JPH09300837A - 機上製版用記録版材及び印刷版の製造方法 - Google Patents

機上製版用記録版材及び印刷版の製造方法

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JPH09300837A
JPH09300837A JP8113803A JP11380396A JPH09300837A JP H09300837 A JPH09300837 A JP H09300837A JP 8113803 A JP8113803 A JP 8113803A JP 11380396 A JP11380396 A JP 11380396A JP H09300837 A JPH09300837 A JP H09300837A
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JP
Japan
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plate
layer
plate material
laser beam
making
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JP8113803A
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Katsuaki Makino
勝昭 槙野
Masakazu Aoki
将一 青木
Hitoshi Isono
仁 磯野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機上製版用記録版材及び印刷板の製造方法に
関し、高密度エネルギのレーザ照射を必要とせず、レー
ザ本数を少くし、装置を簡略化し、電力消費量を低減す
る。 【解決手段】 版材50は、PETよりなる厚さ約10
0μのフィルムの基材51の表面に光吸収率の高いカー
ボンブラック等よりなるレーザビーム吸収剤層52が形
成され、その表面にジアゾ基よりなる分解発泡樹脂層5
3が形成され、その表面に厚さ約1μのシリコーン樹脂
層54を形成し、更にその表面にはレーザを透過するベ
ースフィルム55を密着させている。版材50にレーザ
ビームを照射すると分解発泡樹脂層53が加熱されて窒
素ガスを発生し、その圧力でシリコーン樹脂層54に膨
張歪を与える。その後、ベースフィルム55を剥離する
と、その膨張部分が一緒に剥離してその部分に凹みを生
じ平凹版が形成される。レーザビームは従来より1桁低
いエネルギーで良く、レーザの本数が少く、装置を簡略
化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水無し印刷用製版を
印刷機の版銅上で行うに当って、半導体レーザビームを
照射し、画線形成を行う機上製版用高感度記録版材及び
印刷版の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は機上製版の印刷機を示す側面図、
図6は機上製版を行う版胴部分を示す断面図である。図
5において、90は印刷機、91はブランケット胴、9
2はインキローラ群、95は共通圧胴である。従来、水
無し印刷用製版を印刷機90の版胴10上で行うに当た
って、図6に示すように先ず版胴10の一部を扇型に切
り欠き、その切り欠き部15の一方の側の帯状の版材2
0を巻いた版材ローラ28を配置すると共に、他方の側
に巻き取りリール29を配置する。次に版材ローラ28
から引き出した版材20を版胴面11に巻き付け、展開
し、版胴面11に密着させる為、その先端部を切り欠き
部15の他端に配置した巻き取りリール29に巻き取
る。なお、80はクリーニングローラである。
【0003】このように版胴面11に展開された版材2
0に対して、図7に示すように、製版装置30を使用
し、ラスターイメージプロセッサ(以下、RIP装置と
称す。)34により半導体レーザービームを照射し、画
像形成(イメージング)を行っている。
【0004】なお、このときのRIP装置はDEC社製
アルファステーションであり、クロック周波数は233
MHz、キャッシュメモリは512キロバイト、メモリ
は64メガバイト、ハードディスク容量は2ギガバイト
であり、ポストスクリプトインタープリターを有してい
る。
【0005】また、31はレーザービームを照射するレ
ーザーヘッド、32はRIP装置34に制御されて、レ
ーザーヘッド31を走査する走査装置、33はRIP装
置34に制御されて、レーザーヘッド31にレーザービ
ームを送るレーザードライバーである。
【0006】ここでレーザー出力は550mWの半導体
レーザーであり、印刷紙のサイズはA3縦である。な
お、図7では省略したが、レーザーは全部で16個装着
されている。つまり、レーザー1個の記録する幅はA3
縦30cm/16個=約1.9cmである。これをRI
P装置から送られる画像データに基づき、それぞれのレ
ーザーを紙幅方向に走査して記録する。
【0007】ここで上記製版に使用する版材20の従来
例について図8により具体的に説明すると、厚さ100
μmのポリエチレンテレフタレート(以下、PETと称
す。)のフィルム基材21の表面に酸化チタン(TiO
2 )、カーボンブラック等の厚さ1.0μmの光吸収層
22を形成すると共に、その光吸収材層22の表面に厚
さ1.0μmのシリコーン樹脂層23を形成したもので
ある。
【0008】上記の光吸収層22の製作法は、まずボー
ルミルで平均粒径0.1μm相当に粉砕した酸化チタ
ン、又はカーボンブラックをバインダであるポリエステ
ル樹脂溶液で混練してスラリー状態にする。次にバーコ
ータで基材のPETフィルム上に約2.0μmほど成膜
する。そして上記を60度の温度で恒温乾燥を2時間、
その後、真空乾燥を2時間行う。そうすることで溶剤成
分が蒸発して、最終的に膜厚が1.0μm前後の光吸収
層が出来上がる。なお、これらの光吸収層の最大吸収波
長はレーザー波長と合わすべく、約800nm付近に吸
収ピークを持たせてある。次に上記と同じバーコーター
でシリコン溶液を塗布し、乾燥させてシリコーン層を成
膜する。
【0009】次に製版に当たっては、図9に示すよう
に、この版材20に、800nmの半導体レーザービー
ムを照射すると、光吸収量22がレーザービームを吸収
し、発熱し、温度が上昇する。次に光吸収材層22の熱
を受けて、シリコーン樹脂層23が加熱され、分解気化
し、その部分に凹みBが生じ、平凹版が形成される。
【0010】次に、製版後はそのまま図5に示す印刷機
90を起動し、給紙Pから紙を送ることで印刷可能であ
り、さらに印刷終了後は図6に示すように、版胴面11
に展開された版材20は、巻き取りリール29に巻き取
り、版材ローラ28から版胴面11に未製版の新しい部
分を展開することにより、直ちに製版可能であり、それ
によって製版、印刷作業の高速化が可能になる。
【0011】しかしながら、上記従来の版材を使用して
製版するに当たって、シリコーン樹脂層23、を分解、
気化させる為に、図7に示す製版装置により2J/cm
2 高エネルギー密度のレーザーを版材20面に照射する
必要があり、各色16本(4色64本)のマルチビーム
を走査させ、版材20面に高密度のエネルギを照射する
ことになる。従って、製版の為には高出力、多数本のレ
ーザービームが必要であり、レーザーヘッドをはじめ装
置が複雑化し、装置費が高くなり、しかも電力消費が大
きくなるという問題点がある。又、実際の印刷作業にお
いて、製版時間が長くなる問題がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の機上製版用
記録版材は、前述のように、高出力、多数本のレーザビ
ームが必要であり、レーザヘッドをはじめ装置が複雑化
し、装置費が高くなり、しかも電力消費が大きくなると
いう課題がある。
【0013】本発明は上記の課題を解決するために、構
造が簡単で、かつ安く、電力消費量の少ない機上製版用
記録版及びその記録版の製造方法を提供することを目的
としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は次の
(1)乃至(9)の手段を提供する。
【0015】(1)下層から順次フィルム基材、レーザ
ビームを受けて発泡する発泡層、シリコーン樹脂層及び
レーザビームを透過するベースフィルム層を積層してな
ることを特徴とする機上製版用記録版材。
【0016】(2)上記(1)において、前期発泡層が
分解発泡樹脂で構成され、同発泡層と前記フィルム基材
との間にレーザビーム吸収剤層を設けてなることを特徴
とする版材。
【0017】(3)上記(2)において、前記分解発泡
樹脂が、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニ
トリル、ニトロソ系化合物、ヒドラジド系化合物及びテ
トラゾール系化合物のいずれかであることを特徴とする
版材。
【0018】(4)上記(1)において、前記発泡層が
低融点薄膜金属で構成されていることを特徴とする版
材。
【0019】(5)上記(4)において、前記低融点薄
膜金属が、その基本組成をテルル(Te)とし、化合物
としてテルル−セレン(Te−Se)系、テルル−カー
ボン(Te−C)及びテルル−硫化カーボン(Te−C
2 )系のいずれかであることを特徴とする版材。
【0020】(6)上記(1)から(5)のいずれかの
版材の表面に、画像データに従ってレーザビームを照射
した後、前記ベースフィルム層を剥離することを特徴と
する印刷版の製造方法。
【0021】本発明はこのような手段により、その
(1)の版材の構成にすると、レーザビーム数が各色1
本のシングルビームを使って従来よりも1桁低い出力の
レーザビームを照射するだけで、発泡層を発泡させ、そ
の圧力でシリコーン樹脂層に膨張歪を与えることが出来
る。しかもそのシリコーン樹脂層の膨張歪を生じた部分
は、ベースフィルムを剥離すると、それに伴われて剥離
し、その部分に凹みが生じ、平凹版が形成される。
【0022】又、(2)においては、発泡層が分解発泡
樹脂であり、かつ、レーザビーム吸収剤層が設けてある
ので発泡樹脂が容易に分離し、発泡させ、その発生した
ガスの圧力でシリコーン樹脂層に膨張歪を与えることが
でき、更に、レーザビーム吸収剤層がレーザビームを吸
収し、熱を有効に発生させることができる。又、この分
解発泡樹脂としては(3)に示す化合物が適用されるの
で熱による分解、ガス発生が確実になされる。
【0023】(4)においては、発泡層として低融点薄
膜金属が用いられるので、レーザビームの熱によりこの
金属が容易に分解、気化して、その発生した蒸発金属又
は分解樹脂のガス圧力でシリコーン樹脂層に膨張歪を与
えることができ、その後は(1)と同様に平凹板を成形
することができる。又、(5)に示すように低融点薄膜
金属としてテルル化合物を用いることにより、レーザビ
ームの照射により容易に分解、気化させることができ
る。
【0024】更に、(6)においては、前述の(1)〜
(5)の版材を用いた印刷版の製造方法であり、版材の
表面よりレーザビームを照射するが、このレーザビーム
は従来よりも1桁小さいエネルギー密度のレーザで良
く、例えば、ラスタイメージプロセッサによって画像デ
ータに基づいて版板表面に画線形成を行うようにすれ
ば、その内部の発泡層を分解、気化させることができ、
その後、ベースフィルム層を剥離すると、それに伴って
シリコーン樹脂の膨張歪を生じた部分が凹みを生じ平凹
版が形成される。この版材を巻付けた版胴を用いて、従
来と同様に印刷機で印刷に供することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の第1形態に係る機上製版用記録版材の製版前の状態
を示す断面図、図2はその製版完了後の状態を示す断面
図である。図1において、50は本発明の機上製版用高
感度記録版材であって、水無し印刷用製版を印刷機の版
胴10上で行うに当って使用するものであり、次のよう
に構成される。すなわち51は厚さ約100μのフィル
ムの基材であって、PETよりなる。52はその基材5
1の表面に形成した、光吸収率の高いカーボンブラック
等のレーザビーム吸収剤層、53はレーザビーム吸収剤
層52の表面に形成した、分解発泡樹脂層であって、レ
ーザビームの照射を受け、加熱されると、次の化学式
〔化1〕に示すように、ジアゾ基が分解し、窒素ガスを
発生する。
【0026】
【化1】
【0027】また、熱により発泡する材料として、化学
式〔化1〕に示すジアゾ化合物以外に次の化学式〔化
2〕に示すニトロ系、ヒドラジド系、テトラゾール系の
化合物も適宜使用される。
【0028】
【化2】
【0029】54はその分解発泡樹脂層53の表面に形
成した厚さ約1μのシリコーン樹脂層であって、その表
面には、レーザビームを透過するベースフィルム55を
密着してある。
【0030】次に、本実施の第1形態での作用について
説明する。なお、図5乃至図7は従来例と同じく、本発
明に適用するものであり、説明は省略し、同一符号をそ
のまま引用して説明する。製版に当っては、図6に示す
ように版胴面11に展開した本発明の版材50に、図7
に示す製版装置30を使用して、レーザビームを照射す
る。
【0031】版材50は、従来例に比べて、ビーム数が
各色1本の800〜850nmのシングルビームを使っ
て1桁低い出力(0.1J/cm2 )のレーザビームを
照射するだけで、図1に示すように分解発泡樹脂層53
を分解し、発泡させ、その発生したガスの圧力でシリコ
ーン樹脂層54に膨張歪を与えることが出来る。
【0032】しかも、図2に示すようにシリコーン樹脂
層54の膨張歪を生じた部分は、ベースフィルム55を
剥離すると、それに伴われて剥離し、その部分に凹みB
が生じ、平凹版が形成される(シリコーン樹脂層54の
浮き出た部分をローラ研磨等により破断除去することは
好ましいことである)。
【0033】その後、従来例同様にそのまま図5に示す
ように印刷機を起動すれば、印刷可能であり、印刷終了
後は図6に示すように、使用済みの版材を巻取リール5
9に巻取り、版材ロール55から版胴面11に未製版の
新しい部分を展開することにより、次の製版を行うこと
が出来る。
【0034】次に、本発明の実施の第2形態に係る機上
製版用記録版材について説明する。図3はその記録製版
材の断面図、図2は版材のカバーフィルムを削除した後
の断面図である。
【0035】図3において、本第2形態の機上製版用高
感度記録版材は次のように構成される。即ち、100は
厚さ約100μmのPETフィルムの基材である。10
1は低融点薄膜金属層であり、材質はTe(テルル)−
Se(セレン)系薄膜である。102はインキ反溌性を
示すシリコーン樹脂層、103はレーザー照射後の画線
部のシリコーンを剥離するためのカバーフィルム層であ
る。
【0036】版材の製作法としては、まず基材の前処理
としてPETフィルムをエタノール中で超音波洗浄を1
0分行った。その後フィルムを巻き取りローラごと連続
真空蒸着装置に入れ、ローラからフィルムを繰り出しな
がら連続的にテルルを蒸着する。蒸着条件はフィルム加
熱温度80〜110℃、真空度2〜3×10-5tor
r、蒸着速度は100〜170オングストローム/秒で
ある。
【0037】テルルはタブレット状のものをるつぼにセ
ットして電子線を照射した。なお、テルル層の最終的な
膜厚は0.1μmである。次に感光性シリコーン樹脂を
バーコーターでテルル層の上に厚さ1.0μmほどコー
ティングして60℃の熱風乾燥を行う。その後厚さ10
0μmのPET製のカバーフィルムをシリコーン樹脂の
上に密着させる。なお、このとき、カバーフィルムの裏
面にシリコーン樹脂と弱い接着が可能なるシリコーン系
接着を塗布した。以上で機上製版用記録版材が可能とな
る。
【0038】次にこの版材に波長800nmのGaAs
半導体レーザーを数10〜数100μsecの時間で照
射する。レーザーは光スポット直径3μm、レーザー実
効出力は30mW(三洋電機SDL7032)を用い
た。レンズ系は開口数Na=0.53の対物レンズを用
い、光スポットの真円化の為に三角プリズムによるビー
ム整形を行った。また、レーザー駆動のパルス変調は3
0KHzであり、レーザービームを版材の幅方向に走査
するためポリゴンミラー(回転数60000rpm)を
用いた。また、版材の大きさはA1(60×82cm)
サイズである。
【0039】ここで、図4は前記のレーザーを版材に照
射したときの状態を示す。このように図3でレーザー照
射により低融点薄膜金属、即ちテルル層で発生した金属
蒸気が上層のシリコーン層102を持ち上げることで、
シリコーン層102と薄膜金属層界面101に接着力の
弱い層が形成される。次に、最上層のカバーフィルム1
03を剥離することで、レーザー照射部の弱い接着力の
ところが、カバーフィルムに付着したまま除去される。
その結果、図4のように凹みが出来る。
【0040】この版材を印刷に供すると、レーザー照射
部のテルル層は親インキ性であるためインキが付着し画
線部となる。一方、レーザー未照射部のシリコーン層は
インキ反溌性があるため、非画線部となる。
【0041】次に、本発明の実施の第3形態に係る機上
製版用記録版材について説明する。本実施の第3形態の
第2形態と異なる点は、中間層の低融点薄膜金属にTe
(テルル)−C(カーボン)系薄膜を用いたことを特徴
とする機上製版用記録版材である。なお、版材の基本的
な構成は図3,図4と同じであるので説明は省略する。
【0042】版材の製作法としては、基材PETフィル
ムの前処理は前述の実施の第2形態と同じである。その
後、テルルのターゲットをCH4 (メタン)ガス中で電
子線によりスパッタする。本実施の第3形態の特徴とし
ては、テルルがCH4 ガスの解離、電離で生じた−C−
H成分とテルルが混合した構造となり、アモルファスの
テルルの酸化を抑えられる。次に、シリコーン層、カバ
ーフィルムを前記の第1形態と同様に施工する。
【0043】本版材にレーザーを照射すると照射部の温
度が上昇し、テルル自体の金属蒸発とともに、膜の構成
成分である−C−H成分がCmHnガスとして蒸発す
る。その結果、前記の実施の第2形態よりも発生する蒸
発金属のガス量が多くなり、版材の記録感度が更に上昇
する。なお、本実施の第2、第3形態の他にTe(テル
ル)−CS2(硫化カーボン)系薄膜の適用も可能であ
る。
【0044】ここで、本実施の第1〜第3形態の版材の
レーザによる記録感度を次の〔表1〕に示す。なお、比
較のため、従来例の記録感度も併記した。
【0045】
【表1】
【0046】上記のように本発明の実施の第1〜第3形
態により版材の感度が従来より1桁上がったため、製版
に必要なレーザ本数が減少するものである。
【0047】
【発明の効果】以上、具体的に説明したように、本発明
は、下層から順次フィルム基材、レーザビームを受けて
発泡する発泡層、シリコーン樹脂層及びレーザビームを
透過するベースフィルム層を積層してなる機上製版用記
録版材、及び版材の表面に、画像データに従ってレーザ
ビームを走査して照射した後、前記ベースフィルム層を
剥離する印刷版の製造方法を基本的な特徴としているの
で、従来の版材が2.0J/cm2 の高エネルギー密度
のレーザーが必要であったのに対し、本発明により0.
1J/cm2 で容易に製版が可能であり、約1桁ほど版
材の感度が向上した。
【0048】従って、レーザビーム数が各色1本のシン
グルビームを照射するだけで、容易に製版可能である。
従って、電力費、レーザーヘッド等の装置費が著しく低
減される。又、同時に印刷前の製版時間も短縮可能とな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る機上製版用記録
版材の断面図である。
【図2】図1の版材の製版完了後の状態を示す断面図で
ある。
【図3】本発明の実施の第2形態に係る機上製版用記録
版材の断面図である。
【図4】図3の版材の製版完了後の状態を示す断面図で
ある。
【図5】機上製版の一般的な印刷機を示す側面図であ
る。
【図6】図5の機上製版を行う版胴部分を示す断面図で
ある。
【図7】機上製版装置を示す斜視図である。
【図8】従来の機上製版用記録版材の製版前の状態を示
す断面図である。
【図9】図8の版材の製版完了後の状態を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10 版胴 11 版胴面 15 切欠き部 30 製版装置 31 レーザヘッド 32 走査装置 33 レーザドライバ 34 RIP装置 50 版材 51,100 基材 52 レーザビーム吸収剤層 53 分解発泡樹脂層 54 シリコーン樹脂層 55 ベースフィルム 58 版材ロール 59 巻取リール 80 クリーニングローラ 90 印刷機 91 ブランケット胴 92 インキロール群 95 共通圧胴 101 低融点薄膜金属 102 シリコーン樹脂層 103 カバーフィルム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下層から順次フィルム基材、レーザビー
    ムを受けて発泡する発泡層、シリコーン樹脂層及びレー
    ザビームを透過するベースフィルム層を積層してなるこ
    とを特徴とする機上製版用記録版材。
  2. 【請求項2】 前記発泡層が分解発泡樹脂で構成され、
    同発泡層と前記フィルム基材との間にレーザビーム吸収
    剤層を設けてなることを特徴とする請求項1記載の機上
    製版用記録版材。
  3. 【請求項3】 前記分解発泡樹脂が、アゾジカルボンア
    ミド、アゾビスイソブチロニトリル、ニトロソ系化合
    物、ヒドラジド系化合物及びテトラゾール系化合物のい
    ずれかであることを特徴とする請求項2記載の機上製版
    用記録版材。
  4. 【請求項4】 前記発泡層が低融点薄膜金属で構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の機上製版用記録
    版材。
  5. 【請求項5】 前記低融点薄膜金属が、その基本組成を
    テルル(Te)とし、化合物としてテルル−セレン(T
    e−Se)系、テルル−カーボン(Te−C)及びテル
    ル−硫化カーボン(Te−CS2 )系のいずれかである
    ことを特徴とする請求項4記載の機上製版用記録版材。
  6. 【請求項6】 前記請求項1から5のいずれかに記載の
    機上製版用記録版材の表面に、画像データに従ってレー
    ザビームを走査して照射した後、前記ベースフィルム層
    を剥離することを特徴とする印刷版の製造方法。
JP8113803A 1996-05-08 1996-05-08 機上製版用記録版材及び印刷版の製造方法 Withdrawn JPH09300837A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001287435A (ja) * 2000-02-02 2001-10-16 Dainippon Printing Co Ltd 点字及び隆起パターン記録媒体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001287435A (ja) * 2000-02-02 2001-10-16 Dainippon Printing Co Ltd 点字及び隆起パターン記録媒体

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