JPH09301160A - 扉開閉装置 - Google Patents

扉開閉装置

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JPH09301160A
JPH09301160A JP8119052A JP11905296A JPH09301160A JP H09301160 A JPH09301160 A JP H09301160A JP 8119052 A JP8119052 A JP 8119052A JP 11905296 A JP11905296 A JP 11905296A JP H09301160 A JPH09301160 A JP H09301160A
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JP
Japan
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door
closing
opening
supply
pipe
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Pending
Application number
JP8119052A
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English (en)
Inventor
Kan Takada
完 高田
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KOSHIN SEIKOSHO CO Ltd
Koshin Seikosho Ltd
Original Assignee
KOSHIN SEIKOSHO CO Ltd
Koshin Seikosho Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乗降客の操作により扉を開閉する必要がある
場合に、軽い力で、且つ、慣れない旅行者等もまごつく
事なく開閉操作を行える様にする。 【構成】 停車時に、手動操作用切換弁37を切り替え
ると、エアシリンダ4を構成するピストン8の両側に同
じ大きさの力が作用する。この状態で乗降客が、扉を開
閉方向に少し移動させると、何れかのリミットスイッチ
43、44の検知信号に基づき、開閉操作弁22が切り
換わる。そして、上記扉が乗降客の操作した方向に移動
して、乗降口を開閉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る扉開閉装置は、旅
客用の乗降口を遠隔操作により開閉する為に、鉄道車両
の乗降口に組み込んだ状態で利用する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両の乗降口は、圧縮空気の給排に
より伸縮するアクチュエータ(エアシリンダ)により水
平移動する扉によって開閉される。都会等で運行され、
停車の度に多くの客が乗降する鉄道車両の場合には、上
記開閉は全自動で行なわれるが、寒冷地で運行されるロ
ーカル線等では、上記開閉は半自動的に行なわれる。即
ち、乗降客が少なく、しかも乗降口を開放したままの状
態では車内の温度が下がる様な場合には、停車時にも直
ちに扉を開放せず、この扉を必要に応じて開放自在とす
る。
【0003】この様に、鉄道車両の停車時に、必要に応
じて乗降口を開放する扉開閉装置として従来から、次の
に示す2通りのものが、広く知られている。 停車時に車掌がスイッチを操作すると、扉を閉鎖方
向に押圧していた力が解除され、この扉を手で開閉自在
とするもの。 停車時に車掌がスイッチを操作すると、扉を閉鎖方
向に押圧していた力が解除され、乗降客が扉若しくは乗
降口の近傍に設けられた開閉スイッチを操作する事によ
り、上記扉を開閉自在とするもの。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の扉開閉
装置のうち、のものは扉を開閉する為に大きな力を要
し、年少者や老人等、力の弱いものにとっては開閉作業
が難しい。又、のものは、乗降客が操作するスイッチ
と扉とを離さざるを得ない場合があり、荷物等で両手が
塞がった乗降客には操作が面倒な場合がある。又、慣れ
ない者には、開閉スイッチと扉の開閉とが結び付かない
場合が多く、旅行客等、初めて操作する者にとっては、
まごつく原因となる。本発明の扉開閉装置は、この様な
事情に鑑みて発明したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の扉開閉装置は、
従来から知られている扉開閉装置と同様に、水平移動す
る事により開口部を開閉する扉と、圧縮空気の給排に基
づいて変位する事により、上記扉を水平方向に移動させ
るアクチュエータと、圧縮空気の送り込みに基づいてこ
のアクチュエータを、上記扉を開放させる方向に変位さ
せ、この扉を閉鎖すべく上記アクチュエータを開放時と
は逆方向に変位させる際には空気を排出させる開放側給
排ポートと、圧縮空気の送り込みに基づいて上記アクチ
ュエータを、上記扉を閉鎖させる方向に変位させ、この
扉を開放すべく上記アクチュエータを閉鎖時とは逆方向
に変位させる際には空気を排出させる閉鎖側給排ポート
と、これら開放側、閉鎖側両給排ポートを通じての上記
アクチュエータへの圧縮空気の給排を制御する為の空気
制御回路とを備える。そして、この空気制御回路は、一
端を圧縮空気源に通じさせた給気管と、一端を大気に開
放させた排気管と、一端を上記開放側給排ポートに通じ
させた開放側給排管と、一端を上記閉鎖側給排ポートに
通じさせた閉鎖側給排管と、上記給気管及び排気管の他
端と上記開放側、閉鎖側両給排管の他端との間に設けら
れ、給気管と排気管との何れか一方の管を上記開放側給
排管と閉鎖側給排管との何れか一方の管に通じさせると
同時に給気管と排気管との他方の管を上記開放側給排管
と閉鎖側給排管との他方の管に通じさせて、上記開放
側、閉鎖側両給排ポートを通じての空気の給排状態を切
り換える開閉操作弁とを備えるものである。特に、本発
明の扉開閉装置に於いては、上記開放側給排管の途中に
設けられ、切り換えに伴って上記開放側、閉鎖側両給排
口にそれぞれ所定圧の圧縮空気を供給し、扉に水平方向
の外力を加えた場合にこの扉を外力の作用方向に移動自
在とする手動操作用切換弁と、この手動操作用切換弁及
び上記開閉操作弁の切り換え状態を制御する電気制御回
路とを備える。そして、この電気制御回路は、上記扉を
閉鎖状態から開放方向に少し移動させた場合に、給気管
と開放側給排ポートとを連通させる状態に上記開閉操作
弁を切り換えて上記扉を開放方向に水平移動させる開放
機能と、上記扉を開放状態から閉鎖方向に少し移動させ
た場合に、上記給気管と閉鎖側給排ポートとを連通させ
る状態に上記開閉操作弁を切り換えて上記扉を閉鎖方向
に水平移動させる閉鎖機能とを備える。
【0006】
【作用】上述の様に構成される本発明の扉開閉装置の場
合には、停車時に手動操作弁を操作した状態で扉を開放
方向に少し移動させると、開閉操作弁が給気管と開放側
給排ポートとを連通させる。この結果、停車時には、扉
を少し開放方向に移動させるのみで、後はアクチュエー
タがこの扉を開放する。又、同じく停車時に上記扉を閉
鎖方向に少し移動させると、開閉操作弁が給気管と閉鎖
側給排ポートとを連通させる。この結果、停車時には、
一度開放された扉を少し閉鎖方向に移動させるのみで、
後はアクチュエータがこの扉を閉鎖する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明の実施の形態
の1例を示している。本例は、同一平面内に設けられた
1対の扉1a、1bを互いに逆方向に水平移動させる事
により開口部である乗降口(図示省略)を開閉する、所
謂両開き式の扉装置に、本発明を適用したものである。
又、本発明の特徴である、手動により扉を開閉自在とす
る機構の他、閉鎖時に乗降客の身体や手荷物が挟まった
場合に、これを抜き取り易くする為の機構を付属させて
いる。上記扉1a、1bは、それぞれの上端縁部に支持
ブラケット2、2を介して回転自在に支持された滑車
3、3により、上記乗降口の上方に水平方向に配設され
た吊り下げレール(図示省略)に吊り下げられて、次述
するアクチュエータの伸縮に基づいて水平移動する。ア
クチュエータであるエアシリンダ4は、伸長に基づいて
上記1対の扉1a、1bを開放方向(互いに離れる方
向)に移動させ、収縮に基づいて閉鎖方向(互いに近づ
く方向)に移動させる。
【0008】単一のエアシリンダ4により1対の扉1
a、1bを、互いに同期して反対方向に移動させるべ
く、図示の例では、これら両扉1a、1bを、無端ベル
ト5により連動させている。先ず、上記エアシリンダ4
とこの無端ベルト5とによる、上記1対の扉1a、1b
の駆動機構に就いて説明する。上記エアシリンダ4は、
上記乗降口の上方に水平方向に配設固定されたシリンダ
筒6と、このシリンダ筒6の両端部への圧縮空気の給排
に基づいてこのシリンダ筒6から出入りするピストンロ
ッド7とを備える。即ち、上記シリンダ筒6の一端部
(図1〜2の左端部)を気密に貫通した上記ピストンロ
ッド7の基端部は、上記シリンダ筒6に気密に嵌装した
ピストン8(図1参照)に結合されて、このピストン8
の動きに応じて上記シリンダ筒6から出入りし、上記エ
アシリンダ4の全長を伸縮させる。
【0009】上記ピストンロッド7の先端部は、一方
(図2の左方)の扉1aの上端縁部に固定した駆動側押
し引きブラケット9に結合している。一方、上記無端ベ
ルト5は、やはり乗降口の上方に互いに間隔をあけて回
転自在に支持された、1対のプーリ10、10に掛け渡
している。そして、上記駆動側押し引きブラケット9の
上端部にその一端(図2の左端)を結合した駆動側押し
引き腕11の他端(図2の右端)を、上記無端ベルト5
の上辺5aに結合している。又、上記無端ベルト5の下
辺5bにその一端(図2の左端)を結合した従動側押し
引き腕12の他端(図2の右端)を、他方(図2の右
方)の扉1bの上端縁部に固定した従動側押し引きブラ
ケット13に結合している。
【0010】1対の扉1a、1bの駆動機構は上述の様
に構成される為、次の様にして、これら1対の扉1a、
1bを開閉する。先ず、乗降口を開放すべく、上記1対
の扉1a、1bを互いに離れる方向に移動させる際に
は、上記エアシリンダ4を伸長させるべく、上記シリン
ダ筒6からピストンロッド7を突出させる。この結果、
一方の扉1aが開放方向(図2の左方向)に移動すると
同時に、上記駆動側押し引き腕11に引かれて上記無端
ベルト5が、図2で反時計方向に循環する。この結果、
従動側押し引き腕12に押されて他方の扉1bが、開放
方向(図2の右方向)に移動して、上記乗降口を開放す
る。これに対して、乗降口を閉鎖すべく、上記1対の扉
1a、1bを互いに近づく方向に移動させる際には、上
記エアシリンダ4を収縮させるべく、上記シリンダ筒6
にピストンロッド7を引き込む。この結果、上述の場合
と逆の動作により、上記1対の扉1a、1bがそれぞれ
閉鎖方向に移動して、上記乗降口を閉鎖する。
【0011】次に、上記エアシリンダ4の伸縮を制御す
る為の制御回路(空気制御回路)に就いて、図1により
説明する。上記エアシリンダ4を構成するシリンダ筒6
の一端部(図1の右端部)には開放側給排ポート14
を、他端部(図1の左端部)には閉鎖側給排ポート15
を、それぞれ設けている。このうちの開放側給排ポート
14は、圧縮空気の送り込みに基づいて上記エアシリン
ダ4を、上記1対の扉1a、1bを開放させるべく伸長
させる。これに対して、これら両扉1a、1bを閉鎖す
べく上記エアシリンダ4を収縮させる際には、空気を排
出させる。又、上記閉鎖側給排ポート15は、圧縮空気
の送り込みに基づいて上記エアシリンダ4を、上記1対
の扉1a、1bを閉鎖すべく収縮させ、これら両扉1
a、1bを開放すべく上記エアシリンダ4を伸長させる
際には空気を排出させる。
【0012】これら開放側、閉鎖側両給排ポート14、
15を通じての上記シリンダ筒6への圧縮空気の給排を
制御する為の制御回路は、給気管16及び排気管17を
有する。このうちの給気管16の一端(図1の下端)
は、コンプレッサ等の圧縮空気源18に通じさせてい
る。これに対して上記排気管17の一端(図1の下端)
は、消音器19を介して大気に開放している。
【0013】又、上記制御回路は、開放側給排管20と
閉鎖側給排管21とを有する。このうちの開放側給排管
20は、一端(図1の上端)を上記開放側給排ポート1
4に通じさせている。又、上記閉鎖側給排管21は、一
端(図1の上端)を上記閉鎖側給排ポート15に通じさ
せている。そして、上記給気管16及び排気管17の他
端(それぞれ図1の上端)と、上記開放側、閉鎖側両給
排管20、21の他端(それぞれ図1の下端)との間
に、開閉操作弁22を設けている。この開閉操作弁22
は、上記給気管16と排気管17との何れか一方の管を
上記開放側給排管20と閉鎖側給排管21との何れか一
方の管に通じさせると同時に、給気管16と排気管17
との他方の管を上記開放側給排管20と閉鎖側給排管2
1との他方の管に通じさせて、上記開放側、閉鎖側両給
排ポート14、15を通じての空気の給排状態を切り換
える。図示の例の場合に上記開閉操作弁22は、非通電
時に図示の状態にあって、上記給気管16と閉鎖側給排
管21とを通じさせると同時に、上記排気管17と上記
開放側給排管20とを通じさせる。反対に、通電時には
図示の状態とは逆に切り換わって、上記給気管16と開
放側給排管20とを通じさせると同時に、上記排気管1
7と上記閉鎖側給排管21とを通じさせる。
【0014】上記開放側、閉鎖側両給排管20、21の
中間部には、それぞれ絞り弁と逆止弁とを互いに並列に
組み合わせた減速弁ユニット23a、23bを設けてい
る。これら各減速弁ユニット23a、23bは、それぞ
れ前記圧縮空気源18から上記開放側、閉鎖側各給排ポ
ート14、15に圧縮空気を送り込む際には逆止弁を開
放する事により、圧縮空気の送り込みが円滑に行なわれ
る様にする。これに対して、上記開放側、閉鎖側各給排
ポート14、15から空気を排出する際には上記逆止弁
を閉じて、空気の排出速度を制御する。この様な各減速
弁ユニット23a、23bは、前記各扉1a、1bの開
閉速度が速くなり過ぎる事を防止する為に設けている。
又、上記閉鎖側給排管21の途中で、上記減速弁ユニッ
ト23bと閉鎖側給排ポート15との間部分には、非常
開放弁24を設けている。この非常開放弁24は、通常
状態では図示の位置にあるが、事故等の非常時には乗客
等の操作に基づき図示の状態とは逆に切り換えられて、
上記閉鎖側給排ポート15を大気に開放し、扉1a、1
bを手動により開放可能な状態とする。
【0015】又、上記開放側給排管20の途中で、上記
減速弁ユニット23aと上記開閉操作弁22との間部分
には、減速用絞り弁25と第一の開放側バイパス管26
とを、互いに並列に設けている。このうちの減速用絞り
弁25は、上記減速弁ユニット23aと同様に、絞り弁
と逆止弁とを互いに並列に組み合わせて成り、この逆止
弁は、上記閉鎖側給排ポート15に向け圧縮空気を供給
する場合にのみ開放される。又、上記第一の開放側バイ
パス管26の中間部には、後述する切換弁27が直列に
組み込まれており、上記第一の開放側バイパス管26
は、この切換弁27により開閉される。
【0016】又、上記閉鎖側給排管21の中間部で、前
記開閉操作弁22と上記非常開放弁24との間には、第
一の閉鎖側バイパス管28と第二の閉鎖側バイパス管2
9とを、互いに、且つ上記閉鎖側給排管21に対して並
列に設けている。そして、このうちの第一の閉鎖側バイ
パス管28の途中に、減圧弁30と、前記閉鎖側給排ポ
ート15に向けてのみ圧縮空気を流す逆止弁31とを、
互いに直列に設けている。又、上記第二の閉鎖側バイパ
ス管29には、上記閉鎖側給排ポート15から空気を排
出する場合にのみ開く逆止弁32を設けている。
【0017】又、前記エアシリンダ4を構成するピスト
ンロッド7の近傍には切換弁27を設け、この切換弁2
7により、上記ピストンロッド7のストロークに応じ
て、上記減速用絞り弁25と上記減圧弁30との接続状
態を切り換え自在としている。即ち、上記ピストンロッ
ド7の先端部に、図2に示す様に、ドッグスリーブと呼
ばれるカム筒33を外嵌固定し、このカム筒33の変位
に応じて上記切換弁27を、図1に示した3通りの状態
の何れかに切り換え自在としている。即ち、上記カム筒
33の外周面には、上記切換弁27の切り換えを行なわ
せる為のロッド47(図1参照)の先端部に枢支したロ
ーラ34(図2参照)を当接させており、上記カム筒3
3の外周面に当接したこのローラ34により、上記ロッ
ド47を軸方向(図1の左右方向、図2の上下方向)に
変位させる事で、上記切換弁27を何れかの状態に切り
換え自在としている。
【0018】先ず、扉1a、1bが開放方向に変位して
おり、上記ピストンロッド7の突出量が大きい場合に
は、上記ローラ34が上記カム筒33から外れてピスト
ンロッド7の外周面に当接しており、上記切換弁27
は、図1に示した状態に切り換えられている。この状態
で前記開閉操作弁22への通電を停止し、この開閉操作
弁22を図示の状態として閉鎖側給排ポート15に圧縮
空気を送り込むと、上記各扉1a、1bは、比較的迅速
に閉鎖方向に移動する。
【0019】次に、これら両扉1a、1bが或る程度閉
鎖位置に近付くと、上記ローラ34が上記カム筒33の
中径部35に乗り上げ、上記切換弁27が図1の中央位
置に切り換えられる。この結果、それ迄開いていた前記
第一の開放側バイパス管26が閉じられ、前記開放側給
排ポート14から排出される空気は、前記減速弁ユニッ
ト23aだけでなく、前記減速用絞り弁25も通過する
様になる。この結果、上記開放側給排ポート14からの
空気排出が緩徐になり、上記ピストンロッド7がシリン
ダ筒6に引き込まれる速度が遅くなって、上記両扉1
a、1bの閉鎖方向への移動速度が緩徐になる。
【0020】上記両扉1a、1bが更に閉鎖位置に近付
くと、上記ローラ34が上記カム筒33の大径部36に
乗り上げ、上記切換弁27が図1の左端位置に切り換え
られる。この結果、上記第一の開放側バイパス管26が
閉じられた状態のまま、前記閉鎖側給排管21の上流側
部分と前記第一の閉鎖側バイパス管28とが連通する。
この結果前記閉鎖側給排ポート15には、前記減圧弁3
0を通過する事により、圧力が低下した圧縮空気が送り
込まれる。従って、上記1対の扉1a、1bを閉鎖側に
押圧する力が弱くなる。
【0021】そして、上記両扉1a、1bが完全に閉鎖
位置にまで移動し切ると、上記ローラ34が上記大径部
36から外れ、上記中径部35に当接する。この結果、
再び上記閉鎖側給排ポート15に、上記減圧弁30を通
過していない高圧の圧縮空気が送り込まれる様になっ
て、上記両扉1a、1bを閉鎖方向に向け強く押し付け
る。
【0022】上述の様に構成される図示の扉開閉装置の
場合には、上記両扉1a、1bが乗降口を閉鎖し切る直
前に、前記エアシリンダ4がこれら両扉1a、1bを閉
鎖方向に押圧する力が低下する。この結果、乗降客の身
体や手荷物が扉に挟まれた場合に、これら身体や手荷物
を抜き取る作業を容易に行なえる。又、上記両扉1a、
1bが完全に閉じ切った状態では、これら両扉1a、1
bが閉鎖方向に向け十分に強い力で押し付けられるの
で、鉄道車両の乗降口が不用意に開く事がなくなる。
【0023】図3は、上記両扉1a、1bの開閉移動距
離と、これら両扉1a、1bを移動させる為の力との関
係を示している。図3の実線αは上記両扉1a、1bを
閉鎖方向に移動させる際に、これら両扉1a、1bに加
えられる力である。又、破線βは、上記両扉1a、1b
を開放方向に移動させる際に、これら両扉1a、1bに
加えられる力である。更に、鎖線γは、これら両扉1
a、1bのストローク(位置)である。これら図3に記
載した各線α、β、γから明らかな通り、図示の扉開閉
装置によれば、上記両扉1a、1bが閉じ切る直前に、
これら両扉1a、1bを押す力を弱くして、これら両扉
1a、1bに挟まった身体や手荷物を抜き取り易くす
る。そして、上記両扉1a、1bが完全に閉じ切った状
態では、これら両扉1a、1bが閉鎖方向に向け十分に
強い力で押し付ける。
【0024】尚、これら両扉1a、1bが完全に閉じ切
った状態では、閉鎖確認用リミットスイッチ45、45
が閉鎖状態を検知して、運転席に設けた表示灯等によ
り、出発可能である状態を知らせる。図示の例では、上
記閉鎖確認用リミットスイッチ45、45を1対設ける
と共に、上記両扉1a、1bにそれぞれ設けた押圧板4
6、46(図示の例では、一方の押圧板46は、前記従
動側押し引きブラケット13を兼ねている。)が両リミ
ットスイッチ45、45を押した場合にのみ、上記表示
灯等が出発可能である事を表す表示をする様にしてい
る。従って、1対の扉1a、1bを設けた構造で、これ
ら両扉1a、1bの閉鎖確認を確実に行なわせる事がで
きる。
【0025】更に、上述の様な圧縮空気の制御回路に
は、本発明の特徴であり、例えば寒冷地のローカル線
等、乗降客が少なく、しかも停車している間中乗降口を
開放しておく事が好ましくない路線用の鉄道車両に利用
可能とすべく、乗降客が扉1a、1bを操作した場合に
のみ、この扉1a、1bを開閉する様にできる機構を付
設している。この為に、前記開放側給排管20の途中
に、手動操作用切換弁37と第二の開放側バイパス管3
8とを、互いに並列に設けている。このうち、第二の開
放側バイパス管38の途中には、前記開放側給排ポート
14に向けてのみ圧縮空気を流通させる逆止弁39を設
けている。又、上記手動操作用切換弁37には、上記開
放側給排管20の他、前記閉鎖側給排管21の途中で、
前記開閉操作弁22と切換弁27との間部分から分岐し
た分岐給気管40の中間部を接続している。この分岐給
気管40の下流端は、上記開放側給排管20の途中で、
前記減速弁ユニット23aと上記手動操作用切換弁37
との間部分に接続している。又、この分岐給気管40の
途中で、上記手動操作用切換弁37よりも下流側部分に
は、調圧用減圧弁41と、上記開放側給排ポート14に
向けてのみ圧縮空気を流通させる逆止弁42とを設けて
いる。
【0026】上記調圧用減圧弁41は、上記手動操作用
切換弁37への通電時に、上記開放側給排ポート14に
送り込む圧縮空気の圧力を、前記閉鎖側給排ポート15
に送り込む圧縮空気の圧力よりも少し低くして、前記ピ
ストン8の両側に作用する力の大きさをほぼ同じにする
役目を有する。即ち、上記ピストン8の受圧面積は、前
記ピストンロッド7の断面積分だけ、上記開放側給排ポ
ート14側と上記閉鎖側給排ポート15側とで異なる
(開放側給排ポート14側が広い)。そこで、上記両給
排ポート14、15に送り込む圧縮空気の圧力を、この
受圧面積に反比例して異ならせる事により、上記手動操
作用切換弁37への通電時に、上記ピストン8の両側
に、ほぼ同じ大きさの力が加わる様にしている。
【0027】又、前記扉1a、1bの近傍若しくは上記
ピストンロッド7の近傍には、これら両扉1a、1bが
閉鎖位置から少し開放位置に変位した事を検知する開放
動作検知用リミットスイッチ43と、上記両扉1a、1
bが開放位置から少し閉鎖位置に変位した事を検知する
閉鎖動作検知用リミットスイッチ44とを設けている。
これら両リミットスイッチ43、44の信号は、前記開
閉操作弁22への通電を制御する電気制御回路(図示せ
ず)に入力している。そして、この電気制御回路は、開
放機能及び閉鎖機能を有する。このうちの開放機能は、
上記両扉1a、1bを閉鎖状態から開放方向に少し変位
させた事を上記開放動作検知用リミットスイッチ43が
検知した場合に、前記給気管16と前記開放側給排ポー
ト14に通じる開放側給排管20とを連通させる状態
に、上記開閉操作弁22を切り換えて、上記両扉1a、
1bを開放方向に水平移動させるものである。又、閉鎖
機能は、上記両扉1a、1bを開放状態から閉鎖方向に
少し移動させた事を上記閉鎖動作検知用リミットスイッ
チ44が検知した場合に、上記給気管16と前記閉鎖側
給排ポート15に通じる閉鎖側給排管21とを連通させ
る状態に上記開閉操作弁22を切り換えて、上記両扉1
a、1bを閉鎖方向に水平移動させるものである。
【0028】例えばローカル線で寒冷時に停車した場合
には、前記開閉操作弁22を図1に示した状態としたま
ま、前記手動操作弁37を図1とは逆の状態に切り換え
る。この結果、上記閉鎖側給排ポート15だけでなく、
前記開放側給排ポート14にも圧縮空気が送り込まれ、
前記ピストン8の両側にほぼ同じ大きさの力が加わる。
この状態で乗降客が扉1a、1bを開放方向に動かす
と、この動きを前記開放動作検知用リミットスイッチ4
3が検知し、前記電気制御回路が上記開閉操作弁22を
図1と反対の状態に切り換える。この結果、上記開放側
給排ポート14に圧縮空気が供給されると共に、上記閉
鎖側給排ポート15から空気が排出されて、上記両扉1
a、1bが乗降口を開放する。この開放時に、閉鎖動作
検知用リミットスイッチ44が、上記両扉1a、1bが
開放端にまで移動した事を検知し、上記電気制御回路中
のタイマーを起動させる。このタイマーの設定時間中
は、上記開閉操作弁22が図1とは逆の状態のままとな
り、上記両扉1a、1bを閉じる事はできなくなる。
【0029】上記タイマーの設定時間が経過した後、上
記開閉操作弁22が図1の状態に戻り、再び上記ピスト
ン8の両側にほぼ同じ大きさの力が加わる様にして、上
記両扉1a、1bを、手動により閉鎖方向に移動可能な
状態とする。この状態でこれら両扉1a、1bを閉鎖方
向に移動させると、この動きを前記閉鎖動作検知用リミ
ットスイッチ44が検知し、前記電気制御回路が上記手
動操作用切換弁37への通電を停止して、この手動操作
用切換弁37を図1の状態に切り換える。この結果、上
記閉鎖側給排ポート15に圧縮空気が供給されると共
に、上記開放側給排ポート14から空気が排出されて、
上記両扉1a、1bが乗降口を閉鎖する。この閉鎖時
に、開放動作検知用リミットスイッチ43が、上記両扉
1a、1bが閉鎖端にまで移動した事を検知し、上記電
気制御回路中のタイマーを起動させる。このタイマーの
設定時間中は、上記手動操作用切換弁37が図1の状態
のままとなり、上記両扉1a、1bを開く事はできなく
なる。上記タイマーの設定時間が経過した後は、上記電
気制御回路が再び上記手動操作用切換弁37を図1と逆
の状態に切り換え、上記両扉1a、1bを手動により開
放可能な状態とする。
【0030】尚、本明細書に記載した「管」なる語は、
圧縮空気を流す流路としての機能を有する部分を指すも
ので、一般的な管は勿論、フレキシブルチューブ、更に
はハウジング等の内部に形成された空気流路等も含むも
のである。
【0031】
【発明の効果】本発明の扉の開閉装置は、以上に述べた
通り構成され作用するので、乗降客が操作する事により
扉の開閉を行なわせる必要がある場合に、軽い力で開閉
できる。しかも、通常の引戸を開閉する場合と同様の操
作により扉の開閉を行なえるので、慣れない旅行者等も
まごつく事がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す、エアシリン
ダの伸縮を制御する為の圧縮空気の制御回路の回路図。
【図2】扉を開閉駆動する為の駆動装置部分の正面図。
【図3】扉の開閉移動距離と扉を移動させる為の力との
関係を示す線図。
【符号の説明】
1a、1b 扉 2 支持ブラケット 3 滑車 4 エアシリンダ 5 無端ベルト 5a 上辺 5b 下辺 6 シリンダ筒 7 ピストンロッド 8 ピストン 9 駆動側押し引きブラケット 10 プーリ 11 従動側押し引き腕 13 従動側押し引きブラケット 14 開放側給排ポート 15 閉鎖側給排ポート 16 給気管 17 排気管 18 圧縮空気源 19 消音器 20 開放側給排管 21 閉鎖側給排管 22 開閉操作弁 23a、23b 減速弁ユニット 24 非常開放弁 25 減速用絞り弁 26 第一の開放側バイパス管 27 切換弁 28 第一の閉鎖側バイパス管 29 第二の閉鎖側バイパス管 30 減圧弁 31、32 逆止弁 33 カム筒 34 ローラ 35 中径部 36 大径部 37 手動操作用切換弁 38 第二の開放側バイパス管 39 逆止弁 40 分岐給気管 41 調圧用減圧弁 42 逆止弁 43 開放動作検知用リミットスイッチ 44 閉鎖動作検知用リミットスイッチ 45 閉鎖確認用リミットスイッチ 46 押圧板 47 ロッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平移動する事により開口部を開閉する
    扉と、圧縮空気の給排に基づいて変位する事により、上
    記扉を水平方向に移動させるアクチュエータと、圧縮空
    気の送り込みに基づいてこのアクチュエータを、上記扉
    を開放させる方向に変位させ、この扉を閉鎖すべく上記
    アクチュエータを開放時とは逆方向に変位させる際には
    空気を排出させる開放側給排ポートと、圧縮空気の送り
    込みに基づいて上記アクチュエータを、上記扉を閉鎖さ
    せる方向に変位させ、この扉を開放すべく上記アクチュ
    エータを閉鎖時とは逆方向に変位させる際には空気を排
    出させる閉鎖側給排ポートと、これら開放側、閉鎖側両
    給排ポートを通じての上記アクチュエータへの圧縮空気
    の給排を制御する為の空気制御回路とを備え、この空気
    制御回路は、一端を圧縮空気源に通じさせた給気管と、
    一端を大気に開放させた排気管と、一端を上記開放側給
    排ポートに通じさせた開放側給排管と、一端を上記閉鎖
    側給排ポートに通じさせた閉鎖側給排管と、上記給気管
    及び排気管の他端と上記開放側、閉鎖側両給排管の他端
    との間に設けられ、給気管と排気管との何れか一方の管
    を上記開放側給排管と閉鎖側給排管との何れか一方の管
    に通じさせると同時に給気管と排気管との他方の管を上
    記開放側給排管と閉鎖側給排管との他方の管に通じさせ
    て、上記開放側、閉鎖側両給排ポートを通じての空気の
    給排状態を切り換える開閉操作弁とを備えるものである
    扉開閉装置に於いて、上記開放側給排管の途中に設けら
    れ、切り換えに伴って上記開放側、閉鎖側両給排口にそ
    れぞれ所定圧の圧縮空気を供給し、扉に水平方向の外力
    を加えた場合にこの扉をこの外力の作用方向に移動自在
    とする手動操作用切換弁と、この手動操作用切換弁及び
    上記開閉操作弁の切り換え状態を制御する電気制御回路
    とを備え、この電気制御回路は、上記扉を閉鎖状態から
    開放方向に少し移動させた場合に、給気管と開放側給排
    ポートとを連通させる状態に上記開閉操作弁を切り換え
    て上記扉を開放方向に水平移動させる開放機能と、上記
    扉を開放状態から閉鎖方向に少し移動させた場合に、上
    記給気管と閉鎖側給排ポートとを連通させる状態に上記
    開閉操作弁を切り換えて上記扉を閉鎖方向に水平移動さ
    せる閉鎖機能とを備えるものである事を特徴とする扉開
    閉装置。
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