JPH09300687A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09300687A
JPH09300687A JP12010396A JP12010396A JPH09300687A JP H09300687 A JPH09300687 A JP H09300687A JP 12010396 A JP12010396 A JP 12010396A JP 12010396 A JP12010396 A JP 12010396A JP H09300687 A JPH09300687 A JP H09300687A
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JP
Japan
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photoelectric conversion
image
layer
electrode
float electrode
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JP12010396A
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English (en)
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Akihito Ikegawa
彰仁 池側
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光照射に対応して安定した静電記録を行な
う。 【解決手段】 本発明の画像形成装置1は、導電層21
上に形成した誘電層23を有する像担持体2と、導電層
12上に光電変換層14を形成した光電変換デバイス9
とを誘電層23と光電変換層14とが対向するよう配置
し、両導電層12,21間に電位差を形成した状態で光
電変換層14に像露光を行い、光電変換デバイス9と像
担持体2間の放電によって、走行する像担持体2に潜像
を形成する画像形成装置1において、前記光電変換層1
4の前記誘電層23と対向する面に設けた放電点を固定
するための導電体からなるフロート電極16と、該フロ
ート電極16から像担持体2側に所定距離離れた位置に
前記フロート電極16との間で放電電界を形成するため
の加速電極19とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体に静電潜
像を形成する複写機、プリンタ等の画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電荷保持媒体に静電潜像を形成
し、画像形成を行なう方法として、例えば、特開平1−
293358号公報に記載された方法が提案されてい
る。この作像方法は、図6に示すように小片からなる感
光体101と円筒状の電荷保持媒体102が別途に設け
られたものを用いる。感光体101は、光導電層支持体
103、感光体電極104、及び光導電層105が順に
積層されたものである。一方、電荷保持媒体102は、
絶縁層支持体106、電荷保持媒体電極107、及び絶
縁層108が順に積層されたものである。この感光体1
01と電荷保持媒体102とは、光導電層105と絶縁
層108とが空隙を介して対向するように配置されてい
る。
【0003】そして、感光体電極104と電荷保持媒体
電極107の間に電圧を印加し、暗所にて感光体101
に光を入射して電荷保持体102の軸方向(主走査方
向)に走査すると、光導電層105の光が入射した部分
が導電性を示し、その部分と電荷保持媒体102の絶縁
層108との間に放電が生じて、図中矢符bの方向に回
転走行させた電荷保持媒体102の絶縁層108に電荷
が蓄積され静電潜像が形成される。形成された静電潜像
は、現像器109によって現像されてトナー像となり、
該トナー像は、転写チャージャ110によってペーパー
又はフィルムに転写される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た図6に示す装置で画像形成を行なうと、ドット状の画
像が形成されたり、画像の後端部分が伸びたりして安定
した画像を得ることが難しかった。これは、感光体10
1から電荷保持媒体102に速やかに安定した放電が行
われておらず、途切れ途切れで放電が行われたり、露光
終了後も引き続き放電が行われることにより発生すると
考えられる。本発明は、このように放電が途切れたり、
露光後も引き続き放電が行われることを解消し、速やか
で安定した放電が行われ、像担持体に静電潜像を記録す
る画像形成装置を提供することを課題とする。
【0005】そこで、本願発明者らが画像の途切れや、
後端伸びの現象を検討した結果、感光体と電荷保持媒体
である像担持体との空隙の距離が安定せず、放電のタイ
ミングがずれたり、放電が発生しないと言ったことが原
因となると共に、感光体の放電点が安定せずに電荷保持
媒体である像担持体上の所望の位置と異なった位置に放
電したため、静電潜像がずれて形成されたり、既に像担
持体上に潜像が形成されていたため放電が発生しないと
言ったことが原因となって、前述したような画像の途切
れや後端伸びが発生することが判明した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記知見に基
づいてなされたもので、前記感光体で露光により発生し
た電荷が像担持体上の所望の位置に安定して放電が繰り
返し行われるようにしたものである。
【0007】すなわち、本発明の画像形成装置は、導電
層上に形成した誘電層を有する像担持体と、導電層上に
光電変換層を形成した光電変換デバイスとを誘電層と光
電変換層とが対向するよう配置し、両導電層間に電位差
を形成した状態で光電変換層に像露光を行い、光電変換
デバイスと像担持体間の放電によって、走行する像担持
体に潜像を形成する画像形成装置において、前記光電変
換層の前記誘電層と対向する面に設けた放電点を固定す
るための導電体からなるフロート電極と、該フロート電
極から像担持体側に所定距離離れた位置に前記フロート
電極との間で放電電界を形成するための加速電極とを有
するものである。
【0008】このように構成した画像形成装置では、光
電変換層に電界が形成された状態で光電変換層が露光さ
れると、光の照射によりキャリアが生成される。光電変
換層に当接させて導電体からなるフロート電極を設けた
ことにより、光電変換層に形成される電界は、光電変換
デバイスの導電層から像担持体の導電層に向かって真っ
すぐ形成されるのではなく、フロート電極に集中するよ
うに形成される。よって、光の照射により生成されたキ
ャリアがこの形成された電界に沿ってフロート電極に移
動して集中する。この作用により、フロート電極の電位
が上昇し、加速電極との間で電位差ができ放電が発生
し、その一部が像担持体上に放電して静電記録を行な
う。このようにして、光信号に対応して像担持体上に静
電記録が行なわれる。
【0009】このとき、加速電極の存在により、生成さ
れたキャリアがフロート電極に集中しやすくなる。ま
た、フロート電極と加速電極との間の距離は一定であ
り、放電に必要な電位差が一定となるので、安定した放
電を繰り返して静電記録を行なうことが可能となる。ま
た、フロート電極と像担持体との空隙間の距離の許容幅
が広がり、空隙の調整が容易となるので、設計及び製造
が容易となり、低コスト化が図れる。
【0010】本発明の画像形成装置では、前記フロート
電極は、像露光の際の画素に対応して設けられ、前記フ
ロート電極は、像露光の際のスポット径よりも小径であ
るのが好ましい。このように形成することにより、光電
変換層の光の照射スポット中にフロート電極が位置すれ
ば、光の照射位置が多少変動してもフロート電極から安
定した放電が得られ、放電位置を特定することができ
る。また、露光スポット及び露光位置の調整が容易とな
り、低コスト化が可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像形成装置の実
施の形態を図面を参照して説明する。図1は、第1の実
施の形態である画像形成装置1の概念図を示し、図2
は、要部である光電変換デバイス9と像担持ベルト2の
部分的拡大断面図を示す。画像形成装置1の中央部に
は、像担持体である像担持ベルト2が配置されている。
この像担持ベルト2は、図示していない駆動装置により
回転する駆動ローラ3及びこの駆動ローラ3に平行に設
けられた加熱ローラ4により矢印a方向に走行回転され
る。
【0012】像担持ベルト2は、図2に示すように導電
層であるベース21の表面に誘電層23を形成したもの
である。具体的には、幅25cm、周長30cmの導電
性のフィルムからなるベース21の上に約10μmのポ
リエチレンテレフタレートからなる誘電層23を設けた
構成である。また、ベース21は、第2電源28によっ
てマイナスの電圧が印加されている。前述した像担持ベ
ルト2の周囲には、静電記録ヘッド5、現像装置6、転
写ローラ7が図中矢印a方向に順次配置されている。
【0013】前記静電記録ヘッド5は、光学系8と、該
光学系8と像担持ベルト2との間に配置された光電変換
デバイス9とからなっている。光学系8は、ハウジング
81中に半導体レーザ発生装置、コリメートレンズ、ポ
リゴンミラー、Fθレンズ、反射ミラー等を配置したも
のである。半導体レーザ発生装置にて発生されたレーザ
光83は、ハウジング81に形成されたスリットから光
電変換デバイス9に照射され、画像露光できるように構
成されている。レーザ光83が走査露光する方向は、像
担持ベルト2の幅方向(図1において表裏方向)であ
り、以下この方向を主走査方向と呼び、この主走査方向
と直交する像担持ベルト2の走行方向を副走査方向と呼
ぶ。尚、レーザ光83の光電変換デバイス9上での副走
査方向のスポット径は、80μmのものを用いる。
【0014】光電変換デバイス9は、図2に示すように
透光性基板10上に透光性導電層12、光電変換層14
を順に積層した構成であり、光電変換層14上には、静
電潜像の画素に対応して、フロート電極16が形成さ
れ、フロート電極16が形成されていない箇所について
は、誘電体層15、加速電極18が形成され、フロート
電極16及び加速電極18が像担持ベルト2に空隙を介
して対向して配置されている。
【0015】透光性基板10は、主走査方向幅250m
m、副走査方向幅10mm、厚さ3mmの主走査方向に
長尺な透明なガラス板である。透光性導電層12は、透
光性のある導電材であるITO膜と、注入防止層である
ポリアミド樹脂膜とからなる。また、透光性導電層12
のITO膜には第1電源17が接続されている。
【0016】光電変換層14は、半導体レーザ光(波長
780nm)やLED光(波長680nm)等の長波長
光に対して良好な感度を有する機能分離型であって、キ
ャリア対発生機能を有する電荷発生層(CGL)と、フ
リーキャリアの輸送機能を有する電荷輸送層(CTL)
とからなる。この光電変換層14は、その電荷発生層が
前記透光性導電層12の注入防止層と当接して設けられ
ている。
【0017】フロート電極16は、図3から明らかなよ
うに、直径約30μmの略円板状の導電体が誘電体層1
5上に主走査方向に所定(80μm)間隔にて一列に配
列され、且つ、前記光電変換層14の電荷輸送層と当接
して設けられており、その1つ1つが印字の際の各画素
に対応している。
【0018】誘電体層15は、フロート電極16が配列
された主走査方向の一列部分で、フロート電極を中心と
して副走査方向に80μmの範囲を除いて、光電変換層
14上にフロート電極16の配列と平行して厚さ約20
μmに積層されている。誘電体層15が積層された上に
は、さらに、誘電体層15の端部を除いて加速電極18
となる導電体が積層されている。尚、加速電極18は導
電線24によって接地されている。
【0019】前記現像装置6は、現像剤(以下トナーと
呼ぶ)を収容するトナー収容部61と前記像担持ベルト
2に近接して配置された現像スリーブ62と、前記トナ
ー収容部61に収容されたトナーを撹拌して前記現像ス
リーブ62に供給する供給ローラ63とからなってい
る。この現像装置6で使用するトナーは、負帯電型で、
平均粒径が10μmのものである。また、現像スリーブ
62には地肌カブリなどを防止するために適度の現像バ
イアス電圧が印加されている。
【0020】前記転写ローラ7は、前記加熱ローラ4に
像担持ベルト2を介して対向し、且つ、像担持ベルト2
に圧接して配置されている。この転写ローラ7と像担持
ベルト2の間には記録紙Sが通紙されるようになってい
る。
【0021】以上説明したように構成された画像形成装
置1において、まず潜像形成の過程について説明する。
光電変換デバイス9の透光性導電層12には、第1電源
27によって1.2kvの電圧(VC)を印加し、加速
電極19は接地(0V)しておき、そして、像担持ベル
ト2の導電体のベース21には、第2電源28からマイ
ナス1kvを印加する。したがって、光電変換層14に
は、透光性導電層12と、加速電極18及びベース21
との電圧差に基づいて電界が形成されている。
【0022】このときの光電変換デバイス9内の電界の
様子を主走査方向の断面図を用いて図4に示す。この図
4から明らかなように、光電変換層14内に形成される
電界は、光電変換層14の表面にフロート電極16を設
けているので、フロート電極16に向かって湾曲して形
成される。
【0023】以上のように電界が形成された状態で、光
電変換デバイス9に光学系8にて発光されたレーザ光8
3を照射し露光すると、レーザ光83は透光性基板(支
持体)10、透光性導電層12を透過して光電変換層1
4に到達する。光電変換層14の電荷発生層では電界の
存在下で光を吸収するとキャリア対を生成する。このと
き、フロート電極16の存在する領域で生成されフリー
化した正のキャリアは勿論、その周囲で生成されフリー
化したキャリアも電気力線に沿って電荷輸送層内を通り
フロート電極16に移動する。これにより、フロート電
極16に生成されたキャリアが集中することになり、フ
ロート電極16の電位が上昇することになる。
【0024】すると、フロート電極16と加速電極18
との間の電界が上昇し、この電界がパッシェン則で決ま
るしきい値を越えたときに放電が発生する。フロート電
極16と加速電極18との間で発生した放電の一部が像
担持ベルト2に向かって飛翔し、誘電層23上に静電潜
像を形成することになる。さらに、像担持ベルト2のベ
ース21には、第2電源28によってマイナス1000
Vの電圧を印加しているので、正のキャリアが飛翔し易
くなると共に、キャリアの捕捉が確実なものとなる。
【0025】また、加速電極18を設けることにより、
放電電極16と像担持ベルト2の間の距離が広く取れる
と共にその許容幅も広がるので、像担持ベルト2のムラ
や変形等によって放電電極16と像担持ベルト2との距
離が多少変化しても許容される。さらに、個々のフロー
ト電極16は、露光スポット径に対して小さく形成され
ているので、生成されたキャリアが集中して特定された
位置から加速電極18に対して安定して放電が行われ、
像担持ベルト2に所望の静電潜像が形成されることにな
る。
【0026】続いて、潜像形成後の過程について説明す
る。像担持ベルト2に形成された静電潜像は、駆動ロー
ラ3及び加熱ローラ4の回転により現像装置6と対向す
る現像部に搬送され、現像装置6によりトナー現像され
る。その後、像担持ベルト2上に形成されたトナー像
は、さらに駆動ローラ3及び加熱ローラ4の回転によっ
て搬送され、加熱ローラ4内部に設けられた発熱体11
により加熱されると同時に転写ローラ7により、記録紙
Sに転写される。このときトナー像は、溶融して転写さ
れるので、像担持ベルト2にトナーが残留せず、ほぼ完
全に記録紙Sに転写されるとともに、同時に定着され
る。
【0027】前述した実施の形態の光電変換デバイス9
としては、以下の方法によって製造されたものを用い
る。まず、透光性基板10となる略板形状の透明なガラ
ス板の表面に透光性導電層12を形成した。透光性導電
層12は、ITO膜を公知のイオンプレーティング法に
より約0.2μm形成し(ITO膜の面積抵抗は、約1
00Ω/□とする)、さらにその上に注入防止層として
約0.5μmのポリアミド樹脂層をディッピング法によ
り塗布する。
【0028】続いて、光電変換層14は、まず、以下に
示す感光塗料を前記基体の透光性導電層12の表面にデ
ィッピング法を用いて塗布し、乾燥後の膜厚が0.4μ
mの電荷発生層を形成する。感光塗料は、τ(タウ)型
無金属フタロシアニン1重量部、ポリビニルブチラール
樹脂2重量部、及びテトラヒドロフラン100重量部を
ボールミルポットに入れて24時間分散して得た。この
ときの感光塗料の粘度は20℃で15cpである。尚、
電荷発生層は、溶剤に感光材料を溶かしたものを塗布し
て形成するようにしたが、感光材料を蒸着させて形成す
るようにしても良い。
【0029】そして、この電荷発生層上にヒドラゾン化
合物8重量部、オレンジ色素0.1重量部、ポリカーボ
ネイト樹脂10重量部をテトラヒドロフラン180重量
部からなる溶媒中に溶解させた塗液をデッピング法を用
いて塗布し、乾燥させて、膜厚21μmの電荷輸送層を
形成する。
【0030】次に、光電変換層14の表面、詳しくは電
荷輸送層の表面に、図3に示すような主走査方向に一直
線状に複数個配列されたフロート電極16を形成する。
このフロート電極16は、導電性ペーストをスクリーン
印刷により形成する。このとき、フロート電極16は、
主走査方向に80μmピッチで、個々の直径が約30μ
m、膜厚が5μmに形成する。
【0031】続いて、光電変換層14の表面でフロート
電極16の形成されていない範囲、詳しくは、フロート
電極16を中心として、副走査方向に約80μmの主走
査方向全面を除いた部分に、ポリカーボネイトを20μ
mの厚さ塗布し、誘電体層15を主走査方向と平行に2
本形成する。次に、誘電体層15を形成した後、誘電体
層15の表面で、フロート電極16側の端部10μmの
範囲を除いて、導電性ペーストからなる電極をスクリー
ン印刷により塗布し、主走査方向と平行な2本の加速電
極18を形成する。以上のようにして光電変換デバイス
を形成する。
【0032】光電変換層14の構成に関して言えば、上
述した機能分離型のほか、逆積層型や単層型であっても
良い。また、電荷発生材料、電荷輸送材料、結着樹脂、
添加剤等も、公知の材料を目的に応じて、適宜選択すれ
ば良い。加えて、感光材料についても有機材料に限られ
るものでなく、酸化亜鉛、硫化カドミウム、セレン系合
金、非晶質ケイ素系合金、非晶質ゲルマニウム合金等の
無機材料を使用しても良い。また、帯電性能、画質、基
体への接着性等を改善する目的で、公知の下引層を設け
ても良い。また、透光性基板10は、露光する光に対し
て透明な基板で支持体となるものあれば特に限定される
ものでない。
【0033】フロート電極16や加速電極18は、導電
性ペーストの他、公知の導電性酸化膜や、金属材料等を
用いることができる。フロート電極16及び加速電極1
8は導電性であれば特段の限定を受けないが、直接放電
にさらされるので、酸化が進行しにくい材料を用いるこ
とが好ましい。
【0034】フロート電極16及び加速電極18の形成
方法についてもこれに限るものでなく、スクリーン印刷
に変えて、蒸着、イオンプレーティング、スパッタリン
グ等の方法により、電極を形成するようにしても良い。
この場合、マスクシートを用いるか、フォトリソグラフ
ィーにてパターンを形成する。
【0035】透光性導電層12に用いたITO膜に代え
て、透光性のある導電材を用いても良い。ただし、電圧
降下を避けるため、面積抵抗が1000Ω/□以下の材
料とすることが好ましい。導電層の形成方法についても
前述した方法に限るものでなく、イオンプレーティング
法、蒸着に変えて、印刷、スパッタリング等の方法によ
り導電材の層を形成するようにしても良い。また、注入
防止層についてもポリアミド樹脂に限るものでなく、透
光性を有する公知材料を用いても良い。
【0036】また、加速電極18の形状についても平行
ライン状に限られるものでなく、例えば、円形の穴が配
列された形に形成するようにしても良い。具体的には、
図5に示すように誘電体層15をフロート電極16とそ
の周囲10μmの範囲を除いた光電変換層14上に形成
する。よって、誘電体層15には前記フロート電極16
と合致する数の凹部26が列設されており、その底にフ
ロート電極16が設けられている。そして、誘電体層1
5の表面には、加速電極18となる導電体層が形成さ
れ、フロート電極16と凹部26の開口縁部との間で、
放電を発生させるような構成であっても良い。
【0037】以上のように露光スポット径よりも小さい
フロート電極16を設け、電界形成の特性を利用するこ
とによって、光電変換層14にて生成されたキャリアを
小さなフロート電極16に集中させ、加速電極19との
間で放電を発生させて像担持ベルト2に静電潜像を形成
するようにしたので、露光スポット内での放電位置を特
定することができ、生成されたキャリアを有効に利用し
て静電潜像を形成することができる。さらに、加速電極
18を設けてフロート電極16と加速電極18の間で放
電をさせるので、電極間の距離が常に一定となり、光電
変換デバイス9と像担持ベルト2との間の距離の許容範
囲が広がる。よって、設計段階及び製造段階での作業が
容易となり、低コスト化が図れる。
【0038】尚、光電変換デバイス9を露光する光源と
して半導体レーザを示したが、これに限られるものでな
く、光電変換デバイス9を適切に露光できるものであれ
ば、LED方式、液晶シャッタ方式、PLZT方式等の
公知の露光方法を用いることができる。また、現像剤の
特性等を切り替えることにより、露光部を現像せずに非
露光部について現像させることが可能なことは言うまで
もない。尚、像担持体の構成も、このようなベルトに限
られるものでなくドラム形状のものであっても良い。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、光情報に対応して生成されたキャリアがフロー
ト電極に集中し、加速電極との間の放電によって像担持
体に静電潜像を形成するようにしたので、光電変換デバ
イスと像担持体の調整が容易になると共に、像担持ベル
トの変形等に拘わらず長期にわたって安定した所望の静
電記録が可能となる。
【0040】また、フロート電極を、露光スポット径よ
りも小さく形成することによって、光電変換デバイスか
らの放電位置がさらに特定され、より画像情報に忠実に
画像を再現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による画像形成装置の概略構成図を示
す図である。
【図2】 図1に示す画像形成装置の要部拡大図を示す
図である。
【図3】 図2に示す光電変換デバイスの像担持ベルト
対向面を示す図である。
【図4】 光電変換デバイスの主走査方向断面の一部分
の電気力線を示す図である。
【図5】 本発明による画像形成装置の変形例を示す前
記図3に対応する図である。
【図6】 従来例の画像形成装置を示す図である。
【符号の説明】
1…画像形成装置、2…像担持ベルト(像担持体)、8
…光学系、9…光電変換デバイス、12…透光性導電層
(導電層)、14…光電変換層、16…フロート電極、
18…加速電極、21…ベース(導電層)、23…誘電
層、27…第1電源。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電層上に形成した誘電層を有する像担
    持体と、導電層上に光電変換層を形成した光電変換デバ
    イスとを誘電層と光電変換層とが対向するよう配置し、
    両導電層間に電位差を形成した状態で光電変換層に像露
    光を行い、光電変換デバイスと像担持体間の放電によっ
    て、走行する像担持体に潜像を形成する画像形成装置に
    おいて、 前記光電変換層の前記誘電層と対向する面に設けた放電
    点を固定するための導電体からなるフロート電極と、 該フロート電極から像担持体側に所定距離離れた位置に
    前記フロート電極との間で放電電界を形成するための加
    速電極とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記フロート電極は、像露光の際の各画
    素に対応して設けられ、前記フロート電極は像露光の際
    のスポット径よりも小径であることを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置。
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