間部24が設けられ、上述した通り
係合部10の鍔部14がその隙間部24内に嵌合する。
その下方端の上面側には突出部25が形成され、この部
分を手や足によって下方向に力を加えることにより、係
合受部20が傾斜フレーム4に沿って下方に移動する。
この係合受部20の下面側には、内部にコイルバネ27
を収納できるハウジング28が形成されている。
【0021】この係合受部20を傾斜フレーム4に取り
付けるには、先ず四角柱形状の固定部材30を傾斜フレ
ーム4に固定する。この固定は、例えば傾斜フレーム4
に設けられた孔部と固定部材30に設けられた突起部3
1との嵌合等により行うことができる。また当然のこと
として、この固定位置は、係合部10が係合受部20に
当接して、係合しうる位置に適合する位置である。この
固定部材30の上方端には突出部33を設け、この突出
部33にコイルバネ27を取り付け、ハウジング28の
上端部との間にこのコイルバネ27を介在させ、常にこ
の係合受部20を傾斜フレーム4に沿って上方向に付勢
するように形成する。
【0022】更に固定部材30の上方で、傾斜フレーム
4と反対側に突起部36を形成し、この突起部36と係
合する細長い長条孔部29をハウジング28の対応位置
に傾斜フレーム4の軸芯と並行に穿設する。この長条孔
部29と突起部36との係合によって係合受部20を停
止させておく停止手段が形成され、これによって係合受
部20が傾斜フレーム4に沿って往復摺動運動を行うこ
とができ、且つこの係合受部20を係合部10が当接す
る位置に停止させておくことができるのである。以上の
構造により、係合受部20の上方端側の上面部21が係
合部10の鍔部14によって押圧されることにより、こ
の係合受部20が下方に押し下げられ、その後係合部1
0の鍔部14が係合受部20の隙間部24内に嵌合する
と、コイルバネ27の働きにより、元の位置に復帰し、
係合部10と係合受部20との係合が完了し、何ら手や
足等を使用せずに係合受部20がそれ自身で往復動作を
行い、骨組の組み立てのワンタッチロックが行われるの
である。
【0023】以上、実施の形態について説明したが、本
願発明においては以下の通りその形態の変更を図ること
ができる。先ず、本願発明は、老人車、ベビーカー、シ
ョッピングカート等の各種折り畳み自在且つ組立自在の
手押し車に適用することができる。傾斜フレームに往復
摺動自在に取り付けた係合受部20は、上記実施の形態
においてその内部に備えられたコイルバネ27によって
常に上方向に付勢されているが、このコイルバネ27
は、必ずしも必須のものでなく、バネなしでも実施可能
である。
【0024】即ち、係合受部20は、係合部10の当接
により下方に押し下げられ、その後手等によってこの係
合受部20を上方に移動させて、係合部10と係合させ
ることもできるからである。そして、両者の係合が完了
した状態で、係合受部20が下方に移動してしまわない
ように、適宜ストッパー手段等を付加すればよい。例え
ば上に既に説明したように、係合受部20の上方の両側
に設けられたガイド26、26の先端の内側に突起26
a等を設け、この突起26aが係合部10の対応位置に
設けた凹部等と係合するように構成すればよい。しか
し、このような形態にあっては、バネを用いたものと異
なり、手等を使用せずにワンタッチで組立ロックを行う
ことはできない。
【0025】本願発明に係るロック機構は、通常左右の
両側のフレームに設けるのであるが、一方の側のロック
機構にバネを採用し、他方の側のロック機構にバネを使
用しない形式で、実施することもできる。このようにす
ることによって、両方のロック機構を同時に外す必要が
なくなる。即ち、例えばロックを解除して折り畳む際
に、バネを使用していない一方の側のロック機構を予じ
め手等によって外しておき、その後他方の側のバネを使
用したロック機構を手や足によって外して、両者のロッ
クを簡単に且つ容易に外すことができ、折り畳むことが
できるのである。
【0026】上記の実施の形態においては、係合部10
を別体に形成し、後方フレーム5の先端に固定していた
が、この係合部10を別体に形成せずに、後方フレーム
5の先端に突起部を一体的に形成することもできる。係
合受部20を筒形状のものとして実施したが、この係合
受部20は、筒形状のものでなくとも実施可能であり、
傾斜フレーム4の外周面の例えば上面部にその外周面に
沿って湾曲した板状体のものによって形成することも可
能である。この場合には、この板状体の上端に係合部1
0の突起部を受け入れることのできる凹陥部を形成し、
適宜上方に付勢するバネを付加すればよい。
【0027】ロックを解除するために係合受部20に設
けた突出部25の形状、大きさ、位置等は全く自由に設
計することができ、要はこの突出部25によって係合受
部20を下方に押し下げることができればよい。係合受
部20に設けたガイド26は、特に設けなくとも実施で
きる。またその形状等も自由に設計変更可能である。係
合受部20内に設けた弾性体も、コイルバネ以外に各種
のものを使用することができ、係合受部20を傾斜フレ
ーム4に沿って上方に付勢できるものであれば何でもよ
い。またその弾性体を設ける位置も係合受部20の内部
でなくともよく、その外部に配置して、係合受部20を
上方に付勢できるようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上の諸形態から成る本願発明は以下の
効果を有する。本願発明の第1のものにおいては、手押
し車を組み立てて、係合受部の往復動作によって、即
ち、例えば係合部が係合受部に当接して係合受部を下方
に押し下げ、この係合受部を手等により引き上げること
によって、或いは、係合受部を予じめ下方に位置させて
おき、骨組の組み立て後に係合受部を手等により引き上
げることによって、係合部が係合受部と良好に係合し、
骨組の組み立てが簡単にロックされる。本願発明の第2
のものにおいては、係合受部にバネ等の弾性体を付加す
ることにより、係合受部が常に係合部と係合する方向に
付勢されているため、係合部を係合受部に当接するだけ
で、係合受部がそれ自身で往復動作を行い、全く手等を
使用せずに両者の係合をワンタッチで、即ち組み立てと
同時に簡単に行うことができ、組立ロックが完了する。
本願発明の第3のものにおいては、上記第2の発明と同
様に、係合部と係合受部とがワンタッチで、即ち、一方
のフレームの先端が他方のフレームの外周に当接すると
同時に、全く手等を使用することなく簡単に組立のロッ
クが行われる。また後退作動部の相互の傾斜面又は曲面
構造により、係合部と係合受部との係合がより円滑に行
われうるのである。以上、本願発明は多大な効果を発揮
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1が、本願発明に係る老人車の実施の形態を
示す一部斜視図であって、完全に組み立てる直前の状態
を図示するものである。
【図2】図2が、本願発明に係る老人車を完全に組み立
て、ロックした状態の斜め後方から見た一部斜視図であ
る。
【図3】図3が、係合部10及び係合受部20の係合関
係を図示する要部斜視図であり、その(A)が係合部1
0の先端の当接面が傾斜フレーム3に当接する直前の状
態を示し、その(B)が係合部10の当接面が傾斜フレ
ーム3の外周面に当接し、係合完了直前の状態を示し、
その(C)が両者の係合が完了した状態を図示してい
る。
【図4】図4は、上記の図3の各状態に対応した断面説
明図であり、その(A)が図3(A)の要部縦断面図、
その(B)が図3(B)の要部縦断面図、その(C)が
図3(C)の要部縦断面図である。
【図5】図5は、係合受部20の部分の中央縦断面説明
図である。
【図6】図6は、従来の折り畳み自在の老人車を組み立
てた状態の骨組のみを図示した概略側面図である。
【符号の説明】
1 前方フレーム 2 前方車輪 3 横フレーム 4 傾斜フレーム 5 後方フレーム 6 後方車輪 7 連結アーム 8 水平連結アーム 10 係合部 11 当接面 14 鍔部 20 係合受部 21 上方面 24 隙間部 27 コイルバネ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方のフレームに設けられた係合部と、他
    方のフレームに設けられた係合受部とから成り、これら
    両者を係合させて骨組の組み立てをロックする折り畳み
    且つ組み立て自在の老人車、ベビーカー、ショッピング
    カート等の手押し車の組立ロック機構において、 この係合受部(20)がフレームに沿って往復動自在に取り
    付けられ、 この係合受部(20)の往復動作により、係合部(10)に設け
    られた突起部が係合受部(20)に設けられた凹陥部と係合
    することによって骨組の組み立てがロックされることを
    特徴とする手押し車の組立ロック機構。
  2. 【請求項2】係合受部(20)が、バネ等の弾性体(27)によ
    って係合部(10)と係合する方向に常に付勢されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の手押し車の組立ロック
    機構。
  3. 【請求項3】一方のフレームの先端が他方のフレームの
    外周に当接した状態でロックされ、 係合部(10)が一方のフレームの先端に設けられ、 係合受部(20)が他方のフレームに沿って摺動可能に配位
    され、 上記両フレームの当接予定位置に、係合受部(20)を停止
    させておく停止手段(36, 29)が他方のフレームに設けら
    れ、 上記両フレームの当接の直前に、互いに当接する後退作
    動部(11, 21)が、係合部(10)と係合受部(20)とのそれぞ
    れに設けられ、 この後退作動部(11, 21)は、当接動作によって加えられ
    る力により係合受部(20)を後退させる傾斜面又は曲面構
    造を有することを特徴とする請求項2に記載の手押し車
    の組立ロック機構。
JP14493896A 1996-05-14 1996-05-14 手押し車の組立ロック機構 Pending JPH09301182A (ja)

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