JPH0930042A - プリンタ及びプリンタの制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー消費抑制動作においても、例え１ドッ
ト幅の線画や文字であっても良好な印刷品位のプリンタ
を提供する。 【解決手段】 クロック信号２３に同期し、クロックパ
ルス発生器４にて１／４分周されたクロックパルス６の
立上りに同期してシフトレジスタ８にビットマップメモ
リ３０４に格納された画像データがシリアル信号９とな
って出力される。この時、シリアル信号９は遅延素子１
１により遅延がかかるため、ＡＮＤ回路１５の出力はハ
イレベルである。これによりセレクタ２１においては、
シリアル信号９が選択される。次に遅延素子１１におい
て、シリアル信号９が遅延する。このことにより、ＡＮ
Ｄ回路１５の出力はロウレベルとなり、セレクタ２１に
おいては、シリアル信号９とパルス信号７との間で論理
積がとられた信号１６が選択される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はプリンタ及びプリン
タの制御方法に関し、例えばトナーを使用して記録を行
う際の使用トナーの省消費機能をもったプリンタ及びプ
リンタの制御方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、レーザービームプリンタにおいて
は、例えばベタ黒印刷などの場合や黒部分が非常に多い
記録情報の場合には、非常に多くのトナーを消費してし
まう。このため、このような場合にトナーを節約するた
めに黒部分の印刷濃度を抑える事によりトナー消費量を
節約する省トナー動作モードを備えるプリンタが登場し
てきている。

【０００３】この種のプリンタは、特公昭６１−６０４
８０号公報に記載されているように、画像メモリからの
画像情報信号に同期して送られてくるクロックパルスに
同期した異なるパルス信号を発生するパルス信号発生手
段と、前記異なるパルス信号と画像メモリからの画像情
報信号との論理積をとる条件を制御して１画素のドット
幅を変化させている。そして、一画素のドット幅を細く
することにより、トナーの消費量を少なくしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、一画素の幅の直線を記録する際にも、ドット
の幅が細くなる為、見づらくなる。又、文字において
も、判別しづらくなるという欠点を有していた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決することを目的として成されたもので、かかる課
題を解決する一手段として以下の構成を備える。

【０００６】即ち、入力記録情報の有効記録領域部分を
所定割合で間引く間引き手段と、入力記録情報のエッジ
を検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段によ
るエッジ検出後一定時間は前記入力記録情報をそのまま
選択出力し、他の時間は前記間引き手段での間引き情報
を出力する選択手段とを備えることを特徴とする。

【０００７】そして例えば、前記間引き手段は、入力記
録情報に同期して送られてくるクロックパルスに同期し
た互いに異なる複数のパルス信号を発生するパルス信号
発生手段と、前記パルス信号発生手段からの複数のパル
ス信号と前記入力記録情報との論理積をとる論理積手段
とを含むことを特徴とするプリンタ。あるいは、また、
更に、前記入力記録情報と前記選択手段からの出力情報
を選択する記録画像選択手段を備えることを特徴とす
る。

【０００８】また、例えば、前記記録画像選択手段の選
択は外部より設定可能とすることを特徴とする、あるい
は、前記選択手段による入力記録情報をそのまま選択出
力するエッジ検出後の一定時間は外部より設定可能とす
る。

【０００９】以上の構成により、例えトナー消費抑制動
作時においても、高品位での印刷出力が可能となり、エ
ッジを強調し、１ドット幅の線画や文字を見やすくする
ことができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る一実施例を詳細に説明する。

【００１１】（第１実施例）図１は、本発明に係る一実
施例によるレーザービームプリンタの概略構成を示すブ
ロック図である。

【００１２】図１において、１００は本実施例のプリン
タ、２００は印刷データ発生源であるホストコンピュー
タである。

【００１３】プリンタ１００において、３０１はホスト
コンピュータ２００からの印刷データを受信すると共
に、プリンタ１００からのステータス情報をホストコン
ピュータ２００に送信するための入出力インターフェー
ス、３０２は本装置全体の制御を司るＣＰＵ、３０３は
ＣＰＵ３０２の動作処理手順や文字パターン等を記憶し
ているＲＯＭ及びワークエリアとして使用されるＲＡＭ
から構成される主メモリである。

【００１４】３０４は印刷すべき１ページ分のドットイ
メージ展開可能なビットマップメモリ、３０５は本実施
例の特徴的な構成である詳細を後述する画像処理出力部
である。また、３０７は画像を記録するプリンタエンジ
ンである。

【００１５】図２に上述した本実施例の記録画像出力部
３０５の省ドナー動作におけるトナー節約部分の構成を
示す。また図３は図２の構成のトナー消費量を抑える動
作モードにおけるタイミングチャートである。

【００１６】図２において、１はＣＰＵ３０２のアドレ
スバス、２はデータバスである。３はクロック信号を発
生する発振器であり、発振器３はクロックパルス発生器
４及びパルス信号発生器５に接続されており、発振器３
よりのクロック信号２３はクロックパルス発生器４及び
パルス信号発生器５に入力される。

【００１７】クロックパルス発生器４の出力クロックパ
ルス６は、例えばクロック信号２３を１／４分周した信
号であり、シフトレジスタ８の入力クロックとなり、ビ
ットマップメモリ３０４に格納された画像情報がシフト
レジスタ８にロードされると、ロードされた画像情報が
順次クロックパルス６によりシフトされ、シリアル信号
９に変換されて出力されていく。

【００１８】一方、パルス信号発生器５はこのクロック
パルス信号６とパルス幅の異なるパルス信号７（例え
ば、クロック信号２３を１／２分周した信号）を発振器
３よりのクロック信号２３より生成して、論理積（ＡＮ
Ｄ）回路２０の一方入力端子に出力される。このＡＮＤ
回路２０の他方入力端子にはシフトレジスタ８よりのシ
リアル信号９が入力されており、ＡＮＤ回路２０にてパ
ルス信号７とシフトレジスタ８よりのシリアル信号９と
の論理積がとられる。１０はインバータ回路であり、１
０は遅延素子（ディレイ回路）である。

【００１９】シリアル信号９の反転信号が遅延素子１１
により遅延をかけられて、ＡＮＤ回路１４の入力とな
る。ＡＮＤ回路１４の出力１５は、前記シリアル信号
９、ＡＮＤ回路２０の出力１６を選択するセレクタ２１
の選択信号であり、選択信号がハイ（Ｈｉｇｈ）レベル
の時はシリアル信号９を選択して出力し、ロウ（Ｌｏ
ｗ）レベル時はＡＮＤ回路２０よりの出力を選択する。

【００２０】セレクタ２１の出力は、セレクタ２２の入
力となる。セレクタ２２においては、ＣＰＵ３０２から
の指示信号であるトナー消化量抑制モード信号１８がハ
イレベルの時にはシリアル信号９を選択し、ロウレベル
の時はセレクタ２１の出力信号１７を選択する。セレク
タ２２の出力信号１９は記録画像信号としてプリンタエ
ンジン３０６に入力される。

【００２１】次に以上の構成を備える本実施例のトナー
消化量抑制モードにおける動作を図３のタイミングチャ
ートを参照して説明する。

【００２２】クロック信号２３に同期し、クロックパル
ス発生器４にて１／４分周されたクロックパルス６の立
上りに同期してシフトレジスタ８にビットマップメモリ
３０４に格納された画像データがシリアル信号９となっ
て出力される(タイミングチャートＴ１）。この時、シ
リアル信号９は遅延素子１１により遅延がかかるため、
ＡＮＤ回路１５の出力はハイレベルである。これにより
セレクタ２１においては、シリアル信号９が選択され
る。

【００２３】次に遅延素子１１において、シリアル信号
９が遅延する（タイミングチャートＴ２）。このことに
より、ＡＮＤ回路１５の出力はロウレベルとなり、セレ
クタ２１においては、シリアル信号９とパルス信号７と
の間で論理積がとられた信号１６が選択される（タイミ
ングＴ３）。

【００２４】図４に以上の処理による各タイミングでの
印刷出力例を示す。図４の(ａ)で示される画像に対し
て、パルス信号７にて論理積処理をしたのみの場合の例
を（ｂ）に示す。即ち、本実施例のそれ以降の回路構成
が無い場合には係る印刷画像となる。このため、本実施
例では、更にセレクタ２２を供えているために、（ｃ）
に示す出力画像が得られる。

【００２５】即ち、画像情報を記憶したメモリから画像
情報を読み出すクロックパルスを発生するクロックパル
ス発生器４よりのクロックパルス６に従って順次ソフト
レジスタ８より出力される画像情報から、ＡＮＤ回路１
４及び該回路に付随する回路で画像情報が白からクロッ
クへの変化を検出すると共に、２つのセレクタ２１、２
２により、パルス信号発生器５よりの上記クロックパル
ス６に同期した互いに異なる幅の複数のパルス信号７を
シフトレジスタ８よりの出力が有効記録情報（黒情報）
である場合に選択するＡＮＤ回路２０を備え、前記ＡＮ
Ｄ回路１４などで構成されたエッジ検出手段により検出
されたエッジ変化から、一定時間はシフトレジスタ８よ
りの画像情報を選択し、一定時間以外は、前記ＡＮＤ回
路２０よりの出力画像情報を選択する事により、エッジ
を強調し、１ドット幅の線画，文字を見やすくすること
ができる。

【００２６】即ち、クロックパルス６に同期してシフト
レジスタ８より読み出された画像情報のエッジを検出
し、検出されてから一定時間は、画像情報をそのまま出
力し、それ以外の時間においては、ＡＮＤ回路２０の出
力画像を出力することにより、エッジを強調し、１ドッ
ト幅の線画，文字を見やすくするとともに、エッジ部分
以外のトナー消費量を低減することができる。

【００２７】以上説明した様に本実施例によれば、例え
トナー消費抑制動作時においても、高品位での印刷出力
が可能となり、エッジを強調し、１ドット幅の線画や文
字を見やすくすることができ、良好な印刷品位の出力が
可能となる。

【００２８】（他の実施例）以上の説明においては、遅
延素子１１を用いてシフトレジスタ８の出力を遅延させ
たが、本発明は以上の例に限定されるものではなく、Ｃ
（コンデンサ）とＲ（抵抗）にて、遅延素子を構成し、
Ｃ又はＲを可変にすることにより遅延時間を設定可能と
することも本発明の範囲に含まれることは勿論である。

【００２９】更に、シリアル信号９をクロック信号２３
にてサンプリングし、サンプリングパルス数を可変にす
ることにより遅延時間を設定することが可能となる。

【００３０】更に、記録画像出力部３０５以外の外部構
成であるＣＰＵ３０２よりのトナー消費量抑制モード信
号により低トナー消費モード動作を行ったが、このモー
ド信号の制御は以上の例に限定されるものではなく、例
えばＣＰＵ３０２は操作パネル３００よりの指示により
このモード信号の出力を制御する様に構成することもで
きる。この場合には、例えばＣＰＵ３０２を介さずに、
操作パネル３００に設けたスイッチ回路等よりの設定状
態に応じて変化する信号によりモード切り換えを行うこ
ともできる。更に、ホストコンピュータ２００よりのコ
マンドにより行うこともできる。この場合には、ホスト
コンピュータ２００より通常動作モード設定コマンド及
びトナー消費量抑制動作モード設定コマンドを定義し、
入出力インタフェース３０１を介してこの設定コマンド
を受け取るとＣＰＵ３０２がトナー消費量抑制モード信
号を制御すればよい。

【００３１】このようにホストコンピュータ３０１から
動作モードを設定可能とすることにより、操作向上が計
れる。

【００３２】また、本発明は、『ホストコンピュータ、
インタフェース、プリンタ等の』複数の機器から構成さ
れるシステムに適用しても、『複写機等の』１つの機器
からなる装置に適用しても良い。また、本発明はシステ
ム或は装置にプログラムを供給することによって実施さ
れる場合にも適用できることは言うまでもない。この場
合、本発明に係るプログラムを格納した記憶媒体が本発
明を構成することになる。そして、該記憶媒体からその
プログラムをシステム或は装置に読み出すことによっ
て、そのシステム或は装置が、予め定められた仕方で動
作する。

【００３３】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、省
トナー化した場合においても輪郭部分が不鮮明になった
り線の幅が細くなったりすることが防止でき、良好な印
刷品位の出力が可能となり、文字、線画等の認識を容易
とすることができる。

【００３４】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る一実施例のレーザービームプリン
タ装置のブロック図である。

【図２】本実施例における記録画像出力部の詳細を示す
ブロック図である。

【図３】本実施例におけるタイミングチャートである。

【図４】本実施例により処理された画像情報を説明する
ための図である。

【符号の説明】

４ クロックパルス発生器 ５ パルス信号発生器 ８ シフトレジスタ １１ 遅延素子 ２０ ＡＮＤ回路 ２１ セレクタ ２２ セレクタ ３０４ ビットマップメモリ

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力記録情報の有効記録領域部分を所定
   割合で間引く間引き手段と、 入力記録情報のエッジを検出するエッジ検出手段と、 前記エッジ検出手段によるエッジ検出後一定時間は前記
   入力記録情報をそのまま選択出力し、他の時間は前記間
   引き手段での間引き情報を出力する選択手段とを備える
   ことを特徴とするプリンタ。
2. 【請求項２】 前記間引き手段は、 入力記録情報に同期して送られてくるクロックパルスに
   同期した互いに異なる複数のパルス信号を発生するパル
   ス信号発生手段と、前記パルス信号発生手段からの複数
   のパルス信号と前記入力記録情報との論理積をとる論理
   積手段とを含むことを特徴とする請求項１記載のプリン
   タ。
3. 【請求項３】 更に、前記入力記録情報と前記選択手段
   からの出力情報を選択する記録画像選択手段を備えるこ
   とを特徴とする請求項１又は２のいずれかに記載のプリ
   ンタ。
4. 【請求項４】 前記記録画像選択手段の選択は外部より
   設定可能とすることを特徴とする請求項１乃至３のいず
   れかに記載のプリンタ。
5. 【請求項５】 前記選択手段による入力記録情報をその
   まま選択出力するエッジ検出後の一定時間は外部より設
   定可能とすることを特徴とする請求項１乃至４のいずれ
   かに記載のプリンタ。
6. 【請求項６】 入力記録情報のエッジを検出すると、エ
   ッジ検出後一定時間は入力記録情報をそのまま選択出力
   し、他の時間は入力記録情報の有効記録領域部分を所定
   割合で間引いた間引き情報を出力することを特徴とする
   プリンタの制御方法。
7. 【請求項７】 前記間引きは、入力記録情報に同期して
   送られてくるクロックパルスに同期した互いに異なる複
   数のパルス信号を発生させ、発生された複数のパルス信
   号と前記入力記録情報との論理積をとることにより行わ
   れることを特徴とする請求項６記載のプリンタの制御方
   法。
8. 【請求項８】 更に、前記入力記録情報をそのまま出力
   する動作モードと、入力記録情報のエッジを検出する
   と、エッジ検出後一定時間は入力記録情報をそのまま選
   択出力し、他の時間は入力記録情報の有効記録領域部分
   を所定割合で間引いた間引き情報を出力する動作モード
   とを選択実行可能であることを特徴とする請求項６又は
   ７のいずれかに記載のプリンタの制御方法。