JPH09299926A - アンモニアを含む排水の処理方法 - Google Patents

アンモニアを含む排水の処理方法

Info

Publication number
JPH09299926A
JPH09299926A JP14802796A JP14802796A JPH09299926A JP H09299926 A JPH09299926 A JP H09299926A JP 14802796 A JP14802796 A JP 14802796A JP 14802796 A JP14802796 A JP 14802796A JP H09299926 A JPH09299926 A JP H09299926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ammonia
vapor
water
heat
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14802796A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3684538B2 (ja
Inventor
英正 ▲鶴▼田
Hidemasa Tsuruta
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP14802796A priority Critical patent/JP3684538B2/ja
Publication of JPH09299926A publication Critical patent/JPH09299926A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3684538B2 publication Critical patent/JP3684538B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】少量のNH3を含有する大量の排水中に含まれ
るNH3を分離取得して分解する、省エネルギー的かつ
無公害的なプロセスを提供する。 【構成】NH3の蒸留塔に部分凝縮法を採用し、高濃度
のNH3含有蒸気を分縮取得し、この蒸気は、アンモニ
アバーナーに送って理論火炎温度1100℃以上の条件で酸
化分解し、必要に応じて燃焼ガスの水吸収塔による洗浄
と熱回収を行うが、部分凝縮には、場合によってはヒー
トポンプ方式も適用して、省エネルギー効果をあげる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、わが国で大きな公害
問題となっている産業排水および生活排水に含まれる窒
素化合物のうち、とくに含有アンモニア(NH3)によ
る湖沼、内湾、内海の富栄養化の防止に係り、それら排
水よりのNH3の除去と分解による公害防止プロセスに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、富栄養化の公害発生源となる、
これ等大量の排水中に含まれるNH3の濃度は、500-500
0[mg/l]といわれ、NH3は水中に遊離して存在するほ
か、一部は酸性物質と結合してアンモニウム塩として存
在する場合もある。
【0003】このような場合には、原排液に不揮発性強
アルカリ物質、たとえば苛性ソーダ(NaOH)、水酸
化カルシウム(Ca(OH)2)等を添加して、液をp
H値11もしくはそれ以上となし、溶液中のアンモニウム
塩のほぼ全量を遊離アンモニアに転換し、場合によって
はその際発生する各種沈殿を取り除く前処理が必要であ
る。
【0004】次いで液を加熱して、溶解しているNH3
を蒸留するか、空気等の水への不溶性ガスを液に吹き込
んで、NH3を気相に放散させるのが通例である。
【0005】いずれの際にも、大量のH2Oに溶解する
小量のNH3を、ほぼ完全に気相に移動させる必要があ
り、そのためには、後述するように気液接触のための大
きな理論段数を持つ塔を用いて大量の熱量消費を伴う操
作が必要である。
【0006】さらに、気相に分離されたNH3分は、水
分、空気等と混在するが、これをそのまま大気中へ放散
することはできないので、触媒を用いて比較的低温で空
気による酸化を行うか、または補助燃料等を使って焼却
して、高温下でNH3をN2とH2Oとに酸化してNH3
消滅させる必要がある。
【0007】しかし、そのさいに、NH3の一部は、い
わゆるNOxまで酸化して、次の公害源となる可能性が
あるので、そのさいには、これを規制値以下に保つ追加
的手段が必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上の通り、従来の技
術においては、大量の排水中に含まれるNH3を分離し
てこれを分解する、二次公害の発生を伴わない、省エネ
ルギー的な処理方法は未だ発表されていない。
【0009】本発明の解決すべき課題は、以上のNH3
の分離と、その分解処分に関わる二つの主要工程に関す
るもので、その第1工程は、NH3含有水溶液より、N
3分を選択的に除去するもので、これに関しては、本
発明はその操作のうち蒸留による方法に限定するものと
する。
【0010】また、第2工程は得られた濃縮NH3
を、触媒を使用することなく直接空気による酸化、また
は焼却により、分解無害化する方法に限定するものとす
る。
【0011】前記第1工程のNH3の蒸留工程におい
て、NH3とH2Oの分離操作の基礎となるのは、両者の
気液平衡関係であり、第3図は常圧下での液相と気相の
対応関係を、それぞれNH3モル濃度X(mol%)、Y(m
ol%)および沸点T(℃)の相互関係を表示している。
【0012】これによれば、Xが0に近づくにつれ、Y
も0に向かって減少するが、その低濃度のXの領域で
は、Y/XすなわちNH3のH2Oに対する比揮発度は、
次第に増大し、Xが1%以下になるとY/X=13付近に、
またTは100℃に収束する。
【0013】原排水中のNH3を蒸留塔で除去した後の
塔底液中のNH3濃度は、50[mg/l]程度が規制値となる
ので、塔底温度はH20の沸点とほぼ同一、すなわち760
[mmHg]換算で約100℃となる。
【0014】このさい原排水の液量は、除去すべきNH
3量の数百倍から数千倍に及ぶ大量なもので、これを常
温より約100℃の塔底温度にするためには、多大の加熱
熱量を要する。
【0015】この他に、塔内を降下する大量の排水か
ら、含有NH3を上昇蒸気により追い出すためには、蒸
留塔の理論から考えると、その上昇蒸気量は、少なくと
も降下液量/比揮発度、すなわち原液量の1/13程度を要
する。
【0016】即ち、仮に原排水中のNH3濃度を0.1[mol
%]とすれば、留去すべきNH3の約80倍の上昇蒸気量を
必要とすることになる。
【0017】このような蒸留に要する多大の熱消費をい
かに軽減するかが、本発明が解決しようとする主要課題
の一つである。
【0018】蒸留塔において解決すべき次の課題とし
て、この第1工程を出て第2工程に送られるNH3の状
態(濃度、温度)を、両工程のエネルギー費と設備費の
両面からバランスをとる必要がある。
【0019】後述するような第2工程で、省エネルギー
の見地から満足な運転結果を得るためには、供給するN
3の状態は、当然気相であることが望ましいが、さら
に補助燃料を軽減または不要とするためには、一定限度
以上の濃度を必要とする。
【0020】第2工程においては、NH3の空気による
酸化を、無触媒で理論火炎温度1100℃以上の高温下で行
うことで、接触酸化法における触媒を用いた綜合コスト
の上昇を避けることができるが、反面発生するN0x
と未分解NH3量とをいかに相互に低位に調整して、排
気ガス中のNOxによる二次公害を防ぐかは、第2工程
における省エネルギーと共に解決すべき重要課題である
(ここにいう理論火炎温度とは、入力されるNH3ガス
と酸化分解用空気が与えられた条件下で熱損失なしに酸
化反応を完了する際の到達温度と定義する)。
【0021】本発明は、以上のように大量の排水に含有
される比較的小量のNH3を、総合的観点から省エネル
ギー、二次公害の発生防止、さらには設備費の低減等の
諸点より、相互的な関連を含めて、根本的に見直して総
合的な解決をはかることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のNH3を含む排水の処理方法においては、
アンモニアを含有する原排水を蒸留塔に供給し、底部よ
り上昇する蒸気と向流的に接触させてアンモニアを水蒸
気と共に塔頂より留出させた後、部分凝縮器により所定
の温度で分縮させ、得られた凝縮液は蒸留塔へ還流し、
未凝縮部分はアンモニア含有蒸気として得ると共に、蒸
留塔の塔底部よりアンモニアを所定の濃度まで下げた廃
水を得る第1工程と、前記アンモニア含有蒸気をアンモ
ニアバーナに送り、当該蒸気のアンモニア濃度に応じて
常温の空気と混合着火し、あるいは後記のガス熱交換器
よりの予熱空気29と混合着火し、中性または弱還元性
の雰囲気下でかつ理論火炎温度1100℃以上の条件におい
てアンモニアを窒素と水蒸気に酸化分解した後、発生高
温ガスは、酸化分解排ガスとしてそのまま処理するか、
必要に応じてアンモニアバーナーに続いて設置するガス
熱交換器で酸化分解用空気の加熱に利用して熱交換後の
酸化分解排ガスを得る第2工程とよりなるアンモニアを
含む排水の処理方法で、さらに必要に応じて前記の第2
工程で発生する酸化分解排ガスを水吸収塔の塔底部に吹
込み、塔頂部より灌液する吸収水と当該水吸収塔内で向
流的に接触させ、酸化分解排ガスに含まれる未分解のア
ンモニアを含む水溶性成分を水に吸収し、同時に酸化分
解排ガスの保有する高温の顕熱を吸収水に伝え、塔底部
より回収温水を得て第1工程へ戻す第3工程を追加する
ことを特徴とし、さらに省エネルギー効果を昂揚させる
べく、部分凝縮器を伝熱面を介する熱交換手段を内蔵す
る水蒸発器の形式とし、伝熱面の高温側にはアンモニア
を含有する塔頂蒸気を導き、低温側は温水に接触させ、
温水に接する気相部は蒸気圧縮機の吸入側に接続して温
水から沸騰蒸発する水蒸気を圧縮昇温して、これを蒸留
塔の塔底部へ熱源として吹き込むと共に、塔頂蒸気は上
記の熱交換手段において所定の温度で部分凝縮した後、
気液分離器によりアンモニア含有蒸気還流液とに分離す
ることを手段とする。
【0023】以下さらに詳細に手段の説明を行うことと
する。
【0024】本発明者は、前記のような課題を解決する
ために、まず以下のような熱力学的考察を行った。
【0025】大量の水中に溶解するNH3が、空気中の
2により酸化されて、 NH3(aq) + 3/4O2(g) = 1/2N2(g) + 3/2H20(l) (1)
【0026】式(1)に示すような反応が常圧25℃で行わ
れるとき、その間のエネルギー変化は、次の通りであ
る。
【0027】ただし括弧内のaq、l、g は、それぞれ水
溶液、液体、気体の状態を示す。
【0028】 エンタルピー変化量 ΔH= -83.283 kcal/mol (2)
【0029】 自由エネルギー変化量 ΔG= -78.681 kcal/mol (3)
【0030】このように反応式(1)の通りに液相内でN
3の空気酸化が、常圧下25℃で、理論量のO2によって
行われれば、全体は発熱反応であり、殆ど100%進行し、
かつNOx、H2等の副生物を生じないことも、それらを
含めた自由エネルギーを用いた熱力学的化学平衡計算に
より判明する。
【0031】実際には、式(1)のような反応が進行する
耐久力のある安価な触媒は見い出されていない。
【0032】本発明は、式(1)、(2)、(3)を念頭に入れ
つつ、(1)を回避して、原排水中の溶解NH3を気相に移
し、高温下で空気を用いて酸化することによりN2とH2
Oとに分解する実行可能な省エネルギーかつ二次公害の
発生を伴わない手段を提供するものである。
【0033】このように本発明は、原排水中のNH3
気相に抜き出す第1工程と、これを酸化分解する第2工
程とを、省エネルギーの立場より総合的に纏めるもので
あるが、その実施に当たってはまず、第2工程の条件を
定め、これに適ったNH3蒸気の供給源としての第1工
程に遡って蒸留条件を定める手順となる。
【0034】両工程は、相互に大きく影響を及ぼすもの
であるが、本発明はこれに新しい方法を提案するもので
ある。
【0035】 NH3 + O2 → N2 + H2O + (NO,NO2,H2,NH3) (4)
【0036】式(4)は、第2工程によるNH3の高温下の
酸化分解を示すもので、N2、H2Oの主生成物の他、括
弧内にはその際副生するNO、NO2、等の窒素酸化物
NOxや、H2さらには未反応のNH3の存在も一括表示
されている。
【0037】従来よりの各種文献や、本発明者の経験に
よれば、NH3を分解して式(4)を100%右辺に進めてH2
の副生を排し、NH3の残留をゼロとするためには、供
給O2量が、式(1)に示す化学式の理論量を若干超えた
(たとえば5%)弱酸化性雰囲気で、理論火炎温度が、11
00℃、またはそれ以上であること、及びその条件下での
反応帯域を通過するガスの相当量の滞留時間が必要であ
ることが判明している。
【0038】また、反応帯域の一部に火炎の安定化と反
応の促進を図るための、セラミック製蓄熱帯域を設ける
ことも有効である。
【0039】そのような弱酸化性の高温雰囲気では、酸
化反応は完結し、反応ガス中のH2、NH3の存在は無視
できるとしても、反面NOxの生成は避けられず、その
濃度は当然ながら供給される空気の過剰率が増大し、か
つ理論火炎温度が上昇するにつれ、急上昇することはよ
く知られている。
【0040】これに対して、NOxの発生を極度に抑え
ながら、NH3をほぼ100%分解する条件としては、O2
供給量を式(1)の理論量、またはこれを若干下回る(た
とえば98%)に抑え、中性乃至弱還元性雰囲気の下で、
理論火炎温度1100℃以上の適温が必要であり、かつ前記
同様に反応ガスの高温帯域の滞留時間及びセラミック製
蓄熱帯域による火炎の安定化も望ましい。
【0041】この空気比率と反応温度との適正値を大き
く超えると反応ガス中のNH3とH2は消滅するが、NO
xは増大し、これが逆に下回れば、NOxは消滅するが、
残存NH3とH2の生成は増大する。
【0042】
【作用】本発明は、すでに説明したように、第1、第2
工程よりなり、必要により第3工程を加えて構成するも
のである。
【0043】まづ、第1工程についてその作用を、図1
のフローシートにより説明する。
【0044】NH3を含む原排水17は、熱交換器4に
より加熱されて、蒸留塔1の塔頂部2の付近に、塔フィ
ード液18として供給される。
【0045】一方、吹込みスチーム27は、塔底部3よ
り吹き込まれる。
【0046】蒸留塔1の内部には、気液接触のための充
填物、または棚段が設けられ、上部より降下する液と上
昇する蒸気は、この中で向流的に接触することで塔フィ
ード液18に含まれているNH3は、水に対して揮発性
のために、蒸気相に移動して上部へと追い上げられる。
【0047】この操作により、蒸留塔々頂部2よりは濃
縮されたNH3を含む塔頂蒸気21が留出し、部分凝縮
器5にいたり、所定の温度まで冷却され、一部は凝縮す
る。
【0048】部分凝縮器5で分離された凝縮液は、還流
液23として蒸留塔々頂部2に戻り、未凝縮の蒸気はア
ンモニア蒸気24として次の工程に送られる。
【0049】還流液23とアンモニア蒸気24との間に
は、図3に示すような凝縮温度に相当したNH3―H2
の気液平衡関係があるが、NH3濃度は、還流液23に
対してアンモニア蒸気24の方が極めて高く、従って塔
頂蒸気21に対するアンモニア蒸気24の濃度も大幅に
上昇する。
【0050】この傾向は、塔頂蒸気21のNH3濃度が
下がるにつれて顕著となるが、それにつれて平衡温度も
上昇し、ついにはH2Oの沸点100℃に達することは図3
に示す通りである。
【0051】本発明においては、この2成分間の物性と
化学工学の原理を蒸留塔1の還流方式に適用し、部分凝
縮器5を用いることにより、特に多量の蒸気を消費する
することなく、高濃度のNH3蒸気を得る第1工程を創
案した。
【0052】これは、それ自体の省エネルギーになるの
みならず、さらにそのような高濃度のNH3蒸気を送る
ことは、第2工程の省エネ化に直結するものである。
【0053】この部分凝縮器5についての前記説明は、
その凝縮温度に相当して、高濃度の流出アンモニア蒸気
24と低濃度の還流液23とを得んとするものである
が、当然それに相当する伝熱面を介した熱量の移動が生
じ、冷却水の加熱が行われる。
【0054】本発明者の試験の結果では、部分凝縮器5
の凝縮温度をかなり高温に設定しても、高濃度のアンモ
ニア蒸気24がそれより得られることを見い出した。
【0055】たとえば、原排水17をNH3濃度1000[mg
/l]とし、これを50[mg/l]まで除去する際に、理論段数1
5段の塔では、部分凝縮温度を93.0℃とすれば、アンモ
ニア蒸気24のNH3濃度は、約25[mol%]となることが
確かめられ、そのときの所要吹き込みスチーム27の量
は、部分凝縮温度を50℃に、アンモニア蒸気24の濃度
を約90[mol%]と設定したときより約20%減少することが
判明した。
【0056】また、前記のアンモニア蒸気濃度25[mol%]
は、第2工程で酸化分解を行う際、高温の反応温度を確
保する上で特に問題なく、適当なガス熱交換器11を選
定すれば解決でき、またさらに必要があれば、アンモニ
ア蒸気24自体も酸化分解排ガス31とさらに熱交換し
て予熱(図示せず)する操作も加えることにより、部分
凝縮温度を上げ、アンモニア蒸気濃度を下げても、外部
よりとくに大量の補助熱量を加える必要がないことが判
明した。
【0057】以上の考察より、部分凝縮器5を通常の熱
交換器の形式から、図2に示すような蒸気圧縮機7を用
いたヒートポンプ式の蒸発器に置き換え、塔頂蒸気21
が部分凝縮器5において凝縮のさい生じた熱量を利用し
て、低圧スチームを経済的に発生させ利用する事が可能
である。
【0058】たとえば図2において、部分凝縮器5の内
部には、冷却用温水中に熱交手段である熱交チューブ6
が浸漬されており、内部で発生する凝縮熱を受けて外の
温水は加熱される。
【0059】その上部の気室は、蒸気圧縮機7の吸入側
に接続し、冷却用の温水から発生した水蒸気25は、そ
れにより圧縮されて低圧スチーム26として、蒸留塔1
の塔底部3へ吹き込まれる。
【0060】そのさい不足分のスチーム、または運転開
始の際の所要スチームは、補給スチーム35で供給す
る。
【0061】図2の部分凝縮器5に対する補給水は、第
3工程が稼働している際には、水吸収塔14の塔底部1
6より排出される回収温水33を使用し、その熱量と回
収された未反応NH3分を有効に回収利用する。
【0062】一方、塔頂蒸気21は、熱交チューブ6に
おいて部分凝縮を受けたのち、気液分離器8においてN
3の蒸気相24と液相23とに分かれ、それぞれ前述
のルートで利用される。
【0063】このヒートポンプ式蒸発器においては、ま
ず設定された塔頂蒸気21の部分凝縮温度に対応して熱
交チューブ6の内外温度差を適当に定めれば、冷却側の
温度すなわち水蒸気25の温度、従ってその圧力が決定
する。
【0064】一方熱交チューブを介しての伝熱量は、部
分凝縮温度と共に定まっているので、これに対応し、水
蒸気25の流量も定まる。
【0065】かくて熱交チューブ6の伝熱面積と蒸気圧
縮機7の仕様、消費動力も推算される。
【0066】これを経済性の視点より眺めてバランスを
欠くときは、前記設定条件を変えて推算を続ける。
【0067】以上のさらに詳しい説明は、実施例1に述
べる。
【0068】一方、塔底部3に達した塔内降下液は、10
0℃付近まで加熱されて、NH3濃度が所定値まで下が
り、塔底液19として排出され、熱交換器4において原
排水17と熱交換したのち、廃水20となる。
【0069】前述のごとく、原排水17の濃度が希薄で
あるときは、必要に応じて添加されるアルカリ分も少な
いので、その大部分はH2Oであり、そのまま廃棄でき
る。
【0070】第1工程においては、このような大量の原
排水を、常温から100℃まで昇温するので、熱交換器4
の担う役割は、省エネルギーの観点からみてきわめて重
要であり、それによる回収熱量は、スチーム26の供給
熱量を超えることも珍しくない。
【0071】次に、アンモニア蒸気24を受けて酸化分
解処理を行う第2工程について説明する。
【0072】アンモニア蒸気24は、通常のガス燃料と
同様にアンモニアバーナー9に送り、予熱空気29と均
一に混合した後点火して燃焼、すなわち式(1)に従って
高温酸化を行う。
【0073】その際発生する酸化熱により反応ガスは昇
温するが、その放射する輻射熱が、供給される混合ガス
に戻ってその加熱源となり反応が持続する事が望まし
い。
【0074】この酸化反応を安定に続行するためには、
理論火炎温度を少なくとも1100℃以上となし、さらに前
記の供給混合ガスを昇温し、かつ点火に導くための、輻
射熱によるフィードバックを助長する、セラミック等の
材質からなる蓄熱帯域10を設けることは、輻射能力が
低い燃焼ガスの場合特に有効である。
【0075】これとは別に、スタートの際にアンモニア
バーナー9、蓄熱帯域10、ガス熱交換器11等を予熱
するための補助燃料30を使用するバーナー(図示せ
ず)を常時使用することも、低濃度のNH3ガスに対し
て式(4)のごとき反応を行うさいには有効である。
【0076】すなわち、アンモニアバーナー9には、図
示していないが、パイロットバーナー、点火機構、予熱
用燃料送入機構等、通常の低カロリーガス用の燃焼器に
具備される付属品を適宜設置する。
【0077】アンモニアバーナー9より排出した高温反
応ガスは、ガス熱交換器11により、空気ブロワー13
より送られる酸化用空気28と熱交換して、燃焼排ガス
31として排出する。
【0078】所定の温度に達した予熱空気29は、前述
のアンモニアバーナー9に導かれて使用されるが、その
供給温度は、アンモニアバーナー9の設定温度及びアン
モニア蒸気24のNH3濃度および空気比との関連で定
まるもので、後に詳しく述べるが、操作温度によって
は、ガス熱交換器11は、通常の金属材料の耐熱使用領
域を越える。
【0079】その際には、その伝熱面は、セラミック製
のものを使用するか、または形式を変えてセラミック製
蓄熱式(熱再生式)熱交換器を使用する等の手段が望ま
しくなる。
【0080】因みに、ガス熱交換器11の役割について
数値によって以下に説明する。
【0081】先に、原排水24中のNH3濃度1000[mg/
l]のものを1/20の濃度にまで低減すると共に、このとき
の留出するNH3蒸気を25[mol%]として運転する蒸留塔
の例を挙げた。
【0082】これをそのまま受けてアンモニアバーナー
9において理論空気量で式(1)による酸化反応を行い、
後述の高温部の熱損失を考慮して理論火炎温度1300℃を
目標にしたとき、予熱空気29の温度は、約500℃まで
上昇すればよいことがわかり、その際は、酸化分解排ガ
ス31の温度は、なお1000℃付近に達する。
【0083】その顕熱を後に述べる水吸収塔14におい
て回収温水33を80℃として回収したとき、その量はヒ
ートポンプ式の部分凝縮器5で必要とする冷却用の水量
にほぼ一致することが判明した。
【0084】このときのガス熱交換器11による熱交換
量は、原排水の処理量が比較的大量の5000[kg/h]のとき
でも、僅かに3200[kcal/h]と少なく、第1工程の各点で
出入りする熱量に比べると1/1000の桁に過ぎないので、
それに係わる設備費は大きな問題とはならない。
【0085】第2工程は、高温であり、かつきわめて少
量の取扱いとなるために、装置よりの熱損失の占める割
合が大きく、理論的熱収支のみでは操作はできないが、
式(2)のΔHの値が示す発熱量は、そのような熱損失を
補って余りがあるため、スタート時の装置の予熱を除く
と、通常は外部よりの大量の熱量補給の必要はなく、ま
た、第1工程を省エネルギーの見地よりヒートポンプ方
式で行う際には、回収されるNH3蒸気は、たとえば25
[mol%]といった低濃度として、蒸気圧縮機7の動力低下
を計る必要があるが、その場合でも続く第2工程は上記
のΔHの範囲で自己燃焼形の運転が可能である。
【0086】次に、酸化分解排ガス31の後処理を第3
工程と定義し、流れと作用について説明する。
【0087】酸化分解排ガス31は、通常数百度Cの高
温状態にあり、尚未分解のNH3その他の水溶性不純物
を若干含んでいる可能性もある。
【0088】酸化分解排ガス31の量が少なく熱回収の
メリットがないとき、排ガスの空中への放散が許容範囲
であれば、あるいは域内にこれを処理する設備があれ
ば、その後の考慮は不要であるが、それ以外は酸化分解
排ガス31の後処理を必要とする。
【0089】水吸収塔14は、通常充填塔の形式であ
り、塔底部16より酸化分解排ガス31が吹き込まれ、
塔頂部15よりは、所定量の吸収水35が灌液され、塔
内充填層で気液の向流接触が起こる。
【0090】本発明の実施に当たっては、通常アンモニ
アバーナー9の運転は、反応生成ガス中のNOxの抑制
を優先させることが多いから、その際には反応雰囲気は
弱還元性側に傾き、少量のH2の副生と未分解NH3の残
留があり得るが、第3工程を追加すればこのNH3その
他の水溶性成分は水に吸収され排ガス32には出現しな
い。
【0091】このさい酸化分解排ガス31が保有する顕
熱も同時に水と熱交換されるので、水吸収塔塔底部16
よりはNH3を含む回収温水33が得られ、そのまま第
1工程へ送られて利用され省エネルギー効果は大きい。
【0092】
【実施例1】NH3濃度1000 [mg/l]の原排水17(25゜C)
5000 [kg/h] を処理して、NH3濃度50 [mg/l]の廃水2
0を得るべく、スルツアー社製充填物商品名メラパック
250Y(塔圧損失:理論段数あたり水柱15[mm])を充填し
た、理論段数15段の蒸留塔1を用いて蒸留を行い、部分
凝縮器5での凝縮温度の設定を50℃、93℃、95℃の3ケ
ース変化させた上で、省エネルギーの見地から、蒸留塔
1、熱交換器4、部分凝縮器5等についての熱量の出入
りと、主要な流れについてその流量とNH3濃度を調べ
た。
【0093】尚、この際、熱交換器4における、塔底液
19と塔フィード液18との温度差が5℃となるように
固定した。
【0094】結果を表1に示す。
【0095】
【表1】
【0096】表1によれば、凝縮温度と留出蒸気のNH
3濃度とは、密接な関係があり、ケース1とケース3を
比較すると、凝縮温度を50℃→95℃に上昇させることに
より、NH3濃度は、89.9%→17.7%と大きく低下する。
【0097】しかしその間に、蒸留塔1への吹込みスチ
ーム量27は、25.7→20.0 [kmol/h]と約20%低下するに
過ぎないことが分かった。
【0098】これは、両ケースで得られる蒸気中のNH
3量は一定であるのに対し、随伴するH20はその1/10よ
り46.5倍と増加する点からみると逆に感じられるが、そ
の際、還流比が約1/6で済む点が大きく影響している。
【0099】また、部分凝縮器5から留出する凝縮温度
のアンモニア蒸気24と理論量の25℃の空気を用いたと
きの理論火炎温度も表示してあるが、これによるとケー
ス1では1770℃と高温となるのでそのままで十分に自燃
が可能であるが、実施の際にはNOx低減のために、水
噴霧やスチーム等の不活性物質による希釈が望まれる。
【0100】ケース2では1160℃で自燃の限界、ケース
3では理論火炎温度は890℃と不足で、燃焼空気を750℃
まで上げてようやく1100℃の自燃域に入る。
【0101】このように、ヒートポンプによる熱回収に
適した93℃の凝縮温度を超えるにつれアンモニア蒸気2
4は、そのままでは自燃が困難となるが、ガス熱交換器
11により、燃焼熱を回収して燃焼用空気を、あるいは
必要に応じてアンモニア蒸気24も同時に加熱昇温する
ことにより、殆ど補助燃料の添加なしでNH3の酸化分
解が可能となる。
【0102】
【実施例2】表1のケース2につき、図2に従って部分
凝縮器にヒートポンプ方式を用いた操作を行った。
【0103】このとき、塔頂蒸気21は、部分凝縮器5
において93℃で部分凝縮し、気液混相流となって気液分
離器8に送られ、そこでアンモニア蒸気24と還流液2
3とに分離される。
【0104】一方、気液分離器8内の冷却用温水は、凝
縮温度に対し5℃の温度差を持つ88℃と設定する。
【0105】したがって蒸気圧 485 [mmHg]において冷
却水は沸騰し蒸気圧縮機7によって吸引され、ついで圧
力800[mmHg]蒸気温度100.7℃に達するまで圧縮され、回
収スチーム26、すなわち吹込みスチーム27となっ
て、蒸留塔1の塔底3に供給される。
【0106】この際の蒸気圧縮機7の駆動用動力は約11
KWで、回収スチーム1000kgあたりの動力消費量は、約3
0 KWHであった。
【0107】気液分離器で分離したアンモニア蒸気24
のNH3濃度は、24.1%であったが、この燃焼熱は約1700
kcal/kgの高位発熱量に相当し、アンモニアバーナー9
に続くガス熱交換器11を通り150℃に予熱された理論
空気量の空気を用いたアンモニアバーナー9における酸
化分解反応の理論火炎温度は1200℃であり、スタートア
ップ以外は何等補助熱源の助けを借りることなく行われ
た。
【0108】尚、蒸留塔関連の省エネルギー対策として
は、前記吹き込みスチームのヒートポンプによる供給の
他、原排水17を塔フィード液18に昇温するための熱
交換器4の役割は重要である。
【0109】実施例1では、この役割を極度に高め、塔
底液19と塔フィード液18との温度差が5℃となるよ
うに設定した為に、これによって生まれた省エネルギー
効果は極めて大きく、ケース2においては吹込みスチー
ム27によるエネルギー量の1.8倍にも達するが、もし
この熱交換量を減らせば、その負担は全部蒸気圧縮機7
の動力増加か、補給スチーム35の消費につながる。
【0110】
【発明の効果】本発明は、以上詳細に説明したように構
成されているので、以下に箇条書きするような効果を奏
する。
【0111】(1)アンモニアを含有する排液中のNH3
選択的に留去した後、これをNOxの発生を抑えてN2
2Oに変え、未燃のNH3があるときは、水に吸収して
蒸留塔に戻して処理するので、ほぼ完全な公害防止プロ
セスが完成する。
【0112】(2)全プロセスを構成する各工程自体の
他、工程相互間に省エネルギー的工夫がなされているの
で、とくに低濃度のNH3を含む大量の排水処理に対し
て著しい効果を有する。
【0113】(3)NH3の蒸留塔に部分凝縮法を採用し、
高濃度のアンモニア蒸気が回収できるので、その酸化分
解工程の省エネルギー効果が大きい。
【0114】(4)場合により、部分凝縮器にヒートポン
プ方式を適用するので、特に大規模の排水処理に著しい
省エネルギー効果を上げることができる。
【0115】(5)ヒートポンプ方式によらないときは、
回収アンモニア蒸気を高濃度としてアンモニアバーナー
に送って自燃とすることができるので、第2工程の簡略
化が可能である。
【0116】(6)水吸収塔で未分解のNH3は回収され、
再び処理されるので、アンモニアバーナーにおける未分
解アンモニアの残存による二次公害は問題化せず、返っ
て場合によってはNOxの低減に寄与する効果があり、
第2工程の操作を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体のプロセスの一実施例のフローシート
【図2】蒸留塔の部分凝縮器をヒートポンプ方式に変更
した他の実施例のフローシート
【図3】NH3−H2O 間の気液平衡図 (760 mmHg)
【符号の説明】
1 蒸留塔 19 塔底
液 2 同塔頂部 20 廃水 3 同塔底部
21 塔頂蒸気 4 熱交換器 22 凝縮流体 5 部分凝縮器 23 還流液 6 熱交チューブ 24 アンモニア蒸気 7 蒸気圧縮機 25 水蒸気 8 気液分離器 26 回収スチーム 9 アンモニアバ−ナ− 27 吹込みスチーム 10 蓄熱帯域 28 酸化用空気 11 ガス熱交換器 29 予熱空気 12 後室 30 予熱用燃料 13 空気ブロワ− 31 酸化分解排ガ
ス 14 水吸収塔 32 廃ガス 15 同塔頂部 33 回収温水 16 同塔底部 34 吸収水 17 原排水 35 補給スチーム 18 塔フィード液

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アンモニアを含有する原排水を蒸留塔に供
    給し、底部より上昇する蒸気と向流的に接触させてアン
    モニアを水蒸気と共に蒸留塔塔頂より留出させた後、部
    分凝縮器により所定の温度で分縮させ、得られた凝縮液
    は蒸留塔へ還流し、未凝縮部分はアンモニア含有蒸気と
    して得ると共に蒸留塔の塔底部よりアンモニアを所定の
    濃度まで下げた廃水を得る第1工程と、前記アンモニア
    含有蒸気をアンモニアバーナーに送り、当該蒸気のアン
    モニア濃度に応じて常温の空気と、又は後記のガス熱交
    換器よりの予熱空気と混合着火し、中性または弱還元性
    の雰囲気下でかつ理論火炎温度1100℃以上の条件におい
    てアンモニアを窒素と水蒸気に酸化分解した後、発生高
    温ガスは、酸化分解排ガスとしてそのまま処理するか、
    必要に応じてアンモニアバーナーに続いて設置するガス
    熱交換器で前記酸化分解用空気の予熱に利用して熱交換
    後の酸化分解排ガスを得る第2工程とよりなるアンモニ
    アを含む排水の処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、第2工程で発生する酸
    化分解排ガスを水吸収塔の塔底部に吹込み、同塔頂部よ
    り灌液する吸収水と当該水吸収塔内で向流的に接触さ
    せ、酸化分解排ガスに含まれる未分解のアンモニアを含
    む水溶性成分を水に吸収し、同時に酸化分解排ガスの保
    有する高温の顕熱を吸収水に伝え、塔底部より回収温水
    を得て第1工程へ戻す第3工程を追加することを特徴と
    する請求項1に従うアンモニアを含む排水の処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、部分凝
    縮器を伝熱面を介する熱交換手段を内蔵する水蒸発器の
    形式とし、伝熱面の高温側には蒸留塔塔頂より留出する
    アンモニアを含有する塔頂蒸気を、低温側には冷却用の
    温水を接触させ、温水に接する気相部は、蒸気圧縮機の
    吸入側に接続し、温水から沸騰蒸発する水蒸気を圧縮昇
    温して、これを蒸留塔の塔底部へ熱源として吹き込むと
    共に、塔頂蒸気は、上記の熱交換手段において所定の温
    度で部分凝縮したのち、気液分離器によりアンモニア含
    有蒸気と還流液とに分離することを特徴とする請求項
    1、または2に従うアンモニアを含む排水の処理方法。
JP14802796A 1996-05-17 1996-05-17 アンモニアを含む排水の処理方法 Expired - Fee Related JP3684538B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14802796A JP3684538B2 (ja) 1996-05-17 1996-05-17 アンモニアを含む排水の処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14802796A JP3684538B2 (ja) 1996-05-17 1996-05-17 アンモニアを含む排水の処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09299926A true JPH09299926A (ja) 1997-11-25
JP3684538B2 JP3684538B2 (ja) 2005-08-17

Family

ID=15443482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14802796A Expired - Fee Related JP3684538B2 (ja) 1996-05-17 1996-05-17 アンモニアを含む排水の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3684538B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103570096A (zh) * 2013-10-25 2014-02-12 常州大学 表面活性剂高强度分散法处理稀土废水中高浓度氨氮装置
CN105481036A (zh) * 2015-11-06 2016-04-13 王文领 一种焦化剩余氨水节能型负压脱氨方法
CN115217621A (zh) * 2022-04-14 2022-10-21 广州汽车集团股份有限公司 内燃机、内燃机控制方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103570096A (zh) * 2013-10-25 2014-02-12 常州大学 表面活性剂高强度分散法处理稀土废水中高浓度氨氮装置
CN105481036A (zh) * 2015-11-06 2016-04-13 王文领 一种焦化剩余氨水节能型负压脱氨方法
CN115217621A (zh) * 2022-04-14 2022-10-21 广州汽车集团股份有限公司 内燃机、内燃机控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3684538B2 (ja) 2005-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3963260B1 (en) Method for production of elemental sulfur and sulfuric acid
JP5828719B2 (ja) アンモニア分離装置及びアンモニア分離方法
JPH082808B2 (ja) メタノール製造法
US8893498B2 (en) Method of power generation by waste combustion and waste combustion system
EP3317226B1 (en) Process for production of sulfuric acid
JPH0617213B2 (ja) 硫化水素含有ガス流からの硫黄回収方法
US4236974A (en) Process and apparatus for purifying waste waters
JP3300009B2 (ja) ガスの処理方法
WO2005007570A2 (en) Process for recovering sulphur from a gas stream containing hydrogen sulphide
KR20020049001A (ko) 이산화황으로부터 삼산화황, 황산 및 발연 황산의 제조 방법
KR20100103489A (ko) 황산 제조 방법
CA2407547A1 (en) Method for treatment of hazardous fluid organic waste materials
US4351819A (en) Recovery of chlorine values in integrated process for oxychlorination and combustion of chlorinated hydrocarbons
JP2002028637A (ja) アンモニア含有水の処理方法
JPH09299926A (ja) アンモニアを含む排水の処理方法
JP2000229895A (ja) 1,2−ジクロロエタンの製造方法
JPH09323088A (ja) アンモニアを含む排水を処理するための方法
JPH10132241A (ja) 廃液または排ガスの処理方法
US3855076A (en) Process and device for purification of effluents containing phenols and ammonium salts
JP2000191561A (ja) エチレンのオキシクロル化の際のエネルギ―節約法
JP7254465B2 (ja) 水銀回収装置及び水銀回収方法
CN220223672U (zh) 一种节能减排的新型氨氮废水处理系统
JPS5829926B2 (ja) 塩化水素の回収法
WO2001012541A1 (en) Production of anhydrous hydrogen chloride from byproduct or waste chlorinated materials
JPH06198275A (ja) 廃液処理方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050520

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110610

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110610

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140610

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees